JP2649958B2 - 発泡性溶融体又は発泡性液体の塗布方法とその装置 - Google Patents

発泡性溶融体又は発泡性液体の塗布方法とその装置

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JP2649958B2 JP23431988A JP23431988A JP2649958B2 JP 2649958 B2 JP2649958 B2 JP 2649958B2 JP 23431988 A JP23431988 A JP 23431988A JP 23431988 A JP23431988 A JP 23431988A JP 2649958 B2 JP2649958 B2 JP 2649958B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は発泡性溶融体又は発泡性液体の、凹部を有す
るロールなどによる塗布方法とその装置に係る。
[従来の技術] 発泡型ホットメルト接着剤などを帯状に連続的に塗布
する方法としては、従来、ロール式塗布方法がとられて
きた。それは第17図に見られるように、発泡ホットメル
トアプリケータ83などにより溶融化された発泡型ホット
メルト接着剤(以下略して発泡ホットメルトと称す)FM
7が圧送されて、パン80の中に供給され、ある一定のレ
ベルが保たれる。該パンの中には、上記発泡ホットメル
トの中に下半部が浸漬して一定方向に回転するプレーン
のロール81が設けられ、該ロールの面上に付着した上記
発泡ホットメルトがレベル面上に出で(FM7a)、そして
ドクターブレード82により一定の厚さに均らされた後
(FM7b)、上記ロール面に接して走る被塗物面上に、上
記ロール81と同幅の発泡ホットメルト(FM7c)が転写さ
れ、連続的帯状に塗布されるのである。
これに対し、断続的塗布は次のような方式で行なわれ
てきた。第18図を参照されたい。発泡ホットメルトアプ
リケータ(図示不示)より圧送された発泡ホットメルト
FM8aは、今度は吐出用ガン84の中に供給される。該ガン
内部のバルブ85の“開”により、発泡ホットメルトは吐
出用通路87内を通り、ノズル89内のノズル孔88を経て外
部に吐出される。該ノズル孔を狭幅のスロットとする
と、発泡ホットメルトは被塗物W6面上に帯状に塗布され
る。次いで上記バルブ85が“閉”となると、吐出も断と
なり、帯状塗布も中断される。しかし実際上は、上記塗
布された帯の端末は端正とはならない。第19図に示すよ
うに乱れるのである。その理由は、上記のバルブ85が
“閉”となった場合、該バルブ以降の吐出用通路87及び
ノズル孔88内にあった高圧力を保有する発泡ホットメル
トFM8b及びFM8cが、大気に解放されて、膨張し、溢出し
てノズル孔88より滴下し(FM8e)、上述のように一旦中
断された後も、若干の量が吐出して、上述のように帯の
端末を見出すのである。
[解決しようとする問題点] 上述の如く、従来の、発泡性溶融体の断続的塗布にお
いては、その塗布パターンの形状に問題点があった。
本発明の動機は、発泡性溶融体又は発泡性液体の断続
的塗布において、その塗布パターンの端末を端正にする
ことであった。
その手段として、先ず、本発明者は、一般の溶融体の
ロール式転写塗布に使用されている凹部付きロールをも
って、発泡ホットメルトの転写塗布実験を試みた。結果
は不成功であった。その塗布パターンの形状は、今度
は、そのパターンの輪郭の内側に向かって乱れが発生し
たのである。パターンを円形とした場合、第29図に示す
如くである。または、第32図に示す如く、パターンの輪
郭が、ギザギザ状に荒れることである。
次にこれらの理由について説明する。第20図より第32
図までを参照されたい。先ず凹部付きロール91は、回転
しつつ大気中から発泡ホットメルトFM9の表面FM9sを破
って発泡ホットメルトFM9の中に進入する。その際、大
気Ar中にあっては空虚であった凹部91C(第21図)内に
発泡ホットメルトFM9の表面FM9s(第22図)上の空気Ar
が巻き込まれ(Ar2)、かつ上記凹部91Cの上方片隅部に
閉じ込められる(Ar3)のである。そのまま上記凹部付
きロール91は回転を続け(第23図)、発泡ホットメルト
FM9の中を通過してその面上に出で、該凹部付きロール9
1面上に布状に発泡ホットメルトFM9aが付着されて上方
向に回転移動する(第24図)。その際上記閉じ込められ
た空気Ar3はその浮力により凹部内の下方の隅から上方
の隅へと移動する(Ar3→Ar4→Ar5:第24図)。
次にドクターブレード95により、上記凹部付きロール
91の平らな表面部上に付着している発泡ホットメルトは
掻き落とされ、凹部内の発泡ホットメルトFM9cのみが残
る。この際、該凹部の発泡ホットメルトの表面は、むし
とられるように凹む(FM9cf)のである(第25図)。即
ち凹部91C内の発泡ホットメルトは、その底部と表部と
の両側より空気により押し挾まれた、かつその一辺は千
切られたような恰好(FM9c1:第25図)となる。これらが
回転移動して被塗物W7面上に転写塗布される(第26図)
のである。従ってそれらの塗着状態の断面は、第27図に
示すように、片方が厚く他方が薄いもの(FM9d)ができ
る。これらに更に外圧を加えて圧着すると(FM9e:第28
図)、上図のそれらを“Y"方向より見た第29図に見られ
るように、薄肉の部分が千切られたような形(FM9e)で
塗着されるのである。上図第28図及び第29図にも見られ
るように、塗着物の一部のみが接着している場合には、
その塗着力はいうまでもなく弱くなり、またそれらの厚
みに厚薄があると、特に発泡ホットメルトが有色の発泡
性溶融体である場合には外見上色の濃淡が生じ、いわゆ
る色調が変わってくるのである。
また、円形の塗着物の断面形状が、第30図に示すよう
に(FM9f)、えぐりとられた部分が多く、これらが塗着
した場合には、それらが中空部Ar6となる場合がある。
これらを外力によって塗着すると、第31図に示すよう
に、中空部Ar6内の空気が四方に吹き出して、第32図に
示すように、円形の周辺が乱れて不定形FM9hとなること
がある。
また、凹部の面積の小さい程、又は/及び発泡性溶融
体の粘度の高い程、それらの抵抗は大きく、凹部内にし
かも短時間内に充填されることは難しく、従って凹部の
鮮明なパターンの転写塗布も難しかった。
以上のように、上記実験においても、必要とする凹部
のパターンの輪郭を忠実に転写塗布することはできなか
ったのである。
本発明の目的は、必要とするパターンの凹部内部の発
泡性溶融体を、そのパターンの輪郭通りに忠実に転写塗
布することである。
[問題を解決するための手段] 本発明は、発泡性溶融体のロール塗布方式において、
凹部を有するロール面上に発泡性溶融体を付着させる際
に、その凹部内に生ずる空気の巣を未然に防止すると共
に、上記ロール表面上をドクターする際に生ずる凹部内
に充填された発泡性溶融体の面に生ずる凹みを、発泡性
溶融体の特性をもって防止することであり、その手段と
して発泡性溶融体のロール面に対する供給を、従来のロ
ール浸漬方式ではなく、発泡性溶融体をノズルより吐出
し、その吐出圧をもってパターンの凹部の一隅より逐次
埋め、空気を追放しつつ凹部内部を隅々まで十分に埋め
て行くことに着目したのである。
次に本発明の方法と図面によって説明する。第1図よ
り第9図までを参照されたい。ある必要とするパターン
の凹部1C(第1図及び第2図)を有する、いわゆる凹部
付きロール1の面に対し、直角又はそれに近い角度をも
って、ノズル3より発泡性溶融体FMを吐出する。該発泡
性溶融体は、発泡ホットメルトアプリケータ(図面不
示)などのような加熱加圧発泡性溶融体発生装置によ
り、溶融かつ加圧されたものである。上記ノズル3の先
端と上記ロール1の表面との間隔はできる限り小さい方
が望ましい。理由は吐出された液圧の低下をできるだけ
抑えるためである。
このようにしてノズル3から吐出された発泡性溶融体
FMは、吐出圧の残圧をもって、第3図に示すように、凹
部1Cの一方より同部内に注入され、同時に該凹部内の空
気Arを、同部の他方より追放しつつ逐次進入拡大し、凹
部内を隅から隅まで埋めつくすのである。従って前述し
た従来のように凹部内に空気の閉じ込められることは全
くなくなるのである。
そのあと、上記凹部付きロール1面上は、ドクターブ
レード5により掻きとられる。その際、凹部内に充填さ
れた発泡性溶融体FMcの上面は、第4図に示すように凹
む(FMcf)のである。その理由は、ドクターブレード5
の先端が凹部上面を通過する際、同部内の発泡性溶融体
をむしり取るような力が作用するためである。しかし、
加圧された発泡性溶融体が大気中に解放されると、直ち
に内部の微細なる気泡が膨張し、従って容積は増大す
る。そして上記凹み部は直ちに膨らみ、ほぼ平らに(FM
c1)、或いはむしろ盛り上る(FMc2)ようになる(第5
図)。それらの程度はそれぞれの発泡性溶融体の特性に
よって異なる。
このようにして膨んだ凹部内の発泡性溶融体FMcは、
凹部付きロール1と共に回転移動し(第5図)、次に被
塗物Wと遭遇、圧接して被塗物W面上に転写される(第
6図)のである。この際、凹部内に充填されている発泡
性溶融体は、上述の如く該凹部の下面に対しても勿論、
その隅々までにも行き渡り、かつその上面も平らか若し
くは若干盛り上がっているので、それらが被塗物W上に
塗着されるときには、凹部と全く同じパターンの雄型が
忠実に転写されるのである。
なお、上記の説明においては、凹部を有するロール即
ち凹部付きロールに対する発泡性溶融体の供給法につい
て述べたが、該凹部付きロールの代わりに凹部付きベル
トを採用することもできる。第13図を参照されたい。走
行するベルト21Aの表面上には必要とするパターンの凹
部の設けられたもの即ち凹部付きベルト21が取付けられ
る。該凹部付きベルトの上面に対し、ノズル23より吐出
され、かつその吐出圧の残留圧を保有する発泡性溶融体
が上記凹部付きベルト21面上に吐布される。該発泡性溶
融体FM3は、上述の凹部付きロールの場合と全く同様
に、その凹部内に空気を追放しつつ隅なく進入充填する
ので、その凹部と同じパターンの発泡性溶融体が被塗物
W2面上に転写塗布されるのである。
また、上述の凹部付きロール又は凹部付きベルトの代
わりに凹部を有するプレート即ち凹部付きプレートに対
して適用することもできる。これは凹部付きプレート上
に、上述の場合と同様に一方側より他方側に向けて逐次
ノズルより溶融体を吐出し、凹部内の空気を追放しつつ
埋めて行くものである。そのあと、ドクターブレードな
どにより凹部付きプレートの表面上の発泡性溶融体を掻
き取って凹部内にのみ発泡性溶融体を残し、それを、上
方より被塗物であるシートなどを被せて圧し付け、同シ
ート面上に凹部内の発泡性溶融体を転写塗布するのであ
る。以上の操作は手動によってもできるが、これらを自
動式に行なう場合を次に述べる。第15図を参照された
い。同図は凹部付きプレートを前後に往復させる方式を
示したものであるが、先ず凹部付きプレート31の前進ス
タート位置より発進して、そのストロークSのほぼ半ば
(S1)までの間に、該凹部付きプレート31面上に発泡性
溶融体FM5を吐出吐布し、そのあとドクターし、そして
後半のストロークS2を終了した後、その終止位置におい
て上記凹部付きプレート31の面上に被塗物であるシート
W3bを被せて加圧し、転写塗布を行なうものである。
なお上記凹部付きロール、同じくベルト、同じくプレ
ートなどを彫刻又はエッチング、グラビア版などをベル
ト又はプレートに施したものを適用することもできる。
また、上述の各方法においては、塗布物として発泡性
