JP2784739B2 - 塗工方法及び装置 - Google Patents

塗工方法及び装置

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JP2784739B2
JP2784739B2 JP7141011A JP14101195A JP2784739B2 JP 2784739 B2 JP2784739 B2 JP 2784739B2 JP 7141011 A JP7141011 A JP 7141011A JP 14101195 A JP14101195 A JP 14101195A JP 2784739 B2 JP2784739 B2 JP 2784739B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続する被塗工物の表
面に被塗工物の横断方向へ長い帯状の未塗工域を間欠的
に形成して塗工するための塗工方法及び塗工装置並びに
次々に搬送されてくる枚葉の被塗工物の表面にのみ塗工
液を間欠的に塗工するための塗工方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、未塗工域を間欠的に形成して塗工
するための塗工装置1は、図12に示す如く、回転駆動
するバツキングロールBと、バツキングロールBに近接
配置された回転駆動するコーテイングロールCと、コー
テイングロールCの外周面上に連続的な液膜を形成する
ためのアプリケーターAと、バツキングロールBに対し
てコーテイングロールCを間欠的に離接させる間欠移動
装置2とを備えている。アプリケーターAは、コーテイ
ングロールCとの間で塗工液溜Uを形成する液ダム3
と、メタリングロールMとを備えている。アプリケータ
ーAは、コーテイングロールCを軸支する両側の移動フ
レーム4,4に接合され、コーテイングロールCと共に
移動するように構成されている。間欠移動装置2は、移
動フレーム4,4と固定フレーム5,5との間に配置し
たエアーシリンダ等からなる移動操作具6,6を備え、
移動フレーム4,4を間欠的に移動させるようにしてあ
る。移動フレーム4,4と固定フレーム5,5との間に
は、バツキングロールBにコーテイングロールCを接近
させたときに、バツキングロールBとコーテイングロー
ルCとの間に所定の塗工間隙を形成するための、塗工間
隙調節具7,7が配置されている。この所定の塗工間隙
とは、接触しないバツキングロールBとコーテイングロ
ールCとの間に形成される隙間は勿論のこと、バツキン
グロールBにコーテイングロールCを押圧する場合の押
圧寸法をも含むものである。
【0003】この塗工装置1を用いた間欠塗工の方法
は、次の通りに行われる。塗工液溜Uへ塗工液Eを供給
することにより回転中のコーテイングロールCの外周面
上に塗工液Eを付着させ、この塗工液Eの一部を回転し
ないメタリングロールMで掻取るとこにより、コーテイ
ングロールCの外周面上に所定厚みの液膜Fを連続的に
形成する。液膜Fの厚みは、メタリングロールMの切欠
き刃先MaとコーテイングロールCとの間に形成される
隙間を調節して行う。
【0004】次に、間欠移動装置2を作動させてコーテ
イングロールCをバツキングロールBに接近させ、バツ
キングロールBでバツクアツプされて搬送されてくる連
続する紙又はプラスチツクフイルム等の被塗工物Wの表
面にコーテイングロールCの液膜Fを転移し、被塗工物
Wの表面に塗工膜Hを形成する。続けて、間欠移動装置
2を作動させて、バツキングロールBからコーテイング
ロールCを適宜時間だけ離反させることにより、被塗工
物Wの表面に対する液膜Fの転移を中断して、被塗工物
Wの表面に被塗工物Wの横断方向Kへ長い帯状の未塗工
域Vを形成する。このように、間欠移動装置2の作動を
繰り返すことにより、隣接する塗工膜H,Hの間に、未
塗工域Vを適宜帯幅寸法Qで適宜周ピツチP毎に形成す
る。
【0005】枚葉の厚板フイルム又はガラス板等の被塗
工物Wmに間欠的に塗工を行う塗工装置9としては、図
13に示すものがある。この塗工装置9は、間欠移動装
置2を作動させてコーテイングロールCをベルトコンベ
アJに接近させることにより、コンベアJで次々に搬送
されてくる枚葉の被塗工物Wm,Wm…の表面にコーテ
イングロールCの液膜Fを転移して、被塗工物Wmの表
面に塗工膜Hを形成する。隣接する被塗工物Wm,Wm
の間の空間にコーテイングロールCが接近したときに
は、間欠移動装置2を作動させて、コーテイングロール
CをベルトコンベアJから適宜時間だけ離反させること
により、各被塗工物Wmの表面の前後縁に対する液膜F
の転移を中断する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図12に示す従来の塗
工装置1及び塗工方法において、バツキングロールBか
らコーテイングロールCを離反させて、被塗工物Wの塗
工膜HとコーテイングロールCの液膜Fとの遮断を確実
に行わせるためには、塗工液Eに粘性があること等を考
慮して、バツキングロールBからコーテイングロールC
を離反させる離反寸法を大きくする必要がある。例え
ば、塗工膜H及び液膜Fの厚みが500μm程度のとき
には、離反寸法は4.0mm以上である。更に、未塗工
域Vの帯幅寸法Qが狭いときには、バツキングロールB
に対するコーテイングロールCの離反と接近との往復を
短時間で行わせる必要がある。例えば、被塗工物Wの搬
送速度が3.0m/minで、未塗工域Vの帯幅寸法Q
が13.5mmのとき、0.27secで往復させる必
要がある。
【0007】しかし、大きな離接寸法を確保しつつ短時
間でバツキングロールBに対するコーテイングロールC
の離接を行うときには、大きな衝撃を発生させる。この
大きな衝撃は、メタリングロールMに伝達してメタリン
グロールMの切欠き刃先MaとコーテイングロールCと
の間の隙間を変動させることになり、コーテイングロー
ルCの外周面上に形成する液膜Fの膜厚みに変動を生じ
させる。更に、この大きな衝撃は、バツキングロールB
とコーテイングロールCとの間に形成される塗工間隙を
変動させることになる。そのため、従来の塗工方法及び
装置では、高い精度の塗工が確保できない欠点があつ
た。
【0008】図13に示す従来の塗工装置9及び塗工方
法においても、大きな離接寸法を確保しつつ短時間でベ
ルトコンベアJに対するコーテイングロールCの離接を
行うときに、大きな衝撃を発生させ、高い精度の塗工が
確保できない欠点があつた。
【0009】本発明は、上記問題を解決するために、衝
撃を無くし又は著しく軽減して高精度の間欠塗工ができ
る塗工方法及び装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
要旨は、回転するコーテイングロールの外周面上に間欠
的に塗工液を供給して液膜部を形成することにより、隣
接する液膜部の間にロール長手方向へ長い帯状の液膜欠
如部を形成し、バツキングロールにバツクアツプされて
搬送されてくる連続する被塗工物の表面に、コーテイン
グロールの液膜部を転移して塗工膜を形成すると共に、
隣接する塗工膜の間に被塗工物の横断方向へ長い帯状の
未塗工域を形成するものであり、前記液膜欠如部が前記
被塗工物に達する前に、液膜欠如部に付着している液を
除去することを特徴とする塗工方法である。
【0011】請求項2記載の本発明の要旨は、前記被塗
工物の表面に前記液膜欠如部が接近したときに、前記被
塗工物と前記コーテイングロールを離反させる請求項1
記載の塗工方法である。 請求項3記載の本発明の要旨
は、回転するコーテイングロールの外周面上に間欠的に
塗工液を供給して液膜部を形成することにより、隣接す
る液膜部の間にロール長手方向へ長い帯状の液膜欠如部
を形成し、コンベアで搬送されてくる隣接する枚葉の被
塗工物の間に液膜欠如部を位置させつつ、各被塗工物の
表面にコーテイングロールの液膜部を転移して塗工膜を
形成するものであり、前記液膜欠如部が前記隣接する枚
葉の被塗工物の間に達する前に、液膜欠如部に付着して
いる液を除去することを特徴とする塗工方法である。
【0012】請求項4記載の本発明の要旨は、前記隣接
する枚葉の被塗工物の間に前記液膜欠如部が接近したと
きに、前記被塗工物と前記コーテイングロールとを離反
させる請求項3記載の塗工方法である。 請求項5記載の
本発明の要旨は、被塗工物用搬送具で被塗工物を搬送
し、ダイ装置のスリツト用開閉弁を開いて吐出スリツト
から塗工液を吐出するときには被塗工物に塗工膜を形成
し、スリツト用開閉弁を閉じて吐出スリツトから塗工液
を吐出するのを停止するときには被塗工物に被塗工物の
横断方向へ長い帯状の未塗工域を形成することを特徴と
する塗工方法である。 請求項6記載の本発明の要旨は、
被塗工物用搬送具で被塗工物を搬送し、この被塗工物に
液膜遮断用ドクターエツジ付きダイコーターの吐出スリ
ツトの塗工液を付着し、被塗工物搬送路からドクターエ
ツジを離反するときにはドクターエツジを通過する被塗
工物に所定膜厚みの塗工膜を形成し、逆に被塗工物搬送
路にドクターエツジを当接させるか又は限りなく接近さ
せるときにはドクターエツジを通過する被塗工物に被塗
工物の横断方向へ長い帯状の未塗工域を形成することを
特徴とする塗工方法である。
【0013】請求項7記載の本発明の要旨は、被塗工物
