JP2005058371A - 揺動式装身具 - Google Patents

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徳一 金城
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Abstract

【課題】ペンダント等の装身具において、宝石などが常に揺動してキラキラと輝きを発揮可能とすると共に揺動する宝石などの存在を強調したり保護できる構造とし、しかも衣服などと接して転倒することなく、常に安定よく吊り下げて使用可能することによって、宝石などの装飾部品のみが円滑に揺動して美しさが引き立つ構造を実現する。
【解決手段】人体や衣服に支持される吊り環1、又は揺動体3に取付けた垂下リング2の少なくとも片方の鎖交部を断面板状とし、この板状の部分の相手側と鎖交接触する部位を断面凸円弧状に尖らした形状にすることで、摺動抵抗を減らし揺動体3が容易に揺動できるようにする。また、人体や衣服に取付けられる任意形状の環状体7を装備し、この環状体7の内側上部に設けた吊り環1と、揺動体3に取付けた垂下リング2とが互いに鎖交する構造とすることで、揺動体3が環状体7の内部で揺動可能とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ペンダントやイヤリング、ブローチ、ネクタイ止め等のような装身具に関し、特に首掛けチェーンなどで吊り下げるペンダントにおいて宝石などが常に揺動してキラキラ輝くようにした装身具に関する。
技術背景
特開2002−282020号に記載のように、使用中に体の動きがあっても首掛けチェーンがねじれることなく、宝石などの装飾片が微妙に揺動して、美しく輝くペンダントが提案されている。
このペンダントは、上方にチェーン連結部を有した台座の背面にテーパー状の定着部を形成し、正面略中央には、先端に吊り下げ孔と後方に湾曲部を設けた吊り下げ部を形成し、該吊り下げ部には、宝石を係止環により取付けた装飾片を揺動可能に吊り下げる構造になっている。
特開2002−282020
このような揺動構造では、チェーンで首に吊り下げた際に、前方に突出した状態の吊り下げ部に宝石なとが吊り下げられた状態となるので、宝石などの装飾片が常に不安定で揺動し易くなる。その結果、宝石などが常に揺れ動いてキラキラ輝くことになり、宝石の美しさを強調することができ、持つ者を満足させることができる。
ところが、このように前方に突出した状態の吊り下げ部に装飾片を吊り下げるだけでは、台座が常に安定良く胸面に定着していることが前提であるが、台座の吊り下げ部は前方に突出した形状であるため、胸面への安定性は必ずしも良くない。そのため、台座が倒れたりすると、装飾片は胸面に接して揺動不可能となり、所期の目的を達成不可能となる。特に、衣類の外からチェーンを掛ける場合に台座が不安定になり易い。
また、胸面における上側と下側とでは、傾き角度が異なるため、傾きが緩い上側ほど、ペンダントの装飾片が胸面に接触しやすい。したがって、この傾き角の緩い胸面でも接触しないようにするには、前記の台座の吊り下げ部を前方に大きく突出させる必要がある。その結果、台座の安定性が一層悪くなり、胸面上で転倒して、装飾片が胸面に直接接触することになり、見苦しくなってしまう。
胸面の傾き角度が急な下側にペンダントが位置していて、装飾片が胸面に接触しにくい場合は、台座の吊り下げ部が必要以上に前方に突出してデザイン性が低下し、しかも安定性が悪いという問題が残る。
さらに、人体に支持される側の吊下孔と、宝石などに取付けた輪環との鎖交部における摺動抵抗が大きいため、吊り下げられた宝石などがスムーズに揺動できず、結果的に、宝石などを常に揺動させてキラキラ輝かせるといった所期の目的を達成することが困難となる。この問題は、ペンダントに限らず揺動式の装身具の全てに共通して発生する。
ダイヤモンドなどのような高価な装飾片であるにもかかわらず、装飾片単独で揺動させる構造であるため、高価な宝石などの輝きや美しさを引き立てたり、保護するような配慮がなされていないため、高価な宝石などの価値を十分に発揮させることができない。
