JP3185288U - 多目的構造体 - Google Patents
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Abstract
【課題】自然災害の発生時に被災者のプライバシーを確保するための構造体を速やかに設置できる多目的構造体を提供する。
【解決手段】棒状のパイプからなる骨格部材2同士を連結部材3で連結して直方体状の骨格を形成し、この骨格を袋体4で覆って、この袋体4の内部に所定の広さの空洞部を形成する。このように袋体4を用いることにより、この構造体の床面、壁面、及び天井面を一度に構成することができ、その設置作業をスムーズに行うことができる。このため、自然災害が生じた際に一度に多くの構造体を速やかに設置でき、被災者の負担の軽減を図ることができる。
【選択図】図1
【解決手段】棒状のパイプからなる骨格部材2同士を連結部材3で連結して直方体状の骨格を形成し、この骨格を袋体4で覆って、この袋体4の内部に所定の広さの空洞部を形成する。このように袋体4を用いることにより、この構造体の床面、壁面、及び天井面を一度に構成することができ、その設置作業をスムーズに行うことができる。このため、自然災害が生じた際に一度に多くの構造体を速やかに設置でき、被災者の負担の軽減を図ることができる。
【選択図】図1
Description
この考案は、袋体の内部に骨格を設けて所定の立体形状を構成した多目的構造体に関する。
例えば、震災等の大規模な自然災害が発生した場合、被災者が地域の学校の体育館や公民館に集まって避難生活を行うことがある。この場合、各家庭の間仕切りは段ボール等の簡易な素材が用いられることが多く、プライバシーの確保が不十分となりやすい。また、共用トイレも単に段ボール等で囲いを設けただけのことが多く、被災者に精神的に大きな負担を強いることになりやすい。
そこで、被災者のプライバシーを確保するためのものとして、例えば特許文献1に記載の組立型テントの使用が考えられる。この組立型テントは、構造骨と継手から構造骨組立体を形成し、この構造骨組立体の内面に袋状内張りシートと地面敷設シートを設け、この袋状内張りシートと地面敷設シートとを接合し、開閉可能な出入口を設けたものである。この組立型テント内に、被災者の家族ごとに居住スペースを構成し、あるいは、トイレを設けることにより、被災者のプライバシーを確保することができる。
特許文献1に係る組立型テントは、その設置に際して袋状内張りシートと地面敷設シートとを接合する必要があり、その設置作業が煩雑である。このため、自然災害が生じて一度に多くの組立型テントを迅速に設置する必要がある被災地において、その設置が遅れる原因となることがある。
そこで、この考案は、自然災害の発生時に被災者のプライバシーを確保するための構造体を速やかに設置することを課題とする。
上記の課題を解決するため、この考案は、棒状の骨格部材と、複数の前記骨格部材を連結して所定の立体形状を構成する連結部材と、前記立体形状に取り付ける袋体と、を有し、前記連結部材を用いて連結した前記骨格部材に前記袋体を被せ、この袋体の内部に空洞部を形成した多目的構造体を構成した。
このように袋体を用いて、この構造体の床面、壁面、及び天井面を一度に構成するようにすれば、その設置作業が非常に簡便なものとなって、被災地において多くの多目的構造体を迅速に設置することができる。この多目的構造体は、被災者の家族ごとの居住スペースやトイレを始めとして、プライバシーの確保が必要な種々の目的に使用することができる。また、仮設倉庫のように緊急物資の一時的な保管場所としても使用することができる。
前記構成においては、前記袋体の内部に固定片を設け、この固定片で前記連結部材を所定の位置に固定する構成とすることができる。
このように固定片を設けると、袋体に対して連結部材(骨格部材)の位置がずれないため、この多目的構造体の所定の形状を安定的に保持することができる。
前記構成においては、前記袋体が直方体状であって、この直方体状の8箇所の隅に、前記連結部材が設けられた構成とすることができる。
このように直方体状の袋体を採用すれば、その8箇所の隅に連結部材が位置するように袋体の位置を調節すれば良いので、その位置合わせを容易に行うことができる。このため、この構造体の組み立てを一層スムーズに行うことができる。
前記各構成においては、前記袋体の開口部に開閉自在の開閉幕を連設するようにすることができる。
このように開口部に開閉幕を連設することにより、この開口部を容易に閉じることができ、プライバシーの確保の万全を図ることができる。
前記各構成においては、前記袋体をフレキシブルコンテナバッグとすることができる。
このフレキシブルコンテナバッグは、例えばポリプロピレンやポリエチレン等からなる高強度の袋であって、風雨に対する耐久性に優れており、粉粒状の薬品や食料品等を貯蔵したり、土嚢として用いたりするためのものである。袋体としてフレキシブルコンテナバッグを用いることにより、多目的構造体の使用後にこの袋体のみを取り外して、例えば、避難場所におけるゴミ集積袋等として再利用することができる。
また前記各構成においては、前記連結部材にジョイント受け部を形成し、このジョイント受け部にジョイント部材を設けることによって、隣り合う前記連結部材同士を連結し得るようにすることができる。
このように連結することにより、各構造体の剛性を高めたり、例えば、居住スペースとトイレを並べて配置して、その利便性を一層高めたりすることができる。例えば、前記ジョイント受け部に雌ねじ、前記ジョイント部材の両端に雄ねじを形成することによって、隣り合う多目的構造体同士を容易に連結することができる。
この考案に係る多目的構造体は、自然災害等によって被災者が一時的に避難する必要が生じた際に、速やかに組み立てることができる。そして、この多目的構造体を、家族ごとの居住スペースやトイレ等として用いればプライバシーが確保され、被災者の精神的負担の軽減を図ることができる。また、仮設倉庫のように緊急物資の一時的な保管場所としても使用することができる。
本願考案に係る多目的構造体の実施形態を図1に示す。この多目的構造体1は、直方体形状の各辺を構成する棒状のパイプからなる骨格部材2と、この複数の骨格部材2を連結する連結部材3と、この直方体形状を覆うように取り付けるフレキシブルコンテナバッグである袋体4と、をその基本構成としている。この骨格部材2同士を連結部材3で連結して直方体状の骨格を形成し、この骨格に袋体4を被せることによって、この袋体4の内部に所定の広さの空洞部が形成される。
この骨格部材2の長さは、多目的構造体中に被災者が余裕をもって入ることができる空洞部を形成するために、1.5〜2m程度とするのが好ましい。この骨格部材2、連結部材3の素材として例えばステンレスが用いられる。所定の耐久性と強度を備える限りにおいて、アルミニウム、樹脂等の他の素材を採用することもできる。
連結部材3には、図2に示すように、互いに直交する三方向に、骨格部材2を挿し込む挿し込み部5が形成されている。また、この三箇所の挿し込み部5のうちの一箇所の延長線と同軸に、内面に雌ねじを形成したジョイント受け部6が形成されている。このジョイント受け部6に、後述するように、複数の多目的構造体1を連結するためのジョイント部材7の雄ねじがねじ込まれる。
袋体4の内側角部には、その角部に集まる三辺のそれぞれに、固定片8が設けられている。この固定片8は、袋体4内に縫製、接着等の手段で固定されており、その内面側に面ファスナ8aが設けられている。図3に示すように、各固定片8を連結部材3の各挿し込み部5及び骨格部材2に巻き付け、面ファスナ8aを留めることによって、この連結部材3が前記内側角部にしっかりと保持される。この面ファスナ8aの代わりに、他の係止手段を用いることもできる。
この多目的構造体1の組み立て後にジョイント部材7をねじ込み得るようにするため、袋体4のジョイント受け部6の位置に相当する箇所には、挿し込み孔9が形成されている。この挿し込み孔9は、多目的構造体1同士を連結しないときは、例えば粘着テープを貼り付けて塞いでおいてもよい。また、前記連結を行う際に、この挿し込み孔9を形成するようにすることもできる。
この多目的構造体1の前面側は開口部となっている。この開口部の上辺側にはフレキシブルな素材(例えば袋体4と同じ素材)からなる開閉幕10が設けられており、この開閉幕10によって、開口部を自在に開閉し得るように構成されている。この開閉幕10の下端両端には支持棒11が設けられ、この支持棒11を地面に起立させることによって、開閉幕10を水平状に張設して、開口部を開いた状態に保つことができる(図1を参照)。その一方で、この支持棒11を開閉幕10から取り外す、あるいは地面に寝かせた状態とすることによって、この開閉幕10で開口部を閉じた状態とすることができる。この開閉幕10の端部には係止孔10aが形成されている。この係止孔10aと、後述する起立片12に形成した係止孔12aに紐を通すことによって、不用意にこの開口部が開かないようにすることもできる。このようにすれば、プライバシーの確保の万全を図ることができる。
開口部の下端には、上向きに起立した起立片12が連設されている。この起立片12を設けることにより、降雨等によって多目的構造体1の周囲が冠水した際にその雨水や、屋外の砂等が、多目的構造体1内に入り込むのを極力防止することができる。この起立片12の素材として、袋体4と同じフレキシブルな素材を用いることができる。このようにすれば、多目的構造体1への出入りの際に起立片12に足が引っ掛かったとしても、足を痛める恐れが小さい。この起立片12の上端部には、上述したように係止孔12aが形成されている。このようにフレキシブルな素材を用いる代わりに、防水性能を一層高めるために硬質素材を用いることもできる。
この多目的構造体1の天井外側の四隅には、環状に構成したロープ係止リング13が設けられている。ロープ14の一端側をこのロープ係止リング13に結び付けるとともに、このロープ14の他端側を、例えばペグ15を用いて地面に固定してこのロープ14を張設することにより、この多目的構造体1が風によって吹き飛ばされるのを防止することができる。
この多目的構造体1の天井の下面中央には、照明保持リング16が設けられている。この照明保持リング16に、懐中電灯等の照明器具17を吊り下げることによって、夜間の照明手段を確保することができる。
複数の多目的構造体1を横に並べ、隣り合う連結部材3のジョイント受け部6にジョイント部材7をねじ込むことによって、その複数の多目的構造体1を連結することができる。このように連結することで、この多目的構造体が風によって飛ばされるのを防止することができる。例えば、図4に示すように、避難住民の居住スペース1aと、トイレ1bを併設することによって、被災者が生活を続ける上での利便性の向上を図ることができる。さらに、向かい合うように配置された多目的構造体1の開閉幕10に形成された係止孔10a、10aに連結紐19を通して、開閉幕10同士を結び付けることによって、この開閉幕10が不用意に垂れ下がるのを防止することができる。
この多目的構造体1の使用後は、図5に示すように、袋体4から骨格部材2や連結部材3等を取り外した上で、この袋体4の開口部を上向きにして置くことによって、この袋体4を、例えば避難場所においてゴミDを溜めておくゴミ集積袋等として再利用することができる。袋体4の開口部には吊り用スリング18が設けられているため、ゴミDを入れた袋体4を容易に移動することができる。
上記において説明した実施形態はあくまでも一例であり、本願考案の課題を解決する限りにおいて適宜変更することもできる。例えば、本実施形態においては、袋体4の内部に、連結部材3を固定する固定片8を設けたが、この固定片8を省略した構成とすることもできる。また、多目的構造体1同士を連結する可能性がなければ、連結部材3のジョイント受け部6を形成しない構成とすることもできる。
1 多目的構造体
2 骨格部材
3 連結部材
4 袋体
5 挿し込み部
6 ジョイント受け部
7 ジョイント部材
8 固定片
9 挿し込み孔
10 開閉幕
11 支持棒
12 起立片
13 ロープ係止リング
14 ロープ
15 ペグ
16 照明保持リング
17 照明器具
18 吊り用スリング
19 連結紐
2 骨格部材
3 連結部材
4 袋体
5 挿し込み部
6 ジョイント受け部
7 ジョイント部材
8 固定片
9 挿し込み孔
10 開閉幕
11 支持棒
12 起立片
13 ロープ係止リング
14 ロープ
15 ペグ
16 照明保持リング
17 照明器具
18 吊り用スリング
19 連結紐
Claims (6)
- 棒状の骨格部材(2)と、複数の前記骨格部材(2)を連結して所定の立体形状を構成する連結部材(3)と、前記立体形状に取り付ける袋体(4)と、を有し
前記連結部材(3)を用いて連結した前記骨格部材(2)に前記袋体(4)を被せ、この袋体(4)の内部に空洞部を形成した多目的構造体。 - 前記袋体(4)の内部に固定片(8)を設け、この固定片(8)で前記連結部材(3)を所定の位置に固定するようにした請求項1に記載の多目的構造体。
- 前記袋体(4)が直方体状であって、この直方体状の8箇所の隅に、前記連結部材(3)が設けられている請求項1又は2に記載の多目的構造体。
- 前記袋体(4)の開口部に開閉自在の開閉幕(10)を連設した請求項1から3のいずれか一項に記載の多目的構造体。
- 前記袋体(4)がフレキシブルコンテナバッグである請求項1から4のいずれか一項に記載の多目的構造体。
- 前記連結部材(3)にジョイント受け部(6)を形成し、このジョイント受け部(6)にジョイント部材(7)を設けることによって隣り合う前記連結部材(3、3)同士を連結し得るようにした請求項1から5のいずれか一項に記載の多目的構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013003047U JP3185288U (ja) | 2013-05-30 | 2013-05-30 | 多目的構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013003047U JP3185288U (ja) | 2013-05-30 | 2013-05-30 | 多目的構造体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3185288U true JP3185288U (ja) | 2013-08-08 |
Family
ID=50429072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013003047U Expired - Lifetime JP3185288U (ja) | 2013-05-30 | 2013-05-30 | 多目的構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3185288U (ja) |
-
2013
- 2013-05-30 JP JP2013003047U patent/JP3185288U/ja not_active Expired - Lifetime
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