用搬送具と、被塗工物用搬送具に形成された被塗工物搬
送路に付設したダイ装置とを備え、このダイ装置は、こ
の被塗工物搬送路に接してロール長手方向に開設した吐
出スリツトと、吐出スリツトの途中に配設したスリツト
用開閉弁とを備えていることを特徴とする塗工装置であ
る。請求項8記載の本発明の要旨は、回転駆動するエン
ドレス状のベルトコンベアと、ベルトコンベアの外周面
上に形成された被塗工物搬送路に付設したダイ装置とを
備え、このダイ装置は、この被塗工物搬送路に近接して
ベルトコンベアのエンドレスベルトの横断方向に開設す
る吐出スリツトと、吐出スリツトの途中に配置したスリ
ツト用開閉弁とを備えていることを特徴とする塗工装置
である。
【0014】請求項9記載の本発明の要旨は、被塗工物
用搬送具と、被塗工物用搬送具に形成された被塗工物搬
送路に付設した液膜遮断用ドクターエツジ付きダイコー
ターとを備え、このダイコーターは、この被塗工物搬送
路に接してロール長手方向に開設した吐出スリツトと、
この吐出スリツトより被塗工物搬出側に、被塗工物搬送
路に対して離接するように配置したロール長手方向に長
い液膜遮断用ドクターエツジとを備えていることを特徴
とする塗工装置である。請求項10記載の本発明の要旨
は、被塗工物用搬送具と、被塗工物用搬送具に付設した
回転駆動するコーテイングロールと、コーテイングロー
ルに付設したダイ装置とを備え、このダイ装置は、この
コーテイングロールの外周面に近接してロール長手方向
に開設した吐出スリツトと、吐出スリツトの途中に配置
したスリツト用開閉弁とを備えたことを特徴とする塗工
装置である。なお、本発明は、前記コーテイングロール
の外周面上に形成される液膜欠如部に対応する領域にの
み当接するスクレーパーを備えることもある。 請求項1
1記載の本発明の要旨は、被塗工物用搬送具と、被塗工
物用搬送具に付設した回転駆動するコーテイングロール
と、コーテイングロールに付設した液膜遮断用ドクター
エツジ付きダイコーターとを備え、このダイコーター
は、このコーテイングロールの外周面に近接してロール
長手方向に開設した吐出スリツトと、この吐出スリツト
よりコーテイングロール搬出側に、コーテイングロール
の外周面に対して離接するように配置したロール長手方
向に長い液膜遮断用ドクターエツジと、前記コーテイン
グロールの外周面上に形成される液膜欠如部に対応する
領域にのみ当接するスクレーパーとを備えたことを特徴
とする塗工装置である。
【0015】請求項12記載の本発明の要旨は、前記被
塗工物用搬送具と前記コーテイングロールとの間に、両
者を間欠的に離反させる離接装置を備え、コーテイング
ロールの外周面上に形成される液膜欠如部に対応する領
域が被塗工物用搬送具に接近する間だけ、両者を離反さ
せるようにした請求項10又は11記載の塗工装置であ
る。
【0016】請求項13記載の本発明の要旨は、前記被
塗工物用搬送具が回転するバツキングロールである請求
7,9,10,11又は12記載の塗工装置である。
請求項14記載の本発明の要旨は、前記被塗工物用搬送
具が回転するエンドレスベルトである請求項7,9,1
0,11又は12記載の塗工装置である。
【0017】
【作用】請求項1及び請求項記載の本発明にあつて
は、回転するコーテイングロールの外周面上に、液膜部
とロール長手方向へ長い帯状の液膜欠如部とが交互に形
成されるため、被塗工物に接した液膜部は被塗工物に転
移して塗工膜となり、被塗工物に接した液膜欠如部は被
塗工物に未塗工域を形成する。従つて、被塗工物に未塗
工域を形成するときに、コーテイングロールを被塗工物
から離反させる必要がない。更に、これら本発明にあつ
ては、液膜欠如部から液を除去するため、被塗工物の未
塗工域に塗工液が付着することを防止することができ
る。
【0018】請求項及び請求項記載の本発明にあつ
ては、たとえコーテイングロールの外周面上の液膜欠如
部に微量の液が残存していても、被塗工物と液膜欠如部
とを完全に離反させるため、被塗工物に塗工液の全く付
着していない未塗工域を形成することができる。コーテ
イングロールの外周面上の液膜欠如部に液が無いか又は
有るとしても非常に微量であるため、コーテイングロー
ルを被塗工物から離反させるときの離接寸法を非常に小
さくすることができ、離接時に発生する衝撃を著しく低
減できる。請求項7記載の本発明にあつては、被塗工物
用搬送具で被塗工物が搬送され、ダイ装置のスリツト用
開閉弁を開いて吐出スリツトから塗工液を吐出するとき
には被塗工物に塗工膜が形成され、スリツト用開閉弁を
閉じて吐出スリツトから塗工液が吐出するのを停止する
ときには被塗工物に帯状の未塗工域が形成される。従つ
て、被塗工物に未塗工域を形成するときに、ダイ装置を
被塗工物から離接させる必要がない。
【0019】請求項記載の本発明にあつては、被塗工
物用搬送具で被塗工物が搬送され、この被塗工物にダイ
コーターの吐出スリツトの塗工液が付着し、被塗工物搬
送路からドクターエツジを離反すときにはドクターエツ
ジを通過する被塗工物に所定膜厚みの塗工膜が形成さ
れ、逆に被塗工物搬送路にドクターエツジを当接させる
か又は限りなく接近させるときにはドクターエツジを通
過する被塗工物に帯状の未塗工域が形成される。従つ
て、ドクターエツジを離反させる寸法が塗工膜厚みと等
しい非常に小さい値となり、離接時に発生する衝撃を著
しく低減できる。請求項10記載の本発明にあつては、
ダイ装置のスリツト用開閉弁を開閉操作すると、回転中
のコーテイングロールの外周面上に液膜部とロール長手
方向へ長い帯状の液膜欠如部とを交互に形成することが
できる。被塗工物用搬送具で搬送される被塗工物に対し
て、回転するコーテイングロールの液膜部が接するとき
には液膜部が被塗工物に転移して塗工膜を形成し、回転
するコーテイングロールの液膜欠如部が接近するときに
は被塗工物に帯状の未塗工域を形成する。従つて、被塗
工物に未塗工域を形成するときに、コーテイングロール
を被塗工物から離反させる必要がない。
【0020】請求項11記載の本発明にあつては、ダイ
コーターのドクターエツジを離接させることにより、回
転中のコーテイングロールの外周面上に液膜部とロール
長手方向へ長い帯状の液膜欠如部とを交互に形成するこ
とができる。被塗工物用搬送具で搬送される被塗工物に
対して、回転するコーテイングロールの液膜部が接する
ときには液膜部が被塗工物に転移して塗工膜を形成し、
回転するコーテイングロールの液膜欠如部が接するとに
は被塗工物に帯状の未塗工域を形成する。従つて、被塗
工物に未塗工域を形成するときにはコーテイングロール
を被塗工物から離反させる必要がなく、更に、ドクター
エツジを離接させるときの離接寸法が液膜部の所定膜厚
みと等しい非常に小さい値となるため、ドクターエツジ
の離接時に発生する衝撃を著しく低減できる。更に、本
発明にあつては、コーテイングロールの外周面上の液膜
欠如部に残存する液をスクレーパーで除去できるため、
被塗工物の未塗工域に塗工液が付着することを防止する
ことができる。
【0021】請求項12記載の本発明にあつては、たと
えコーテイングロールの外周面上の液膜欠如部に微量の
液が残存しているときでも、被塗工物と液膜欠如部とを
完全に離反させることができるため、被塗工物に塗工液
の全く付着していない未塗工域を形成することができ
る。コーテイングロールの外周面上の液膜欠如部に液が
無いか又は有るとしても非常に微量であるため、被塗工
物とコーテイングロールとを離接させるときの離接寸法
を非常に小さくすることができ、離接時に発生する衝撃
を著しく低減できる。請求項13記載の本発明にあつて
は、バツキングロールで搬送される連続する被塗工物の
表面に塗工膜と帯状の未塗工域とを形成することができ
る。請求項14記載の本発明にあつては、エンドレス
ルトで搬送される枚葉の被塗工物の表面に塗工膜と帯状
の未塗工域とを形成することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係る塗工方法及び装置を図面
に示す実施例に基づいて説明する。 (第1実施例)図1は、本発明の第1実施例を示すもの
であり、固定フレームを一部切欠いた左側面図である。
【0023】本実施例の塗工装置11は、回転駆動する
バツキングロールBと、バツキングロールBの外周面上
に形成された被塗工物搬送路Yに付設したダイ装置13
とを備えている。バツキングロールBは、鋼製の筒部の
外周をメツキ等して仕上げた所謂鉄ロールからなり、左
右の固定フレーム14,14に軸支されていると共に、
減速機付き駆動モーター等(図示は省略)で強制的に駆
動されるようになつている。
【0024】前記ダイ装置13は、固定フレーム14,
14に摺動自在に配置されたダイヘツド15と、固定フ
レーム14,14との間に配設されたエアーシリンダー
等からなる左右の進退操作具18,18とを備え、進退
操作具18,18の操作によりダイヘツド15が塗工位
置(図中に実線で示す位置)から待機位置(図中に二点
鎖線で示す位置)まで進退するようになつている。ダイ
ヘツド15は、その内部に、塗工位置(図中に実線で示
す位置)において被塗工物搬送路Yに近接してロール長
手方向全域に開設する吐出スリツト16と、吐出スリツ
ト16に繋がる1個又は複数個のマニホールド17とが
形成されている。ダイヘツド15は、吐出スリツト16
