JP3115461B2 - パネル一体型タブレット - Google Patents

パネル一体型タブレット

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JP3115461B2
JP3115461B2 JP30512393A JP30512393A JP3115461B2 JP 3115461 B2 JP3115461 B2 JP 3115461B2 JP 30512393 A JP30512393 A JP 30512393A JP 30512393 A JP30512393 A JP 30512393A JP 3115461 B2 JP3115461 B2 JP 3115461B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、表示素子と座標入力
を行うタブレットを一体とした、パネル一体型タブレッ
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の高度情報化社会の発展に伴い、マ
ンマシンインターフェイスとしてのディスプレイの需要
はますます増大している。特にTFT(Thin Fi
lmTransister)アクティブマトリクスディ
スプレイは、軽量、低消費電力といった液晶ディスプレ
イの優位性に加えて、近年の情報の高密度化、大容量化
の要求を満たすデバイスであることから、その市場は急
激に拡大している。
【0003】また、情報機器分野ではダウンサイジング
化が進み、携帯可能なパーソナル情報端末への要求に伴
い、近年では特にペン入力形式のワープロ、コンピュー
タ、電子手帳、携帯型情報機器等の開発が盛んに行われ
ている。ペン入力方式を用いたタブレットはその検出原
理により、電磁誘導方式、静電結合方式、抵抗膜方式の
3方式に大きく分類することができ、ペン入力型OA機
器用途において、従来多く使用されてきた方式は、表示
素子に抵抗膜、静電膜等のタブレットを重ね合わせて使
用する二体型のものであった。
【0004】しかし二体型は、ディスプレイ上に抵抗
膜、静電膜等のタブレットを重ねて使用するため、位置
合わせの精度、重量の増加、コスト高、コントラスト低
下、視差の増加等の問題が生じる。これらの理由から現
在では静電方式、電磁誘導方式を用い、タブレットと表
示の両方の機能を兼ね備えたパネル一体型タブレットの
開発も行われている。
【0005】静電結合方式を用いた従来のパネル一体型
タブレットの例は、図7に示すように、主として行電極
2および列電極3を有する単純マトリクスパネル1と、
行電極ドライバ4と、列電極ドライバ5と、座標検出部
6と検出用指示器7からなり、上記単純マトリクスパネ
ルの駆動方法としては、時分割的に表示期間と座標検出
期間を設け、表示モードでは上記行電極2を1ライン走
査する毎に上記列電極3に信号電圧を加えて表示させる
線順次走査を行い、行、列検出モードでは、上記行電極
2および列電極3にそれぞれ座標検出用のパルスを1ラ
イン、あるいは複数ライン毎に走査させ、その時の単純
マトリクスパネル1の任意位置に接触しているペンと上
記行電極2および列電極3間の静電容量結合により座標
位置を検出している(例えば、特開平3−50621号
公報)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これら従来例である一
体型あるいは二体型表示素子に使用されるディスプレイ
デバイスとしては、主に液晶、エレクトロルミネセン
ス、プラズマディスプレイ等が挙げられるが、その中で
も特に消費電力、コスト、携帯性の面で優れたTN(T
wist Nematic)、STN(Super T
wist Nematic)等の単純マトリクス型の液
晶ディスプレイを用いたパネル一体型、二体型タブレッ
トがこれまで提案、開発されている。
【0007】しかし、二体型においては、上述したよう
に、精度、表示品位、コスト面での欠点が多く、また、
一体型においても従来技術のような単純マトリクス型の
ディスプレイを用いた場合、コントラスト等の表示品位
や高デューティー化、高速化に限界があり、上記のよう
な高密度、大容量情報の取り扱いには適さない。特に今
後、情報のさらなる高密度化に加え、携帯型情報機器等
の実現に必要な携帯性を考慮した場合、高精細、大容量
のディスプレイが実現可能であるTFTアクティブマト
リクスディスプレイを用いたタブレット一体型表示素子
の開発が必要となる。しかし現段階では、TFTアクテ
ィブマトリクスディスプレイを用いたパネル一体型タブ
レットの実例はほとんど報告されていないのが現状であ
る。その主な理由としては以下のことが考えられる。
【0008】まず、現行のTFTアレイの構造に関連し
たもので、マトリクス電極の幅が上記のような単純マト
リクス型のディスプレイの場合、300μm程度あるの
に対し、TFTではこれに相当するバスラインの幅がゲ
ートバスラインで40μm、データバスラインで6μm
と小さい。一般的に、静電結合の強度は電極幅に比例し
て増大し、距離に反比例して減少することが従来技術と
して知られているが、これより、TFTパネルを一体型
に適用し、上記単純マトリクスパネルにおける検出と同
様に静電結合を用いてゲートバスラインおよびデータバ
スラインの信号を検出しようとした場合、結合容量が小
さく十分なS/N比がとれないこと、アレイ基板の対向
にある共通電極によるシールドの影響が大きく、共通電
極を介してアレイ側に配置されている電極からの信号を
検出できないことが挙げられる。また、電磁誘導を用い
た場合、現行のTFTパネル構成においては、電磁誘導
の検出に必要な電流の閉ループが作れないという問題が
ある。
【0009】つぎに、回路構成に関連した問題として
は、まず、静電結合および電磁誘導を用いた座標検出に
必要な、例えば、静電結合で10V以上、電磁誘導で5
V以上の高周波パルスをゲートバスライン、データバス
ラインに加えることによるTFT特性への影響が挙げら
れる。TFTのオフ電圧マージンは既知技術によれば、
約4V以下でなければならず、上記信号を加えることに
より、TFTがオン状態となる可能性が高く、これは表
示品位の低下につながる。また、上記信号に伴うドライ
バ耐圧の問題が生じると考えられる。
【0010】上記回路構成に関連した問題は、静電結合
または電磁誘導方式を用い、現行のTFTパネルを一体
型に適用する際、生じるものである。しかし、逆にTF
Tパネルを信号検出専用のバスラインの追加など、タブ
レット一体型に適した構成に変えようとした場合、開口
率の低下の他、アレイ設計の大幅な変更に伴い製造コス
トが上昇するという結果を招き、一体型のメリットが無
くなってしまう。したがって、TFTパネル構成の大幅
な変更がなく、しかも表示品位を低下させないTFTパ
ネル一体型タブレットが必要となる。
【0011】この発明は上記従来の問題点を解決するも
ので、TFTパネル構成の大幅な変更を必要とせず、表
示品位を損なわず、しかも良好な座標検出精度を有する
TFTパネル一体型タブレットを提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明のパネル一体型
タブレットは、TFTアクティブマトリクスディスプレ
イパネルと、このTFTアクティブマトリクスディスプ
レイパネルの行電極および列電極に個別に接続された行
電極ドライバおよび列電極ドライバと、スイッチ回路
と、検出用指示器と、座標検出回路と、コントローラと
を備えている。
【0013】スイッチ回路は、データバスラインの並び
方向に沿って平行に並進移動するように複数のデータバ
スラインに閉ループ電流を流すために、データバスライ
ン両端に設けられて順次切り換え可能に構成される。検
出用指示器は、前段ゲートバスライン走査期間における
表示画素電極の蓄積容量を介した突き抜け電圧によって
生じる静電容量結合を検出するとともに、データバスラ
インの並び方向に沿って平行に並進移動する電流の閉ル
ープによって生じる誘導電流を検出する。
【0014】座標検出回路は、検出用指示器が検出した
静電容量結合から行座標を決定するとともに、検出用指
示器が検出した誘導電流から列座標を決定する。コント
ローラは、座標検出回路ならびに行電極ドライバおよび
列電極ドライバならびにスイッチ回路に接続され、TF
Tアクティブマトリクスディスプレイパネルの表示期間
における1ゲートバスライン走査期間毎に行座標検出を
行い、表示期間に対して時分割的に設けられた列座標検
出期間でスイッチ回路を順次切り換えてデータバスライ
ンに閉ループ電流を流すことにより列座標検出を行うよ
うに制御する。
【0015】具体的には、ゲートバスラインに付随した
MOS型薄膜トランジスタスイッチの走査期間に対して
前段ゲートバスライン走査期間における表示画素電極の
蓄積容量を介した突き抜け電圧と検出用指示器との静電
容量結合を検出することにより検出用指示器の位置の行
座標を決定し、複数のデータバスライン終端に設けたス
イッチを順次切り換えることにより、データバスライン
に沿って平行に並進移動する電流の閉ループを作り、こ
の電流ループと検出用指示器間における誘導電流を検出
することにより検出用指示器の位置の列座標を決定す
る。また、各表示期間において静電結合での検出は、1
ゲートバスライン走査期間毎に逐次検出用指示器によっ
て行い、電磁誘導での検出は、表示期間に対して時分割
的に設けた列座標検出期間において行う。なお、静電結
合容量の強度は電極幅に比例して増大し、距離に反比例
して減少することや、共通電極によるシールドの影響を
考慮して、ゲートバスライン側であるアレイ基板を検出
用指示器に対して表層側に配置して検出を行う。
【0016】
【作用】上記構成をとることにより、まず、座標検出時
において、静電結合を用いた検出は蓄積容量を介した突
き抜け電圧が数十Vと高く、ゲートバスライン側基板を
検出用指示器に対する表層側の電極としているため共通
電極によるシールドの影響がなく、また、バスラインか
らではなく直接表示画素電極から信号を検出できるた
め、ゲートバスラインの幅に関わらず、単純マトリクス
に適用した場合と同様に充分なS/N比を確保すること
ができる。つぎに、電磁誘導を用いた検出については、
複数のデータバスライン両端に設けたスイッチを順次切
り換えていく方法をとるため、現行TFTパネルにおい
ても、電磁誘導に必要な電流の閉ループを確実にとるこ
とができる。また、表示品位の面においても、上記座標
検出方法を用いることで、行および列座標ともに、静電
結合あるいは電磁誘導を用いる場合と比較して、静電結
合で10V、電磁誘導で5V以上の高周波パルスである
座標検出信号をゲートバスラインへ印加する必要がない
ため、上記TFT特性への影響が少なく、表示品位の低
下を防げるほか、データバスライン両端に上記スイッチ
を設けるため、ドライバ耐圧の問題も生じない。また、
ゲートバスライン、データバスライン両方にスイッチを
付ける必要が無く、コストの上昇を抑えることができ
る。さらに、信号検出用のバスラインの追加など、TF
Tアレイ設計の大幅な変更を行う必要が無く、従来のT
FTパネルを用いて実現できるため、コストの上昇を抑
えることができる。
【0017】
【実施例】以下、図1、図2を参照しながらこの発明の
一実施例について説明する。図1はこの発明におけるT
FTパネル一体型タブレットの構成を示すものである。
同図において、11はTFTアクティブマトリクスパネ
ル、22は行電極ドライバ、33は列電極ドライバであ
る。行電極ドライバ22と列電極ドライバ33は、それ
ぞれゲートバスライン23とデータバスライン34を介
して、TFTアクティブマトリクスパネル11に接続さ
れている。44は検出用指示器、55は座標検出回路、
66は制御用のコントローラである。15は行電極群,
16は列電極群である。
【0018】TFTアクティブマトリクスパネル11
は、図2に示すように透明材料からなる上部基板12
と、上部基板12から分離された下部基板13と、下部
基板13の表面上に形成しマトリクス状に配列された行
電極群15および列電極群16と(この実施例において
行電極群15、列電極群16はそれぞれゲートバスライ
ン23、データバスライン34と等価である。)、ゲー
トバスライン23およびデータバスライン34の交差す
る点に接続されたMOS型薄膜トランジスタスイッチ1
7と、上記MOS型薄膜トランジスタスイッチ17に接
続した表示画素電極18と、駆動されるトランジスタス
イッチの前段ゲートバスライン間との容量で表されオン
ゲート型の構造を有する蓄積容量19と、上部基板12
の表面上に形成された共通電極20から構成されてい
る。この構成においては、検出用指示器44は図2に示
すように下部基板13側から検出するように配置され
る。
【0019】まず、表示に当たっては、行電極ドライバ
22により、ゲートバスライン23に走査信号を順次供
給し、ゲートバスライン23毎にそれに接続されている
TFTをオン状態とし、このとき列電極ドライバ33か
ら、走査ラインの各データに対応する信号電圧を1ライ
ン分一斉にデータバスライン34に供給する線順次走査
を行うことにより、任意画像の表示を行う。
【0020】座標検出に当たっては、行座標検出はゲー
トバスライン23を順次走査し、それに伴って変化する
表示画素電極18の電位変化を検出用指示器44を介し
て、表示画素電極18と検出用指示器44との間の静電
容量結合により検出し、列座標検出はデータバスライン
34を順次走査し、検出用指示器44を介して、データ
バスライン34と検出用指示器44との間の電磁誘導に
より検出する。この検出用指示器44で検出された行お
よび列座標信号は、座標検出回路55に供給される。こ
の場合、座標検出回路55は、例えばカウンタ等から構
成され、コントローラ66によって順次信号が走査され
るタイミングでカウントを開始し、座標検出信号波形の
ピークが、設定されたしきい値を超えた時点のタイミン
グでカウントを停止させ、行および列座標についてその
時点でのカウント値を読むことによって、任意の検出用
指示器44の座標位置を知ることができる。
【0021】図3は、図2におけるTFTアクティブマ
トリクスパネル11の等価回路図である。ここでは行座
標の検出について説明する。図3において、23はゲー
トバスライン、34はデータバスライン、17はMOS
型薄膜トランジスタスイッチ、18は表示画素電極、1
9はMOS型薄膜トランジスタスイッチ17に関連した
オンゲート型の構造の蓄積容量、14はゲート−ドレイ
ン間の浮遊容量、20は共通電極、21は液晶材料を介
して表示画素電極18と共通電極20間の容量で表され
る液晶容量、22は行電極ドライバ、33は列電極ドラ
イバである。
【0022】一般的にTFTアクティブマトリクスディ
スプレイ11の駆動法については、種々の方法が既知技
術として知られているので、ここで詳細な説明は省略す
るとして、1つのMOS型薄膜トランジスタスイッチ1
7、表示画素電極18に注目して、ゲート信号電位
G 、データ信号電位VS 、共通電極電位VC と画素電
極電位VP の変化の関係を図4に示す。1フィールドの
期間において、ゲート信号VG がハイレベルになると、
ソース−ドレイン間に電流が流れ、画素電極電位V
P は、データ信号電位VS に近づき、ゲート信号がオフ
レベルになると、ソース−ドレイン間はハイインピーダ
ンス状態となり、画素電極電位VP はほぼ一定に保たれ
る。また、データ信号はDCによる液晶の劣化を防ぐた
め、1ラインあるいは1フィールド毎に反転させてい
る。今、液晶容量21、蓄積容量19とMOS型薄膜ト
ランジスタスイッチ17のドレインが接続された点77
に注目すると、点77の蓄積容量19を介して生じる1
ライン前段のゲートバスラインに加えられたゲート信号
による電位の変動は、蓄積容量をCS 、液晶容量を
LC、ゲート−ドレイン間浮遊容量をCGD、ゲート電圧
をVG とおくと、(数1)で表すことができる。
【0023】
【数1】
【0024】蓄積容量19の値は液晶容量21の値とほ
ぼ等しく、ゲート−ドレイン間浮遊容量14はほとんど
無視できると考えて、例えばゲート電圧VG を30Vと
すると、△Vは15Vとなり、△Vの分だけ突き抜け電
圧が現れる。またこの電位変化はデータ信号の極性反転
に関わらず常に正の方向に現れることから、この現象を
利用し、表示画素電極18の上記蓄積容量19を介した
突き抜け電圧を用いて、検出用指示器44との間の静電
結合容量を検出し、この検出用指示器44で検出された
信号を、カウンタ等から構成され座標検出回路55に供
給し、コントローラ66によって順次走査されるタイミ
ングでカウントを開始し、座標検出信号波形のピーク
が、設定されたしきい値を超えた時点のタイミングでカ
ウントを停止させ、そのカウント値を読むことによっ
て、検出用指示器44の位置座標を決定することが可能
となる。したがって、行座標の検出においては1フィー
ルドの期間毎に1つの行座標データを座標検出部55に
出力し、コントローラ66に蓄積する。そして次のフィ
ールド期間にそのデータを新たなデータ信号として、列
座標ドライバ33に出力する。
【0025】以上説明したように、上記構成により、ま
ず、上記電位変化は一般的な上記構成のTFTアクティ
ブマトリクスディスプレイ11に付随するもので、当段
のゲート信号により、上記MOS型薄膜トランジスタス
イッチ17がオンした時点で新たなデータ信号が書き込
まれることから、表示品位に何等の影響を及ぼさない。
また、上記電位変化は座標検出信号のS/N比を確保す
るに充分なもので、ゲートバスライン23、データバス
ライン34ともに静電結合を用いた場合と比較して、電
極幅の狭いバスラインについて考慮する必要が解消され
る。つぎに、表示品位の面においても、上記座標検出方
法を用いることで、10V以上の高周波パルスである座
標検出信号をゲートバスライン23へ印加する必要がな
いため、TFT特性への影響が少ない。また、ゲートバ
スライン側基板を検出用指示器44に対する表層側の電
極とすることで、共通電極によるシールドの影響が無
く、また、バスラインではなく、直接表示画素電極から
信号を検出できるため、ゲートバスライン23、データ
バスライン34の幅に関わらず、単純マトリクスに適用
した場合と同様に充分なS/N比を確保して検出するこ
とができる。
【0026】つぎに、列座標の検出について図5を参照
しながら説明する。図5において、34a1〜34an
は複数本からなるデータバスライン、33は列電極ドラ
イバ、66はコントローラ、67はクロック発生装置、
35は列電極ドライバ33側に位置し、データバスライ
ン34の電極数に対応し、2種類の切り換え接点35a
1〜35an,35b1〜35bnを有するスイッチ回
路、36はデータバスライン34の反対側に位置し、デ
ータバスライン34の電極数に対応したスイッチ36a
1〜36anを有するスイッチ回路である。スイッチ回
路35における接点35a1〜35anは数Vの実効値
を持つ高周波パルス発生器37に、接点35b1〜35
bnは上記高周波パルス発生器37と同じ実効値を持
ち、位相が180゜異なる高周波パルス発生器38にそ
れぞれ接続されている。また、スイッチ回路36におけ
るスイッチ36a1〜36anはすべてグランドに接続
されている。また、スイッチ回路35,36は、ともに
列電極ドライバ33に接続されている。
【0027】列座標検出においては、まず表示期間終了
後、コントローラ66からクロック発生装置67にイネ
ーブル信号が出力され、座標検出モードとなり、高周波
クロックが列電極ドライバ33に供給される。それに同
期して、まずデータバスライン34a1が接点35a1
に接続され、データバスライン34a1に高周波パルス
発生器37から座標検出パルスが供給されるとともに、
データバスライン34a1から一本または複数本離れた
データバスライン、例えばデータバスライン34a3が
接点35b3に接続され、データバスライン34b3に
高周波発生器38から高周波発生器37と位相が180
゜異なった座標検出パルスが供給される。また、これと
同時に、スイッチ回路36の各スイッチ36a1〜36
anは、電圧が供給されているデータバスライン、例え
ばスイッチ36a1と36a3が、データバスライン3
4a3と34b3に接続されるので、スイッチ回路3
5、データバスライン34、スイッチ回路36間に電流
の閉ループが形成される。そして、次の時点で上記スイ
ッチ回路35,36を1ラインまたは複数ライン毎に順
次切り換えて行き、上記データバスライン34に沿って
平行に並進移動する電流ループを作る。
【0028】つぎに、図6を参照して、行座標検出およ
び列座標検出に用いられる検出用指示器44の構成につ
いて説明する。図6において、45は電流の閉ループに
よってパネルに生じた磁界を感知するための検出用コイ
ル、46はキャパシタンス電圧を感知するためのキャパ
シタンス検知用導体、47は静電結合と電磁誘導を切り
換える2連スイッチ、48はセンスアンプ、49はシー
ルド層、50は検出した誘導電流に応じた電圧に変換す
るI−V変換器、51はS/N比を向上させるためのバ
ンドパスフィルタである。
【0029】その動作は、まず表示期間において、静電
結合により行座標を検出する場合、キャパシタンス検知
用導体46のみがスイッチ47を介して、センスアンプ
48に接続される。つぎに、座標検出期間への切り換え
と同時にスイッチ47が検出用コイル45に接続され、
電磁誘導による列座標検出が可能な状態に切り換えられ
る。この場合、電磁誘導によって生じた誘導電流は低イ
ンピーダンスであるI−V変換器50の入力端子へ供給
され、誘導電流の大きさに応じた電圧波形に変換され
る、その後、S/N比を向上させる目的でバンドパスフ
ィルタ51に取り込まれ、センスアンプ48を介して座
標検出信号として出力される。より詳しく述べると、電
流ループによって作られた磁束と検出用指示器44間に
おける電磁誘導を用いて誘導電流を検出し、この信号を
IーV変換器50、バンドパスフィルタ51を介し、カ
ウンタ等から構成される座標検出回路55に供給し、コ
ントローラ66によって順次走査されるタイミングでカ
ウントを開始し、座標検出信号波形のピークが、設定さ
れたしきい値を超えた時点のタイミングでカウントを停
止させ、そのカウント値を読むことによって、検出用指
示器44の位置座標を決定することができる。したがっ
て、列座標の検出においては、1フィールド期間毎に設
けた座標検出期間において、1つの列座標データを座標
検出部55に出力し、コントローラ66に蓄積する。そ
して次の表示期間に先にコントローラ66に蓄積された
行座標データとともに、そのデータを新たなデータ信号
として、列電極ドライバ33に出力する。
【0030】上記動作は、上述した表示期間と座標検出
期間の切り換えに同期したタイミングで、静電結合と電
磁誘導の切り換えを選択させることにより実現でき、一
つの検出用指示器44により、静電結合と電磁誘導の両
方の方式の座標検出が可能となる。以上説明したよう
に、まず、行座標検出に静電結合を用いた場合は、蓄積
容量を介した突き抜け電圧が数十Vと高く、また、ゲー
トバスライン側基板を検出用指示器に対する表層側の電
極としているため、共通電極の影響が無く、また、バス
ラインからではなく、直接表示画素電極から信号を検出
できるため、ゲートバスラインの幅に関わらず、単純マ
トリクスに適用した場合と同様に充分なS/N比を確保
することができる。
【0031】また、列座標検出に電磁誘導を用いた場合
は、複数のデータバスライン両端に設けたスイッチを順
次切り換えていく方法をとるため、現行のTFTパネル
においても、電流の閉ループを確実にとることができ
る。また、表示品位の面においても、行および列座標と
もに静電結合あるいは電磁誘導を用いる場合と比較し
て、5V以上の高周波パルスである座標検出信号をゲー
トバスラインへ印加する必要がないため、TFT特性へ
の影響が少なく、表示品位の低下を防ぐことができる
他、データバスライン両端に上記スイッチを設けるた
め、ドライバ耐圧の問題も生じない。また、ゲートバス
ラインとデータバスラインの両方にスイッチを付ける必
要が無く、さらに、信号検出用のバスラインの追加な
ど、TFTアレイ設計の大幅な変更を行う必要が無く、
従来のTFTパネルを用いて実現できるため、コストの
上昇を抑えることができる。
【0032】以上のように、この実施例で示した構成を
とることにより、TFTパネル構成の大幅な変更を必要
とせず、しかも表示品位を損なわず、現行のTFTパネ
ルを用いて行、列座標位置の検出を行うことができる。
【0033】
【発明の効果】この発明によれば、まず、静電結合を用
いた行座標の検出については、蓄積容量の突き抜け電圧
が数十Vと高く、またゲートバスライン側基板を検出用
指示器に対する表層側の電極としているため、共通電極
のシールドの影響がなくなる他、バスラインではなく直
接表示画素電極から信号を検出できるため、バスライン
の幅に関わらず、単純マトリクスに適用した場合と同様
に充分なS/N比を確保することができる。つぎに、電
磁誘導を用いた列座標の検出については、複数のデータ
バスライン両端に設けたスイッチを順次切り換えていく
構成をとるため、現行のTFTパネルにおいても、電流
の閉ループを確実にとることができる。また、表示品位
の面においても、行および列座標ともに静電結合あるい
は電磁誘導を用いる場合と比較して、静電結合で10
V、電磁誘導で5V以上の高周波パルスである座標検出
信号をゲートバスラインへ印加する必要がないため、T
FT特性への影響が少なく、表示品位の低下を防げる
他、ドライバ耐圧の問題も生じない。また、ゲートバス
ラインとデータバスラインの両方にスイッチを付ける必
要が無く、コストの上昇を抑えることができる。さら
に、信号検出用のバスラインの追加など、TFTアレイ
設計の大幅な変更を行う必要が無く、従来のTFTパネ
ルを用いて実現できるため、コストの上昇を抑えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例におけるパネル一体型タブレ
ットの構成図である。
【図2】図1のTFTアクティブマトリクスディスプレ
イパネルの概念図である。
【図3】この発明の実施例における要部の等価回路図で
ある。
【図4】図3の動作を説明するための波形図である。
【図5】この発明の実施例における列座標を検出するた
めの概念図である。
【図6】この発明の実施例における座標検出に用いる検
出用指示器の概念図である。
【図7】従来のパネル一体型タブレットの構成図であ
る。
【符号の説明】
1 TFTアクティブマトリクスディスプレイパネル 2,15 行電極 3,16 列電極 4,22 行電極ドライバ 5,33 列電極ドライバ 6 座標検出部 7,44 検出用指示器 11 TFTアクティブマトリクスディスプレイパネル 12 上部基板(第2基板) 13 下部基板(第1基板) 14 ゲート−ドレイン間の浮遊容量 17 MOS型薄膜トランジスタスイッチ 18 表示画素電極 19 蓄積容量 20 共通電極 21 液晶容量 23 ゲートバスライン 34 データバスライン 35 スイッチ回路 36 スイッチ回路 45 検出用コイル 46 キャパシタンス検知用導体 47 2連スイッチ 48 センスアンプ 49 シールド層 50 I−V変換器 51 バンドパスフィルタ 55 座標検出回路 66 コントローラ 67 クロック発生装置 77 各容量の接続点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/033 - 3/037 G06F 3/03

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明材料からなる第1基板と、この第1
    基板に対向配置さた第2基板と、前記第1基板の内表面
    上にマトリクス状に配列された行電極(ゲートバスライ
    ン)および列電極(データバスライン)と、この行電極
    および列電極の交差点に接続されたMOS型薄膜トラン
    ジスタスイッチと、このMOS型薄膜トランジスタスイ
    ッチに接続された表示画素電極と、前記MOS型薄膜ト
    ランジスタスイッチに関連した蓄積容量と、前記第2基
    板に配置された共通電極と、前記第1基板および第2基
    板間に挟持された液晶材料とを有するTFTアクティブ
    マトリクスディスプレイパネルと、 前記行電極に接続された行電極ドライバと、 前記列電極に接続された列電極ドライバと、 前記データバスラインの並び方向に沿って平行に並進移
    動するように複数のデータバスラインに閉ループ電流を
    流すために、前記データバスラインの両端に設けられて
    順次切り換え可能なスイッチ回路と、 前段ゲートバスライン走査期間における前記表示画素電
    極の蓄積容量を介した突き抜け電圧によって生じる静電
    容量結合を検出するとともに、前記データバスラインの
    並び方向に沿って平行に並進移動する閉ループ電流によ
    って生じる誘導電流を検出する検出用指示器と、 前記検出用指示器が検出した静電容量結合から行座標を
    決定するとともに、前記検出用指示器が検出した誘導電
    流から列座標を決定する座標検出回路と、 前記座標検出回路ならびに前記行電極ドライバおよび前
    記列電極ドライバならびに前記スイッチ回路に接続さ
    れ、前記TFTアクティブマトリクスディスプレイパネ
    ルの表示期間における1ゲートバスライン走査期間毎に
    行座標検出を行い、前記表示期間に対して時分割的に設
    けられた列座標検出期間で前記スイッチ回路を順次切り
    換えて前記データバスラインに前記閉ループ電流を流す
    ことにより列座標検出を行うように制御するコントロー
    ラとを備えたパネル一体型タブレット。
  2. 【請求項2】 検出用指示器は、キャパシタンス電圧を
    検知するためのキャパシタンス検知用導体と磁界を感知
    するための検出用コイルを有することを特徴とする請求
    項1記載のパネル一体型タブレット。
  3. 【請求項3】 行および列座標検出は、ゲートバスライ
    ン、データバスラインが構成されているアレイ基板を検
    出用指示器に対して表層側に配置して行われることを特
    徴とする請求項1記載のパネル一体型タブレット。
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