JP3185136B2 - 繊維用深色化剤、及び深色化処理方法 - Google Patents
繊維用深色化剤、及び深色化処理方法Info
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- JP3185136B2 JP3185136B2 JP07005398A JP7005398A JP3185136B2 JP 3185136 B2 JP3185136 B2 JP 3185136B2 JP 07005398 A JP07005398 A JP 07005398A JP 7005398 A JP7005398 A JP 7005398A JP 3185136 B2 JP3185136 B2 JP 3185136B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、布帛や糸等の染色
された繊維製品の発色性を改善し、深色性及び鮮明性を
高めるための深色化剤及び深色化処理方法に関する。詳
しくは、羊毛繊維などからなり黒色など濃色に染色され
た繊維製品を低屈折率の樹脂で被覆加工することにより
深色化を行う深色化剤及び深色化処理方法に関する。
された繊維製品の発色性を改善し、深色性及び鮮明性を
高めるための深色化剤及び深色化処理方法に関する。詳
しくは、羊毛繊維などからなり黒色など濃色に染色され
た繊維製品を低屈折率の樹脂で被覆加工することにより
深色化を行う深色化剤及び深色化処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、ブラックフォーマル分野において
ファッション性、高級感を高めるため、黒色の優れた深
色性、鮮明性に対するニーズの増大が顕著となってい
る。
ファッション性、高級感を高めるため、黒色の優れた深
色性、鮮明性に対するニーズの増大が顕著となってい
る。
【0003】そのため、従来より、黒染布帛の深色化を
中心に深色化剤に関して種々検討がなされてきた(特公
昭60−30796、特公昭63−20951、特開昭
63−203881、特開平1−282391〜2、特
開平4−163374、特開平6−57659など)。
中心に深色化剤に関して種々検討がなされてきた(特公
昭60−30796、特公昭63−20951、特開昭
63−203881、特開平1−282391〜2、特
開平4−163374、特開平6−57659など)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、濃色の深みに
おいてユーザーのニーズに符合したものは得られていな
い。また、深色化効果の耐久性においても必ずしも充分
でない。
おいてユーザーのニーズに符合したものは得られていな
い。また、深色化効果の耐久性においても必ずしも充分
でない。
【0005】本発明者は、濃色の羊毛繊維などに対して
高級感を要求する市場が増大していることに鑑み、濃色
の深みを向上せしめる手段について種々検討を重ねた結
果、本発明に到達した。
高級感を要求する市場が増大していることに鑑み、濃色
の深みを向上せしめる手段について種々検討を重ねた結
果、本発明に到達した。
【0006】本発明は、一段加工で優れた深色性を付与
できる深色化剤及び深色化処理方法を提供するものであ
る。また、ドライクリーニング等に対する耐久性の優れ
た深色化剤及び深色化処理方法を提供するものである。
できる深色化剤及び深色化処理方法を提供するものであ
る。また、ドライクリーニング等に対する耐久性の優れ
た深色化剤及び深色化処理方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の繊維用
深色化剤は、下記(X)、(Y)及び(Z)を含むこと
を特徴とする。
深色化剤は、下記(X)、(Y)及び(Z)を含むこと
を特徴とする。
【0008】(X)平均官能基数が少なくとも2である
ポリオルガノシロキサン化合物を40重量%以上含むイ
ソシアネート反応性樹脂成分と、分子量1000以下の
多価イソシアネート化合物とを反応してなるシリコン−
ウレタン樹脂。
ポリオルガノシロキサン化合物を40重量%以上含むイ
ソシアネート反応性樹脂成分と、分子量1000以下の
多価イソシアネート化合物とを反応してなるシリコン−
ウレタン樹脂。
【0009】(Y)フルオロアルキル基を含有し撥水性
を有するフッ素系重合体。
を有するフッ素系重合体。
【0010】(Z)ポリオルガノシロキサン化合物。
【0011】上記構成により、優れた深色化効果が得ら
れる。
れる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1記載の繊維用
深色化剤において、前記シリコン−ウレタン樹脂がブロ
ックされたイソシアネート基を含むことを特徴とする。
深色化剤において、前記シリコン−ウレタン樹脂がブロ
ックされたイソシアネート基を含むことを特徴とする。
【0013】上記構成により、深色化効果の耐久性に優
れる。
れる。
【0014】請求項3の発明の繊維の深色化処理方法
は、下記(X)、(Y)及び(Z)を混合して水系処理
液を調製する工程と、この水系処理液に、染色された繊
維製品を浸漬する工程と、この染色された繊維製品につ
いて圧搾、加熱乾燥の処理により水分を除去する工程
と、下記(X)の樹脂に含まれるブロックイソシアネー
ト基を解離させて架橋反応を行わせるための加熱処理工
程とを含むことを特徴とする。
は、下記(X)、(Y)及び(Z)を混合して水系処理
液を調製する工程と、この水系処理液に、染色された繊
維製品を浸漬する工程と、この染色された繊維製品につ
いて圧搾、加熱乾燥の処理により水分を除去する工程
と、下記(X)の樹脂に含まれるブロックイソシアネー
ト基を解離させて架橋反応を行わせるための加熱処理工
程とを含むことを特徴とする。
【0015】(X)平均官能基数が少なくとも2である
ポリオルガノシロキサン化合物を40重量%以上含むイ
ソシアネート反応性樹脂成分に対して、分子量1000
以下の多価イソシアネート化合物を、反応モル比−NC
O基/OH基1.05〜2.5で付加した後に遊離イソ
シアネート基をブロックしてなり、かつ水溶性が付与さ
れた水溶性シリコン−ウレタン樹脂。
ポリオルガノシロキサン化合物を40重量%以上含むイ
ソシアネート反応性樹脂成分に対して、分子量1000
以下の多価イソシアネート化合物を、反応モル比−NC
O基/OH基1.05〜2.5で付加した後に遊離イソ
シアネート基をブロックしてなり、かつ水溶性が付与さ
れた水溶性シリコン−ウレタン樹脂。
【0016】(Y)フルオロアルキル基を含有し撥水性
を有するフッ素系重合体を水中に分散させた水分散体。
を有するフッ素系重合体を水中に分散させた水分散体。
【0017】(Z)ポリオルガノシロキサン化合物を水
中に分散させた水分散体。
中に分散させた水分散体。
【0018】上記構成により、優れた深色化効果、及び
その耐久性が得られる。
その耐久性が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。
る。
【0020】本発明で使用する水溶性シリコン−ウレタ
ン樹脂(X)の必須構成原料となる変成ポリオルガノシ
ロキサンは、以下に示すように、(1)分子両末端変成タ
イプと(2)分子中2個以上の側鎖変成タイプに分類され
る。
ン樹脂(X)の必須構成原料となる変成ポリオルガノシ
ロキサンは、以下に示すように、(1)分子両末端変成タ
イプと(2)分子中2個以上の側鎖変成タイプに分類され
る。
【0021】(1)分子両末端変成タイプ
【化1】 (2)分子側鎖変成タイプ
【化2】 官能基を示すRとしては、(CH2)p−OH、(C
H2)p(OCH2CH2)q−OHや(CH2)p(OCH2
(CH3)CH2)q−OHなどのカルビノール類や(C
H2)pNH(CH2)rNH2(p:1〜5,q:1〜1
0,r:1〜5)などのアミノ化合物など有機ポリイソ
シアネート化合物と反応性を有するものが挙げられる。
また分子末端及び側鎖の両方に、併せて少なくとも2個
以上の官能基をもつ化合物も列挙できるのはいうまでも
ない。
H2)p(OCH2CH2)q−OHや(CH2)p(OCH2
(CH3)CH2)q−OHなどのカルビノール類や(C
H2)pNH(CH2)rNH2(p:1〜5,q:1〜1
0,r:1〜5)などのアミノ化合物など有機ポリイソ
シアネート化合物と反応性を有するものが挙げられる。
また分子末端及び側鎖の両方に、併せて少なくとも2個
以上の官能基をもつ化合物も列挙できるのはいうまでも
ない。
