JP3183833B2 - 溶融金属収納鍋のノズル引抜き装置 - Google Patents

溶融金属収納鍋のノズル引抜き装置

Info

Publication number
JP3183833B2
JP3183833B2 JP24109196A JP24109196A JP3183833B2 JP 3183833 B2 JP3183833 B2 JP 3183833B2 JP 24109196 A JP24109196 A JP 24109196A JP 24109196 A JP24109196 A JP 24109196A JP 3183833 B2 JP3183833 B2 JP 3183833B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling air
nozzle
rod
claw
pull
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24109196A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1058123A (ja
Inventor
健一 辻本
彰宏 水足
英樹 五十嵐
吉一 久保
信竹 南之園
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP24109196A priority Critical patent/JP3183833B2/ja
Publication of JPH1058123A publication Critical patent/JPH1058123A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3183833B2 publication Critical patent/JP3183833B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Continuous Casting (AREA)
  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
  • Furnace Charging Or Discharging (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融金属収納鍋のノズ
ル引抜き装置に関し、さらに詳しくは、連続鋳造装置に
おけるタンディッシュあるいはレードル(以下溶融金属
収納鍋と称す)の底部の出鋼口に装着されている流量制
御用ノズルの引抜き作業を自動化することができる溶融
金属収納鍋のノズル引抜き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、タンディッシュあるいはレード
ルなどの溶融金属収納鍋の底部に設けられた出鋼口に
は、溶融金属の出鋼量を制御するためのノズルが取付け
られており、このノズルの下方にはスライドゲートおよ
び浸漬ノズルを有する流量制御装置が設置されている。
前記溶融金属収納鍋の構造について図8に基づいて説明
すると、溶融金属収納鍋100には、収納鍋本体101
の内側に内張りれんが102が張り付けられており、溶
融金属が出鋼する出鋼口103の近傍には、羽口ブロッ
ク104が設置されている。
【0003】そして、溶融金属収納鍋100の前記羽口
ブロック104に形成された取付孔の中にノズル105
が着脱自在に装着され、また前記ノズル105の下方に
は溶融金属の出鋼量を制御するスライドゲート106お
よび浸漬ノズル107を有する流量制御装置108が設
置されている。
【0004】前記ノズル105は、耐熱・耐蝕性で口径
が変化しない材質により先端部が徐々に細くなるように
テーパ状に形成されている。しかし、耐蝕性を有する材
質で構成されているとはいえ、使用回数が増すにつれて
損耗量が大きくなるため、新しいノズルと交換する必要
がある。この交換作業は、連続鋳造における作業効率を
低下させないように、鋳造工程において収納鍋内の溶融
金属を全て注湯した後、収納鍋本体が加熱保温状態のま
ま使用済のノズルを取外し、予め予熱されている新しい
ノズルと交換しなければならない。
【0005】従来、前記ノズルの交換作業は、もっぱら
人手による作業によって行われていたが、ノズル自体が
大形で重量も重く、しかも、ノズルの脱着作業や使用済
ノズルの廃却作業は、高温環境下での重作業のために極
