JP3185061B2 - 塗料ミスト処理剤 - Google Patents

塗料ミスト処理剤

Info

Publication number
JP3185061B2
JP3185061B2 JP07602591A JP7602591A JP3185061B2 JP 3185061 B2 JP3185061 B2 JP 3185061B2 JP 07602591 A JP07602591 A JP 07602591A JP 7602591 A JP7602591 A JP 7602591A JP 3185061 B2 JP3185061 B2 JP 3185061B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paint
paint mist
treating agent
metal soap
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07602591A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04322703A (ja
Inventor
信 高田
充生 真田
康伸 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Neos Co Ltd
Original Assignee
Neos Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Neos Co Ltd filed Critical Neos Co Ltd
Priority to JP07602591A priority Critical patent/JP3185061B2/ja
Publication of JPH04322703A publication Critical patent/JPH04322703A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3185061B2 publication Critical patent/JP3185061B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/10Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working

Landscapes

  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料ミスト処理剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車輌や電化製品などの各種の
塗装ラインにおいては、一般に塗装効率が20〜80%
であるために、余剰塗料ミストを循環水中で捕集する湿
式塗装ブースが常用されている。かかる湿式塗装ブース
においては、粘着性の塗料ミストが塗装ブースの循環系
(例えば、水膜板、シャワーノズル、配管、ストレー
ナ、ポンプ等)や排気系に付着し、塗料粕となって固着
し、これらの系を閉塞させ、塗装ブースの処理効率や塗
装作業効率に大きな影響を与えており、また、このよう
な塗料粕の除去には多大の労力と経費を必要とする。特
に、塗料変更の際、スプレーガンや塗料配管の洗浄に使
用されるシンナーが塗料ミストに混入する場合には、塗
料ミストが固化し難く、また固化しても塗料粕の粘着性
が非常に高くなるため、循環系や排気系への付着の問題
が特に大きくなる。
【0003】このような問題に対処するために、従来か
ら種々の塗料ミスト処理剤が提案され、使用に供されて
いる。この種の処理剤としては、例えば、エピクロルヒ
ドリン−ポリアルキレンポリアミン縮合物からなるカチ
オン性高分子凝集剤及び塩化亜鉛、塩化アルミニウムな
どの両性金属塩を含有する処理剤(USP325188
2)、エピクロルヒドリン−ポリエチレングリコール−
アルキレンジアミン反応物からなるカチオン性高分子凝
集剤とアルカリ性塩化亜鉛を含有する処理剤(USP3
990869)、メラミン・アルデヒド酸コロイドを含
有する処理剤(特公昭63−33799号)、ポリビニ
ルアルコールコロイドを含有する処理剤(特開昭62−
298478号)、水溶性タンパク質と弱アルカリ性物
質を含有する処理剤(特開昭63−260970号)等
が知られている。
【0004】しかしながら、この種の塗料ミスト処理剤
では、シンナーが多く混入した場合等の高粘着性を招く
塗料ミストについては、十分に固化及び非粘着化でき
ず、前記の問題に対する根本的な解決策となっていない
のが実情である。
【0005】また、例えば自動車用のハイソリッド塗料
等についても、塗料粕の粘着性が高く、従来の塗料ミス
