JP3187663U - 散布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】散布終了後にホッパ内に残る被散布物の排出を簡単、かつ、容易に行なうことができる散布装置を提供する。
【解決手段】ホッパ1の底部開口1aの下方に備えられる散布部3は、電動モータ13を具備する支持体11と、支持体11上に水平回転可能に装着されて電動モータ13により駆動回転する散布羽根12とを備えている。支持体11は、底部開口1aの開口真下から回動可能に装着されて、散布終了後、ホッパ1内に残る被散布物Mを排出するとき、ホッパ1の底部開口1aの開口真下から散布部3を回動する。
【選択図】図1

Description

本考案は、散布装置に係り、詳しくは、トラクタなどの自走式作業機の後部などに支持搭載されて、被散布物を収容するホッパの底部開口から被散布物を落下させて当該底部開口の真下に位置する散布部の散布羽根の駆動回転によって後方に向けて広角的に散布する構成の散布装置、所謂ブロードキャスタに関する。
ホッパの底部開口から落下させた肥料などの被散布物を、底部開口の開口真下に位置して装備されている散布部の散布羽根の駆動回転によって圃場などに散布する構成の散布装置として、例えば、特許文献1などにおいて知られている。
特許文献1に記載の散布装置を含めて従来から知られている散布装置は、トラクタ後部のPTO軸からの動力(駆動力)によって散布部の散布羽根を駆動回転させることで、ホッパの底部開口から落下する被散布物を圃場などに散布する構成を採用している。
特開2011−130705号公報
ところで、散布終了後において、ホッパ内に残る被散布物を排出する場合、従来技術ではホッパ自体を横転(回転)させるなどによって行っていた。そのために、従来技術ではホッパを装置機枠に対して横転(回転)可能に支持されるなどの複雑な構造を採用しなければならない。
また、ホッパ自体は一般に鉄板やプラスチックなどを用いて形成されているために、横転させるときには少なくとも二名以上で行わなければならないなど、面倒で手間が掛るばかりか、多大な労力を必要とするものとなっていた。つまり、ホッパの横転はトラクタの後部に散布装置が支持搭載された状態で行われる。そのために、重さがあり、しかも、地面から高さがある状態で装置機枠に支持されているホッパを一人で横転させることは困難を伴うものである。また、従来技術では、横転させたホッパの上部開口から排出される被散布物をバケツなどの容器を用いて受け取るためのもう一人の作業者が必要となる。
本考案は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、散布終了後にホッパ内に残る被散布物の排出を簡単、かつ、容易に行なうことができる散布装置を提供すること、などが本考案の目的である。
このような目的を達成するために、本考案に係る散布装置では少なくとも以下の構成を具備している。
底部開口を有し、被散布物を収容するホッパと、前記底部開口を開閉するシャッタ部と、前記底部開口から前記シャッタ部を通過して落下する被散布物を散布する散布部とを備えて構成されている散布装置であって、
前記散布部は、駆動源を具備し、前記底部開口の下方に位置して装着される支持体と、前記底部開口の開口真下に位置する前記支持体上に水平回転可能に装着されて前記駆動源により駆動回転する散布羽根とを備え、前記支持体は、前記散布部を前記底部開口の開口真下から撤退させるように装着されていることを特徴とする。
ここで、前記支持体は、平面視で矩形状に形成されてその短辺一側コーナ側が、前記ホッパを支持する装置機枠の構成部材にヒンジ部材にて回動可能に連結され、短辺他側コーナ側が、クランプ部材によって前記装置機枠に係脱可能に連結されて、前記散布羽根を前記底部開口の開口真下に位置保持させ、かつ、前記ヒンジ機構を支点に前記散布部を前記底部開口の開口真下から回動撤退させるように装着されていること、また、前記散布羽根の駆動回転による被散布物の散布方向を指向するための散布指向板を備えていること、などの構成を採用することが好適なものとなる。
