JP3186002B2 - 接着剤供給方法 - Google Patents
接着剤供給方法Info
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Description
更に詳しくは、被塗布物の搬送経路の上方側に位置して
ノズルから接着剤を吐出する接着剤吐出手段により、被
塗布物上に接着剤を自動供給する接着剤供給方法に関す
る。
或は結合するのに各種分野において接着剤が使用されて
いる。この接着剤を多量に使用する場合、例えば各種製
造工場においては、生産性の点から多量の接着剤を硬化
しないように適当な密閉系の接着剤容器等に収納し、こ
の接着剤容器と塗着装置とを適当な送液系にて繋げ、こ
の接着剤容器内の接着剤を加圧することにより接着剤を
所定量吐出させるような方法が取られていることがあ
る。
ものがあるが、常温硬化型(揮発性の溶剤を含む)の接
着剤がその取扱性の良さや廉価なことから広範囲に使用
されている。この常温硬化型の接着剤を用いて接着を行
うものとして、例えば、本出願人が実開平2−7637
2号公報において既に提案した磁気ディスクカートリッ
ジに適用するものがある。この公報に開示されたものに
おいては、円盤状磁気シートを収納した磁気ディスクカ
ートリッジは、前記磁気シートの中央孔にセンタコアの
フランジ部が貼着された構成であり、前記センタコアと
磁気シートとの貼着に、常温硬化熱賦活性型アクリル樹
脂にエポキシ系の硬化剤を添加した液状の接着剤が用い
られている。そして、この接着剤を用いることにより、
従前のものに比べて初期貼着力が強く組立工程において
センタコアと磁気シートとのずれが生じるというような
不都合がなくなると共に、最終強度も向上できてしかも
安価な磁気ディスクカートリッジが得られている。
所定位置に定量吐出して接着を行わせる装置して、例え
ば、同様に本出願人が既に特開平3−101862号公
報で提案した流体定量吐出装置がある。この公報に開示
した流体定量吐出装置は、適当な接着剤容器内の接着剤
が加圧手段によって加圧され、この接着剤容器に繋がっ
た加圧配管系を通って接着剤吐出手段に送られ、また適
宜制御手段の制御のもとに、被塗布物の所定位置に接着
剤を供給できるようになっている。すなわち、前記接着
剤吐出手段は制御手段によって適宜制御することによっ
て、加圧配管系からの接着剤の供給が該接着剤吐出手段
のノズルから必要量吐出するように構成され、接着剤供
給位置に連続的に搬送されかつ該接着剤供給位置で適宜
回転される被塗布物に対して、前記ノズルから接着剤を
所定量だけ供給でき、例えば連続的に搬送されてくる前
記被塗布物に効率よく接着剤を塗着する塗着工程を可能
にしている。
において、例えばトラブルにより前記被塗布物の搬送が
停止することがある。このとき、そして、前記ノズルを
備えた接着剤吐出手段の場合、接着剤に揮発性の溶剤が
含まれているような比較的早く硬化する常温硬化型の接
着剤であると、接着剤の吐出を長時間停止すると前記ノ
ズルの先端において接着剤が固化してしまう。したがっ
て、塗着工程を再開するときには固化した接着剤を除去
する必要がある。しかし、この除去作業およびノズルの
先端部分の清掃作業は非常に面倒であり、場合によって
はノズルを損傷する等の問題があった。また、上述の固
化の問題を解消する方法として、例えば接着剤を連続的
に吐出させておく方法があるが、この方法では接着剤が
非常に無駄であること、また、垂れ流した状態におい
て、その垂れ流しを停止したときには前記ノズルから接
着剤が糸を引く現象が発生し、結局この糸を取り除いて
からでないと塗着工程を再開できず、清掃作業はやはり
必要であった。本発明は、上記問題に鑑みてなされたも
ので、接着剤の塗着工程においてこの塗着工程を停止し
た後に、接着剤吐出手段の再運転時にも接着剤の被塗布
物への供給が正常に行われて定量塗布でき、しかも接着
剤の使用量も増加させない接着剤供給方法を提供するこ
とを目的とする。
目的は、被塗布物の搬送経路の上方側に位置してノズル
から接着剤を吐出する接着剤吐出手段により、該被塗布
物上に該接着剤を供給する接着剤供給方法において、前
記ノズルからの接着剤吐出が一定時間以上停止されたと
きに、少なくとも前記ノズルを塗着作業位置から待機位
置に移動するとともに該待機位置にて前記ノズルから前
記接着剤を一定の間隔を置いて間歇的に吐出する空打ち
を継続し、前記ノズルを前記作業位置に戻すときに、前
記ノズルの移動経路に設けた清掃手段にて該ノズルの先
端を清掃してから前記接着剤を被塗布物へ再吐出するこ
とを特徴とする接着剤供給方法により達成される。
態様である磁気ディスクカートリッジの製造における磁
気シートとセンターコアとの接着工程を図面を参照して
説明する。図1は、本発明の実施に用いられる流体定量
吐出装置の要部を示す斜視図であり、装置全体の構成
は、図2および図3に示す。本発明の接着剤供給方法を
実施する装置は、例えば図2に示すように接着剤容器4
内の接着剤をエアーコンプレッサ等の加圧手段5によっ
て加圧し、加圧配管系3を通って接着剤吐出手段である
ディスペンサ1に送り、制御手段2の制御のもと、被塗
布物であるセンターコア6の外周のフランジ部分に供給
するように構成されている。すなわち、前記ディスペン
サ1は図3に示すように該ディスペンサ1内の接着剤供
給路である圧送管路11aを有する旋回軸11がノズル
12の手前ににおいて適宜シール部材11b等により旋
回可能に配置された構成であり、前記旋回軸11aを前
記制御手段2によって旋回制御することによって前記加
圧配管系3からの接着剤の供給を制御している。
図1に示すようにアーム13を介してディスペンサ移動
手段7に連結されており、前記ディスペンサ1は例えば
図1の実線で示す塗着作業位置である本打ち位置E(セ
ンターコア6に接着剤を供給する位置)と、この本打ち
位置から外れた、点線で示す待機位置である空打ち位置
Fとの間を移動して首振り自在に設けられている。更
に、本打ち位置と空打ち位置との移動経路上の位置に
は、前記ディスペンサ1に装着された前記ノズル12の
先端部を清掃する清掃手段8が配設されている。この清
掃手段8は例えば豚毛製のブラシ8aとして構成されて
いるが、他に、洗浄液を含んだスポンジ状のものや、溶
剤などを含んだ霧吹き装置のようなものとして構成する
こともできる。
例えば図1に示すようにパレット14等に載置されて特
定方向(矢印A方向)へ順次搬送され、例えば接着剤塗
布用ターンテーブル15上(図1および図4を参照)に
一枚ずつ適宜移動された後、前記ノズル12から所要量
の接着剤Sが供給されるようになっている。その際、前
記接着剤塗布用ターンテーブル15は例えばモータ15
b等の回転手段によって回転することにより、テーブル
回転中心と正確に位置合わせされた前記センターコア6
を回転させるので、該センターコアのフランジ部6aに
所定量の接着剤が塗着される。接着剤が塗着された前記
センターコア6は前記接着剤塗布用ターンテーブル15
から外されて、引き続き同方向へ搬送されて、接着剤の
塗布された部位に、図示しない装置によって磁気シート
9が貼合わされるようになっている。
いて説明する。上記装置により、複数個の前記パレット
14に載置された前記センターコア6が連続して搬送さ
れ、前記接着剤塗布用ターンテーブル15上の塗着作業
位置E(本打ち位置)に運ばれてくると、この装置は、
前記ターンテーブル15が回転を開始し、この回転動作
に同期して接着剤を前記ノズル12から前記センターコ
ア6面に吐出する。そして、例えば前記センターコア6
が1回転する間だけ接着剤を連続的に該センターコア6
のフランジ部分に定量吐出し、該センターコアの回転の
終了に合わせて吐出を中断して次のセンターコアに対す
る吐出動作までその作業位置(E)にて待機する。この
間、接着剤が塗布された前記センターコア6は前記磁気
シート9が貼着されるために次工程に搬送される。そし
て、この搬送動作と同時に、次の前記パレット14に載
置された前記センターコア6が接着剤供給位置に運ばれ
てきており、前回と同様にして、前記ディスペンサ1は
前記ノズル12から接着剤を吐出する。
ンターコア6の搬送系等に機械故障が生じて所定時間以
上の作業停止が発生すると、前記ディスペンサ1は前記
移動手段7によって本打ち位置(塗着作業位置E)から
外れた空打ち位置(待機位置F)に移動して、接着剤の
空打ち動作を例えば2秒間の吐出と30秒間の吐出停止
とを繰り返すような間歇的吐出動作を実施する。この空
打ち動作を実施することにより、前記ディスペンサ1の
ノズル12からの接着剤吐出を停止したとき、該接着剤
の溶剤の揮発による該ノズル12先端の接着剤の硬化が
防止される。なお、この空打ちの間隔は上記時間に限定
するものではなく、接着剤の種類や前記ノズルの構造等
により適宜設定することができ、要するに接着剤が前記
ノズル先端で固化しない程度の間隔で行われれば良く、
本打ち時の間歇期間より長めに設定できれば、その分だ
け接着剤の無駄が回避される。
剤吐出手段を待機位置に移動して該接着剤吐出手段のノ
ズルから接着剤を吐出する空打ちを行うことにより、ノ
ズル先端部での接着剤の硬化現象を防止でき、間歇的に
空打ちを行うことにより接着剤の不必要な消費を回避す
ることができる。そして、例えば前記搬送系の機械故障
が復旧すれと、前記ディスペンサ1は本打ち位置に復帰
して接着剤の本打ちを開始するのであるが、前記ノズル
12の先端が復帰経路中に配置した清掃手段8の接触し
ながら移動するので、前述の空打ちによってノズル先端
から接着剤が糸を引くようにして形成された糸状物の付
着物を除去することができる。このように、本打ち再開
に当って前記ノズルの先端を清掃手段によって清掃する
ことにより、空打ちのときノズルの先端に形成された接
着剤の糸状の形成物を除去し、本打ちの最初のショット
から正常な接着剤供給を行なうことができる。本発明の
方法を磁気ディスクカートリッジの製造方法を一例に説
明したが、本発明は上記実施態様に何ら限定されるもの
ではなく、又、その装置においても例えば接着剤の供給
系や被塗布物の搬送系等その必要に応じて適宜変更でき
るものである。
ば、機械停止の期間中、接着剤供給手段は空打ち位置に
移動して空打ちを間歇的に実施するので、ノズルの先端
に涙滴形の硬化物を生ずることがない。また、本打ち再
開に当って本打ち位置に移動するとき、該ノズルの先端
を清掃手段によって清掃するので、空打ち期間中に前記
ノズルの先端に形成された糸引き状の形成物も除去さ
れ、本打ちの最初のショットから正常な接着剤供給を行
なうことができる。この結果、接着剤の無駄な消費と回
避できるとともに、接着工程の作業性を向上させること
ができる。
ある。
る。
剤供給を示す概略図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 被塗布物の搬送経路の上方側に位置して
ノズルから接着剤を吐出する接着剤吐出手段により、該
被塗布物上に該接着剤を供給する接着剤供給方法におい
て、前記ノズルからの接着剤吐出が一定時間以上停止さ
れたときに、少なくとも前記ノズルを塗着作業位置から
待機位置に移動するとともに該待機位置にて前記ノズル
から前記接着剤を一定の間隔を置いて間歇的に吐出する
空打ちを継続し、前記ノズルを前記作業位置に戻すとき
に、前記ノズルの移動経路に設けた清掃手段にて該ノズ
ルの先端を清掃してから前記接着剤を被塗布物へ再吐出
することを特徴とする接着剤供給方法。
Priority Applications (1)
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JP11425693A Expired - Fee Related JP3186002B2 (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 接着剤供給方法 |
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-
1993
- 1993-04-19 JP JP11425693A patent/JP3186002B2/ja not_active Expired - Fee Related
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