ト処理剤では十分に非粘着化できないという問題点があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、当該分野の
このような現状に鑑みて、塗料ミストへの洗浄用シンナ
ーの混入等により生じる高粘着性の塗料粕の粘着性を低
下させ、湿式塗装ブース等の塗料ミスト処理系内におけ
る該ミストの固着化を防止してその回収性を高める為に
特に有用な塗料ミスト処理剤を提供することを目的とし
てなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記した如
き目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、カチオン性
の水溶性高分子凝集剤は塗料ミストを捕集凝集してガム
状の塗料粕を形成することができ、更にこれを金属石鹸
と併用する場合には、金属石鹸が、このガム状の塗料粕
の粘着性を低下させる働きをして、シンナーが多く混入
する場合等の高粘着性を招く塗料ミストについても粘着
性を著しく低下させることができることを見出した。ま
た、これらと共に、ノニオン性の高分子凝集剤を併用す
る場合には、塗料粕を非粘着化する効果を更に助長する
ことができると共に、その効果の持続性を高めることが
できることも見出した。本発明は、これらの知見に基づ
いて完成されたものである。
【0008】即ち、本発明は、カチオン性の水溶性高分
子凝集剤及び金属石鹸を含有することを特徴とする塗料
ミスト処理剤、並びにカチオン性の水溶性高分子凝集
剤、金属石鹸及びノニオン性高分子凝集剤を含有するこ
とを特徴とする塗料ミスト処理剤を提供するものであ
る。
【0009】本発明で用いるカチオン性の水溶性高分子
凝集剤は、主として塗料ミストを捕集凝集してガム状の
塗料粕を形成する働きをするものである。具体的には、
アクリル系ポリマーのカチオン変性物、ポリアミンとエ
ポキシ化合物との重縮合物、含窒素ビニル系ポリマー、
ジアリルアミンの環化重合物、ジアリルジメチルアンモ
ニウムクロリドの単一環化重合物、ジメチルジアリルア
ンモニウムクロリドと二酸化イオウとの環化共重合物、
ポリアクリロニトリルのエチレンジアミンカチオン変性
物(ポリビニルイミダゾリン)、ポリエチレンイミン、
ジシアンジアミドのホルマリン縮合物、アスパラギン酸
とヘキサメチレンジアミンとの重縮合物等を例示するこ
とができ、これらのうちで、特に好ましいカチオン性の
高分子凝集剤としては、アクリル系ポリマーのカチオン
変性物、ポリアミンとエポキシ化合物との重縮合物、含
窒素ビニル系ポリマー等を挙げることができる。これら
のカチオン性の水溶性高分子凝集剤は、単独または二種
以上混合して用いることができるアクリル系ポリマーの
カチオン変性物としては、ポリアクリルアミドのマンニ
ッヒ反応物;ポリアクリルアミドのホフマン分解物;
(メタ)アクリル酸ジアルキルアミノアルキル類、例え
ばジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレート、ポリ−N−トリ
メチルアミノエチル(メタ)アクリレート、3−ジメチ
ルアミノ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト等;ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミ
ド類、例えばジメチルアミノエチル(メタ)アクリルア
ミドなどの塩(塩酸塩、酢酸塩等)または4級化剤(塩
化メチル、ジメチル硫酸、塩化ベンジル等)による第4
級アンミニウム塩等が例示される。これらは10万〜2
00万程度の分子量のものが好適である。
【0010】ポリアルキレンポリアミンとエポキシ化合
物との重縮合物としては、エチレンジアミン、テトラメ
チレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等のアルキレ
ンジアミンとエピクロルヒドリン又はポリアルキレング
リコールジグリシジルエーテルとの重縮合物;ジエチレ
ントリアミン、トリエチレンテトラミン、ペンタエチレ
ンヘキサミン等のポリエチレンポリアミンとエピクロル
ヒドリン又はポリアルキレングリコールの末端ジエポキ
シドとの重縮合物等が例示される。これらは強カチオン
性の凝集剤で、分子量2000〜5万程度のものが好適
である。
【0011】含窒素ビニル系ポリマーとしては、ポリビ
ニルアミン類、ポリアミノスチレン類、ポリビニルピリ
ジン類、アミノアセタール化ポリビニルアルコール類等
を用いることができる。
【0012】ポリビニルアミン類としては、例えば、ポ
リビニルアミン及びこれらの無機塩、炭素原子数1〜4
のアルキル基のモノ置換体もしくはジ置換体、該置換体
の4級化物等を挙げることができ、具体的には、ポリビ
ニルアミン、ポリメタビニルアミン、ポリアリルアミ
ン、ポリメタアリルアミン、ポリビニルアミン塩酸塩、
ポリビニルエチルアミン塩酸塩、ポリメタビニルメチル
アミン塩酸塩、ポリビニルN−トリメチルアンモニウム
ブロマイド、ポリアリルアミン塩酸塩、ポリアリルエチ
ルアミン塩酸塩、ポリアリル−N−トリメチルアンモニ
ウム塩酸塩、ポリアリル−N,N−ジメチルN−エチル
アンモニウム塩酸塩などが例示される。ポリビニルアミ
ンはポリニトロエチレンやその誘導体の還元、ポリアク
リルアミドのホフマン分解、N−ビニルフタルイミドの
ポリマーからのアルカリ還元、N−ビニルカルバメート
ポリマーの加水分解等によって調製され、また、ポリア
リルアミンはアリルアミン塩酸塩ポリマーのアルカリ還
元等によって合成される。
【0013】ポリアミノスチレン類としては、例えば、
ポリアミノスチレン及びこれらの無機塩、炭素原子数1
〜4のアルキル基のモノ置換体もしくはジ置換体、該置
換体の4級化物等を挙げることができ、具体的には、ポ
リアミノスチレン、ポリアミノスチレン塩酸塩、N−ト
リメチルアミノポリスチレン塩酸塩、N−トリメチルア
ミノメチルポリスチレンブロマイド、ポリビニルベンジ
ルアミン塩酸塩等が例示される。ポリアミノスチレンは
ポリニトロスチレンのフェニルヒドラジンによる還元ま
たはアミノスチレンの重合によって得られる。
【0014】ポリビニルピリジン類としては、ポリビニ
ルピリジン自体が水に不溶なため、無機塩または炭素原
子数1〜4のアルキル基の置換体の4級アンモニウム塩
等が用いられ、具体的には、ポリビニルピリジン塩化メ
チル塩、ポリビニルメチルピリジン塩酸塩、ポリビニル
エチルピリジン塩酸塩などが例示される。
【0015】アミノアセタール化ポリビニルアルコール
類としては、アミノアセタール化ポリビニルアルコール
及びこれらの無機塩、炭素原子数1〜4のアルキル基の
モノ置換体もしくはジ置換体、該置換体の4級化物等が
例示される。アミノアセタール化ポリビニルアルコール
はアミノアルデヒドによるポリビニルアルコールのアセ
タール化反応によって得られる。
【0016】含窒素ビニル系カチオン性高分子凝集剤
は、アクリルアミド類、例えばアクリルアミド、メタク
リルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N
−ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチ
ルアミノプロピルアクリルアミド、アクロイルモルホリ
ン、N−メチルアクリルアミド等との共重合体であって
もよい。
【0017】本発明において使用する含窒素ビニル系カ
チオン性高分子凝集剤は平均分子量は特に限定するもの
ではないが、通常は1万〜100万程度である。
【0018】上述のカチオン性の水溶性高分子凝集剤の
うち、特に好ましいものはポリアクリルアミドのマンニ
ッヒ反応物、ポリ−N−トリメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレートの塩酸塩、ヘキサメチレンジアミンと
ポリエチレングリコールジグリシジルエーテルとの重縮
合物、ジエチレントリアミンとエピクロルヒドリン又は
プロピレグリコールとの重縮合物、ポリビニルアミン塩
酸塩、ポリアリルアミン塩酸塩、ポリアリルN−トリメ
チルアンモニウム塩酸塩、ポリアミノスチレン塩酸塩、
ポリビニルメチルピリジン塩酸塩等である。
【0019】本発明で用いる金属石鹸は、それ自体アル
コール、エステル、ケトン、芳香族炭化水素等を主成分
とするシンナー等の有機溶剤をゲル化する効果がある
が、前記カチオン性高分子凝集剤と併用することによ
り、塗料ミストを凝集するとともにシンナーを多量に含
有する高粘着性をまねく塗料ミストを非粘着化する働き
もする。この様な金属石鹸としては、炭素数4〜22の
カルボン酸の油溶性金属塩(金属石鹸)が適当である。
炭素数4〜22のカルボン酸としてはカプロン酸、カプ
リル酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の
飽和直鎖脂肪酸、2−エチルブタン酸、2−エチルヘキ
サン酸、イソノナン酸、4,6−ジメチルオクタン酸、
2,2−ジメチルドデカン酸等の分枝飽和酸、3−ヘキ
セン酸、4−デセン酸、オレイン酸、リノール酸等の不
飽和酸、リシノール酸等の炭素鎖に置換基のある脂肪酸
等が挙げられ、炭素数6〜18のカルボン酸、特に炭素
数6〜12の分枝酸が好適である。金属石鹸の塩として
は、Mg、Ca、Al、Zn、Cu、Mn、Fe、C
o、Ni、Sn、Pb、Ti、Zr塩等が挙げられる
が、特に好適なものは3価以上の金属塩であり、Al、
Ni、Fe、Ti塩等である。これ等の金属石鹸は単独
でも混合物でも使用できる。
【0020】本発明の塗料ミスト処理剤の使用形態は、
特に限定的ではなく、通常、塗装ブースの循環水に対す
る溶解、分散等の容易さの点から、前記のカチオン性高
分子凝集剤の水溶液に金属石鹸を乳化又は分散して用い
るか、或いはカチオン性高分子凝集剤の水溶液と金属石
鹸を水に乳化又は分散したものとを併用することが好ま
しい。金属石鹸が水に乳化又は分散し難い場合は、ポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル、ドデシルベン
ゼンスルホン酸Na塩、ポリオキシエチレン−ポリオキ
シプロピレンブロックコポリマー、ナフタレンスルホン
酸ホルマリン縮合物、高分子カルボン酸Na塩などの乳
化または分散剤を使用できる。カチオン性高分子凝集剤
の水溶液に金属石鹸を乳化又は分散して用いる場合に
は、水溶液中の各成分の濃度は特に限定的ではなく、各
成分が均一に溶解又は分散もしくは乳化し得る濃度とす
ればよく、通常カチオン性高分子凝集剤及び金属石鹸の
合計量として1〜30重量%程度の濃度とすることが好
ましい。また、カチオン性高分子凝集剤の水溶液と金属
石鹸の乳化又は分散液とを別個に用いる場合には、カチ
オン性高分子凝集剤を1〜30重量%程度の濃度、金属
石鹸を1〜30重量%程度の濃度とすれば良い。
【0021】本発明の塗料ミスト処理剤では、カチオン
性高分子凝集剤と金属石鹸との使用割合は、特に限定的
ではないが、通常、カチオン性高分子凝集剤100重量
部に対して金属石鹸を100〜500重量部程度とすれ
ば良い。
【0022】本発明では、前記したカチオン性高分子凝
集剤及び金属石鹸とともに、さらにノニオン性高分子凝
集剤を併用することによって、塗料粕の非粘着化効果を
より助長するとともに該効果の持続性を高めることがで
きる。
【0023】このような効果をもたらすノニオン性高分
子凝集剤としては、ポリビニルアルコール(平均重合
度:300〜3000、鹸化度:60〜95モル%);
ポリビニルピロリドン(平均分子量:数万〜150
万);ポリエチレンオキシド(平均分子量:15万〜5
00万);メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース等のノニオン性セルロース類(グル
コース単位の重合度:100以上、平均分子量:4万〜
20万)等があげられ、これらは所望により2種以上適
宜併用してもよい。
【0024】ノニオン性高分子凝集剤は、水溶液として
用いることができ、また、金属石鹸を含有するカチオン
性高分子凝集剤の水溶液、カチオン性高分子凝集剤の水
溶液、金属石鹸の乳化又は分散液等に適宜添加して用い
てもよい。これらの各々の場合の液中の有効成分濃度
は、特に限定的ではなく、各成分が均一に溶解又は分散
もしくは乳化し得る濃度とすればよく、通常は、上記し
たカチオン性高分子凝集剤と金属石鹸を含有する処理剤
における濃度範囲と同様の範囲とすればよい。ノニオン
性高分子凝集剤の使用量は、特に限定的ではないが、通
常、カチオン性高分子凝集剤100重量部に対してノニ
オン性高分子凝集剤を10〜100重量部程度とすれば
良い。
【0025】本発明による塗料ミスト処理剤には、固液
分離性を高めるために、無機系凝集剤(例えば、塩基性
塩化アルミニウム、硫酸第一鉄および第二鉄、塩化第二
鉄、硫酸アルミニウム、アルミン酸ソーダ、活性ケイ酸
等)、粘土鉱物(例えば、ベントナイト、ケイソウ土、
カオリン、セライト、活性白土などの粘土鉱物や微粉
炭、カーボンブラック等)等の水性スラリー等を適宜配
合してもよい。
【0026】さらに本発明による塗料ミスト処理剤に
は、所望により他の添加剤、例えば防腐剤、消泡剤、防
錆剤等を適宜配合してもよい。
【0027】本発明の塗料ミスト処理剤は各種の塗料、
例えば、アルキッド系塗料、アクリル系塗料、メラミン
系塗料、エポキシ系塗料、ウレタン系塗料等のミスト処
理に有効であり、特に車輌塗装用アクリル系ハイソリッ
ド塗料やメラミン系ハイソリッド塗料などのミスト処理
に効果的である。またスプレーガンや塗料ラインの洗浄
に使用されるシンナーを多く含有する塗料ミストの低粘
着化にも非常に有用性が高い。
【0028】本発明の塗料ミスト処理剤は、通常、湿式
塗装ブースの循環水中に添加して用いることができる。
塗料ミスト処理剤の使用量は、塗料の種類や濃度、処理
剤の配合成分の種類や濃度等によって左右され、特に限
定的ではないが、一般的には、使用する塗料100重量
部に対して、前記のカチオン性高分子凝集剤及び金属石
鹸の合計量として、又はカチオン性高分子凝集剤、金属
石鹸及びノニオン性高分子凝集剤の合計量として、約
0.1〜10重量部程度用いればよい。
【0029】
【発明の効果】本発明の塗料ミスト処理剤では、カチオ
ン性高分子凝集剤は水中に分散し、マイナスに帯電した
塗料ミスト粒子を電気的作用により、捕集凝集するとと
