JP2000200965A - 接着剤塗布方法、接着剤塗布ヘッド、及び接着剤塗布装置 - Google Patents

接着剤塗布方法、接着剤塗布ヘッド、及び接着剤塗布装置

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JP2000200965A
JP2000200965A JP98399A JP98399A JP2000200965A JP 2000200965 A JP2000200965 A JP 2000200965A JP 98399 A JP98399 A JP 98399A JP 98399 A JP98399 A JP 98399A JP 2000200965 A JP2000200965 A JP 2000200965A
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adhesive
discharge hole
circuit board
pressure
discharge
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Hachiro Nakatsuji
八郎 中逵
Koji Okawa
浩二 大川
Yasuo Sakurai
康雄 桜井
Akira Kabeshita
朗 壁下
Shigeru Oki
滋 大木
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズルと回路基板とを非接触とした状態にて
接着剤を上記回路基板に供給するにあたり、高い塗布位
置精度と安定した塗布品質を有する、接着剤塗布方法、
接着剤塗布ヘッド、及び接着剤塗布装置を提供する。 【解決手段】 接着剤119を吐出孔114から吐出す
る押出部材120の一端面124を平面にして、上記押
出部材が上記吐出孔に向かって移動するとき上記吐出孔
内における上記接着剤の吐出圧力を上昇させる圧力上昇
保護部分126を上記一端面と該一端面に対向する対向
面との隙間に形成するようにした。よって、上記吐出圧
力が従来に比べて上昇し上記接着剤の塗布位置精度が向
上し安定した塗布品質を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子部品を
接着剤で例えば回路基板に仮固定し実装するために、上
記接着剤を上記回路基板へ塗布する接着剤塗布ヘッド、
及び該接着剤塗布ヘッドを備えた接着剤塗布装置、並び
に上記接着剤塗布ヘッド及び接着剤塗布装置にて実行さ
れる接着剤塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】回路基板上に電子部品をはんだ付けする
一手法として、回路基板の接合電極間に接着剤を塗布し
て上記電子部品を装着後、上記接着剤を加熱硬化して上
記電子部品の仮固定を行い、最終的に溶融はんだを噴流
して上記電子部品と上記回路基板の接合電極との接合を
行うフローはんだ付け工法がある。該工法の内、接着剤
の塗布行程に使用される接着剤塗布装置について説明す
る。図22に示す接着剤塗布装置10は、当該接着剤塗
布装置10へ回路基板16を搬入、搬出する回路基板搬
送装置17と、接着剤を収容したバレル13を有し該バ
レル13にエアーを供給することで上記接着剤が押し出
されるノズル15を有する塗布ヘッド14と、該塗布ヘ
ッド14が取り付けられ回路基板16の上方にてX方向
に塗布ヘッド14を自在に移動させるX移動ロボット1
1と、該X移動ロボット11が取り付けられ該X移動ロ
ボット11を、上記X方向に対して平面上で直交するY
方向に移動させるY移動テーブル12とを備える。
【0003】このように構成される接着剤塗布装置10
の動作を説明する。電気的に制御されたエアーバルブが
開き、バレル13内にエアーが送り込まれると、バレル
13の先端に取り付けられたノズル15の先端からバレ
ル13内の接着剤が押し出される。上記接着剤を塗布す
る位置は、X移動ロボット11とY移動テーブル12と
の移動量にて決定される。次に、塗布ヘッド14が回路
基板16側へ下降しノズル15の先端と回路基板16と
が接触して、ノズル15の先端に押し出されている接着
剤が回路基板16上に転写して塗布される。ここで接着
剤の塗布量は、ノズル15の接着剤の排出孔径、バレル
13へ供給するエアー圧力、エアーバルブの解放時間、
ノズル15の先端部の温度などの条件で変更することが
可能である。接着剤を回路基板16に塗布した後、塗布
ヘッド14は直ちに上昇し、NCプログラム上で指示さ
れた次のポイントへの位置決めが開始される。このよう
にして所定部分に接着剤の塗布を完了した回路基板16
は次の電子部品装着行程へ移動し、部品装着、接着剤硬
化、及びはんだ付け行程を経て完成する。
【0004】しかし、このような従来の接着剤塗布装置
10では、ノズル15の先端と回路基板16とを接触さ
せて接着剤の塗布を行うため、塗布ヘッド14の上下動
作時間が必要であり、さらなる高速化が望みにくい。