このような構成によれば、散布終了後においてホッパ内に残る被散布物を排出するとき、散布部の支持体を、ヒンジ機構を支点に回動させることで、ホッパの底部開口の開口真下から支持体を撤退させる。つまり、散布部自体を底部開口の開口真下から装置機枠の側方などに向けて撤退させることができる。これにより、散布部が撤退された底部開口の開口真下にバケツなどの容器を置いてシャッタ部を開くことで、ホッパ内に残る被散布物を容器内に落下排出させることができる。
本考案の散布装置によれば、散布終了後にホッパ内に残る被散布物の排出するとき、従来技術のように、ホッパを横転させるなどの面倒で手間が掛り、労力を必要とすることを一切せずに、ホッパの底部開口から落下させてバケツなどの容器を用いて取り出すことができる。これにより、散布終了後におけるホッパ内に残る被散布物の排出を一人で簡単、かつ、容易に行なうことができる。
また、従来技術のように、ホッパを横転させる必要が無いため、複雑な回転支持構造などを採用することなく、ホッパを装置機枠に支持させることができるので、装置自体の簡素化が図られて、製作コストの削減をも期待することができる。
本考案の実施形態に係る散布装置を縦断面して示す説明図である。 要部を示す拡大断面図である。 図1のIII−III線横断面図である。 散布部の支持体を装置機枠側方の撤退位置に回動させた状態を示す同横断面図である。 本考案の他の実施形態に係る散布装置の要部を示す拡大断面図である。 図5のVI−VI線横断面図である。 散布部の支持体を装置機枠側方の撤退位置に回動させた状態を示す同横断面図である。
以下、本考案の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。本考案の実施形態は、図示の内容を含むがこれのみに限定されるものではない。
図1は、本考案の実施形態に係る散布装置を縦断面して示す説明図であり、図2は、要部を示す拡大断面図である。図3は、横断面図である。
本実施形態に係る散布装置Aは、図示省略のトラクタの車体後部に装備されている三点リンク機構(トップリンク、トップアーム、ロアリンクなどからなる昇降支持機構)によって車体後部に連結搭載され、粒状や粉状などの肥料や薬剤などの被散布物Mを後方(図1の紙面右方向)に向けて広角的に散布するように構成されている。
≪散布装置Aの構成≫
散布装置Aは、被散布物Mが収容されるホッパ1と、このホッパ1の底部開口1aを開閉するシャッタ部2と、底部開口1aの開口真下に位置して配設される散布部3とを、主要な構成として備えている。
≪ホッパ1の構成≫
ホッパ1は、上面を開口させ、下方が窄まった漏斗形状を成して底部開口1aを備えている。このホッパ1は、トラクタ後部の三点リンク機構にピン止めなどによって連結される連結腕杆5,6を前方に備えている装置機枠(フレーム)4に固定状に載置支持される。
このように、装置機枠4に支持されるホッパ1の底部開口1aにはシャッタボックス7が同軸上に取り付けられており、このシャッタボックス7にシャッタ部2が装着されるようになっている。
≪シャッタ部2の構成≫
シャッタ部2は、固定側と可動(回転)側とからなる上下二枚のシャッタ板2a,2bを同軸上に重ね合わせてなる構成を成している。
固定側シャッタ板2aは、円板状に形成されて、シャッタボックス7の底部を塞ぐように固着されるとともに、複数(図示例では2ヶ所)の散布落下孔8を円板円周の一部に並列されて備えている。この散布落下孔8は、平面視で略扇形状に開口されている。
可動側シャッタ板2bは、円板状に形成されて、固定側シャッタ板2aの下に回転可能に枢支重合されるようになっている。この可動側シャッタ板2bは、円板円周の一部に並列させた複数(図示例では2ヶ所)の散布落下孔9を備えている。この散布落下孔9は、固定側シャッタ板2aの散布落下孔8と同じ開口面積、平面視形状に開口されている。
そして、固定側シャッタ板2aの下に回転可能に枢支重合された可動側シャッタ板2bは、トラクタの運転席側に備えられている図示省略の開閉操作部にワイヤ10などにより連繋されている。
これにより、シャッタ部2は、開閉操作部の操作によって可動側シャッタ板2bを回転させることにより、当該シャッタ板2bの散布落下孔9と固定側シャッタ板2aの散布落下孔8との開口位置合わせにより開状態となり、ホッパ1内の被散布物Mが落下排出されるようになっている。
また、可動側シャッタ板2bの散布落下孔9の固定側シャッタ板2aの散布落下孔8に対する開口位置合わせ度合を全開位置合わせ状態から変化させる操作を行うことによって、被散布物Mの落下量を任意に調整し得るようになっている。
