JP7102848B2 - 記録装置および記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体に液滴を吐出して記録を行う記録装置および記録方法に関する。
従来から、記録装置の一例として、紙やフィルムなどの各種記録媒体に向かって液滴(インク滴)を吐出し、記録媒体上に複数のドットを形成することで画像の記録(印刷)を行うインクジェット式プリンターが知られている。インクジェット式プリンターは、例えば、記録媒体に対して、複数のノズルが形成されたヘッドを主走査方向に移動させながら各ノズルから液滴を吐出させて記録媒体の主走査方向に並ぶドット列(ラスターライン)を形成させる主走査と、記録媒体を主走査方向と交差する副走査方向に移動(搬送)させる副走査とを交互に繰り返す。これにより、記録媒体の主走査方向と副走査方向とにドットが隙間なく並べられ、記録媒体上に画像が形成される。
このような記録装置において、例えば、特許文献1には、ヘッドの主走査により形成される画像領域と、副走査後の次の主走査により形成される画像領域とが境界部において重複し、重複する境界部において、ヘッドの端部のノズルに向かって100%印字(記録)される状態から全く印字されない状態に移行させる記録装置が開示されている。この記録装置によれば、副走査の搬送誤差により境界部が変動しても、画像の品質が急激に劣化することを回避できるとしている。
ところで、ヘッドは、液滴を吐出する周期によって吐出する液滴の液滴当たりの量(以下の説明において「吐出する液滴の量」は、複数の液滴の総量ではなく、吐出する液滴の液滴当たりの量を意味する。)が変動する特性を示す場合がある。例えば、液滴の吐出を長い周期で間欠的に行う場合に吐出する液滴の量が、短い周期で連続して複数行う場合に比較して減少してしまう特性を示す場合がある。特許文献1に記載の記録装置では、副走査の前後の主走査で重ね合わせて印字するオーバーラップ領域の吐出周期が、ノズル使用率を低下させるために、オーバーラップさせない領域に比較して長くなる。そのため、オーバーラップ領域に吐出される液滴の量が少なくなることで濃度むらを発生させてしまう場合がある。
これに対し、特許文献2には、複数回の主走査の内の先行する主走査と後行する主走査のいずれでオーバーラップ領域の各々のドットを形成するか、を割り当てる割当処理部を備え、割当処理部が、先行する主走査と後行する主走査のそれぞれで形成されるドットの並びが、複数のドットの集まりに集合化し易いように割り当てを行う印刷装置(記録装置)が記載されている。この印刷装置によれば、先行する主走査と後行する主走査のそれぞれで形成されるドットの並びが、複数のドットの集まりに集合化し易くなる。つまり、短い周期で連続して液滴を吐出する領域が増加し、1ドットだけ独立して形成されることが少なくなる。その結果、オーバーラップ領域に吐出される液滴の量が少なくなってしまうことが抑制され、濃度むらが軽減される。
特開平11-245384号公報 特開2014-12374号公報
しかしながら、特許文献2に記載の印刷装置では、複数のドットの集まりへの集合のさせ方によっては、副走査の搬送誤差により、液滴が過剰に付与される領域と液滴の付与が不足する領域とが隣り合わせとなり、記録品質が劣化してしまう場合があるなど、更に記録品質を安定化させる必要があるという課題があった。
本願の記録装置は、複数のノズルが並び方向に列設された第1ノズル群および第2ノズル群を有する記録ヘッドと、制御部と、を備え、前記記録ヘッドと記録媒体とを前記並び方向と交差する第1方向に相対移動させながら液体を吐出して、前記第1ノズル群と前記第2ノズル群とによって記録されるオーバーラップ画像と、前記第1ノズル群あるいは前記第2ノズル群によって記録される非オーバーラップ画像と、を含む記録画像の記録を行う記録装置であって、前記制御部は、前記第1ノズル群によって形成される第1ドットが前記第1方向に所定間隔で連続する第1ドット群と、前記第2ノズル群によって形成される第2ドットが前記第1方向に前記所定間隔で連続する第2ドット群と、前記所定間隔よりも長い間隔で並ぶ前記第1ドットと前記第2ドットとを含む第3ドット群と、を含む前記オーバーラップ画像の記録において、前記第1ドット群と前記第2ドット群とを互いに排他位置に配置し、前記第3ドット群を、前記第1ドット群および前記第2ドット群の前記第1方向と交差する第2方向に隣接する少なくとも一方の位置に配置する、ことを特徴とする。
上記の記録装置は、前記制御部が、前記オーバーラップ画像の記録において、前記第3ドット群を、前記非オーバーラップ画像に隣接しない前記第1ドット群および前記非オーバーラップ画像に隣接しない前記第2ドット群の前記第2方向に隣接する両側の位置に配置することが好ましい。
上記の記録装置は、前記制御部が、前記オーバーラップ画像の記録において、前記非オーバーラップ画像との境界に前記第3ドット群を配置することが好ましい。
本願の記録装置は、複数の第1ノズルが並び方向に列設された第1ノズル群と、複数の第2ノズルが前記並び方向に列設された第2ノズル群とを有し、記録媒体に対して、前記並び方向と交差する第1方向に相対移動しながら液滴を吐出してドットを記録する記録部と、制御部と、を備え、前記第1ノズル群と前記第2ノズル群とは、前記第1ノズル群の前記並び方向における一方の端部領域の前記第1ノズルと前記第2ノズル群の前記並び方向における他方の端部領域の前記第2ノズルの前記第1方向と交差する第2方向の位置が重複するように設けられ、前記制御部は、前記第2方向において前記第2ノズルと重複しない位置の前記第1ノズルによって記録する第1パターンと、前記第2方向において前記第1ノズルと重複しない位置の前記第2ノズルによって記録する第2パターンと、前記第2方向において重複する前記第1ノズルと前記第2ノズルとによって記録する第3パターンと、を前記記録媒体に記録するように前記記録部を制御し、前記第3パターンは、前記第1パターンに接する第4パターンと、前記第2パターンに接する第5パターンと、前記第4パターンと前記第5パターンに挟まれる第6パターンとから成り、前記第6パターンは、前記第1ノズルによって形成される第1ドットが前記第1方向に連続する第1ドット群と、前記第2ノズルによって形成される第2ドットが前記第1方向に連続する第2ドット群と、が前記第1方向に交互に形成される第1ラスターライン、および、前記第1ラスターラインの前記第1ドットと前記第2方向において隣接する前記第2ドットと、前記第1ラスターラインの前記第2ドットと前記第2方向において隣接する前記第1ドットと、が前記第2方向に形成される第2ラスターライン、を含み、前記第4パターンおよび前記第5パターンは、前記第1方向において前記第1ドットと前記第2ドットとが交互に形成される、ことを特徴とする。
本願の記録方法は、複数のノズルが並び方向に列設された第1ノズル群および第2ノズル群を有する記録ヘッドと記録媒体とを、前記並び方向と交差する第1方向に相対移動させながら液体を吐出して、前記第1ノズル群と前記第2ノズル群とによって記録されるオーバーラップ画像と、前記第1ノズル群あるいは前記第2ノズル群によって記録される非オーバーラップ画像と、を含む記録画像の記録を行う記録方法であって、前記第1ノズル群によって形成される第1ドットが前記第1方向に所定間隔で連続する第1ドット群と、前記第2ノズル群によって形成される第2ドットが前記第1方向に前記所定間隔で連続する第2ドット群と、前記所定間隔よりも長い間隔で並ぶ前記第1ドットと前記第2ドットとを含む第3ドット群と、を含む前記オーバーラップ画像の記録において、前記第1ドット群と前記第2ドット群とを互いに排他位置に配置し、前記第3ドット群を、前記第1ドット群および前記第2ドット群の前記第1方向と交差する第2方向に隣接する少なくとも一方の位置に配置する、ことを特徴とする。
本願の記録方法は、複数の第1ノズルが並び方向に列設された第1ノズル群と、複数の第2ノズルが前記並び方向に列設された第2ノズル群とを、記録媒体に対して、前記並び方向と交差する第1方向に相対移動しながら液滴を吐出してドットを記録する記録方法であって、前記第1ノズル群と前記第2ノズル群とは、前記第1ノズル群の前記並び方向における一方の端部領域の前記第1ノズルと前記第2ノズル群の前記並び方向における他方の端部領域の前記第2ノズルの前記第1方向と交差する第2方向の位置が重複するように設けられ、前記第2方向において前記第2ノズルと重複しない位置の前記第1ノズルによって記録する第1パターンと、前記第2方向において前記第1ノズルと重複しない位置の前記第2ノズルによって記録する第2パターンと、前記第2方向において重複する前記第1ノズルと前記第2ノズルとによって記録する第3パターンと、を前記記録媒体に記録し、前記第3パターンは、前記第1パターンに接する第4パターンと、前記第2パターンに接する第5パターンと、前記第4パターンと前記第5パターンに挟まれる第6パターンと、から成り、前記第6パターンは、前記第1ノズルによって形成される第1ドットが前記第1方向に連続する第1ドット群と、前記第2ノズルによって形成される第2ドットが前記第1方向に連続する第2ドット群と、が前記第1方向に交互に形成される第1ラスターライン、および、前記第1ラスターラインの前記第1ドットと前記第2方向において隣接する前記第2ドットと、前記第1ラスターラインの前記第2ドットと前記第2方向において隣接する前記第1ドットと、が前記第2方向に形成される第2ラスターライン、を含み、前記第4パターンおよび前記第5パターンは、前記第1方向において前記第1ドットと前記第2ドットとが交互に形成される、ことを特徴とする。
実施形態1に係る記録装置の構成を示す正面図である。 実施形態1に係る記録装置の構成を示すブロック図である。 記録データを生成する処理の基本フローを示すフローチャートである。 記録ヘッドの下面から見たノズルの配列の例を示す模式図である。 従来技術におけるバンド記録の一例を示す説明図である。 バンド境界付近の一部の領域を重ねて記録する方法を示す説明図である。 インク滴の吐出周期が倍になることによって、形成されるドットの径が小さくなってしまう場合の例を示す概念図である。 オーバーラップ画像を、5個の連続ドットで形成する場合の従来技術における例を示す概念図である。 副走査動作の移動誤差により、第2ノズル群が形成するドットが+Y方向に半ピッチずれた場合の従来技術における記録画像を示している。 副走査動作の移動誤差により、第2ノズル群が形成するドットが-Y方向に半ピッチずれた場合の従来技術における記録画像を示している。 本実施形態における実施例1の記録画像を示す概念図である。 副走査動作の移動誤差により、第2ノズル群が形成するドットが+Y方向に半ピッチずれた場合の実施例1の記録画像を示している。 副走査動作の移動誤差により、第2ノズル群が形成するドットが-Y方向に半ピッチずれた場合の実施例1の記録画像を示している。 本実施形態における実施例2の記録画像を示す概念図である。 副走査動作の移動誤差により、第2ノズル群が形成するドットが+Y方向に半ピッチずれた場合の実施例2の記録画像を示している。 副走査動作の移動誤差により、第2ノズル群が形成するドットが-Y方向に半ピッチずれた場合の実施例2の記録画像を示している。 実施形態2に係る記録装置の構成を示す正面図である。 実施形態2に係る記録装置の構成を示すブロック図である。 実施形態2に係る記録装置が備える記録ヘッドの下面から見たノズルの配列の例を示す模式図である。 ラインヘッドが形成するドット列を示す概念図である。 実施形態2に係る記録装置が記録する記録画像を示す概念図である。
以下に本発明を具体化した実施形態について、図面を参照して説明する。以下は、本発明の一実施形態であって、本発明を限定するものではない。なお、以下の各図においては、説明を分かりやすくするため、実際とは異なる尺度で記載している場合がある。また、図面に付記する座標においては、Z軸方向が上下方向、+Z方向が上方向、X軸方向が前後方向、-X方向が前方向、Y軸方向が左右方向、+Y方向が左方向、X-Y平面が水平面としている。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る「記録装置」としての記録システム1の構成を示す正面図、図2は、同ブロック図である。
記録システム1は、プリンター100、および、プリンター100に接続される画像処理装置110によって構成されている。プリンター100は、画像処理装置110から受信する記録データに基づいて、ロール状に巻かれた状態で供給される長尺状の記録媒体5に所望の画像(記録画像)を記録するインクジェット式のシリアルプリンターである。
記録媒体5としては、例えば、上質紙、キャスト紙、アート紙、コート紙、合成紙などを使用することができる。また、記録媒体5としては、このような紙に限定するものではなく、例えば、布帛や、PET(Polyethylene terephthalate)、PP(polypropylene)などから成るフィルムなどを使用することができる。
<画像処理装置の基本構成>
画像処理装置110は、「制御部」としてのプリンター制御部111、入力部112、表示部113、記憶部114などを備え、プリンター100に記録を行わせる記録ジョブの制御を行う。画像処理装置110は、好適例としてパーソナルコンピューターを用いて構成している。
画像処理装置110が動作するソフトウェアには、記録する画像データを扱う一般的な画像処理アプリケーションソフトウェア(以下アプリケーションと言う)や、プリンター100の制御や、プリンター100に記録を実行させるための記録データを生成するプリンタードライバーソフトウェア(以下プリンタードライバーと言う)が含まれる。
なお、プリンタードライバーは、ソフトウェアによる機能部として構成される例に限定するものではなく、例えば、ファームウェアによって構成されても良い。ファームウェアは、例えば、画像処理装置110において、SOC(System on Chip)に実装される。
ここで、記録する画像データは、例えば、RGB色空間のデータなどであり、例えば、デジタルカメラなどによって得られる一般的なフルカラーのイメージ情報の他に、テキスト情報、コード情報なども含まれる。
画像処理装置110は、画像データに基づく記録画像の記録をプリンター100に実行させるための記録データを生成する。
記録データは、画像データを、画像処理装置110が備えるアプリケーションおよびプリンタードライバーによってプリンター100で記録できるように変換処理した画像形成用のデータであり、プリンター100を制御するコマンドを含んでいる。
プリンター制御部111は、CPU(Central Processing Unit)115や、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)116、DSP(Digital Signal Processor)117、メモリー118、プリンターインターフェイス119、汎用インターフェイス120などを備え、記録システム1全体の集中管理を行う。
入力部112は、ユーザーインターフェイスとして情報入力手段である。具体的には、例えば、キーボードやマウスポインター、あるいは情報入力機器が接続されるポートなどである。
表示部113は、ユーザーインターフェイスとしての情報表示手段(ディスプレー)であり、プリンター制御部111の制御の基に、入力部112から入力される情報や、プリンター100に記録する画像、記録ジョブに関係する情報などが表示される。
記憶部114は、ハードディスクドライブ(HDD)やメモリーカードなどの書き換え可能な記憶媒体であり、画像処理装置110が動作するソフトウェア(プリンター制御部111で動作するプログラム)や、記録する画像、記録ジョブに関係する情報などが記憶される。
メモリー118は、CPU115が動作するプログラムを格納する領域や動作する作業領域などを確保する記憶媒体であり、RAM、EEPROMなどの記憶素子によって構成される。
汎用インターフェイス120は、例えば、LAN(Local Area Network)インターフェイスやUSB(Universal Serial Bus)インターフェイスなど、外部電子機器を接続できるインターフェイスである。
<プリンター100の基本構成>
プリンター100は、記録部10、移動部20、制御部30などから構成されている。画像処理装置110から記録データを受信したプリンター100は、制御部30によって記録部10、移動部20を制御し、記録媒体5に画像を記録(画像形成)する。
記録部10は、記録ヘッド11、インク供給部12などから構成されている。
移動部20は、主走査部40、搬送部50などから構成されている。主走査部40は、キャリッジ41、ガイド軸42、キャリッジモーター(図示省略)などから構成されている。搬送部50は、供給部51、収納部52、搬送ローラー53、プラテン55などから構成されている。
記録ヘッド11は、記録用の液体(以下インクと言う)を液滴(以下インク滴と言う)として吐出する複数のノズル(ノズル列)を有する。記録ヘッド11は、キャリッジ41に搭載され、主走査方向(図1に示すX軸方向)に移動するキャリッジ41に伴って主走査方向に往復移動する。記録ヘッド11が主走査方向に移動しながら制御部30の制御の下に、プラテン55に支持される記録媒体5にインク滴を吐出することによって、主走査方向に沿ったドットの列(ラスターライン)が記録媒体5に形成される。
なお、主走査方向(図1に示すX軸方向)は、本実施形態における「第1方向」である。
インク供給部12は、インクタンクおよびインクタンクから記録ヘッド11にインクを供給するインク供給路(図示省略)などを備えている。
インクには、例えば、濃インク組成物からなるインクセットとして、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の3色のインクセットにブラック(K)を加えた4色のインクセットなどがある。また、例えば、それぞれの色材の濃度を淡くした淡インク組成物からなるライトシアン(Lc)、ライトマゼンタ(Lm)、ライトイエロー(Ly)、ライトブラック(Lk)などのインクセットを加えた8色のインクセットなどがある。インクタンク、インク供給路、および同一インクを吐出するノズルまでのインク供給経路は、インク毎に独立して設けられている。
インク滴を吐出する方式(インクジェット方式)には、ピエゾ方式を用いている。ピエゾ方式は、圧力室に貯留されたインクに圧電素子(ピエゾ素子)により記録情報信号に応じた圧力を加え、圧力室に連通するノズルからインク滴を噴射(吐出)し記録する方式である。
なお、インク滴を吐出する方式は、これに限定するものではなく、インクを液滴状に噴射させ、記録媒体上にドット群を形成する他の記録方式であってもよい。例えば、ノズルとノズルの前方に置いた加速電極間の強電界でノズルからインクを液滴状に連続噴射させ、インク滴が飛翔する間に偏向電極から記録情報信号を与えて記録を行う方式、またはインク滴を偏向することなく記録情報信号に対応して噴射させる方式(静電吸引方式)、小型ポンプでインクに圧力を加え、ノズルを水晶振動子などで機械的に振動させることにより、強制的にインク滴を噴射させる方式、インクを記録情報信号に従って微小電極で加熱発泡させ、インク滴を噴射し記録を行う方式(サーマルジェット方式)などであってもよい。
移動部20(主走査部40、搬送部50)は、制御部30の制御の下に、記録媒体5を記録ヘッド11に対し相対移動させる。
ガイド軸42は、主走査方向に延在しキャリッジ41を摺接可能な状態で支持し、また、キャリッジモーターは、キャリッジ41をガイド軸42に沿って往復移動させる際の駆動源となる。つまり、主走査部40(キャリッジ41、ガイド軸42、キャリッジモーター)は、制御部30の制御の下にキャリッジ41を(つまりは、記録ヘッド11を)ガイド軸42に沿って主走査方向に移動させる。
供給部51は、記録媒体5がロール状に巻かれたリールを回転可能に支持し、記録媒体5を搬送経路に送り出す。収納部52は、記録媒体5を巻き取るリールを回転可能に支持し、記録が完了した記録媒体5を搬送経路から巻き取る。
搬送ローラー53は、記録媒体5を主走査方向と交差する副走査方向(図1に示すY軸方向)に移動させる駆動ローラーや記録媒体5の移動に伴って回転する従動ローラーなどから成り、記録媒体5を供給部51から記録部10の記録領域(プラテン55の上面で記録ヘッド11が主走査移動する領域)を経由し、収納部52に搬送する搬送経路を構成する。
なお、副走査方向(図1に示すY軸方向)は、本実施形態における「第2方向」である。
制御部30は、インターフェイス31、CPU32、メモリー33、駆動制御部34などを備え、プリンター100の制御を行う。
インターフェイス31は、画像処理装置110のプリンターインターフェイス119に接続され、画像処理装置110とプリンター100との間でデータの送受信を行う。画像処理装置110とプリンター100との間は、直接、ケーブル等で接続してもよいし、ネットワーク等を介して間接的に接続してもよい。また、無線通信を介して、画像処理装置110とプリンター100との間でデータの送受信を行ってもよい。
CPU32は、プリンター100全体の制御を行うための演算処理装置である。
メモリー33は、CPU32が動作するプログラムを格納する領域や動作する作業領域などを確保する記憶媒体であり、RAM、EEPROMなどの記憶素子によって構成される。
CPU32は、メモリー33に格納されているプログラム、および画像処理装置110から受信した記録データに従って、駆動制御部34を介して記録部10、移動部20を制御する。
駆動制御部34は、CPU32の制御に基づいて、記録部10(記録ヘッド11、インク供給部12)、移動部20(主走査部40、搬送部50)の駆動を制御する。駆動制御部34は、移動制御信号生成回路35、吐出制御信号生成回路36、駆動信号生成回路37を備えている。
移動制御信号生成回路35は、CPU32からの指示に従って、移動部20(主走査部40、搬送部50)を制御する信号を生成する回路である。
吐出制御信号生成回路36は、記録データに基づき、CPU32からの指示に従って、インクを吐出するノズルの選択、吐出する量の選択、吐出するタイミングの制御などをするためのヘッド制御信号を生成する回路である。
駆動信号生成回路37は、記録ヘッド11の圧電素子を駆動する駆動信号を含む基本駆動信号を生成する回路である。
駆動制御部34は、ヘッド制御信号と基本駆動信号とに基づいて、各ノズルのそれぞれに対応する圧電素子を選択的に駆動する。
以上の構成により、制御部30は、搬送部50(供給部51、搬送ローラー53)によって記録領域に供給された記録媒体5に対し、ガイド軸42に沿って記録ヘッド11を支持するキャリッジ41を主走査方向(X軸方向)に移動させながら記録ヘッド11からインク滴を吐出(付与)するパス動作と、搬送部50(搬送ローラー53)により主走査方向と交差する副走査方向(+Y方向)に記録媒体5を移動させる副走査動作(搬送動作)とを繰り返すことにより、記録媒体5に画像データに基づく記録画像を形成(記録)する。
<記録データを生成する画像処理の基本フロー>
図3は、記録データを生成する画像処理の基本フローを示すフローチャートである。
記録媒体5への記録は、画像処理装置110からプリンター100に記録データが送信されることにより開始される。記録データは、プリンタードライバーによって生成される。
プリンタードライバーは、アプリケーションからの画像データを記録データに変換する際に、解像度変換処理、色変換処理、ハーフトーン処理、ラスターライズ処理、コマンド付加処理などを行う。
以下、記録データ生成の基本フローについて、図3を参照しながら説明する。
まず、プリンタードライバーは、記録に当たり、ユーザーの指定により、記録対象の画像データ80を取得し、ユーザーから記録仕様(記録媒体、記録サイズ、記録モードなど)の指定を受け付ける(ステップS1)。
ここで、記録モードとは、例えば、記録を行う際にユーザーが「きれい」、「高精細」、「はやい」などの記録仕様の選択が可能な場合で、それぞれの選択に対応した記録が実行されるモードである。それぞれの選択に合わせて副走査動作の相対移動量が異なる(すなわち、画像を形成するパス動作数が異なる)記録モードが対応する。
次に、プリンタードライバーは、画像データ80に対して解像度変換処理を行う(ステップS2)。
解像度変換処理は、アプリケーションから出力された画像データ80を、記録媒体5に記録する際の解像度(記録解像度)に変換する処理である。例えば、記録解像度が720×720dpiに指定されている場合、アプリケーションから受け取ったベクター形式の画像データ80を720×720dpiの解像度の、ビットマップ形式の画像データ81に変換する。解像度変換処理後の画像データ81の各画素データは、マトリクス状に配置された画素から構成される。各画素はRGB色空間の例えば256階調の階調値を有している。つまり、解像度変換後の画素データは、対応する画素の階調値を示すものである。
マトリクス状に配置された画素の内の、所定の方向に並ぶ1列分の画素に対応する画素データを、ラスターデータと言う。なお、ラスターデータに対応する画素が並ぶ所定の方向は、画像を記録するときの記録ヘッド11の移動方向(主走査方向)と対応している。
次に、プリンタードライバーは、画像データ81に対して色変換処理を行う(ステップS3)。
色変換処理は、RGBデータをCMYK色空間のデータに変換する処理である。CMYK色とは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)であり、CMYK色空間の画像データは、プリンター100が有するインクの色に対応したデータである。従って、例えば、プリンター100がCMYK色系の10種類のインクを使用する場合には、プリンタードライバーは、RGBデータに基づいて、CMYK色系の10次元空間の画像データを生成する。この色変換処理は、RGBデータの階調値とCMYK色系データの階調値とを対応づけた「色変換テーブル」としての色変換ルックアップテーブル91に基づいて行われる。なお、色変換処理後の画素データは、CMYK色空間により表される例えば256階調のCMYK色系データである。色変換処理によって、RGB色空間の画像データ81からCMYK色空間の画像データ82が生成される。
色変換ルックアップテーブル91は、プリンター100の製造工場において各個体について作成され、プリンター100の出荷時には初期データとしてメモリー33(例えば、EEPROMなどの不揮発性記憶媒体)に記憶される。プリンタードライバーは、記録データ生成時に、プリンター100から色変換ルックアップテーブル91を読み出して色変換処理を行う。
次に、プリンタードライバーは、画像データ82に対してハーフトーン処理を行う(ステップS4)。
ハーフトーン処理は、高階調数(256階調)のデータを、プリンター100が形成可能な階調数のデータに変換する処理である。このハーフトーン処理により、256階調を示すデータが、例えば、2階調(ドット有り、無し)を示す1ビットデータや、4階調(ドット無し、小ドット、中ドット、大ドット)を示す2ビットデータに変換される。具体的には、階調値(0~255)とドット生成率が対応したドット生成率テーブル92から、階調値に対応するドットの生成率(例えば、4階調の場合は、ドット無し、小ドット、中ドット、大ドットのそれぞれの生成率)を求め、得られた生成率において、ディザ法・誤差拡散法などを利用して、ドットが分散して形成されるように画素データが作成される(画像データ83)。
ドット生成率テーブル92は、プリンター100の製造工場において各個体について作成され、プリンター100の出荷時には初期データとしてメモリー33(例えば、EEPROMなどの不揮発性記憶媒体)に記憶される。プリンタードライバーは、記録データ生成時に、プリンター100からドット生成率テーブル92を読み出してハーフトーン処理を行う。
次に、プリンタードライバーは、画像データ83に対してラスターライズ処理を行う(ステップS5)。
ラスターライズ処理は、マトリクス状に並ぶ画素データ(例えば上記のように1ビットや2ビットのデータ)を、記録時のドット形成順序に従って並べ替える処理である。ラスターライズ処理には、ハーフトーン処理後の画素データによって構成される画像データ83を、記録ヘッド11(ノズル列)が主走査移動しながらインク滴を吐出する各パス動作に割り付ける割り付け処理が含まれる。割り付け処理が完了すると、マトリクス状に並ぶ画素データは、記録画像を構成する各ラスターラインを形成する実際のノズルに割り付けられたデータ(画像データ84)になる。
次に、プリンタードライバーは、画像データ84に対してコマンド付加処理を行う(ステップS6)。
コマンド付加処理は、ラスターライズ処理されたデータに、記録方式に応じたコマンドデータを付加する処理である。コマンドデータとしては、例えば記録媒体5の搬送仕様(副走査方向への移動量や速度など)に関わる搬送データなどがある。
このコマンド付加処理により、プリンター100に記録を実行させるための記録データ85が生成され、生成された記録データ85がプリンター100に送信されることにより記録が開始される(ステップS7)。
プリンタードライバーによるこれらの処理は、CPU115の制御の元にASIC116およびDSP117(図2参照)によって行われ、生成された記録データは、記録データ送信処理により、プリンターインターフェイス119を介してプリンター100に送信される。
<ノズル列>
図4は、記録ヘッド11の下面から見た、ノズルの配列の例を示す模式図である。
図4に示すように、記録ヘッド11は、各色のインクを吐出するための複数のノズルが並んで形成されたノズル列130(図4に示す例は、それぞれ♯1~♯400の400個のノズルから成るブラックインクノズル列K、シアンインクノズル列C、マゼンタインクノズル列M、イエローインクノズル列Y、グレーインクノズル列LK、ライトシアンインクノズル列LC)を備えている。
各ノズル列130の複数のノズルは、「並び方向」に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ)でそれぞれ整列して並んでいる。ここで、「並び方向」は、副走査方向(Y軸方向)と同じ方向である。また、複数のノズル列130は、副走査方向と交差する方向(X軸方向)に沿って、一定の間隔(ノズル列ピッチ)で、各ノズル列130が平行になるように整列して並んでいる。図4において、各ノズル列130のノズルは、下流側のノズルほど若い番号が付されている(♯1~♯400)。つまり、ノズル♯1は、ノズル♯400よりも副走査方向の下流側に位置している。各ノズルには、各ノズルを駆動してインク滴を吐出させるための駆動素子(前述したピエゾ素子などの圧電素子)が設けられている。
なお、本実施形態において、「並び方向」は、副走査方向(Y軸方向)と同じ方向である。しかし、「並び方向」は、副走査方向(Y軸方向)と必ずしも同じ方向でなくても良い。例えば、副走査方向(Y軸方向)に対してわずかに傾斜した方向であっても良い。各ノズルからインク滴を吐出するタイミングを制御することにより、この傾斜の影響が反映しない記録画像を記録することができる。
<従来技術におけるバンディングの抑制>
図5は、従来技術におけるバンド記録の一例を示す説明図であり、記録媒体5の副走査方向(+Y方向)への移動に伴う記録ヘッド11を構成するノズル列130の相対位置と、パス動作によって形成されるドットの位置関係を示している。なお、図5に示すノズル列130は、説明を簡単にするため、ノズル数n=20の例を示している。また図5に示すD1は、パス動作間の搬送量である副走査送り量である。
図5には、搬送部50による記録媒体5の副走査送り量D1毎のステップ移動によるノズル列130の相対位置をノズル列130が重ならないように斜め方向に示している。つまり、図5ではノズル列130が-Y方向に移動しているように描かれているが、実際には記録媒体5が+Y方向に移動する。また、X軸方向におけるノズル列130の位置関係は意味を持たない。
なお、以下の説明において、主走査方向に移動しながらノズル列130からインクを吐出してドットを形成する1つのパス動作(以下、単にパスという場合もある)は、1回の主走査方向への移動に伴うドット形成を意味する。1回の主走査方向への移動に伴うドット形成によって記録される部分画像をY軸方向に組み合わせることにより、画像データに基づく記録画像が記録される。
また、本実施形態において、後述する「第1ノズル群」、「第2ノズル群」は、それぞれノズル列130に相当し、先のパス動作を行うノズル列130が第1ノズル群であり、次のパス動作を行う同じノズル列130が第2ノズル群である。つまり、以下の説明において、第1ノズル群に当たるノズル列130が有するノズルは、「第1ノズル」であり、この第1ノズルが形成するドットは、「第1ドット」である。また、第2ノズル群に当たるノズル列130が有するノズルは、「第2ノズル」であり、この第2ノズルが形成するドットは、「第2ドット」である。
