JP5593823B2 - 印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

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本発明は、印刷装置及び印刷方法に関する。
インクジェットにより印刷を実行する場合、複数のノズルでバンド印刷を行なうものがある。このとき、バンドとバンドとの境界に白スジや濃度ムラが発生するのを抑制するために、バンドとバンドの境界を一部重ねて印刷する装置が知られている(例えば特許文献1)。
特開平8−244253号公報
しかし、印刷後の状態を見ると、バンドとバンドとが重なって印刷された部分と、バンドが重ならずに印刷された部分とで、色の濃淡が異なるように見える場合があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決し、バンドとバンドとが重なって印刷された部分と、バンドが重ならずに印刷された部分との間の色の濃淡が目立たないようにすることを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
本発明の一形態によれば、一色以上の印刷材を用いてバンド印刷を実行する印刷装置が提供される。この印刷装置は、色毎に複数のノズルを有する印刷ヘッドと、主走査方向に印刷媒体と前記印刷ヘッドとを相対的に移動させる主走査方向駆動機構と、副走査方向に前記印刷媒体と前記印刷ヘッドとを相対的に移動させる副走査方向駆動機構と、制御部と、を備え、前記制御部は、主走査パス1回毎に副走査方向に前記印刷媒体と前記印刷ヘッドとを相対的に移動させてN回(Nは自然数)の主走査パスで各疑似バンドを印刷するとともに、前記各疑似バンドの一部であるオーバーラップ印刷領域を2N回の主走査パスで印刷する部分オーバーラップ印刷を実行し、前記オーバーラップ印刷領域は、連続する1本の境界線により、前記複数のノズルのうちの上流側ノズルで印刷される第1の領域と、前記複数のノズルのうちの下流側ノズルで印刷される第2の領域と、に分割されており、前記オーバーラップ印刷領域を前記副走査方向と平行な線で切ったときに、前記境界線は、前記平行な線が前記境界線を前記第1の領域から前記第2の領域に向かって横切る第1の境界線部分と、前記第2の領域から前記第1の領域に向かって横切る第2の境界線部分と、含む境界線であり、前記境界線は、凹凸を有しており、前記凹凸は、前記主走査方向について、低周波数成分と高周波数成分とを有し、前記凹凸の前記高周波成分の振幅は、前記低周波成分の振幅よりも小さい。この形態の印刷装置によれば、バンドとバンドとが重なって印刷された部分と、バンドが重ならずに印刷された部分との間の色の濃淡が目立たないようにすることが可能となる。
[適用例1]
一色以上の印刷材を用いてバンド印刷を実行する印刷装置であって、色毎に複数のノズルを有する印刷ヘッドと、前記バンド印刷時に主走査方向に印刷媒体と前記印刷ヘッドとを相対的に移動させる主走査方向駆動機構と、副走査方向に前記印刷媒体と前記印刷ヘッドとを相対的に移動させる副走査方向駆動機構と、制御部と、を備え、前記制御部は、 主走査パス1回毎に副走査方向に前記印刷媒体と前記印刷ヘッドとを相対的に移動させてN回(Nは自然数)の主走査パスで各疑似バンドを印刷するとともに、前記各疑似バンドの一部であるオーバーラップ印刷領域を2N回の主走査パスで印刷する部分オーバーラップ印刷を実行し、前記オーバーラップ印刷領域は、連続する1本の境界線により、前記複数のノズルのうちの上流側ノズルで印刷される第1の領域と、前記複数のノズルのうちの下流側ノズルで印刷される第2の領域と、に分割されており、前記オーバーラップ印刷領域を前記副走査方向と平行な線で切ったときに、前記境界線は、前記平行な線が前記境界線を前記第1の領域から前記第2の領域に向かって横切る第1の境界線部分と、前記第2の領域から前記第1の領域に向かって横切る第2の境界線部分と、含む境界線である、印刷装置。
この適用例によれば、前記境界線は、前記平行な線が前記境界線を前記第1の領域から前記第2の領域に向かって横切る第1の境界線部分と、前記第2の領域から前記第1の領域に向かって横切る第2の境界線部分と、含む境界線であるので、一方の境界線部分において、第1の領域と第2の領域の間が印刷されない方向に広がれば、他方の境界線部分においては、第1の領域と第2の領域とが重なる方向になる。この結果、バンドとバンドとが重なって印刷された部分と、バンドが重ならずに印刷された部分との間の色の濃淡が目立たないようにすることが可能となる。
[適用例2]
適用例1に記載の印刷装置において、前記境界線は、凹凸を有しており、前記凹凸は、前記主走査方向について、低周波数成分と高周波数成分とを有する、印刷装置。
この適用例によれば、低周波成分における主走査方向あるいは、副走査方向と斜めの方向の連続性を、高周波成分により、分散させることが可能となる。
[適用例3]
適用例2に記載の印刷装置において、前記凹凸の前記高周波成分の振幅は、前記低周波成分の振幅よりも小さい、印刷装置。
[適用例4]