めて危険度が高く、作業能率が低いなどの技術的課題が
あった。
【0006】そこで、近年、高温環境下で行われる溶融
金属用ノズルの交換作業を機械化、自動化することによ
り作業員の安全性を確保し、作業能率の向上を図るため
に、例えば、特開平5−200532号公報、特開平5
−223469号公報などに開示されているように、溶
融金属収納鍋の外側よりノズルの孔に挿入された引抜き
ロッドを介してノズルを引抜くようにしたものが提案さ
れている。これら装置で溶融金属収納鍋の外側よりノズ
ルを引抜くには、まず引抜きロッドの先端に起倒自在に
取付けた引抜爪をロッドの長手方向に倒した状態でノズ
ル孔に挿入する。そして、この引抜爪がノズル孔を突き
抜けると、前記引抜爪はその自重により回転起立するた
め、その状態で前記引抜ロッドを後退させる。その結
果、前記引抜爪がノズル端面と当接し、ノズルの引抜き
を行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
装置にあっては、前記引抜きロッド先端の引抜爪を倒し
てノズル孔に挿入する操作、あるいは回転起立させるた
めの手段等を自動化するのは困難であり、その都度手作
業により引抜爪をロッドの長手方向に倒す操作等が必要
となり、完全な自動化ができないという技術的課題があ
った。また、高温環境下で使用済のノズルの取外が行わ
れるため、引抜爪等の引抜治具が熱変形を起こしたり、
破損するという技術的課題があった。
【0008】本発明は、上述した従来の技術的課題を解
決するためになされたものであり、引抜きロッドの先端
に取付けた引抜爪の起倒操作を自動化し、出鋼口に装着
されている流量制御用ノズルの引抜き作業を完全自動化
すると共に、引抜爪等の引抜治具の熱変形、破損を防止
したノズル引抜き装置を提供することを目的とするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかる溶融金属収納鍋のノズル引抜き装置
は、位置調整用スライド機構に固定されている固定プレ
ートの前方に取付けられた円筒体と、前記固定プレート
の後方に取付けられた中空状のセンターホールシリンダ
と、前記センターホールシリンダの中空部から固定プレ
ートを通り円筒体の中心部に延長され、前後方向に摺動
自在に設けられた中空部を有する引抜きロッドと、上記
引抜きロッドの先端部に起倒自在に枢支された引抜爪
と、前記引抜きロッドの中空部に摺動自在に挿入され、
先端部にリンクアームを介して引抜爪の一端部が連結さ
れた連結棒と、前記引抜爪に冷却用の空気を放出する冷
却用空気供給手段と、前記引抜きロッドの後端部に設け
られた取付筐体の後部に取付けられ、前記連結棒を前後
方向に摺動させるシリンダとを備え、前記シリンダを伸
縮させることにより連結棒を引抜きロッドの中空部内で
摺動させ、前記引抜きロッドの先端部に枢支されている
引抜爪を起倒させるようにすると共に、冷却用空気供給
手段から放出される空気によって、少なくとも引抜爪を
冷却するように構成している。
【0010】また、本発明にかかる引抜爪に冷却用の空
気を放出する冷却用空気供給手段は、連結棒の中心部分
に形成された冷却用空気孔と、前記冷却用空気孔と繋が
る連結棒の外周部に形成された冷却用空気溝と、前記冷
却用空気溝と繋がり冷却用空気を放出する開口部とを備
え、コンプレッサ−からの冷却用空気を冷却用空気孔、
冷却用空気溝、開口部を介して放出し、少なくとも引抜
爪を冷却するように構成するのが、好ましい。
【0011】更に、引抜爪は、ニッケルクロムモリブデ
ン鋼により形成されているのが好ましく、また前記引抜
爪は、応力集中を防止するため、できる限りなめらかな
曲面形状をなすよう形成されているのが好ましい。
【0012】
【作用】このように、本発明による溶融金属収納鍋のノ
ズル引抜き装置は、溶融金属収納鍋のノズルに外側から
挿入される引抜きロッドの先端部に、引抜爪を回動自在
に枢支し、この引抜きロッドの中空部に挿入した連結棒
を介して引抜爪を起倒自在に設置したものであって、ノ
ズルを溶融金属収納鍋より引き抜く場合は、連結棒を後
退させて引抜爪を倒した状態で引抜きロッドをノズルの
ノズル孔に挿入し、引抜きロッドの先端部がノズルのノ
ズル孔を貫通した状態で引抜爪を引抜きロッドと直角に
起立させた後、引抜きロッドを後方に摺動させることに
より、引抜爪によってノズルを溶融金属収納鍋の羽口ブ
ロックより引抜くことができる。
【0013】また、本発明による溶融金属収納鍋のノズ
ル引抜き装置は、前記引抜爪に冷却用の空気を放出する
冷却用空気供給手段を備え、この冷却用空気供給手段か
ら放出される空気によって、少なくとも引抜爪を冷却す
るように構成していため、引抜爪等の熱変形、破損を防
止することができる。特に、冷却用空気供給手段が、連
結棒の中心部分に形成された冷却用空気孔と、前記冷却
用空気孔と繋がる連結棒の外周部に形成された冷却用空
気溝と、前記冷却用空気溝と繋がり冷却用空気を放出す
る開口部とによって構成されているため、冷却用空気供
給手段が引抜きロッド内に収納され、簡潔な装置とする
ことができる。
【0014】更に、引抜爪が、ニッケルクロムモリブデ
ン鋼により形成されているため、耐熱性に優れ、熱変
形、破損を防止することができる。また前記引抜爪が、
できる限りなめらかな曲面形状をなすよう形成されてい
るため、応力集中による破損を防止することができる。
【0015】したがって、本発明によれば、高温環境下
において、溶融金属収納鍋からノズルを引き抜く作業を
完全自動化することが可能であり、短時間で安全に、し
かも効率良く行うことができと共に、引抜治具等の熱変
形、破損を防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳細に説明する。まず、本発明による溶融金属
収納鍋のノズル引抜き装置の概略を図1乃至図4に基づ
いて説明する。ここで、図1は本発明による溶融金属収
納鍋のノズル引抜き装置を示す縦断面図、図2は図1の
横断面図、図3は引抜治具の拡大図、図4は引抜きロッ
ド、連結棒の縦断面図である。
【0017】図において、10はノズル引抜き装置、1
1はノズル引抜き装置10が取付けられたスライド機構
であって、ノズル引抜き装置10全体を前後方向に移動
可能になしている。また、12は前記スライド機構11
をロボットアーム13に着脱自在に連結するためのオー
トツールチェンジャーである。
【0018】ここで、スライド機構11に取付けられた
ノズル引抜き装置10はロボットアーム13により移動
し、溶融金属収納鍋1の外側底部より羽口ブロック2に
装着されているノズル3の所定位置に位置調整されるよ
うになっている。そして、前記スライド機構11によっ
て、ノズル引抜き装置10を前後方向に移動させること
により、溶融金属収納鍋1に近づけたり、遠ざけたりす
ることができるように構成されている。
【0019】前記ノズル引抜き装置10には、スライド
機構11に固定された固定プレート14の前方側に、溶
融金属収納鍋1の外側底部に接し、ノズル3の引抜力の
反力を受ける円筒体15が設けられている。また、前記
固定プレート14の後方側に中空状のセンターホールシ
リンダ16が設置され、前記センターホールシリンダ1
6の中空部には、センターホールシリンダ16の前後に
設置された口金17aまたは17bより圧入される空気
圧または油圧により前後方向に摺動自在な中空状のピス
トンロッドからなる引抜きロッド18が装着されてい
る。そして、前記引抜きロッド18は固定プレート14
を貫通し、円筒体15の中心部に延設されている。
【0020】上記引抜きロッド18の先端部には、支点
19を介して引抜爪20が起倒自在に枢支されている。
前記引抜爪20は、後述するように、溶融金属収納鍋内
の溶融金属を全て注湯した後の高温環境下で用いられる
ため、耐熱性に優れたニッケルクロムモリブデン鋼(S
NCM)等により形成されていることが好ましい。
【0021】また、引抜爪20の両端部はノズルの端面
と当接するため、ノズル引抜きの際、引抜爪20の両端
部に剪断荷重が加わる。そのため、応力集中による亀
裂、破損を防止するため、図3に示すように、引抜爪2
0の形状Aは、できる限りなめらかな曲面状をなすよう
にしている。
【0022】そして、前記引抜爪20の一端側には、引
抜きロッド18の中空部に摺動自在に挿入された連結棒
21の先端部が、リンクアーム22および支点ピン23
a、23bを介して連結されている。また、前記引抜き
ロッド18の後端部には取付筐体24が設置され、この
取付筐体24の後部に設置したシリンダ25のロッド2
5aが、後述するロ−タリジョイント26を介して取付
筐体24の内部で連結棒21の後端部に連結されてい
る。即ち、前記シリンダ25が伸縮すると、ロッド25
aを介して連結棒21は引抜きロッド18の中空部内を
摺動し、前記引抜きロッド18の先端部に枢支されてい
る引抜爪20を、支点19を中心に起倒できるように構
成されている。
【0023】また、引抜きロッド18の中空部に摺動自
