JP5973939B2 - ドットパターンによる着色コンタクトレンズおよびその製造方法 - Google Patents

ドットパターンによる着色コンタクトレンズおよびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、着色領域が設けられた着色コンタクトレンズとその製造方法に係り、例えば装用時の方向や左右の別を表すマークや虹彩模様などを着色されたドットパターンによってレンズに付した着色コンタクトレンズとその製造方法に関する。
従来から、コンタクトレンズの分野では、使用者の利便性等を考慮して各種マークを付したり、コスメティック効果等を考慮して各種模様を付したりした着色コンタクトレンズが提案されている。
そして、そのようなマークや模様をレンズへ付す方法としては、特表2005−537376号公報(特許文献1)に記載されているパッド印刷が知られている。ところが、小さなコンタクトレンズに対して微細なマークや模様を付すには、パッド印刷法で充分な精度を得ることが難しかった。
ところで、近年ではデジタル技術を利用したインクジェット印刷について精度の向上が図られており、コンタクトレンズへの着色にインクジェット印刷を適用することも提案されている。例えば、特表2004−503810号公報(特許文献2)には、コンタクトレンズ表面に対してインクジェットプリントすることにより模様等を付した着色コンタクトレンズを得ることが記載されている。
かかるインクジェットプリントは、インクの液滴をレンズ表面に付着させることによって行われ、一つの液滴で形成される要素ドットの位置を制御して、目的とするデジタル画像を構成する各ピクセルに対応する位置にそれぞれ要素ドットを配することにより、全体としてレンズ上に模様を付するようにされる。
ところが、インクジェットプリンタの印刷ヘッドには、一般にインクの液滴を吐出するノズル穴が1〜数千個設けられており、これらの何れかのノズル穴に不吐出が生じると印字抜けが生じて印刷品質の低下を招くことが知られている。特に上記特許文献2では、直径150μm未満のピクセルを離間距離80μmで隣り合わせて印刷する手法が提案されており、従って、1個のノズルから射出された一つのインク液滴がコンタクトレンズ上で一つの着色ドットとして表現されるものと解される。
このようなインクジェット印刷では、不具合によるノズルの不吐出がそのまま印刷ドット抜けとなることから、ノズルの不吐出による印刷の著しい品質低下が発生し易いという問題があった。
加えて、連続的な印刷に際してのプリンターヘッドの品質低下により、インクの着弾精度が低下して着色ドットの位置や大きさ等の規則性が失われると、それが直接に印刷の品質低下として如実に現れてしまうという問題もあった。
特に、着色ドットの所定領域への配置によるドットパターンで、マークや模様が表現される場合には、ドット抜けやドット位置の規則性の乱れが発生すると、印刷の品質低下が顕著に現れる。
なお、このようなインクジェットプリントの問題を解消する目的で、同一ラインを複数のノズルを用いて複数の走査によりドット印刷を行うマルチパス記録方式で同一の着色ドットを複数のノズルで重ねて印刷することも可能である。一つのラインを1パスで印刷した場合には、1ノズルで1ラインを印刷することとなるが、マルチパス記録方式により、複数個のノズルを使用して1ラインを印刷することとなる。それ故、例えば8回パスを採用した場合には、1つのノズルの不吐出が生じても、残り7回のパスで印字を補完することが可能となって、印刷結果の品質保証性能が向上する。しかしながら、多数回パスによる方式を用いた場合は、走査回数が増え、印刷時間が長くなってしまうという、量産現場での印刷工程において致命的な欠陥を持つことが避けられないし、着色ドットの不必要な重ね塗りにより効率性の更なる低下が問題となる。
特表2005−537376号公報 特表2004−503810号公報
ここにおいて、本発明は上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、着色されたドットパターンによってレンズにマークや模様を付した新規な構造の着色コンタクトレンズとその製造方法を提供することにある。特に本発明では、着色剤の最小単位の付着で形成される要素ドットに抜けや乱れ等の不良が発生した場合でも、目的とするマークや模様の印刷品質の低下を抑えて安定した着色領域を得ることのできる新規な構造の着色コンタクトレンズとその製造方法を提供することを、目的とする。
かかる課題を解決するために為された本発明の第一の態様は、複数の着色ドットが所定パターンで配されることにより着色領域が設けられた着色コンタクトレンズにおいて、着色剤の最小単位の付着で形成される要素ドットの隣り合う複数個の集合領域によって構成される集合ドットを単位着色スポットとし、該単位着色スポットを前記着色ドットとして少なくとも1要素ドット分の間隙を隔てて所定パターンで配することにより前記着色領域が設けられていることを特徴とするドットパターンによる着色コンタクトレンズにある。