適用例1から適用例3までのうちのいずれか一項に記載の印刷装置において、前記境界線は、底辺が主走査方向と平行である第1の三角形と、前記第1の三角形の斜辺の一部を底辺とする前記第1の三角形よりも小さな第2の三角形と、の組み合わせで形成される多角形状の輪郭に沿って形成される、印刷装置。
この適用例によれば、主走査方向あるいは、副走査方向と斜めの方向の第1の三角形による連続性を、第2の三角形により、分散させることが可能となる。
[適用例5]
適用例4に記載の印刷装置において、前記第2の三角形の2本の斜辺のうちの1本は、前記主走査方向と交わる角度が0度超45度未満であり、他の1本は、前記主走査方向と交わる角度が45度超90度未満である、印刷装置。
この適用例によれば、主走査方向、あるいは、副走査方向のスジを出来にくくすることができる。
[適用例6]
適用例1に記載の印刷装置において、前記境界線は、コッホ曲線部分またはフラクタル形状部分を含む、印刷装置。
この適用例によれば、コッホ曲線部分またはフラクタル形状は自己相似性を有しているので、第1の領域と第2の領域の間の空白や重なりを分散することが可能となる。
[適用例7]
適用例1から適用例6までのうちのいずれか一項に記載の印刷装置において、さらに、前記オーバーラップ印刷領域を前記主走査方向と平行な第2の平行線で切ったときに、前記境界線は、前記第2の平行な線が前記境界線を前記第1の領域から前記第2の領域に向かって横切る第1の境界線部分と、前記第2の領域から前記第1の領域に向かって横切る第2の境界線部分と、含む境界線である、印刷装置。
この適用例によれば、第1の領域と第2の領域とが、さらに、主走査方向にずれたときであっても、バンドとバンドとが重なって印刷された部分と、バンドが重ならずに印刷された部分との間の色の濃淡が目立たないようにすることが可能となる。
[適用例8]
一色以上の印刷材を用いてバンド印刷を実行する印刷装置であって、色毎に複数のノズルを有する印刷ヘッドと、前記バンド印刷時に主走査方向に印刷媒体と前記印刷ヘッドとを相対的に移動させる主走査方向駆動機構と、副走査方向に前記印刷媒体と前記印刷ヘッドとを相対的に移動させる副走査方向駆動機構と、制御部と、を備え、前記制御部は、主走査パス1回毎に副走査方向に前記印刷媒体と前記印刷ヘッドとを相対的に移動させてN回(Nは自然数)の主走査パスで各疑似バンドを印刷するとともに、前記各疑似バンドの一部であるオーバーラップ印刷領域を2N回の主走査パスで印刷する部分オーバーラップ印刷を実行し、前記オーバーラップ印刷領域は、連続する1本の境界線により、前記複数のノズルのうちの上流側ノズルで印刷される第1の領域と、前記複数のノズルのうちの下流側ノズルで印刷される第2の領域と、に分割されており、前記オーバーラップ印刷領域を前記主走査方向と平行な線で切ったときに、前記境界線は、前記平行な線が前記境界線を前記第1の領域から前記第2の領域に向かって横切る第1の境界線部分と、前記第2の領域から前記第1の領域に向かって横切る第2の境界線部分と、含む境界線である、印刷装置。
この適用例によれば、第1の領域と第2の領域とが、主走査方向にずれたときであっても、バンドとバンドとが重なって印刷された部分と、バンドが重ならずに印刷された部分との間の色の濃淡が目立たないようにすることが可能となる。
[適用例9]
印刷方法であって、主走査パス1回毎に副走査方向に前記印刷媒体と前記印刷ヘッドとを相対的に移動させてN回(Nは自然数)の主走査パスで第1の疑似バンドを印刷し、主走査パス1回毎に副走査方向に前記印刷媒体と前記印刷ヘッドとを相対的に移動させてN回の主走査パスで、前記第1の疑似バンドと一部がオーバーラップするように前記第2の疑似バンドを印刷し、前記オーバーラップして印刷されるオーバーラップ印刷領域は、連続する1本の境界線により、前記第1の疑似バンドで印刷される第1の領域と、前記第2の疑似バンドで印刷される第2の領域とに分割されており、前記オーバーラップ印刷領域を前記副走査方向と平行な線で切ったときに、前記境界線は、前記平行な線が前記境界線を前記第1の領域から前記第2の領域に向かって横切る第1の境界線部分と、前記第2の領域から前記第1の領域に向かって横切る第2の境界線部分と、含む境界線であることを特徴とする、印刷方法。
本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、印刷装置の他、印刷方法、バンドマスク等、様々な形態で実現することができる。
印刷システムの構成を示す説明図である。 印刷ヘッドのノズル列を示す説明図である。 部分オーバーラップ印刷を示す説明図である。 図3の一部を拡大して示す説明図である。 領域P103において上流側ノズルで印刷される部分と下流側ノズルで印刷される部分を画素配列で示す説明図である。 第1バンド目と第2バンド目でバンドが副走査方向にずれた場合を示す説明図である。 第1バンド目と第2バンド目でバンドが主走査方向にずれた場合を示す説明図である。 線分110d、110eの境界近傍を拡大して示す説明図である。 印刷媒体の境界線の特徴を示す説明図である。 境界線の変形例を示す説明図である。 境界線の変形例を示す説明図である。 境界線の変形例を示す説明図である。 上流側ノズルで印刷される部分と下流側ノズルで印刷される部分をコッホ曲線で形成する場合の例を示す説明図である。 境界線の他の変形例を示す説明図である。 境界線の他の変形例を示す説明図である。 疑似バンド印刷の例を模式的に示す説明図である。
