JP3181183B2 - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

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JP3181183B2
JP3181183B2 JP32899794A JP32899794A JP3181183B2 JP 3181183 B2 JP3181183 B2 JP 3181183B2 JP 32899794 A JP32899794 A JP 32899794A JP 32899794 A JP32899794 A JP 32899794A JP 3181183 B2 JP3181183 B2 JP 3181183B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、座標入力装置に関し、
特にパーソナルコンピュータやワードプロセッサ等に文
字や図形等を入力する際に用いるタブレット等の座標入
力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータやワード
プロセッサ等に文字や図形等を入力する際に用いるタブ
レット等の座標入力装置が、例えば特開平5−5372
6号公報、特開平3−50621号公報に開示されてい
る。
【0003】特開平5−53726号公報に開示されて
いる座標入力装置は、図12に示すように、液晶パネル
42を有しており、液晶パネル42には同一平面内の複
数の平行なセグメント電極X1〜Xmとこの同一平面と平
行な他の同一平面内の複数の平行なコモン電極Y1〜Yn
とが互いに直交するように配置されており、セグメント
電極X1〜Xmとコモン電極Y1〜Ynとの間に液晶が充填
されている液晶層を有している。各コモン電極Y1〜Y
と各セグメント電極X1〜Xmとの交差する部分の液晶層
が表示の際の各画素となっている。セグメント電極X1
〜 Xm には、セグメント電極X1〜Xmを駆動するセグ
メント駆動回路23が接続されており、コモン電極Y1
〜Ynには、コモン電極Y1〜Ynを駆動するコモン駆動
回路22が接続されている。コモン駆動回路22及びセ
グメント駆動回路23には、信号の送出方向を切り替え
る切り替え回路24が接続されており、切り替え回路2
4には、表示期間においてコモン駆動回路22及びセグ
メント駆動回路23を制御して液晶パネル42に画像を
表示する表示制御回路25と、座標検出期間においてコ
モン駆動回路22及びセグメント駆動回路23を制御し
て順次走査電極を印加する位置検出制御回路26とが接
続されている。また、切り替え回路24には、切り替え
回路24を切り替え制御する制御回路27が接続されて
おり、切り替え回路24は、表示期間には表示制御回路
25の出力を駆動回路22、23に出力し、位置検出期
間には位置検出制御回路26の出力を駆動回路22、2
3に出力するように制御回路27により制御される。制
御回路27には、位置指示ぺン6により指示される座標
を検知するX座標検出回路30及びY座標検出回路31
が接続されており、X座標検出回路30及びY座標検出
回路31には、ケーブル33を介して座標を指示する位
置指示ぺン6が接続されている。なお、コモン駆動回路
22及びセグメント駆動回路23は、直流電源回路32
から電力の供給を受けている。
【0004】次に、従来の装置の動作について説明す
る。
【0005】液晶パネル42には、図13に示すよう
に、画像を表示する表示期間と、位置指示ペン6により
指示される座標位置を検出する座標検出期間とがある。
表示期間において、表示制御回路25からスタート信号
S、反転信号M、クロックCp1、Cp2、表示データ
D0〜D3がそれぞれ出力される。クロックCp1は、1
行分の画素を走査する走査期間を周期とするクロックで
あり、切り替え回路24を介してコモン駆動回路22及
びセグメント駆動回路23に入力される。スタート信号
Sは、コモン電極の表示のための走査期間の開始を示す
信号であり、切り替え回路24を介して出力される。ク
ロックCp1のシフトに応じて、そのシフト位置に対応
するコモン駆動回路22の出力端子からコモン電極Y1
〜Ynに駆動信号が出力される。この駆動信号は、電源
回路32から供給されるバイアス電圧V0 〜V5 に基づ
いて作成される。クロックCp2は、1列分の画素を走
査する走査期間を複数に分割した期間を1周期とするク
ロックであり、切り替え回路24を介して出力されセグ
メント駆動回路23に入力される。
【0006】表示データD0〜D3は、切り替え回路24
を介して出力され、セグメント駆動回路23に入力さ
れ、セグメント駆動回路23内部のレジスタに順次取り
込まれる。1行分の画素に対応する表示データが取り込
まれると、クロックCp1のタイミングで、これらの表
示データがラッチされ、各表示データに対応する駆動信
号がセグメント駆動回路23の出力端子からセグメント
電極X1〜Xmに出力される。この駆動信号も、電源回路
32から供給されるバイアス電圧V0〜V5に基づいて作
成される。反転信号は、液晶に印加する電圧の極性を周
期的に反転させ、液晶の電気分解による劣化を防止す
る。コモン駆動回路22及びセグメント駆動回路23の
動作によって、液晶パネル42の画素はその行順序に従
って駆動され、表示データに対応する画像が液晶パネル
42に表示される。
【0007】座標検出期間において、位置検出制御回路
26からスタート信号Sd、反転信号Md、クロックC
p1d、Cp2d、駆動データD0d〜D3dがそれぞれ
出力される。クロックCp1dは、1行分のコモン電極
を走査する走査期間を周期とするクロックであり、切り
替え回路24を介してコモン駆動回路22及びセグメン
ト駆動回路23に入力される。スタート信号Sdは、コ
モン電極の走査の開始を指示する信号であり、切り替え
回路24を介して出力され、コモン駆動回路22へクロ
ックCp1dに同期して入力される。クロックCp1d
のシフトに応じて、そのシフト位置に対応するコモン電
極回路22の出力端子からコモン電極に走査信号が出力
される。この走査信号は、電源回路32から供給される
バイアス電圧V0〜V5に基づいて作成される。
【0008】クロックCp2dは、1列分のセグメント
電極を走査する走査期間を周期とするクロックであり、
切り替え回路24を介してセグメント駆動回路23に入
力され、セグメント駆動回路23内部のレジスタに順次
取り込まれると、クロックCp1dのタイミングでこれ
らの駆動データがラッチされ、各駆動データに対する駆
動信号がセグメント駆動回路23の出力端子からセグメ
ント電極に入力される。この駆動信号は、電源回路32
から供給されるバイアス電圧V0〜V5に基づいて作成さ
れる。この座標検出期間に各コモン電極及び各セグメン
ト電極に印加される電圧は、図13に示すように変化す
る。なお、反転信号Mdは液晶に印加する電圧の極性を
周期的に反転させて、液晶の電気分解による劣化を防止
する。
【0009】液晶パネル42の表面に位置指示ペン6を
接近させると、指示ペン6の先端部に設けられている電
極と電圧が印加されたセグメント電極及びコモン電極と
の間の浮遊容量によって、指示ペン6の電極に電圧が誘
起される。指示ペン6に誘起した電圧は、ペン6内部の
増幅器29によって増幅され、ケーブル33を介してX
座標検出回路30及びY座標検出回路31により、指示
ペン6の誘起電圧の発生タイミングと制御回路27から
のタイミング信号とに基づいて、それぞれX座標及びY
座標が算出される。
【0010】図14に示すように、X座標検出回路30
では入力電圧が増幅回路51により増幅され、コンパレ
ータ53により基準電圧Vsx以上となる電圧タイミング
からX座標が算出される。Y座標検出回路31において
入力電圧が増幅回路52により増幅され、コンパレータ
54により基準電圧Vsy以上となる電圧タイミングから
Y座標が算出される。
【0011】次に、位置指示ぺン6による座標検出動作
を図15を用いて説明する。
【0012】位置指示ぺン6の先端部にはインピーダン
スの高い検出電極(図示せず)が設けられており位置指
示ぺン6を検出パネル面である液晶パネル42の表示面
に接近させると、図15(a)に示すように、液晶パネ
ル42と指示ペン6の両電極間に微小容量が形成され、
液晶パネル42のセグメント電極X1〜Xmとコモン電極
Y1〜Ynとにパネル電圧が印加されると、指示ぺン6の
検出電極には静電誘導により図15(b)に示すような
微小電圧が誘起される。この静電電圧は、指示ペン6の
真下の電極に走査電圧が印加された時点でピーク値を示
すので、表示電極群の端部より順次走査電圧が印加さ
れ、ピーク値に達するまでのタイミングを算出すること
により、図15(c)に示すように、指示ペンの位置が
分かる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の座標入力装置で
は、静電容量にて静電電圧を誘起して指示ペンの位置を
検出するので、指示ペン6と検出回路を結ぶケーブル3
3が必要であり、操作性が悪いという問題点がある。ま
た、液晶パネルの表示位置とタブレット位置との位置合
わせを行わなければならず、組み付け工数が増加し、コ
ストアップになるという問題点がある。
【0014】本発明は、上記のような課題を解消するた
めになされたもので、ケーブルを必要とせず、操作性を
向上でき、液晶パネルの表示位置とタブレット位置との
位置合わせを行なう必要が無く、組み付け工数を低減し
て、コストダウンを図れる座標入力装置を提供すること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明の
装置は、複数のセグメント電極のうち、いずれか二つの
セグメント電極の一端を短絡し、他端を順次接続してル
ープを形成する手段と、複数の平行なコモン電極のう
ち、いずれか二つのコモン電極の一端を短絡し、他端を
順次接続してループを形成する手段と、液晶パネル上の
任意の位置に対して電磁波を放出する位置指示手段と、
二つのセグメント電極によって形成されるループに電磁
波によって誘導される電流を順次検出する手段と、二つ
のコモン電極によって形成されるループに電磁波によっ
て誘導される電流を順次検出する手段と、順次検出した
電流が最大値を示したときに短絡されていた二つのセグ
メント電極及び順次検出した電流が最大値を示したとき
に短絡されていた二つのコモン電極を識別することによ
って、位置指示手段によって指示された位置の座標を検
出する座標検出手段とを具備することを特徴とする。
【0016】請求項2に記載の発明の装置は、複数のセ
グメント電極のうち、いずれか二つのセグメント電極を
駆動回路から切り離す手段と、複数の平行なコモン電極
のうち、いずれか二つのコモン電極を駆動回路から切り
離す手段と、液晶パネル上の任意の位置に対して電磁波
を放出する位置指示手段と、二つのセグメント電極及び
液晶によって形成されるループに前記電磁波によって誘
導される電流を順次検出する手段と、二つのコモン電極
及び液晶によって形成されるループに前記電磁波によっ
て誘導される電流を順次検出する手段と、順次検出した
電流が最大値を示したときに駆動回路から切り離されて
いた二つのセグメント電極及び順次検出した電流が最大
値を示したときに駆動回路から切り離されていた二つの
コモン電極をそれぞれ識別することによって、位置指示
手段によって指示された位置の座標を検出する座標検出
手段とを具備することを特徴とする。
【0017】請求項3に記載の発明の装置は、検出され
る電流が最大となるように位置指示手段の放出する電磁
波の周波数が決定されることを特徴とする。
【0018】
【作用】請求項1に記載の座標入力装置においては、位
置指示手段により指示された位置において、駆動回路か
ら切り離されて一端が短絡され、他端が順次接続された
セグメント電極が形成するループ及び駆動回路から切り
離されて一端が短絡され、他端が順次接続されたコモン
電極が形成するループに位置手段から電磁波が放出さ
れ、この電磁波により、セグメント電極手段が形成する
ループ及びコモン電極手段が形成するループに誘導され
る起電力の波形に基づいて指示された位置の座標が座標
検出手段により検出される。すなわち、セグメント電極
が形成するループが順次X方向に走査され、誘導電流の
最大値よりX座標が求められる。同様に、コモン電極が
形成するループが順次Y方向に走査され、誘導電流の最
大値よりY座標が求められる。
【0019】請求項2に記載の座標入力装置において
は、位置指示手段により指示された位置において、駆動
回路から切り離された二つのセグメント電極が液晶を介
して形成する高周波の分布定数のループ及び駆動回路か
ら切り離された二つのコモン電極が液晶を介して形成す
る高周波の分布定数のループに位置検出手段から電磁波
が放出され、この電磁波によりそれぞれのループに誘起
される起電力の波形に基づいて指示された位置の座標が
検出される。すなわち、セグメント電極が形成するルー
プが順次X方向に走査され、誘導電流の最大値よりX座
標が求められる。同様に、コモン電極が形成するループ
が順次Y方向に走査され、誘導電流の最大値よりY座標
が求められる。
【0020】請求項3に記載の座標入力装置において
は、セグメント電極又はコモン電極が形成する分布定数
のループに対して、位置指示手段から放出される電磁波
が最大の電流を誘導するように最適な周波数が使用され
る。
【0021】
【実施例】以下、本発明の座標入力装置の第1の実施例
を図を参照しながら説明する。
【0022】本実施例の座標入力装置は、図1に示すよ
うに、液晶パネル42及び位置を指示する指示ペン57
を有しており、液晶パネル42には同一平面内の複数の
平行なセグメント電極X1〜Xm とこの平面に平行な他
の同一平面内の複数の平行なコモン電極Y1〜Ynとが互
いに直交するように配置されており、セグメント電極X
1〜Xmとコモン電極Y1〜Ynとの間に液晶が充填されて
いる液晶層を有している。各コモン電極Y1〜Ynと各
セグメント電極X1〜Xmとの交差する部分の液晶層が表
示の際の各画素となっている。セグメント電極X1〜Xm
の一端には、セグメント電極X1〜Xmを駆動すると共に
第1の接続手段として機能するセグメント駆動回路+短
絡回路23が接続されており、かつ他端側にはセグメン
ト電極X1〜Xmのループをつくると共に位置検出手段と
して機能するセグメントループ形成+電流検出回路56
が接続されている。コモン電極Y1〜Ynの一端には、コ
モン電極Y1〜Ynを駆動すると共に第2の接続手段とし
て機能するコモン駆動回路+短絡回路22が接続されて
おり、かつ他端側にはコモン電極Y1 〜Yn のループを
つくると共に位置検出手段として機能するコモンループ
形成+電流検出回路55が接続されている。
【0023】セグメント駆動回路+短絡回路23は、図
2に示すように、セグメント駆動回路23aと短絡回路
23bとから構成されており、短絡回路23bはセグメ
ント電極X1〜Xmからの信号をセグメント駆動回路23
aに接続或いは短絡する複数のスイッチSWから構成さ
れており、これらのスイッチSWは検出期間を示すDE
T信号によりセグメント電極X1〜Xmからの信号を短絡
するように構成されている。なお、コモン駆動回路+短
絡回路22も同様の構成となっている。
【0024】また、セグメントループ形成+電流検出回
路56は、図3に示すように、所定本数毎に分けられた
セグメント電極X1〜Xmを接続/切断するスイッチSW
rg1,SWrg2,SWrg3,…を有しており、スイッチSWrg
1,SWrg2,SWrg3,…には、これらのスイッチSWrg1,
SWrg2,SWrg3,…の出力rg1,rg2,rg3,…
の内の何れか、例えばrg1を出力端子OUT1に接続
/切断すると共に例えばrg2を出力端子OUT2に接
続/切断するスイッチSW2を有しており、スイッチS
Wrg1,SWrg2,SWrg3,…及びSW2は検出期間を示す
SEL1、SEL2により接続状態になるように構成さ
れている。なお、スイッチSWrg1,SWrg2,SWrg3,…
及びSW2によりループ形成回路が構成されている。ま
た、スイッチSW2から出力端子OUT1、OUT2の
間には、電流を検出するための抵抗R1が接続されてお
り、この抵抗R1により電流検出回路が構成されてい
る。なお、コモンループ形成+電流検出回路55も同様
の構成となっている。
【0025】指示ペン57は、図7に示すように、4個
のインバータNOT1〜NOT4と、コイルL1と、コ
ンデンサC1とにより構成されており、入力クロックf
に直列共振して電磁波を発生するように構成されてい
る。
【0026】次に、本実施例の動作について説明する。
【0027】座標位置を検出する検出期間になると、図
2に示すように、DET信号によりセグメント電極X1
〜XmがスイッチSWにより短絡される。一方、図3に
示すように、検出期間になるとRG1のX1とRG2の
Xiを接続するようにスイッチSW2によりOUT1は
rg1と接続され、かつOUT2はrg2と接続され
る。SWrg1はrg1をX1に、SWrg2はrg2をXi
に接続するように働き、X1とXiとでループが作られ
る。そして、次のタイミングではSWrg1 はrg1とX
2を、SWrg2 はrg2とXi+1が接続するように働
き、ループが形成される。このように順次ループが走査
される。そして、RG1とRG2でのループが終われ
ば、SW2によりOUT1はrg2に接続され、OUT
2はrg3に接続される。SWrg2はrg2をXiに、
SWrg3はrg3をX2iに接続するように働き、Xi
とX2iでループが作られ、RG2とRG3とでループ
が走査される。RG2とRG3のループが終われば、R
G3とRG4の間でループが走査される。このようにし
て表示の全域が走査される。同様に、コモン電極におい
ても表示の全域が走査される。
【0028】このようなループに電磁波を発生する指示
ペン57を近づけると、図4に示すように、ぺン位置の
ループnにはその誘導電流が強く誘導される。この電流
は、OUT1とOUT2の電圧差で電流値の大小を検出
する電流検出回路R1により検出される。前記のループ
を順次走査すると、図5に示すように、ループ毎に電流
の大きさは変化し、図5の包絡線は、図6に示すよう
に、ペン位置が算出される。
【0029】次に、本発明の座標入力装置の第2の実施
例について説明する。
【0030】本実施例の座標入力装置は、図8に示すよ
うに、液晶パネル42及び位置を指示する指示ペン57
を有しており、液晶パネル42には同一平面内の複数の
平行なセグメント電極X1〜Xm とこの平面に平行な他
の同一平面内の複数の平行なコモン電極Y1〜Ynとが互
いに直交するように配置されており、セグメント電極X
1〜Xmとコモン電極Y1〜Ynとの間に液晶が充填されて
いる液晶層を有している。各コモン電極Y1〜Yと各セ
グメント電極X1〜Xmとの交差する部分の液晶層が表示
の際の各画素となっている。セグメント電極X1〜Xmの
一端には、セグメント電極X1〜Xmを駆動すると共に指
示位置を検出するセグメント駆動回路+X座標検出回路
58が接続されている。コモン電極Y1〜Ynの一端に
は、コモン電極Y1〜Ynを駆動すると共に指示位置を検
出するコモン駆動回路+Y座標検出手段59が接続され
ている。
【0031】セグメント駆動回路+X座標検出回路58
は、図10に示すように、所定本数毎に分けられたセグ
メント電極X1〜XmをDET信号に基づきセグメント駆
動回路60側あるいはX座標検出回路側へ接続/切断す
るスイッチSW3を有しており、スイッチSW3には、
スイッチSW3の出力を接続/切断するSWrg1,SWrg
2,SWrg3,…が接続されている。そして、スイッチSW
rg1,SWrg2,SWrg3,…には、これらのスイッチSWrg
1,SWrg2,SWrg3,…の出力rg1,rg2,rg3,
…の内の何れかを出力端子OUT1に接続/切断すると
共にそれとは異なる出力を出力端子OUT2に接続/切
断するスイッチSW2が接続されている。また、出力端
子OUT1、OUT2には、増幅回路61が接続されて
いる。なお、コモン駆動回路+Y座標位置検出回路59
も同様の構成となっている。
【0032】次に、本実施例の動作について説明する。
【0033】検出期間になると、図10に示すように、
DET信号によりスイッチSW3によりセグメント電極
X1〜Xmがセグメント駆動回路のX1'〜Xm'からX座標
検出回路側に切り替えられる。一定の間隔のセグメント
電極数毎、例えばi本毎にループが作られると、セグメ
ント電極X1〜Xmはi本毎にグループRG1,RG2,
RG3…に分けられる。そして、スイッチSWrg1 によ
りX1がrg1に接続され、スイッチSWrg2 によりX
iがrg2に接続される。スイッチSW2によりrg1
はOUT1に接続され、rg2はOUT2に接続され
る。このようにして、図9に示すように、X1とXiで
ループが作られる。そして、つぎのタイミングではスイ
ッチSWrg1によりX2がrg1に接続され、スイッチ
SWrg2によりXi+1はrg2に接続される。X2と
Xi+1とでループが形成される。このように順次ルー
プが走査される。そして、RG1とRG2でのループが
終われば、スイッチSW2によりrg2はOUT1に接
続され、rg3はOUT2に接続される。スイッチSW
rg2によりXiはrg2に接続され、スイッチSWrg3に
よりX2iはrg3に接続され、XiとX2iとでルー
プが作られる。このようにRG2とRG3でループが順
次走査される。RG2とRG3のループが終われば、R
G3とRG4の間でループが走査させる。このようにし
て表示の全域が走査される。同様に、コモン電極におい
ても走査が行われる。
【0034】このようなループに電磁波を発生するペン
57が近づけられると、ループにはその誘導電流が誘導
される。その誘導電流による電圧の差を検知するため
に、増幅器61にて信号が増幅され、電圧が測定され
る。前記のループを順次走査したときのループ毎に電圧
の大きさは上述した第1の実施例と同じような結果が得
られ、図5の包絡線として図6に示すように指示位置の
座標が算出される。
【0035】上述した第2の実施例において、セグメン
ト電極あるいはコモン電極による分布定数によるループ
に対しては、指示ぺン57から放出される電磁波や周波
数の影響を強く受ける。つまり、指示ぺン57から発生
する電磁波の周波数を変化させると、図11図に示すよ
うに、例えばf0 付近の周波数のところで最大出力が発
生される。このように構成されたループのシステムにお
いての最適な周波数がペン57から出力され得るように
構成され、液晶のセグメント電極及びコモン電極で誘導
電流が検知される。
【0036】
【発明の効果】請求項1に記載の座標入力装置によれ
ば、位置指示手段によって放出される電磁波によって誘
導される電流を検出することによって指示された位置の
検出が行われるように構成したので、位置指示手段と検
出回路を結ぶケーブルを必要とせず、操作性を向上する
ことができる。これにより、位置指示手段の収納が容易
となり、持ち運ぶときに本体と別に位置指示手段を持ち
運ぶこともでき、構造を簡素化でき、部品点数を低減す
ることができ、コストダウンを図ることができる。ま
た、表示パネル1枚で表示と位置検出が行え、これによ
りタブレット基板が必要なくなり、表示位置と検出位置
との位置合わせが必要なくなり、組立が容易となり、組
み付け工数を低減してコストダウンを図ることができ
る。
【0037】請求項2の座標入力装置によれば、入力状
態になったセグメント電極と他のセグメント電極により
分布定数のループが形成され、検出期間ではそのループ
がX方向に走査され、誘導電流のピーク値からX座標が
算出され、また、入力状態になったコモン電極と他のコ
モン電極により分布定数のループが形成され、検出期間
ではそのループがY方向に走査され、誘導電流のピーク
値からY座標が算出されるので、タブレット基板を必要
とせず、現在の表示パネルの構造を変更することなく表
示及び位置検出を行え、コストメリットがより一層大き
く、占有スペースが増加しないので、省スペース化が図
れ、より一層薄い座標入力装置を実現できる。
【0038】請求項3の座標入力装置によれば、セグメ
ント電極あるいはコモン電極にて分布定数によるループ
に対しては、指示ぺンから放出される電磁波を前記ルー
プが最も強く誘導するのに最適な周波数が使用されるの
で、S/N比が向上し、座標検出が安定すると共に精度
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の座標入力装置の第1の実施例を示す概
略構成図である。
【図2】本発明のセグメント駆動回路+短絡回路を示す
回路図である。
【図3】本発明のセグメントループ形成回路+ループ電
流検出回路を示す回路図である。
【図4】本発明のペン位置とループを示す図である。
【図5】本発明のペン位置と出力電圧の関係を示す図で
ある。
【図6】本発明のペン位置と出力電圧の包絡線を示す図
である。
【図7】本発明の指示ぺンを示す回路図である。
【図8】本発明の座標入力装置の第2の実施例を示す概
略構成図である。
【図9】本発明の分布定数を説明する図である。
【図10】本発明のセグメント駆動路+X座標検出回路
を示す回路図である。
【図11】本発明の指示ペンの周波数と出力電圧の関係
を示す図である。
【図12】従来の座標入力装置を示すブロック図であ
る。
【図13】従来の座標入力装置の座標検出動作を示す図
である。
【図14】従来の座標入力装置の座標検出回路を示す図
である。
【図15】従来の座標入力装置の動作を示す図である。
【符号の説明】
6 位置指示ペン 22 コモン駆動回路+短絡回路 23 セグメント駆動回路+短絡回路 29 増幅器 30 X座標検出回路 31 Y座標検出回路 42 液晶パネル 55 コモンループ形成回路+電流検出回路 56 セグメントループ形成回路+電流検出回路 57 位置指示ペン 58 セグメント駆動回路+X座標検出回路 59 コモン駆動回路+Y座標検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−179887(JP,A) 特開 平6−314156(JP,A) 特開 平6−314155(JP,A) 特開 平6−265844(JP,A) 特開 平6−124162(JP,A) 特開 昭61−286918(JP,A) 特開 昭61−210397(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/033 - 3/037 G06F 3/03 G02F 1/133

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセグメント電極と複数のコモン電
    極との間に、液晶層を介在させてなる液晶パネルにおい
    て、指示された位置の座標を入力する座標入力装置であ
    って、 前記複数のセグメント電極のうち、いずれか二つのセグ
    メント電極の一端を短絡し、他端を順次接続してループ
    を形成する手段と、 前記複数の平行なコモン電極のうち、いずれか二つのコ
    モン電極の一端を短絡し、他端を順次接続してループを
    形成する手段と、 液晶パネル上の任意の位置に対して電磁波を放出する位
    置指示手段と、 前記二つのセグメント電極によって形成されるループに
    前記電磁波によって誘導される電流を順次検出する手段
    と、 前記二つのコモン電極によって形成されるループに前記
    電磁波によって誘導される電流を順次検出する手段と、 順次検出した電流が最大値を示したときに短絡されてい
    た二つのセグメント電極及び順次検出した電流が最大値
    を示したときに短絡されていた二つのコモン電極を識別
    することによって、前記位置指示手段によって指示され
    た位置の座標を検出する座標検出手段とを具備する座標
    入力装置。
  2. 【請求項2】 複数のセグメント電極と複数のコモン電
    極との間に、液晶層を介在させてなる液晶パネルにおい
    て、指示された位置の座標を入力する座標入力装置であ
    って、 前記複数のセグメント電極のうち、いずれか二つのセグ
    メント電極を駆動回路から切り離す手段と、 前記複数の平行なコモン電極のうち、いずれか二つのコ
    モン電極を駆動回路から切り離す手段と、 液晶パネル上の任意の位置に対して電磁波を放出する位
    置指示手段と、 前記二つのセグメント電極及び液晶によって形成される
    ループに前記電磁波によって誘導される電流を順次検出
    する手段と、 前記二つのコモン電極及び液晶によって形成されるルー
    プに前記電磁波によって誘導される電流を順次検出する
    手段と、 順次検出した電流が最大値を示したときに駆動回路から
    切り離されていた二つのセグメント電極及び順次検出し
    た電流が最大値を示したときに駆動回路から切り離され
    ていた二つのコモン電極をそれぞれ識別することによっ
    て、前記位置指示手段によって指示された位置の座標を
    検出する座標検出手段とを具備する座標入力装置。
  3. 【請求項3】 検出される電流が最大となるように位置
    指示手段の放出する電磁波の周波数が決定されることを
    特徴とする請求項に記載の座標入力装置。
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