JP3184406U - 宝飾品 - Google Patents
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Abstract
【課題】形状が変化したり、その形状変化に伴って宝石が見え隠れしたりするようにして、興趣性を増す宝飾品を提供する。
【解決手段】指輪(宝飾品)1において、上顎部31を含む頭部20と下顎部32とを、揺動軸15を介して相互に揺動可能に連結して構成された開閉可能な顎部と、下顎部32の内側に配設され、顎部の開放により外部からの視認を可能とするとともに顎部の閉鎖により外部からの視認を不能とする宝石とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】指輪(宝飾品)1において、上顎部31を含む頭部20と下顎部32とを、揺動軸15を介して相互に揺動可能に連結して構成された開閉可能な顎部と、下顎部32の内側に配設され、顎部の開放により外部からの視認を可能とするとともに顎部の閉鎖により外部からの視認を不能とする宝石とを備える。
【選択図】図2
Description
本考案は、指輪、ブローチ、ペンダント等の宝飾品に関する。
従来、指輪等の宝飾品において、指輪等の一部に可動部分を有し、その可動部分を回転させることで、異なる宝石を見せるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)
特許文献1のものは、指輪における、宝石を支持する装飾部材を回転可能に構成して、その表側と裏側とに異なる宝石を取り付け、表裏反転することによって、異なる宝石が見えるようにしたものである。
また、特許文献2のものは、指輪において異なる面に宝石が付いた2つ又は3つの立方体を横に並べて回転可能に支持し、これらを適宜回転させることで、異なる宝石の組み合わせる実現するものである。
しかしながら、上述の特許文献1,2のものは、いずれも装飾品の表裏を反転させたり、立方体を回転させたりして、外から見える宝石を変えたり、組み合わせを変えたりするものであって、形状には何らの変化もないため、興趣性に欠けていた。
そこで、本考案は、形状が変化したり、その形状変化に伴って宝石が見え隠れしたりするようにして、興趣性を増した宝飾品を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る考案は、宝飾品において、上顎部を含む頭部と下顎部とを、揺動軸を介して相互に揺動可能に連結して構成された開閉可能な顎部と、前記下顎部の内側に配設され、前記顎部の開放により外部からの視認を可能とするとともに前記顎部の閉鎖により外部からの視認を不能とする宝石と、を備える、ことを特徴とする。
請求項2に係る考案は、請求項1に係る宝飾品において、前記揺動軸を支持するベース部を備え、前記頭部は、その重心と揺動軸との位置関係によって自重で開閉されるとともに、前記ベース部によって開放位置を規制される、ことを特徴とする。
請求項3に係る考案は、請求項2に係る宝飾品において、前記下顎部は、前記揺動軸によって揺動可能に支持されるとともに、前記ベース部によって位置が規制される、ことを特徴とする。
請求項4に係る考案は、請求項3に係る宝飾品において、前記ベース部に固定されて前記宝石を支持する台座を有する、ことを特徴とする。
請求項5に係る考案は、請求項3に係る宝飾品において、前記下顎部に固定されて前記宝石を支持する台座を有する、ことを特徴とする。
請求項6に係る考案は、請求項2に係る宝飾品において、前記下顎部が前記ベース部と一体に形成されており、前記ベース部に固定されて前記宝石を支持する台座を有する、ことを特徴とする。
請求項7に係る考案は、請求項1に係る宝飾品において、前記下顎部に固定されて前記宝石を支持する台座を有し、前記顎部は、人手によって開閉される、ことを特徴とする。
本考案によれば、宝飾品の形状が変化し、また、その形状の変化に伴って、宝石が見え隠れするので、興趣性を高めることができる。
以下、本考案の実施形態を図面に基づき詳述する。なお、各図面において、同じ符号を付した部材等は、同一又は類似の構成のものであり、これらについての重複説明は適宜省略するものとする。また、各図面においては、説明に不要な部材等は適宜、図示を省略している。
<実施形態1>
<実施形態1>
図1〜図4を参照して、本考案を適用した実施形態1に係る宝飾品として、骸骨を模した装飾部を有する指輪1について説明する。なお、以下の説明では、図1中に矢印で示す方向をそれぞれ指輪1の、上下左右前後として説明する。すなわち、指輪1を指に嵌めた状態で、骸骨の頭部20側(指先側)を「上」、骸骨の下顎部32側(指の付け根側)を「下」、骸骨を正面から見て左に位置する側を「左」、右に位置する側を「右」、骸骨の正面側を「前」、骸骨の背面側を「後」とする。
図1〜図4のうち、図1は、指輪1全体の斜視図である。図2は、顎部30を開けた状態の骸骨を示す斜視図である。図3は、骸骨の分解斜視図である。図4(a)は顎部30を開けた状態の骸骨を下側から見た図、(b)は顎部30を閉じた状態の骸骨を右側から見た図、(c)は顎部30を開けた状態の骸骨を右側から見た図である。
指輪1は、図1〜図3に示すように、指輪本体10と、上顎部31を含む頭部20と、下顎部32と、宝石40とを備えて構成されている。ここで、上述の上顎部31と下顎部32とによって開閉可能な顎部30を構成している。
指輪本体10は、リング部(腕)11と取付ベース(ベース部)12とを有している。
リング部11は、環状に形成されていて、人の指に嵌められる部分である。取付ベース12は、リング部11と一体に形成されていて、リング部11が指に嵌められた際に、手の甲側に位置する部分である。取付ベース12は、略平坦な底部13とその周囲に立設されて底部13を囲繞する側壁14とを有しており、全体として、後述する頭部20や下顎部32を収納する凹部を構成している。側壁14は、左側壁14a、右側壁14b、上側壁14c、下側壁14dによって構成されていて、左側壁14aと右側壁14bとには左右方向に揺動軸15が貫通されている。この揺動軸15は、次に説明する頭部30や下顎部32を揺動可能に支持するものである。
頭部20は、上顎部31を含んでこれと一体に形成されている。頭部20全体から見ると、その下端部に上顎部31が位置している。頭部20は、左側の支点20a、右側の支点20bが上述の揺動軸15によって左右方向に貫通されており、この揺動軸15を基準として揺動可能(揺動自在)に支持されている。頭部20は、図4(c)に示すように、右側から見たときの重心G1の位置が、上述の取付ベース12の底部13を略水平にした際に、揺動軸15に対して、上側(図中では右側)に位置するようになっている。したがって頭部20は、底部13が水平の場合には、(b)に示す閉鎖位置P1から(c)に示す開放位置P2に揺動(移動)する。
頭部20は、この開放位置P2においては、後頭部20cが取付ベース12に当接することで位置が規制され、下顎部32に対して、上顎部31が開いた状態となる。ここで、頭部20は、例えば、図4(c)に示す取付ベース12をその底部13が略水平な状態から上側壁14c側を前側(矢印c方向)に起こしていくと、重心G1も同様に移動する。そして、頭部20は、重心G1が揺動軸15を通過すると、自重によって、上顎部31を閉じて、閉鎖位置P1に配置されることになる。また、頭部20における目21に対応する部分には、ダイヤモンド等の宝石が取り付けられている。
下顎部32は、上述の頭部20の一部を構成する上顎部31とともに顎部30を構成している。下顎部32は、馬蹄形状に形成されていて、開口側の左の先端部32a及び右の先端部32bが、上述の揺動軸15によって左右方向に貫通されていて、この揺動軸15によって開閉自在に支持されている。下顎部32は、図4(b),(c)に示すように、取付ベース12の底部13が略水平な状態においては、その一部32cを底部13に当接させることで位置規制されている。なお、下顎部32は、例えば、図4(c)に示す状態から、取付ベース12の下側壁14d側を前側(矢印d方向)に起こしていって(回転させて)底部13を垂直にし、さらに同方向に回転させて、重心G2が揺動軸15を超えた場合には、開放されることになる。
宝石40は、取付台41を介して、下顎部32の内側に配設されている。取付台41は、取付ベース12の底部13から前側斜め下方に延びる複数の脚部42と、これら脚部42の先端に支持された円形トレイ状の台座43と、台座43の周縁部を等分する位置に設けられた複数(例えば、4個)の爪部44とを備えている。宝石40は、台座43に乗せられて、爪部44を内側に折り曲げることで、台座43に固定されている。宝石40は、下顎部32に対して上顎部33が開放されることで、外部からの視認を可能にし、一方、閉鎖されることで、外部からの視認を不能にする。なお、宝石としては、例えば、骸骨との対比で鮮やかになる赤色のルビー等が好適に使用される。
以上のように本実施形態では、図4(c)に示すように、揺動軸15を中心として、頭部20は矢印a方向,矢印b方向の開閉可能であり、また、下顎部32は、矢印d方向及びその反対方向に開閉可能となっている。
本実施形態によると、指輪1を指に嵌めた状態で、手を動かすと、指輪1の状態(傾き)が種々に変化し、頭部20及び下顎部32が開閉される。そして、頭部20の上顎部31と下顎部32とによって構成さえる顎部30が開放された場合には、外部から宝石40を見ることができ、一方、顎部30が閉じられると見ることができなくなる。