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、揺動式の装身具において宝石などが常に円滑に揺動して輝きを発揮可能とすると共に揺動する宝石などの存在を強調したり保護できる構造とし、しかもペンダントの場合は、衣服などと接して転倒することなく、常に安定よく吊り下げて使用可能とすることによって、宝石などの装飾体のみが円滑に揺動して美しさが引き立つ構造を実現することにある。
本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、例えば複数本の脚体やチェーンなどの支持手段を介して人体に支持される吊り環、又は揺動体に取付けた垂下リングの少なくとも片方の鎖交部を断面板状とし、この板状の部分の相手側と鎖交接触する部位を断面凸円弧状に尖らしたことを特徴とする揺動式装身具である。前記の吊り環は、吊り環のみが直接に人体や衣類などに支持される構造でもよいし、例えば人体や衣類などに取付け支持される環状体などに取付けた構造でもよい。
このように、宝石などの揺動体に取付けた垂下リングと、複数本の脚体やチェーンなどを介して人体や衣類などに直接にあるいは環状体などの他の部分を介して支持される吊り環とを互いに鎖交させて、宝石などの揺動体を積極的に揺動させる構造の場合、少なくとも片方の鎖交部を断面板状とし、この板状の部分の相手側と鎖交接触する部位を断面凸円弧状に尖らした形状にしてある。したがって、宝石などの揺動体を吊り下げた状態において、凸円弧状に尖らした局部で揺動体の荷重が支持されるため、互いに接する部分における摺動抵抗が小さくなる。その結果、人体のわずかな動きや微風でも宝石などが揺動して、その輝きが増し、装身具としての機能が高まり、使用者の満足感を満たすことができる。
請求項2は、人体や衣類に取付けられる任意形状の環状体を装備し、この環状体の内側上部に設けた吊り環と、揺動体に取付けた垂下リングとが互いに鎖交する構造としてなることを特徴とする揺動式装身具である。
このように、人体や衣類に取付けられる環状体を装備すると共に、この環状体の内側上部に吊り環を設けて、宝石などの揺動体に取付けた垂下リングと鎖交させる構成を採用しているので、揺動体が環状体の内部で揺動できる。したがって、環状体の内側において、宝石などが、人体の動きや風などで揺動して、その輝きを増すことになり、装身具としての付加価値が高まる。鎖交部を請求項1のような断面板状とし、かつ断面凸円弧状に尖らした形状にすれば、揺動がより円滑となることは言うまでもない。
さらに、揺動体を囲んでいる環状体によって、内側の宝石などの揺動体の存在を引き立てることができる。すなわち、環状体も装飾性に富んだ形態をしていて、人目を引くことになる。次いで、内側のもっと美しい宝石などの揺動体の揺れ動く様にみとれてしまう、という演出効果を奏することになる。さらに、内部の揺動体を外側から保護したり、衣類や人体と接して揺動不能となるの防止することもできる。
請求項3は、首掛け材で吊り下げるペンダントにおいて、前記の首掛け材で首に吊るされる環状体の内側上部に設けた吊り環と、揺動体に取付けた吊りリングとを鎖交させてあり、前記環状体の背部に、内側の揺動体が胸面側と接しないように離隔させる支持手段を一体に又は別体に有していることを特徴とするペンダントである。
このように、首に吊るされる環状体を設け、その内側上部に設けた吊り環と装飾部品に取付けた吊りリングとを鎖交させて連結した構造になっているため、チェーンなどで首に吊り下げた環状体の内側で、宝石などの揺動体が揺動することになる。その結果、宝石などだけが裸の状態で揺動する構造に比べ、環状体の中で揺動するため、高価な宝石などの輝きがその外側の環状体で強調される。
しかも、環状体の背部に、内側の揺動体が胸面側と接しないように離隔させる支持手段を有しているので、揺動体の周囲が環状体で囲まれると共に、揺動体が胸面側から離隔されるので、人体や衣類などと接して、揺動体が揺動不能となるのを防止できる。環状体は背部の支持体を介して胸面に安定良く支持されるので、環状体が転倒したりする恐れは少なく、内側の揺動体も安定良く垂下支持されて揺動運動を持続できる。なお、支持手段は、環状体の背部と一体形状でも良いし、別体の支持手段を取付けた構造でもよい。