図1は、印刷システムの構成を示す説明図である。印刷システムは、コンピューター10とプリンター20とを備える。コンピューター10は、プリンター20用の印刷用データを生成し、プリンター20に送る。プリンター20は、シリアル式インクジェットプリンターであり、制御ユニット30と、キャリッジモーター70と、駆動ベルト71と、プーリー72と、摺動軸73と、紙送りモーター74と、紙送りローラー75と、キャリッジ80と、インクカートリッジ82〜87と、印刷ヘッド90と、を備える。
制御ユニット30は、CPU40と、入力インターフェイス41と、ROM51と、RAM52と、EEPROM60とを備える。制御ユニット30は、EEPROM60の代わりにフラッシュメモリを採用してもよい。EEPROM60は、部分オーバーラップマスク200を格納している。CPU40は、ROM51やEEPROM60に記憶されたプログラムをRAM52に展開し、実行することにより、プリンター20の動作全般を制御する。入力インターフェイス41はコンピューター10からの印刷データを受信する。
駆動ベルト71は、キャリッジモーター70と、プーリー72の間に張られている。駆動ベルト71には、キャリッジ80が取り付けられている。キャリッジ80には、カラーインクとして、シアンインク(C)、マゼンタインク(M)、イエロインク(Y)、ブラックインク(K)、ライトシアンインク(Lc)、ライトマゼンタインク(Lm)をそれぞれ収容したカラーインク用のインクカートリッジ82〜87が搭載される。キャリッジ80の下部の印刷ヘッド90には、上述の各色のカラーインクに対応するノズル列が形成されている。キャリッジ80にこれらのインクカートリッジ82〜87を上方から装着すると、各カートリッジから印刷ヘッド90へのインクの供給が可能となる。摺動軸73は、駆動ベルトと平行に配置されており、キャリッジ80を貫通している。
キャリッジモーター70が駆動ベルト71を駆動すると、キャリッジ80は、摺動軸73に沿って移動する。この方向を「主走査方向」と呼ぶ。キャリッジ80の主走査方向の移動に伴い、インクカートリッジ82〜87と、印刷ヘッド90も主走査方向に移動する。この主査方向の移動時に印刷ヘッド90に配置された印刷ノズル(後述)から印刷媒体Pにインクカートリッジ82〜87中のインクが射出されることにより、印刷媒体Pへの印刷が実行される。1回の主走査を「パス」と呼ぶ。
紙送りローラー75は、紙送りモーター74に接続されている。印刷時には、紙送りローラー75の上に、印刷媒体Pが挿入される。キャリッジ80が主走査方向の端部まで移動すると、制御ユニット30は、紙送りモーター74を回転させる。これにより、紙送りローラー75も回転し、印刷媒体Pを移動させる。印刷媒体Pと印刷ヘッド90との相対的な移動方向を「副走査方向」と呼ぶ。
図2は、印刷ヘッドのノズル列を示す説明図である。図2に示すノズル列は、一色分である。本実施例では、色が六色有るので、プリンター20は、図2に示すノズル列を各色一列、合計六列備えている。ノズル列は、複数の上流側ノズル91と、複数の中央部ノズル92と、複数の下流側ノズル93と、を備える。上流側ノズル91と下流側ノズル93とは、オーバーラップ印刷時に使用されるノズル群であり、ノズルの数が同じである。ノズル91〜93のノズルピッチLnは、印刷時における画素配列のピッチの2倍である。印刷媒体Pの副走査方向の移動量は、Ln/2と、上流側ノズル91の部分の長さと、中央部ノズル92の部分の長さを足した長さからノズルピッチの半分(Ln/2)を引いた長さLyである。
図3は、部分オーバーラップ印刷を示す説明図である。図3(A)は、図2に示すノズル91〜93が各パス順でどのように印刷を実行するかを示している、なお、図3(A)では、上流側ノズル91を2個、中央部ノズル92を4個、下流側ノズル93を2個有するものとして説明する。1パス目では、8個のノズル91〜93は、1、3、5、7、9、11、13、15行目(奇数行目)を印刷する。1パス目の印刷後、制御部30は、印刷媒体Pを印刷ヘッド90に対し、Ln/2だけ副走査方向に相対的に移動する。そして、2パス目では、8個のノズル91〜93は、2、4、6、8、10、12、14、16行目(偶数行目)を印刷する。本実施例では実施例では、この2回のパスで印刷される領域を「疑似バンド」あるいは単に「バンド」とも呼ぶ。ここで、「n行目」と呼ぶ場合、1つのバンド内で「n番目」の行であることを示すものとする。
8個のノズル91〜93は、2パス目の印刷を終えると、制御部30は、印刷媒体Pを印刷ヘッド90に対し、長さLyだけ副走査方向に相対的に移動する。そして、1パス目と同様に、3パス目を印刷する。このとき、3パス目の1、3行目は、1パス目の13、15行目とそれぞれ同じ行である。8個のノズル91〜93は、2パス目と同様に、4パス目を印刷する。このとき、4パス目の2、4行目は、2パス目の14、16行目とそれぞれ同じ行である。以下、同様に、8個のノズル91〜93は、5、6パス目以降を印刷する。
図3(B)は、印刷媒体Pへの印刷状態をバンドで示したものである。印刷媒体Pは、第1バンド目に領域P101〜P103が印刷される。ここで、領域P101は、上流側ノズル91で印刷される領域であり、領域P102は、中央部ノズル92で印刷される領域であり、領域P103は、下流側ノズル93で印刷される領域である。印刷媒体Pは、第2バンド目に領域P103〜P105が印刷される。第2バンド目においてでは、領域P103は、上流側ノズル91で印刷される領域であり、領域P104は、中央部ノズル92で印刷される領域であり、領域P105は、下流側ノズル93で印刷される領域である。すなわち、領域P103の一部は、第1バンドの印刷時に下流側ノズル93で印刷され、残りの部分が第2バンドの印刷時に上流側ノズル91で印刷される。一方、領域P102あるいはP104は、中央部ノズル92だけにより印刷される。このように、印刷媒体Pまたは印刷ヘッドを副走査方向に移動して次ぎのバンドを印刷するときに、副走査範囲内の一部が重なるように印刷することを「部分オーバーラップ印刷」と呼び、複数のバンドで印刷される領域を「オーバーラップ領域」と呼ぶ。例えば、領域P103〜P105が1つの「バンド」に相当し、領域P103、P105がそれぞれ「オーバーラップ領域」に相当する。同様に、第3バンド目として、領域P105〜P107が印刷され、領域P105がオーバーラップして印刷され、第4バンド目(図示せず)では、領域P107がオーバーラップして印刷される。上流側ノズル91及び下流側ノズルで印刷される領域は2つのバンド(4回のパス)で印刷され、中央部ノズル92で印刷される領域は1つのバンド(2回のパス)で印刷される。ただし、印刷媒体P上の最初のバンド印刷のときに上流側ノズル91で印刷される領域および最期のバンド印刷下流側ノズル93で印刷される領域は、1回だけのバンド印刷(2回のパス)で印刷される。
図4は、図3の一部を拡大して示す説明図である。図4では、領域P103、P105が部分オーバーラップ印刷されている。領域P103は、境界線110により、下流側ノズル93が印刷する第1の部分領域P103aと、上流側ノズル91が印刷する第2の部分領域P103bに分けることが出来る。第1の部分領域P103aと第2の部分領域P103bと、は重なっていない。領域P105についても同様に第1の部分領域P105a、第2の部分領域P105bに分けることができる。
図5は、領域P103において、上流側ノズルで印刷される部分と下流側ノズルで印刷される部分を画素配列で示す説明図である。図5(A)は、下流側ノズル93により印刷される領域P103aを示し、図5(B)は、上流側ノズル91により印刷される領域P103bを示している。領域P103は、境界線110を境に、図面上側が下流側ノズル93により印刷される領域P103aとなっており、図面下側が上流側ノズル91により印刷される領域P103bとなっている。また、各領域103a、103bは、それぞれ上述したように2回のパスで印刷される。図5(A)、(B)では、奇数回目(1、3回目)のパスで印刷される部分を白丸(○)で表し、偶数回目(2,4回目)のパスで印刷される部分を黒丸(●)で示している。
図6は、第1バンド目と第2バンド目でバンドが副走査方向にずれた場合を示す説明図である。図6(A)(C)は、本実施例を示し、図6(D)〜(F)は比較例を示している。本実施例では、領域P103aと領域P103bとの境界線110は、線分110aから110hで構成されており、略星形を形成している。一方、比較例では、境界線110は、線分110i、110jで構成されており、三角形の斜辺を形成している。図6(B)、図6(E)は、第2バンド目が第1バンド目と比較して、副走査方向(図面下方向)に相対的にずれた場合を示している。副走査方向の移動は、上述したように、紙送りローラー75によって実行される。そのため、紙送りローラー75と、印刷媒体Pとの摩擦が異なると、ズレが生じる場合がある。図6(E)で示す比較例では、線分110i、110jの部分に印刷されない空白部分が生じる。一方、図6(B)に示す本実施例では、線分110a、110c、110d、110e、110f、110hの部分には、空白部分が生じるが、線分110b、110gの部分は、重複して印刷される。例えば単色で印刷媒体Pに印刷を実行した場合、比較例では、空白部分が大きいため、領域P103中に白スジが見えたり、あるいは、領域P103は、領域P102や領域P104に比べて薄く見えたりする。一方、本実施例では、線分110a、110c、110d、110e、110f、110hの部分に空白部分が生じるが、線分110b、110gの部分に重複して印刷される領域が生じるため、遠目に見れば、空白部分と重複部分とが相殺され、領域P103は、領域P102や領域P104に比べて薄く見え難い。すなわち、領域P103は、領域P102あるいは領域P104と、ほぼ同色に見える。
