JP3185190U - 米糠入り餅 - Google Patents

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Abstract

【課題】食材として使い難いが栄養素が豊富な米糠を美味しく食べることができる米糠入り餅を提供する。
【解決手段】配合量がもち米を100重量部に対して米糠を10〜14重量部であり、蒸かして7〜8分まで搗いたもち米2と、190〜210℃の温度で5〜15分間炒った米糠3とを搗いて米糠入り餅1を得る。そして、これを板状に形成して合成樹脂製のシート4で気密に梱包した米糠入り餅である。
【選択図】 図2

Description

本考案は米糠を混合した米糠入り餅に関する。
通常、うるち米やもち米の玄米を精米して白米として食用に利用され、精米で排出された残渣は米糠として主に家畜の飼料や農作物の肥料に利用されているが、その米糠は、ビタミン類、ミネラル類、食物繊維等が豊富に含まれ、人間にとっても栄養価の高い有益な食糧となるべきものである。
しかし、食糧とする場合、米糠をそのまま食することも可能であるが味が悪いため単体では食べられておらず、他の食物に添加して使用される場合、味の悪さと独特の臭いとぱさぱさ感から敬遠され、通常はその味が隠されるように混合量を極少なくして使用されている。
本発明者はそのままではあくが強く食べられないヨモギなどを混合して食べられるようにした草餅に着眼し、そのままでは独特のえぐ味があって食べ難い米糠を餅に混合することで美味しく食することが可能となり人体に有益な栄養が摂取できるのではないかと考えた。
一方、食品に米糠を添加することに関し、下記の如き各種食品の提案がなされている。
例えば、下記特許文献1には、生の米糠を焼成温度100〜200℃、焼成時間10〜60分の焼成処理をして、穀粉100重量部に対して30重量部以下の割合で添加した「パンや菓子」の提案がある。
又、下記特許文献2には、米糠30〜60重量部、ヒドロキシプロピル澱粉40〜70重量部を配合して白玉粉とし、該白玉粉100重量部に対して水77重量部を加えて混練して得られる「白玉だんご、大福餅及び柏餅」の提案がある。
又、下記特許文献3には、巨大胚米玄米の胚乳部分が砕かれないように弱搗精して玄米より胚芽を離脱させ、これを篩分して胚芽を分離し、該胚芽が部分離脱した部分搗精米を追加搗精して完全精白米を得、この精白米より製造した餅生地あるいは団子生地に、前記離脱させた胚芽を蒸煮して混和することで「巨大胚入り餅・団子生地」を製造する技術が提案されている。
なお、米糠を添加するものではないが、下記特許文献4には、もち米玄米を精米するときに2分・3分・4分・5分・6分・7分・8分のつき米にし、栄養分の多いぬか層と胚芽部分を多く残し、この白米を軽く水洗いし、水に浸したあと蒸し、これをついて「餅」にする提案もなされている。
特開2012−183038号 特開2001−145462号 特開2002−354993号 特開2002−191305号
しかしながら、上記いずれの提案においても、もち米に米糠を混合して得られる餅について美味しく食するための提案はない。
本考案は上記実情に鑑みてなされたもので、栄養は豊富であるが、えぐ味があってそのまま混ぜると食品の味を落とす要因となる米糠を、あえて餅の原料に加えることで美味しく食べることが可能となり、その結果健康増進にも役立つ米糠入りの餅を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、請求項1記載の米糠入り餅は、配合量がもち米を100重量部に対して米糠を10〜14重量部であり、蒸かして7〜8分まで搗いたもち米と、190〜210℃の温度で5〜15分間炒った米糠とを搗いて成る米糠入り餅である。
請求項2記載の米糠入り餅は、搗き終えた請求項1の米糠入り餅を、板状に形成して合成樹脂製のフィルム又はシートで気密に梱包した米糠入り餅である。
本考案の米糠入り餅に含まれる米糠には、ビタミンB1、ビタミンD、ビタミンEなどのビタミンやカルシウム、マグネシウムなどのミネラルなど栄養素を多量に含んでいるので健康増進に役立ち、消化器系の病気や成人病などの予防効果が期待できる。
米糠を炒る時間は5〜15分と短時間なので含まれるビタミンなどの栄養素が分解されずに餅の中に残されるので、栄養価の高い栄養が摂取可能となる。
加熱されたオレイン酸等の米油は香気成分として強く醸し出され、特にこの独特な炒めた米糠の香りが食欲を刺激する。
米糠を混合するタイミングは、蒸かしたもち米を7〜8分まで搗いてから、炒った米糠を投入するので、もち米の中に米糠の粒子がもち米の搗き上がりまでに短時間で均一に米糠を混合させることが可能となる。
その際、もち米100重量部に対して米糠10〜14重量部に配合することで食したときの米糠のえぐ味やぱさぱさ感が抑えられ、餅米の適度なもちもち感が保持され美味しく食べることが可能となる。
請求項2の考案あっては、合成樹脂製のフィルム又はシートが、できたての米糠入り餅を被覆し、表面のカビの発生を防ぎ、長持ちさせることが可能となる。
フィルム又はシートが表面のべた付きを防ぎ、更に板状に形成することで、餅の保存や運搬が容易となり、且つその際に米糠入り餅が汚れるのを防ぐことができるので衛生的に扱える。
本考案の斜視図である。 別の形態の斜視図である。
本考案の実施の形態を以下説明する。
本考案の米糠入り餅は、もち米100重量部と米糠10〜14重量部を使用し、蒸かしたもち米を7〜8分まで搗いて、190〜210℃の温度で5〜15分間炒った米糠を投入し、これを搗き終えると薄茶色の米糠入り餅が得られる。
具体的に1例を示すと、もち米3kgと、うるち米から得た米糠300gを使用し、もち米を蒸かし器で蒸かし、その蒸かしたもち米を7〜8分まで餅つき器で搗く。
一方、200℃の温度で10分間フライパンを使用して掻き混ぜながら米糠を炒り、もち米を7〜8分ついた餅つき器の中に投入し、再度餅を搗いて米糠入り餅が得られる。
米糠を炒る温度は、190℃の温度では15分間、200℃の温度では10分間、210℃の温度では5分間程度で炒るのが最適である。温度が190℃以下の低い温度では香ばしく香りを引き出すまでに炒ることができず、210℃以上の高い温度では焦げが発生し、ビタミンなどの栄養素を破壊するおそれがあり、焦げた香りが鼻に付き、良い香りを得るためにも好ましくはない。
この米糠入り餅は、図1に示すように、白いもち米2と、炒って茶色となった米糠3が均一に混合され薄茶色となり、熱いうちこれを均一な厚さで平らに広げ、冷めたら包丁で小さく四角に切り分けると、長方形の米糠入り餅1が得られる。
又、前記米糠入り餅1を熱いうちに、調理台上で長方形の板状に形成して、図2に示すように、合成樹脂製のシート4で気密に梱包することができる。
該合成樹脂製のシート4は、空気を遮断するものなので、これより薄い合成樹脂製のフィルムに換えても良い。
該合成樹脂製のシート4やフィルムを用いて、できたての熱く柔軟な米糠入り餅を被覆すると、持ち運び中にもベタ着かず、カビの発生を抑えて、中の餅を長持ちさせることが可能となる。
前記合成樹脂製のフィルム又はシートが表面のべた付きを防ぐことができる。
更に、これを板状に形成することで、餅の保存や運搬が容易となり、その際、中の米糠入り餅が汚れるのを防ぐことができるので衛生的である。
本考案で使用する米糠は、玄米を精白する際に取れる外皮部分を指す。これには果皮と種皮と澱粉層と胚芽が含まれるので大変栄養価が高い。
その米糠には以下(1)〜(6)の如き多種の栄養素が含まれる。
(1)澱粉や糖分の分解を助け、消化吸収、神経機能の働きを高めるビタミンB1、B2などB群。
(2)抗酸化力があり、更年期障害などの症状を改善させる働きをするビタミンE。
(3)カルシウムの吸収を促進するビタミンD。
(4)便秘を防ぎ、大腸がんを防ぐ作用がある食物繊維。
(5)糖尿病、動脈硬化、高血圧を予防するマグネシウム。
(6)骨粗鬆症を予防するカルシウムなど、人体にとって有益なビタミンやミネラル。