又、図23に示すように、塗布ヘッド15の上昇の際に
接着剤が糸状に伸び、回路基板16上にひげ状19に塗
布されたり、図24に示すように、飛び散った液飛び部
分20が不必要な箇所に付着するなど、塗布精度が悪化
する他、回路基板16上の接合電極上に接着剤が付着
し、はんだ付け不良を発生する原因となっている。又、
接着剤の面からも塗布精度を改善するために粘度特性等
の改善がなされている。しかしながら上述のように、塗
布品質の面からも塗布速度の高速化は困難となってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、塗布ヘッド14
の上述の上下動作をなくして高速化を可能にするため、
ノズル15から接着剤を噴射することで回路基板16に
非接触な状態にて接着剤を回路基板16へ供給するジェ
ット方式が考案されている。このようなジェット方式の
塗布ヘッドは図25に示すような構造を有する。図25
に示す塗布ヘッド20は、大別して、駆動装置の一部を
構成するエアーシリンダ21と、押出部材22と、筒状
体23と、ノズル部材24とを備える。上記押出部材2
2はプランジャーとしての棒状の部材にてなり、エアー
シリンダ21によって駆動され、所定の移動速度及び移
動距離にて押出部材22の軸方向に沿って移動する。筒
状体23内にはバレル25から接着剤26が供給されて
いる。ノズル部材24は、押出部材22の延長線上に当
該押出部材22の軸方向に沿って、接着剤26を外部へ
排出するための吐出孔27を備える。又、ノズル部材2
4の内面24aには、押出部材22が上記内面24aへ
近接し当接したとき吐出孔27から回路基板16へ接着
剤26を噴射するため、接着剤26の圧力を高める凹状
の圧力室28が図示するように吐出孔27を中心にして
形成されている。又、押出部材22の先端部分22a、
つまり上記圧力室28に当接する部分は、図示するよう
に球形状に成形されている。
【0006】このように構成される塗布ヘッド20で
は、押出部材22はエアーシリンダ21の駆動により押
出部材22の先端部分22aが上記圧力室28に向かっ
て移動し、図26に示すように、先端部分22aの一部
分が圧力室28に進入することで、圧力室28の体積が
減少する。それにより圧力室28内の圧力が高まり、圧
力室28内の接着剤26が排出孔27を通って外部へ噴
射される。
【0007】ところが上述した従来の塗布ヘッド20で
は、押圧部材22の先端部分22aが球形状であるの
で、圧力室28と先端部分22aとの接触は、接触部分
29における線接触になる。よって、上記先端部分22
aが圧力室28に近接してきても、上記接触部分29に
上記先端部分22aが接触するまで圧力室28内の接着
剤26は、排出孔27を通して排出されることなく圧力
室28から逃げることができ、圧力室28内の圧力上昇
が起こりにくい。したがって吐出孔27から排出される
接着剤26の直進性が得られず、塗布位置の精度が悪
く、いわゆる糸引き等の不良が発生する他、接着剤26
の粘性抵抗により噴射停止が発生する場合もある。さら
に、上記先端部分22aと接触部分29との当接が繰り
返されることで、接触部分29に変形が生じ使用経過に
より塗布条件に変化が生じる場合もある。
【0008】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、ノズルと回路基板とを非接触とし
た状態にて接着剤を上記回路基板に供給するにあたり、
高い塗布位置精度と安定した塗布品質を有する、接着剤
塗布方法、接着剤塗布ヘッド、及び該接着剤塗布ヘッド
を備えた接着剤塗布装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1態様の接着
剤塗布方法は、電子部品を回路基板へ仮固定するための
接着剤を内部に収納するとともに該接着剤を吐出する吐
出孔を有する筒状体内を、該筒状体に非接触な状態で上
記接着剤押し出し用の押出部材を上記吐出孔に向かって
移動することで、上記筒状体の上記吐出孔に対して非接
触で対向して配置された上記回路基板へ上記吐出孔から
上記接着剤を吐出し塗布する接着剤塗布方法であって、
上記押出部材の一端面と上記筒状体における上記押出部
材の上記一端面に対向する対向面との隙間に、上記押出
部材が上記吐出孔に向かって移動するとき上記吐出孔内
における上記接着剤の吐出圧力を上昇させる圧力上昇保
護部分を形成して上記接着剤を上記吐出孔から上記回路
基板へ噴射させることを特徴とする。
【0010】又、本発明の第2態様の接着剤塗布ヘッド
は、電子部品を回路基板へ仮固定するための接着剤を内
部に収納する筒状体を備え、該筒状体には、当該筒状体
の軸方向に沿って当該筒状体に非接触な状態で延在し上
記接着剤を押し出す円柱状の押出部材を内部に有すると
ともに上記押出部材と同軸上に位置し上記接着剤を吐出
する吐出孔を有し、上記軸方向へ上記押出部材を移動さ
せることで上記筒状体の上記吐出孔に対して非接触で対
向して配置された上記回路基板へ上記接着剤を吐出し塗
布する接着剤塗布ヘッドであって、上記吐出孔が形成さ
れた上記筒状体の内面は平面であり、上記押出部材にお
ける上記内面に対向する一端面は、上記押出部材の上記
一端面と上記内面との隙間に、上記押出部材が上記吐出
孔に向かって移動するとき上記吐出孔内における上記接
着剤の吐出圧力を上昇させて上記接着剤を上記吐出孔か
ら上記回路基板へ噴射させる圧力上昇保護部分を形成す
る平坦面であることを特徴とする。
【0011】又、本発明の第3態様の接着剤塗布装置
は、上記第2態様の接着剤塗布ヘッドを備えたことを特
徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態及び実施例】第1実施形態;本発明
の実施形態における接着剤塗布ヘッド及び接着剤塗布装
置、並びに上記接着剤塗布ヘッド及び上記接着剤塗布装
置にて実行される接着剤塗布方法について、図を参照し
ながら以下に説明する。尚、各図において同じ構成部分
については同じ符号を付している。図2には、本実施形
態における接着剤塗布装置101を示している。接着剤
塗布装置101の基本的な構成は、上述した従来の接着
剤塗布装置10における構成と同様であるが、接着剤塗
布装置10とは異なり接着剤塗布装置101にて特徴的
な部分は接着剤塗布ヘッド110及び制御装置301で
ある。よって、回路基板16を搬送する搬送装置17、
X移動ロボット11及びY移動テーブル12については
従来の接着剤塗布装置10に備わるものと変わりない。
よってこれらのここでの説明は省略する。尚、本実施形
態にて特徴的な部分である上記接着剤塗布ヘッド110
は、X移動ロボット11に装着されてX方向に自在に移
動可能であり、かつX移動ロボット11がY移動テーブ
ルにてY方向に移動可能であることから、Y方向にも自
在に移動可能である。
【0013】接着剤塗布ヘッド110について説明す
る。図1に示すように、接着剤塗布ヘッド110は、大
別して、駆動装置の一部を構成するエアーシリンダ13
1と、押出部材120と、筒状体118と、ノズル部材
115とを備える。上記押出部材120は、図3に示す
ようにプランジャーとしての円柱状の部材にてなり、そ
の軸方向に沿って滑動自在な状態にてプランジャーガイ
ド116に嵌合されかつプランジャーガイド116を貫
通し、該プランジャーガイド116にてその中央部分が
支持されている。又、プランジャーガイド116におい
て、上記押出部材120の一端部121側には上記筒状
体118が取り付けられ、上記押出部材120の他端部
122側にはエアーシリンダ131が取り付けられてい
る。上記押出部材120の一端部121は筒状体118
内に延在し、他端部122は上記エアーシリンダ131
のピストン132に固定される。尚、エアーシリンダ1
31には、上記駆動装置の一部を構成するピストン駆動
装置133が接続され、制御装置301の制御により上
記ピストン駆動装置133が動作することで、エアーシ
リンダ131内へのエアーの供給及び排気が行われピス
トン132が押出部材120の軸方向に沿って移動す
る。よって、押出部材120はプランジャーガイド11
6に支持、案内されながらその軸方向に、制御装置30
1による制御に応じた移動速度及び移動距離にて移動す
る。尚、該移動速度及び移動距離は、使用する接着剤の
粘度、温度等によって変化させる必要があり、制御装置
301には上記接着剤の粘度、温度等の諸条件に応じた
上記移動速度及び移動距離に関する情報が記憶されてい
る。
【0014】本実施形態では、押出部材120は、該押
出部材120の軸方向に対して直交方向において筒状体
118の中央部分に位置する。よって、押出部材120
の周囲面123と筒状体118の内面118aとの間に
は、隙間141が形成される。又、筒状体118内に接
着剤119を充填するため、筒状体118には接着剤1
19を収容したバレル113が連結されている。尚、バ
レル113には、収容する接着剤119を空気圧にて加
圧するための、電気的に動作制御可能なエアーバルブを
備えた加圧装置112が接続されている。
【0015】又、筒状体118において、プランジャー
ガイド116とは反対側には、接着剤119を外部へ排
出するための吐出孔114を備えたノズル部材115が
筒状体118の底板として取り付けられている。上記吐
出孔114は、押出部材120と同軸上に当該押出部材
120の軸方向に沿って形成されている。又、筒状体1
18の底面をなし押出部材120の一端面124に対向
する、ノズル部材115の内面115aには、押出部材
120の上記一端面124が該内面115aへ近接し当
接したとき吐出孔114から回路基板16へ接着剤11
9を噴射するため、少なくとも吐出孔114内における
接着剤119の圧力を高める凹状の圧力室125が図示
するように吐出孔114を中心にして形成されている。
又、上記ノズル部材115の内面115aは、上記押出
部材120の一端面124に平行な平坦面にて形成され
ている。
【0016】押出部材120の一端部121における上
記一端面124は、図3に示すように、該一端面124
とノズル部材115の内面115aとの隙間127に、
押出部材120が上記吐出孔114に向かって移動する
とき少なくとも吐出孔114内における接着剤119の
吐出圧力を上昇させて接着剤119を吐出孔114から
回路基板16へ噴射させる圧力上昇保護部分126を形
成する平坦面にて形成されている。よって、押出部材1
20の一端面124とノズル部材115の内面115a
とは平行な位置関係にある。又、ノズル部材115の側
面部115bには、筒状体118の底面部分における接
着剤119の温度制御を可能するため、ノズル部材11
5を覆って、制御装置301にて温度制御がなされる、
温度調節用の温度センサを備えたヒータ117が設けら
れている。
【0017】筒状体118内の接着剤119を上記吐出
孔114から回路基板16へ、ノズル部材115と回路
基板16とを非接触な状態で吐出し塗布するためには、
まず、ノズル部材115の上記内面115aに当接して
いる押出部材120をエアーシリンダ131によって反
吐出孔側へ、即ち図3に示す矢印I方向へ制御装置30
1の制御による距離にて移動させる。該矢印I方向への
押出部材120の移動により、押出部材120の一端面
124とノズル部材115の内面115aとの間におけ
る接着剤119には、乱流が生じこの部分の接着剤11
9は撹拌される。所定位置まで押出部材120を矢印I
方向へ移動した後、制御装置301の制御により、押出
部材120の一端面124がノズル部材115の内面1
15aに当接するまで押出部材120を矢印II方向へ所
定の速度で移動させる。該移動により上記吐出孔114
は勿論のこと上記圧力室125内の接着剤119の圧力
が上昇し接着剤119が吐出孔114から噴射される。
この圧力上昇発生原理について以下に説明する。
【0018】図4〜図6は、コンピュータによる流体解
析結果に基づき、上記圧力室125近傍部分における接
着剤119の流れ方向を矢印にて示し、その流速を上記
矢印の長さにて示している。図4に示すように、押出部
材120が矢印II方向に移動を開始すると、圧力室12
5近傍部分に存在する接着剤119は、矢印128、1
29にて示すように、上記隙間141へ流れる。このと
き、もちろん接着剤119は吐出孔114から吐出され
る方向にも力を受けるが、吐出孔114における圧力損
失の影響により吐出されることはない。図5に示すよう
に、押出部材120がさらに矢印II方向に進み、押出部
材120の一端面124が上記ノズル部材115の内面
115aに当接する直前において、上記一端面124と
上記内面115aとの隙間127における圧力損失によ
り該隙間127での接着剤119の流れは停止する。よ
って隙間127には、液体シールドの状態にある上記圧
力上昇保護部分126が形成される。したがって、これ
以後さらに押出部材120が上記内面115aに当接す
るまで矢印II方向に進むことで、逃げ場を失った圧力室
125部分の接着剤119は、吐出孔114及び圧力室
125内に流れ込むことから、吐出孔114及び圧力室
125内の圧力は上昇する。そして該圧力上昇に従い、
図6に示すように吐出孔114から接着剤119が噴射
されることになる。
【0019】このようなコンピュータによる流体解析結
果の上記圧力上昇のデータ及びグラフを図7に示す。図
7に示すグラフでは、横軸に上記隙間127の寸法を、
縦軸には上記吐出孔114及び圧力室125内の圧力を
示している。図7から明らかなように、上記隙間127
がほぼ0.2mmになったころから、上記圧力が著しく
上昇している。又、図7に付記しているデータを見る
と、上記隙間127が0.03mmのとき、本実施形態
の押出部材120のように上記一端面124が平面であ
るとき上記圧力は191atmに達するが、一方、図2
5に示す先端部分22aが球状である従来の押出部材2
2の場合には上記圧力は46atmまでしか上昇しな
い。
【0020】このように平坦な一端面124を有する本
実施形態の押出部材120によれば、上記圧力上昇保護
部分126を形成することができ、吐出孔114及び圧
力室125内の圧力を従来に比べて高くすることができ
る。したがって、吐出孔114から噴射される接着剤1
19の噴射速度が従来に比べて大きく、よって塗布位置
の精度が従来に比べて向上する。さらに又、平坦な一端
面124が平坦な上記内面115aに当接することか
ら、従来のように圧力室125の形状が変形してくるこ
とはなく、塗布精度が経時的に変化することはない。
【0021】次に、上記押出部材120を用いた実験結
果を以下に説明する。図8に示すグラフは、押出部材1
20の直径が2.4mmの場合において、図6に示す圧
力室125の直径153を変化させたときの塗布される
接着剤119の径寸法の変化を示している。図8から明
らかなように、圧力室125の直径153と塗布径とは
ほぼ比例関係を示している。図9に示すグラフは、図8
と同条件にて接着剤119の噴射圧力を測定した結果を
示している。尚、上記ノズル部材115の温度は、ヒー
タ117にて31℃に加温されている。又、上記噴射圧
力測定用の装置構成を図10に示す。該測定装置では、
上記圧力室125に対応して模擬的に圧力室部分501
を設け、吐出孔部分に圧力センサ502を設けている。
圧力センサ502には、アンプ503を介して測定圧力
を表示するオシロスコープ504が接続されている。
尚、圧力センサ502として共和電業社製、型番PGM
−50KDを、アンプ503として同社製、型番CDV
−700Aを用いた。上記噴射圧力測定の結果、図9に
示すように、圧力室部分501の直径寸法Dの増加に伴
い噴射圧力の上昇がみられた。これは圧力室部分501
の体積の増加に伴う圧縮比の増大に起因している。
【0022】図11は、圧力室125の直径寸法153
の変化に対する接着剤119の塗布位置の精度の関係を
示したもので、上記塗布位置精度の測定方法を図12に
示す。尚、図11は、押出部材120の直径が2.4m
mの場合の測定結果を示している。図11に示すよう
に、圧力室125の直径寸法153の増加に伴い塗布位
置精度の向上がみられた。
【0023】又、上記流体解析によれば、図13及び図
14に示す測定結果が得られる。図13には圧力室径と
塗布体積との関係が、図14には圧力室径と液滴速度と
の関係が示されている。尚、これらの測定条件を図15
に示している。又、このとき吐出孔114の長さL1は
1.4mm、吐出孔114の直径φnは0.15mmで
あり、押出部材120の上記矢印II方向への移動速度は
600mm/s、吐出孔114部分における温度は37
℃、吐出孔114の先端と回路基板16との間の距離L
2は2.0mmである。又、以上の上記流体解析に使用
した接着剤119は、松下電器社製、熱硬化性エポキシ
電子部品用接着剤の型番MR−8121を使用した。図
14に示すように、押出部材120の直径寸法φpの増
加によって吐出孔114から噴射される接着剤119の
液滴速度は増加する。これは押出部材120の直径寸法
が大きくなることで、上記圧力上昇保護部分126の領
域が拡大し、それにより噴射圧力が増加するためであ
る。又、押出部材120の直径寸法φpが1.8mm、
2.0mmの場合においては、圧力室125の直径寸法
φaが0.3mmから1.4mmまで増えるに伴い圧力
室125の体積が増加することから、上記液滴速度が増
加するが、その後は上記圧力上昇保護部分126の領域
が減少してくることから、圧力室125部分での接着剤
119の圧力が下がり上記液滴速度は低下する。
【0024】このように、上記圧力上昇保護部分126
の領域が含まれる範囲であり、上記ノズル部材115の
内面115aにおける上記圧力室125の周縁部と上記
押出部材120との当接範囲、つまり図15に示す当接
範囲510の寸法、さらに換言すると上記押出部材12
0の半径方向での寸法は、0.2mm〜0.25mm以
上であるのが好ましい。より高い液滴速度を得るために
は圧力室125の直径寸法φaが0.3mmから1.4
mmにおいて押出部材120の直径寸法φpを2.4m
m以上とするのが好ましい。又、図14に示すように、
接着剤119を噴射するために必要な噴射限としての液
滴速度が存在することから、上記噴射限以上の液滴速度
を得るには、圧力室125の直径寸法φaが1.0mm
〜1.5mmにおいて押出部材120の直径寸法φpを
2.0〜2.4mmとするのが好ましく、押出部材12
0の直径寸法φpが1.8mmの場合をも含むときに
は、圧力室125の直径寸法φaは1.0mm〜1.4
mmであるのが好ましい。尚、必要とする接着剤119
の塗布位置精度である200μmは、すべての圧力室直
径寸法におけるテストの場合で満足している。又、図2
1に示すような、種々の粘度特性を有する他の型番のい
くつかの接着剤を使用しても上述のテストを実施した
が、これらの接着剤についても噴射可能であることを確
認している。
【0025】このように構成される接着剤塗布ヘッド1
10を備えた接着剤塗布装置101の動作について以下
に説明する。尚、以下の動作は制御装置301にてその
制御がなされ、制御装置301には、接着剤塗布ヘッド
110により接着剤119を塗布する回路基板16上の
位置情報、使用する接着剤119の種類に応じた押出部
材120の移動速度情報等の情報が予め記憶されてい
る。尚、接着剤119の基本的な塗布動作は従来の上記
ジェット方式の接着剤塗布装置の動作と変わるところは
ない。即ち、搬送装置17により当該接着剤塗布装置1
01に搬入された回路基板16に対して、制御装置30
1の制御に従いX移動ロボット11及びY移動テーブル
12が動作して塗布位置の上方に接着剤塗布ヘッド11
0の吐出孔114を配置する。そして、吐出孔114と
回路基板16とが非接触な状態において、押出部材12
0をエアーシリンダ131により矢印I方向に所定量移
動させた後、矢印II方向へ移動させノズル部材115の
内面115aに押出部材120の一端面124を当接さ
せることで、上記一端面124の前面の接着剤119を
圧縮する。尚、矢印I及び矢印II方向への移動の際、ノ