図6(C)、図6(F)は、第2バンド目が第1バンド目と比較して、副走査方向(図面上方向)に相対的にずれた場合を示している。図(F)で示す比較例では、線分110i、110jeの部分に重複して印刷される。したがって、領域P103は、領域P102や領域P104に比べて濃く見える。一方、本実施例では、線分110a、110c、110d、110e、110f、110hの部分には、重複して印刷されるが、線分110b、110gの部分には、空白部分が生じる。すなわち、領域P103は、領域P102や領域P104に比べて濃く見え難い。すなわち、領域P103は、領域P102あるいは領域P104と、ほぼ同色に見える。
図7は、第1バンド目と第2バンド目でバンドが主走査方向にずれた場合を示す説明図である。図7(A)、(C)は、図6(A)(D)と同じ図である。図7(B)、図7(D)は、第2バンド目が第1バンド目と比較して、主走査方向(図面右方向)に相対的にずれた場合を示している。この場合、比較例では、左側の線分110elの部分には印刷されない空白が生じるが、右辺の線分110erの部分では、重複して印刷される。一方、本実施例では、線分110a、110b、110d、110fの部分では印刷されない空白が生じるが、線分110c、110e、110g、110hの部分では、重複して印刷される。両者を比較すると、主走査方向について、本実施例の方が、短い周期で印刷されない空白部分と重複して印刷される部分が現れる。その結果、本実施例の方が、領域P103は、領域P102あるいは領域P104と、ほぼ同色に見え易い。
図8は、線分110d、110eの境界近傍を拡大して示す説明図である。図8(A)はずれが生じていない場合を示し、図8(B)は、第2バンド目が第1バンド目と比較して、副走査方向(図面下方向)に相対的にずれた場合を示し、図8(C)は、図8(B)において、さらに、2パス目、4パス目が主走査方向にずれた場合を示している。図8(B)においては、図6で説明したように、部分オーバーラップ領域全体では目立たないが、細かく見ると、白筋が生じている。これに対し、図8(C)では、細かく見ても白筋が目立ちにくくなっている。このように、1つのバンドを複数のパスで印刷する場合、副走査方向(図面下方向)に加え主走査方向にずれた場合であっても、白筋を目立ちぬくくすることが可能である。
図9は、印刷媒体の境界線の特徴を示す説明図である。図9(A)は、境界線110の構成の一例を簡単に示した物である。第1の三角形120の斜辺120a上に第2の三角形130の底辺130aが位置しており、第1の三角形120の斜辺120b上に第2の三角形130の底辺130bが位置している。境界線110は2つの三角形120、130の斜辺のうち他の三角形120、130の辺と重ならない部分(線分120c、130c、130d、120d、120e、130e、130f、120f)により形成される略星形形状の輪郭に沿って形成されている。線分120c、130c、130d、120d、120e、130e、130f、120fは、それぞれ、境界線110の線分110a〜110hにそれぞれ対応している。あるいは、境界線110は、第1の三角形120と、第1の三角形120の斜辺120a、120bの一部を底辺とする第1の三角形120よりも小さな第2の三角形130と、の組み合わせで形成される多角形状の輪郭に沿って形成される。
図9(B)は境界線110の特徴を示す。印刷媒体Pに副走査方向と平行な線laを引く。この平行な線laは、境界線110を構成する線分100a〜100dのうちの線分110a〜110cと、それぞれ点P1〜P3で交わる。点P1、P3では、線laは、第2の部分領域P103bから第1の部分領域P103aに向かって境界線110を横切る。点P2では、線laは、第1の部分領域P103bから第2の部分領域P103bに向かって境界線110を横切る。このように、線laは、第2の部分領域P103bから第1の部分領域P103aに向かって境界線110を横切る部分と、第1の部分領域P103bから第2の部分領域P103bに向かって境界線110を横切る部分と、を有する。境界線110がこのような特徴を有することにより、例えば、部分オーバーラップ印刷において、第1バンド目と第2バンド目とが副走査方向にずれたとき、線分100aから100dのいくつかの部分においては、第1の部分領域P103bと、第2の部分領域P103bとの間隔が広がり、他の線分の部分においては、第1の部分領域P103bと、第2の部分領域P103bとが、重なる。これにより、第1の部分領域P103bと、第2の部分領域P103bとが、一方的に広がったり、重なったりしないので、オーバーラップ印刷されない領域、例えば領域P102(図3)と部分オーバーラップ領域P103との色の濃淡の差が目立ちにくくなる。なお、線laは主走査方向の全ての領域で上記特徴(線laは、第2の部分領域P103bから第1の部分領域P103aに向かって境界線110を横切る部分と、第1の部分領域P103bから第2の部分領域P103bに向かって境界線110を横切る部分と、を有する。)を有する必要はなく、一部の領域で上記特徴を備えていればよい。
本実施例では、図9(B)に示す構成は、一単位であり、印刷媒体Pには、この一単位が主走査方向に複数並んでいる。すなわち、図9(A)または図9(B)に示す第1、第2の三角形120、130は、一定の周期(周波数)をもって現れる。そのとき、第1の三角形120が現れる周波数f1よりも第2の三角形130が現れる周波数f2の方が大きいことが好ましい。これにより、主走査方向あるいは、副走査方向と斜めの方向の第1の三角形120による連続性を、第2の三角形により、分散させることが可能となる。その結果、第2の三角形130がない場合には、図6(B−2)あるいは(B−3)に示すように線分100eの全体において、第1の部分領域P103bと、第2の部分領域P103bとの間が、広がるか、重なるか、のいずれかであるが、本実施例では、図6(A−2)あるいは(A−3)に示すように線分100eよりも短い線分100aから100dのいくつかの部分において、第1の部分領域P103bと、第2の部分領域P103bとの間が広がり、他の線分の部分においては、第1の部分領域P103bと、第2の部分領域P103bとが、重なる。したがって、領域P102(図3)と部分オーバーラップ印刷された領域P103との色の濃淡が目立ちにくくなる。なお、第2の三角形130の副走査方向の大きさ(振幅)は、第1の三角形120の副走査方向の大きさ(振幅)は、よりも小さいことが好ましい。
境界線110の、線分110aと110bの境界を点P4、線分110cと110dの境界を点P5とする。点P4を通り副走査方向と垂直な線lh4と、点P5を通り副走査方向と垂直な線lh5を引く。このとき、線lh4と線分110bの為す角は、45度(π/4)超90度(π/2)未満であり、線lh5と線分110cの為す角は、0度超45度未満であってもよい。こうすると、主走査方向、あるいは、副走査方向のスジを出来にくくすることができる。
図10は、境界線の変形例を示す説明図である。図10に示す境界線は、図9に示す例の線分120c、130c、130d、120d、120e、130e、130f、120f上に、さらに第3の三角形140を加え、3つの三角形120、130、140の斜辺のうち他の三角形120、130、140の辺と重ならない部分により形成される略星形形状の輪郭に沿って形成されている。このようにさらに細かい三角形を加えてもよい。
図11は、境界線の変形例を示す説明図である。以下の変形例では、境界線110を形成する三角形の形状のバリエーションを示す。上記実施例では、第2の三角形130は第1の三角形120の2つの斜辺のそれぞれに配置されていたが、図11(A)に示すように一方の斜辺にのみ設けてもよい。第1の三角形120の少なくとも一方の斜辺に第2の三角形があれば、主走査方向あるいは副走査方向ずれに起因する2回のパス印刷された領域P103と、1回のパスにより印刷された領域P102あるいはP104との間の色の濃淡が目立たないようにすることが可能となる。また、図11(B)に示すように、第1の三角形120を不等辺三角形にしてもよい。第1の三角形120が不等辺三角形でも、その斜辺に第2の三角形があれば、主走査方向あるいは副走査方向ずれに起因する2回のパス印刷された領域P103と、1回のパスにより印刷された領域P102あるいはP104との間の色の濃淡が目立たないようにすることが可能となる。
図11(C)に示すように、第1の三角形120の高さを低くし、第2の三角形130の高さを第1の三角形の高さよりも高くしてもよい。これにより、第1、第2の三角形120、130を加えた面積と、それ以外の面積をほぼ同じにすることが可能となり、1パス目で印刷される画素配列の数と、2パス目に印刷する画素配列の数を揃えることが可能となる。 また、図11(D)に示すように、第2の三角形130の配置位置を、第1の三角形120の斜辺の中央部から斜辺に沿ってずれた位置に配置してもよい。
図12は、境界線の変形例を示す説明図である。今までの実施例、変形例においては、第1の三角形120に対し、第2の三角形130を加えるように凸に配置していたが、凸ではなく、逆に第2の三角形131を減ずるように凹に配置してもよい。図12(A)は、第2の三角形131を第1の三角形120に対し凹に配置したものである。図12(B)は、第1の三角形120に対し、一方の第2の三角形130を凸に、他方の第2の三角形131を凹に配置したものである。図12(C)は、図12(B)を主走査方向に並べたものである。この場合、2つの構成単位140、150が考えられる。そして、これらの2つの構成単位140、150は、対称性を考慮すれば、合同である。その結果、領域P103a、P103bの面積を等しくすることが可能となる。
図13は、上流側ノズルで印刷される部分と下流側ノズルで印刷される部分をコッホ曲線で形成する場合の例を示す説明図である。境界線110は、コッホ曲線であってもよい。コッホ曲線とは、フラクタル図形の1つであり、線分を3等分し、分割した2点を頂点とする正三角形の作図を無限に繰り返すことによって得られる図形である。線分を3等分し、分割した2点を頂点とする正三角形の作図を、図13(B)は1回行ったもの(位数1)であり、図13(C)は2回行ったもの(位数2)であり、図13(D)は3回行ったもの(位数3)である。線分を3等分し、分割した2点を頂点とする正三角形の作図を無限に繰り返すと、線分の長さは無限大になる。位数が少ないと、境界線110を形成する線分のうちのいくつかの部分において、第1の部分領域P103bと、第2の部分領域P103bとの間が広がり、他の線分の部分においては、第1の部分領域P103bと、第2の部分領域P103bとが、重なる境界線110を形成し難い。また、位数が多くなると、上流側ノズル91と、複数の下流側ノズル93の数が多数必要になる。したがって、本実施例に適用する場合には、位数が2〜4のものを用いることが好ましく、特に位数が2または3であることがさらに好ましい。なお、境界線110については、コッホ曲線の他、ヒルベルト曲線や、他のフラクタル図形を用いてもよい。フラクタル形状は自己相似性を有しているので、領域103aと103bの間の空白や重なりを分散することが可能となる。
図14は、境界線の他の変形例を示す説明図である。今までに説明してきた境界線110は、三角形の組み合わせを基調としたものであるが、三角形と他の図形を組み合わせてもよい。図14(A)に示す境界線110は、三角形120に主走査方向と平行な帯160を加えた形状である。このようにすると、図14(B)に示すように、領域P103aとP103bとが副走査方向にずれたときに、領域P103は、領域P102あるいは領域P104と、ほぼ同色に見え易い。図14(C)に示す境界線110は、三角形120に副走査方向と平行な帯161を加えた形状である。このようにすると、図14(D)に示すように、領域P103aとP103bとが主走査方向にずれたときに、領域P103は、領域P102あるいは領域P104と、ほぼ同色に見え易い。
図14(E)は、三角形120に円162を加えたものである。円を用いた場合、領域P103aとP103bとがいずれの方向にずれても、円に接する部分は、いずれかが広がって空白になり、いずれかが重なるので、空白と重なりとが相殺し易く、領域P103は、領域P102あるいは領域P104と、ほぼ同色に見え易い。
図14(F)(G)は、三角形120ではなく、台形125を用いたものである。図14(F)は、台形125の斜辺に三角形130を凸に加えたものであり、図14(G)は、台形125の斜辺から三角形131を凹に減じたものである。このように台形125に三角形130あるいは131を組み合わせたものであっても、同様に領域P103を、領域P102あるいは領域P104と、ほぼ同色に見えるようにすることが可能である。
図15は、境界線の他の変形例を示す説明図である。図15(A)は、2つの四角形を組み合わせたものである。図15(B)は、三角形と四角形を組み合わせたものである。境界線110は、このような図形であってもよい。
いままでに説明した境界線110は、連続した1本の線である。ここで、連続した1本の線とは、交差せずに、一筆書きで描くことが出来る程度の意味である。また、境界線110は、領域102と領域103の境界あるいは、領域102と領域103の境界部分を用いて連続していてもよい。例えば図15(A)に示す境界線110の場合、線分110fが領域P102とP103の境界となっており、この部分で連続している。
本実施例では、プリンター20は、複数のインクカートリッジ82〜87を備えており、複数のノズル列を有している。かかる場合において、異なる色毎に、異なる部分オーバーラップマスク200を用いてもよい。色毎に分散を異ならせることができるので、領域P103を、領域P102あるいは領域P104と、をより同色に見え易くすることが可能となる。また、本実施例では、インクジェット式プリンターを例にして説明したが、レーザープリンターなど、インクジェットプリンター以外のプリンターにも適用が可能である。
本実施例では、副走査方向と平行な線laが、第2の部分領域P103bから第1の部分領域P103aに向かって境界線110を横切る部分と、第1の部分領域P103bから第2の部分領域P103bに向かって境界線110を横切る部分と、を有しているが、さらに、副走査方向と垂直な線(主走査方向と平行な線)が、第2の部分領域P103bから第1の部分領域P103aに向かって境界線110を横切る部分と、第1の部分領域P103bから第2の部分領域P103bに向かって境界線110を横切る部分と、を有していてもよい。こうすると、主査方向のずれが生じても、領域P103を、領域P102あるいは領域P104と、ほぼ同色に見えるようにすることが可能である。
また、上記説明では、境界線110は、三角形あるいは、台形など直線を基調としたものを例に取り説明しているが、境界線110が曲線を基調とするものであってもよい。例えば、境界線110は、高木曲線(ブラマンジュ曲線)や、ドラム曲線、マンデルブロ集合の形状の一部を含む形状であってもよい。
図16は、疑似バンド印刷の例を模式的に示す説明図である。ノズルの数は、図3(A)に示すものと同様に、上流側ノズル91を2個、中央部ノズル92を4個、下流側ノズル93を2個有するものとしている。本実施例では、1つのバンド(疑似バンド)を2回のパスで印刷しているが、1回のバンド(疑似バンド)を、例えば、3パス、4パス、・・・8パス、・・・等、2パス以上の複数のパスで印刷してもよい。図16(A)は、1つのバンド(疑似バンド)を3回のパスで印刷する場合(N=3)を示し、図16(B)は、1つのバンド(疑似バンド)を4回のパスで印刷する場合(N=4)を示している。図16上で白丸(○)は、各主走査パスで印刷される画素であり、点(・)は、各主走査パスで印刷されない画素である。図には示さないが、パス数Nは、5以上であってもよい。
以上、いくつかの実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
10…コンピューター
20…プリンター
30…制御ユニット
41…入力インターフェイス
70…キャリッジモーター
71…駆動ベルト
72…プーリー
73…摺動軸
74…モーター
75…ローラー
80…キャリッジ
82〜87…インクカートリッジ
90…印刷ヘッド
91…上流側ノズル
92…中央部ノズル
93…下流側ノズル
100a、100e…線分
102…領域
103…領域
103a、103b…領域
110…境界線
110a〜110j…線分
120…第1の三角形
125…台形
130…第2の三角形
131…第2の三角形
140、150…構成単位
160、161…帯
162…円
200…部分オーバーラップマスク
201…境界線
210…第1の三角形
210a…斜辺
211…外部
220…第2の三角形
220a…斜辺
221…外部
230…第3の三角形
231…外部
P…印刷媒体

Claims (6)

  1. 一色以上の印刷材を用いて疑似バンド印刷を実行する印刷装置であって、
    色毎に複数のノズルを有する印刷ヘッドと、
    主走査方向に印刷媒体と前記印刷ヘッドとを相対的に移動させる主走査方向駆動機構と、
    副走査方向に前記印刷媒体と前記印刷ヘッドとを相対的に移動させる副走査方向駆動機構と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    主走査パス1回毎に副走査方向に前記印刷媒体と前記印刷ヘッドとを相対的に移動させてN回(Nは自然数)の主走査パスで各疑似バンドを印刷するとともに、前記各疑似バンドの一部であるオーバーラップ印刷領域を2N回の主走査パスで印刷する部分オーバーラップ印刷を実行し、
    前記オーバーラップ印刷領域は、連続する1本の境界線により、前記複数のノズルのうちの上流側ノズルで印刷される第1の領域と、前記複数のノズルのうちの下流側ノズルで印刷される第2の領域と、に分割されており、
    前記オーバーラップ印刷領域を前記副走査方向と平行な線で切ったときに、前記境界線は、前記平行な線が前記境界線を前記第1の領域から前記第2の領域に向かって横切る第1の境界線部分と、前記第2の領域から前記第1の領域に向かって横切る第2の境界線部分と、含む境界線であり、
    前記境界線は、凹凸を有しており、前記凹凸は、前記主走査方向について、低周波数成分と高周波数成分とを有し、
    前記凹凸の前記高周波成分の振幅は、前記低周波成分の振幅よりも小さい、印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記境界線は、底辺が主走査方向と平行である第1の三角形と、前記第1の三角形の斜辺の一部を底辺とする前記第1の三角形よりも小さな第2の三角形と、の組み合わせで形成される多角形状の輪郭に沿って形成される、印刷装置。
  3. 請求項に記載の印刷装置において、
    前記第2の三角形の2本の斜辺のうちの1本は、前記主走査方向と交わる角度が0度超45度未満であり、他の1本は、前記主走査方向と交わる角度が45度超90度未満である、印刷装置。
  4. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記境界線は、コッホ曲線部分またはフラクタル形状部分を含む、印刷装置。
  5. 請求項1から請求項までのうちのいずれか一項に記載の印刷装置において、さらに、
    前記オーバーラップ印刷領域を前記主走査方向と平行な第2の平行線で切ったときに、前記境界線は、前記第2の平行な線が前記境界線を前記第1の領域から前記第2の領域に向かって横切る第1の境界線部分と、前記第2の領域から前記第1の領域に向かって横切る第2の境界線部分と、含む境界線である、印刷装置。
  6. 印刷方法であって、
    主走査パス1回毎に副走査方向に前記印刷媒体と前記印刷ヘッドとを相対的に移動させてN回(Nは自然数)の主走査パスで第1の疑似バンドを印刷し、
    主走査パス1回毎に副走査方向に前記印刷媒体と前記印刷ヘッドとを相対的に移動させてN回の主走査パスで、前記第1の疑似バンドと一部がオーバーラップするように前記第2の疑似バンドを印刷し、
    前記オーバーラップして印刷されるオーバーラップ印刷領域は、連続する1本の境界線により、前記第1の疑似バンドで印刷される第1の領域と、前記第2の疑似バンドで印刷される第2の領域とに分割されており、
    前記オーバーラップ印刷領域を前記副走査方向と平行な線で切ったときに、前記境界線は、前記平行な線が前記境界線を前記第1の領域から前記第2の領域に向かって横切る第1の境界線部分と、前記第2の領域から前記第1の領域に向かって横切る第2の境界線部分と、含む境界線であり、
    前記境界線は、凹凸を有しており、前記凹凸は、前記主走査方向について、低周波数成分と高周波数成分とを有し、
    前記凹凸の前記高周波成分の振幅は、前記低周波成分の振幅よりも小さいことを特徴とする、印刷方法。
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