本実施形態によると、手の動きに応じて、骸骨が顎部30を開閉して、その形状(表情)を変化させるのに加え、下顎32の内側に配設された宝石40が見え隠れするので、興趣性の高いものとなる、という効果を奏する。
<実施形態2>
<実施形態2>
図5〜図7を参照して、本考案を適用した実施形態2に係る宝飾品として、骸骨を模した装飾部を有する指輪2について説明する。
図5〜図7のうち、図5は、顎部30を開けた状態の骸骨を示す斜視図である。図6は、骸骨の分解斜視図である。図7(a)は顎部30を開けた状態の骸骨を下側から見た図、(b)は顎部30を閉じた状態の骸骨を右側から見た図、(c)は顎部30を開けた状態の骸骨を右側から見た図である。
本実施形態の指輪2は、上述の実施形態1の指輪1に対して、頭部20及び下顎部32が、取付ベース12に立設された支持部材45によって支持されている点、そして、宝石40が下顎部32に取り受けられている点が異なる。これ以外は略同様である。以下では、主に相違点について説明し、同一あるいは類似する構成については、同じ符号を付して説明は省略する。
指輪2は、取付ベース12の底部13から支持部材45が突設されている。支持部材45は、支柱45a,45aと二股部45b,45bとを有し、二股部45b,45bの先端に、揺動軸15が貫通されている。そして、この揺動軸15によって、頭部20及び下顎部32が揺動自在に支持されている。これにより、頭部20の上顎部31と下顎部32とによって構成される顎部30が開閉自在となる。
また、下顎部32の内側の直接、脚部(不図示)が固定され、この脚部の先端に設けられた台座43に宝石40を乗せて、爪部44で宝石を抑えることで、宝石40を台座43に固定している。
本実施形態によると、上述の実施形態1と同様、手の動きに応じて、骸骨が顎部30を開閉して、その形状(表情)を変化させるのに加え、下顎32の内側に配設された宝石40が見え隠れするので、興趣性の高いものとなる、という効果を奏する。
本実施形態では、これに加えて、さらに、宝石40が下顎部32に取り付けられているので、下顎部32の動きに伴って、宝石40が動くため、一層、趣向性の高いものとなる。
なお、本実施形態の指輪2は、下顎部32に宝石40が取り付けられているので、これら下顎部32及び宝石40をそのまま、後述する実施形態4のペンダント4に使用することも可能である。
<実施形態3>
<実施形態3>
図8〜図10を参照して、本考案を適用した実施形態3に係る宝飾品として、犬の顔及び前足を模した装飾部を有する指輪3について説明する。
図8〜図10のうち、図8は、顎部30を開けた状態の犬を示す斜視図である。図9は、犬の分解斜視図である。図10(a)は顎部30を開けた状態の犬を下側から見た図、(b)は顎部30を閉じた状態の犬を右側から見た図、(c)は顎部30を開けた状態の犬を右側から見た図である。
本実施形態の指輪3は、上述の実施形態1の指輪1に対して、下顎部32が取付ベース12と一体に構成され、また、宝石40が下顎部32に取り付けられている点が異なる。これ以外は、略同様である。以下では、主に相違点について説明し、同一あるいは類似する構成については、同じ符号を付して説明は省略する。
指輪3においては、下顎部32は、取付ベース12と一体に構成されるとともに、宝石40を保持する保持部46が設けられている。保持部46は、下側壁14dに相当する部分が左側壁14aと右側壁14bとに掛け渡したアーチ状に形成されていて、この下側壁14dから下顎部に先端側に向けて下降するように延びている。この部分によって宝石40は支持され、さらに、犬の牙を模した爪部12a,12aによって押さえられている。頭部20は、上述の実施形態1と同様に、左側壁14a、右側壁14bを貫通する揺動軸15によって揺動自在に支持されている。これにより、頭部20の一部を構成する上顎部31と下顎部32とによって構成される顎部30は開閉自在となっている。
本実施形態の指輪3によると、上述の実施形態1と同様、手の動きに応じて、犬が顎部30を開閉して、その形状(表情)を変化させるのに加え、下顎32に固定されている宝石40が見え隠れするので、興趣性の高いものとなる、という効果を奏するものでありながら、さらに、下顎部32が取付ベース12と一体に構成されているため、全体の構成を簡略化できるという効果を奏する。