在に挿入された連結棒21には、前記ロ−タリジョイン
ト26に設けられた空気導出孔と接続される冷却用空気
孔21aが、連結棒21の中心部分においてロ−タリジ
ョイント26側の端面から所定長さ形成されている。そ
して、前記冷却用空気孔21aは、連結棒21の外周部
分に形成された冷却用空気溝21bへと繋がり、また冷
却用空気溝21bは、連結棒21のロ−タリジョイント
26反対側の端面において開口し、前記開口部21cか
ら冷却用空気が放出されるように構成されている。この
前記開口部21cから放出される冷却用空気によって、
引抜爪20、リンクアーム22及び支持ピン23a、2
3b等の引抜治具は冷却される。
【0024】尚、前記ロ−タリジョイント26は、エア
コンプレッサー(図示しない)が配管27を介して連結
され、空気導出孔から、連結棒21の中心に設けられた
冷却空気孔21aに冷却用空気を供給できるように構成
されている。
【0025】また、前述の冷却用空気溝21bは、連結
棒21の強度、冷却効率の観点から、溝幅Lを7mm、
溝高さHを2.5mmとするのが好ましく、また、空気
流量は100〜200l/minの範囲内が冷却効率の
観点から好ましい。
【0026】また、ノズル引抜き装置10の固定プレー
ト14に設置された円筒体15の両側面には、それぞれ
引抜きロッド18に平行なスリット部15a、15aが
形成され、前記スリット部15a、15aに支点28、
28を介して揺動部材29、29の後端部が枢支されて
いる。そして、前記揺動部材29、29がアクチュエー
タ30、30を介して揺動することにより、揺動部材2
9、29の先端部が円筒体15のスリット部15aより
円筒体15の軸心方向に向かって開閉動作できるように
なっている。
【0027】次に、この実施形態の動作、作用につい
て、図5乃至図7に基づいて説明する。溶融金属収納鍋
1よりノズル3を引抜く場合には、まず溶融金属収納鍋
1内の溶融金属を全て注湯した後、溶融金属収納鍋1を
90度回転させるとともに、スライド機構11に取付け
られたノズル引抜き装置10をロボットアーム13によ
り移動させて、溶融金属収納鍋1の外側底部より出鋼口
2装着されているノズル3の所定位置にセットし、ノズ
ル引抜き装置10の円筒体15が溶融金属収納鍋1の出
鋼口における外側端面でノズル3の外周部に押し当てら
れる。
【0028】次に、ノズル引抜き装置10の後端部に設
置されているシリンダ25を作動させ、ロッド25aに
連結された連結棒21を後退させることにより、引抜き
ロッド18の先端部に枢支されている引抜爪20を引抜
きロッド18と平行に倒すとともに、センターホールシ
リンダ16の後部に設置された口金17aより空気圧ま
たは油圧を導入して引抜きロッド18を前方に摺動さ
せ、先端部の引抜爪20がノズル3のノズル孔を貫通し
た前進限に停止させる。そして、図5に示すように、再
びノズル引抜き装置10の後端部に設置されているシリ
ンダ25を作動させ、ロッド25aに連結された連結棒
21を前進させることにより、引抜きロッド18の先端
部に起倒自在に設置された引抜爪20を引抜きロッド1
8と直角に起立させる。
【0029】このようにして、引抜爪20を直角に起立
させた後、ノズル引抜き装置10の外部に設けられたエ
アコンプレッサー(図示せず)からノズル引抜き装置1
0内に冷却用空気を供給し、引抜爪20、リンクアーム
22及び支持ピン23a、23b等の引抜治具を冷却す
る。即ち、エアコンプレッサーからの冷却用空気を配管
27、ロータリジョインタ26の空気導出孔を介して、
連結棒21の中心に設けられる冷却用空気孔21aに供
給し、冷却用空気孔21a、冷却用空気溝21cを介し
て、連結棒21の先端部に設けた開口部21cから冷却
用空気を放出し、連結棒21の先端部の引抜爪20、リ
ンクアーム22および支持ピン23a、23bを冷却す
る。
【0030】そして、この冷却状態を維持しつつ、しか
も図6に示すように、ノズル引抜き装置10の円筒体1
5が溶融金属収納鍋1の外側端面でノズル3の外周部に
押し当てられた状態で、センターホールシリンダ16の
前部に設置された口金17bより空気圧または油圧を導
入して、引抜きロッド18を後方に摺動させることによ
り、引抜爪20によってノズル3を溶融金属収納鍋1の
羽口ブロックより引き抜く。このとき、引抜爪20はノ
ズル3の端面と当接し反力を受けるが、引抜爪20は、
なめらかな曲面形状Aを有しているため、応力集中によ
る破損を防止できる。また、引抜爪20はニッケルクロ
ムモリブデン鋼(SNCM)等により形成されているた
め、耐熱性に優れ、熱変形を防止することができる。こ
の際、円筒体15は溶融金属収納鍋1の外側底部に接し
ているため、ノズル3の引抜力の反力を受ける。
【0031】こうして、溶融金属収納鍋1よりノズル3
を引き抜いた後は、ノズル引抜き装置10の円筒体15
のスリット部15aに設けられた揺動部材27、27の
先端部を円筒体15の軸心方向に向かって閉じるととも
に、引抜きロッド18を若干前進させることにより、ノ
ズル3と引抜爪20の接触面を引離す。これは、ノズル
3と引抜爪20の接触面が熱間作業であるため、圧接さ
れている場合があるので、両者を分離するために行われ
る。
【0032】次に、図7に示すように、ノズル引抜き装
置10の円筒体15に設けられた揺動部材27、27の
先端部を開くとともに、引抜きロッド18を前進させる
ことによりノズル3を円筒体15の前方に押し出す。そ
の後、ノズル引抜き装置10のシリンダ25を作動させ
てロッド25aに連結された連結棒21を後退させるこ
とにより、引抜きロッド18の先端部に枢支されている
引抜爪20を引抜きロッド18と平行に倒した状態に保
持する。このように、引抜爪20を引抜きロッド18と
平行に倒した後、上記したエアコンプレッサーからの冷
却空気の供給を停止する。
【0033】そして、円筒体15に設けられた揺動部材
29、29を再び円筒体15の軸心方向に向かって閉じ
ると、引抜きロッド18を後退限位置まで摺動させる
と、揺動部材29、29の先端部がストッパーとして機
能することとなり、ノズル3の移動が制止されて引抜き
ロッド18の先端部がノズル3のノズル孔より引抜か
れ、ノズル3が円筒体15の先端部より落下して廃却ポ
ットなどに捨てられる。
【0034】以上の動作において、ロボットアーム13
とスライド機構11による位置調整動作、センターホー
ルシリンダ16の内部を前後方向に摺動する引抜きロッ
ド18の動作、シリンダ25の伸縮動作により引抜きロ
ッド18の内部を摺動する連結棒21の動作、引抜爪2
0の起倒動作、円筒体15の両側面に設置された揺動部
材29、29を開閉するアクチュエータ30、30の作
動、冷却用空気の供給、停止等は、全てコンピュ−タ制
御されるようになっており、図示しない制御装置にプロ
グラムされた制御信号により完全自動化されている。し
たがって、本発明の実施例によれば、高温環境下におい
て、溶融金属収納鍋1からノズル3を引き抜く作業を短
時間で安全に、しかも効率良く行うことができる。
【0035】尚、上記実施形態では、引抜爪20を引抜
きロッド18と平行に倒した後、上記したエアコンプレ
ッサーからの冷却空気の供給を停止するように構成した
が、特にこれに限定されることなく、ノズル3を廃却ポ
ットなどに捨てるまで、冷却用空気を供給してもよい。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、高温環境下において、溶融金属収納鍋からノズル
を引抜く作業を完全自動化することが可能であり、短時
間で安全に、しかも効率良く行うことができると共に、
引抜治具等の熱変形、破損を防止できるという効果を奏
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による溶融金属収納鍋のノズル引抜き装
置を示す縦断面図である。
【図2】図1の横断面図である。
【図3】図1の先端部を示す拡大図である。
【図4】図1の連結棒の縦断面図である。
【図5】溶融金属収納鍋よりノズルを引抜く場合を示し
た縦断面図である。
【図6】溶融金属収納鍋よりノズルを引抜いた状態を示
す横断面図である。
【図7】溶融金属収納鍋より引抜いたノズルを引抜き装
置より取り外す場合を示す横断面図である。
【図8】一般的な溶融金属収納鍋の構造を示す概略断面
図である。
【符号の説明】
1 溶融金属収納鍋 3 ノズル 10 ノズル引抜き装置 14 固定プレート 15 円筒体 16 センターホールシリンダ 18 引抜きロッド 20 引抜爪 21 連結棒 21a 冷却用空気孔 21b 冷却用空気溝 21c 開口部 22 リンクア−ム 25 シリンダ 26 ロ−タリジョイント 29 揺動部材 30 アクチュエータ
フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 英樹 山形県西置賜郡小国町大字小国町378 東芝セラミックス株式会社 小国製造所 内 (72)発明者 久保 吉一 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属 工業株式会社 和歌山製鉄所内 (72)発明者 南之園 信竹 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−294768(JP,A) 特開 平8−229669(JP,A) 特開 昭51−149829(JP,A) 特開 昭50−116329(JP,A) 特開 平8−197236(JP,A) 実開 昭55−55259(JP,U) 実開 昭51−74513(JP,U) 実開 平4−456(JP,U) 実公 昭41−22175(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 41/34 520 B22D 11/10 320 B22D 11/10 340 B22D 41/56 F27D 3/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置調整用スライド機構に固定されてい
    る固定プレートの前方に取付けられた円筒体と、 前記固定プレートの後方に取付けられた中空状のセンタ
    ーホールシリンダと、 前記センターホールシリンダの中空部から固定プレート
    を通り円筒体の中心部に延長され、前後方向に摺動自在
    に設けられた中空部を有する引抜きロッドと、上記引抜
    きロッドの先端部に起倒自在に枢支された引抜爪と、 前記引抜きロッドの中空部に摺動自在に挿入され、先端
    部にリンクアームを介して引抜爪の一端部が連結された
    連結棒と、 前記引抜爪に冷却用の空気を放出する冷却用空気供給手
    段と、 前記引抜きロッドの後端部に設けられた取付筐体の後部
    に取付けられ、前記連結棒を前後方向に摺動させるシリ
    ンダとを備え、 前記シリンダを伸縮させることにより連結棒を引抜きロ
    ッドの中空部内で摺動させ、前記引抜きロッドの先端部
    に枢支されている引抜爪を起倒させるようにすると共
    に、冷却用空気供給手段から放出される空気によって、
    少なくとも引抜爪を冷却するように構成したことを特徴
    とする溶融金属収納鍋のノズル引抜き装置。
  2. 【請求項2】 前記引抜爪に冷却用の空気を放出する冷
    却用空気供給手段は、連結棒の中心部分に形成された冷
    却用空気孔と、前記冷却用空気孔と繋がる連結棒の外周
    部に形成された冷却用空気溝と、前記冷却用空気溝と繋
    がり冷却用空気を放出する開口部とを備え、コンプレッ
    サ−からの冷却用空気を冷却用空気孔、冷却用空気溝、
    開口部を介して放出し、少なくとも引抜爪を冷却するよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1記載の溶融金属
    収納鍋のノズル引抜き装置。
  3. 【請求項3】 前記引抜爪は、ニッケルクロムモリブデ
    ン鋼により形成されていることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載された溶融金属収納鍋のノズル引抜き
    装置。
  4. 【請求項4】 前記引抜爪は、応力集中を防止するた
    め、できる限りなめらかな曲面形状をなすよう形成され
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    かに記載された溶融金属収納鍋のノズル引抜き装置。
JP24109196A 1996-08-23 1996-08-23 溶融金属収納鍋のノズル引抜き装置 Expired - Fee Related JP3183833B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24109196A JP3183833B2 (ja) 1996-08-23 1996-08-23 溶融金属収納鍋のノズル引抜き装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24109196A JP3183833B2 (ja) 1996-08-23 1996-08-23 溶融金属収納鍋のノズル引抜き装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1058123A JPH1058123A (ja) 1998-03-03
JP3183833B2 true JP3183833B2 (ja) 2001-07-09

Family

ID=17069161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24109196A Expired - Fee Related JP3183833B2 (ja) 1996-08-23 1996-08-23 溶融金属収納鍋のノズル引抜き装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3183833B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016223930A (ja) * 2015-06-01 2016-12-28 株式会社二子商事 放射能汚染土壌用袋

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6461574B2 (ja) * 2014-11-26 2019-01-30 黒崎播磨株式会社 上ノズル引抜装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016223930A (ja) * 2015-06-01 2016-12-28 株式会社二子商事 放射能汚染土壌用袋

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1058123A (ja) 1998-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4500537B2 (ja) 横方向ゲート式射出成形装置
WO2016103763A1 (ja) 鋳造装置及び鋳造装置の金型交換方法
JP3215868B2 (ja) 浸漬ノズルの交換装置
WO2006011269A1 (ja) 溶融金属容器における溶融金属の排出口とその排出口を有する転炉の操業方法及び溶融金属容器排出口のスリーブ交換装置
RU2511162C2 (ru) Устройство перемещения кожуха для разливки жидкого металла и приводное устройство для регулятора потока жидкого металла
JP3183833B2 (ja) 溶融金属収納鍋のノズル引抜き装置
JP2935995B2 (ja) シュラウド管支持及び交換装置
JPH0340657B2 (ja)
JP3031541B2 (ja) 連続鋳造機のタンディッシュノズル交換装置
JP2921827B2 (ja) 溶融金属収納鍋のノズル引抜き装置
JP5936543B2 (ja) 溶融金属供給スパウト構造物を加熱するコントロールピン及びスパウトシステム
CZ344397A3 (cs) Zařízení pro výměnu licích trubek rozváděcího zařízení pro plynulé lití v ocelárnách a způsob výměny licí trubky
EP0400256A1 (en) Slide-gate pouring appliance for ladles and similar devices
JPH08294768A (ja) 溶融金属収納鍋のノズル押抜き装置及びノズル廃棄装置
JP2002120051A (ja) 連続鋳造機の浸漬ノズル交換装置
JP3289057B2 (ja) 浸漬ノズル交換装置
US5215142A (en) Multiple mold with change-over feature for horizontal continuous casting
JPH09122899A (ja) スライディングノズル装置と同装置を用いる面圧負荷解除方法
CN216337756U (zh) 一种修铁沟沟头的装置
JP3262240B2 (ja) 浸漬ノズル保持装置
JP2007038233A (ja) 金属成形機の射出装置
CN213888153U (zh) 一种可快速更换托圈的长水口机械手支架
CN213317656U (zh) 钢包上水口砖安装定位工具
CN214655067U (zh) 一种转炉冷却装置
CN211438088U (zh) 钢厂套补用上水口耐材套圈

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees