JP3183512U - 自立型袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物の移し替えがスムーズにいく自立型袋を提供する。
【解決手段】自立型袋は、注ぎ口2を傾けて、ネジ口8を備えるネジ口容器7に内容物9を注ぎ出し、詰め替えを行うものである。注ぎ口2を間に挟んで両側に、ネジ口8の先端8aが嵌り込む凹部10a、10bが設けられ、少なくとも一方の凹部10aを上記ネジ口8の先端8aに引っ掛けて内容物9を注ぎ出すことができるようにしたことを特徴とする
【選択図】図2

Description

本考案は一般に自立型袋に関するものであり、より特定的には、ネジ口容器のネジ口に動かないように固定して、詰め替えをスムーズに行うことができるように改良された詰め替えパウチに関する。
従来、各種液体化粧品、クレンザー、柔軟剤、エマルジョン糊、各種飲料、醤油、ソース、麺つゆなどの液体調味料のような液状物や、粉乳、ココアなどの粉体は、主に、プラスチックボトル、ガラス瓶、金属缶などの保形性のある容器に充填され、流通・使用に供され、使用後の容器は廃棄処分にされていた。しかし、そのため資源が消費され、商品に占める容器コストの割合も無視できないものがあった。そこで、廃棄物処理の問題も考慮し、これらの容器は、使用後、分別処理され、回収、リサイクルすることも進められている。
このような見地から、使用後のボトルなどの容器に同一内容物を補充するために用いる詰め替え用袋としても使用することができる、図3に示すようなスタンディングパウチと呼ばれる詰め替え用袋が提案されている(特許文献1参照)。
図3に示した詰め替えパウチ1は、前後2面の壁面フィルム1a、1bを備え、これらの側部と下部をシールしてなる。前後2面の壁面フィルム1a、1bに、内側から外側に向かう膨らみを設け、注ぎ口2を形成している。注ぎ口2を開封するためのハーフカット線6が前後2面の壁面フィルム1a、1bに設けられている。詰め替えパウチ1は、壁面フィルム1a、1bの下部の間に、底面フィルム3を内側に向けて折り返し、底面フィルム折り返し部4まで挿入してなるガセット部5を有する。底部の折り返し部4を広げると自立する。ハーフカット線6を切断することにより、注ぎ口2を開封する。
図4(A)を参照して、内容物を他の容器に移し替える際には、詰め替えパウチ1の注ぎ口2を、ネジ口容器7のネジ口8にあてがって、そのまま傾けて、内容物9を移し替える。
特開2002−179095号公報
従来の詰め替えパウチは以上のように構成されている。しかし、図4(B)を参照して、詰め替えパウチ1の注ぎ口2が、ネジ口容器7のネジ口8からずれた場合、内容物9がネジ口8の外へ漏れ出し、移し替えがうまくいかないという問題点があった。
本考案は、上記のような課題を解決するためになされたもので、内容物の移し替えがスムーズに行えるように改良された自立型袋を提供することを目的とする。
本考案に係る自立型袋は、注ぎ口を傾けて、ネジ口を備えるネジ口容器に内容物を注ぎ出す自立型袋において、上記注ぎ口を間に挟んで両側に、上記ネジ口の先端が嵌り込む凹部が設けられ、少なくとも一方の凹部を上記ネジ口の先端に引っ掛けて内容物を注ぎ出すことができるようにしたことを特徴とする。
自立型袋を構成するフィルムは、主にプラスチックを主体とする積層フィルムを用いるが、特に限定はされず、液状などの内容物の包装用袋に用いられている公知の積層フィルムは、いずれも使用することができ、充填する内容物の種類や充填後の加熱処理の有無など、使用条件に応じて適する材料を自由に選択して使用することができる。本考案の自立型袋に用いる積層フィルムは、熱可塑性樹脂フィルム/シーラント層又は熱可塑性樹脂フィルム/バリア層/シーラント層で構成される。
熱可塑性樹脂フィルムとしては、具体的には、二軸延伸ポリエステル系フィルム、二軸延伸ポリアミド系フィルム、二軸延伸ポリプロピレン系フィルム、またはこれら熱可塑性フィルムの異種多層延伸フィルムなどを例示することができる。異種多層延伸フィルムとしては、ポリエステル系樹脂層/ポリアミド系樹脂層を有する多層フィルムやポリエステル系樹脂層/ポリアミド系樹脂層/ポリエステル系樹脂層を有する多層フィルムを例示することができるが、これらに限定されるものではない。
バリア層としては、具体的には、アルミニウム箔、アルミ蒸着フィルム、透明無機蒸着フィルム、またはEVOHフィルムなどが使用できる。バリア層は主にガスバリヤー性または水蒸気バリア性を付与するために積層するものである。また、アルミニウム箔やアルミ蒸着フィルムなどは、内容物を光による変質から守るための遮光性を付与することができる。
最内層のシーラント層としては、オレフィン系樹脂による無延伸フィルムや一軸延伸フィルムを用いる場合、あるいは押出ラミネートによりシーラント形成する場合などがある。具体的には、LLDPEフィルム、HDPEフィルム、CPPフィルムまたはHDPE/LLDPE多層フィルムなどが例示できる。
シーラント層には上記のほか、充填される内容物に応じて、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマーなども適宜選択して使用することができる。
上記自立型袋は、前後2面の壁面フィルムをシールして形成されており、上記凹部は、当該袋のシール部に設けられているのが好ましい。
本考案によれば、注ぎ口を間に挟んで両側に、ネジ口の先端が嵌り込む凹部が設けられ、少なくとも一方の凹部を上記ネジ口の先端に引っ掛けて内容物を注ぎ出すことができるようにしているので、注ぎ口がネジ口からずれるということはなく、内容物の移し替えがスムーズにいく。