【0022】変成ポリオルガノシロキサンは、上記
(i)〜(ii)式に示すように、ジメチルシロキサン鎖
をベースにするものが、コスト等の面から好ましい。
(i)〜(ii)式に示すように、ジメチルシロキサン鎖
をベースにするものが、コスト等の面から好ましい。
【0023】変成ポリオルガノシロキサンの分子量は、
数平均分子量で、800〜8000のものが好ましく、
より好ましくは、1500〜6000である。
数平均分子量で、800〜8000のものが好ましく、
より好ましくは、1500〜6000である。
【0024】本発明で使用する水溶性シリコン−ウレタ
ン樹脂(X)の原料としては、必須構成原料である有機
変成シリコーン以外に、必要に応じて2個以上の活性水
素基含有化合物にエチレンオキサイドを必須とするアル
キレンオキサイドを付加重合させたポリエーテルポリオ
ール化合物を併用することができる。また、必要に応じ
て、2個以上の活性水素基を含有する低分子ポリオール
鎖延長剤を、このポリエーテルポリオール化合物ととも
に併用することができる。
ン樹脂(X)の原料としては、必須構成原料である有機
変成シリコーン以外に、必要に応じて2個以上の活性水
素基含有化合物にエチレンオキサイドを必須とするアル
キレンオキサイドを付加重合させたポリエーテルポリオ
ール化合物を併用することができる。また、必要に応じ
て、2個以上の活性水素基を含有する低分子ポリオール
鎖延長剤を、このポリエーテルポリオール化合物ととも
に併用することができる。
【0025】特に処理布帛の制電性を重視する場合に
は、ポリエーテルポリオール化合物の添加が好ましい。
2個以上の活性水素基含有化合物としては多価アルコー
ル、アミン類が挙げられ、多価アルコールとしては、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオ
ール、ヘキサンジオール、オクタンジオール又はデカン
ジオール等のジオール類、グリセリン、ヘキサントリオ
ール、トリメチロールエタン又はトリメチロールプロパ
ン等トリオール類、エリスリトール、ペンタエリスリト
ール、ソルビトール又はショ糖などのポリオール類、ア
ミン類としては、エタノールアミン、トリエタノールア
ミン、トリイソプロパノールアミン又はトリブタノール
アミン等のアルカノールアミン類、N−メチルアミン、
アンモニア、エチレンジアミン、ジエチレントリアミ
ン、トリエチレンテトラミン、ジアミノジフェニルメタ
ン、メチレンビスオルトクロロアニリン、フェニレンジ
アミン、キシリレンジアミン、ピペラジン、イソホロン
ジアミン等が、それぞれ挙げられる。アルキレンオキサ
イドとしては、エチレンオキサイド、プロピレンオキサ
イド、ブチレンオキサイドが挙げられ、エチレンオキサ
イドを必須とするものである。さらに他のポリエーテル
ポリオールとして前記ポリエーテルポリオール以外のポ
リオキシアルキレンポリオールが挙げられ、例えば前記
活性水素基含有化合物にプロピレンオキサイド、ブチレ
ンオキサイドなどを付加重合させた化合物が挙げられ
る。本発明において水溶性シリコン−ウレタン樹脂の製
造に使用する原料として、変成オルガノシロキサン/一
般ポリエーテルポリオールの配合比率(重量比)は、1
00/0〜40/60、好ましくは100/0〜50/
50である。
は、ポリエーテルポリオール化合物の添加が好ましい。
2個以上の活性水素基含有化合物としては多価アルコー
ル、アミン類が挙げられ、多価アルコールとしては、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオ
ール、ヘキサンジオール、オクタンジオール又はデカン
ジオール等のジオール類、グリセリン、ヘキサントリオ
ール、トリメチロールエタン又はトリメチロールプロパ
ン等トリオール類、エリスリトール、ペンタエリスリト
ール、ソルビトール又はショ糖などのポリオール類、ア
ミン類としては、エタノールアミン、トリエタノールア
ミン、トリイソプロパノールアミン又はトリブタノール
アミン等のアルカノールアミン類、N−メチルアミン、
アンモニア、エチレンジアミン、ジエチレントリアミ
ン、トリエチレンテトラミン、ジアミノジフェニルメタ
ン、メチレンビスオルトクロロアニリン、フェニレンジ
アミン、キシリレンジアミン、ピペラジン、イソホロン
ジアミン等が、それぞれ挙げられる。アルキレンオキサ
イドとしては、エチレンオキサイド、プロピレンオキサ
イド、ブチレンオキサイドが挙げられ、エチレンオキサ
イドを必須とするものである。さらに他のポリエーテル
ポリオールとして前記ポリエーテルポリオール以外のポ
リオキシアルキレンポリオールが挙げられ、例えば前記
活性水素基含有化合物にプロピレンオキサイド、ブチレ
ンオキサイドなどを付加重合させた化合物が挙げられ
る。本発明において水溶性シリコン−ウレタン樹脂の製
造に使用する原料として、変成オルガノシロキサン/一
般ポリエーテルポリオールの配合比率(重量比)は、1
00/0〜40/60、好ましくは100/0〜50/
50である。
【0026】またプレポリマー中のウレタン結合含有量
を高めることで処理布帛の風合いに反発性を発現させる
ことを必要とする場合に、二個以上の水酸基を有する低
分子ポリオール鎖延長剤を適宜添加する。これら低分子
ポリオール鎖延長剤としては、例えばジエチレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール等の脂肪族ジオールや
トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ヘキ
サントリオール、グリセリン等脂肪族トリオールが挙げ
られる。
を高めることで処理布帛の風合いに反発性を発現させる
ことを必要とする場合に、二個以上の水酸基を有する低
分子ポリオール鎖延長剤を適宜添加する。これら低分子
ポリオール鎖延長剤としては、例えばジエチレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール等の脂肪族ジオールや
トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ヘキ
サントリオール、グリセリン等脂肪族トリオールが挙げ
られる。
【0027】本発明で使用する水溶性シリコン−ウレタ
ン樹脂(X)の原料となる有機ポリイソシアネート化合
物としては、トリレンジイソシアネート(TDI)、ポ
リフェニルポリメチルポリイソシアネートで代表される
ジフェニルメタンジイソシアネート(純MDI)、液状
MDI、粗MDI、ポリメリックMDI、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート(HMDI)、キシリレンジイソシ
アネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシ
アネート(TMXDI)、イソホロンジイソシアネート
(IPDI)、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネー
ト(H12MDI)等が挙げられる。
ン樹脂(X)の原料となる有機ポリイソシアネート化合
物としては、トリレンジイソシアネート(TDI)、ポ
リフェニルポリメチルポリイソシアネートで代表される
ジフェニルメタンジイソシアネート(純MDI)、液状
MDI、粗MDI、ポリメリックMDI、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート(HMDI)、キシリレンジイソシ
アネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシ
アネート(TMXDI)、イソホロンジイソシアネート
(IPDI)、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネー
ト(H12MDI)等が挙げられる。
【0028】水溶性ウレタンプレポリマーは公知の製造
方法に従うものであり、例えば変成オルガノシロキサン
とポリオール成分及び有機ポリイソシアネート化合物を
温度約30〜130℃で30分〜50時間反応させるこ
とで得られる。
方法に従うものであり、例えば変成オルガノシロキサン
とポリオール成分及び有機ポリイソシアネート化合物を
温度約30〜130℃で30分〜50時間反応させるこ
とで得られる。
【0029】有機ポリイソシアネート化合物/変成ポリ
オルガノシロキサン成分及びポリオール成分の反応割合
は、−NCO基/官能基(モル比)で、1.05〜2.