請求項4は、請求項3に記載の環状体と別体の支持手段とが、水平方向の軸を支点にして上側が開閉する構造になっており、開閉角度を設定することによって、前記の環状体がより鉛直方向となるように調節可能としたことを特徴とするペンダントである。
このように、前記の環状体と別体の支持体とが、水平方向の軸を支点にして上側が開閉する構造になっているので、開閉角度を設定することによって、前記の環状体がより鉛直方向となるように調節できる。その結果、環状体が常に鉛直方向の姿勢を維持できるため、内部の装飾部品は常に円滑な揺動を維持でき、宝石などの装飾部品が常に美しく輝くことになり、装身具としての付加価値の向上に寄与できる。
請求項1のように、宝石などの揺動体に取付けた垂下リングと、複数本の支持脚やチェーンなどの支持手段を介して人体や衣類などに直接にあるいは環状体などの他の部分を介して支持される吊り環とを互いに鎖交させて、宝石などの揺動体を積極的に揺動させる構造において、少なくとも片方の鎖交部を断面板状とし、この板状の部分の相手側と鎖交接触する部位を断面凸円弧状に尖らした形状にしてある。そのため、宝石などの揺動体を吊り下げた状態において、凸円弧状に尖らした局部で揺動体の荷重が支持されるため、互いに接する部分における摺動抵抗が小さくなる。その結果、人体のわずかな動きや微風でも宝石などが揺動して、その輝きが増し、装身具としての機能が高まり、使用者の満足感を満たすことができる。
請求項2のように、人体や衣類に取付けられる環状体を装備すると共に、この環状体の内側上部に吊り環を設けて、宝石などの揺動体に取付けた垂下リングと鎖交させる構成を採用しているので、揺動体が環状体の内部で揺動できる。したがって、環状体の内側において、宝石などが、人体の動きや風などで揺動して、その輝きを増すことになり、装身具としての付加価値が高まる。
しかも、揺動体を囲んでいる環状体によって、内側の宝石などの揺動体の存在を引き立てることができる。すなわち、環状体も装飾性に富んだ形態をしていて、人目を引くことになり、次いで、内側のもっと美しい宝石などの揺動体の揺れ動く様にみとれてしまう、という演出効果を奏することになる。さらに、内部の揺動体を外側から保護したり、衣類や人体と接して揺動不能となるの防止することもできる。
請求項3のように、首に吊るされる環状体を設け、その内側上部に設けた吊り環と装飾部品に取付けた吊りリングとを鎖交させて連結した構造になっているため、チェーンなどで首に吊り下げたペンダントの環状体の内側で、宝石などの揺動体が揺動することになる。その結果、宝石などだけが裸の状態で揺動する構造に比べ、環状体の中で揺動するため、高価な宝石などの輝きがその外側の環状体で強調される。
しかも、環状体の背部に、内側の揺動体が胸面側と接しないように離隔させる支持手段を有しているので、揺動体の周囲が環状体で囲まれると共に、揺動体が胸面側から離隔されるので、人体や衣類などと接して、揺動体が揺動不能となるのを防止できる。環状体は背部の支持体を介して胸面に安定良く支持されるので、環状体が転倒したりする恐れは少なく、内側の揺動体も安定良く垂下支持されて揺動運動を持続できる。なお、支持手段は、環状体の背部と一体形状でも良いし、別体の支持手段を取付けた構造でもよい。
請求項4のように、前記の環状体と別体の支持体とが、水平方向の軸を支点にして上側が開閉する構造になっているので、開閉角度を設定することによって、前記の環状体がより鉛直方向となるように調節できる。その結果、環状体が常に鉛直方向の姿勢を維持できるため、内部の装飾部品は常に円滑な揺動を維持でき、宝石などの装飾部品が常に美しく輝くことになり、装身具としての付加価値の向上に寄与できる。
次に本発明による揺動式装身具が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図1は本発明をイヤリングに適用した実施形態である。1が人体に支持される側の吊り環であり、この吊り環1と鎖交する垂下リング2を有している。垂下リング2に、宝石などのような揺動体3が取付けられる。吊り環1は、図示例では、人体の耳たぶに取付ける挟持部4に取付け固定されている。挟持部4には、周知のように締めつけネジ5が螺合されている。