図5に示すように、副走査送り量D1を、1回のパス動作で形成される部分画像の幅(Y軸方向の長さ)とした場合、ノズル列130が1回のパス動作を行う度に副走査送り量D1の副走査を行うと、パス動作で記録される部分画像の重なりが無く、効率的な記録を行うことができる。しかしながら、この方法では、記録媒体5のY軸方向への送り精度や、ノズルから吐出されるインク滴のバンド間(部分画像間)における着弾位置ずれなどに起因して、バンド(部分画像)の境界においてドットの間隔が開いてしまうことによる白スジ(淡スジ)や、逆に間隔が密になってしまうことによる黒スジ(濃スジ)が発生してしまう場合がある。
このような濃淡スジによるバンディングを抑制するために、バンド境界付近の一部の領域を、それぞれのバンドの記録(パス動作)に分担させ、重ねて記録する方法(POL(partial overlap、部分オーバーラップ)記録)がある。図6は、この方法の一例を示す説明図である。パス1(およびパス3)で形成するドットを白丸、パス2で形成するドットを黒丸で示している。
図6に示す例では、副走査送り量をD1より4ドット列分短いD2とし、各パス動作で形成される部分画像が4ドット列分重なるようにしている。各パス動作で形成される部分画像が重なるつなぎ目の領域(以下、この領域をオーバーラップ画像領域とも言う。)では、図6に示すように、形成するドットを1つ置きに交互に配置し、各パス動作に分担している。つまり、オーバーラップ画像領域において第1ノズル群がドットの形成位置を分担する分担比率と、第2ノズル群がドットの形成位置を分担する分担比率のそれぞれを50%とし、2回のパス動作で100%のドット形成位置に、記録データに基づくドットを形成するようにしている。
なお、このオーバーラップ画像領域の画像が、本実施形態における「オーバーラップ画像」である。また、本実施形態において、第1ノズル群(のみ)あるいは第2ノズル群(のみ)によって記録される画像領域は、非オーバーラップ画像領域であり、この非オーバーラップ画像領域の画像が、本実施形態における「非オーバーラップ画像」である。
この方法によれば、バンドの境界が分散されるため、上述した濃淡スジによるバンディングを抑制することができる。
しかしながら、記録ヘッド11は、インク滴を吐出する周期によって、吐出するインク滴のインク滴当たりの量(以下の説明において「吐出するインク滴の量」は、吐出するインク滴のインク滴当たりの量を意味する。)が変動する特性を示す場合がある。
図7は、インク滴の吐出周期が倍になることによって、形成されるドットの径が小さくなってしまう場合の例を示す概念図である。
図7は、ベタの記録画像(ドットマトリクスにおけるドット充填率100%の画像)であり、黒丸で示すドットは、図7の左から右に主走査移動しながらインク滴を吐出した場合の形成されるドット(第1ノズル群が形成するドット)を示し、網掛けの丸で示すドットは、図7の右から左に主走査移動しながらインク滴を吐出した場合の形成されるドット(第2ノズル群が形成するドット)を示している。
最上段2列のドット列および最下段2列のドットは、非オーバーラップ画像を形成するドットであり、所定ピッチで連続吐出するインク滴によって形成されるため、比較的吐出するインク滴の量が多い。これに対し、中央の4列のドット列は、オーバーラップ画像を形成するドットであり、所定ピッチの倍のピッチで間欠吐出するインク滴によって形成されるため、すなわち、倍の周期でインク滴を吐出するため、比較的吐出するインク滴の量が少なくなる。そのため、オーバーラップ領域に吐出されるインク滴の量が少なくなることで濃度むらを発生させてしまう場合がある。
<従来技術における濃度むらの抑制>
これに対し、オーバーラップ領域に吐出されるインク滴の量が少なくなることを抑制するために、オーバーラップ領域におけるインク滴の吐出周期を小さくする方法が取られる。具体的には、オーバーラップ領域の全面に対してインク滴を間欠吐出するのではなく、ある程度まとめて連続吐出することにより、形成するドットが小さくなることを抑制する。つまり、ある程度まとめてインク滴を連続吐出して形成する領域を増やすことにより、オーバーラップ領域の全体に亘って形成されるドットのサイズが小さくなることを抑制している。
なお、非オーバーラップ画像を形成するインク滴(所定ピッチで連続吐出するインク滴)であっても、必ずしも全てのインク滴の量が、オーバーラップ画像を形成するインク滴(所定ピッチより長いピッチで間欠吐出するインク滴)の量より多くなるとは限らない。例えば、パス動作の最初に吐出するインク滴の量(所定ピッチで連続吐出する場合の最初に吐出するインク滴の量)は、オーバーラップ画像を形成するインク滴の量(所定ピッチより長いピッチで間欠吐出するインク滴の量)と略等しくなる場合がある。図7以降の図では、説明を分かり易くするために、非オーバーラップ画像を形成するドットを含めて、吐出するインク滴の量が多くなる領域(所定ピッチで連続吐出する領域)のドットサイズを一律大きなサイズで示している。
図8は、ある程度まとめて連続吐出する例として、オーバーラップ画像を、5個の連続ドットの集まりで形成する場合の従来技術における例を示す概念図である。
図8に示すように、オーバーラップ画像を、第1ノズル群が形成する5個の連続ドットと第2ノズル群が形成する5個の連続ドットとを交互に配置して記録することにより、オーバーラップ画像の濃度が淡く(薄く)なることが抑制される。
しかしながら、第1ノズル群および第2ノズル群が形成するドットをこのようなドットの集まりとして形成するようにした場合、副走査動作の移動誤差(搬送誤差)により、インク滴が過剰に付与される領域とインク滴の付与が不足する領域とが隣り合わせとなり、記録品質が劣化してしまう場合があるなど、更に記録品質を安定化させる必要があるという課題があった。
図9は、図8に示す記録画像が、副走査動作の移動誤差により、記録媒体5が、副走査方向のドットピッチの半分だけ-Y方向にずれた(つまり、第2ノズル群が形成するドット(網掛け)が+Y方向に半ピッチずれた)場合の記録画像を示している。
また、図10は、図9とは逆に、図8に示す記録画像が、副走査動作の移動誤差により、記録媒体5が、副走査方向のドットピッチの半分だけ+Y方向にずれた(つまり、第2ノズル群が形成するドット(網掛け)が-Y方向に半ピッチずれた)場合の記録画像を示している。
図9、図10からも分かるように、副走査動作の移動誤差により、ドットを5個ずつまとめて形成した領域同士が重なることにより、大きなドットが過度に集合してしまい、付与されるインク量が過多となるA領域と、ドットが形成されるべき領域に形成されないため、付与されるインク量が不足するB領域とが上下左右(X軸方向、Y軸方向)に隣接するような記録画像となる。この場合に、オーバーラップ画像が、非オーバーラップ画像に対して違和感のあるバンディングとして視認されるようになってしまう。
<本実施形態における濃度むらの抑制>
そこで、本実施形態における記録装置では、プリンター制御部111が、オーバーラップ画像の記録において、オーバーラップ画像に、第1ノズル群によって形成される第1ドットが第1方向に所定間隔で連続する第1ドット群と、第2ノズル群によって形成される第2ドットが第1方向に所定間隔で連続する第2ドット群と、所定間隔よりも長い間隔で並ぶ第1ドットと第2ドットとを含む第3ドット群と、を含むように記録を行い、第1ドット群と第2ドット群とを互いに排他位置に配置し、第3ドット群を、第1ドット群および第2ドット群の第1方向と交差する第2方向に隣接する少なくとも一方の位置に配置するようにしている。
また、本実施形態における記録方法としては、オーバーラップ画像の記録において、オーバーラップ画像に、第1ノズル群によって形成される第1ドットが第1方向に所定間隔で連続する第1ドット群と、第2ノズル群によって形成される第2ドットが第1方向に所定間隔で連続する第2ドット群と、所定間隔よりも長い間隔で並ぶ第1ドットと第2ドットとを含む第3ドット群と、を含むように記録を行い、第1ドット群と第2ドット群とを互いに排他位置に配置し、第3ドット群を、第1ドット群および第2ドット群の第1方向と交差する第2方向に隣接する少なくとも一方の位置に配置するようにしている。
以下に具体的に説明する。
<実施例1>
図11は、本実施形態における実施例1の記録画像を示す概念図である。
図11は、ベタの記録画像(ドットマトリクスにおけるドット充填率100%の画像)であり、黒丸は、第1ノズルによって形成される第1ドットである。すなわち、先のパス動作を行うノズル列130(第1ノズル群)によって形成されるドットである。また、網掛けの丸は、第2ノズルによって形成される第2ドットである。すなわち、次のパス動作を行う同じノズル列130(第2ノズル群)によって形成されるドットである。
プリンター制御部111は、記録媒体5に記録する記録画像を、第1ノズル(のみ)によって記録する第1パターンP1と、第2ノズル(のみ)によって記録する第2パターンP2と、第1ノズルと第2ノズルとによって記録する第3パターンP3と、によって構成するように記録部10を制御する。すなわち、非オーバーラップ画像である第1パターンP1、第2パターンP2と、オーバーラップ画像である第3パターンP3とで記録画像を記録する。
ここで、オーバーラップ画像領域の第3パターンP3は、第1パターンP1に接する第4パターンP4と、第2パターンP2に接する第5パターンP5と、第4パターンP4と第5パターンP5に挟まれる第6パターンP6とから成る。
第6パターンP6は、第1ラスターラインR1と第2ラスターラインR2とから成るパターンである。
第1ラスターラインR1は、第1ノズルによって形成される第1ドットが主走査方向(X軸方向)に5個連続する第1ドット群と、第2ノズルによって形成される第2ドットが主走査方向(X軸方向)に5個連続する第2ドット群と、が主走査方向に交互に形成される。
第2ラスターラインR2は、第1ラスターラインR1の第1ドットと副走査方向(Y軸方向)において隣接(-Y方向に隣接)する第2ドットと、第1ラスターラインR1の第2ドットと副走査方向において隣接(-Y方向に隣接)する第1ドットと、が副走査方向に形成される。
すなわち、第6パターンP6では、第1ドット群と第2ドット群とが互いに排他位置に配置される。なお、第6パターンP6において、第1ラスターラインR1と第2ラスターラインR2とは、Y軸方向において逆の位置に配置されても同じである。
第4パターンP4および第5パターンP5は、主走査方向において第1ドットと第2ドットとが交互に形成されるパターンである。つまり、第4パターンP4および第5パターンP5は、所定間隔よりも長い間隔で並ぶ第1ドットと第2ドットを含む「第3ドット群」である。
ここで、「所定間隔」は、ベタの記録画像(ドットマトリクスにおけるドット充填率100%の画像)における主走査方向(X軸方向)のドットピッチである。第1ドットと第2ドットとが交互に形成されている第3ドット群は、すなわち、所定間隔よりも長い間隔(所定間隔の2倍の間隔)で並んでいる。
すなわち、プリンター制御部111は、オーバーラップ画像の記録において、非オーバーラップ画像との境界に第3ドット群を配置する。
このように、プリンター制御部111は、図3を参照して説明した記録データの生成フローのラスターライズ処理において、ハーフトーン処理によって生成された画像データ83(マトリクス状に並ぶ画素データ)に基づき、上述したパターン(第1パターンP1~第6パターンP6)で記録画像が記録されるように、各ノズルの各タイミングでのインク滴の吐出への割り付けを行い、画像データ84(図3参照)を生成する。また、プリンター制御部111は、引き続く処理において、このように生成された画像データ84に基づき、記録データ85を生成し、プリンター100に記録を行わせる。プリンター制御部111によって生成されたこの記録データ85によって行われる一連の記録方法は、本実施形態における記録方法に他ならない。
図12は、副走査動作の移動誤差により、第2ノズル群が形成するドットが+Y方向に半ピッチずれた場合の実施例1の記録画像を示している。また、図13は、副走査動作の移動誤差により、第2ノズル群が形成するドットが-Y方向に半ピッチずれた場合の実施例1の記録画像を示している。
図12、図13からも分かるように、図9、図10の場合に比べて、付与されるインク量が過多となるA領域と、付与されるインク量が不足するB領域とが隣接して形成される割合が減少している。
なお、記録対象の画像データ80(図3参照)に基づく記録画像は、図11に示すようなベタの記録画像に限定されない。また、第6パターンP6において所定間隔で連続させるドットの個数は、5個に限定するものではない。また、各ラスターライン(第1ラスターラインR1、第2ラスターラインR2)において連続させるドット数は、必ずしも同じ数に統一する必要はない。
<実施例2>
図14は、本実施形態における実施例2の記録画像を示す概念図である。
実施例2では、実施例1におけるオーバーラップ画像領域の第3パターンP3の構成を変更している。
オーバーラップ画像の記録において、実施例1では、第3ドット群を、第1ドット群および第2ドット群の第1方向と交差する第2方向に隣接する少なくとも一方の位置に配置する例として、非オーバーラップ画像との境界に第3ドット群(第4パターンP4、第5パターンP5)を配置するようにしていた。実施例2では、第3ドット群を、非オーバーラップ画像に隣接しない第1ドット群および非オーバーラップ画像に隣接しない第2ドット群の副走査方向(Y軸方向)に隣接する両側の位置に配置することを特徴としている。具体的には、オーバーラップ画像の記録において、プリンター制御部111は、図14に示すように、第1パターンP1に接しない位置の5個の連続する黒丸のドットDT1(第1ドット群)と、第2パターンP2に接しない位置の5個の連続する網掛けの丸のドットDT2(第2ドット群)とを排他位置に配置し、それぞれのドット群(第1ドット群、第2ドット群)の副走査方向(Y軸方向)に隣接する両側の位置に所定間隔よりも長い間隔で並ぶ第1ドットと第2ドットの群(第3ドット群)が配置されるように画像データ84を生成し、それに基づく記録データを生成する。
図15は、副走査動作の移動誤差により、第2ノズル群が形成するドットが+Y方向に半ピッチずれた場合の実施例2の記録画像を示している。また、図16は、副走査動作の移動誤差により、第2ノズル群が形成するドットが-Y方向に半ピッチずれた場合の実施例2の記録画像を示している。
図15、図16からも分かるように、副走査動作の移動誤差(半ピッチから1ピッチ程度のずれ)があった場合であっても、従来技術や実施例1のようなA領域(大きなドットが過度に集合(それぞれ10個が集合)してしまい、付与されるインク量が過多となる領域)や、B領域(ドットが形成されるべき領域(5個のドットが形成されるべき領域)に形成されないため、付与されるインク量が不足する領域)が無くなり、オーバーラップ画像が、非オーバーラップ画像に対して違和感のあるバンディングとして視認されるようになることが軽減される。
以上述べたように、本実施形態に係る記録装置および記録方法によれば、以下の効果を得ることができる。
オーバーラップ画像には、第1ノズル群によって形成される第1ドットが第1方向に所定間隔で連続する第1ドット群と、第2ノズル群によって形成される第2ドットが第1方向に所定間隔で連続する第2ドット群とが、互いに排他位置に配置される領域が含まれる。この領域では、第1ドット群および第2ドット群のドットが、非オーバーラップ画像におけるドットと同様に連続して形成されるため、インク滴の吐出周期によってインク滴の吐出量が変わってしまう特性(非オーバーラップ画像領域に対して、オーバーラップ画像領域に吐出されるインク滴の吐出量が、インク滴の吐出周期によって変わってしまう特性)の影響を低減することができる。
また、オーバーラップ画像の記録において、所定間隔よりも長い間隔で並ぶ第1ドットと第2ドットとを含む第3ドット群を、第1ドット群および第2ドット群の第1方向と交差する第2方向に隣接する少なくとも一方の位置に配置している。
第3ドット群は、所定間隔よりも長い間隔で並ぶ第1ドットと第2ドットを含んでいるため、記録ヘッド11が、インク滴の吐出を所定の周期より長い周期で間欠的に行う場合に吐出するインク滴の量が、所定の短い周期で連続して複数行う場合に比較して減少してしまう特性を示す場合においては、第3ドット群によって形成される画像領域に吐出されるインク滴の量が、第1ドット群および第2ドット群のドットによって形成される画像領域に吐出されるインク滴の量に比較して少なくなる。換言すると、記録ヘッド11が、インク滴の吐出を所定の短い周期で連続して複数行う場合に吐出するインク滴の量が、所定の周期より長い周期で間欠的に行う場合に比較して増加する特性を示す場合においては、第1ドット群および第2ドット群のドットによって形成される画像領域に吐出されるインク滴の量が、第3ドット群によって形成される画像領域に吐出されるインク滴の量に比較して多くなる。この第3ドット群を、第1ドット群および第2ドット群の第2方向に隣接する少なくとも一方の位置に配置しているため、第1ノズル群が形成するドット(第1ドット)の第2方向における所定位置に対する第2ノズル群が形成するドット(第2ドット)の第2方向における所定位置のずれ(但し、第1ノズル群、第2ノズル群の並び方向におけるノズルピッチを超えない程度のずれ)が発生した場合に、第1ドット群、第2ドット群は、第3ドット群と重なる度合いが増え、第1ドット群と第2ドット群とが重なる度合いが低くなる。その結果、記録媒体5に付与されるインク滴が局所的に過剰になることが抑制され、インク滴が過剰に付与される領域とインク滴の付与が不足する領域とが隣り合わせとなり、記録品質が劣化してしまうことが抑制される。
また、実施例1のように、オーバーラップ画像の記録において、非オーバーラップ画像との境界に第3ドット群を配置した場合、第1ノズル群が形成するドット(第1ドット)の第2方向における所定位置に対する第2ノズル群が形成するドット(第2ドット)の第2方向における所定位置のずれ(但し、第1ノズル群、第2ノズル群の並び方向におけるノズルピッチを超えない程度のずれ)が発生した場合であっても、オーバーラップ画像に含まれる第3ドット群が非オーバーラップ画像に重なり、オーバーラップ画像に含まれる第1ドット群、第2ドット群は、非オーバーラップ画像とは重なることが無くなる。その結果、非オーバーラップ画像との境において、記録媒体5に付与されるインク滴が局所的に過剰になることが抑制され、インク滴が過剰に付与される領域とインク滴の付与が不足する領域とが隣り合わせとなり、記録品質が劣化してしまうことが抑制される。
また、実施例2のように、オーバーラップ画像の記録において、第3ドット群が、非オーバーラップ画像に隣接しない第1ドット群および非オーバーラップ画像に隣接しない第2ドット群の第2方向に隣接する両側の位置に配置した場合、第1ノズル群が形成するドット(第1ドット)の第2方向における所定位置に対する第2ノズル群が形成するドット(第2ドット)の第2方向における所定位置のずれ(但し、第1ノズル群、第2ノズル群の並び方向におけるノズルピッチを超えない程度のずれ)が発生した場合に、第1ドット群、第2ドット群は、第3ドット群と重なるようになり、第1ドット群と第2ドット群とが重なることが無くなる。その結果、記録ヘッド11が、インク滴の吐出を所定の短い周期で連続して複数行う場合に吐出するインク滴の量が、所定の周期より長い周期で間欠的に行う場合に比較して増加する特性を示す場合においては、記録媒体5に付与されるインク滴が局所的に過剰になることが抑制され、インク滴が過剰に付与される領域とインク滴の付与が不足する領域とが隣り合わせとなり、記録品質が劣化してしまうことが抑制される。
(実施形態2)
次に、実施形態2に係る記録装置および記録方法について説明する。なお、説明にあたり、上述した実施形態と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略する。
実施形態1では、「記録装置」としての記録システム1が備えるプリンター100が、シリアルプリンターである場合について説明したが、ラインプリンターであっても良い。
図17は、実施形態2に係る記録システム1Lの構成を示す正面図、図18は、同ブロック図である。
記録システム1Lは、実施形態1におけるプリンター100に代わり、プリンター100Lを備えている。プリンター100Lは、画像処理装置110から受信する記録データに基づいて、ロール状に巻かれた状態で供給される長尺状の記録媒体5に所望の画像(記録画像)を記録するインクジェット式のラインプリンターである。
<プリンター100Lの基本構成>
プリンター100Lは、記録部10L、移動部20L、制御部30などから構成されている。画像処理装置110から記録データを受信したプリンター100Lは、制御部30によって記録部10L、移動部20Lを制御し、記録媒体5に画像を記録(画像形成)する。
記録部10Lは、記録ヘッド11L、インク供給部12などから構成されている。
移動部20Lは、搬送部50などから構成されている。搬送部50は、供給部51、収納部52、搬送ローラー53、プラテン55などから構成されている。
図19は、記録ヘッド11Lの下面から見た、ノズルの配列の例を示す模式図である。
図19に示すように、記録ヘッド11Lは、いわゆるラインヘッドであり、記録媒体5の搬送方向(Y軸方向)と交差する記録媒体5の幅方向(X軸方向)に、記録媒体5の最大幅を超える長さで、それぞれの列において同じインクを吐出する複数のノズルを有するノズルチップ130cを複数並べた6個のノズル列(ブラックインクノズル列K、シアンインクノズル列C、マゼンタインクノズル列M、イエローインクノズル列Y、グレーインクノズル列LK、ライトシアンインクノズル列LC)を備えている。
また、各ノズルチップ130cは、隣り合うノズルチップ130cの端部のノズル4個が、Y軸方向の位置において互いに重なるように設けられている。
図20は、複数のノズルチップ130cから成るラインヘッドが形成するドット列の様子を示している。
記録媒体5をプラテン55上において搬送方向(+Y方向)に移動させながら所定のタイミングでノズルからインク滴を吐出することにより、記録画像を形成することができる。
ノズルチップ130cを直列に並べたラインヘッドでは、ノズルチップ130cのつなぎ目部分には、やはりバンディング(隙間が開くことによる白すじや、詰まることによる黒すじ)が発生してしまう場合がある。そのため、バンディングを軽減するために、隣り合うノズルチップ130cの端部のノズル4個をY軸方向の位置において互いに重なるように設け、バンドの境界を分散させることで、濃淡スジによるバンディングを抑制できるようにしている。つまり、非オーバーラップ画像とオーバーラップ画像とで、記録画像を構成している。
このような構成のラインヘッドによる記録においても、ノズルチップ130cのインク吐出特性のばらつきや、ノズルチップ130cの取り付け精度のばらつきなどにより、オーバーラップ画像領域には、濃淡スジが視認されるバンディングが発生してしまう場合がある。このバンディングに対しても、実施形態1で説明した記録方法と同様の考え方による記録により、バンディングが視認される程度を低減させることができる。
すなわち、実施形態2に係る「記録装置」としての記録システム1Lは、複数の第1ノズルが並び方向(実施形態1とは異なるX軸方向)に列設された第1ノズル群と、複数の第2ノズルが並び方向に列設された第2ノズル群とを有し、記録媒体5に対して、並び方向と交差する「第1方向」としての搬送方向(Y軸方向)に相対移動しながらインク滴を吐出してドットを記録する記録部10Lと、プリンター制御部111とを備えている。
また、第1ノズル群と第2ノズル群とは、第1ノズル群の並び方向における一方の端部領域の第1ノズルと第2ノズル群の並び方向における他方の端部領域の第2ノズルの搬送方向と交差する「第2方向」としての記録媒体5の幅方向(X軸方向)の位置が重複するように設けられている。つまり、第1ノズル群は、隣り合うノズルチップ130cの一方であり、第2ノズル群は、隣り合うノズルチップ130cの他方である。また、以下の説明において、第1ノズル群に当たるノズルチップ130cが有するノズルは、「第1ノズル」であり、この第1ノズルが形成するドットは、「第1ドット」である。また、第2ノズル群に当たるノズルチップ130cが有するノズルは、「第2ノズル」であり、この第2ノズルが形成するドットは、「第2ドット」である。
図21は、記録システム1Lが記録する記録画像を示す概念図である。
図21は、ベタの記録画像(ドットマトリクスにおけるドット充填率100%の画像)であり、黒丸は、第1ノズルによって形成される第1ドットである。すなわち、隣り合う一方のノズルチップ130c(第1ノズル群)によって形成されるドットである。また、網掛けの丸は、第2ノズルによって形成される第2ドットである。すなわち、隣り合う他方のノズルチップ130c(第2ノズル群)によって形成されるドットである。
プリンター制御部111は、記録媒体5の幅方向(X軸方向)において第2ノズルと重複しない位置の第1ノズルによって記録する第1パターンP1と、記録媒体5の幅方向(X軸方向)において第1ノズルと重複しない位置の第2ノズルによって記録する第2パターンP2と、記録媒体5の幅方向(X軸方向)において重複する第1ノズルと第2ノズルとによって記録する第3パターンP3と、を記録媒体5に記録するように記録部10Lを制御する。
ここで、第3パターンP3は、第1パターンP1に接する第4パターンP4と、第2パターンP2に接する第5パターンP5と、第4パターンP4と第5パターンP5に挟まれる第6パターンP6とから成る。
第6パターンP6は、第1ラスターラインR1と第2ラスターラインR2とから成るパターンである。
第1ラスターラインR1は、第1ノズルによって形成される第1ドットが搬送方向(Y軸方向)に連続する第1ドット群と、第2ノズルによって形成される第2ドットが搬送方向(Y軸方向)に連続する第2ドット群と、が搬送方向(Y軸方向)に交互に形成される。
第2ラスターラインR2は、第1ラスターラインR1の第1ドットと記録媒体5の幅方向(X軸方向)において隣接する第2ドットと、第1ラスターラインR1の第2ドットと記録媒体5の幅方向(X軸方向)において隣接する第1ドットと、が記録媒体5の幅方向(X軸方向)に形成される。
第4パターンP4および第5パターンP5は、搬送方向(Y軸方向)において第1ドットと第2ドットとが交互に形成されるパターンである。
このように、プリンター制御部111は、図3を参照して説明した記録データの生成フローのラスターライズ処理において、ハーフトーン処理によって生成された画像データ83(マトリクス状に並ぶ画素データ)に基づき、上述したパターン(第1パターンP1~第6パターンP6)で記録画像が記録されるように、各ノズルの各タイミングでのインク滴の吐出への割り付けを行い、画像データ84(図3参照)を生成する。また、プリンター制御部111は、引き続く処理において、このように生成された画像データ84に基づき、記録データ85を生成し、プリンター100に記録を行わせる。プリンター制御部111によって生成されたこの記録データ85によって行われる一連の記録方法は、本実施形態における記録方法に他ならない。
なお、実施形態1におけるラスターライズ処理は、ハーフトーン処理後の画素データによって構成される画像データ83を、記録ヘッド11(ノズル列)が主走査移動しながらインク滴を吐出する各パス動作に割り付ける割り付け処理を含んでいるが、本実施形態におけるラスターライズ処理は、これに代わり、ハーフトーン処理後の画素データによって構成される画像データ83を、搬送方向(Y軸方向)に相対移動する記録媒体5にインク滴を吐出するように、記録ヘッド11Lが有するノズルに割り付ける割り付け処理を含んでいる。
図21は、実施形態1における実施例1の記録画像(図11)と同じである。つまり、第1ノズル群および第2ノズル群が固定されたラインプリンターであっても、ノズルチップ130cのインク吐出特性のばらつきや、ノズルチップ130cの取り付け精度のばらつきなどにより、記録媒体5の幅方向(X軸方向)のドット形成位置にずれが生じることにより、バンディングが視認されるような場合において、本実施形態の記録装置は、実施形態1の場合と同様に、そのバンディングの度合いを軽減することができる。
以上述べたように、本実施形態に係る記録装置および記録方法によれば、以下の効果を得ることができる。
第6パターンを構成する第1ラスターラインR1および第2ラスターラインR2は、第1ノズルによって記録する第1パターンおよび第2ノズルによって記録する第2パターンと同様にドットが連続して形成されるため、インク滴の吐出量がインク滴の吐出周期によって変わってしまう特性(第1パターンおよび第2パターンに対して、第6パターンに吐出されるインク滴の吐出量がインク滴の吐出周期によって変わってしまう特性)の影響を低減することができる。
また、記録ヘッド11Lが、インク滴の吐出を所定の周期より長い周期で間欠的に行う場合に吐出するインク滴の量が、所定の短い周期で連続して複数行う場合に比較して減少してしまう特性を示す場合においては、第4パターンおよび第5パターンは、第1ドットと第2ドットとが交互に形成されるため、第4パターンおよび第5パターンを形成するために吐出されるインク滴の量が、第1パターン、第2パターンおよび第6パターンに吐出されるインク滴の量に比較して少なくなる。
また、第4パターンおよび第5パターンは、オーバーラップ画像の記録において、非オーバーラップ画像との境界に位置するため、第1ノズル群が形成するドット(第1ドット)の記録媒体5の幅方向(X軸方向)における所定位置に対する第2ノズル群が形成するドット(第2ドット)の記録媒体5の幅方向(X軸方向)における所定位置のずれ(但し、第1ノズル群、第2ノズル群の並び方向におけるノズルピッチを超えない程度のずれ)が発生した場合であっても、非オーバーラップ画像との境において、記録媒体5に付与されるインク滴が局所的に過剰になることが抑制され、インク滴が過剰に付与される領域とインク滴の付与が不足する領域とが隣り合わせとなり、記録品質が劣化してしまうことが抑制される。
以下に、実施形態から導き出される内容を記載する。
本願の記録装置は、複数のノズルが並び方向に列設された第1ノズル群および第2ノズル群を有する記録ヘッドと、制御部と、を備え、前記記録ヘッドと記録媒体とを前記並び方向と交差する第1方向に相対移動させながら液体を吐出して、前記第1ノズル群と前記第2ノズル群とによって記録されるオーバーラップ画像と、前記第1ノズル群あるいは前記第2ノズル群によって記録される非オーバーラップ画像と、を含む記録画像の記録を行う記録装置であって、前記制御部が、前記第1ノズル群によって形成される第1ドットが前記第1方向に所定間隔で連続する第1ドット群と、前記第2ノズル群によって形成される第2ドットが前記第1方向に前記所定間隔で連続する第2ドット群と、前記所定間隔よりも長い間隔で並ぶ前記第1ドットと前記第2ドットとを含む第3ドット群と、を含む前記オーバーラップ画像の記録において、前記第1ドット群と前記第2ドット群とを互いに排他位置に配置し、前記第3ドット群を、前記第1ドット群および前記第2ドット群の前記第1方向と交差する第2方向に隣接する少なくとも一方の位置に配置する、ことを特徴とする。
この構成によれば、オーバーラップ画像には、第1ノズル群によって形成される第1ドットが第1方向に所定間隔で連続する第1ドット群と、第2ノズル群によって形成される第2ドットが第1方向に所定間隔で連続する第2ドット群とが、互いに排他位置に配置される領域が含まれる。この領域では、第1ドット群および第2ドット群のドットが、非オーバーラップ画像におけるドットと同様に連続して形成されるため、液滴の吐出周期によって液滴の吐出量が変わってしまう特性(非オーバーラップ画像領域に対して、オーバーラップ画像領域に吐出される液滴の吐出量が、液滴の吐出周期によって変わってしまう特性)の影響を低減することができる。
また、オーバーラップ画像の記録において、所定間隔よりも長い間隔で並ぶ第1ドットと第2ドットとを含む第3ドット群を、第1ドット群および第2ドット群の第1方向と交差する第2方向に隣接する少なくとも一方の位置に配置している。
第3ドット群は、所定間隔よりも長い間隔で並ぶ第1ドットと第2ドットを含んでいるため、記録ヘッドが、液滴の吐出を所定の周期より長い周期で間欠的に行う場合に吐出する液滴の量が、短い所定の周期で連続して複数行う場合に比較して減少してしまう特性を示す場合においては、第3ドット群によって形成される画像領域に吐出される液滴の量が、第1ドット群および第2ドット群のドットによって形成される画像領域に吐出される液滴の量に比較して少なくなる。換言すると、記録ヘッドが、液滴の吐出を所定の短い周期で連続して複数行う場合に吐出する液滴の量が、所定の周期より長い周期で間欠的に行う場合に比較して増加する特性を示す場合においては、第1ドット群および第2ドット群のドットによって形成される画像領域に吐出される液滴の量が、第3ドット群によって形成される画像領域に吐出される液滴の量に比較して多くなる。この第3ドット群を、第1ドット群および第2ドット群の第2方向に隣接する少なくとも一方の位置に配置しているため、第1ノズル群が形成するドット(第1ドット)の第2方向における所定位置に対する第2ノズル群が形成するドット(第2ドット)の第2方向における所定位置のずれ(但し、第1ノズル群、第2ノズル群の並び方向におけるノズルピッチを超えない程度のずれ)が発生した場合に、第1ドット群、第2ドット群は、第3ドット群と重なる度合いが増え、第1ドット群と第2ドット群とが重なる度合いが低くなる。その結果、記録媒体に付与される液滴が局所的に過剰になることが抑制され、液滴が過剰に付与される領域と液滴の付与が不足する領域とが隣り合わせとなり、記録品質が劣化してしまうことが抑制される。
上記の記録装置は、前記制御部が、前記オーバーラップ画像の記録において、前記第3ドット群を、前記非オーバーラップ画像に隣接しない前記第1ドット群および前記非オーバーラップ画像に隣接しない前記第2ドット群の前記第2方向に隣接する両側の位置に配置することが好ましい。
この構成によれば、オーバーラップ画像の記録において、第3ドット群が、第1ドット群および第2ドット群の第2方向に隣接する両側の位置に配置される。そのため、第1ノズル群が形成するドット(第1ドット)の第2方向における所定位置に対する第2ノズル群が形成するドット(第2ドット)の第2方向における所定位置のずれ(但し、第1ノズル群、第2ノズル群の並び方向におけるノズルピッチを超えない程度のずれ)が発生した場合に、第1ドット群、第2ドット群は、第3ドット群と重なるようになり、第1ドット群と第2ドット群とが重なることが無くなる。その結果、記録ヘッドが、液滴の吐出を所定の短い周期で連続して複数行う場合に吐出する液滴の量が、所定の周期より長い周期で間欠的に行う場合に比較して増加する特性を示す場合においては、記録媒体に付与される液滴が局所的に過剰になることが抑制され、液滴が過剰に付与される領域と液滴の付与が不足する領域とが隣り合わせとなり、記録品質が劣化してしまうことが抑制される。
上記の記録装置は、前記制御部が、前記オーバーラップ画像の記録において、前記非オーバーラップ画像との境界に前記第3ドット群を配置することが好ましい。
この構成によれば、オーバーラップ画像の記録において、非オーバーラップ画像との境界に第3ドット群を配置するため、第1ノズル群が形成するドット(第1ドット)の第2方向における所定位置に対する第2ノズル群が形成するドット(第2ドット)の第2方向における所定位置のずれ(但し、第1ノズル群、第2ノズル群の並び方向におけるノズルピッチを超えない程度のずれ)が発生した場合であっても、オーバーラップ画像に含まれる第3ドット群が非オーバーラップ画像に重なり、オーバーラップ画像に含まれる第1ドット群、第2ドット群は、非オーバーラップ画像とは重なることが無くなる。その結果、非オーバーラップ画像との境において、記録媒体に付与される液滴が局所的に過剰になることが抑制され、液滴が過剰に付与される領域と液滴の付与が不足する領域とが隣り合わせとなり、記録品質が劣化してしまうことが抑制される。
本願の記録装置は、複数の第1ノズルが並び方向に列設された第1ノズル群と、複数の第2ノズルが前記並び方向に列設された第2ノズル群とを有し、記録媒体に対して、前記並び方向と交差する第1方向に相対移動しながら液滴を吐出してドットを記録する記録部と、制御部と、を備え、前記第1ノズル群と前記第2ノズル群とは、前記第1ノズル群の前記並び方向における一方の端部領域の前記第1ノズルと前記第2ノズル群の前記並び方向における他方の端部領域の前記第2ノズルの前記第1方向と交差する第2方向の位置が重複するように設けられ、前記制御部は、前記第2方向において前記第2ノズルと重複しない位置の前記第1ノズルによって記録する第1パターンと、前記第2方向において前記第1ノズルと重複しない位置の前記第2ノズルによって記録する第2パターンと、前記第2方向において重複する前記第1ノズルと前記第2ノズルとによって記録する第3パターンと、を前記記録媒体に記録するように前記記録部を制御し、前記第3パターンは、前記第1パターンに接する第4パターンと、前記第2パターンに接する第5パターンと、前記第4パターンと前記第5パターンに挟まれる第6パターンとから成り、前記第6パターンは、前記第1ノズルによって形成される第1ドットが前記第1方向に連続する第1ドット群と、前記第2ノズルによって形成される第2ドットが前記第1方向に連続する第2ドット群と、が前記第1方向に交互に形成される第1ラスターライン、および、前記第1ラスターラインの前記第1ドットと前記第2方向において隣接する前記第2ドットと、前記第1ラスターラインの前記第2ドットと前記第2方向において隣接する前記第1ドットと、が前記第2方向に形成される第2ラスターライン、を含み、前記第4パターンおよび前記第5パターンは、前記第1方向において前記第1ドットと前記第2ドットとが交互に形成される、ことを特徴とする。
この構成によれば、第6パターンを構成する第1ラスターラインおよび第2ラスターラインは、第1ノズルによって記録する第1パターンおよび第2ノズルによって記録する第2パターンと同様にドットが連続して形成されるため、液滴の吐出量が液滴の吐出周期によって変わってしまう特性(第1パターンおよび第2パターンに対して、第6パターンに吐出される液滴の吐出量が液滴の吐出周期によって変わってしまう特性)の影響を低減することができる。
また、記録ヘッドが、液滴の吐出を所定の周期より長い周期で間欠的に行う場合に吐出する液滴の量が、所定の短い周期で連続して複数行う場合に比較して減少してしまう特性を示す場合においては、第4パターンおよび第5パターンは、第1ドットと第2ドットとが交互に形成されるため、第4パターンおよび第5パターンを形成するために吐出される液滴の量が、第1パターン、第2パターンおよび第6パターンに吐出される液滴の量に比較して少なくなる。
また、第4パターンおよび第5パターンは、オーバーラップ画像の記録において、非オーバーラップ画像との境界に位置するため、第1ノズル群が形成するドット(第1ドット)の第2方向における所定位置に対する第2ノズル群が形成するドット(第2ドット)の第2方向における所定位置のずれ(但し、第1ノズル群、第2ノズル群の並び方向におけるノズルピッチを超えない程度のずれ)が発生した場合であっても、非オーバーラップ画像との境において、記録媒体に付与される液滴が局所的に過剰になることが抑制され、液滴が過剰に付与される領域と液滴の付与が不足する領域とが隣り合わせとなり、記録品質が劣化してしまうことが抑制される。
本願の記録方法は、複数のノズルが並び方向に列設された第1ノズル群および第2ノズル群を有する記録ヘッドと記録媒体とを、前記並び方向と交差する第1方向に相対移動させながら液体を吐出して、前記第1ノズル群と前記第2ノズル群とによって記録されるオーバーラップ画像と、前記第1ノズル群あるいは前記第2ノズル群によって記録される非オーバーラップ画像と、を含む記録画像の記録を行う記録方法であって、前記第1ノズル群によって形成される第1ドットが前記第1方向に所定間隔で連続する第1ドット群と、前記第2ノズル群によって形成される第2ドットが前記第1方向に前記所定間隔で連続する第2ドット群と、前記所定間隔よりも長い間隔で並ぶ前記第1ドットと前記第2ドットとを含む第3ドット群と、を含む前記オーバーラップ画像の記録において、前記第1ドット群と前記第2ドット群とを互いに排他位置に配置し、前記第3ドット群を、前記第1ドット群および前記第2ドット群の前記第1方向と交差する第2方向に隣接する少なくとも一方の位置に配置する、ことを特徴とする。
この方法によれば、オーバーラップ画像には、第1ノズル群によって形成される第1ドットが第1方向に所定間隔で連続する第1ドット群と、第2ノズル群によって形成される第2ドットが第1方向に所定間隔で連続する第2ドット群とが、互いに排他位置に配置される領域が含まれる。この領域では、第1ドット群および第2ドット群のドットが、非オーバーラップ画像におけるドットと同様に連続して形成されるため、液滴の吐出周期によって液滴の吐出量が変わってしまう特性(非オーバーラップ画像領域に対して、オーバーラップ画像領域に吐出される液滴の吐出量が、液滴の吐出周期によって変わってしまう特性)の影響を低減することができる。
また、オーバーラップ画像の記録において、所定間隔よりも長い間隔で並ぶ第1ドットと第2ドットとを含む第3ドット群を、第1ドット群および第2ドット群の第1方向と交差する第2方向に隣接する少なくとも一方の位置に配置している。
第3ドット群は、所定間隔よりも長い間隔で並ぶ第1ドットと第2ドットを含んでいるため、記録ヘッドが、液滴の吐出を所定の周期より長い周期で間欠的に行う場合に吐出する液滴の量が、所定の短い周期で連続して複数行う場合に比較して減少してしまう特性を示す場合においては、第3ドット群によって形成される画像領域に吐出される液滴の量が、第1ドット群および第2ドット群のドットによって形成される画像領域に吐出される液滴の量に比較して少なくなる。換言すると、記録ヘッドが、液滴の吐出を所定の短い周期で連続して複数行う場合に吐出する液滴の量が、所定の周期より長い周期で間欠的に行う場合に比較して増加する特性を示す場合においては、第1ドット群および第2ドット群のドットによって形成される画像領域に吐出される液滴の量が、第3ドット群によって形成される画像領域に吐出される液滴の量に比較して多くなる。この第3ドット群を、第1ドット群および第2ドット群の第2方向に隣接する少なくとも一方の位置に配置しているため、第1ノズル群が形成するドット(第1ドット)の第2方向における所定位置に対する第2ノズル群が形成するドット(第2ドット)の第2方向における所定位置のずれ(但し、第1ノズル群、第2ノズル群の並び方向におけるノズルピッチを超えない程度のずれ)が発生した場合に、第1ドット群、第2ドット群は、第3ドット群と重なる度合いが増え、第1ドット群と第2ドット群とが重なる度合いが低くなる。その結果、記録媒体に付与される液滴が局所的に過剰になることが抑制され、液滴が過剰に付与される領域と液滴の付与が不足する領域とが隣り合わせとなり、記録品質が劣化してしまうことが抑制される。
本願の記録方法は、複数の第1ノズルが並び方向に列設された第1ノズル群と、複数の第2ノズルが前記並び方向に列設された第2ノズル群とを、記録媒体に対して、前記並び方向と交差する第1方向に相対移動しながら液滴を吐出してドットを記録する記録方法であって、前記第1ノズル群と前記第2ノズル群とは、前記第1ノズル群の前記並び方向における一方の端部領域の前記第1ノズルと前記第2ノズル群の前記並び方向における他方の端部領域の前記第2ノズルの前記第1方向と交差する第2方向の位置が重複するように設けられ、前記第2方向において前記第2ノズルと重複しない位置の前記第1ノズルによって記録する第1パターンと、前記第2方向において前記第1ノズルと重複しない位置の前記第2ノズルによって記録する第2パターンと、前記第2方向において重複する前記第1ノズルと前記第2ノズルとによって記録する第3パターンと、を前記記録媒体に記録し、前記第3パターンは、前記第1パターンに接する第4パターンと、前記第2パターンに接する第5パターンと、前記第4パターンと前記第5パターンに挟まれる第6パターンと、から成り、前記第6パターンは、前記第1ノズルによって形成される第1ドットが前記第1方向に連続する第1ドット群と、前記第2ノズルによって形成される第2ドットが前記第1方向に連続する第2ドット群と、が前記第1方向に交互に形成される第1ラスターライン、および、前記第1ラスターラインの前記第1ドットと前記第2方向において隣接する前記第2ドットと、前記第1ラスターラインの前記第2ドットと前記第2方向において隣接する前記第1ドットと、が前記第2方向に形成される第2ラスターライン、を含み、前記第4パターンおよび前記第5パターンは、前記第1方向において前記第1ドットと前記第2ドットとが交互に形成される、ことを特徴とする。
この方法によれば、第6パターンを構成する第1ラスターラインおよび第2ラスターラインは、第1ノズルによって記録する第1パターンおよび第2ノズルによって記録する第2パターンと同様にドットが連続して形成されるため、液滴の吐出量が液滴の吐出周期によって変わってしまう特性(第1パターンおよび第2パターンに対して、第6パターンに吐出される液滴の吐出量が液滴の吐出周期によって変わってしまう特性)の影響を低減することができる。
また、第1ノズルおよび第2ノズルが、液滴の吐出を所定の周期より長い周期で間欠的に行う場合に吐出する液滴の量が、所定の短い周期で連続して複数行う場合に比較して減少してしまう特性を示す場合においては、第4パターンおよび第5パターンは、第1ドットと第2ドットとが交互に形成されるため、第4パターンおよび第5パターンを形成するために吐出される液滴の量が、第1パターン、第2パターンおよび第6パターンに吐出される液滴の量に比較して少なくなる。
また、第4パターンおよび第5パターンは、オーバーラップ画像の記録において、非オーバーラップ画像との境界に位置するため、第1ノズル群が形成するドット(第1ドット)の第2方向における所定位置に対する第2ノズル群が形成するドット(第2ドット)の第2方向における所定位置のずれ(但し、第1ノズル群、第2ノズル群の並び方向におけるノズルピッチを超えない程度のずれ)が発生した場合であっても、非オーバーラップ画像との境において、記録媒体に付与される液滴が局所的に過剰になることが抑制され、液滴が過剰に付与される領域と液滴の付与が不足する領域とが隣り合わせとなり、記録品質が劣化してしまうことが抑制される。
1,1L…記録システム、5…記録媒体、10,10L…記録部、11,11L…記録ヘッド、12…インク供給部、20,20L…移動部、30…制御部、31…インターフェイス、32…CPU、33…メモリー、34…駆動制御部、35…移動制御信号生成回路、36…吐出制御信号生成回路、37…駆動信号生成回路、40…主走査部、41…キャリッジ、42…ガイド軸、50…搬送部、51…供給部、52…収納部、53…搬送ローラー、55…プラテン、80~84…画像データ、85…記録データ、91…色変換ルックアップテーブル、92…ドット生成率テーブル、100,100L…プリンター、110…画像処理装置、111…プリンター制御部、112…入力部、113…表示部、114…記憶部、115…CPU、116…ASIC、117…DSP、118…メモリー、119…プリンターインターフェイス、120…汎用インターフェイス、130…ノズル列、130c…ノズルチップ、P1~P6…第1パターン~第6パターン、R1…第1ラスターライン、R2…第2ラスターライン。

Claims (5)

  1. 複数のノズルが並び方向に列設された第1ノズル群および第2ノズル群を有する記録ヘ
    ッドと、制御部と、を備え、
    前記記録ヘッドと記録媒体とを、前記並び方向と交差する第1方向に相対移動させなが
    ら液体を吐出して、前記第1ノズル群と前記第2ノズル群とによって記録されるオーバー
    ラップ画像と、前記第1ノズル群あるいは前記第2ノズル群によって記録される非オーバ
    ーラップ画像と、を含む記録画像の記録を行う記録装置であって、
    前記制御部は、前記第1ノズル群によって形成される第1ドットが前記第1方向に所定
    間隔で連続する第1ドット群と、前記第2ノズル群によって形成される第2ドットが前記
    第1方向に前記所定間隔で連続する第2ドット群と、前記所定間隔よりも長い間隔で並ぶ
    前記第1ドットと前記第2ドットとを含む第3ドット群と、を含む前記オーバーラップ画
    像の記録において、
    前記第1ドット群と前記第2ドット群とを互いに排他位置に配置し、
    前記第1ドット群は、前記第1方向において前記第3ドット群と隣接し、
    前記第2ドット群は、前記第1方向において前記第3ドット群と隣接し、
    前記第3ドット群を、前記第1ドット群および前記第2ドット群の前記第1方向と交
    差する第2方向に隣接する少なくとも一方の位置に配置
    前記第3ドット群を、前記非オーバーラップ画像に隣接しない前記第1ドット群およ
    び前記非オーバーラップ画像に隣接しない前記第2ドット群の前記第2方向に隣接する両
    側の位置に配置することを特徴とする記録装置。
  2. 前記制御部が、前記オーバーラップ画像の記録において、
    前記非オーバーラップ画像との境界に前記第3ドット群を配置することを特徴とする請
    求項1に記載の記録装置。
  3. 複数の第1ノズルが並び方向に列設された第1ノズル群と、複数の第2ノズルが前記並
    び方向に列設された第2ノズル群とを有し、記録媒体に対して、前記並び方向と交差する
    第1方向に相対移動しながら液滴を吐出してドットを記録する記録部と、
    制御部と、を備え、
    前記第1ノズル群と前記第2ノズル群とは、前記第1ノズル群の前記並び方向における
    一方の端部領域の前記第1ノズルと前記第2ノズル群の前記並び方向における他方の端部
    領域の前記第2ノズルの前記第1方向と交差する第2方向の位置が重複するように設けら
    れ、
    前記制御部は、前記第2方向において前記第2ノズルと重複しない位置の前記第1ノズ
    ルによって記録する第1パターンと、前記第2方向において前記第1ノズルと重複しない
    位置の前記第2ノズルによって記録する第2パターンと、前記第2方向において重複する
    前記第1ノズルと前記第2ノズルとによって記録する第3パターンと、を前記記録媒体に
    記録するように前記記録部を制御し、
    前記第3パターンは、
    前記第1ノズルによって形成される第1ドットが前記第1方向に所定の間隔で連続す
    る第1ドット群を複数有し、前記第1ドット群と前記第1ドット群との間に、前記第2ノ
    ズルによって形成される第2ドットと、前記第1ドットと、が交互に形成される第3ドッ
    ト群が設けられるラスターラインと、
    前記第2ドットが前記第1方向に連続する第2ドット群を複数有し、前記第2ドット
    群と前記第2ドット群との間に、前記第3ドット群が設けられるラスターラインと、を有
    し、
    前記第1ドット群及び前記第2ドット群は、前記第2方向において前記第3ドット群
    と隣接をする、ことを特徴とする記録装置。
  4. 複数のノズルが並び方向に列設された第1ノズル群および第2ノズル群を有する記録ヘ
    ッドと記録媒体とを、前記並び方向と交差する第1方向に相対移動させながら液体を吐出
    して、前記第1ノズル群と前記第2ノズル群とによって記録されるオーバーラップ画像と
    、前記第1ノズル群あるいは前記第2ノズル群によって記録される非オーバーラップ画像
    と、を含む記録画像の記録を行う記録方法であって、
    前記第1ノズル群によって形成される第1ドットが前記第1方向に所定間隔で連続する
    第1ドット群と、前記第2ノズル群によって形成される第2ドットが前記第1方向に前記
    所定間隔で連続する第2ドット群と、前記所定間隔よりも長い間隔で並ぶ前記第1ドット
    と前記第2ドットとを含む第3ドット群と、を含む前記オーバーラップ画像の記録におい
    て、
    前記第1ドット群と前記第2ドット群とを互いに排他位置に配置し、
    前記第1ドット群は、前記第1方向において前記第3ドット群と隣接し、
    前記第2ドット群は、前記第1方向において前記第3ドット群と隣接し、
    前記第3ドット群を、前記第1ドット群および前記第2ドット群の前記第1方向と交差
    する第2方向に隣接する少なくとも一方の位置に配置前記第3ドット群を、前記非オ
    ーバーラップ画像に隣接しない前記第1ドット群および前記非オーバーラップ画像に隣接
    しない前記第2ドット群の前記第2方向に隣接する両側の位置に配置することを特徴とす
    る記録方法。
  5. 複数の第1ノズルが並び方向に列設された第1ノズル群と、複数の第2ノズルが前記並
    び方向に列設された第2ノズル群とを、記録媒体に対して、前記並び方向と交差する第1
    方向に相対移動しながら液滴を吐出してドットを記録する記録方法であって、
    前記第1ノズル群と前記第2ノズル群とは、前記第1ノズル群の前記並び方向における
    一方の端部領域の前記第1ノズルと前記第2ノズル群の前記並び方向における他方の端部
    領域の前記第2ノズルの前記第1方向と交差する第2方向の位置が重複するように設けら
    れ、
    前記第2方向において前記第2ノズルと重複しない位置の前記第1ノズルによって記録
    する第1パターンと、前記第2方向において前記第1ノズルと重複しない位置の前記第2
    ノズルによって記録する第2パターンと、前記第2方向において重複する前記第1ノズル
    と前記第2ノズルとによって記録する第3パターンと、を前記記録媒体に記録し、前記第
    3パターンは、前記第1ノズルによって形成される第1ドットが前記第1方向に所定の間
    隔で連続する第1ドット群を複数有し、前記第1ドット群と前記第1ドット群との間に、
    前記第2ノズルによって形成される第2ドットと、前記第1ドットと、が交互に形成され
    る第3ドット群が設けられるラスターラインと、前記第2ドットが前記第1方向に連続す
    る第2ドット群を複数有し、前記第2ドット群と前記第2ドット群との間に、前記第3ド
    ット群が設けられるラスターラインと、を有し、前記第1ドット群及び前記第2ドット群
    は、前記第2方向において前記第3ドット群と隣接をする、ことを特徴とする記録装置。
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