もに、その凝集物(塗料粕)を非粘着性に改質し、金属
石鹸は主に塗料に含まれる有機溶剤やシンナー成分を増
粘ゲル化する作用によって凝集物の粘着性低下を助長す
る。
【0030】その結果、本発明の塗料ミスト処理剤の使
用により、車輌や電化製品などの塗装ラインにおいて湿
式塗装ブース循環水中に排出される余剰の塗料ミストの
粘着性を効果的に低減させることができ、特にシンナー
が混入した粘着性の高い塗料ミストの処理系内における
固着化を防止するとともにその回収性を高めることがで
きる。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。
【0032】
【実施例1〜18及び比較例1〜8】以下の第1表に示
す配合処方によって、塗料ミスト処理剤a〜pを調製
し、これらの処理剤を用いて下記の粘着性試験及び塗装
ブース循環水の状態の観察を行った。結果を第2表に示
す。
【0033】(粘着性試験)水量70リットルの試験用
カーテンブースに塗料(自動車用アクリル系ハイソリッ
ド上塗り塗料)およびシンナーを所定の重量比で30分
間、毎分10gスプレーした。この間、処理剤を噴霧塗
料に対して5〜10重量%の割合で連続的に循環水に添
加した。ついで、5時間経過後に循環水中の塗料粕を採
取し、厚さ3mm、直径約40mmにステンレスプレー
ト上に広げ、この上に直径30mmの測定用プレートを
のせ、引張圧縮荷重測定器(イマダ製作所製)を用い
て、プレートに500gの荷重を5秒間かけた後、一気
に引き上げ、プレートが塗料粕から剥がれた時の引張荷
重を測定し、これを粘着性とした。
【0034】(循環水の状態)また、上記の粘着性試験
において、ブース循環水の固液分離状況も観察し、以下
の基準で評価した。
【0035】○:処理塗料粕が器壁に付着せず、ほとん
ど浮上回収でき、循環水も透明 である。
【0036】△:処理塗料粕が一部器壁に付着し、大体
浮上回収できるが、循環水がやや濁っている。
【0037】×:処理塗料粕がかなり器壁に付着し、ほ
とんど浮上回収できず、循環水も濁っている。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】以上の結果から、本発明の塗料ミスト処理
剤によれば、塗料粕の粘着性が低下し、処理水の状態も
良好になることが分かる。尚、金属石鹸を添加しない場
合には(比較例6〜8)、処理水の状態は良好であった
が、塗料粕の粘着性を十分に低下させることは出来なか
った。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−180985(JP,A) 特開 平2−17969(JP,A) 特開 平2−28271(JP,A) 特開 平2−28272(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 21/01 111 C09D 7/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カチオン性の水溶性高分子凝集剤及び金
    属石鹸を含有することを特徴とする塗料ミスト処理剤。
  2. 【請求項2】 カチオン性の水溶性高分子凝集剤、金属
    石鹸及びノニオン性高分子凝集剤を含有することを特徴
    とする塗料ミスト処理剤。
  3. 【請求項3】 カチオン性の水溶性高分子凝集剤がアク
    リル系ポリマーのカチオン変性物、ポリアミンとエポキ
    シ化合物との重縮合物及び含窒素ビニル系ポリマーから
    選ばれた1種または2種以上である請求項1又は2に記
    載の塗料ミスト処理剤。
  4. 【請求項4】 金属石鹸が炭素数4〜22のカルボン酸
    の油溶性金属塩である請求項1又は2に記載の塗料ミス
    ト処理剤。
JP07602591A 1991-04-09 1991-04-09 塗料ミスト処理剤 Expired - Fee Related JP3185061B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07602591A JP3185061B2 (ja) 1991-04-09 1991-04-09 塗料ミスト処理剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07602591A JP3185061B2 (ja) 1991-04-09 1991-04-09 塗料ミスト処理剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04322703A JPH04322703A (ja) 1992-11-12
JP3185061B2 true JP3185061B2 (ja) 2001-07-09