すなわち、特許文献2に記載の如き従来技術では、着色領域において目的とするマークや模様を形成する単位ドットである着色ドットとして、着色剤の最小単位ドットがそのまま用いられていた。これに対して、本態様に係る着色コンタクトレンズでは、かかる単位ドットである着色ドットとして、着色剤の最小単位ドットである要素ドットの複数個の集合体からなる集合ドットからなる単位着色スポットを採用した。
要するに、本態様の着色コンタクトレンズでは、単位ドットである着色ドットそのものが、着色剤の最小単位ドットである要素ドットが複数集合することによって形成されることから、例えば最小単位ドットであるインク液滴をレンズに着弾させて要素ドットを形成する場合に、インク液滴の吐出ノズル等の不具合により要素ドットに欠け等が発生した場合でも、それが直接に着色ドットの欠けにつながることが無い。一つの要素ドットに欠け等が発生しても、当該一つの要素ドットと協働して一つの着色ドットを構成する他の要素ドットの存在により、着色ドットの存在が維持されることとなり、走査回数を必要以上に増やすことなく製造工程における着色効率やタクトを良好に維持しつつ、完全な着色ドット抜けを効果的に防止することが可能になる。
しかも、着色剤の最小単位ドットである要素ドットが複数集合することによって形成される着色ドットは、要素ドットに比して面積的に大きい。それ故、例えば印刷装置におけるインク液滴の着弾精度が低い場合や低下した場合でも、一つの要素ドットの着弾位置の規則性の乱れが着色ドットを構成する他の要素ドットである液滴に吸収され得る。これにより、一つの要素ドットの規則性の乱れによる、着色ドットの規則性の乱れへの影響が緩和されることとなり、一つの要素ドットをそのまま一つの着色ドットとして採用する特許文献2に記載の如き従来技術に比して、一層安定したドットパターンによる着色領域を得ることが可能になる。
本発明の第二の態様は、第一の態様に係る着色コンタクトレンズであって、前記着色領域において、同じ構成の前記単位着色スポットが2つ以上連続的に配置されているものである。
単位着色スポットにおける構成、すなわち要素ドットの大きさや色、透明度、数、配置態様等の構成を同じにしたものを複数連続的に配置することにより、単位着色スポットの形成ひいては着色領域の形成を、一層容易に且つ効率的に行うことが可能になって、量産性の向上も図られ得る。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に係る着色コンタクトレンズであって、前記着色領域において、構成が異なる複数種類の前記単位着色スポットが配置されているものである。
単位着色スポットとして、例えばそれを構成する要素ドットの大きさや色、透明度、数、配置態様などの異なるものを組み合わせて採用して着色領域を形成することにより、着色領域の表現の多様化や視認性向上等を図ることが可能になる。
本発明の第四の態様は、前記第一〜三の何れかの態様に係る着色コンタクトレンズであって、前記着色領域において、前記単位着色スポットが直交する行および列方向で配列されているものである。
単位着色スポットひいてはそれを構成する要素ドットを直交する2軸方向で配列して配置パターン(着色パターン)を設定することにより、着色領域のデザイン設計や印刷等による着色工程を、例えばデジタル処理を活用するなどして、一層効率的に且つ容易に精度良く行うことが可能になる。
本発明の第五の態様は、前記第四の態様に係る着色コンタクトレンズにおいて、前記単位着色スポットとその周りに設けられる前記間隙とを含んで単位要素パターンが構成されていると共に、該単位要素パターンが前記直交する行および列方向で分割されてそれぞれ着色又は非着色に指定される複数のピクセルにより規定されており、該単位要素パターンにおいて該単位着色スポットに対応して着色指定された該ピクセルの集合領域の面積が25〜65%とされているものである。
単位要素パターンにおける該単位着色スポットの面積を25〜65%の間に設定することにより、単位着色スポットの集合による着色領域の視認性を良好に確保しつつ、隣り合う単位着色スポット間における着色用の液滴等の吸収や一体化によるブリードやビード等の問題を抑えることができる。
本発明の第六の態様は、前記第五の態様に係る着色コンタクトレンズにおいて、前記単位要素パターンが正方形状に設定されていると共に、前記単位着色スポットの位置を示す前記着色指定されたピクセルの集合領域も正方形状に設定されているものである。
単位要素パターンおよび着色指定されたピクセルの集合領域を正方形状とすることにより、直交2軸方向の解像度や描画精度を略等しくして、目的とするマークや模様等を一層精度良く表現することが可能になる。
本発明の第七の態様は、前記第一〜六の何れかの態様に係る着色コンタクトレンズであって、前記着色領域において、前記単位着色スポットが16個/mm2 以下とされているものである。
単位着色スポットが16個/mm2 を超えると、各単位着色スポットが小さくなり過ぎて肉眼による各単位着色スポットの視認性が劣ることから、肉眼で視認されるマークや模様を不必要な程に高精度に表現することとなり、着色領域の設計や着色の工程において必要以上の労力が要求される。従って、単位着色スポットを16個/mm2 以下として着色領域を設けることにより、目的とするマークや模様等を、肉眼で適切に視認可能に且つ効率的に形成することが可能になる。
また、実現可能な単位着色スポットの大きさを考慮した場合には、単位着色スポットが16個/mm2 を超えると、特に紙とは違ってインク溶媒等の吸収性に劣るコンタクトレンズへの着色に際して、隣り合う単位着色スポットが接続状態となって着色むらが発生するおそれがある。
本発明の第八の態様は、前記第一〜七の何れかの態様に係る着色コンタクトレンズにおいて、前記単位着色スポットを構成する前記要素ドットが360dpi以上とされているものである。
単位着色スポットを構成する前記要素ドットを360dpi以上とすることにより、目的とする着色領域によって表されるマークや模様の視認性や描画精度を良好に確保しつつ、一つの単位着色スポットを構成する要素ドットの数を例えば4〜36個の範囲で適切に設定することができる。これにより、要素ドットの欠けによる単位着色スポットの視認性への悪影響を一層効果的に抑えることも可能になる。
本発明の第九の態様は、前記第一〜八の何れかの態様に係る着色コンタクトレンズであって、前記着色領域を構成する複数の前記単位着色スポットにおける最大径と最小径の比が0.1以上とされているものである。
着色領域を構成する単位着色スポットとして大きさの差が著しく大きいものを組み合わせると、小さい単位着色スポットの視認性が著しく劣って実質的に作用しなくなってしまう。そこで、最大径と最小径の比が0.1〜1.0とされた単位着色スポットを組み合わせることにより、目的とするマークや模様を一層効果的に視認可能な態様で表すことが可能になる。なお、単位着色スポットは、外周が真円である必要はなく、外接円における径寸法をもって本態様の径寸法比が適用され得る。
本発明の第十の態様は、前記第一〜九の何れかの態様に係る着色コンタクトレンズにおいて、前記要素ドットが、レンズ表面とレンズ内部との少なくとも一方への着色によって形成されているものである。
本発明において着色された要素ドットは、例えばレンズ表面への顔料等の付着やレンズ表面および内部への染料等の含浸によってレンズの表面及び/又は内部への着色によって実現される。また、インクジェットプリンタにより液滴でレンズ表面に着弾させたり、レンズ成形型に付着させた色素をレンズ成形に際してレンズ表面に被着させたり、電子写真プリントで印刷したり、熱転写方式や写真現像方式で着色させる他、特表2011−76105号公報等に記載の高精度なパッドトランスファー法でレンズ表面に着色させたりするなど、公知の各種の手法により直接的又は間接的にレンズの表面や内部に色を付することが可能である。
また、本発明は、上述の如き本発明に従う構造とされた着色コンタクトレンズの製造方法も特徴とするものである。即ち、本発明は、複数の着色ドットが所定パターンで配されることにより着色領域が設けられた着色コンタクトレンズの製造方法であって、着色剤の最小単位の付着で形成される要素ドットの隣り合う複数個の集合領域によって構成される集合ドットからなる単位着色スポットを、前記着色ドットとして採用し、該単位着色スポットが少なくとも1要素ドット分の間隙を隔てて所定パターンで配されるようにインクジェット印刷することによって前記着色領域を形成するドットパターンによる着色コンタクトレンズの製造方法も、特徴とする。
このような本発明方法に従えば、前述のように本発明に従う構造とされた着色コンタクトレンズを、効率的に製造することができる。なお、本発明方法の好適な態様は、前述の着色コンタクトレンズに関する本発明の好適な態様と重複する説明となるために割愛するが、着色コンタクトレンズに関する本発明の好適な態様を実現するための工程や構成が、本発明方法において何れも好適に採用され得る。
また、本発明方法では、単位着色スポットをレンズに対して直接にインクジェット印刷することが好適であり、例えば成形型にインクジェット印刷した単位着色スポットをレンズ成形時にレンズ表面に転写して着色領域を形成することも可能であるが、直接にレンズ面に印刷することで作業効率や印刷精度の更なる向上が図られ得る。
本発明に従えば、着色剤の最小単位ドットである要素ドットが複数集合することによって形成された単位着色スポットを、着色領域において目的とするマークや模様を形成する単位ドットである着色ドットとして採用したことにより、着色剤の最小単位の付着で形成される要素ドットに抜けや乱れ等の不良が発生した場合でも、目的とするマークや模様の印刷品質の低下を抑えて安定した着色領域を得ることのできる新規な構造の着色コンタクトレンズが提供され得る。