本発明の場合、この吊り環1と鎖交する垂下リング2とが対になっているが、吊り環1と垂下リング2のいずれか少なくとも片方は、断面形状が板状になっている。図示例の場合は、(3)のように吊り環1が板状になっており、垂下リング2は、(4)のように断面円状になっている。そして、この断面板状の吊り環1と垂下リング2とが互いに相手側リング部中を貫通し合って鎖交しているため、(2)のように、垂下リング2は矢印a1方向に揺動できる。その結果、垂下リング2と固定されている宝石などの揺動体3が揺動し、光り輝いて見える。
図2は前記の吊り環1の詳細を示す図であり、(1)のように、吊り環1は、金属板をドーナツ状に打ち抜いた形状になっている。(2)はそのA−A断面図であり、一定厚の板になっている。板厚は、例えば、0.2 〜0.7mm 程度が適している。この断面形状が板状の吊り環1において、その鎖交用の孔6の内周縁6eは、内側に向けて凸円弧状に尖らした形状になっている。
(3)(4)は内周縁6e側を拡大した断面図であり、内周縁はテーパ状の断面になっていて、その先端部6eが凸円弧状に尖っている。(3)は板厚の丁度2分の1の位置が最も突出していて上下対称形になっているのに対し、(4)は下側に片寄った位置で最も突出している。
実線で示すようなテーパ状にしないで、鎖線で示すように、尖った凸円弧状の部分6eから連続して全体的に円弧状になっていてもよい。また、(5)のように、吊り環1の板厚が薄い場合は、寸法的に、テーパ状部や鎖線部分を設ける余裕が無いので、鎖交孔6の内周縁の断面形状が全体的に凸円弧状部6eとなるように形成することになる。
鎖交孔6の内周縁を凸円弧状に形成するには、相手側リングと鎖交接触する部分を研磨するなどの手法で実現できるが、特に(5)のような薄板に凸円弧状部を形成するには、ドーナツ状薄板を腐食性の液に浸漬処理すれば、角張った突起部分が自然にエッチングされて円みを帯びるので、量産が容易になる。なお、この場合は、ドーナツ状薄板の外周の角部も同時にエッチングされて鎖線のように円くなる。
これに対し、垂下リング2は、断面が円形の針金などをリング状に形成した形状をしているが、この垂下リング2も断面板状にすると共に、内周部を凸円弧状に尖らすこともできる。
図3は、この吊り環1と垂下リング2とが鎖交している部分を拡大して示した状態であり、凸円弧状に尖った部分6eのみが垂下リング2と接している。すなわち、凸円弧状に尖った局部6eのみで垂下リング2と前記揺動体3の荷重を支持している。そのため、吊り環1に対し垂下リング2が揺動する場合の摺動抵抗が小さくなり、その結果、吊り環1に対し垂下リング2が容易に揺動可能となる。
これに対し、吊り環1も通常の断面円形の針金などで形成されていると、鎖線1cで示すような円形状となり、垂下リング2との鎖交接触部の面積が大きくなり、揺動運動する際の接触抵抗が増大して、揺動運動がより困難となる。このように揺動を容易にするには、垂下リング2側の断面形状を板状にし、かつ吊り環1と鎖交接触する孔内周縁を、内側に向けて凸円弧状に尖らした形状にしてもよい。また、吊り環1と垂下リング2の両方の孔内周縁を、凸円弧状に尖らしてもよい。
したがって、イヤリングにおいて、吊り環1と垂下リング2の少なくとも片方の鎖交部を断面凸円弧状に尖らして接触抵抗を低減させると、人体のわずかな動きや微風でも、垂下リング2側の宝石などの揺動体が揺動することになる。その結果、揺動体が常に動くことによって、光輝いた状態を維持でき、見る者に美観を感じさせることができる。
図3に示すように、断面が円形で直径Tの針金よりも板厚tの小さい吊り環1を用いると、図1(2)における揺動不能角βを小さく、揺動可能範囲αを大きくすることができる。この目的では、垂下リング2も同様により薄い板のリングを用いる方がよい。なお、吊り環1や垂下リング2の鎖交部を断面凸円弧状にすると局部に荷重が集中するので、耐磨耗性の良いチタン合金やチタン入り金などを用いるのがよい。