5、好ましくは1.1〜2.0である。なお、反応系粘
度、均一性の観点より不活性溶剤例えばジオキサン、メ
チルセロソルブソルブアセテート、エチルセロソルブア
セテート、ジメチルホルムアミド等を添加しても良い。
オルガノシロキサン成分及びポリオール成分の反応割合
は、−NCO基/官能基(モル比)で、1.05〜2.
5、好ましくは1.1〜2.0である。なお、反応系粘
度、均一性の観点より不活性溶剤例えばジオキサン、メ
チルセロソルブソルブアセテート、エチルセロソルブア
セテート、ジメチルホルムアミド等を添加しても良い。
【0030】本発明において、深色効果の耐久性(耐ド
ライクリーニング性)の発現を狙う場合、水溶性ウレタ
ンプレポリマーのイソシアネート基をブロック化し、熱
反応性を付与する方法が好ましい。ブロック化剤とし
て、例えばフェノール、ブチルフェノール、クロロフェ
ノール、又はフェニルフェノール類、メチルエチルケト
オキシム、シクロヘキサンオキシム又はアセトオキシム
等オキシム類、イミダゾール、2−メチルイミダゾー
ル、2−エチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾー
ル、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシルイ
ミダゾール等イミダゾール類又は酸性亜硫酸ソーダ等が
挙げられ、これらの化合物は繊維加工適性または安全
性、反応性等の点から、特にブロック剤として好ましい
ものである。
ライクリーニング性)の発現を狙う場合、水溶性ウレタ
ンプレポリマーのイソシアネート基をブロック化し、熱
反応性を付与する方法が好ましい。ブロック化剤とし
て、例えばフェノール、ブチルフェノール、クロロフェ
ノール、又はフェニルフェノール類、メチルエチルケト
オキシム、シクロヘキサンオキシム又はアセトオキシム
等オキシム類、イミダゾール、2−メチルイミダゾー
ル、2−エチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾー
ル、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシルイ
ミダゾール等イミダゾール類又は酸性亜硫酸ソーダ等が
挙げられ、これらの化合物は繊維加工適性または安全
性、反応性等の点から、特にブロック剤として好ましい
ものである。
【0031】ブロック型イソシアネートを有する水溶性
ウレタンプレポリマーとブロック化剤を、触媒例えば第
三級アミン、ソディウムメチラートなどの金属塩類の存
在下又は不存在下、約30〜100℃で反応させること
で得られる。水溶性ウレタンプレポリマーとブロック化
剤の反応割合は、ブロック化剤が水溶性ウレタンプレポ
リマーの分子末端イソシアネート基すなわち遊離イソシ
アネート基に対して等モル量から1.5倍量となるよう
な割合である。またこの水溶性ウレタンプレポリマーが
繊維布帛に付着し熱処理された場合、再生するイソシア
ネート基含有量は分子量中1〜6%であることが必要と
なる。1%以下の場合には繊維布帛上での架橋箇所が著
しく減少し、耐久性に悪影響を及ぼす。6%以上の場
合、水溶性ウレタンプレポリマー分子中に3個以上のイ
ソシアネート基を有していると、繊維布帛に処理し熱処
理したときに繊維布帛上での架橋箇所が非常に多くな
り、風合いへの悪影響が懸念される。
ウレタンプレポリマーとブロック化剤を、触媒例えば第
三級アミン、ソディウムメチラートなどの金属塩類の存
在下又は不存在下、約30〜100℃で反応させること
で得られる。水溶性ウレタンプレポリマーとブロック化
剤の反応割合は、ブロック化剤が水溶性ウレタンプレポ
リマーの分子末端イソシアネート基すなわち遊離イソシ
アネート基に対して等モル量から1.5倍量となるよう
な割合である。またこの水溶性ウレタンプレポリマーが
繊維布帛に付着し熱処理された場合、再生するイソシア
ネート基含有量は分子量中1〜6%であることが必要と
なる。1%以下の場合には繊維布帛上での架橋箇所が著
しく減少し、耐久性に悪影響を及ぼす。6%以上の場
合、水溶性ウレタンプレポリマー分子中に3個以上のイ
ソシアネート基を有していると、繊維布帛に処理し熱処
理したときに繊維布帛上での架橋箇所が非常に多くな
り、風合いへの悪影響が懸念される。
【0032】ウレタンプレポリマーに水溶性を付与する
方法として、重亜硫酸塩(亜硫酸水素塩)、タウリンソ
ーダ、アルキルハライド、ジエチル硫酸、ポリエチレン
グリコールなどをプレポリマー中に組み込むかまたは非
イオン活性剤で乳化する方法など一般に公知の方法が用
いられる。すなわち、その水溶性の状態はアニオン、カ
チオン、ノニオンのいずれでもよく、すべてのタイプが
適応しうる。
方法として、重亜硫酸塩(亜硫酸水素塩)、タウリンソ
ーダ、アルキルハライド、ジエチル硫酸、ポリエチレン
グリコールなどをプレポリマー中に組み込むかまたは非
イオン活性剤で乳化する方法など一般に公知の方法が用
いられる。すなわち、その水溶性の状態はアニオン、カ
チオン、ノニオンのいずれでもよく、すべてのタイプが
適応しうる。
【0033】なお、本明細書において、「水溶性」の語
は水分散性をも含むものとし、「水溶性シリコン−ウレ
タン樹脂」は、水系シリコン−ウレタン樹脂と同義で用
いる。
は水分散性をも含むものとし、「水溶性シリコン−ウレ
タン樹脂」は、水系シリコン−ウレタン樹脂と同義で用
いる。
【0034】次に本発明で使用する必須成分の一つであ
るフッ素系重合体分散体(Y)としては、公知の撥水剤
として使用されているものでよい。フッ素系重合体とし
ては、ポリマー骨格の側鎖の炭化水素化合物の水素の一
部がフッ素原子で置換されたもの(パーフルオロアルキ
ル基)を主成分としたポリマーが挙げられ、これら分子
内にさらに水酸基を有するものがより好ましい。通常、
これらのポリマーの水系エマルションが市販されてお
り、これを使用すればよい。
るフッ素系重合体分散体(Y)としては、公知の撥水剤
として使用されているものでよい。フッ素系重合体とし
ては、ポリマー骨格の側鎖の炭化水素化合物の水素の一
部がフッ素原子で置換されたもの(パーフルオロアルキ
ル基)を主成分としたポリマーが挙げられ、これら分子
内にさらに水酸基を有するものがより好ましい。通常、
これらのポリマーの水系エマルションが市販されてお
り、これを使用すればよい。
【0035】次に本発明で使用する必須成分の一つであ
るポリオルガノシロキサン化合物分散体(Z)として
は、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、エポキ
シ変成ポリシロキサン、アルキル変成ポリシロキサン、
アミノ変成ポリシロキサン、カルボキシル変成ポリシロ
キサン、カルビノール変成ポリシロキサン、フェノール
変成ポリシロキサン、フッ素変成ポリシロキサン、アル
キルアラルキルポリエーテル変成ポリシロキサン、ポリ
エーテル変成ポリシロキサン、メルカプト変成ポリシロ
キサン、エポキシ・ポリエーテルポリシロキサン、酸無
水物変成ポリシロキサン、アクリル酸変成ポリシロキサ
ン、メタクリクル酸変成ポリシロキサンなどからなるも
のが挙げられる。本発明で使用するポリシロキサンとし
て、上記ポリシロキサン単独、または2種以上のポリシ
ロキサンの任意配合物として供試してもよい。ポリシロ
キサン以外のケイ素化合物としてコロイダルシリカやシ
ランカップリング剤を本発明で得られる効果を損なわな
い範囲内で併用させても良い。通常、上記ケイ素化合物
の水系エマルションが市販されており、これを使用すれ
ばよい。
るポリオルガノシロキサン化合物分散体(Z)として
は、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、エポキ
シ変成ポリシロキサン、アルキル変成ポリシロキサン、
アミノ変成ポリシロキサン、カルボキシル変成ポリシロ
キサン、カルビノール変成ポリシロキサン、フェノール
変成ポリシロキサン、フッ素変成ポリシロキサン、アル
キルアラルキルポリエーテル変成ポリシロキサン、ポリ
エーテル変成ポリシロキサン、メルカプト変成ポリシロ
キサン、エポキシ・ポリエーテルポリシロキサン、酸無
水物変成ポリシロキサン、アクリル酸変成ポリシロキサ
ン、メタクリクル酸変成ポリシロキサンなどからなるも
のが挙げられる。本発明で使用するポリシロキサンとし
て、上記ポリシロキサン単独、または2種以上のポリシ
ロキサンの任意配合物として供試してもよい。ポリシロ
キサン以外のケイ素化合物としてコロイダルシリカやシ
ランカップリング剤を本発明で得られる効果を損なわな
い範囲内で併用させても良い。通常、上記ケイ素化合物
の水系エマルションが市販されており、これを使用すれ
ばよい。
【0036】本発明における(X)変成オルガノシロキ
サンを必須構成原料とする水溶性シリコン−ウレタン樹
脂と、(Y)フッ素系重合体分散体と、(Z)ポリオル
ガノシロキサン化合物の分散体との三成分の好ましい配
合比は、純分ベース(水、溶剤その他添加成分を除いた
正味重量を基準)の重量比で(X):(Y):(Z)=
5〜75/10〜90/5〜75である。(X)成分が
5%未満では、繊維布帛に処理された際の皮膜強度が劣
り、深色効果の耐ドライクリーニング性が大きく低下
し、75%を越えると、(Y)及び(Z)成分の含有量
が相対的に低下するため、大きな深色効果が得られにく
い。(Y)成分が10%未満では大きな深色効果が得ら
れにくく、また90%を越えると風合いの悪化が顕著と
なる。(Z)成分が5%未満では風合いが悪化し、75
%を越えると(X)及び(Y)成分の含有量が相対的に
低下するため深色効果が得られにくく、また風合いが
「ぬめりタッチ」となるため好ましくない。
サンを必須構成原料とする水溶性シリコン−ウレタン樹
脂と、(Y)フッ素系重合体分散体と、(Z)ポリオル
ガノシロキサン化合物の分散体との三成分の好ましい配
合比は、純分ベース(水、溶剤その他添加成分を除いた
正味重量を基準)の重量比で(X):(Y):(Z)=
5〜75/10〜90/5〜75である。(X)成分が
5%未満では、繊維布帛に処理された際の皮膜強度が劣
り、深色効果の耐ドライクリーニング性が大きく低下
し、75%を越えると、(Y)及び(Z)成分の含有量
が相対的に低下するため、大きな深色効果が得られにく
い。(Y)成分が10%未満では大きな深色効果が得ら
れにくく、また90%を越えると風合いの悪化が顕著と
なる。(Z)成分が5%未満では風合いが悪化し、75
%を越えると(X)及び(Y)成分の含有量が相対的に
低下するため深色効果が得られにくく、また風合いが
「ぬめりタッチ」となるため好ましくない。
【0037】本発明において(X),(Y),(Z)の
三つの異なる樹脂成分の共存が深色性の向上に著しい効
果を発現するのは、次のように考えられる。すなわち、
それぞれの低屈折率樹脂を単独処理する場合には、低屈
折率皮膜が繊維上で均一な連続層を形成するのにすぎな
いのに対して、三成分共存の場合には、性状も樹脂形成
能も異なる各樹脂が乾燥処理による皮膜形成時にそれぞ
れ異なる状態で皮膜形成するため、結果的に非常に複雑
な形状で低屈折率皮膜が繊維上で形成されるためと考え
られる。
三つの異なる樹脂成分の共存が深色性の向上に著しい効
果を発現するのは、次のように考えられる。すなわち、
それぞれの低屈折率樹脂を単独処理する場合には、低屈
折率皮膜が繊維上で均一な連続層を形成するのにすぎな
いのに対して、三成分共存の場合には、性状も樹脂形成
能も異なる各樹脂が乾燥処理による皮膜形成時にそれぞ
れ異なる状態で皮膜形成するため、結果的に非常に複雑
な形状で低屈折率皮膜が繊維上で形成されるためと考え
られる。
【0038】深色化処理液におけるこれら樹脂成分の合
計樹脂含量は、0.1〜10%、好ましくは0.5〜5
%、さらに好ましくは1〜3%である。合計樹脂含量
が、0.5%未満であると、深色化効果が充分でなく、
5%を越えると処理液の粘度制御が困難で深色化処理の
工程負担が増大する。
計樹脂含量は、0.1〜10%、好ましくは0.5〜5
%、さらに好ましくは1〜3%である。合計樹脂含量
が、0.5%未満であると、深色化効果が充分でなく、
5%を越えると処理液の粘度制御が困難で深色化処理の
工程負担が増大する。
【0039】本発明において、特に耐ドライクリーニン
グ性を重視する場合には、必須三成分の他に、架橋剤と
して分子中に2個以上のイソシアネート基を再生するこ
とができるブロック化イソシアネートやメラミン樹脂を
有効成分中1〜5重量%配合させることができる。ブロ
ック化イソシアネート基を有する水系ブロック化イソシ
アネートは公知のものであり、有機ポリイソシアネート
化合物の持つイソシアネート基をブロック剤によってブ
ロックしたものを界面活性剤などにより水系化したもの
であり、繊維布帛に付着後、熱処理することでブロック
剤が解離しイソシアネート基が再生し、他の官能基など
と架橋させることができるものである。またメラミン樹
脂は公知のもので、1分子中にメチロール基を3モル有
しているものが好ましい。
グ性を重視する場合には、必須三成分の他に、架橋剤と
して分子中に2個以上のイソシアネート基を再生するこ
とができるブロック化イソシアネートやメラミン樹脂を
有効成分中1〜5重量%配合させることができる。ブロ
ック化イソシアネート基を有する水系ブロック化イソシ
アネートは公知のものであり、有機ポリイソシアネート
化合物の持つイソシアネート基をブロック剤によってブ
ロックしたものを界面活性剤などにより水系化したもの
であり、繊維布帛に付着後、熱処理することでブロック
剤が解離しイソシアネート基が再生し、他の官能基など
と架橋させることができるものである。またメラミン樹
脂は公知のもので、1分子中にメチロール基を3モル有
しているものが好ましい。
【0040】また、本発明では、(X),(Y),
(Z)の各必須成分や架橋剤以外に、帯電防止剤や浸透
剤や、(X)成分や(Z)成分の触媒としての有機スズ
系化合物の分散体を本発明の効果を損なわない範囲内で
配合することができる。帯電防止剤としては、第3級ア
ミンを塩酸やアルキルクロライド又はジアルキル硫酸で
4級化した第4級アンモニウム型カチオン系活性剤やア
ルキルアルコールのリン酸エステルや硫酸エステル等の
アニオン系活性剤が挙げられる。浸透剤としてはアルキ
ルスルホコハク酸エステルナトリウム塩や分岐アルコー
ルの硫酸エステル、短鎖アルコールのリン酸エステル等
のアニオン系活性剤や分岐アルコールのEO付加物など
非イオン系活性剤が挙げられる。
(Z)の各必須成分や架橋剤以外に、帯電防止剤や浸透
剤や、(X)成分や(Z)成分の触媒としての有機スズ
系化合物の分散体を本発明の効果を損なわない範囲内で
配合することができる。帯電防止剤としては、第3級ア
ミンを塩酸やアルキルクロライド又はジアルキル硫酸で
4級化した第4級アンモニウム型カチオン系活性剤やア
ルキルアルコールのリン酸エステルや硫酸エステル等の
アニオン系活性剤が挙げられる。浸透剤としてはアルキ
ルスルホコハク酸エステルナトリウム塩や分岐アルコー
ルの硫酸エステル、短鎖アルコールのリン酸エステル等
のアニオン系活性剤や分岐アルコールのEO付加物など
非イオン系活性剤が挙げられる。
【0041】必須成分(X),(Y),(Z)と架橋
剤、帯電防止剤、浸透剤の配合はいかなる方法・順序を
用いても良いが、カチオン性物質とアニオン性物質の混
合は浴安定性の点から避けなければならない。
剤、帯電防止剤、浸透剤の配合はいかなる方法・順序を
用いても良いが、カチオン性物質とアニオン性物質の混
合は浴安定性の点から避けなければならない。
【0042】これらの樹脂等配合液の処理方法は公知の
いかなる方法で処理しても良い。一般にはパディング法
で付与するのが好ましく、付与後乾燥・熱処理を行う。
乾燥は100〜130℃で数分間、熱処理は140〜1
80℃で数分間行う。
いかなる方法で処理しても良い。一般にはパディング法
で付与するのが好ましく、付与後乾燥・熱処理を行う。
乾燥は100〜130℃で数分間、熱処理は140〜1
80℃で数分間行う。
【0043】これらのブロック型のイソシアネート基を
有する水系ウレタンプレポリマー(X)は、熱処理によ
ってブロック化剤が解離し、ポリエステル系繊維布帛上
に遊離イソシアネート基を再生し、引き続きイソシアネ
ート基が反応して、分子間でウレタン結合、アロファネ
ート結合、ウレア結合、ビュレット結合を生成させ高分
子化する。したがって繊維布帛表面上で耐久性を有する
分子間架橋構造を取り、フッ素系樹脂加工剤(Y)やポ
リオルガノシロキサン(Z)も繊維布帛上でその網状構
造の中に取り込まれ連続性のある皮膜を生成するため耐
久性に優れた深色化加工が可能となる。
有する水系ウレタンプレポリマー(X)は、熱処理によ
ってブロック化剤が解離し、ポリエステル系繊維布帛上
に遊離イソシアネート基を再生し、引き続きイソシアネ
ート基が反応して、分子間でウレタン結合、アロファネ
ート結合、ウレア結合、ビュレット結合を生成させ高分
子化する。したがって繊維布帛表面上で耐久性を有する
分子間架橋構造を取り、フッ素系樹脂加工剤(Y)やポ
リオルガノシロキサン(Z)も繊維布帛上でその網状構
造の中に取り込まれ連続性のある皮膜を生成するため耐
久性に優れた深色化加工が可能となる。
【0044】さらに、フッ素系樹脂加工剤(Y)の分子
内に水酸基が含まれている場合、この水酸基と水溶性シ
リコン−ウレタン樹脂から遊離されるイソシアネート基
との間で架橋反応が起こり、より耐久性に優れた深色性
を付与することが可能となる。また水系ブロック化イソ
シアネート化合物やメラミン樹脂を架橋剤として併用す
れば、さらに優れた耐久性のある深色性を得ることがで
きる。
内に水酸基が含まれている場合、この水酸基と水溶性シ
リコン−ウレタン樹脂から遊離されるイソシアネート基
との間で架橋反応が起こり、より耐久性に優れた深色性
を付与することが可能となる。また水系ブロック化イソ
シアネート化合物やメラミン樹脂を架橋剤として併用す
れば、さらに優れた耐久性のある深色性を得ることがで
きる。
【0045】本発明においては、(X),(Y),
(Z)の各必須成分の合計総付着量は、繊維重量に対し
て0.1〜20重量%owfが好ましい。
(Z)の各必須成分の合計総付着量は、繊維重量に対し
て0.1〜20重量%owfが好ましい。
【0046】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はその要旨を逸脱しない限り、かかる製造例及び実
施例に制約されるものではない。なお、以下の実施例中
において%、部とあるのはいずれも重量基準である。
発明はその要旨を逸脱しない限り、かかる製造例及び実
施例に制約されるものではない。なお、以下の実施例中
において%、部とあるのはいずれも重量基準である。
【0047】なお、深色性については、日本電色工業
(株)製の測色色差計Z−1001DPによって、分光
反射率から算出するK/S値を測定し評価基準とした。
(株)製の測色色差計Z−1001DPによって、分光
反射率から算出するK/S値を測定し評価基準とした。
【0048】また深色性の耐久性を評価するため、次の
ようにドライクリーニング(DC)を行った。ドライク
リーニングシリンダーに常温のパークロルエチレン5リ
ットルを入れ、処理布を入れ、8分間回転する工程を1
回として、この工程を3回繰り返した。
ようにドライクリーニング(DC)を行った。ドライク
リーニングシリンダーに常温のパークロルエチレン5リ
ットルを入れ、処理布を入れ、8分間回転する工程を1
回として、この工程を3回繰り返した。
【0049】<実施例1>側鎖水酸基変成シリコンオイ
ル(ジメチルシロキサンベース、分子量2300、OH
V=73、平均官能基数3)200部に室温にてキシリ
レンジイソシアネート49.0部を添加し、系内温度を
95℃として70分間反応を実施し遊離イソシアネート
4.4%を含有するウレタンプレポリマーを得た。ここ
で、遊離イソシアネートの含量(%)は、未反応イソシ
アネート基の重量をウレタンプレポリマーの総重量で割
った値を百分率で表したものである。
ル(ジメチルシロキサンベース、分子量2300、OH
V=73、平均官能基数3)200部に室温にてキシリ
レンジイソシアネート49.0部を添加し、系内温度を
95℃として70分間反応を実施し遊離イソシアネート
4.4%を含有するウレタンプレポリマーを得た。ここ
で、遊離イソシアネートの含量(%)は、未反応イソシ
アネート基の重量をウレタンプレポリマーの総重量で割
った値を百分率で表したものである。
【0050】このウレタンプレポリマー200部に系内
温度40℃で、30%重亜硫酸ソーダ(亜硫酸水素ナト
リウム、NaHSO3)水溶液72部を添加し、同温度
にて70分間撹拌した後、水で希釈し樹脂分30%透明
粘稠な熱反応型水溶性シリコン−ウレタン樹脂の水溶液
Aを得た。
温度40℃で、30%重亜硫酸ソーダ(亜硫酸水素ナト
リウム、NaHSO3)水溶液72部を添加し、同温度
にて70分間撹拌した後、水で希釈し樹脂分30%透明
粘稠な熱反応型水溶性シリコン−ウレタン樹脂の水溶液
Aを得た。
【0051】このようにして得られた熱反応型水溶性シ
リコン−ウレタン樹脂の水溶液A100部に対して、エ
ラスガードW−70(第一工業製薬(株)社製、フッ素
系樹脂エマルション、純分20%)150部と、ジメチ
ルポリシロキサンエマルション(ワッカーケミカルズ・
イーストアジア社 ワッカーシリコンCT−89E、純
分30%)100部とを添加した。得られた混合液(ウ
レタン樹脂A:エラスガードW−70:ポリシロキサン
の3成分の純分ベース配合比=33:33:33)を8
0部採取し、10%スズ系触媒溶液(第一工業製薬
(株) エラストロンキャタリスト64)0.3部と、
サイゾールKOC(第一工業製薬(株)社製、非イオン
型浸透剤)2部とを添加し、希釈水を添加して、100
0部の処理液を作製した。
リコン−ウレタン樹脂の水溶液A100部に対して、エ
ラスガードW−70(第一工業製薬(株)社製、フッ素
系樹脂エマルション、純分20%)150部と、ジメチ
ルポリシロキサンエマルション(ワッカーケミカルズ・
イーストアジア社 ワッカーシリコンCT−89E、純
分30%)100部とを添加した。得られた混合液(ウ
レタン樹脂A:エラスガードW−70:ポリシロキサン
の3成分の純分ベース配合比=33:33:33)を8
0部採取し、10%スズ系触媒溶液(第一工業製薬
(株) エラストロンキャタリスト64)0.3部と、
サイゾールKOC(第一工業製薬(株)社製、非イオン
型浸透剤)2部とを添加し、希釈水を添加して、100
0部の処理液を作製した。
【0052】この処理液にウール布帛(ウール100
%、織物、黒色、K/S値26.5)を5秒間浸漬し、
4kg/cm2圧のマングルで絞った後、ピンテンター
で乾燥(120℃×2分)、次いでキュア(170℃×
1分)処理を行った。
%、織物、黒色、K/S値26.5)を5秒間浸漬し、
4kg/cm2圧のマングルで絞った後、ピンテンター
で乾燥(120℃×2分)、次いでキュア(170℃×
1分)処理を行った。
【0053】その結果、得られた処理布のK/S値は3
7.6で、未処理布に比較して著しい深色効果が認めら
れた。ドライクリーニング3回後のK/S値は36.8
で耐久性が認められた。
7.6で、未処理布に比較して著しい深色効果が認めら
れた。ドライクリーニング3回後のK/S値は36.8
で耐久性が認められた。
【0054】<実施例2>変成シリコンオイル(ジメチ
ルシロキサンベース、分子量4500、OHV=37、
平均官能基数3)200部にビュレット化HMDI(ヘ
キサメチレンジイソシアネートのビュレット化物)7
9.6部添加し系内温度を95℃として350分間反応
を実施し、遊離イソシアネート5.5%を含有するウレ
タンプレポリマーを得た。このウレタンプレポリマー2
00部に、1,4−ブタンジオール80部トリエチルア
ミン3.0部を系内温度50℃下で添加し、その後冷却
を続行し40℃下で、30%重亜硫酸ソーダ水溶液75
部を添加し、同温にて90分間攪拌した後、水で希釈
し、樹脂分15%、透明、低粘度の熱反応型水溶性シリ
コン−ウレタン樹脂の水溶液Bを得た。ここで、1,4
−ブタンジオールをウレタンプレポリマーを付加したの
は、鎖延長剤として分子量を伸長させ、得られる被膜の
反発性を増大させる効果を得るためである。
ルシロキサンベース、分子量4500、OHV=37、
平均官能基数3)200部にビュレット化HMDI(ヘ
キサメチレンジイソシアネートのビュレット化物)7
9.6部添加し系内温度を95℃として350分間反応
を実施し、遊離イソシアネート5.5%を含有するウレ
タンプレポリマーを得た。このウレタンプレポリマー2
00部に、1,4−ブタンジオール80部トリエチルア
ミン3.0部を系内温度50℃下で添加し、その後冷却
を続行し40℃下で、30%重亜硫酸ソーダ水溶液75
部を添加し、同温にて90分間攪拌した後、水で希釈
し、樹脂分15%、透明、低粘度の熱反応型水溶性シリ
コン−ウレタン樹脂の水溶液Bを得た。ここで、1,4
−ブタンジオールをウレタンプレポリマーを付加したの
は、鎖延長剤として分子量を伸長させ、得られる被膜の
反発性を増大させる効果を得るためである。
【0055】このようにして得られた熱反応型水溶性シ
リコン−ウレタン樹脂の水溶液B200部に対して、エ
ラスガードW−70150部と、ジメチルポリシロキサ
ンエマルション(純分30%)100部とを添加するこ
とにより、実施例1の場合と同様に、3成分の純分ベー
ス配合比が33:33:33である混合液を得た。
リコン−ウレタン樹脂の水溶液B200部に対して、エ
ラスガードW−70150部と、ジメチルポリシロキサ
ンエマルション(純分30%)100部とを添加するこ
とにより、実施例1の場合と同様に、3成分の純分ベー
ス配合比が33:33:33である混合液を得た。
【0056】この後、実施例1と全く同様にして、処理
液を調製し、深色化処理試験を行った。
液を調製し、深色化処理試験を行った。
【0057】その結果、得られた処理布のK/S値は3
8.0で、未処理布に比較して著しい深色効果が認めら
れた。ドライクリーニング3回後のK/S値は37.0
で耐久性が認められた。
8.0で、未処理布に比較して著しい深色効果が認めら
れた。ドライクリーニング3回後のK/S値は37.0
で耐久性が認められた。
【0058】<実施例3>変成シリコンオイル(ジメチ
ルシロキサンベース、分子量4500、OHV=37、
平均官能基数3)100部に、グリセリンベースのエチ
レンオキサイド−プロピレンオキサイド共重付加物(分
子量4500、OHV=37;エチレンオキサイド:プ
ロピレンオキサイド=50:50)のポリエーテルポリ
オール100部を添加し、室温にてキシリレンジイソシ
アネート49.0部を添加し、系内温度を95℃として
70分間反応を実施し遊離イソシアネート4.4%を含
有するウレタンプレポリマーを得た。このウレタンプレ
ポリマー200部に系内温度40℃で、メチルエチルケ
トオキシム18部を添加し、同温度にて70分間撹拌し
た後、水で希釈し、樹脂分30%であって透明粘稠な熱
反応型水溶性シリコン−ウレタン樹脂の水溶液Cを得
た。
ルシロキサンベース、分子量4500、OHV=37、
平均官能基数3)100部に、グリセリンベースのエチ
レンオキサイド−プロピレンオキサイド共重付加物(分
子量4500、OHV=37;エチレンオキサイド:プ
ロピレンオキサイド=50:50)のポリエーテルポリ
オール100部を添加し、室温にてキシリレンジイソシ
アネート49.0部を添加し、系内温度を95℃として
70分間反応を実施し遊離イソシアネート4.4%を含
有するウレタンプレポリマーを得た。このウレタンプレ
ポリマー200部に系内温度40℃で、メチルエチルケ
トオキシム18部を添加し、同温度にて70分間撹拌し
た後、水で希釈し、樹脂分30%であって透明粘稠な熱
反応型水溶性シリコン−ウレタン樹脂の水溶液Cを得
た。
【0059】このようにして得られた熱反応型水溶性シ
リコン−ウレタン樹脂の水溶液C100部を用いて、実
施例1と全く同様にして、処理液を調製し、深色化処理
試験を行った。
リコン−ウレタン樹脂の水溶液C100部を用いて、実
施例1と全く同様にして、処理液を調製し、深色化処理
試験を行った。
【0060】その結果、得られた処理布のK/S値は3
6.8で、未処理布に比較して著しい深色効果が認めら
れた。ドライクリーニング3回後のK/S値は36.3
で耐久性が認められた。
6.8で、未処理布に比較して著しい深色効果が認めら
れた。ドライクリーニング3回後のK/S値は36.3
で耐久性が認められた。
【0061】<実施例4>変成シリコンオイル(ジメチ
ルシロキサンベース、分子量4500、OHV=37、
平均官能基数3)100部に、グリセリンベースエチレ
ンオキサイド、プロピレンオキサイド重付加物(分子量
4500、OHV=37;エチレンオキサイド:プロピ
レンオキサイド=50:50)のポリエーテルポリオー
ル100部を添加し、室温にてヘキサメチレンジイソシ
アネート22.5部を添加し、系内温度を95℃として
70分間反応を実施し遊離イソシアネート2.5%を含
有するウレタンプレポリマーを得た。
ルシロキサンベース、分子量4500、OHV=37、
平均官能基数3)100部に、グリセリンベースエチレ
ンオキサイド、プロピレンオキサイド重付加物(分子量
4500、OHV=37;エチレンオキサイド:プロピ
レンオキサイド=50:50)のポリエーテルポリオー
ル100部を添加し、室温にてヘキサメチレンジイソシ
アネート22.5部を添加し、系内温度を95℃として
70分間反応を実施し遊離イソシアネート2.5%を含
有するウレタンプレポリマーを得た。
【0062】このウレタンプレポリマー200部に系内
温度50℃で、35%タウリン酸ソーダ水溶液56部を
添加し、同温度にて20分間撹拌した後、このウレタン
ポリマーを水で希釈し樹脂分30%透明粘稠な水溶性シ
リコン−ウレタン樹脂水溶液Eを得た。このウレタン樹
脂は遊離イソシアネート基をすべてキャッピングされて
いる熱反応性を有しない樹脂である。
温度50℃で、35%タウリン酸ソーダ水溶液56部を
添加し、同温度にて20分間撹拌した後、このウレタン
ポリマーを水で希釈し樹脂分30%透明粘稠な水溶性シ
リコン−ウレタン樹脂水溶液Eを得た。このウレタン樹
脂は遊離イソシアネート基をすべてキャッピングされて
いる熱反応性を有しない樹脂である。
【0063】このようにして得られた水溶性シリコン−
ウレタン樹脂水溶液E100部を用いて、実施例1と全
く同様にして、処理液を調製し、深色化処理試験を行っ
た。
ウレタン樹脂水溶液E100部を用いて、実施例1と全
く同様にして、処理液を調製し、深色化処理試験を行っ
た。
【0064】その結果、得られた処理布のK/S値は3
8.0で、未処理布に比較して著しい深色効果が認めら
れた。ただし、ドライクリーニング3回後は35.0
で、熱反応性を有するウレタン樹脂を使用した場合より
も耐久性は劣る結果となった。
8.0で、未処理布に比較して著しい深色効果が認めら
れた。ただし、ドライクリーニング3回後は35.0
で、熱反応性を有するウレタン樹脂を使用した場合より
も耐久性は劣る結果となった。
【0065】<比較例1>グリセリンベースエチレンオ
キサイド、プロピレンオキサイド重付加物(分子量45
00、OHV=37;エチレンオキサイド:プロピレン
オキサイド=50:50)のポリエーテルポリオール2
00部に対して、室温にてキシリレンジイソシアネート
49.0部を添加し、系内温度を95℃として70分間
反応を実施し遊離イソシアネート4.4%を含有するウ
レタンプレポリマーを得た。このウレタンプレポリマー
200部に系内温度40℃で、メチルエチルケトオキシ
ム18部を添加し、同温度にて70分間撹拌した後、水
で希釈し樹脂分30%透明粘稠な熱反応型水溶性シリコ
ン−ウレタン樹脂の水溶液Dを得た。
キサイド、プロピレンオキサイド重付加物(分子量45
00、OHV=37;エチレンオキサイド:プロピレン
オキサイド=50:50)のポリエーテルポリオール2
00部に対して、室温にてキシリレンジイソシアネート
49.0部を添加し、系内温度を95℃として70分間
反応を実施し遊離イソシアネート4.4%を含有するウ
レタンプレポリマーを得た。このウレタンプレポリマー
200部に系内温度40℃で、メチルエチルケトオキシ
ム18部を添加し、同温度にて70分間撹拌した後、水
で希釈し樹脂分30%透明粘稠な熱反応型水溶性シリコ
ン−ウレタン樹脂の水溶液Dを得た。
【0066】このようにして得られた熱反応型水溶性シ
リコン−ウレタン樹脂水溶液D100部を用いて、実施
例1と全く同様にして、処理液を調製し、深色化処理試
験を行った。
リコン−ウレタン樹脂水溶液D100部を用いて、実施
例1と全く同様にして、処理液を調製し、深色化処理試
験を行った。
【0067】その結果、得られた処理布のK/S値は3
1.3で、本発明で得られるほどの深色効果は認められ
なかった。
1.3で、本発明で得られるほどの深色効果は認められ
なかった。
【0068】<比較例2>市販されている本用途向けの
ポリオルガノシロキサンエマルション(有効成分30
%)を80部採取し、10%スズ系触媒溶液0.3部
と、サイゾールKOC2部とを添加し、希釈水を添加し
て、1000部の処理液を作製した。
ポリオルガノシロキサンエマルション(有効成分30
%)を80部採取し、10%スズ系触媒溶液0.3部
と、サイゾールKOC2部とを添加し、希釈水を添加し
て、1000部の処理液を作製した。
【0069】この処理液を用いて、実施例1と全く同様
に、深色化処理試験を行った。
に、深色化処理試験を行った。
【0070】その結果、得られた処理布のK/S値は3
0.3で、本発明で得られるほどの深色効果は認められ
なかった。
0.3で、本発明で得られるほどの深色効果は認められ
なかった。
【0071】以上の結果を、表1にまとめて示す。
【0072】
【表1】 <実施例5〜16>実施例1の熱反応型水溶性シリコン
−ウレタン樹脂Aと、エラスガードW−70と、メチル
ハイドロジェンポリシロキサンエマルション(東芝シリ
コン(株)TSW831、純分30%)とを混合して、
これら3種の薬剤の純分ベースでの配合比が下記の表2
に示すものとなるようにした。
−ウレタン樹脂Aと、エラスガードW−70と、メチル
ハイドロジェンポリシロキサンエマルション(東芝シリ
コン(株)TSW831、純分30%)とを混合して、
これら3種の薬剤の純分ベースでの配合比が下記の表2
に示すものとなるようにした。
【0073】得られた混合液を80部採取し、10%ス
ズ系触媒溶液(第一工業製薬(株)エラストロンキャタ
リスト64)、サイゾールKOC(第一工業製薬(株)
社製、非イオン型浸透剤)、エラストロンBN−08
(第一工業製薬(株)社製、ウレタン系架橋剤水分散
体、有効成分20%)等を以下の表1に従って添加し、
さらに希釈水を添加して、1000部の処理液を作製し
た。
ズ系触媒溶液(第一工業製薬(株)エラストロンキャタ
リスト64)、サイゾールKOC(第一工業製薬(株)
社製、非イオン型浸透剤)、エラストロンBN−08
(第一工業製薬(株)社製、ウレタン系架橋剤水分散
体、有効成分20%)等を以下の表1に従って添加し、
さらに希釈水を添加して、1000部の処理液を作製し
た。
【0074】表1において、添加剤の配合は、有姿重量
ベースでの処理液中の濃度で表示している。すなわち、
上記添加剤製品についての水を含めた重量を、処理液総
重量で割った百分率で表示している。
ベースでの処理液中の濃度で表示している。すなわち、
上記添加剤製品についての水を含めた重量を、処理液総
重量で割った百分率で表示している。
【0075】この処理液を用いて、実施例1と全く同様
に深色化処理試験を行った結果、いずれの場合も良好な
深色効果が認められた。
に深色化処理試験を行った結果、いずれの場合も良好な
深色効果が認められた。
【0076】
【表2】 (比較例3〜8)3種の薬剤の純分ベースでの配合比が
下記の表3に示すものとなるようにした他は、上記の実
施例5〜16と全く同様にして、処理液を調製し、深色
化処理試験を行った。
下記の表3に示すものとなるようにした他は、上記の実
施例5〜16と全く同様にして、処理液を調製し、深色
化処理試験を行った。
【0077】その結果、表3の下段に示すように、いず
れの場合も本発明で得られるような良好な深色効果は認
められなかった。
れの場合も本発明で得られるような良好な深色効果は認
められなかった。
【0078】
【表3】
【0079】
【発明の効果】3成分共存系からなる複雑な形態の低屈
折率被膜が繊維上に形成されることにより、一段の処理
加工で優れた深色効果が得られる。
折率被膜が繊維上に形成されることにより、一段の処理
加工で優れた深色効果が得られる。
【0080】特に、ブロックイソシアネート基を有する
樹脂を用いる請求項2〜3の発明にあっては、深色化効
果についての、ドライクリーニング等に対する耐久性が
優れる。
樹脂を用いる請求項2〜3の発明にあっては、深色化効
果についての、ドライクリーニング等に対する耐久性が
優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06M 15/00 - 15/715
Claims (3)
- 【請求項1】下記(X)、(Y)及び(Z)を含むこと
を特徴とする繊維用深色化剤。 (X)平均官能基数が少なくとも2であるポリオルガノ
シロキサン化合物を40重量%以上含むイソシアネート
反応性樹脂成分と、分子量1000以下の多価イソシア
ネート化合物とを反応してなるシリコン−ウレタン樹
脂。 (Y)フルオロアルキル基を含有し撥水性を有するフッ
素系重合体。 (Z)ポリオルガノシロキサン化合物。 - 【請求項2】前記シリコン−ウレタン樹脂がブロックさ
れたイソシアネート基を含むことを特徴とする請求項1
記載の繊維用深色化剤。 - 【請求項3】下記(X)、(Y)及び(Z)を混合して
水系処理液を調製する工程と、この水系処理液に、染色
された繊維製品を浸漬する工程と、この染色された繊維
製品について圧搾、加熱乾燥の処理により水分を除去す
る工程と、下記(X)の樹脂に含まれるブロックイソシ
アネート基を解離させて架橋反応を行わせるための加熱
処理工程とを含むことを特徴とする繊維の深色化処理方
法。 (X)平均官能基数が少なくとも2であるポリオルガノ
シロキサン化合物を40重量%以上含むイソシアネート
反応性樹脂成分に対して、分子量1000以下の多価イ
ソシアネート化合物を、反応モル比−NCO基/OH基
1.05〜2.5で付加した後に遊離イソシアネート基
をブロックしてなり、かつ水溶性が付与された水溶性シ
リコン−ウレタン樹脂。 (Y)フルオロアルキル基を含有し撥水性を有するフッ
素系重合体を水中に分散させた水分散体。 (Z)ポリオルガノシロキサン化合物を水中に分散させ
た水分散体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07005398A JP3185136B2 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 繊維用深色化剤、及び深色化処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07005398A JP3185136B2 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 繊維用深色化剤、及び深色化処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11269771A JPH11269771A (ja) | 1999-10-05 |
JP3185136B2 true JP3185136B2 (ja) | 2001-07-09 |
Family
ID=13420444
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07005398A Expired - Fee Related JP3185136B2 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 繊維用深色化剤、及び深色化処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3185136B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100399386B1 (ko) * | 2001-05-18 | 2003-09-26 | 김정숙 | 섬유제품의 심색(深色)가공법 |
JP2005314845A (ja) * | 2004-04-30 | 2005-11-10 | Seiren Co Ltd | インクジェット捺染用布帛およびその製造方法 |
JP6007206B2 (ja) * | 2014-04-02 | 2016-10-12 | 株式会社ソトー | 深色処理布の製造方法 |
TWI631259B (zh) * | 2014-10-07 | 2018-08-01 | 聖高拜塑膠製品公司 | 強度保留織物及其製造方法 |
JP6326459B2 (ja) * | 2016-08-08 | 2018-05-16 | 株式会社ソトー | 深色処理布及び衣服 |
CN114855461B (zh) * | 2022-05-27 | 2024-02-20 | 广东创新精细化工实业有限公司 | 一种有机硅柔软剂及其制备方法和在深色面料中的应用 |
CN115821610A (zh) * | 2022-12-28 | 2023-03-21 | 上海拓纳化学新材料有限公司 | 一种耐水洗棉用增深剂、制备方法及其应用 |
-
1998
- 1998-03-19 JP JP07005398A patent/JP3185136B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH11269771A (ja) | 1999-10-05 |
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