上述の実施形態1の指輪1の頭部20及び下顎部、実施形態2の指輪2の頭部20及び下顎部32、実施形態3の指輪3の頭部30は、いずれも揺動軸15に対して、遊嵌されていて、すなわち緩く嵌合されていて、指や手の動作に合わせて、指輪1,2,3が傾斜することにより、頭部20等の自重Wによって、自動的に顎部30が開閉するように構成されている。したがって、指輪1,2,3を嵌めている当人も気づかないうちに、指や手の動きによって、骸骨や犬の装飾部が形状を変化させるとともに、宝石40が見え隠れするようになっている。なお、揺動軸15に対して、頭部20、下顎部32を硬く嵌合すれば、自重による顎部30の自動的な開閉に代えて、当人の意図的な開閉動作によって顎部30が開閉するように構成することも可能である。
<実施形態4>
<実施形態4>
図11〜図13を参照して、本考案を適用した実施形態3に係る宝飾品として、骸骨を模した装飾部を有するペンダント4について説明する。
図11〜図13のうち、図11は、顎部30を開けた状態の骸骨を示す斜視図である。図12は、骸骨の分解斜視図である。図13(a)は顎部30を開けた状態の骸骨を下側から見た図、(b)は顎部30を閉じた状態の骸骨を右側から見た図、(c)は顎部30を開けた状態の骸骨を右側から見た図である。
本実施形態のペンダント4は、上顎部31を有する頭部20と、上顎部31とともに顎部30を構成する下顎部32と、宝石40とを備えて構成されている。頭部20の内周面における左側と右側とには、それぞれ揺動軸15,15が突設されていて、これら揺動軸15,15が、下顎部32の先端部32a,32bの透孔に挿入されることで、頭部20と下顎部32とが相対的に揺動自在に連結されている。
宝石40は、下顎部32の内側に固定された台座43に乗せた後、爪部44を内側に折り曲げることで、台座43に固定されている。つまり、宝石40は、台座43を介して、下顎部32に固定されている。
頭部20における頭頂部に相当する部分には、リング22が取り付けられていて、このリング22には、使用者が首にかけるための紐状体23が通されている。紐状体23としては、例えば、鎖,皮紐,エイの皮を干したもの等を使用することができる。
本実施形態においては、下顎部32の先端部32a,32bに対して、頭部20の揺動軸15,15を硬く嵌合(いわゆる締まりバメ)されていて、図3(c)に示す顎部23の矢印a方向の開放、及び矢印b方向の閉鎖は、人手によって意図的(強制的)に行うように構成されている。これは、上述の実施形態1〜3の指輪1〜3と同様に、頭部20や下顎部32の自重によって顎部30の開閉が行われるようにすると、本実施形態がペンダント4であるため、図13(c)に示すように、常時、顎部30を開けたままになってしまって、興趣性に欠けてしまうからである。
本実施形態においては、使用者が顎部30を開放したり、閉鎖したりすることで、宝石40を見せたり隠したりすることができる。
1 実施形態1の指輪(宝飾品)
2 実施形態2の指輪(宝飾品)
3 実施形態3の指輪(宝飾品)
4 実施形態4にペンダント(宝飾品)
12 取付ベース(ベース部)
15 揺動軸
20 頭部
30 顎部
40 宝石
43 台座
31 上顎部
32 下顎部
G 重心
P1 閉鎖位置
P2 開放位置
W 自重
2 実施形態2の指輪(宝飾品)
3 実施形態3の指輪(宝飾品)
4 実施形態4にペンダント(宝飾品)
12 取付ベース(ベース部)
15 揺動軸
20 頭部
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43 台座
31 上顎部
32 下顎部
G 重心
P1 閉鎖位置
P2 開放位置
W 自重
Claims (7)
- 上顎部を含む頭部と下顎部とを、揺動軸を介して相互に揺動可能に連結して構成された開閉可能な顎部と、
前記下顎部の内側に配設され、前記顎部の開放により外部からの視認を可能とするとともに前記顎部の閉鎖により外部からの視認を不能とする宝石と、を備える、
ことを特徴とする宝飾品。 - 前記揺動軸を支持するベース部を備え、
前記頭部は、その重心と揺動軸との位置関係によって自重で開閉されるとともに、前記ベース部によって開放位置を規制される、
ことを特徴とする請求項1に記載の宝飾品。 - 前記下顎部は、前記揺動軸によって揺動可能に支持されるとともに、前記ベース部によって位置が規制される、
ことを特徴とする請求項2に記載の宝飾品。 - 前記ベース部に固定されて前記宝石を支持する台座を有する、
ことを特徴とする請求項3に記載の宝飾品。 - 前記下顎部に固定されて前記宝石を支持する台座を有する、
ことを特徴とする請求項3に記載の宝飾品。 - 前記下顎部が前記ベース部と一体に形成されており、
前記ベース部に固定されて前記宝石を支持する台座を有する、
ことを特徴とする請求項2に記載の宝飾品。 - 前記下顎部に固定されて前記宝石を支持する台座を有し、
前記顎部は、人手によって開閉される、
ことを特徴とする請求項1に記載の宝飾品。
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