溶融体をあげたが、常温液状のもの即ち発泡性液体でも
同様の作用と効果をあげることができる。
上述の各方法において、ノズルのタイプは、吐布され
る条件によって異なるが、それらに適応する丸孔ノズル
又はダブティル型ノズル、スリットノズル、スロットノ
ズル等何れでも使用することができる。
また作業中、ドクターされる量は、多くなく少なくな
く適量とすることが必要であるが、それに対応するため
には、ノズルからの吐出量を調整するか、若しくは凹部
付きロールなどの回転する表面速度を調整することが好
ましい。
また、各様のパターンの凹部に対しては、該部の周速
度における凹部の容積の合計より、ノズルから吐出する
同単位時間における流量を少なくとも大とすると同時
に、ノズルより吐出される流速もロールの周速より少な
くとも大とすることが必要である。
次に上記三種の方法に基く各装置の構造について各項
目毎に説明する。
A.凹部付きロール式塗布装置 第10図を参照されたい。凹部を有するロール即ち凹部
付きロール11の面に対し、ほぼ直角か、若しくは少なく
とも同ロールの回転方向R1に向け鋭角的に、発泡性溶融
体の吐出ノズル13を設け、そして該ノズルと上記凹部付
ロール11の表面との間隔は、でき得る限り近接して設け
られる。理由は圧力により吐出する流れの開放を防いで
少しでも吐出流内の残留圧力の低下を防ぐためである。
そして又、該ノズル13の位置は、凹部付きロール11の面
上、被塗物W1との接触点S1より、同ロールの回転方向R1
にバックして、支障のない限り短距離“T1"の間に設け
ることが望ましい。ただしその短距離の間には、ドクタ
ーブレード15が設けられる。該ドクターブレードの刃先
縁15Tは、第11図に示すように、平面的に見て凹部付き
ロール11の回転方向R1に対して非直角の、ある必要とす
る角度βをもって即ち斜めに取付けられる。その理由
は、ドクターブレード15により掻き寄せられた発泡性溶
融体の残留物を上記斜めの角度に沿って移動させ、機外
に排出させるためである。また該ドクターブレードの刃
先縁は、第12図に示すように、凹部付きロールの面上に
斜めに取付けられた角度の状態において、該ロール11の
半径rをもって加工されたものであることを要する。理
由は、ドクターブレード15の刃先縁15Tの全縁が常に凹
部付きロール11上の平らな表面上に接触するようにする
ためである。
ただし、ドクターブレードを、同図上仮想線で示す
(15A)ように、ロールの上向き側の下半部に設ける場
合には、該ブレードの取付け角度βはロール回転方向
に対し直角でもよい。
なお、上記凹部付きロール11は駆動装置12に接続し、
また上述の被塗物W1との接触部“S1"においては、対抗
して加圧ロール19が設けられる。また上記ガン14は、加
熱加圧発泡性溶融体発生装置16に配管接続、また並行し
てコントローラ18に電気接続されるのである。
B.凹部付きベルト式塗布装置 第13図を参照されたい。走行ベルト21A上に取付けら
れた凹部を有するベルト即ち凹部付きベルト21は、加熱
発泡性溶融体に対して耐熱性及び不親和性を有するもの
である。又は走行ベルト自体に上記の特性を付与したも
のを使用してもよい。上記凹部付きベルト21は、一般に
おけるようにベルト走行用の駆動ロール29A及び従動ロ
ール29B上に取付けられ、これら両ロールのほぼ中間部
に、上記凹部付きベルト21を挾んで、ピンチロール20A,
20Bが取付けられる。そして該ピンチロールより従動ロ
ール側の上記凹部付きベルト21の上方に、該ベルトの上
面に向けて、ほぼ直角に又はベルト走行方向R2に対して
鋭角的に発泡性溶融体吐出用ノズル23が、でき得る限り
上記凹部付きベルト21の表面に対し近接して設けられ
る。更に上記ノズル23と上記ピンチロール20A,20Bとの
間にはドクターブレード25が設けられ、該ドクターブレ
ードは平面的にみて上記凹部付きベルト21の走行方向に
対して非直角の、ある必要とする角度βをもって即ち
斜めに、第14図に示すように取付けられる。なお、上記
ノズル23とピンチロール20A,20Bとの距離T2は支障のな
い限り短い方が望ましい。
また、必要によっては、上記ノズル及びドクターブレ
ードを、同図上仮想線で示すように(23A,24A,25A)、
従動ロール29Bの外側面上を走る凹部付きベルト21の面
に対して設けてもよい。ただし、そのノズル23Aとピン
チロール20A,20Bとの間隔は、より大となることは避け
られない。
上記ガン24又は24Aは、加熱加圧発泡性溶融体発生装
置26に、またソレノイド式エアバルブを介してコントロ
ーラ28に接続される。
C.凹部付きプレート式塗布装置 第15図を参照されたい。エアシリンダ39のロッド32に
直結された往復台30上には凹部付きプレート31が取付け
られ、該往復台の下面部には多くのローラ40が設けられ
る。上記凹部付きプレートの上方には該プレートに向け
て発泡性溶融体吐出用ノズル33が設けられ、その位置は
上記往復台30の全ストロークSのほぼ中間とし、少なく
とも上記往復台30の往のスタートの位置において、該台
上の凹部付きプレート31の前進方向の前端部近辺である
ことが望ましい。そして上記ノズル33はガン34に取付け
られ、それは加熱加圧発泡性溶融体発生装置36に配管接
続される。また上記ノズルの前進方向側にはドクターブ
レード35が上記凹部付きプレート31の表面に接して設け
られる。そして該ドクターブレードは前進方向R3に対
し、第16図に示すように非直角の、ある角度βをもっ
て取付けられる。上記往復台30上の凹部付きプレート31
の“往”作動の終点の位置においては、該プレート面上
に対し、被塗物であるシートW3aが一枚毎、シート塗着
装置51により被せられ(W3b)、同時に加圧される。同
図にてはシート塗着装置としてバタフライ式シート塗着
装置51が示されている。更に該シート塗着装置に対して
は、その上方にシート供給装置が設けられ、同図におい
てはその方式はロール送り出し式シート供給装置47が示
されている。また上記シート塗着装置51の下方には、コ
ンベア式シート排出装置70が示されている。
その他、上記往復作動用のエアシリンダ39及びシート
塗着装置51内の塗着板54の開閉作動用のエアシリンダ52
等はソレノイド式エアバルブ46,65を介して操作エア源6
1及びコントローラ38に、また上記ノズル33の取付けら
れるガン34、それとシート供給装置47内のモータ48はコ
ントローラ38に接続される。また必要により、上記シー
ト塗着装置51の塗着板54の閉時(54a)における上方
に、プレッシャ60が設けられる。また上記シート塗着装
置51の下方には、シュート68更にその下方にはベルトコ
ンベア70が設けられる。
[作用] 上述の三種の装置の作用について各項目毎に説明す
る。
A.凹部付きロール式塗布装置 第10図を参照されたい。凹部付きロール11はその駆動
装置12により“R1"方向に回転する。ノズル13より吐出
した発泡性溶融体FM1は、上記凹部付きロール11の凹部1
1Cに向けて、ほぼ直角的に吐出され、その吐出圧の残存
している間、上記凹部の一方より他方に向けて、その内
部の空気を追放しつつ隅々まで進入して充満させる。そ
の状態で凹部付きロール11は上方に回転移動し、次にド
クターブレード15により、上記凹部付きロール11の表面
上の発泡性溶融体が掻き落とされ、凹部内に充たされた
発泡性溶融体のみが残る。その際上記ドクターブレード
15の裏側に掻き寄せられた余剰の発泡性溶融体は、ロー
ル11の回転方向R1に対し斜めに取付けられているドクタ
ーブレード15に沿って移動し、凹部付きロール11の外方
へ押し出される。続いて該凹部付きロール11は被塗物W1
と遭遇し、上記凹部内に充満されている発泡性溶融体FM
2は、凹部のパターンの輪郭通りに被塗物W1面上に転写
塗布されるのである。なお、これらの詳しい作用の説明
については、本発明の方法の項にて説明したので省略す
る。
B.凹部付きベルト式塗布装置 第13図を参照されたい。前記の凹部付きロールに代わ
って凹部付きベルトの採用されたものである。発泡性溶
融体の凹部内に充填され、そして転写される作用は、上
記のロール上の凹部の場合と同様であるが、それと比較
しての特長をあげてみると、 吐出吐布がほぼ水平に近い状態で行なわれるので、
溶融体の粘度がより低くとも凹部内から流出することな
しに転写塗布することができる。
ドクターブレードの刃先縁は直線でよく製作が容易
である。
凹部付きベルトの製作費がより低コストである。
C.凹部付きプレート式塗布装置 第15図を参照されたい。先ず往復する凹部付きプレー
ト31の往作動の出発点より始める。スタートした後、コ
ントローラ38の信号により、ノズル33より発泡性溶融体
が吐出し、上記凹部付きプレート31の面上に吐布され
る。吐出圧を持った発泡性溶融体は前述の如く凹部内に
空気を追放しつつ隅なく進入し、そのあとドクターされ
る。上記吐出作業は上記“往”作動のストロークSのほ
ぼ半ば(S1)においてコントローラ38の信号により中断
し、凹部付きプレートは残余のストロークS2を前進して
終止する。その位置において、シート塗着装置51が作動
して、上記プレート上の凹部内に充填された発泡性溶融
体FM6の面上に塗着板54が被塗物であるシートW3aを抱え
て被され(W3b)、加圧して上記発泡性溶融体FM5を該シ
ートW3bの面上に転写塗布(FM6)されるのである。その
後、塗布されたシートW3bは塗着板54と共に、その支点5
6を軸として反転、元に復帰する。すると上記塗布シー
トW3bのロック55が解かれ、該シートはシュート68に沿
って、下方のベルトコンベア70上に載って排出される。
なお、上述の三種の凹部付きロール又は同じくベル
ト、同くプレートの凹部は、彫刻又はエッチングされた
微細な凹部でもよく、従ってグラビア版等にも適用する
ことができるものである。
[効果] 本発明の方法とその装置とによれば、発泡性溶融体又
は発泡性液体の、あるパターンの転写塗布において、該
パターンの凹部内の空気を追放しつつ該部内に発泡性溶
融体又は発泡性液体を充填させ、そのパターンの輪郭や
厚さを崩すことなく忠実に被塗物面上に転写塗布するも
ので、微細な凹部を有するグラビアロール等にも適用す
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法の作用説明図 第2図は同上図
“A"部の拡大説明図 第3図は同じく“B"部 第4図は
同じく“C"部 第5図は同じく“D"部 第6図は同じく
“E"部 第7図は同じく“G"部 第8図は同じく“F"部
の拡大説明図 第9図は上図上“U"矢視図 第10図は本
発明のロール式塗布装置の側面図 第11図は同上図にお
けるドクターブレードの取付平面図 第12図はドクター
ブレードの刃先縁のカーブの状態説明図 第13図は本発
明のベルト式塗布装置の側面図 第14図は同上図におけ
るドクターブレードの取付平面図 第15図は本発明のプ
レート式塗布装置の側面図 第16図は同上図におけるド
クターブレードの取付平面図 第17図は従来のロール式
塗布装置の側面図 第18図は従来の断続的吐布方法の側
断面図 第19図は同上図における塗布パターンの平面図
第20図は実験に使用した凹部を有するロールによる発
泡性溶融体の塗布装置の側面図 第21図は同上図“H"部
の拡大説明図 第22図は同じく“I"部 第23図は同じく
“J"部 第24図は同じく“K"部 第25図は同じく“L"部
第26図は同じく“P"部 第27図は同じく“Q"部 第28
図は同じく“P"部及び“Q"部における塗布物の加圧され
た状態の説明図 第29図は同上図上“Y"矢視図 第30図
は塗着物に中空部が生じた場合の“Q"部 第31図は同上
図の“P"部及び“Q"部において塗着物の加圧された状態
の説明図第32図は同上図上“X"矢視図 主要な符号の説明 3,13,23,33……ノズル、14,24,34……ガン、5,15,25,35
……ドクターブレード、1,11……凹部を有するロール、
21……凹部を有するベルト、31……凹部を有するプレー
ト、W,W1,W2,W3……被塗物

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】あるパターンの凹部を有するロール(1)
    の回転する上向き方向側の面に対し、加圧された発泡性
    溶融体(FM)を吐出するノズル(3)の先端部を出来得
    る限り近接せしめて、その間隔(C)を通過する発泡性
    溶融体(FM)の吐出圧の開放による低下を抑え、その状
    態の下で吐出された発泡性溶融体(FM)を、上記凹部
    (1C)のパターンの一方よりロール回転に従って他方へ
    と逐次移動し、同時に該凹部(1C)内の空気(Ar)を追
    放しつつ、該凹部内に隅なく進入充満させ、そのあと上
    記ロールの平らな表面上に付着した発泡性溶融体を掻き
    取り、凹部(1C)内の発泡性溶融体(FMc)のみを被塗
    物(W)面上に転写塗布(FMd)することを特徴とする
    発泡性溶融体の塗布方法。
  2. 【請求項2】ノズル(3)より吐出する発泡性溶融体の
    単位時間当りの流量が、該ノズルとロール(1)との近
    接部における該ロール面上凹部の回転移動する単位時間
    当りの合計の容積より少なくとも大であると同時に、ノ
    ズル(3)より吐出される発泡性溶融体の流速が、上記
    ロール(1)の周速度より少なくとも大であることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の発泡性溶融体の塗
    布方法。
  3. 【請求項3】凹部を有するロール(1)が、凹部を有す
    るベルト(21)である特許請求の範囲第1項記載の発泡
    性溶融体の塗布方法。
  4. 【請求項4】凹部を有するロール(1)が、凹部を有す
    るプレート(31)である特許請求の範囲第1項記載の発
    泡性溶融体の塗布方法。
  5. 【請求項5】凹部が、彫刻又はエッチングされたもので
    ある特許請求の範囲第1項又は第3項、第4項記載の発
    泡性溶融体の塗布方法。
  6. 【請求項6】ノズル(3)が、孔(あな)ノズル又はス
    リットノズル、スロットノズル等である特許請求の範囲
    第1項記載の発泡性溶融体の塗布方法。
  7. 【請求項7】発泡性溶融体が、発泡性熱可塑性樹脂であ
    る特許請求の範囲第1項記載の発泡性溶融体の塗布方
    法。
  8. 【請求項8】発泡性溶融体が、発泡型ホットメルト接着
    剤である特許請求の範囲第1項記載の発泡性溶融体の塗
    布方法。
  9. 【請求項9】発泡性溶融体が、発泡性液体である特許請
    求の範囲第1項記載の発泡性液体の塗布方法。
  10. 【請求項10】凹部を有するロール式塗布装置におい
    て、 a.加圧された溶融体の吐出用ノズル(13)が凹部を有す
    るロール(11)の面に対し、出来得る限り近接して
    (C1)設けられることと、 b.上記ノズル(13)の位置は、上記ロール(11)の上向
    き回転方向側の面に対し設けられることと、 c.上記ノズル(13)と転写塗布部(S1)の加圧ロール
    (19)との間にはドクターブレード(15)が設けられ、
    該ブレードの先端縁(15T)は上記凹部を有するロール
    (11)の面上回転方向に対し斜め(β)に、かつ該ブ
    レード(15)のロール上取付け状態において、該ロール
    の半径(r)をもって加工されたものであることと、 d.上記ノズル(13)はガン(14)を介して加熱加圧発泡
    性溶融体発生装置(16)に配管接続されること とより成ることを特徴とする発泡性溶融体の塗布装置。
  11. 【請求項11】ドクターブレードの取付角度(β
    が、ロールの回転方向に対し直角である特許請求の範囲
    第10項記載の発泡性溶融体の塗布装置。
  12. 【請求項12】ベルト式塗布装置において、 a.走行ベルト(21A)上に必要とするパターンの凹部を
    有するベルト(21)の設けられることと、 b.上記ベルト駆動用の駆動ロール(29A)とその従動ロ
    ール(29B)との間の上側ベルトには、そのベルトを上
    下を挾んでピンチロール(20A,20B)の設けられること
    と、 c.上記ピンチロールの上側ピンチロール(20B)より、
    走行の逆方向に向かって必要とする距離(T2)をおい
    て、加圧された発泡性溶融体の吐出用ノズル(23)が、
    上記凹部を有するベルト(21)の上面に向けて、出来得
    る限り近接して設けられることと、 d.上記ノズル(23)と上側ピンチロール(20B)との間
    (T2)には、ドクターブレード(25)がベルト(21)の
    走行方向(R2)に対して非直角に即ち斜め(β)に設
    けられることと、 e.上記ノズル(23)はガン(24)を介して加熱加圧発泡
    性溶融体発生装置(26)に配管接続されることとより成
    ることを特徴とする発泡性溶融体の塗布装置。
  13. 【請求項13】プレート式塗布装置において、 a.エアシリンダ(39)のロッド(32)に接続され、かつ
    転輪40上を往復作動する往復台(30)上には凹部を有す
    るプレート(31)が取付けられることと、 b.上記凹部を有するプレート(31)の往(R3)作動の出
    発位置における、上記プレートの前進側即ち上記往復台
    の全ストローク(S)のほぼ中間位置の上方に、加圧さ
    れた発泡性溶融体の吐出用のノズル(32)が上記プレー
    ト(31)の面に向けて、出来得る限り近接して設けられ
    ることと、 c.上記ノズル(33)の前進側に、上記プレート(31)の
    面に対するドクターブレード(35)が、上記プレート
    (31)の前進方向(R3)に対し非直角に即ち斜め
    (β)に取付けられることと、 d.前記往作動(R3)の終止位置において、上記プレート
    (31)に対し、被塗物であるシート(W3a)を被せかつ
    圧着する塗着装置(51)の設けられることと、 e.前記ノズル(33)はガン(34)を介して、加熱加圧発
    泡性溶融体発生装置(36)に配管接続されることとより
    成ることを特徴とする発泡性溶融体の塗布装置。
  14. 【請求項14】凹部が、彫刻又はエッチングされたもの
    である特許請求の範囲第10項又は第12項、第13項記載の
    発泡性溶融体の塗布装置。
  15. 【請求項15】ノズル(13又は23、33)が、孔(あな)
    ノズル又はスリットノズル、スロットノズル等である特
    許請求の範囲第10項又は第12項、第13項記載の発泡性溶
    融体の塗布装置。
  16. 【請求項16】発泡性溶融体が、発泡性熱可塑性樹脂で
    ある特許請求の範囲第10項又は第12項、第13項記載の発
    泡性溶融体の塗布装置。
  17. 【請求項17】発泡性溶融体が、発泡型ホットメルト接
    着剤である特許請求の範囲第10項又は第12項、第13項記
    載の発泡性溶融体の塗布装置。
  18. 【請求項18】発泡性溶融体が、発泡性液体である特許
    請求の範囲第10項又は第12項、第13項記載の発泡性液体
    の塗布装置。
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