Family

ID=13593288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07602591A Expired - Fee Related JP3185061B2 (ja) 1991-04-09 1991-04-09 塗料ミスト処理剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3185061B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4102251B2 (ja) * 2003-05-30 2008-06-18 株式会社ネオス 塗料ミスト処理剤及び処理方法
JP4696713B2 (ja) * 2005-06-17 2011-06-08 富士ゼロックス株式会社 排水処理方法
JP4993617B2 (ja) * 2008-03-31 2012-08-08 伯東株式会社 湿式塗装ブース循環水の処理方法
CN102838196B (zh) * 2012-09-20 2014-01-22 天津碧海蓝天水性高分子材料有限公司 一种无机纳米漆雾凝聚剂
CN103693724A (zh) * 2013-12-31 2014-04-02 湖南金裕化工有限公司 漆雾凝聚剂及其制作方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04322703A (ja) 1992-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR930007224B1 (ko) 습식 스프레이 부우스 처리제 및 그것을 사용한 처리방법
JPS59155481A (ja) 塗料粘着防止方法およびその組成物
JP2747318B2 (ja) エチレンアクリル酸共重合体含有水性濃厚物ならびにラッカーおよび有機塗料組成物の凝集方法
JP3185061B2 (ja) 塗料ミスト処理剤
EP0293129B1 (en) Process for detackification of paint spray operation wastes using melamine formaldehyde
JPH05253574A (ja) 塗料噴霧作業廃棄物の粘着性除去方法
JP2006525871A (ja) 塗料過剰スプレー除去プロセスのための組成物および方法
JPS5989396A (ja) 水溶性金属加工用潤滑剤組成物およびその供給方法
KR0151838B1 (ko) 습식도장 부스처리제 및 습식도장 부스처리방법
CN102502935A (zh) 一种漆雾凝聚剂及其制备方法
JP5880602B2 (ja) 湿式塗装ブース循環水処理剤
JP2005103361A (ja) 塗料ミスト処理剤及び処理方法
JPH0516915B2 (ja)
JP2910865B2 (ja) 塗料ミスト処理剤
JPH07713A (ja) 水性塗料用凝集剤組成物
JP5681828B1 (ja) 湿式塗装ブース循環水の処理方法
JP2002126756A (ja) 廃液処理剤およびそれを用いた廃液処理方法
JP2003171469A (ja) キトサン水溶液の製造方法、抗菌性コーティング剤及び抗菌性フィルム又は抗菌性シート
JPH02258096A (ja) 湿式塗装ブース循環水の処理方法
JPH0370780A (ja) 湿式スプレーブース処理剤
JPH0514746B2 (ja)
JPH062259B2 (ja) 塗装ブ−ス水洗水の処理方法
JPH01281172A (ja) 湿式塗装ブース処理剤
JPH073240A (ja) 湿式塗装ブース処理剤
JP2000246264A (ja) 塗装ブース水洗水の処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080511

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090511

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090511

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090511

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090511

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees