JP3108224B2 - ハンダコーティング装置 - Google Patents

ハンダコーティング装置

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JP3108224B2
JP3108224B2 JP27917492A JP27917492A JP3108224B2 JP 3108224 B2 JP3108224 B2 JP 3108224B2 JP 27917492 A JP27917492 A JP 27917492A JP 27917492 A JP27917492 A JP 27917492A JP 3108224 B2 JP3108224 B2 JP 3108224B2
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直勝 小島
育英 高村
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株式会社不二精機製造所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コーティングブロック
を用いたハンダコーティング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂でリードフレーム上にパッケー
ジされた半導体(以下ワークと称す)のリード部を、ハ
ンダ等の電気的接続を良好にする為の金属で覆う事を目
的とした予備ハンダ付け方法としては、ハンダメッキ法
とハンダコート法の2つの方法が知られている。後者の
ハンダコート法については各種の方法が開発されてお
り、大別すると、溶融ハンダ液中に加工物を浸漬するデ
ィップ法と、コーティングローラ及びコーティングブロ
ック等を利用して、ワークのリード部分の要求されてい
る範囲だけにハンダ被膜を付ける方法とがある。
【0003】ハンダディップ法では、ワークのリード上
の要求される範囲だけにハンダ被膜を付ける事が難しい
為、本特許出願人は先に特開昭61−251925号と
して、リードフレームの状態でコーティングローラを用
いて、ワークのリード部分の要求される範囲だけにハン
ダ被膜を付けるハンダ付け装置を開発し、実用化した。
しかし、この方法ではワークを反重力方向(垂直、上
方)に搬送しなければならず、装置全体が複雑になると
いう欠点があった。
【0004】そこで本特許出願人は特開平2−2519
89号として、毛細管現象を利用したコーティングブロ
ックを用いて、ワークを水平方向に搬送しながらハンダ
コーティングできる装置を開発した。しかしながら、こ
の方法で連続的にハンダ付け作業を行うと、フラックス
の炭化物・金属酸化物等の不要物(以下不要物と称す)
が、徐々にではあるがコーティングブロックの内外面及
び毛細管のスリット内に堆積し、これがワークに付着し
或はコーティングブロックのスリットを塞ぎ、ハンダ濡
れ不良やピンホールの発生等の被膜不良の原因なる為、
満足なハンダ付け作業を行うには、コーティングブロッ
ク及び周辺の清掃を頻繁に行わなければならないという
欠点が生じた。そこで本特許出願人は特願平3−285
540号として、コーティングブロックのハンダ供給用
のスリットに、ハンダ槽の底部にある溶融ハンダをポン
ブによって強制的に供給することで、ハンダ供給用のス
リットに発生する詰まり及びコーティングブロックの内
外面に堆積する不要物を排除するハンダコーティング装
置を提案した。しかし、この装置によってもコーティン
グブロック内外面に堆積する不要物を完全に無くすこと
は困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】予備ハンダ付けを行う
ワークは一般的に多品種・多形状であり、又ワーク毎に
リード部分へコーティングする溶融ハンダ被膜の厚さに
ついての要求も様々であり、従来の方法では全てのワー
クに対し、それぞれに要求されているハンダ被膜の特性
を十分に満足させることができなかった。具体的には、
前記ハンダコーティング・ブロックはワークのリード部
分への溶融ハンダ被膜を比較的厚く付けることは容易で
あり、その為には有効な方法であるが、ハンダ被膜を薄
く付けるには不向きであった。従来、ユーザーを満足さ
せることが出来なかった様々な要求の大半は、ワークに
ハンダ被膜をより薄く付けるハンダコーティングについ
てのものであった。
【0006】又発明者の知見によれば、ハンダ付け作業
を連続的に行うと、不要物が徐々にではあるがコーティ
ング・ブロック内のリードフレームが通過する通路(以
下通路と称す)周辺に付着してしまい、ワークがコーテ
ィング・ブロックを通過する際に剥離してワークに付着
し、溶融ハンダ被膜にピンホールの発生やハンダ濡れ不
足等の被膜不良の原因を作り、良好なハンダ付けを得る
ことができなかった。又、コーティング・ブロック内の
通路を満たしている溶融ハンダ液の量がワークが通路を
通過する毎に変化し、この変化によりワークに付くハン
ダ被膜の範囲及びハンダ被膜の厚みが変化するという問
題があった。本発明者は数々の研究を重ねた結果、コー
ティング・ブロックの温度をほぼ均一にした場合、コー
ティング・ブロック形状の違いによりハンダ濡れ現象及
び表面張力現象が変化することを発見し、この原理を応
用する事で様々なワークの要求に対し、ワークのリード
部への溶融ハンダ被膜の厚さやバラツキ解消などハンダ
付け性をコントロールをしようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、上部ブロックと下部ブロックとの間にリ
ードフレームを通過させる通路と、通路の一部にパッケ
ージを通過させるパッケージ通過溝とを設け、溶融ハン
ダ液に浸漬させた下部ブロックのパッケージ通過溝の両
側に位置した通路から下面に亘って溶融ハンダ液を供給
するハンダ供給溝を設けたコーティングブロックにおい
て、上部ブロックの通路面積を下部ブロックの通路面積
よりも大きくして溶融ハンダ液の流下を促進させる様に
ハンダコーティング装置を構成した。
【0010】又、上記ブロックと下部ブロックとの間に
リードフレームを通過させる通路と、通路の一部にパッ
ケージを通過させるパッケージ通過溝とを設け、溶融ハ
ンダ液に浸漬させた下部ブロックのパッケージ通過溝の
両側に位置した通路から下面に亘って溶融ハンダ液を供
給するハンダ供給溝を設けたコーティングブロックにお
いて、上部ブロックの通路を除く外周面に溶融ハンダ液
に濡れ難い材料で形成した付着防止層を設けてハンダコ
ーティング装置を構成した。
【0011】更に、上部ブロックと下部ブロックとの間
にリードフレームを通過させる通路と、通路の一部にパ
ッケージを通過させるのパッケージ通過溝とを設け、溶
融ハンダ液に浸漬させた下部ブロックのパッケージ通過
溝の両側に位置した通路から下面に亘って溶融ハンダ液
を供給するハンダ供給溝を設けたコーティングブロック
において、上下部ブロック間に設けた通路の排出側左右
端面を通路長手方向に対して左右にテーパ状に傾斜さて
形成し、リードフレームが通路から離れる位置を徐々に
変化させるようにしてハンダコーティング装置を構成し
た。
【0012】又、上部ブロックと下部ブロックとの間に
リードフレームを通過させる通路と、通路の一部にパッ
ケージを通路させるパッケージ通路溝とを設け、溶融ハ
ンダに浸漬させた下部ブロックのパッケージ通路溝の両
側に位置した通路から下面に亘って溶融ハンダ液を供給
するハンダ供給溝を設けたコーティングブロックにおい
て、上部ブロックの通路面積を下部ブロックの通路面積
よりも大きく形成し、上部ブロックの通路を除く外周面
に溶融ハンダ液に濡れ難い材料で形成した付着防止層を
設け、更に上部ブロックに加熱装置を取付けたハンタコ
ーティング装置を構成した。
【0013】
【作用】本発明は前記のように構成したもので、例えば
ポンプにより送られハンダ供給溝を上昇した溶融ハンダ
液は通路内に充満し、余分な溶融ハンダ液は下部ブロッ
クの周面及びパッケージ通過溝から溶融ハンダ槽に流下
する。そして、上部ブロックは加熱装置により加熱され
ており、溶融ハンダ液との温度差を少なくしている。こ
の状態においてリードフレームが通路内を通過する際
に、リード部分に溶融ハンダ液が付着し、リードフレー
ムは排出側に移動する。排出側においてはガス噴射ノズ
ルから加熱ガスがリードフレームに噴射され、ほぼ均一
なハンダ被膜が形成される。
【0014】又、上部ブロックの通路面積を広くするこ
とにより溶融ハンダ液の表面張力により、大量の溶融ハ
ンダ液を上部ブロックの通路に接して流下させ、形成さ
れるハンダ被膜をより薄くする。更に、溶融ハンダ液に
濡れ難い付着防止層により通路内を満たしている溶融ハ
ンダ液の量を安定化させている。更に又、パッケージ通
過溝の形状を変化させることによってハンダ被膜の厚さ
を調整可能にしている。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例を図1乃至図8に基づいて
詳細に説明する。この自動ハンダコーティング装置は、
リードフレーム1を搬入して、各装置へ移送するリード
フレーム移動装置Aと、位置決め装置Bと、フラックス
塗布装置Cと、ハンダコーティング装置Dと、搬出装置
Eとで構成している。リードフレーム1は図3及び図7
に示すように、ストリップ状の金属片で、その短冊状の
金属片の長手方向と直角な断面の中央に、半導体素子
と、その半導体素子を合成樹脂で封入したパッケージ2
及びパッケージ2を中心としてその両側又は四周に同じ
パターンで打抜かれた素子のリード部とで形成されてい
る。
【0016】リードフレーム移動装置Aは下記のように
構成している。即ち、図1,図4に示すように、位置決
め装置Bから搬出装置Eに亘って設置した案内部材3上
を移動する移動台4上に設けたシリンダ5によりリード
フレーム1の長手方向と直角をなす方向に移動するよう
に保持部材6を設け、この保持部材6に上下に開閉する
挾持板7,8を設け、一方の挾持板8に取りつけたピン
9をリードフレーム1に設けた位置決め用の孔9´(図
7参照)に通してリードフレーム1の長手方向の一端を
保持し、移動台4を図示を省略した移動装置で案内部材
3上を移動するようになっている。
【0017】位置決め装置Bは図4に示すように、支柱
10の反案内部材3側の上端に支持面11を有するガイ
ドウエイ12を固定し、支柱10の案内部材3側にリー
ドフレーム1のパッケージ2を支持するパッケージ支持
具13をガイドウエイ12と平行に固定している。前記
シリンダ5でリードフレーム1をガイドウエイ12に押
付けて位置決めし、挾持板8に取り付けたピン9をリー
ドフレーム1に設けた位置決め用の孔9´に通し、リー
ドフレーム1を保持する様になっている。
【0018】フラックス塗布装置Cは下記のように構成
している。即ち、図1及び図5に示すようにフラックス
14を収容したフラックス槽15を前記ガイドウエイ1
2とパッケージ支持具13の搬出側の下方に位置するよ
うにL字形をした取付台16上に設置する。フラックス
槽15内に上下一対のローラブラシ17,17,18,
18を両側に設けたローラ17´,18´を上下のロー
ラ軸19,20に夫々に固定し、ローラ軸19,20の
一端を支持壁21で回転自在に支持している。支持壁2
1の下端は支持盤22に固定し、支持盤22に螺合した
調整螺子棒23で下側のローラ軸20の高さ位置を調整
するようになっている。又、下側のローラ軸20は支持
壁21を貫通し、軸端に歯車24を軸着しており、この
歯車24と噛合う歯車25を取付台16の垂直壁に取付
けたモータ26のモータ軸27に軸着している。
【0019】又、フラックス槽15上のガイドウエイ1
2(図1,2参照)とパッケージ支持具13と対向する
側には、同様に形成したガイドウエイ28とパッケージ
支持具29とを設置している。前記のように構成したフ
ラックス塗布装置Bにリードフレーム移動装置Aでリー
ドフレーム1を送り、モータ26の駆動で回転し、フラ
ックス14に浸漬している下側のローラブラシ18,1
8でリードフレーム1の下面にフラックス14を塗布
し、下側のローラブラッシ18,18と共動するローラ
ブラッシ17,17に付着しているフラックス14をリ
ードフレーム1の移動に伴うローラブラッシ17,17
の回転によりリードフレーム1の上面に塗布する。
【0020】ハンダコーティング装置Dは下記のように
構成している。即ち、図1,2に示すようにフラックス
槽15と並ぶ様に溶融ハンダ槽30を設置する。又、図
6に示す様に、この溶融ハンダ槽30内に溶融ハンダ液
31を収容し、更に、加熱管32、温度センサー33、
不活性ガス放出管34を設けている。又、溶融ハンダ液
31内にはコーティングブロック35を位置させてい
る。コーティングブロック35は、下部ブロック36と
下部ブロック36に対して昇降自在に設けた上部ブロッ
ク37との間にリードフレーム1を通過させる通路38
(図6参照)を形成するように構成されており、上下部
ブロック37,36は図7,8に示すように厚さ及び長
さをほぼ同一形状に形成している。そして、下部ブロッ
ク36と上部ブロック37との対向位置にリードフレー
ム1のパッケージ2が通過できるように矩形状をしたパ
ッケージ通過溝39,40を設けている。そして、下側
のパッケージ通過溝39の両側に位置した通路38から
下面に亘ってスリット41,41を設けている。この下
部ブロック36の下面には配管ブロック42を固定し、
この配管ブロック42の下面両側をL字形したブラケッ
ト43,43(図2参照)で溶融ハンダ槽30の上面に
固定している。配管ブロック42の両スリット41,4
1に接する部分にはハンダ溜り44を設け、後記するポ
ンプ45の供給導管46に連通している。
【0021】ポンプ45は図6に示すように、コーティ
ングブロック35と並んで溶融ハンダ液31内に本体部
分を浸漬させて溶融ハンダ槽30に設けた蓋47に固定
されている。ポンプ45は、溶融ハンダ槽30を跨ぐよ
うに床面に取付けたブラケット48に設置した駆動用モ
ータ49(図1参照)にカップリング50を介して連結
したポンプ軸51で駆動されるようになっている。そし
て、ポンプ45の駆動により吸込口52から吸引した溶
融ハンダ液31を吐出口53に取付けた前記供給導管4
6を介してハンダ溜り44に送り、スリット41,41
から強制的に通路38に送ってリード部にハンダコーテ
ィングする様になっている。
【0022】搬出装置Eは、図1に示すように溶融ハン
ダ槽30の上方から見た場合、ガイドウエイ28とパッ
ケージ支持具29の延長線上に、同様に形成したガイド
ウエイ54、パッケージ支持具55を設置して形成して
いる。
【0023】尚、コーティングブロック35の内上部ブ
ロック37には図7に示すように、出口側にヒータ等の
加熱装置56を設けて下部ブロック36とほぼ同一の温
度に保って、ハンダ被膜の性質を均一化するようになっ
ている。又、コーティングブロック35の出口側には、
図7に示すように溶融ハンダ槽30内にガス噴射ノズル
57を設置して、加熱したガスを噴射させてリードフレ
ーム1に付着した余分な溶融ハンダ液をならしてハンダ
被膜の均一化と被膜を更に薄くするようにしている。
【0024】本実施例は前記のように構成したもので、
シリンダ5でリードフレーム1をガイドウエイ12に押
付けて位置決めし、挾持板8に取り付けたピン9をリー
ドフレーム1に設けた位置決め用の孔9´に通す。その
後、移動台4を案内部材3に沿って移動させ、フラック
ス塗布装置Cにリードフレーム1を通過させる。この通
過に際し、モータ26の駆動で回転している上下のロー
ラブラシ17,17,18,18間にリードフレーム1
が通り、フラックス14をリードフレーム1の上下面に
塗布する。
【0025】更にリードフレーム1を移動させることに
よりハンダーコーティング装置Dに送り込む。この際、
コーティングブロック35の上部ブロック37を加熱装
置54で加熱して下部ブロック36とほぼ同一温度にし
た後に、ポンプ45により溶融ハンダ槽30の下側に位
置しているきれいな溶融ハンダ液31を下部ブロック3
6に設けたスリット41,41から強制的に通路38に
送り、リードフレーム1のリード部の上下面にハンダコ
ーティングする。この際、コーティングブロック35か
らリードフレーム1が排出された時に、ガス噴射ノズル
57から加熱ガスを噴射させて、リードフレーム1に付
着した余分の溶融ハンダ液を除去するとともに、表面を
一様にならす。更にリードフレーム1を移動させて搬出
装置Eに送り込む。その後は通常の手段で所望位置へリ
ードフレーム1を送る。尚、リードフレーム1がフープ
状の場合は各種ガイドウエイ及びパッケージ支持具は必
要とせず、図2に鎖線で示すように駆動ロール58,5
9で移動させるようにしてもよいものである。
【0026】尚、前記実施例においては下部ブロック3
6にスリット41を設けるように説明したが、溶融ハン
ダ液を送るのが目的であるので、スリット41の代りに
多数の丸孔を設けてもよい。従って、これらを含めてハ
ンダ供給溝と称す。
【0027】前記実施例においては、コーティングブロ
ック35にパッケージ通過溝39,40を1個所に設け
るように説明したが、これはリードフレーム1を長手方
向に移動させるように構成したためで、リードフレーム
を長手方向と直角方向に移動させる場合には各パッケー
ジの数だけパッケージ通過溝を設ける必要がある。この
場合には当然各パッケージ溝の両側にハンダ供給溝を設
ける必要がある。
【0028】尚、前記実施例において図8に示すように
コーティングブロック35の上下部ブロック37,36
は巾及び長さをほぼ同一形状に形成しているので、溶融
ハンダ液31はスリット41から通路38を通って下部
ブロック36の周面及びパッケージ通路溝39の侵入側
と排出側から流出するようになっている。
【0029】他の実施例として図9に示すように、上部
ブロック37の厚さを下部ブロック36の厚さより厚く
形成し、通路面積を大きくし、下部ブロック36のパッ
ケージ通過溝39の進入側と排出側とに傾斜面39´,
39″を設けて溝を深く形成する。前記のように構成す
ることにより、溶融ハンダ液31が流出するときに、上
部ブロック37の溶融ハンダ液と接する通路の水平面が
下部ブロック36よりも大きいので、溶融ハンダ液の流
出が促進され、より多くの溶融ハンダ液が流れるので、
図8の例に比較して側面に流出し易くなり、更にパッケ
ージ通過溝39の側面39´,39″により進入側及び
排出側への流出もし易くなり、ハンダ付作業を連続的に
行う際に発生をする不要物を通路から速かに流出させて
リードフレームへの付着を阻止できる。
【0030】次に、図10に示す更に他の実施例に基づ
いて説明すると、本実施例は、図9の実施例において、
上部ブロック37の通路38以外の周面にハンダに濡れ
にくい材質、例えばハードクロウム、テフロン、セラミ
ック等をメッキ処理等によりコーティングし、付着防止
層60を設け、更にパッケージ通路溝40の移動方向の
両側に同様な付着防止層61を設けたものである。他
は、図9と同一なので、同一符号を付し説明を省略す
る。本実施例は前記のように構成したもので、リードフ
レーム1が通過する通路38に満たしている溶融ハンダ
液の量を安定化させて、リードフレーム1の上に付着す
るハンダ被膜の領域を一定にさせることができる。
【0031】次に、コーティングブロック35の上下部
ブロック36,37に設けた通路38の排出側におい
て、パッケージ通過溝39,40の排出側の左右両端面
の形状を前記、実施例においては図11の(a)に示す
ように通路長手方向に対して直角になる様に矩形状に形
成していた。これを(b)図に示すように、通路長手方
向に対して左右方向にテーパ状に傾斜させて楔状に形成
したり(c)図に示すようにラッパ状に形成したりし
て、排出側の端面の形状を通路長手方向に対してテーバ
状に傾斜させて、リードフレーム1が通路38から離れ
る位置を徐々に変化させるようにしている。前記のよう
に排出側の端面の形状を変えることにより、溶融ハンダ
液の強い粘性とコーティングブロックの金属表面との相
互関係、ハンダの濡れ性との関係を微妙に調整し、ハン
ダ被膜のより均一な形成を可能にする。尚、排出側の端
面の形状は実施例に限定するものではなく、各種の形状
を採用することができる。
【0032】例えばリードフレーム1を2m/minで
通過させた際の図11(a)図においてはハンダ厚みが
12〜28μmで、図11(b)図においてはハンダ厚
みが7〜17μmで、図11(c)図においては7〜1
7μmであった。
【0033】
【発明の効果】本発明は前記のような構成、作用を有す
るもので、上下部ブロックの形状を変化させることによ
り、溶融ハンダの濡れ性及び表面張力を利用して溶融ハ
ンダの流れをコントロールし、又、ブロックの温度を調
整することによって、ハンダ被膜の厚さやその付着状況
を一様化させることができる。又、ハンダの流れが流れ
やすくなり、フラックス酸化物、金属酸化物がブロック
内の溶融ハンダの流路に溜ることを防止することができ
る。更に、ブロックのリードフレームの排出側に加熱ガ
スを噴射することによってハンダ被膜の均一化を促進す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハンダコーティング装置の配置全
体を示す平面図。
【図2】その半載正面図。
【図3】リードフレームの側面図。
【図4】リードフレーム移動装置と位置決め装置との関
係を示す側面図。
【図5】フラックス塗布装置の一部を切断した側面図。
【図6】ハンダコーティング装置の一部を切欠いた正面
図。
【図7】コーティングブロック部分の拡大斜視図。
【図8】コーティング状態を示す図面で(a)はその正
面図、(b)は側面図を示す。
【図9】コーティングブロックの他の実施例を示す図面
で、(a)はその正面図、(b)は側面図を示す。
【図10】コーティングブロックのその他の実施例を示
す図面で、(a)はその正面図、(b)は側面図を示
す。
【図11】コーティングブロックのパッケージ通過溝の
排出側の各種形状を示す斜視図。
【符号の説明】
A リードフレーム移動装置 B 位置決め装置 C フラックス塗布装置 D ハンダコーティング装置 E 搬出装置 1 リードフレーム 2 パッケージ 3 案内部材 4 移動台 5 シリンダ 6 保持部材 7 挾持板 8 挾持板 9 ピン 9´ 位置決め用の孔 10 支柱 11 支持面 12 ガイドウエイ 13 パッケージ支持具 14 フラックス 15 フラックス槽 16 取付台 17´ ローラ 17 ローラブラシ 18´ ローラ 18 ローラブラシ 19 ローラ軸 20 ローラ軸 21 支持壁 22 支持盤 23 調整螺子棒 24 歯車 25 歯車 26 モータ 27 モータ軸 28 ガイドウエイ 29 パッケージ支持具 30 溶融ハンダ槽 31 溶融ハンダ液 32 加熱管 33 温度センサー 34 不活性ガス放出管 35 コーティングブロック 36 下部ブロック 37 上部ブロック 38 通路 39 パッケージ通過溝 39´ 傾斜面 39″ 傾斜面 40 パッケージ通過溝 41 スリット(ハンダ供給溝) 42 配管ブロック 43 ブラケット 44 ハンダ溜り 45 ポンプ 46 供給導管 47 蓋 48 ブラケット 49 駆動用モータ 50 カップリング 51 ポンプ軸 52 吸込口 53 吐出口 54 ガイドウエイ 55 パッケージ支持具 56 加熱装置 57 ガス噴射ノズル 58 駆動ロール 59 駆動ロール 60 付着防止層 61 付着防止層
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 23/50 B23K 1/08 320

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部ブロックと下部ブロックとの間にリ
    ードフレームを通過させる通路と、通路の一部にパッケ
    ージを通過させるパッケージ通過溝とを設け、溶融ハン
    ダ液に浸漬させた下部ブロックのパッケージ通過溝の両
    側に位置した通路から下面に亘って溶融ハンダ液を供給
    するハンダ供給溝を設けたコーティングブロックにおい
    て、上部ブロックの通路面積を下部ブロックの通路面積
    よりも大きくして溶融ハンダ液の流下を促進させること
    を特徴とするハンダコーティング装置。
  2. 【請求項2】 上記ブロックと下部ブロックとの間にリ
    ードフレームを通過させる通路と、通路の一部にパッケ
    ージを通過させるパッケージ通過溝とを設け、溶融ハン
    ダ液に浸漬させた下部ブロックのパッケージ通過溝の両
    側に位置した通路から下面に亘って溶融ハンダ液を供給
    するハンダ供給溝を設けたコーティングブロックにおい
    て、上部ブロックの通路を除く外周面に溶融ハンダ液に
    濡れ難い材料で形成した付着防止層を設けたことを特徴
    とするハンダコーティング装置。
  3. 【請求項3】 上部ブロックと下部ブロックとの間にリ
    ードフレームを通過させる通路と、通路の一部にパッケ
    ージを通過させるパッケージ通過溝とを設け、溶融ハン
    ダ液に浸漬させた下部ブロックのパッケージ通過溝の両
    側に位置した通路から下面に亘って溶融ハンダ液を供給
    するハンダ供給溝を設けたコーティングブロックにおい
    て、上下部ブロック間に設けた通路の排出側左右端面を
    通路長手方向に対して左右にテーパ状に傾斜させて形成
    し、リードフレームが通路から離れる位置を徐々に変化
    させるようにしたことを特徴とするハンダコーティング
    装置。
  4. 【請求項4】 上部ブロックと下部ブロックとの間にリ
    ードフレームを通過させる通路と、通路の一部にパッケ
    ージを通過させるパッケージ通過溝とを設け、溶融ハン
    ダ液に浸漬させた下部ブロックのパッケージ通過溝の両
    側に位置した通路から下面に亘って溶融ハンダ液を供給
    するハンダ供給溝を設けたコーティングブロックにおい
    て、上部ブロックの通路面積を下部ブロックの通路面積
    よりも大きく形成し、上部ブロックの通路を除く外周面
    に溶融ハンダ液に濡れ難い材料で形成した付着防止層を
    設け、更に上部ブロックに加熱装置を取付けたことを特
    徴とするハンダコーティング装置。
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