ズル部材115の吐出孔114近傍における筒状体11
8の内部における接着剤119では攪拌が行われ、図2
1にてロータ回転数と接着剤粘度との関係を示すよう
に、チキソトロピック性により一時的に接着剤119の
粘度が低下する。そして粘度の低下した接着剤119が
吐出孔114から回路基板16へ向かって噴射され、噴
射された接着剤119は、吐出孔114の先端114a
と回路基板16の間で分断され、回路基板16上の上記
塗布位置へ噴射し塗布する。
【0026】接着剤119の粘度の低下により、接着剤
119の噴射方向のバラツキが減少し、塗布位置精度の
向上と塗布形状の安定化が図れる。又、噴射完了時の接
着剤119の分断が吐出孔114の先端114aの近傍
で発生し易くなるため、複数箇所の分断により引き起こ
される液飛び不良を低減することができる。又、上述し
たように、押出部材120の直径寸法、上記圧力室12
5の内径寸法、上記吐出孔114の寸法について、上述
のように所望の塗布径を得るために所定の寸法に設計し
たことから、接着剤119を上記塗布径にて回路基板1
6へ塗布することができる。
【0027】このようにして回路基板16上のそれぞれ
の塗布位置に順次接着剤119が塗布される。塗布が終
了後、搬送装置17により回路基板16は次工程に搬送
されていき、新たな回路基板16が当該接着剤塗布装置
101へ搬入されてくる。
【0028】第2実施形態;上述の実施形態における接
着剤塗布ヘッド110のように、吐出孔114の先端1
14aと回路基板16とを非接触な状態にて接着剤11
9を回路基板16へ塗布する接着剤塗布ヘッドでは、吐
出孔114の開口部の変形や吐出孔114の内壁面にお
ける表面粗さ、又は接着剤119の組成の不均一によ
り、吐出孔114から回路基板16への接着剤119の
噴射方向にばらつきが生じやすく、塗布位置の精度や、
塗布形状に直接影響を及ぼす。この傾向は、吐出孔11
4の先端114aと回路基板16との間の上記距離L2
に比例して増大する。そこで、以下の第2実施形態で
は、吐出孔114の開口部に工夫を加えることで、上記
塗布位置の精度や、塗布品質の改善を図ることができる
接着剤塗布ヘッド210について説明する。尚、接着剤
塗布ヘッド210が上記接着剤塗布ヘッド110と異な
る部分は、上述のように吐出孔に関する部分である。よ
ってその他の構成部分は、上記接着剤塗布ヘッド110
における構成と同じであり、又、動作も同じであるの
で、ここでの説明は省略する。又、図16〜図20にお
いて、上記接着剤塗布ヘッド110における構成と同じ
構成部分については同じ符号を付している。
【0029】一般的に、接着剤を回路基板へ噴射して塗
布する接着剤塗布ヘッドでは、前回の塗布にて噴射した
接着剤の残りが表面張力により吐出孔の開口面部分に付
着する。このように付着した接着剤は、その粘度と表面
張力により次回の噴射時における抵抗となり、上記開口
面部分において不均一に付着しているようなときには、
接着剤の噴射方向にばらつきを生じたり、最悪の場合に
は噴射できなくなってしまう。上記開口面部分における
接着剤の付着量は、吐出孔の開口面の面積に比例する。
出願人の実験によれば、図16を参照して、例えば、吐
出孔の開口径IIIが0.15mmであり、開口面の外周
径IVが0.3mmであるノズル部材115の場合には、
約0.019mm3の付着があり、上記開口面の外周径I
Vが0.5mmであるノズル部材115の場合には、約
0.087mm3の付着があった。よって、接着剤が付
着する部分の面積をできるだけ小さくするとともに、噴
射方向を一定にする必要がある。
【0030】そこで第2実施形態では、上記吐出孔21
4の先端部214aには、上記接着剤119の吐出方向
に沿って、第1寸法Vを有する第1開口216及び上記
第1寸法を超える第2寸法VIを有する第2開口217を
形成している。図17に示す接着剤塗布ヘッド210で
は、上記吐出孔214の先端部214aには、上記第1
開口216及び上記第2開口217にて、上記先端部2
14aにおける吐出孔214の断面が円錐台形状となる
部分が形成される。尚、接着剤塗布ヘッド210におい
て、上述の実施形態における接着剤塗布ヘッド110の
構成部分と異なるところは、上記吐出孔214の先端部
214aのみである。よって、同一の構成部分について
は同じ符号を付し、ここでの説明は省略する。実施例で
は、上記第1寸法Vは0.15mm、上記第2寸法VIは
0.31mmである。又、図示する符号VIIにて示す部
分の寸法は0.08mmであり、図示する符号VIIIにて
示す部分の寸法は0.08mmである。このように上記
円錐台形状部分を設けることで、噴射される接着剤21
9の噴射方向が図19に示すように制限されることか
ら、噴射方向のばらつきを抑えることができる。よっ
て、従来に比べて高い塗布位置精度と安定した塗布品質
を得ることができる。
【0031】このように構成される上記接着剤塗布ヘッ
ド210を用いて行った、接着剤119の塗布実験につ
いて以下に説明する。押出部材120の一端面124の
直径を2.4mm、接着剤119を松下電器産業製MR
−8121で、液粘度が28Pa. s(30℃、ロータ回
転数5回転/分)のものを使用し、バレル113におけ
る接着剤119の加圧圧力を0.2kg/cm2とし、
押出部材120の矢印II方向への移動速度を600mm
/sとし、ヒータ117によるノズル部材115の温度
調節値を31℃とし、上記第2開口217と回路基板1
6との間の上記距離L2を2.0mmとして噴射テスト
を行った。その結果、上記第1開口216及び第2開口
217を形成していない接着剤塗布ヘッドの場合、接着
剤219が塗布された位置のばらつき幅が120μmで
あったのに対して、該接着剤塗布ヘッド210の場合に
は64μmとなり、約1/2に改善された。又、接着剤
219の噴射方向のばらつきが原因で生じる、接着剤2
19の飛び散り、及び上記第2開口217と回路基板1
6との間で接着剤219がつながるいわゆる糸引き現象
が約1/2.5に改善された。
【0032】尚、上記吐出孔214の先端部214aの
形状は、断面が上記円錐台形状に限定されるものではな
く、例えば、図18に示す接着剤塗布ヘッド230のよ
うに断面が半円形形状であってもよい。接着剤塗布ヘッ
ド230において、符号IXにて示す上記第2開口217
に相当する部分の寸法は、0.30mmである。このよ
うに上記半円形形状部分を設けることで、噴射される接
着剤219の噴射方向が図20に示すように制限される
ことから、噴射方向のばらつきを抑えることができる。
よって、従来に比べて高い塗布位置精度と安定した塗布
品質を得ることができる。このような接着剤塗布ヘッド
230を用いて、上記接着剤塗布ヘッド210について
行った上記実験と同一の実験を同一の実験条件にて行っ
た。その結果、上記第1開口216及び第2開口217
を形成していない接着剤塗布ヘッドに対して、該接着剤
塗布ヘッド230の場合には、接着剤219が塗布され
た位置のばらつき幅が約85μmとなり、約2/3に改
善された。又、接着剤219の飛び散り及びいわゆる糸
引き現象は約1/2に改善された。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の第1態様の
接着剤塗布方法、第2態様の接着剤塗布ヘッド、及び第
3態様の接着剤塗布装置によれば、吐出孔と回路基板と
が非接触な状態にて接着剤を上記吐出孔から上記回路基
板へ噴射する場合において、押出部材における吐出孔に
対向する一端面は、少なくとも上記吐出孔内における接
着剤圧力を上昇させる圧力上昇保護部分を形成する平坦
面にて構成したことから、上記押出部材が上記吐出孔に
向かって移動するとき上記吐出孔内における上記接着剤
の吐出圧力は上昇して該接着剤は吐出孔から噴射され
る。よって、上記回路基板への上記接着剤の塗布位置精
度が従来に比べて向上し、安定した塗布品質を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態における接着剤塗布ヘッド
の断面図である。
【図2】 図1に示す押出部材を備えた接着剤塗布装置
を示す斜視図である。
【図3】 押出部材と筒状体との間に形成される隙間及
び圧力上昇保護部分を説明するための断面図である。
【図4】 図1に示す押出部材が吐出孔に向かって移動
し始めたときの状態を示す断面図である。
【図5】 図1に示す押出部材が吐出孔に向かって移動
し圧力上昇保護部分が形成された状態を示す断面図であ
る。
【図6】 図1に示す押出部材が吐出孔まで移動し接着
剤が吐出された状態を示す断面図である。
【図7】 図1に示す、押出部材の一端面とノズル部材
の内面との隙間の寸法と吐出孔及び圧力室における圧力
との関係を示す図である。
【図8】 図1に示す圧力室の大きさと接着剤の塗布径
との関係を示す図である。
【図9】 図1に示す圧力室の大きさと接着剤の噴射圧
力との関係を示す図である。
【図10】 上記図9に示す上記噴射圧力を測定するた
めの装置構成を示す図である。
【図11】 図1に示す圧力室の大きさと接着剤の塗布
位置との関係を示すグラフである。
【図12】 図11における上記塗布位置の測定方法を
説明するための図である。
【図13】 図1に示す圧力室の大きさと接着剤の塗布
体積との関係を示すグラフである。
【図14】 図1に示す圧力室の大きさと接着剤の液滴
速度との関係を示すグラフである。
【図15】 図13及び図14に示す関係を測定すると
きの測定条件を示す図である。
【図16】 図1に示すノズル部材における吐出孔の先
端部分における寸法を示すための断面図である。
【図17】 図1に示すノズル部材における吐出孔の先
端部分における他の実施形態の形状を示す断面図であ
る。
【図18】 図1に示すノズル部材における吐出孔の先
端部分におけるさらに他の実施形態の形状を示す断面図
である。
【図19】 図17に示す形状を有する吐出孔の先端部
分から接着剤が噴射されるときの噴射方向を示す図であ
る。
【図20】 図18に示す形状を有する吐出孔の先端部
分から接着剤が噴射されるときの噴射方向を示す図であ
る。
【図21】 接着剤の撹拌と粘度との関係を示すグラフ
である。
【図22】 従来の接着剤塗布装置を示す斜視図であ
る。
【図23】 従来の接着剤塗布装置に備わる接着剤塗布
ヘッドにて回路基板へ接着剤を塗布した状態を示す図で
ある。
【図24】 従来の接着剤塗布装置に備わる接着剤塗布
ヘッドにて回路基板へ接着剤を塗布するときの液飛び状
態を示す図である。
【図25】 従来の接着剤塗布装置に備わる接着剤塗布
ヘッドを示す図である。
【図26】 図25に示す押出部材の先端部分が圧力室
に当接したときの状態を示す図である。
【符号の説明】
16…回路基板、101…接着剤塗布装置、110…接
着剤塗布ヘッド、114…吐出孔、115…ノズル部
材、117…ヒータ、118…筒状体、119…接着
剤、120…押出部材、124…一端面、126…圧力
上昇保護部分、131…エアーシリンダ、133…ピス
トン駆動装置、141…隙間、183…凹部、184…
凸部、187…凹部、188…凸部、189…凹部、1
90…凸部、216…第1開口、217…第2開口、3
01…制御装置。
フロントページの続き (72)発明者 桜井 康雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 壁下 朗 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 大木 滋 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4D075 AC09 AC73 AC93 AC95 DA06 DB14 DC21 EA35 4F041 AA05 AB01 BA05 BA12 BA22 BA56 5E319 CD27

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品を回路基板(16)へ仮固定す
    るための接着剤(119)を内部に収納するとともに該
    接着剤を吐出する吐出孔(114)を有する筒状体(1
    18)内を、該筒状体に非接触な状態で上記接着剤押し
    出し用の押出部材(120)を上記吐出孔に向かって移
    動することで、上記筒状体の上記吐出孔に対して非接触
    で対向して配置された上記回路基板へ上記吐出孔から上
    記接着剤を吐出し塗布する接着剤塗布方法であって、 上記押出部材の一端面(124)と上記筒状体における
    上記押出部材の上記一端面に対向する対向面(115
    a)との隙間(127)に、上記押出部材が上記吐出孔
    に向かって移動するとき上記吐出孔内における上記接着
    剤の吐出圧力を上昇させる圧力上昇保護部分(126)
    を形成して上記接着剤を上記吐出孔から上記回路基板へ
    噴射させることを特徴とする接着剤塗布方法。
  2. 【請求項2】 電子部品を回路基板(16)へ仮固定す
    るための接着剤(119)を内部に収納する筒状体(1
    18)を備え、該筒状体には、当該筒状体の軸方向に沿
    って当該筒状体に非接触な状態で延在し上記接着剤を押
    し出す円柱状の押出部材(120)を内部に有するとと
    もに上記押出部材と同軸上に位置し上記接着剤を吐出す
    る吐出孔(114)を有し、上記軸方向へ上記押出部材
    を移動させることで上記筒状体の上記吐出孔に対して非
    接触で対向して配置された上記回路基板へ上記接着剤を
    吐出し塗布する接着剤塗布ヘッドであって、 上記吐出孔が形成された上記筒状体の内面(115a)
    は平面であり、 上記押出部材における上記内面に対向する一端面(12
    4)は、上記押出部材の上記一端面と上記内面との隙間
    (127)に、上記押出部材が上記吐出孔に向かって移
    動するとき上記吐出孔内における上記接着剤の吐出圧力
    を上昇させて上記接着剤を上記吐出孔から上記回路基板
    へ噴射させる圧力上昇保護部分(126)を形成する平
    坦面であることを特徴とする接着剤塗布ヘッド。
  3. 【請求項3】 上記内面部分には、上記吐出孔を中央に
    備え上記押圧部材に対して小径にてなる凹状の圧力室
    (125)が備わる、請求項2記載の接着剤塗布ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 上記内面における上記圧力室の周縁部と
    上記押出部材との当接範囲(510)における上記押出
    部材の半径方向寸法は0.2mm以上である、請求項3
    記載の接着剤塗布ヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし4のいずれかに記載の接
    着剤塗布ヘッドを備えたことを特徴とする接着剤塗布装
    置。
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