の途中に、スリツト用開閉弁19が配置され、この開閉
弁19の操作により吐出スリツト16を開閉するように
してある。
【0025】前記ダイ装置13は、塗工液供給ポンプ
(図示は省略)からマニホールド17に供給された塗工
液を、開閉弁19が開いている状態(図示されている状
態)の吐出スリツト16の全域へ均等に分配し、吐出ス
リツト16の吐出口16aの長手方向の全域から被塗工
物搬送路Yに向かつて均等に吐出する。なお、吐出スリ
ツト16の被塗工物進行方向の長さは、塗工液の粘度に
もよるが、均一な吐出分布を得るために、0.1〜10
mmの間が好ましい。
【0026】次に、本実施例の塗工装置11を用いた間
欠塗工の方法の手順を説明する。先ず、被塗工物Wがバ
ツキングロールBにバツクアツプされて搬送されてくる
ように被塗工物通しをした後に、進退操作具18,18
の操作によりダイヘツド15を塗工位置まで前進させ
る。次に、ダイ装置13の開閉弁19を開き、吐出スリ
ツト16の吐出口16aの長手方向の全域から均等に吐
出した塗工液を被塗工物Wに塗工して塗工膜Hを形成す
る。
【0027】続けて、所定時間だけ開閉弁19を開いた
後に、開閉弁19を所定時間だけ閉じることにより、吐
出スリツト16の吐出口16aから塗工液が吐出するの
を停止させ、被塗工物Wに未塗工域Vを形成する。この
開閉弁19の開閉を繰り返することにより、被塗工物W
の表面に被塗工物Wの横断方向へ長い帯状の未塗工域V
を適宜帯幅寸法Qで適宜ピツチP毎に形成する。被塗工
物Wに未塗工域Vを形成するときに、ダイ装置13をバ
ツキングロールBから離反させる必要がないため、大き
な衝撃の発生がなく、高精度の塗工が可能となる。
【0028】塗工が完了したならば、進退操作具18,
18の操作によりダイヘツド15を待機位置まで後退さ
せ、ダイヘツド15の清掃等を行い、次の間欠塗工まで
待機させる。
【0029】(第2実施例)図2本発明の第2実施例を
示すものであり、(A)は固定フレーム及び移動フレー
ムを切欠いて示す全体の左側面図、(B)は塗工膜Hを
形成している状態を示す一部断面した要部の拡大側面
図、(C)は非塗工域Vを形成している状態を示す一部
断面した要部の拡大側面図である。
【0030】本実施例の塗工装置21は、回転駆動する
バツキングロールBと、バツキングロールBの外周面上
に形成された被塗工物搬送路Yに付設した液膜遮断用ド
クターエツジ付きダイコーター23とを備えている。バ
ツキングロールBは、鋼製の筒部の外周をメツキ等して
仕上げた所謂鉄ロールからなり、左右の固定フレーム1
4,14に軸支されていると共に、減速機付き駆動モー
ター等(図示は省略)で強制的に駆動されるようになつ
ている。
【0031】上記液膜遮断用ドクターエツジ付きダイコ
ーター23は、固定フレーム14,14に揺動自在に夫
々軸支25された左右の移動フレーム24,24と、移
動フレーム24,24に揺動自在に夫々軸支27された
ヘツド26と、移動フレーム24,24を塗工位置(図
(A)中に実線で示す位置)から待機位置(図(A)中
に二点鎖線で示す位置)まで進退させるエアーシリンダ
ー等からなる左右の進退操作具28,28と、塗工位置
(図(A)中に実線で示す位置)に停止するヘツド26
を塗工膜形成位置(図(B)に示す位置)から非塗工域
形成位置(図(C)に示す位置)まで進退させるエアー
シリンダー等からなる左右の進退操作具29,29とを
備えている。
【0032】上記ヘツド26は、上記被塗工物搬送路Y
に近接してロール長手方向に開設した吐出スリツト30
と、吐出スリツト30の被塗工物搬出側に配置されたロ
ール長手方向に長い液膜遮断用ドクターエツジ31と、
吐出スリツト30の被塗工物搬入側に配置されたロール
長手方向に長い入口エツジ32とを備え、入口エツジ3
2の先端32aを被塗工物搬送路Yに限りなく接近さ
せ、この先端32aを前記軸支27の中心としてある。
更に、ヘツド26は、左右の進退操作具29,29の操
作により、ドクターエツジ31の先端31aを被塗工物
搬送路Yから塗工厚みに相当する寸法だけ離反させる塗
工膜形成位置(図(B)に示す位置)から、ドクターエ
ツジ31の先端31aを被塗工物搬送路Yに限りなく接
近させる非塗工域形成位置(図(C)に示す位置)ま
で、間欠的に揺動するようになつている。
【0033】前記ヘツド26は、その内部にマニホール
ド(図示は省略)が形成され、マニホールドが上記吐出
スリツト30に繋がつている。ヘツド26は、塗工液供
給ポンプ(図示は省略)からマニホールドに供給された
塗工液を吐出スリツト30の全域へ均等に分配するよう
になつている。なお、吐出スリツト30の被塗工物進行
方向の長さは、塗工液の粘度にもよるが、均一な吐出分
布を得るために、0.1〜10mmの間が好ましい。
【0034】次に、本実施例の塗工装置21を用いた間
欠塗工の方法の手順を説明する。先ず、被塗工物Wがバ
ツキングロールBにバツクアツプされて搬送されてくる
ように被塗工物通しをした後に、左右の進退操作具2
8,28の操作によりダイコーター23を塗工位置(図
(A)中に実線で示す位置)まで前進させる。次に、ダ
イコーター23に供給された塗工液をヘツド26の吐出
スリツト30の全域へ導き、搬送中の被塗工物Wの表面
に塗工液を付着させる。
【0035】このとき、左右の進退操作具29,29の
操作により、液膜遮断用ドクターエツジ31を塗工膜形
成位置(図(B)に示す位置)に後退させて被塗工物W
からドクターエツジ31を離し、ドクターエツジ31を
通過する被塗工物Wに所定膜厚みの塗工膜Hを形成させ
る。所定時間経過後に、左右の進退操作具29,29の
操作により、ドクターエツジ31を非塗工域形成位置
(図(C)に示す位置)に所定時間だけ前進させて被塗
工物Wにドクターエツジ31を当接させるか又は限りな
く接近させ、ドクターエツジ31を通過する被塗工物W
にバツキングロールB長手方向に長い未塗工域Vを形成
させる。このドクターエツジ31の後退と前進を繰り返
すことにより、被塗工物Wの表面に被塗工物Wの横断方
向へ長い帯状の未塗工域Vを適宜帯幅寸法で適宜ピツチ
毎に形成する。ドクターエツジ31を離接させる寸法は
所定塗工厚みと等しい非常に小さい値となるため、離接
時に発生する衝撃を著しく低減でき、高精度の塗工が可
能となる。
【0036】塗工が完了したならば、進退操作具28,
28の操作によりヘツド26を待機位置まで後退させ、
ヘツド26の清掃等を行い、次の間欠塗工まで待機させ
る。
【0037】(第3実施例)図3及び図4は本発明の第
3実施例を示すものであり、図3(A)は全体の平面
図、同図(B)は全体の左側面図、図4は主要部のみを
抽出して示す左側面図である。
【0038】本実施例の塗工装置41、図4に示す如
く、リバースロール塗工方式であり、矢符D方向へ回転
駆動するバツキングロールBと、バツキングロールBに
付設した矢符D方向へ回転駆動するコーテイングロール
Cと、コーテイングロールCに付設したダイ装置13
と、バツキングロールBに対するコーテイングロールC
の進入側に配置したスクレーパーSとを備えている。バ
ツキングロールBは、鋼製の筒部の外周にゴムを被覆し
た所謂ゴムロールからなり、図3に示す如く、左右の固
定フレーム14,14に軸支されていると共に、減速機
付き駆動モーター42で駆動される。
【0039】前記コーテイングロールCは、鋼製の筒部
の外周をメツキ等して仕上げた所謂鉄ロールからなり、
左右の移動フレーム24,24に軸支されていると共
に、減速機付き駆動モーター43で駆動される。左右の
移動フレーム24,24は、固定フレーム15,15に
夫々軸支25されて揺動自在となつていると共に、コー
テイングロールCをバツキングロールBに向かつて接近
させる方向へエアーシリンダー等からなる進退操作具2
8,28で付勢してある。
【0040】前記固定フレーム14,14と移動フレー
ム24,24との間の左右両側寄りには、バツキングロ
ールBに対してコーテイングロールCを間欠的に離接さ
せる間欠移動装置44と、バツキングロールBとコーテ
イングロールCとの間に所定の塗工間隙を形成するため
の塗工間隙調節具45とが一組づつ配置されている。こ
の所定の塗工間隙とは、接触しないバツキングロールB
とコーテイングロールCとの間に形成される隙間は勿論
のこと、バツキングロールBにコーテイングロールCを
押圧する場合の押圧寸法をも含むものである。各間欠移
動装置44は、移動フレーム24に軸支された偏心カム
46と、偏心カム46を回動操作するエアーシリンダー
等からなる回動操作具47とを備えている。各塗工間隙
調節具45は、固定フレーム14に摺動自在に配置され
たテーパーコツター48と押しネジ等からなるコツター
移動具とを備えており、テーパーコツター48に偏心カ
ム46の外周面が当接するようになつている。
【0041】上記間欠移動装置44は、回動操作具47
の操作で回動すると、バツキングロールBにコーテイン
グロールCが接近する塗工状態から両ロールB,Cが離
反する非塗工状態までの間を、バツキングロールBに対
してコーテイングロールCを微小寸法(例えば、100
μm程度)だけ離接させる。塗工間隙調節具45は、テ
ーパーコツター48を進退させることにより、偏心カム
46が当接するコツター傾斜面位置を変更させ、バツキ
ングロールBに接近した塗工状態のコーテイングロール
CとバツキングロールBとの塗工間隙を調節する。
【0042】前記ダイ装置13は、左右の移動フレーム
24,24に摺動自在に配置されたダイヘツド15と、
移動フレーム24,24との間に配設されたエアーシリ
ンダー等からなる左右の進退操作具18,18とを備
え、進退操作具18,18の操作によりダイヘツド15
が塗工位置(図3(A)中に実線で示す位置)から待機
位置(同図中に二点鎖線で示す位置)まで進退するよう
になつている。ダイヘツド15は、その内部に、塗工位
置(図3(A)中に実線で示す位置)においてコーテイ
ングロールCの外周面に近接してロール長手方向全域に
開設する吐出スリツト16と、吐出スリツト16に繋が
る1個又は複数個のマニホールド17とが形成されてい
る。ダイヘツド15は、吐出スリツト16の途中にスリ
ツト用開閉弁19が配置され、この開閉弁19の操作に
より吐出スリツト16を開閉するようにしてある。
【0043】前記ダイヘツド15は、塗工液供給ポンプ
(図示は省略)からマニホールド17に塗工液が供給さ
れると、吐出スリツト16の全域に塗工液を均等に分配
する。塗工位置で停止しているダイヘツド15は、開閉
弁19が開いている状態(図示されている状態)のと
き、吐出スリツト16の吐出口16aの長手方向全域か
らコーテイングロールCの外周面に向かつて塗工液を吐
出し、コーテイングロールCの外周面に液膜部Lを形成
する。また、同位置で停止しているダイヘツド15は、
開閉弁19が閉じているとき、吐出スリツト16の吐出
口16aからの塗工液の吐出を停止し、コーテイングロ
ールCの外周面に液膜欠如部Rを形成する。
【0044】前記スクレーパーSは、移動フレーム24
に回動自在に軸支されたブレードホルダー51と、ブレ
ードホルダー51に保持されてコーテイングロールCの
ロール長手方向(矢符K方向)に延びる掻取りブレード
52と、ブレードホルダー51を回動操作するエアーシ
リンダー等からなる左右の回動操作具53,53とを備
えている。掻取りブレード52は、左右の回動操作具5
3,53の操作により、その刃先がコーテイングロール
Cの外周面の上記液膜欠如部Rにのみ当接する掻取り位
置からコーテイングロールCの外周面の液膜部Lに当接
しない非掻取り位置までの間を、間欠的に離接するよう
になつていてる。スクレーパーSの下方には、掻取り液
を受ける受け皿54を配置してある。
【0045】次に、本実施例の塗工装置41を用いた間
欠塗工の方法の手順を説明する。先ず、左右の移動フレ
ーム用進退操作具28,28の操作により左右の移動フ
レーム24,24を後退させ、コーテイングロールCを
バツキングロールBから離反させ、被塗工物Wがバツキ
ングロールBにバツクアツプされて搬送されてくるよう
に被塗工物通しを行つて準備する。次に、ダイ装置13
の進退操作具18,18の操作によりダイヘツド15を
塗工位置まで前進させる。
【0046】続けて、ダイ装置13の開閉弁19を所定
時間だけ開き、吐出スリツト16の吐出口16aの全域
から吐出した塗工液をコーテイングロールCの外周面に
塗工して液膜部Lを形成し、その後に、開閉弁19を所
定時間だけ閉じることにより、吐出スリツト16の吐出
口16aの全域から塗工液が吐出するのを停止して、コ
ーテイングロールCの外周面上に液膜欠如部Rを形成す
る。この開閉弁19の開閉を繰り返することにより、コ
ーテイングロールCの外周面上にロール長手方向へ長い
帯状の液膜欠如部Rを適宜帯幅寸法(コーテイングロー
ルCの回転方向に沿つてみた寸法)で適宜周ピツチ毎に
形成し、液膜欠如部R以外のところを液膜部Lとする。
なお、液膜欠如部Rに微量の液が付着しているたきに
は、スクレーパーSの左右の回動操作具53,53で間
欠的に回動して液膜欠如部Rにのみ当接する掻取りブレ
ード52で付着液を除去しておく。このスクレーパーS
は、軽量に構成することができるため、掻取りブレード
52が回動するときに発生する衝撃を非常に小さくする
ことがてきる。
【0047】前記液膜欠如部Rの形成が確認されたなら
ば、左右の移動フレーム用進退操作具28,28の操作
により左右の移動フレーム24,24を前進させ、バツ
キングロールBにコーテイングロールCを接近させ、バ
ツキングロールBでバツクアツプされて搬送される被塗
工物Wに対する転移塗工を開始する。転移塗工は、回転
するコーテイングロールCの液膜部Lが接すると、液膜
部Lが被塗工物に転移して塗工膜Hとなると共に、回転
するコーテイングロールCの液膜欠如部Rが接すると、
被塗工物Wに帯状の未塗工域Vを形成する。
【0048】もし、コーテイングロールCの外周面上の
液膜欠如部Rに微量の液が残存していることが確認され
たならば、間欠移動装置44の左右の回動操作具47,
47を操作して、被塗工物Wの表面に液膜欠如部Rが接
近したときにのみ、被塗工物WとコーテイングロールC
を離反させる。この間欠移動操作により、被塗工物Wと
コーテイングロールCの液膜欠如部Rとを完全に離反さ
せて、被塗工物Wに塗工液の全く付着していない未塗工
域Vを形成することができる。コーテイングロールCの
外周面上の液膜欠如部Rに液が無いか又は有るとしても
非常に微量であるため、被塗工物Wからコーテイングロ
ールCを偏心カム46の回動操作で離接させるときの離
接寸法を非常に小さくすることが可能となり(例えば、
コーテイングロールCの液膜部Lの膜厚みが500μm
のときには離接寸法は100μm程度)、離接時に発生
する衝撃を著しく従来に比べて飛躍的に低減できる。そ
の結果、塗工装置41に発生する振動が非常に小さくな
り、高精度の塗工ができる。
【0049】なお、コーテイングロールCの外周面上の
液膜欠如部Rに微量の液が残存していないことが確認さ
れたならば、スクレーパーS及び間欠移動装置44のい
ずれか一方の操作又は両方の操作を省略することができ
る。このとき、スクレーパーSの回動及びコーテイング
ロールCの間欠移動がないため、衝撃の発生がなく更に
高精度の塗工ができる。
【0050】本実施例は、バツキングロールBの回転方
向と逆方向へコーテイングロールCを回転させるリバー
スロール塗工方式であるため、塗工液Eの粘度が100
CPS以上で、塗工膜Hの塗工厚みが20μm以上の塗
工に適している。
【0051】(第4実施例)図5は本発明の第4実施例
を示すものであり、固定フレーム及び移動フレームを切
欠いて示す全体の左側面図である。なお、図5は、左右
に一組づづ配置された間欠移動装置44及び塗工間隙調
節具45(図3参照)の図示が省略されている。
【0052】本実施例の塗工装置56が前記第3実施例
の塗工装置41(図3及び図4参照)と大きく異なる所
は、インバースロール塗工方式であり、バツキングロー
ルBを矢符D方向へ回転駆動させると共に、コーテイン
グロールCを矢符I方向へ回転駆動させたことである。
構成部材は、前記第3実施例と実質的に同一であり、図
中の同一符号は同一構成部材を示す。
【0053】(第5実施例)図6は、本発明の第5実施
例を示すものであり、(A)は固定フレーム及び移動フ
レームを切欠いて示す全体の左側面図、(B)は液膜部
Lを形成している状態を示す一部断面した要部の拡大側
面図、(C)は液膜欠如部Rを形成している状態を示す
一部断面した要部の拡大側面図である。なお、図6
(A)は、左右に一組づづ配置された間欠移動装置44
及び塗工間隙調節具45(図3参照)の図示が省略され
ている。
【0054】本実施例の塗工装置61が前記第3実施例
の塗工装置41(図3及び図4参照)と大きく異なる所
は、ダイ装置13の代わりに液膜遮断用ドクターエツジ
付きダイコーター23を用いたことである。これ以外の
構成は、前記第3実施例と実質的に同一であり、図中の
同一符号は同一構成部材を示す。
【0055】上記液膜遮断用ドクターエツジ付きダイコ
ーター23は、固定フレーム14,14に揺動自在に夫
々軸支25された左右の移動フレーム24,24と、移
動フレーム24,24に揺動自在に夫々軸支27された
ヘツド26と、移動フレーム24,24を塗工位置(図
(A)中に実線で示す位置)から待機位置(図(A)中
に二点鎖線で示す位置)まで進退させるエアーシリンダ
ー等からなる左右の進退操作具28,28と、塗工位置
(図(A)中に実線で示す位置)に停止するヘツド26
を液膜部形成位置(図(B)に示す位置)から液膜欠如
部形成位置(図(C)に示す位置)まで進退させるエア
ーシリンダー等からなる左右の進退操作具29,29と
を備えている。
【0056】上記ヘツド26は、左右の移動フレーム2
4,24に軸支されたコーテイングロールCの外周面に
接近してロール長手方向に開設した吐出スリツト30
と、吐出スリツト30のロール搬出側に配置されたロー
ル長手方向に長い液膜遮断用ドクターエツジ31と、吐
出スリツト30の被塗工物搬入側に配置されたロール長
手方向に長い入口エツジ32とを備え、入口エツジ32
の先端32aをコーテイングロールCの外周面に限りな
く接近させ、この先端32aを前記軸支27の中心とし
てある。更に、ヘツド26は、左右の進退操作具29,
29の操作により、ドクターエツジ31の先端31aを
コーテイングロールCの外周面から塗工厚みに相当する
寸法だけ離反させる液膜部形成位置(図(B)に示す位
置)から、ドクターエツジ31の先端31aをコーテイ
ングロールCの外周面に限りなく接近させる液膜欠如部
形成位置(図(C)に示す位置)までの間を、間欠的に
移動するようになつている。
【0057】前記ヘツド26は、その内部にマニホール
ド(図示は省略)が形成され、このマニホールドが吐出
スリツト30に繋がつている。ヘツド26は、塗工液供
給ポンプ(図示は省略)からマニホールドに供給された
塗工液を吐出スリツト30の全域へ均等に導くようにな
つている。
【0058】次に、本実施例の塗工装置61を用いた間
欠塗工の方法の手順を説明する。先ず、左右の移動フレ
ーム用進退操作具28,28の操作により左右の移動フ
レーム24,24を後退させ、コーテイングロールCを
バツキングロールBから離反させ、被塗工物Wがバツキ
ングロールBにバツクアツプされて搬送されてくるよう
に被塗工物通しを行つて準備する。次に、塗工位置(図
(B),(C)で示す位置)にある液膜遮断用ドクター
エツジ付きダイコーター23のヘツド26に供給された
塗工液をヘツド26の吐出スリツト30の長手方向全域
へ導き、回転中のコーテイングロールCの外周面に塗工
液を付着させる。
【0059】このとき、左右の進退操作具29,29の
操作により、液膜遮断用ドクターエツジ31を液膜部形
成位置(図(B)に示す位置)に後退させてコーテイン
グロールCの外周面からドクターエツジ31の刃先31
aを離すことにより、コーテイングロールCの外周面に
所定膜厚みの液膜部Lを形成させる。所定時間経過後
に、左右の進退操作具29,29の操作により、ドクタ
ーエツジ31を液膜欠如部形成位置(図(C)に示す位
置)に所定時間だけ前進させてコーテイングロールCの
外周面にドクターエツジ31の刃先31aを当接させる
か又は限りなく接近させることにより、コーテイングロ
ールCの外周面に液膜欠如部Rを形成させる。
【0060】このドクターエツジ31の後退と前進を繰
り返して塗工することにより、コーテイングロールCの
外周面上にロール長手方向へ長い帯状の液膜欠如部Rを
適宜帯幅寸法(コーテイングロールCの回転方向に沿つ
てみた寸法)で適宜周ピツチ毎に形成し、液膜欠如部R
以外のところを液膜部Lとする。ドクターエツジ31を
離反させる寸法は液膜部Lの膜厚みと等しい非常に小さ
い値となるため、離接時に発生する衝撃を極端に低減で
き、高精度の塗工が可能となる。
【0061】なお、液膜欠如部Rに微量の液が付着して
いるたきには、スクレーパーSを間欠的に回動して液膜
欠如部Rにのみ当接する掻取りブレード52で付着液を
除去しておく。このスクレーパーSは、軽量に構成する
ことができるため、掻取りブレード52が回動するとき
に発生する衝撃を非常に小さくすることがてきる。
【0062】前記液膜欠如部Rの形成が確認されたなら
ば、左右の進退操作具28,28の操作により左右の移
動フレーム24,24を前進させ、バツキングロールB
にコーテイングロールCを接近させ、バツキングロール
Bでバツクアツプされて搬送される被塗工物Wに対する
転移を開始する。転移塗工は、回転するコーテイングロ
ールCの液膜部Lが接すると、液膜部Lが被塗工物に転
移して塗工膜Hとなると共に、回転するコーテイングロ
ールCの液膜欠如部Rが接すると、被塗工物Wに帯状の
未塗工域Vを形成する。
【0063】もし、コーテイングロールCの外周面上の
液膜欠如部Rに微量の液が残存していることが確認され
たならば、間欠移動装置44(図3参照)を操作して、
被塗工物Wの表面に液膜欠如部Rが近接したときにの
み、被塗工物WとコーテイングロールCを離反させる。
この間欠移動操作により、被塗工物Wとコーテイングロ
ールCの液膜欠如部Rとを完全に離反させて、被塗工物
Wに塗工液の全く付着していない未塗工域Vを形成する
ことができる。コーテイングロールCの外周面上の液膜
欠如部Rに液が無いか又は有るとしても非常に微量であ
るため、被塗工物WからコーテイングロールCを離反さ
せるときの離反寸法を非常に小さくすることが可能とな
り(例えば、コーテイングロールCの液膜部Lの膜厚み
が500μmのときには離反寸法は100μm程度)、
離接時に発生する衝撃を極端に従来に比べて飛躍的に低
減できる。その結果、塗工装置61に発生する振動が非
常に小さくなり、高精度の塗工ができる。
【0064】なお、コーテイングロールCの外周面上の
液膜欠如部Rに微量の液が残存していないことが確認さ
れたならば、スクレーパーS及び間欠移動装置44(図
3参照)のいずれか一方の操作又は両方の操作を省略す
ることができる。このとき、スクレーパーSの回動及び
間欠コーテイングロールCの間欠移動がないため、衝撃
の発生がなく更に高精度の塗工ができる。
【0065】(第6実施例)図7は本発明の第6実施例
を示すものであり、固定フレーム及び移動フレームを切
欠いた左側面図である。なお、図7は、左右に一組づづ
配置された間欠移動装置44及び塗工間隙調節具45
(図3参照)の図示が省略されている。
【0066】本実施例の塗工装置66が前記第5実施例
の塗工装置61(図6参照)と大きく異なる所は、イン
バースロール塗工方式であり、バツキングロールBを矢
符D方向へ回転駆動させると共に、コーテイングロール
Cを矢符I方向へ回転駆動させたことである。構成部材
は、前記第5実施例と実質的に同一であり、図中の同一
符号は同一構成部材を示す。
【0067】(第7実施例)図8は、本発明の第7実施
例を示すものであり、固定フレームを切欠いて示す左側
面図である。
【0068】本実施例の塗工装置76は、枚葉の被塗工
物Wmにダイ装置15で直接に間欠塗工する方式であ
り、矢符D方向へ回転駆動するエンドレス状のベルトコ
ンベアJと、ベルトコンベアJの外周面上に形成された
被塗工物搬送路Yに付設したダイ装置13とを備えてい
る。ベルトコンベアJは、前後に軸支されたドラム7
7,77と、前後のドラム77,77に張架された通気
性のエンドレスベルト78と、エンドレスベルト78の
裏面側に配置された吸引箱79及びガイドロール80と
を備え、一方のドラム77に接合した減速機付き駆動モ
ーター(図示は省略)でエンドレスベルト78が駆動さ
れる。
【0069】上記吸引箱79は、通気性のエンドレスベ
ルト78に枚葉の被塗工物Wmを吸着させることによ
り、エンドレスベルト78と被塗工物Wmとの間でスリ
ツプが生じないようにして、被塗工物Wmをエンドレス
ベルト78で搬送するようにしてある。なお、ベルトコ
ンベアJは、エンドレスベルト78の搬送面に粘着性を
付与して、エンドレスベルト78に被塗工物Wmを粘着
させて位置ズレしないように搬送させることも可能であ
る。ガイドロール80は、搬送されてくる被塗工物Wm
の表面とダイ装置13の吐出口16aとの間隙が一定と
なるように、ダイ装置13と対峙して固定フレーム15
に軸支してある。ガイドロール80は、必要に応じて、
エンドレスベルト78と同期して強制駆動される。
【0070】前記ダイ装置13は、左右の固定フレーム
14,14に摺動自在に配置されたダイベツド15と、
固定フレーム14,14との間に配設されたエアーシリ
ンダー等からなる左右の進退操作具18,18とを備
え、進退操作具18,18の操作によりダイヘツド15
が塗工位置(図中に実線で示す位置)から待機位置(図
中に二点鎖線で示す位置)まで進退するようになつてい
る。ダイヘツド15は、その内部に、塗工位置(図中に
実線で示す位置)において被塗工物搬送路Yに近接して
エンドレスベルト78の横断方向に開設する吐出スリツ
ト16と、吐出スリツト16に繋がる1個又は複数個の
マニホールド17とが形成されている。ダイヘツド15
は、吐出スリツト16の途中にスリツト用開閉弁19が
配置され、この開閉弁19の操作により吐出スリツト1
6を開閉するようにしてある。
【0071】前記ダイ装置13は、塗工液供給ポンプ
(図示は省略)からマニホールド17に供給された塗工
液を、開閉弁19が開いている状態(図示されている状
態)の吐出スリツト16の全域に均等に分配し、吐出ス
リツト16の吐出口16aの長手方向の全域から被塗工
物搬送路Yに向かつて均等に吐出する。なお、吐出スリ
ツト16の被塗工物進行方向の長さは、塗工液の粘度に
もよるが重力の影響を考慮して、均一な吐出分布を得る
ために、0.1〜3mmの間が好ましい。
【0072】次に、本実施例の塗工装置76を用いた間
欠塗工の方法の手順を説明する。先ず、被塗工物Wmが
所定の間隔を設けてベルトコンベアJで搬送されてくる
ように準備する。次に、ダイ装置13の進退操作具1
8,18の操作によりダイヘツド15を塗工位置まで前
進させると共にダイ装置13の開閉弁19を開き、吐出
スリツト16の吐出口16aの長手方向の全域から均等
に吐出した塗工液を被塗工物Wmの表面に塗工して塗工
膜Hを形成する。
【0073】続けて、所定時間だけ開閉弁19を開いた
後に、開閉弁19を所定時間だけ閉じることにより、吐
出スリツト16の吐出口16aから塗工液が吐出するの
を停止させ、被塗工物Wmに未塗工域Vを形成する。前
記被塗工物Wmの搬送と同期させて開閉弁19の開閉を
繰り返することにより、被塗工物Wmの表面に被塗工物
Wmの横断方向へ長い帯状の未塗工域Vを形成する。被
塗工物Wmに未塗工域Vを形成するときに、ダイ装置1
3を被塗工物Wmから離反させる必要がないため、大き
な衝撃の発生がなく、高精度の塗工が可能となる。
【0074】塗工が完了しならば、進退操作具18,1
8の操作によりダイヘツド15を待機位置まで後退さ
せ、ダイヘツド15の清掃等を行い、次の間欠塗工まで
待機させる。
【0075】本実施例の塗工装置76は、ダイ装置13
の開閉弁19の開閉動作タイミングを変更して液膜欠如
部Rの帯幅寸法及びピツチを調節することにより、図9
に示す第1〜3の塗工パターンを得ることができる。同
図(A−1)の平面図及び(A−2)の側面図は、被塗
工物Wmの表面全面に塗工膜Hを形成した第1の塗工パ
ターンを示す。この塗工パターンは、被塗工物Wmの裏
面側に塗工液が付着しないようにしてある。同図(B−
1)の平面図及び(B−2)の側面図は、被塗工物Wm
の表面周縁に未塗工域Vを形成した第2の塗工パターン
を示す。同図(C−1)の平面図及び(C−2)の側面
図は、被塗工物Wmの表面に複数に区分した塗工膜H,
Hを形成した第3の塗工パターンを示す。
【0076】(第8実施例)図10は本発明の第8実施
例を示すものであり、固定フレーム及び移動フレームを
切欠いて示す左側面図である。
【0077】本実施例の塗工装置81は、枚葉の被塗工
物Wmに対するリバースロール塗工方式であり、矢符D
方向へ回転駆動するエンドレス状のベルトコンベアJ
と、ベルトコンベアJに付設した矢符D方向へ回転駆動
するコーテイングロールCと、コーテイングロールCに
付設したダイ装置13と、ベルトコンベアJに対するコ
ーテイングロールCの進入側に配置したスクレーパーS
とを備えている。ベルトコンベアJは、前記第7実施例
(図8参照)のベルトコンベアJと同様に構成されてい
る。
【0078】前記コーテイングロールCは、鋼製の筒部
の外周をメツキ等して仕上げた所謂鉄ロールからなり、
左右の移動フレーム24,24に軸支されていると共
に、減速機付き駆動モーター(図示は省略)で駆動され
る。左右の移動フレーム24,24は、固定フレーム1
5,15に夫々軸支25されて揺動自在となつていると
共に、ベルトコンベアJの外周面上に形成された被塗工
物搬送路Yに向かつてコーテイングロールCを接近させ
る方向へエアーシリンダー等からなる進退操作具28,
28で付勢してある。
【0079】前記固定フレーム14,14と移動フレー
ム24,24との間の左右両側寄りには、図示は省略し
たが、ベルトコンベアJに対してコーテイングロールC
を間欠的に離接させる間欠移動装置44(図3参照)
と、ベルトコンベアJの外周面上に形成された被塗工物
搬送路YとコーテイングロールCとの間に所定の塗工間
隙を形成するための塗工間隙調節具45(図3参照)と
が一組づつ配置されている。
【0080】前記ダイ装置13は、左右の移動フレーム
24,24に摺動自在に配置されたダイヘツド15と、
移動フレーム24,24との間に配設されたエアーシリ
ンダー等からなる左右の進退操作具18,18とを備
え、進退操作具18,18の操作によりダイヘツド15
が塗工位置(図中に実線で示す位置)から待機位置(図
中に二点鎖線で示す位置)まで進退するようになつてい
る。ダイヘツド15は、その内部に、塗工位置において
コーテイングロールCの外周面に近接してロール長手方
向全域に開設する吐出スリツト16と、吐出スリツト1
6に繋がる1個又は複数個のマニホールド17とが形成
されている。ダイヘツド15は、吐出スリツト16の途
中にスリツト用開閉弁19が配置され、この開閉弁19
の操作により吐出スリツト16を開閉するようにしてあ
る。
【0081】前記ダイヘツド15は、塗工液供給ポンプ
(図示は省略)からマニホールド17に塗工液が供給さ
れると、吐出スリツト16の全域に塗工液を均等に分配
する。塗工位置で停止しているダイヘツド15は、開閉
弁19が開いている状態(図示されている状態)のと
き、吐出スリツト16の吐出口16aの長手方向全域か
らコーテイングロールCの外周面に向かつて塗工液を吐
出し、コーテイングロールCの外周面に液膜部Lを形成
する。また、同位置で停止しているダイヘツド15は、
開閉弁19が閉じているとき、吐出スリツト16の吐出
口16aからの塗工液の吐出を停止し、コーテイングロ
ールCの外周面に液膜欠如部Rを形成する。
【0082】前記スクレーパーSは、移動フレーム24
に回動自在に軸支されたブレードホルダー51と、ブレ
ードホルダー51に保持されてコーテイングロールCの
ロール長手方向に延びる掻取りブレード52と、ブレー
ドホルダー51を回動操作するエアーシリンダー等から
なる左右の回動操作具(図示は省略)とを備えている。
掻取りブレード52は、回動操作により、その刃先がコ
ーテイングロールCの外周面の上記液膜欠如部Rにのみ
当接する掻取り位置からコーテイングロールCの外周面
の液膜部Lに当接しない非掻取り位置までの間を、間欠
的に離接するようになつていてる。スクレーパーSの下
方には、掻取り液を受ける受け皿54を配置してある。
【0083】次に、本実施例の塗工装置81を用いた間
欠塗工の方法の手順を説明する。先ず、左右の移動フレ
ーム用進退操作具28,28の操作により左右の移動フ
レーム24,24を後退させ、被塗工物Wmが所定の間
隔を設けてベルトコンベアJで搬送されてくるように準
備する。次に、ダイ装置13の進退操作具18,18の
操作によりダイヘツド15を塗工位置まで前進させる。
【0084】続けて、ダイ装置13の開閉弁19を所定
時間だけ開き、吐出スリツト16の吐出口16aの全域
から吐出した塗工液をコーテイングロールCの外周面に
塗工して液膜部Lを形成し、その後に、開閉弁19を所
定時間だけ閉じることにより、吐出スリツト16の吐出
口16aの全域から塗工液が吐出するのを停止して、コ
ーテイングロールCの外周面上に液膜欠如部Rを形成す
る。この開閉弁19の開閉を前記被塗工物Wmの搬送と
同期させながら繰り返すことにより、コーテイングロー
ルCの外周面上にロール長手方向へ長い帯状の液膜欠如
部Rを適宜帯幅寸法(コーテイングロールCの回転方向
に沿つてみた寸法)で適宜周ピツチ毎に形成し、液膜欠
如部R以外のところを液膜部Lとする。なお、液膜欠如
部Rに微量の液が付着しているたきには、スクレーパー
Sを間欠的に回動して液膜欠如部Rにのみ当接する掻取
りブレード52で付着液を除去しておく。このスクレー
パーSは、軽量に構成することができるため、掻取りブ
レード52が回動するときに発生する衝撃を非常に小さ
くすることがてきる。
【0085】前記液膜欠如部Rの形成が確認されたなら
ば、左右の移動フレーム用進退操作具28,28の操作
により左右の移動フレーム24,24を前進させ、コン
ベアベルトJにコーテイングロールCを接近させ、コン
ベアベルトJで搬送される枚葉の被塗工物Wmに対する
転移塗工を開始する。転移塗工は、回転するコーテイン
グロールCの液膜部Lが接すると、液膜部Lが被塗工物
に転移して塗工膜Hとなると共に、回転するコーテイン
グロールCの液膜欠如部Rが接すると、被塗工物Wmに
帯状の未塗工域Vを形成する。
【0086】もし、コーテイングロールCの外周面上の
液膜欠如部Rに微量の液が残存していることが確認され
たならば、間欠移動装置44(図3参照)の左右の回動
操作具47,47(図3参照)を操作して、被塗工物W
mの表面に液膜欠如部Rが接近したときにのみ、被塗工
物WmとコーテイングロールCを離反させる。この間欠
移動操作により、被塗工物WmとコーテイングロールC
の液膜欠如部Rとを完全に離反させて、被塗工物Wmに
塗工液の全く付着していない未塗工域Vを形成すること
ができる。コーテイングロールCの外周面上の液膜欠如
部Rに液が無いか又は有るとしても非常に微量であるた
め、被塗工物WmからコーテイングロールCを偏心カム
46(図3参照)の回動操作で離接させるときの離接寸
法を非常に小さくすることが可能となり、離接時に発生
する衝撃を著しく従来に比べて飛躍的に低減できる。そ
の結果、塗工装置81に発生する振動が非常に小さくな
り、高精度の塗工ができる。
【0087】なお、コーテイングロールCの外周面上の
液膜欠如部Rに微量の液が残存していないことが確認さ
れたならば、スクレーパーS及び間欠移動装置44(図
3参照)のいずれか一方の操作又は両方の操作を省略す
ることができる。このとき、スクレーパーSの回動及び
コーテイングロールCの間欠移動がないため、衝撃の発
生がなく更に高精度の塗工ができる。
【0088】本実施例の塗工装置81は、開閉弁19の
動作タイミングを変更してコーテイングロールCの外周
面上に形成される液膜欠如部Rの帯幅寸法及び周ピツチ
を調節することにより、前記図9に示す第1〜3の塗工
パターンを得ることができる。
【0089】なお、本実施例の塗工装置76は、被塗工
物Wmを矢符X方向と逆の方向に搬送して、インバース
ロール塗工方式とすることも勿論可能である。
【0090】(第9実施例)図11は、本発明の第9実
施例を示すものであり、固定フレーム及び移動フレーム
を切欠いて示す左側面図である。
【0091】本実施例の塗工装置86が前記第8実施例
の塗工装置81(図10参照)と大きく異なる所は、ダ
イ装置13の代わりに液膜遮断用ドクターエツジ付きダ
イコーター23を用いたことである。これ以外の構成
は、前記第8実施例と実質的に同一であり、図中の同一
符号は同一構成部材を示す。
【0092】上記液膜遮断用ドクターエツジ付きダイコ
ーター23は、固定フレーム14,14に揺動自在に夫
々軸支25された左右の移動フレーム24,24と、移
動フレーム24,24に揺動自在に夫々軸支27された
ヘツド26と、移動フレーム24,24を塗工位置から
待機位置まで進退させるエアーシリンダー等からなる左
右の進退操作具28,28と、塗工位置に停止するヘツ
ド26を液膜部形成位置(図中に実線で示す位置)から
液膜欠如部形成位置(図中に二点鎖線で示す位置)まで
進退させるエアーシリンダー等からなる左右の進退操作
具29,29とを備えている。
【0093】上記ヘツド26は、左右の移動フレーム2
4,24に軸支されたコーテイングロールCの外周面に
接近してロール長手方向に開設した吐出スリツト30
と、吐出スリツト30のロール搬出側に配置されたロー
ル長手方向に長い液膜遮断用ドクターエツジ31と、吐
出スリツト30のロール搬入側に配置されたロール長手
方向に長い入口エツジ32とを備え、入口エツジ32の
先端32aをコーテイングロールCの外周面に限りなく
接近させ、この先端32aを前記軸支27の中心として
ある。更に、ヘツド26は、左右の進退操作具29,2
9の操作により、液膜遮断用ドクターエツジ31の先端
31aをコーテイングロールCの外周面から塗工厚みに
相当する寸法だけ離反させる液膜部形成位置から、ドク
ターエツジ31の先端31aをコーテイングロールCの
外周面に限りなく接近させる液膜欠如部形成位置までの
間を、間欠的に移動するようになつている。
【0094】前記ヘツド26は、その内部にマニホール
ドが形成され、マニホールドが上記吐出スリツト30に
繋がつている。ヘツド26は、塗工液供給ポンプ(図示
は省略)からマニホールドに供給された塗工液を吐出ス
リツト30の全域へ均等に導くようになつている。
【0095】次に、本実施例の塗工装置86を用いた間
欠塗工の方法の手順を説明する。先ず、左右の移動フレ
ーム用進退操作具28,28の操作により左右の移動フ
レーム24,24を後退させ、被塗工物Wmが所定の間
隔を設けてベルトコンベアJで搬送されてくるように準
備する。次に、塗工位置にある液膜遮断用ドクターエツ
ジ付きダイコーター23のヘツド26に供給された塗工
液をヘツド26の吐出スリツト30の長手方向全域へ導
き、回転中のコーテイングロールCの外周面に塗工液を
付着させる。
【0096】このとき、左右の進退操作具29,29の
操作により、ドクターエツジ31を液膜部形成位置に後
退させてコーテイングロールCの外周面からドクターエ
ツジ31の刃先31aを離すことにより、コーテイング
ロールCの外周面に所定膜厚みの液膜部Lを形成させ
る。所定時間経過後に、左右の進退操作具29,29の
操作により、ドクターエツジ31を液膜欠如部形成位置
に所定時間だけ前進させてコーテイングロールCの外周
面にドクターエツジ31の刃先31aを当接させるか又
は限りなく接近させることにより、コーテイングロール
Cの外周面に液膜欠如部Rを形成させる。
【0097】このドクターエツジ31の後退と前進を前
記被塗工物Wmの搬送と同期させながら繰り返すことに
より、コーテイングロールCの外周面上にロール長手方
向へ長い帯状の液膜欠如部Rを適宜帯幅寸法(コーテイ
ングロールCの回転方向に沿つてみた寸法)で適宜周ピ
ツチ毎に形成し、液膜欠如部R以外のところを液膜部L
とする。ドクターエツジ31を離反させる寸法は液膜部
Lの膜厚みと等しい非常に小さい値となるため、離接時
に発生する衝撃を極端に低減でき、高精度の塗工が可能
となる。
【0098】なお、液膜欠如部Rに微量の液が付着して
いるたきには、スクレーパーSを間欠的に回動して液膜
欠如部Rにのみ当接する掻取りブレード52で付着液を
除去しておく。このスクレーパーSは、軽量に構成する
ことができるため、掻取りブレード52が回動するとき
に発生する衝撃を非常に小さくすることがてきる。
【0099】前記液膜欠如部Rの形成が確認されたなら
ば、左右の進退操作具28,28の操作により左右の移
動フレーム24,24を前進させ、コンベアベルトJに
コーテイングロールCを接近させ、コンベアベルトJで
搬送される枚葉の被塗工物Wmに対する転移塗工を開始
する。転移塗工は、回転するコーテイングロールCの液
膜部Lが接すると、液膜部Lが被塗工物に転移して塗工
膜Hとなると共に、回転するコーテイングロールCの液
膜欠如部Rが接すると、被塗工物Wmに帯状の未塗工域
Vを形成する。
【0100】もし、コーテイングロールCの外周面上の
液膜欠如部Rに微量の液が残存していることが確認され
たならば、間欠移動装置44(図3参照)の左右の回動
操作具47,47(図3参照)を操作して、被塗工物W
mの表面に液膜欠如部Rが接近したときにのみ、被塗工
物WmとコーテイングロールCを離反させる。この間欠
移動操作により、被塗工物WmとコーテイングロールC
の液膜欠如部Rとを完全に離反させて、被塗工物Wmに
塗工液の全く付着していない未塗工域Vを形成すること
ができる。コーテイングロールCの外周面上の液膜欠如
部Rに液が無いか又は有るとしても非常に微量であるた
め、被塗工物WmからコーテイングロールCを偏心カム
46(図3参照)の回動操作で離接させるときの離接寸
法を非常に小さくすることが可能となり、離接時に発生
する衝撃を著しく従来に比べて飛躍的に低減できる。そ
の結果、塗工装置81に発生する振動が非常に小さくな
り、高精度の塗工ができる。
【0101】なお、コーテイングロールCの外周面上の
液膜欠如部Rに微量の液が残存していないことが確認さ
れたならば、スクレーパーS及び間欠移動装置44(図
3参照)のいずれか一方の操作又は両方の操作を省略す
ることができる。このとき、スクレーパーSの回動及び
コーテイングロールCの間欠移動がないため、衝撃の発
生がなく更に高精度の塗工ができる。
【0102】本実施例の塗工装置86は、液膜遮断用ド
クターエツジ付きダイコーター23のドクターエツジ3
1の後退と前進を繰り返えすタイミングを変更してコー
テイングロールCの外周面上に形成される液膜欠如部R
の帯幅寸法及び周ピツチを調節することにより、前記図
9に示す第1〜3の塗工パターンを得ることができる。
【0103】なお、本実施例の塗工装置86は、被塗工
物Wmを矢符Z方向と逆の方向に搬送して、インバース
ロール塗工方式とすることも勿論可能である。
【0104】
【発明の効果】以上詳述の如く、本発明は、次の如き優
れた効果を有する。請求項1及び記載の本発明は、コ
ーテイングロールの回転に伴い被塗工物に塗工膜と未塗
工域を形成することができるため、コーテイングロール
を被塗工物から離反させることなく塗工できる。その結
果、本発明は、従来発生していた大きな衝撃をなくし
て、高精度の間欠塗工ができる。更に、これら本発明に
あっては、被塗工物の未塗工域に塗工液が付着するのを
予防して、塗工液の付着しない未塗工域を形成すること
ができる。
【0105】請求項及び記載の本発明にあっては、
コーテイングロールの外周面上の液膜欠如部に塗工液が
無いか又は有るとしても非常に微量であるため、被塗工
物とコーテイングロールとを離反させるときの離反寸法
を非常に小さくすることができ、離接時に発生する衝撃
を極端に低減できる。その結果、本発明は、従来発生し
ていた大きな衝撃をなくして、高精度の間欠塗工ができ
る。更に、本発明は、被塗工物の未塗工域に塗工液の付
着していない塗工ができる。請求項7記載の本発明は、
被塗工物とダイ装置とを離反させることなく、被塗工物
に塗工膜と未塗工域を形成することができる。その結
果、本発明は、従来発生していた大きな衝撃をなくし
て、高精度の間欠塗工ができる。
【0106】請求項記載の本発明は、液膜遮断用ドク
ターエツジを離反させる寸法が非常に小さい値となり、
離接時に発生する衝撃を極端に低減できる。その結果、
本発明は、従来発生していた大きな衝撃をなくして、高
精度の間欠塗工ができる。請求項10記載の本発明は、
被塗工物とコーテイングロールとを離反させることな
く、被塗工物に塗工膜と未塗工域を形成することができ
る。その結果、本発明は、従来発生していた大きな衝撃
をなくして、高精度の間欠塗工ができる。
【0107】請求項11記載の本発明は、被塗工物に未
塗工域を形成するとき被塗工物とコーテイングロールと
を離反させる必要がなく、更に、液膜遮断用ドクターエ
ツジの離接時に発生する衝撃を極端に低減できる。その
結果、本発明は、従来発生していた大きな衝撃をなくし
て、高精度の間欠塗工ができる。更に、本発明は、被塗
工物の未塗工域に塗工液が付着するのを予防して、被塗
工物の未塗工域に塗工液の付着していない塗工ができ
る。
【0108】請求項12記載の本発明は、被塗工物とコ
ーテイングロールとを離反させるときの離反寸法を非常
に小さくすることができ、離接時に発生する衝撃を極端
に低減できる。その結果、本発明は、従来発生していた
大きな衝撃をなくして、高精度の間欠塗工ができる。更
に、本発明は、被塗工物の未塗工域に塗工液の付着して
いない塗工ができる。請求項13記載の本発明にあつて
は、連続する被塗工物の表面に塗工膜と帯状の未塗工域
とを形成することができる。請求項14記載の本発明に
あつては、枚葉の被塗工物の表面に塗工膜と帯状の未塗
工域とを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すものであり、固定フ
レームを一部切欠いた左側面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示すものであり、(A)
は固定フレーム及び移動フレームを切欠いて示す全体の
左側面図、(B)は塗工膜Hを形成している状態を示す
一部断面した要部の拡大側面図、(C)は非塗工域Vを
形成している状態を示す一部断面した要部の拡大側面図
である。
【図3】本発明の第3実施例を示すものであり、(A)
は全体の平面図、(B)は全体の左側面図である。
【図4】本発明の第3実施例を示すものであり、主要部
のみを抽出して示す左側面図である。
【図5】本発明の第4実施例を示すものであり、固定フ
レーム及び移動フレームを切欠いて示す全体の左側面図
である。
【図6】本発明の第5実施例を示すものであり、(A)
は固定フレーム及び移動フレームを切欠いて示す左側面
図、(B)は液膜部Lを形成している状態を示す一部断
面した要部の拡大側面図、(C)は液膜欠如部Rを形成
している状態を示す一部断面した要部の拡大側面図であ
る。
【図7】本発明の第6実施例を示すものであり、固定フ
レーム及び移動フレームを切欠いて示す左側面図であ
る。
【図8】本発明の第7実施例を示すものであり、固定フ
レームを切欠いて示す左側面図である。
【図9】各種の塗工パターンを示すものであり、同図
(A−1)は第1の塗工パターンの平面図、(A−2)
は同パターンの側面図であり、同図(B−1)は第2の
塗工パターンの平面図、(B−2)は同パターンの側面
図であり、同図(C−1)は第3の塗工パターンの平面
図、(C−2)は同パターンの側面図である。
【図10】本発明の第8実施例を示すものであり、固定
フレーム及び移動フレームを切欠いて示す左側面図であ
る。
【図11】本発明の第9実施例を示すものであり、固定
フレーム及び移動フレームを切欠いて示す左側面図であ
る。
【図12】従来の塗工装置を示すものであり、(A)は
全体の平面図、(B)は一部を切欠いて示す左側面図で
ある。
【図13】従来の塗工装置の別態様を示すものであり、
固定フレーム及び移動フレームを切欠いて示す左側面図
である。
【符号の説明】
B…バツキングロール(被塗工物用搬送具) C…コーテイングロール H…塗工膜 L…液膜部 R…液膜欠如部 S…スクレーパー J…ベルトコンベア(被塗工物用搬送具) V…未塗工域 W(Wm)…被塗工物 13…ダイ装置 19…開閉弁 23…液膜遮断用ドクターエツジ付きダイコーター 31…液膜遮断用ドクターエツジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−226173(JP,A) 特公 昭29−6394(JP,B1) 特公 昭38−1471(JP,B1) 特公 昭40−1871(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05C 1/00 - 1/16 B05C 5/00 - 5/04 B05D 1/26 - 1/28

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転するコーテイングロールの外周面上に
    間欠的に塗工液を供給して液膜部を形成することによ
    り、隣接する液膜部の間にロール長手方向へ長い帯状の
    液膜欠如部を形成し、バツキングロールにバツクアツプ
    されて搬送されてくる連続する被塗工物の表面に、コー
    テイングロールの液膜部を転移して塗工膜を形成すると
    共に、隣接する塗工膜の間に被塗工物の横断方向へ長い
    帯状の未塗工域を形成するものであり、前記液膜欠如部
    が前記被塗工物に達する前に、液膜欠如部に付着してい
    る液を除去することを特徴とする塗工方法。
  2. 【請求項2】前記被塗工物の表面に前記液膜欠如部が接
    近したときに、前記被塗工物と前記コーテイングロール
    を離反させる請求項1記載の塗工方法。
  3. 【請求項3】回転するコーテイングロールの外周面上に
    間欠的に塗工液を供給して液膜部を形成することによ
    り、隣接する液膜部の間にロール長手方向へ長い帯状の
    液膜欠如部を形成し、コンベアで搬送されてくる隣接す
    る枚葉の被塗工物の間に液膜欠如部を位置させつつ、各
    被塗工物の表面にコーテイングロールの液膜部を転移し
    て塗工膜を形成するものであり、前記液膜欠如部が前記
    隣接する枚葉の被塗工物の間に達する前に、液膜欠如部
    に付着している液を除去することを特徴とする塗工方
    法。
  4. 【請求項4】前記隣接する枚葉の被塗工物の間に前記液
    膜欠如部が接近したときに、前記被塗工物と前記コーテ
    イングロールとを離反させる請求項3記載の塗工方法。
  5. 【請求項5】被塗工物用搬送具で被塗工物を搬送し、ダ
    イ装置のスリツト用開閉弁を開いて吐出スリツトから塗
    工液を吐出するときには被塗工物に塗工膜を形成し、ス
    リツト用開閉弁を閉じて吐出スリツトから塗工液を吐出
    するのを停止するときには被塗工物に被塗工物の横断方
    向へ長い帯状の未塗工域を形成することを特徴とする塗
    工方法。
  6. 【請求項6】被塗工物用搬送具で被塗工物を搬送し、こ
    の被塗工物に液膜遮断用ドクターエツジ付きダイコータ
    ーの吐出スリツトの塗工液を付着し、被塗工物搬送路か
    らドクターエツジを離反するときにはドクターエツジを
    通過する被塗工物に所定膜厚みの塗工膜を形成し、逆に
    被塗工物搬送路にドクターエツジを当接させるか又は限
    りなく接近させるときにはドクターエツジを通過する被
    塗工物に被塗工物の横断方向へ長い帯状の未塗工域を形
    成することを特徴とする塗工方法。
  7. 【請求項7】被塗工物用搬送具と、被塗工物用搬送具に
    形成された被塗工物搬送路に付設したダイ装置とを備
    え、このダイ装置は、この被塗工物搬送路に接してロー
    ル長手方向に開設した吐出スリツトと、吐出スリツトの
    途中に配設したスリツト用開閉弁とを備えていることを
    特徴とする塗工装置。
  8. 【請求項8】回転駆動するエンドレス状のベルトコンベ
    アと、ベルトコンベアの外周面上に形成された被塗工物
    搬送路に付設したダイ装置とを備え、このダイ装置は、
    この被塗工物搬送路に近接してベルトコンベアのエンド
    レスベルトの横断方向に開設する吐出スリツトと、吐出
    スリツトの途中に配置したスリツト用開閉弁とを備えて
    いることを特徴とする塗工装置。
  9. 【請求項9】被塗工物用搬送具と、被塗工物用搬送具に
    形成された被塗工物搬送路に付設した液膜遮断用ドクタ
    ーエツジ付きダイコーターとを備え、このダイコーター
    は、この被塗工物搬送路に接してロール長手方向に開設
    した吐出スリツトと、この吐出スリツトより被塗工物搬
    出側に、被塗工物搬送路に対して離接するように配置し
    たロール長手方向に長い液膜遮断用ドクターエツジとを
    備えていることを特徴とする塗工装置。
  10. 【請求項10】被塗工物用搬送具と、被塗工物用搬送具
    に付設した回転駆動するコーテイングロールと、コーテ
    イングロールに付設したダイ装置とを備え、このダイ装
    置は、このコーテイングロールの外周面に近接してロー
    ル長手方向に開設した吐出スリ ツトと、吐出スリツトの
    途中に配置したスリツト用開閉弁とを備えたことを特徴
    とする塗工装置。
  11. 【請求項11】被塗工物用搬送具と、被塗工物用搬送具
    に付設した回転駆動するコーテイングロールと、コーテ
    イングロールに付設した液膜遮断用ドクターエツジ付き
    ダイコーターとを備え、このダイコーターは、このコー
    テイングロールの外周面に近接してロール長手方向に開
    設した吐出スリツトと、この吐出スリツトよりコーテイ
    ングロール搬出側に、コーテイングロールの外周面に対
    して離接するように配置したロール長手方向に長い液膜
    遮断用ドクターエツジと、前記コーテイングロールの外
    周面上に形成される液膜欠如部に対応する領域にのみ当
    接するスクレーパーとを備えたことを特徴とする塗工装
    置。
  12. 【請求項12】前記被塗工物用搬送具と前記コーテイン
    グロールとの間に、両者を間欠的に離反させる離接装置
    を備え、コーテイングロールの外周面上に形成される液
    膜欠如部に対応する領域が被塗工物用搬送具に接近する
    間だけ、両者を離反させるようにした請求項10又は1
    1記載の塗工装置。
  13. 【請求項13】前記被塗工物用搬送具が回転するバツキ
    ングロールである請求項7,9,10,11又は12記
    載の塗工装置。
  14. 【請求項14】前記被塗工物用搬送具が回転するエンド
    レスベルトである請求項7,9,10,11又は12記
    載の塗工装置。
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