以上のようにイヤリングの場合を説明したが、宝石や貴金属などのような装飾物を垂下させて揺動させるタイプの装身具であれば、ペンダントやブローチ、ネクタイ止めその他の全ての装身具に適用できる。したがって、人体や衣類などに支持される吊り環1の人体や衣類などへの取付け支持の仕方は、適用製品に応じて種々雑多であることは言うまでもない。また、吊り環1や垂下リング2の挟持部4や揺動体3に対する向きは自由に選定できる。なお、図9はネクタイ止め構造の一例であるが、図9の環状体7に代えて、ピン14の先端に吊り環1を固定することもできる。揺動体3は、宝石などに代えて水晶やガラス製などのイミテーションも利用できることは言うまでもない。
なお、図においては、製造が容易になるように、凸円弧状に形成する側のリングが全体的に断面板状になっているが、相手側のリングと鎖交接触する部分のみを局所的に断面板状とし、かつ凸円弧状に尖らした形状にすることも可能である。
図1のように、吊り環1を挟持部4などで耳たぶなどに取付ける構造の場合は、宝石などの揺動体3が露出しているため、例えば自分の着用している衣類や人体などに接していたりすると、揺動が不可能となる。あるいは、異物と接して汚れたりする恐れもある。これに対し、図4のように、環状体7を用意し、この環状体7を人体や衣類などに取付け支持すると共に、この環状体の内側上部に揺動体3を垂下させることが有効である。
このように、環状体7の内側上部に吊り環1を設けて、揺動体3を垂下支持する構造の場合も、前記のように、吊り環1と垂下リング2の少なくとも片方の鎖交部を断面板状とし、かつ鎖交接触部を断面凸円弧状に尖らすと、揺動が容易になる。しかも、揺動体3の周りが環状体7で囲まれていて、衣類や異物などと接触不能となるので、揺動体3の揺動運動に支障を来したり、汚れたりすることもない。
加えて、環状体7の中で宝石などの揺動体3が揺動するため、高価な宝石などの輝きがその外側の環状体7で引き立てられることになり、揺動体3の付加価値が高まって、需要喚起の効果を奏する。なお、環状体7内の揺動体3の揺動運動の円滑化を要しない場合は、必ずしも鎖交接触部を断面凸円弧状に尖らしたりする必要性はない。
図4では、環状体7の上端に吊りリング8を固定してあり、この吊りリング8に、首に掛けるチェーン9を通してペンダントにする構造になっているが、前記環状体7を図1の挟持手段4に取付ければ、イヤリングとして使用できることになる。同様にして、ブローチやネクタイ止めなどに適用することもできる。
また、環状体7の前後方向のサイズ(厚み)dは任意でもよいが、垂下支持されている揺動体3が背部の衣類などに接するのを防止したいのであれば、厚さdを揺動体3の前後方向の厚みより大きくすればよい。あるいは、鎖線7aで示すように、環状体7を後方に延伸させて、揺動体3が背部の衣類などに当たらないようにすることもできる。すなわち、環状体7の背部に、内側の揺動体3が胸面側と接しないようにするための一体の支持部7aを設けた形状とする。ペンダントにする場合は、この一体の支持部7aの下側を斜めにカットして、図5以下の支持手段10、10aのように、多少傾斜させるのが好ましい。
環状体7は、前記のように、内側の揺動体3の保護だけでなく、揺動体3の美観を引き立てる目的もあるので、環状体7のデザインも重要である。したがって、揺動体3の外周を取り囲めるような環状形状であれば、図示例のようなほぼ円形に限らず、ハート形や菱形、釣鐘形、花びら形など、デザイン性も配慮した任意形状の環状体を適用できる。
図1の吊り環1や図4の環状体7を人体や着用している衣類なとに取付け支持する手段として、図1のような挟持手段4のほか、安全ピンを利用したり、バッジを取付ける場合のようなネジ式、図9のようなピン式のネクタイ止め構造など、任意の着脱手段を利用できる。このときも、揺動体3が人体や衣類などに接触し難いような構造が望ましい。そのために、例えば三脚状などの安定性の良い支持手段を用いて、吊り環1や環状体7が人体や衣類から離れた位置に支持されるような構造にすることもできる。
図5以下は、本発明をペンダントに適用した実施形態である。図5において、(1)は正面図、(2)は(1)図のD−D断面図、(3)は背面図、(4)は(1)図のE−E断面図である。チェーン9で首に吊るされる環状体7の内側上部に設けた吊り環1と、揺動体3に取付けた垂下リング2とを鎖交させてある。この場合も、宝石などの揺動体3の揺動を円滑にするためには、吊り環1と垂下リング2の少なくとも片方は、鎖交接触部を断面板状かつ凸円弧状に尖らすこととする。
そして、環状体7の背部側には、胸面側に支持するために、胸面側に当たる裏蓋状の支持手段10を設けてある。この実施形態では、(4)のように、環状体7と支持手段10の左右両側において、水平方向の軸11を介して互いに連結してある。すなわち、図5(2)や図7(2)(3)のように、支持手段10側と環状体7側から突出させた腕部に軸孔12を開けて、それぞれの軸孔12を重ねて軸11を挿通してある。なお、この軸支部は、環状体7の中心位置より幾分下側に配置してある。
したがって、環状体7と支持手段10とは、支軸11を支点にして上側が開閉できる。図5(2)のように、支持手段10の上側から環状体7側に突出したスライド板10sの上に、環状体7から支持手段10側に突出したスライド板7sが重なっている。そのため、開閉動作によって、スライド板10sに対しスライド板7sが相対的に前後方向すなわち矢印a2方向に移動することになる。
使用者の好みなどに応じて、使用者の胸面に支持手段10が当接した状態における環状体7と支持手段10との開閉度を決めたら、その位置で、スライド板10sとスライド板7sとを接合したりして固定することができる。これに対し、図6のように、開閉度を容易に変更できる構造も可能である。
ペンダントを使用する場合、その胸面B上の位置によって、人体の胸面Bの勾配が異なる。すなわち、図6(1)のように首側に最も近い場合は、ペンダント背部の支持手段10の位置の胸部勾配が最も緩やかである。これに対し、(3)のように首から最も離れている場合は、支持手段10の位置の胸部勾配が最も急である。その中間位置(2)の場合は、支持手段10の位置の胸部勾配も中間程度である。
このように、ペンダントがどの位置に有っても、環状体7は常にほぼ鉛直方向に向ける必要がある。そこで、図5のスライド板10sとスライド板7sに前後方向(矢印a2方向)の位置の異なる複数のピン孔を開けておき、ピンPを挿入する位置を選択することによって、環状体7と支持手段10との開閉度を選択し固定できるようにしてある。
すなわち、図6(1)のように、ペンダントの当たる位置における胸部勾配が最も緩い場合は、環状体7と支持手段10とを最大に開いた状態におけるピン孔にピンPを挿入しておき、図6(3)のように、ペンダントの当たる位置における胸部勾配が最も急で鉛直に近い場合は、環状体7と支持手段10とを最も閉じた状態におけるピン孔にピンPを挿入しておく。また、図6(2)のように、前記(1)位置と(3)位置との中間位置(2)の場合は、ペンダントの当たる位置の胸部勾配も中間程度であるから、環状体7と支持手段10とが中程度に開いた状態におけるピン孔にピンPを挿入しておく。
ペンダントをチェーン9などで首に吊って使用する場合、環状体7が常に正面を向き、内部の揺動体3が正面からよく見えるようにする必要がある。そのため、支持手段10をほぼ平坦状に形成して、この平坦部が胸面Bと接することで、環状体7が図5(1)のように常に正面を向くようにしている。すなわち、環状体7の転倒防止を図っている。
なお、図5(3)のように、支持手段10は唐草模様状などの透かし彫りを形成したり、図7のように、支持手段10の側面や環状体7の側面も唐草模様透かし彫りにして、間の空間から内部の揺動体3に光が入るような工夫が成されている。
開閉タイプの支持手段10に対し、図8は、支持手段10aが着脱式になっている。この支持手段10aは、図8(1)のように、環状体7の背部に固定されているが、(2)のように、この支持手段10aのみを離脱できる。この支持手段10aを側面から見ると、前後方向に角度θだけ傾斜した三角形状をしている。
支持手段10aの上下には複数の爪13…が付いていて、この爪13…を利用して、環状体7に背部から装着したり、取り外したりできる。そして、前後方向の傾斜角度θの異なる支持手段10aを複数種類用意しておけば、使用者の好みや胸面のペンダント位置に応じた最適の傾斜角度θの支持手段10aを選択して、環状体7に装着できる。なお、支持手段10aの下端の爪13は、図7の環状体7の水平軸11とほぼ同じ高さに嵌めるのがよい。
図9は、ピン式のネクタイ止め構造によって環状体7を衣類などに取付ける実施形態の側面図であり、図4の環状体7の上端背部にピン14を固定してある。使用時には、このピン14を衣類などに突き刺し、衣類背面でピン14に止め金15を固定する。10nは裏蓋、16は透かし彫り側壁である。なお、この環状体7や図1の吊り環1をピアス式のイヤリングで耳たぶに取付けることもできる。
以上の実施形態において、吊り環1も垂下リング2も、真円状になっているが、互いに鎖交できれば十分であって、必ずしも真円状である必要はない。半円状でも、楕円状でも、他の環状に閉じた形状でも足りる。
本発明は、ペンダントやイヤリング、ブローチ、ネクタイ止めその他の装身具に適用することで、宝石や貴金属などの装飾部品が常に揺動してキラキラ輝いて美しく見えるため、付加価値が高まり、持つ者の満足感を満たすことが可能となる。その結果、これらの装身具の需要が増えて関連業界が活気づき、経済発展も期待できる。
本発明をイヤリングに適用した実施形態であり、(1)は全容を示す正面図、(2)は揺動機構部の平面図、(3)は吊り環の破断斜視図、(4)は垂下リングの破断斜視図である。 吊り環の詳細を示す図で、(1)は正面図、(2)はA−A断面図、(3)(4)は内周縁部の拡大断面図である。 吊り環と垂下リングとが鎖交している部分の拡大断面図である。 環状体の内側に揺動体を垂下させる実施形態であり、(1)は全容を示す正面図、(2)は(1)図のB−B断面図、(3)は(1)図のC−C断面図である。 ペンダントの実施形態であって、(1)は正面図、(2)は(1)図のD−D断面図、(3)は背面図、(4)は(1)図のE−E断面図である。 環状体と支持手段との開閉度を説明する側面図で、(1)は首に最も近い場合、(3)は首から最も離れている場合、(2)は(1)と(3)との中間位置の場合である。 支持手段と環状体の側面を示す図で、(1)は組立て状態、(2)は支持手段、(3)は環状体である。 支持手段と環状体との着脱構造であり、(1)は組立て状態の側面図、(2)は支持手段の側面図、(3)は支持手段の背面図である。 環状体を衣類などに取付けるためのピン式ネクタイ止め構造の実施形態を示す側面図である。
符号の説明
1 吊り環
2 垂下リング
3 揺動体
4 挟持手段
6 鎖交孔
6e 内周縁
7 環状体
7a 一体支持部
7s スライド板
8 吊りリング
9 チェーン
10 支持手段
10a 着脱式の支持手段
10s スライド板
11 水平軸
12 軸孔
B 胸面B
13 爪
14 止めピン

Claims (4)

  1. 人体や衣類に支持される吊り環、又は揺動体に取付けた垂下リングの少なくとも片方の鎖交部を断面板状とし、この板状の部分の相手側と鎖交接触する部位を断面凸円弧状に尖らしたことを特徴とする揺動式装身具。
  2. 人体や衣類に取付けられる任意形状の環状体を装備し、この環状体の内側上部に設けた吊り環と、揺動体に取付けた垂下リングとが互いに鎖交する構造としてなることを特徴とする揺動式装身具。
  3. 首掛け材で吊り下げるペンダントの環状体の内側上部に設けた吊り環と、揺動体に取付けた垂下リングとを鎖交させてあり、前記環状体の背部に、内側の揺動体が胸面側と接しないように離隔させる支持手段を一体に又は別体に有していることを特徴とするペンダント。
  4. 前記の環状体と別体の支持手段とが、水平方向の軸を支点にして上側が開閉する構造になっており、開閉角度を設定することによって、前記の環状体がより鉛直方向となるように調節可能としたことを特徴とする請求項3に記載のペンダント。
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