≪散布部3の構成≫
散布部3は、ホッパ1の底部開口1aからシャッタ部2の散布落下孔8,9を通過して落下されてくる被散布物Mを散布羽根の回転(遠心力)でトラクタの後方に向けて広角的に散布するものである。
この散布部3は、駆動源である電動モータ13を具備する支持体11と、支持体11の天板11a上に水平回転可能に装着されて電動モータ13により駆動回転する散布羽根12とを、主要な構成として備えている。
電動モータ13は、トラクタの運転席側に備えられている図示省略の手元スイッチのON/OFF操作により始動/停止するようになっている。
支持体11は、下面を開口させた平面視で前後方向(トラクタの前進・後退方向)に長い略矩形状のボックス状に形成されている。この支持体11の内部には電動モータ13が横向き設置にて内設されている。
また、支持体11は、ホッパ1の底部開口1aの開口真下(開口軸線上)に位置する天板11aの短辺側に回転支軸14を貫通状に備えている。そして、回転支軸14と電動モータ13の出力軸との双方に傘歯車15をそれぞれ固着し、傘歯車15同士の噛合させることにより、回転支軸14と電動モータ13の出力軸とを連繋させてなる。これにより、天板11aから突出する回転支軸14に固着されて水平回転可能に装着された散布羽根12を電動モータ13から動力により駆動回転する構成としてなる。
なお、具体的な構造について図示を省略しているが、回転支軸14と電動モータ13の出力軸との噛合連繋を、減速や増速歯車機構を介するなどによって行うこともできる。
このように、電動モータ13、散布羽根12の回転支軸14を備えた支持体11は、散布羽根12をホッパ1の底部開口1aの開口軸線上に位置させる当該底部開口1aの開口真下から装置機枠4の側方に向けて散布部3自体を回動撤退するように装置機枠4に取り付けられる。
具体的に説明すると、支持体11は、天板11aの短辺側の一側コーナ側が、図3および後記する図4に示すように、天板11aの短辺幅間隔で立設する装置機枠4の構成部材である一方の内側支柱枠16aにヒンジ機構17によって水平回動可能に連結支持される。
これにより、支持体11は、ヒンジ機構17によって、図3に示すホッパ1の底部開口1aの開口軸線上に散布羽根12(回転支軸14)を同軸上に位置させる当該底部開口1aの開口真下から後記の図4に示す装置機枠4の側方に向けた撤退位置へと回動するように装置機枠4に装着されるものである。
また、支持体11は、図3に示すように、天板11aの短辺側の他側コーナ側を、装置機枠4の構成部材であるもう一方の内側支柱枠15bにクランプ機構18によって係脱可能に連結されている。これにより、支持体11は、散布羽根12(回転支軸14)を底部開口1aの開口軸線上に同軸上に位置させた状態でヒンジ機構17とクランプ機構18によって装置機枠4に不動に固定されるようになっている。
クランプ機構18は、装置機枠4側に取り付けられる引掛け部18aと、支持体11側に取り付けられる操作ハンドル部18bとからなる。操作ハンドル部18bは、弾発力を利用して引掛け部18aに対する掛止力を強硬なものとするためにバネ材19を備えている。
また、散布部3は、散布羽根12の回転による被散布物Mの散布方向を指向するための散布指向板20を備えている。
散布指向板20は、散布羽根12の回転による被散布物Mの散布が後方(図1および図3において紙面右方向)に向けた広角範囲にて行われるように、その散布方向を指向するものであり、散布羽根12の回転外輪(回転円周の外側)に沿う平面視で略半円状(略弓形状)などに形成されている。
この散布指向板20は、ヒンジ機構17とクランプ機構18とにより装置機枠4に連結支持される支持体11の短辺側に位置する天板11a上に後方に向けて起立状に取り付けられる。これにより、シャッタ部2を通過して散布羽根12上に落下してくる被散布物Mが、トラクタ側への飛散が阻止されてトラクタの後方に向けて広角的に散布されるようにしている。
そして、本実施例では、図1,図2および後記の図4に示すように、散布部3の支持体11を水平に受け支えるための支え部材21を装置機枠4の底枠を含めた内側両支柱枠16a,16b間に備えている。
このように、支持体11を受け支える支え部材21を備えることで、ヒンジ機構17やクランプ機構18への荷重負担を軽減するようにしている。つまり、電動モータ13を内設するなどによりかなりの重さを有する支持体11を、その平面視回動範囲にて支え部材21により下から受け支える構成を採用することで、図4に示すように、ヒンジ機構17を支点に支持体11を回動させて散布羽根12をホッパ1の底部開口1aの開口真下から撤退させるときに、ヒンジ機構17のみによる支持体11の片持ち支持となるヒンジ機構17に対する荷重負担を軽減して当該ヒンジ機構17の破損などを抑制するようにしている。
なお、具体的な図示を省略しているが、支え部材21の一端側を、装置機枠4の側方に向けて延長させた構成を採用して、当該側方における支持体11の回動位置(散布部3の撤退位置)においても支持体11を下から受け支えるようにすることができる。
また、支持体11を受け支える他の構造として、支持体11の下面にキャスタなどからなる転動輪を備えるなどによって、支持体11をその平面視回動範囲にて受け支えるようにすることができる。この場合、転動輪は、支持体11の前方側(図1および図2において紙面右側)に位置させたその下面(底部)に取り付けることが好ましい。そして、装置機枠4の底枠には転動輪のための転動敷板を取り付ける。この転動敷板は、ヒンジ機構17を支点とする支持体11の平面視回動範囲において所定の板幅を有する略円弧形状とすることができる。
[作用説明]
つぎに、以上のように構成されている本実施形態に係る散布装置Aについて簡単に説明する。
図4は、散布部の支持体を装置機枠側方の撤退位置に回動させた状態を示す横断面図である。ここでは、図1および図3を適宜参照しながら説明する。
散布作業時に、シャッタ部2の散布落下孔8,9を通過して散布部3の散布羽根12に落下してくる被散布物Mの散布は、支持体11内に内設されている電動モータ13による散布羽根12の駆動回転により行われるとともに、散布指向板20により指向された後方(図1および図3の紙面右方向)に向けて広角的に行われる。
そして、散布終了後、ホッパ1内に残る被散布物Mを排出するときには、散布部3の支持体11を装置機枠4に係脱可能に連結するクランプ機構18に連結を解除し、ヒンジ機構17を支点に支持体11を装置機枠4の側方(図3の紙面下方向)に向けて回動させる。これにより、図4に示すように、散布部3自体をホッパ1の底部開口1aの開口真下から撤退させて、当該開口真下にバケツなどの残被散布物を受ける容器Bを置き、シャッタ部2を開いてホッパ1内に残る被散布物Mを容器B内に落下排出させて取り出すことができる。
このように、本実施形態に係る散布装置Aによれば、散布終了後にホッパ1内に残る被散布物Mの排出するとき、ホッパ1を横転させるなどの面倒で手間が掛り、労力を必要とすることを一切せずに、ホッパ1の底部開口1aから落下させてバケツなどの容器Bを用いて取り出すことができる。これにより、散布終了後におけるホッパ1内に残る被散布物Mの排出を一人で簡単、かつ、容易に行なうことができる。
[他の実施形態の説明]
図5は、他の実施形態に係る散布装置の要部を示す拡大断面図であり、図6は、横断面図であり、図7は、散布部の支持体を装置機枠側方の撤退位置に回動させた状態を示す同横断面図である。
つぎに、散布装置Aの他の実施形態について説明する。この実施形態は、前記した実施形態を一部変更したものであるため、その変更部分について主に説明し、共通部分については同じ符号を付することで重複説明を省略する。
すなわち、ホッパ1の底部開口1aの開口真下に位置して配設される散布部30は、駆動源である電動モータ33を天板31a上に直立させて具備する支持体31と、支持体31の天板31a上に水平回転可能に装着されて電動モータ33により駆動回転する散布羽根32とを、主要な構成として備えている。
支持体31は、平面視で前後方向(トラクタの前進・後退方向)に長い略矩形状のボックス状に形成されている。この支持体31の天板31a上にはモータカバー34により覆われた電動モータ33が直立の縦置き設置にて具備されている。
また、支持体31は、ホッパ1の底部開口1aの開口真下(開口軸線上)に位置する天板31aの短辺側に回転支軸35を貫通状に備えている。そして、回転支軸35と支持体31内に臨む電動モータ33の出力軸との双方にスプロケット36をそれぞれ固着してチェーン37を巻回架け渡すことにより、回転支軸35と電動モータ33の出力軸とを連繋させてなる。これにより、天板31aから突出する回転支軸35に固着されて水平回転可能に装着された散布羽根32を電動モータ33から動力により駆動回転する構成としてなる。
なお、具体的な図示を省略しているが、回転支軸35と支持体31内に臨む電動モータ13の出力軸との連繋手段としては、プーリとベルト(タイミングベルトやVベルトなどを含む)を用いて行うなど、任意である。
そして、電動モータ33、散布羽根32の回転支軸35を備えた支持体31は、電動モータ33が縦置き設置されている短辺側の一側コーナ側が、図6に示すように、装置機枠4の構成部材である機枠前面板38にヒンジ機構39によって水平回動可能に連結支持されている。また、支持体31の短辺側の他側コーナ側は、機枠前面板38に前記実施例詳述のクランプ機構18によって係脱可能に連結されている。
これにより、支持体31は、散布羽根32(回転支軸35)を底部開口1aの開口真下に位置させた状態でヒンジ機構39とクランプ機構18によって装置機枠4に不動に固定される。つまり、散布部3を底部開口1aの開口真下に位置させて固定する。そして、支持体31は、散布終了後、ホッパ1内に残る被散布物Mを排出するときには、ヒンジ機構39を支点に、図6に示すホッパ1の底部開口1aの開口真下から図7に示す装置機枠4の側方に向けた撤退位置へと回動させることで、散布部3を底部開口1aの開口真下から撤退させるように装置機枠4に装着されている。
そして、このように構成されている散布部30において、散布羽根12の駆動回転による被散布物Mの散布方向を指向するための散布指向板41を、ホッパ1底部のシャッタボックス7を支持する支持部材42に垂下状に取り付けてなる。
以上、本考案の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本考案の要旨を免脱しない範囲の設計の変更などがあっても本考案に含まれるものである。各図で示した実施形態は、その目的および構成などに特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本考案の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
例えば、支持体を装置機枠の底部下方へと回動させることで、散布部をホッパの底部開口の開口真下から撤退させるように構成することができる。この場合、ヒンジ機構は、支持体の底部側短辺(天板側に対して反対側の短辺)を上下回転可能に支持するように装置機枠に取り付けられ、クランプ機構は、支持体の天板側短辺または両側長辺を装置機枠に係脱可能に連結するように装置機枠との間に取り付けられるものである。
A 散布装置
1 ホッパ
1a 底部開口
2 シャッタ部
2a 固定側シャッタ板
2b 可動側シャッタ板
3,30 散布部
4 装置機枠
11,31 支持体
12,32 散布羽根
13,33 電動モータ(駆動源)
15a,15b 内側支柱枠(構成部材)
17,39 ヒンジ機構
18 クランプ機構
20,41 散布指向板
38 機枠前面板(構成部材)
M 被散布物
底部開口を有し、被散布物を収容するホッパと、前記底部開口を開閉するシャッタ部と、前記底部開口から前記シャッタ部を通過して落下する被散布物を散布する散布部とを備えて構成されている散布装置であって、
前記散布部は、駆動源を具備し、前記底部開口の下方に位置して装着される支持体と、前記底部開口の開口真下に位置する前記支持体上に水平回転可能に装着されて前記駆動源により駆動回転する散布羽根とを備え、前記支持体は、前記散布部を前記底部開口の開口真下から移動させるように回動可能に装着されていることを特徴とする。
ここで、前記支持体は、平面視で矩形状に形成されてその短辺一側コーナ側が、前記ホッパを支持する装置機枠の構成部材にヒンジ部材にて回動可能に連結され、短辺他側コーナ側が、クランプ部材によって前記装置機枠に係脱可能に連結されて、前記散布羽根を前記底部開口の開口真下に位置保持させ、かつ、前記ヒンジ機構を支点に回動して前記散布部を前記底部開口の開口真下から移動させるように構成されていること、また、前記散布羽根の駆動回転による被散布物の散布方向を指向するための散布指向板を備えていること、などの構成を採用することが好適なものとなる。
このような構成によれば、散布終了後においてホッパ内に残る被散布物を排出するとき、散布部の支持体を、ヒンジ機構を支点に回動させることで、ホッパの底部開口の開口真下から支持体を移動させる。つまり、散布部自体を底部開口の開口真下から装置機枠の側方などに向けて移動させることができる。これにより、散布部が移動された底部開口の開口真下にバケツなどの容器を置いてシャッタ部を開くことで、ホッパ内に残る被散布物を容器内に落下排出させることができる。
本考案の実施形態に係る散布装置を縦断面して示す説明図である。 要部を示す拡大断面図である。 図1のIII−III線横断面図である。 散布部の支持体を装置機枠側方の移動位置に回動させた状態を示す同横断面図である。 本考案の他の実施形態に係る散布装置の要部を示す拡大断面図である。 図5のVI−VI線横断面図である。 散布部の支持体を装置機枠側方の移動位置に回動させた状態を示す同横断面図である。
このように、電動モータ13、散布羽根12の回転支軸14を備えた支持体11は、散布羽根12をホッパ1の底部開口1aの開口軸線上に位置させる当該底部開口1aの開口真下から装置機枠4の側方に向けて散布部3自体を移動させるように装置機枠4に取り付けられる。
具体的に説明すると、支持体11は、天板11aの短辺側の一側コーナ側が、図3および後記する図4に示すように、天板11aの短辺幅間隔で立設する装置機枠4の構成部材である一方の内側支柱枠16aにヒンジ機構17によって水平回動可能に連結支持される。
これにより、支持体11は、ヒンジ機構17によって、図3に示すホッパ1の底部開口1aの開口軸線上に散布羽根12(回転支軸14)を同軸上に位置させる当該底部開口1aの開口真下から後記の図4に示す装置機枠4の側方に向けた移動位置へと回動するように装置機枠4に回動可能に装着されるものである。
そして、本実施例では、図1,図2および後記の図4に示すように、散布部3の支持体11を水平に受け支えるための支え部材21を装置機枠4の底枠を含めた内側両支柱枠16a,16b間に備えている。
このように、支持体11を受け支える支え部材21を備えることで、ヒンジ機構17やクランプ機構18への荷重負担を軽減するようにしている。つまり、電動モータ13を内設するなどによりかなりの重さを有する支持体11を、その平面視回動範囲にて支え部材21により下から受け支える構成を採用することで、図4に示すように、ヒンジ機構17を支点に支持体11を回動させて散布羽根12をホッパ1の底部開口1aの開口真下から移動させるときに、ヒンジ機構17のみによる支持体11の片持ち支持となるヒンジ機構17に対する荷重負担を軽減して当該ヒンジ機構17の破損などを抑制するようにしている。
なお、具体的な図示を省略しているが、支え部材21の一端側を、装置機枠4の側方に向けて延長させた構成を採用して、当該側方における支持体11の回動位置(散布部3の移動位置)においても支持体11を下から受け支えるようにすることができる。
また、支持体11を受け支える他の構造として、支持体11の下面にキャスタなどからなる転動輪を備えるなどによって、支持体11をその平面視回動範囲にて受け支えるようにすることができる。この場合、転動輪は、支持体11の前方側(図1および図2において紙面右側)に位置させたその下面(底部)に取り付けることが好ましい。そして、装置機枠4の底枠には転動輪のための転動敷板を取り付ける。この転動敷板は、ヒンジ機構17を支点とする支持体11の平面視回動範囲において所定の板幅を有する略円弧形状とすることができる。
[作用説明]
つぎに、以上のように構成されている本実施形態に係る散布装置Aについて簡単に説明する。
図4は、散布部の支持体を装置機枠側方の移動位置に回動させた状態を示す横断面図である。ここでは、図1および図3を適宜参照しながら説明する。
散布作業時に、シャッタ部2の散布落下孔8,9を通過して散布部3の散布羽根12に落下してくる被散布物Mの散布は、支持体11内に内設されている電動モータ13による散布羽根12の駆動回転により行われるとともに、散布指向板20により指向された後方(図1および図3の紙面右方向)に向けて広角的に行われる。
そして、散布終了後、ホッパ1内に残る被散布物Mを排出するときには、散布部3の支持体11を装置機枠4に係脱可能に連結するクランプ機構18に連結を解除し、ヒンジ機構17を支点に支持体11を装置機枠4の側方(図3の紙面下方向)に向けて回動させる。これにより、図4に示すように、散布部3自体をホッパ1の底部開口1aの開口真下から移動させて、当該開口真下にバケツなどの残被散布物を受ける容器Bを置き、シャッタ部2を開いてホッパ1内に残る被散布物Mを容器B内に落下排出させて取り出すことができる。
[他の実施形態の説明]
図5は、他の実施形態に係る散布装置の要部を示す拡大断面図であり、図6は、横断面図であり、図7は、散布部の支持体を装置機枠側方の移動位置に回動させた状態を示す同横断面図である。
つぎに、散布装置Aの他の実施形態について説明する。この実施形態は、前記した実施形態を一部変更したものであるため、その変更部分について主に説明し、共通部分については同じ符号を付することで重複説明を省略する。
そして、電動モータ33、散布羽根32の回転支軸35を備えた支持体31は、電動モータ33が縦置き設置されている短辺側の一側コーナ側が、図6に示すように、装置機枠4の構成部材である機枠前面板38にヒンジ機構39によって水平回動可能に連結支持されている。また、支持体31の短辺側の他側コーナ側は、機枠前面板38に前記実施例詳述のクランプ機構18によって係脱可能に連結されている。
これにより、支持体31は、散布羽根32(回転支軸35)を底部開口1aの開口真下に位置させた状態でヒンジ機構39とクランプ機構18によって装置機枠4に不動に固定される。つまり、散布部3を底部開口1aの開口真下に位置させて固定する。そして、支持体31は、散布終了後、ホッパ1内に残る被散布物Mを排出するときには、ヒンジ機構39を支点に、図6に示すホッパ1の底部開口1aの開口真下から図7に示す装置機枠4の側方に向けた移動位置へと回動させることで、散布部3を底部開口1aの開口真下から移動させるように装置機枠4に装着されている。
以上、本考案の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本考案の要旨を免脱しない範囲の設計の変更などがあっても本考案に含まれるものである。各図で示した実施形態は、その目的および構成などに特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本考案の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
例えば、支持体を装置機枠の底部下方へと回動させることで、散布部をホッパの底部開口の開口真下から移動させるように構成することができる。この場合、ヒンジ機構は、支持体の底部側短辺(天板側に対して反対側の短辺)を上下回転可能に支持するように装置機枠に取り付けられ、クランプ機構は、支持体の天板側短辺または両側長辺を装置機枠に係脱可能に連結するように装置機枠との間に取り付けられるものである。

Claims (3)

  1. 底部開口を有し、被散布物を収容するホッパと、
    前記底部開口を開閉するシャッタ部と、
    前記底部開口から前記シャッタ部を通過して落下する前記被散布物を散布する散布部と、を備えて構成されている散布装置であって、
    前記散布部は、駆動源を具備し、前記底部開口の下方に位置して装着される支持体と、
    前記底部開口の開口真下に位置する前記支持体上に水平回転可能に装着されて前記駆動源により駆動回転する散布羽根と、を備え、
    前記支持体は、前記散布部を前記底部開口の開口真下から撤退させるように装着されていることを特徴とする散布装置。
  2. 前記支持体は、平面視で矩形状に形成されてその短辺一側コーナ側が、前記ホッパを支持する装置機枠の構成部材にヒンジ機構によって回動可能に連結され、短辺他側コーナ側が、クランプ機構によって前記構成部材に係脱可能に連結されて、前記散布羽根を前記底部開口の開口真下に位置保持させ、かつ、前記ヒンジ機構を支点に前記散布部を前記底部開口の開口真下から回動撤退させるように装着されていることを特徴とする請求項1に記載された散布装置。
  3. 前記散布羽根の駆動回転による被散布物の散布方向を指向するための散布指向板を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載された散布装置。
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