(A)は、本考案にかかる自立型袋の一例である詰め替えパウチの構成を示す正面図であり、(B)は、図1(A)におけるB部拡大図である。 本考案にかかる詰め替えパウチの詰め替えの動作を説明する図である。 従来の詰め替えパウチの正面図である。 (A)従来の詰め替えパウチの詰め替えの動作を説明する図であり、(B)は問題点を説明するための図である。
内容物の移し替えがスムーズに行える自立型袋を得るという目的を、注ぎ口を間に挟んで両側に、ネジ口容器のネジ口の先端が嵌り込む凹部を設け、少なくとも一方の凹部を上記ネジ口の先端に引っ掛けて内容物を注ぎ出すことができるようにすることによって実現した。以下、この考案の実施例を図を用いて説明する。各図において同一又は相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明を繰り返さない。
図1(A)は、本考案にかかる自立型袋の一例である詰め替えパウチの構成を示す正面図であり、図1(B)は、図1(A)におけるB部拡大図である。図2は詰め替えの動作を説明する図である。
これらの図を参照して、実施例1に係る詰め替えパウチ1は、前後2面の壁面フィルム1a、1bを備え、これらの側部と下部をシールしてなる。前後2面の壁面フィルム1a、1bに、内側から外側に向かう膨らみを設け、注ぎ口2を形成している。注ぎ口2を開封するためのハーフカット線6が前後2面の壁面フィルム1a、1bに設けられている。図面中、斜めのハッチングで示した部分がシール部11である。注ぎ口2を間に挟んで両側に、ネジ口8の先端8aが嵌り込む凹部10a、10bが設けられている。凹部10a,10bは、実施例ではU字状の凹部であるが、凹部はどんな形状でもよい。凹部10a、10bは、当該袋のシール部11に設けられている。詰め替えパウチ1は、壁面フィルム1a、1bの下部の間に、底面フィルム3を内側に向けて折り返し、底面フィルム折り返し部4まで挿入してなるガセット部5を有する。底部の折り返し部4を広げると自立する。ハーフカット線6を切断することにより、注ぎ口2を開封する。
次に詰め替えの動作について説明する。図2(A)は、使用例の一例であり、図2(B)は、他の使用例の一例である。図1(B)を参照して、ハーフカット線6を切断し、注ぎ口2を開封する。図2(A)を参照して、注ぎ口2をネジ口容器7のネジ口8まで持っていく。そして、注ぎ口2を間に挟んで両側に設けられた凹部の一方10aを、ネジ口8の先端8aに引っ掛ける。本考案によれば、注ぎ口2をネジ口容器7のネジ口8にあてがったときに、ネジ口8の先端8aが凹部10aに嵌り込み、パウチ袋1の注ぎ口2がネジ口容器7のネジ口8にしっかりと固定されて左右に揺れることなく安定化する。その結果、注ぎ口2がネジ口容器7のネジ口8からずれて外れるということはなく、内容物9の移し替えがスムーズにいく。
より好ましくは、図2(B)に示すように、注ぎ口2を間に挟んで両側に設けられた凹部10a、10bの双方に、ネジ口8の先端8aを嵌め込む。このような使用例によれば、注ぎ口2をネジ口容器7のネジ口8にあてがったときに、ネジ口8の先端8aが凹部10a、10bの双方に嵌り込み、パウチ袋1の注ぎ口2がネジ口容器7のネジ口8にしっかり嵌りこみ、左右に揺れることなく安定化する。その結果、内容物9が外部に漏れることなく、移し替えがよりスムーズにいく。
詰め替えパウチ1は、台所用洗剤、ハンドソープ、ボディソープ、シャンプー、リンス、コンディショナーなどに利用することができる。
上記実施例では、ハーフカット線付きの取り出し口を例示したが、この考案はこれに限られるものでなく、キャップ付きの取り出し口であってもよい。
今回開示された実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本考案の範囲は上記した説明ではなくて実用新案登録請求の範囲によって示され、実用新案登録請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本考案に係る詰め替え自立型袋によれば、注ぎ口がネジ口容器のネジ口からずれて外れるということはなく、内容物の移し替えがスムーズにいく。
1 詰め替えパウチ
1a、1b 壁面フィルム
2 注ぎ口
3 底面フィルム
4 底面フィルム折り返し部
5 ガセット部
6 ハーフカット線
7 ネジ口容器
8 ネジ口
8a ネジ口の先端
9 内容物
10a,10b 凹部
11 シール部

Claims (2)

  1. 注ぎ口を傾けて、ネジ口を備えるネジ口容器に内容物を注ぎ出す自立型袋において、
    前記注ぎ口を間に挟んで両側に、前記ネジ口の先端が嵌り込む凹部が設けられ、少なくとも一方の凹部を前記ネジ口の先端に引っ掛けて内容物を注ぎ出すことができるようにしたことを特徴とする自立型袋。
  2. 前記自立型袋は、前後2面の壁面フィルムをシールして形成されており、前記凹部は、当該袋のシール部に設けられている請求項1に記載の自立型袋。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015048089A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 小林製薬株式会社 包装容器
JP2015113163A (ja) * 2013-12-13 2015-06-22 大日本印刷株式会社 詰め替え袋

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