本発明において採用される着色ドットとしての単位着色スポットの構成を説明するための説明図。 図1に示された単位着色スポットを用いて表される着色領域の一構成例を示す説明図。 従来構造の着色領域の一構成例を示す、図2に対応する説明図。 図3に示された従来構造の着色領域を構成する単位着色スポットを示す、図1に対応する説明図。 本発明において採用される単位着色スポットの幾つかの具体例を示す説明図。 本発明の第一実施例としてのデジタル画像のピクセルパターンとコンタクトレンズ表面への印刷結果を単位着色スポットのパターンと併せて示す説明図。 比較例としてのデジタル画像のピクセルパターンとコンタクトレンズ表面への印刷結果を単位着色スポットのパターンと併せて示す、図6に対応する説明図。 本発明の第二実施例としてのデジタル画像のピクセルパターンを示す説明図。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
先ず、図1には、本発明においてコンタクトレンズに着色領域を形成する着色ドットとしての単位要素パターン10の一具体例が示されている。即ち、本発明に係るコンタクトレンズにおいて、マークや模様として視認される着色領域では、着色された複数のドットが適宜に配置されたドットパターンによって目的とするマークや模様が視認されるようにされる。かかるドットパターンを形成する最小単位であるドットを構成するのが、この単位要素パターン10である。
本実施形態の単位要素パターン10は、インクジェットプリンタで形成される着色ドットであり、インクジェットプリンタの印刷作動を制御する基本データであるデジタル画像として把握される。即ち、かかる単位要素パターン10は、デジタル画像の情報としては、直交2軸方向で3×3マスに仕切られた合計9マスの矩形の画素情報として把握される。
ここにおいて、各マス(画素)は、デジタル画像の最小単位としてのピクセル12を表しており、一般に、ピクセル12の配列方向となる直交2軸方向は、インクジェットプリンタを制御するために主走査方向であるラスター方向と副走査方向であるカラム方向とされる。また、一つの単位要素パターン10を構成する9個のピクセル12は、一つの角部に集まった4個の着色ピクセル12αと、その他の5個の非着色ピクセル12βとによって構成されている。
各ピクセル12の大きさは、インクジェットプリンタの一つのノズルから吐出される、着色剤としてのインクの最小単位である一つの液滴(図1中に一点鎖線で示された円形)が着弾することで形成される要素ドット14で実質的に覆われて着色され得る大きさとされている。そして、4個の着色ピクセル12αには、何れも、インクの液滴の着弾で着色された要素ドット14が形成されている。なお、かかるインクジェットプリントにおいては、目的とするデジタル画像を構成するピクセル12毎に着色/非着色が指定される。そして、着色指定されたピクセル12には一つの要素ドット14が配されており、このピクセル12が着色ピクセル12αとされる。尤も、ピクセル12は矩形状で把握される一方、インク着弾等で形成される要素ドット14は略円形状とされる。それ故、要素ドット14の外縁は着色ピクセル12αの外縁と正確に一致する必要はなく、着色ピクセル12αの隅部等に非着色領域が残っていたり、隣接する非着色ピクセル12βにまで要素ドット14の外縁がはみ出してしても良い。
また、隣り合う4個の着色ピクセル12αが集まって全体として一つの矩形領域が形成されていることにより、外観上は一つの着色ドット(図1中に二点鎖線で示された円形)と見做すことができる単位着色スポット16が構成されている。この単位着色スポット16が、目的とするマークや模様をドットパターンで表現する単位ドットとなり、最小の一つのインクスポットとして把握される。なお、図中で円形外周形状をもって表された単位着色スポット16は、隣り合う4個の着色ピクセル12α、即ち4個の要素ドット14の集合領域であって周上で曲率が変化する湾曲外周形状を呈するが、明細書中および図面上では円形として扱うこととする。
更にまた、単位着色スポット16の周りには、略半周に亘って囲むようにしてかぎ形に配列された5個の非着色ピクセル12βにより、間隙領域18が形成されている。そして、これら単位着色スポット16と間隙領域18とによって、一つの単位要素パターン10が構成されている。なお、本実施形態では、かかる間隙領域18が、単位着色スポット16の外周において、ピクセル12の配列方向となる直交2軸方向で、1個のピクセル12の大きさで形成されている。
このような単位要素パターン10の複数を配列して構成された着色領域の具体例として、図2に、四角形の着色領域20が示されている。この具体例における着色領域20は、図1に示された単位要素パターン10を、直交2軸方向である縦方向と横方向に6個ずつ連続的に配置することによって形成されたものである。図2は、拡大表示したものであるから判り難いが、例えば一般的なインクジェットプリンタで実現される360dpi以上のピクセル解像度で単位要素パターン10の各ピクセル12が形成されたものと考えれば、肉眼では、図2に示された全体の四角領域を一つの着色領域として把握することが可能である。
図2に示された着色領域20には、合計36個の着色ドットとしての単位着色スポット16が、直交2軸方向において、単位要素パターン10における1個の非着色ピクセル12βが形成する間隙領域18を隔てて略等間隔に独立して配置されている。このような着色領域20は、例えば、各単位要素パターン10を構成する各ピクセル12をデジタル画像の画素として、それら各ピクセル毎に着色の有無を設定したデジタルデータを作成し、かかるデジタルデータに基づいてインクジェットプリンタを作動させることにより形成することができる。
なお、インクジェットプリントに際してのより具体的なデータ処理は、例えば東京電機大学出版局発行の「インクジェット」(日本画像学会編)などの公知文献に記載されているように公知の手法に従って行われ得る。その際、印刷精度や印刷速度などを考慮して、ラインプリンタやシリアルプリンタが適宜に用いられ得、ノズル密度等も考慮してマルチヘッドを用いたインタレース走査やマルチパス方式などが適宜に採用され得る。
このような着色領域20においては、ドットパターンの単位ドットである着色ドットそのものが、着色制御可能で個別着色される最小単位である一つの液滴からなる要素ドット14の集合体である単位着色スポット16から形成されていることから、インク液滴の吐出ノズルの不具合等により一つの要素ドット14が印刷されずに当該要素ドット14の欠けが発生した場合でも、当該単位着色スポット16を協働して構成する他の要素ドット14の存在により単位着色スポット16そのものがなくなることはない。
また、ドットパターンの単位ドットである着色ドットとしての単位着色スポット16は、個別着色される最小単位である一つの液滴からなる要素ドット14が複数集合することによって形成されており、要素ドット14に比して充分に大きな面積をもって形成されることとなる。それ故、例えばインクジェットプリンタの印刷精度が低い場合や低下した場合でも、一つの要素ドット14の着弾位置の規則性の乱れが単位着色スポット16の規則性に及ぼす悪影響が緩和されることとなる。
従って、一つの要素ドット14の着色を複数のノズルで必要以上に重ねて印刷する等の手法を必要とすることなく、着色ドットの抜けを防止して、目的とするドットパターンからなるマークや模様を、コンタクトレンズに対して安定して付することが可能になる。
また、ドットパターンの単位ドットである着色ドットとしての単位着色スポット16が大きな面積をもって形成されることにより、特に着色剤の溶媒等への親和性が低いコンタクトレンズの表面に対しても、視認性に優れた着色ドットを容易に且つ安定して形成することが可能になる。
因みに、一つの液滴からなる要素ドット14をそのまま一つの着色ドットとして採用する特許文献2に記載の如き従来技術に従って構成されたドットパターンによる着色領域を、比較例として、図3に示す。即ち、この比較例における着色領域は、1ドットを1液滴とする従来の印刷手法に従って、図2に示された本実施形態と同じ範囲を着色領域として形成したものである。なお、図4には、かかる比較例における単位要素パターン22を示す。この比較例の単位要素パターン22は、画像や印刷のデジタル処理に際しての最小単位としてのピクセル12を直交2軸方向で2×2マスの合計4マス備えており、そのうちの1マスが着色ピクセル12αとされている。
図1,2に示された実施形態を図3,4に示された比較例と対比すると、本実施形態の単位要素パターン10における着色面積割合である着色ピクセル12αの全ピクセル範囲における密度が4ピクセル/9ピクセルなのに比して、比較例では1ピクセル/4ピクセルと小さくなっている。それ故、1ピクセルを同じ大きさとすると、着色領域を構成する一つのドットが比較例に比して実施形態では大きくされているだけでなく、着色領域における着色面積割合である着色の密度も大きくされている。これにより、例えば360dpi以上のピクセル解像度で単位要素パターン10,22の各ピクセル12が表示される態様を想像すれば、肉眼による視認性が比較例より実施形態の方が格段に優れているものと理解できる。
しかも、一つの着色ピクセル12αへの液滴の着弾に不具合があると、実施形態では単位着色スポット16そのものは維持されるのに対して、比較例ではドット欠けになってしまって着色領域の品質や視認性の著しい低下が避けられないことも、容易に理解できる。
なお、上述の実施形態では、3×3の9ピクセルとしてデジタル処理される単位要素パターン10を採用した場合について説明したが、単位要素パターン10における具体的なピクセル数やそこに設けられる単位着色スポット16の態様などの構成は限定されるものでなく、画像処理や印刷処理に用いられる演算装置やプリント装置等のハードウェアおよびソフトウェアに関する装置性能や、目的とするマークや模様等の表示態様などに応じて適宜に設定され得る。
例えば、直交2軸となるX方向×Y方向の解像度を360dpi×360dpiとした場合と、720dpi×360dpiとした場合と、720dpi×720dpiとした場合とにおいて、それぞれ好適に採用される単位要素パターンの幾つかの具体例を、図5に単位要素パターン10,10a〜10hとして模式的に併せ示す。なお、それぞれの単位着色スポット16,16a〜16hは実質的に略円形、或いは略楕円形となるが、図5中では着色ピクセル12αに色を付すことにより単位着色スポット16,16a〜16hを示す。
ここにおいて、図5の左上に示されているように、X方向×Y方向の解像度を360dpi×360dpiとして、単位要素パターン10として3×3マス(ピクセル12)、単位着色スポット16として2×2マス(着色ピクセル12α)とした場合を想定すると、単位要素パターン10における単位着色スポット16の位置を示す着色ピクセル12αの集合領域の面積割合は、(2×2)/(3×3)≒44(%)と算出される。同様に、単位要素パターン10a〜10hについて、単位要素パターンにおける単位着色スポットの位置を示す着色ピクセル12αの集合領域の面積割合を算出すると、それぞれ略44(%)〜略65(%)の範囲内とされる。なお、これらの数値は本発明を何等限定するものではないが、本発明における単位要素パターンにおける単位着色スポットの位置を示す着色ピクセル12αの集合領域の面積割合は、25(%)〜65(%)とされることが好適であり、より好ましくは40〜60%とされる。蓋し、かかる面積割合が25(%)より小さいと着色領域の視認性が不十分になるおそれがある一方、65(%)より大きいと単位着色スポット16が近接し過ぎて、隣り合うインク液滴同士が吸収されたり一体化したりして目的のマークや模様が明瞭に視認され難くなるおそれがあるからである。
なお、これらの単位要素パターン10,10a〜10hは、一種類の単位要素パターンのみで目的とする着色領域を構成しても良いが、複数種類の単位要素パターン、即ち異なる構成で配置された複数種類の単位着色スポットを組み合わせて着色領域を構成することも可能である。また、これらの例示した単位要素パターン10,10a〜10f,10hは、その外周形状とそれぞれの単位着色スポット16,16a〜16f,16hを示す着色ピクセル12αの集合領域の何れもが略正方形の外周形状とされているが、例えば外周形状が長方形に並んだピクセル12による単位要素パターンや、長方形に並んだ着色ピクセル12αの集合領域、要するに略楕円形の単位着色スポットも採用することができる。更に、着色ピクセル12αの集合領域は、例えば十字形のように、外周形状が凹凸の段差を有するようにされても良い。更にまた、着色領域を協働して構成する複数の単位要素パターンにおいて、単位着色スポット16,16a〜16hの色を異ならせることにより着色領域内に複数の色を設定することも可能である。
なお、かかる単位着色スポットは、着色領域において、16個/mm2 以下で形成されることが好ましい。蓋し、単位着色スポット数を16個/mm2 より多く設定して、且つ所定寸法の間隙領域を設定すると、単位着色スポット、即ち要素ドットの径寸法を必要以上に小さく設定することが求められるため、製造効率が悪化するおそれがあるからである。また、単位着色スポット数を16個/mm2 より多く設定して、且つ所定の単位着色スポットの径寸法を設定すると、間隙領域が小さくなりすぎて、隣り合うインク液滴同士が吸収されたり一体化したりして目的のマークや模様が明瞭に視認されないおそれがあるからである。
更にまた、かかる単位着色スポットを構成する要素ドットのドット密度は、360dpi以上とされていることが好ましい。蓋し、ドット密度が360dpiより小さくなると要素ドットが分散し過ぎてしまい、複数の要素ドットから構成される単位着色スポットの視認性が悪化するおそれがあるからである。
更に、上記のように、異なる構成で配置された複数種類の単位着色スポットを組み合わせて着色領域を構成する場合には、かかる着色領域における単位着色スポットの最大径寸法に対する最小径寸法の比が0.1以上であることが好ましい。蓋し、最大径寸法に対する最小径寸法の比が0.1より小さいと、小さい単位着色スポットの視認性が悪化して、目的のマークや模様が明瞭に視認されないおそれがあるからである。なお、単位着色スポットの径寸法としては、単位着色スポットに外接する真円の径寸法が採用される。
そして、このような本発明に従って形成される着色領域により、ハードタイプ又はソフトタイプのコンタクトレンズに対して各種のマークや模様が付され得る。具体的には、コンタクトレンズの左右の別を表示するマークや、レンズ幾何中心に対して光学中心を周方向一方にずらせて設定したディセンタタイプのコンタクトレンズにおいて鼻側と耳側との左右の別を表示するマーク、多焦点やバイフォーカルの老視用コンタクトレンズにおいて上下の別を表示するマークの他、コスメティック用コンタクトレンズにおいて虹彩の着色用模様や角膜縁を大きく際立たせるリンバルリング模様などを、本発明に従う着色領域によって形成することができる。
因みに、図5中の6×6ピクセルの単位要素パターン10fを採用して、図6(a)に示されているように720dpi×720dpiの解像度で円形の着色領域を形成したデジタルパターンを作成し、このデジタルパターンに基づいてインクジェット印刷を行った第一実施例の拡大写真を図6(b)に示す。図6(a),(b)に示されているように、コンタクトレンズ24のエッジ近くの周辺部の表面に、デジタルパターンに対応したドットパターンで円形マークが着色領域として表示されていることがわかる。
比較例として、図4に示された2×2ピクセルの単位要素パターン22を採用して、図7(a)に示されているように360dpi×360dpiの解像度で円形の着色領域を形成したデジタルパターンを作成し、上述の実施例と同様、このデジタルパターンに基づいてインクジェット印刷を行った結果の拡大写真を図7(b)に示す。なお、図4では、円形の単位着色スポット16が示されているが、図7(a)中では、単位着色スポット16として矩形の着色ピクセル12αを示す。図7(a),(b)に示された比較例と、図6(a),(b)に示された実施例とを対比すると、本比較例ではドット欠けの不具合が発生していないものの、単一の最小単位ドット(液滴)で一つの着色ドットが構成されている比較例では、ドットの間隔に比較的大きなばらつきが認められ、実施例の方が略一定間隔で高精度に着色ドットが整列されていることを確認できる。
また、図5中の6×6ピクセルの単位要素パターン10fを採用して、720dpi×720dpiの解像度で、コンタクトレンズの周辺部に虹彩状パターンの着色領域26をデジタルパターンで作成したものの具体例を、第二実施例として図8(a),(b)に示す。なお、図8(a)は、コンタクトレンズの正面視に相当するデジタルパターンであり、(b)は、その左部分の拡大図である。本実施例のデジタルパターンは、コンタクトレンズ中央における光学部の外周側に設けられた周辺部に対して虹彩に類似するドットパターンを与えるようになっている。即ち、人眼の虹彩パターンに似せるように、角膜周縁部に重なる外周部分が所定幅で周方向に延びる円環帯状のリム状部からなる高密度なドットパターンを与えると共に、かかるリム状部の内周縁部から径方向内方に向かって先細状で且つ湾曲して延び出した複数本のスポーク状部からなる低密度なドットパターンを与えるようになっている。
なお、本実施例のデジタルパターンは、コンタクトレンズの外周縁部に至る領域に形成されても良いし、コンタクトレンズの外周側に所定幅で透明の領域を残していても良い。一般に、強膜まで覆うソフトコンタクトレンズの場合には、角膜に重なる領域に虹彩状パターンの着色領域が形成されて、強膜に重なる外周縁部には透明の領域が残されるようにデジタルパターンが設定される。また、図8(b)に示されているように、円形状とされる着色領域26の外周縁部や、湾曲状とされるスポーク状部では、6×6ピクセルの単位要素パターン10fの着色ドット16fにおいて、着色ピクセルの位置や数を適宜に調節設定することにより、着色ドット16f自体の形状を変更することも可能となる。そのような場合には、基本となる単位要素パターンにおける着色ピクセル数をnとすると、着色ピクセルの数を2〜nの範囲内で調節することが好ましい。このように単位要素パターンの着色ピクセル数を変更する場合でも、着色ピクセル数を複数に維持することで、着色ドットの存在を安定して維持することが可能になり、本発明の効果が有利に達成される。
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、本発明は上述の解決手段や実施形態における具体的な記載によって限定的に解釈されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜に修正,改良などを加えた態様で実施され得る。
例えば、前記実施形態では、インクジェット印刷によりコンタクトレンズに着色領域、即ち単位着色スポット、または単位着色スポットを構成する要素ドットを印刷していたが、インクジェット印刷によりコンタクトレンズに対して直接的に、或いは間接的に印刷可能である他、公知の各種印刷方法が採用可能である。また、着色剤としてのインクも公知の各種染料や顔料が採用可能である。更に、例えば、染料等の着色剤はコンタクトレンズに浸透させることも可能であり、着色領域、要するに単位着色スポットを構成する要素ドットは、コンタクトレンズ表面とコンタクトレンズ内部の少なくとも一方に形成されていれば良い。
10,10a〜10h:単位要素パターン、12:ピクセル(マス)、12α:着色ピクセル、12β:非着色ピクセル、14:要素ドット、16,16a〜16h:単位着色スポット(着色ドット、集合ドット)、18:間隙領域、20,26:着色領域、24:コンタクトレンズ

Claims (21)

  1. 複数の着色ドットが所定パターンで配されることにより着色領域が設けられた着色コンタクトレンズにおいて、
    着色剤の最小単位の付着で形成される要素ドットの隣り合う複数個の集合領域によって構成される集合ドットを単位着色スポットとし、
    該単位着色スポットを前記着色ドットとして少なくとも1要素ドット分の間隙を隔てて所定パターンで配することにより前記着色領域が設けられている
    ことを特徴とするドットパターンによる着色コンタクトレンズ。
  2. 前記着色領域において、同じ構成の前記単位着色スポットが2つ以上連続的に配置されている請求項1に記載のドットパターンによる着色コンタクトレンズ。
  3. 前記着色領域において、構成が異なる複数種類の前記単位着色スポットが配置されている請求項1又は2に記載のドットパターンによる着色コンタクトレンズ。
  4. 前記着色領域において、前記単位着色スポットが直交する行および列方向で配列されている請求項1〜3の何れか一項に記載のドットパターンによる着色コンタクトレンズ。
  5. 前記単位着色スポットとその周りに設けられる前記間隙とを含んで単位要素パターンが構成されていると共に、
    該単位要素パターンが前記直交する行および列方向で分割されてそれぞれ着色又は非着色に指定される複数のピクセルにより規定されており、
    該単位要素パターンにおいて該単位着色スポットに対応して着色指定された該ピクセルの集合領域の面積が25〜65%とされている請求項4に記載のドットパターンによる着色コンタクトレンズ。
  6. 前記単位要素パターンが正方形状に設定されていると共に、
    前記単位着色スポットの位置を示す前記着色指定されたピクセルの集合領域も正方形状に設定されている請求項5に記載のドットパターンによる着色コンタクトレンズ。
  7. 前記着色領域において、前記単位着色スポットが16個/mm2 以下とされている請求項1〜6の何れか一項に記載のドットパターンによる着色コンタクトレンズ。
  8. 前記単位着色スポットを構成する前記要素ドットが360dpi以上とされている請求項1〜7の何れか一項に記載のドットパターンによる着色コンタクトレンズ。
  9. 前記着色領域を構成する複数の前記単位着色スポットにおける最大径と最小径の比が0.1以上である請求項1〜8の何れか一項に記載のドットパターンによる着色コンタクトレンズ。
  10. 前記要素ドットが、レンズ表面とレンズ内部との少なくとも一方への着色によって形成されている請求項1〜9の何れか一項に記載のドットパターンによる着色コンタクトレンズ。
  11. 複数の着色ドットが所定パターンで配されることにより着色領域が設けられた着色コンタクトレンズの製造方法であって、
    着色剤の最小単位の付着で形成される要素ドットの隣り合う複数個の集合領域によって構成される集合ドットからなる単位着色スポットを、前記着色ドットとして採用し、
    該単位着色スポットが少なくとも1要素ドット分の間隙を隔てて所定パターンで配されるようにインクジェット印刷することによって前記着色領域を形成することを特徴とするドットパターンによる着色コンタクトレンズの製造方法。
  12. 前記単位着色スポットをレンズに対して直接にインクジェット印刷する請求項11に記載のドットパターンによる着色コンタクトレンズの製造方法。
  13. 前記着色領域において、同じ構成の前記単位着色スポットを2つ以上連続的に配置して印刷する請求項11又は12に記載のドットパターンによる着色コンタクトレンズの製造方法。
  14. 前記着色領域において、構成が異なる複数種類の前記単位着色スポットを配置して印刷する請求項11〜13の何れか一項に記載のドットパターンによる着色コンタクトレンズの製造方法。
  15. 前記着色領域において、前記単位着色スポットを直交する行および列方向で配列するように印刷する請求項11〜14の何れか一項に記載のドットパターンによる着色コンタクトレンズの製造方法。
  16. 前記単位着色スポットとその周りに設けられる前記間隙とを含んで単位要素パターンが構成されていると共に、
    該単位要素パターンが前記直交する行および列方向で分割されてそれぞれ着色又は非着色に指定される複数のピクセルにより規定されており、
    該単位要素パターンにおける該単位着色スポットに対応して着色指定された該ピクセルの集合領域の面積が25〜65%とされている請求項15に記載のドットパターンによる着色コンタクトレンズの製造方法。
  17. 前記単位要素パターンが正方形状に設定されていると共に、
    前記単位着色スポットの位置を示す前記着色指定されたピクセルの集合領域も正方形状に設定されている請求項16に記載のドットパターンによる着色コンタクトレンズの製造方法。
  18. 前記着色領域において、前記単位着色スポットが16個/mm2 以下とされている請求項11〜17の何れか一項に記載のドットパターンによる着色コンタクトレンズの製造方法。
  19. 前記単位着色スポットを構成する前記要素ドットが360dpi以上とされている請求項11〜18の何れか一項に記載のドットパターンによる着色コンタクトレンズの製造方法。
  20. 前記着色領域を構成する複数の前記単位着色スポットにおける最大径と最小径の比が0.1以上である請求項11〜19の何れか一項に記載のドットパターンによる着色コンタクトレンズの製造方法。
  21. 前記要素ドットが、レンズ表面とレンズ内部との少なくとも一方への着色によって形成されている請求項11〜20の何れか一項に記載のドットパターンによる着色コンタクトレンズの製造方法。
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