以上のように人体にとって有益なビタミンやミネラルが米糠には含まれているにも関わらず、そのまま食してもパサパサしていて味が悪く、食することは困難であったので、家畜の飼料や農作物の肥料には使用さるが、食用にはあまり使用されなかった。
本考案では上記米糠を炒って使用する。米糠を200℃で8〜10分間炒ることにより、水分を放出飛散させるが、含まれる栄養素は炒った米糠中に残留し、米油に溶け込み、その抗酸化作用により酸化を受け難くなる。
加えて、炒られた米油は風味と共にその成分が独特な香り醸し出す。
しかしながら、生のものや、米糠を焼いた場合や蒸した場合には、炒ったときに発せられる風味は全く現れない。
本考案では、このような炒った米糠を用い、これを餅に混合することで香り高い米糠の風味を、餅を食する時のもちもちした触感を楽しみながら、自然に多くの米糠に含まれた栄養素を摂取し、健康の増進が図られる。
本考案の米糠入り餅の味や香り及び食感を確認するため、次の官能試験を行った。
この試験では、もち米を3kg使用したのに対して米糠を200g、300g、400g、500gの範囲で投入した米糠入り餅について、餅に米糠を生のまま混ぜたものと、蒸かして混ぜたものと、炒って混ぜたものとの比較を行った。
この試験結果を下記表1に示す。
Figure 0003185190
この試験結果から、炒ったものでは、もち米3kgに対する米糠の投入量が300gと400gでは、香り、味、もちもち感が共に良いことが判明した。
しかし、500gの場合では、味が落ちるので、500g以上では好ましくない。また、200gの場合では、もちもち感が大きくなるものの香りが少なくなるので好ましくないことが判った。
又、米糠が生のものや蒸したものでは香り、味、もちもち感のいずれにおいても良い結果は得られなかった。
次いで、7〜8分で搗いた餅に対して、炒った米糠を投入するタイミングについて説明する。
もち米に対して米糠を投入するタイミングは重要であり、タイミングを外すと、もち米を搗き終わったときに米糠の分散不良を呈してムラとなるおそれが生じる。
即ち、もち米を搗くと同時に米糠を混合することで、米糠の均一な混合と、付き終わりが同時に進行し、もち米が搗き終わったときに米糠が均一になるまで混合されることとなる。
このことについて餅の搗き度合いの順に従って説明する。
(1)餅つきの最初から米糠を投入すると、米糠が分散し難く、搗き上がりに最も時間を要する。
(2)5分搗きの餅に米糠を投入すると、米糠の分散はし易くなるが、搗き上がりに幾分時間を要する。
(3)7〜8分搗きの餅に米糠を投入すると、米糠の分散は最もし易く、且つ搗き上がりも最も短時間で行える。
(4)10分搗きの餅に米糠を投入すると、(1)と同様に米糠が分散し難く、搗き上がりに最も時間を要する。
以上のことから、(3)の7〜8分搗きの餅に対して米糠を投入するのが最も妥当なタイミングであり、その結果、適度なもちもち感が得られて、最短の搗き上がり時間となる。
本考案の米糠入り餅は、そのまま網などで焼いて食することができるが、各種料理に入れて、野菜や肉などと煮たり、油で揚げたりして広く使用することが可能である。
1 米糠入り餅
2 もち米
3 米糠
4 合成樹脂製のシート
上記目的を達成するために、請求項1記載の米糠入り餅は、配合量がもち米を100重量部に対して米糠を10〜14重量部であり、蒸かして7〜8分まで搗いたもち米と、190〜210℃の温度で5〜15分間炒った米糠とを搗いて板状に形成した米糠入り餅である。
請求項2記載の米糠入り餅は、搗き終えた請求項1の米糠入り餅を合成樹脂製のフィルム又はシートで気密に梱包した米糠入り餅である。

Claims (2)

  1. 配合量がもち米を100重量部に対して米糠を10〜14重量部であり、蒸かして7〜8分まで搗いたもち米と、190〜210℃の温度で5〜15分間炒った米糠とを搗いて成る米糠入り餅。
  2. 搗き終えた請求項1の米糠入り餅を、板状に形成して合成樹脂製のフィルム又はシートで気密に梱包した米糠入り餅。
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