JP3192522B2 - 表示一体型タブレット装置およびその駆動方法 - Google Patents

表示一体型タブレット装置およびその駆動方法

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JP3192522B2
JP3192522B2 JP10483093A JP10483093A JP3192522B2 JP 3192522 B2 JP3192522 B2 JP 3192522B2 JP 10483093 A JP10483093 A JP 10483093A JP 10483093 A JP10483093 A JP 10483093A JP 3192522 B2 JP3192522 B2 JP 3192522B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ラップトップコンピ
ュータやワードプロセッサ等に用いられる表示機能を兼
ね備えた表示一体型タブレット装置およびその駆動方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アクティブマトリックス方式によ
る表示機能とタブレット機能とを兼ね備えた表示一体型
タブレット装置として図11に示すようなものがある。
この表示一体型タブレット装置は、アクティブマトリッ
クスタイプの液晶表示パネル(以下、単に表示パネルと
言う)1と、この表示パネル1を駆動する行電極駆動回
路2および列電極駆動回路3と、行電極駆動回路2およ
び列電極駆動回路3に表示制御信号を供給する表示制御
回路4と、列電極駆動回路3に検出制御信号を供給する
検出制御回路5と、電子ペン6からの信号を受けて表示
パネル1上における電子ペン6の先端座標を検出する座
標検出回路7と、切り替え回路8および座標検出回路7
を制御して画像表示動作および座標検出動作を実施する
制御回路9から概略構成される。
【0003】上記表示パネル1は、透明なTFT基板1
0上に平行に配列された複数の行電極G1,G2,G3,…,
G6(以下、任意の行電極をGと記載する)およびこの行
電極G群と直交して平行に配列された複数の列電極S1,
S2,S3,…,S6(以下、任意の列電極をSと記載する)を
有する。そして、各行電極Gと列電極Sとの交差位置に
はTFT(薄膜トランジスタ)11を配置し、各TFT1
1のゲート電極には行電極Gが接続される一方ソース電
極には列電極Sが接続されている。また、TFT11の
ドレイン電極には絵素電極12が接続されている。各絵
素電極12は、各行電極Gと列電極Sとによって囲まれ
た領域にマトリックス状に配列される。
【0004】上記TFT基板10の裏面側にはこのTF
T基板10に対向して対向基板13が配置され、この対
向基板13における内側の面上にTFT基板10と大略
同面積の対向電極14を配設している。そして、各絵素
電極12と対向電極13との間には液晶を挟入して絵素
マトリックスを構成している。尚、上記対向電極14に
は、電源回路16および対向電極駆動回路15によって
バイアス電圧が供給される。
【0005】上記行電極駆動回路2は、行電極走査信号
g1〜g6(以下、任意の行電極走査信号をgと記載する)
の走査パルスを表示パネル1上の各行電極Gに順次印加
して行電極Gを走査する。上記列電極駆動回路3は、上
記行電極Gの走査に同期して、各行電極Gに係る絵素の
表示内容に応じた電圧レベルを有する列電極駆動信号s
11〜s16(以下、任意の列電極駆動信号をs1と記載す
る)を列電極Sに印加する。更に、上記行電極Gの走査
とは独立して、列電極走査信号s21〜s26(以下、任意
の列電極走査信号をs2と記載する)の走査パルスを各列
電極Sに順次印加して列電極Sを走査する。尚、上記行
電極駆動回路2が生成する走査パルスおよび列電極駆動
回路3が生成する駆動パルスおよび走査パルスは、電源
回路16からのバイアス電圧によって生成される。
【0006】上記電子ペン6は表示パネル1上の行電極
Gおよび列電極Sと浮遊容量で結合される入力インピー
ダンスの高い検出電極(図示せず)を先端に有しており、
行電極Gに印加された走査パルスあるいは列電極Sに印
加された走査パルスに起因して上記検出電極に誘導電圧
が誘起される。座標検出回路7は、制御回路9からの座
標検出用タイミング信号に基づいて電子ペン6の検出電
極に発生する誘導電圧の発生タイミングを検出して、電
子ペン6の先端座標を検知する。
【0007】上記座標検出回路7によって電子ペン6の
先端座標が検知されると、この先端座標を表すx座標信
号およびy座標信号が座標検出回路7から出力される。
そして、このx座標信号およびy座標信号に基づいて表
示パネル1上における電子ペン6の先端位置に点画像を
表示するための上記表示データ信号が表示データ信号生
成手段(本実施例とは直接関係ないので図示せず)によっ
て生成されて表示制御回路4に入力される。その結果、
制御回路9の制御に基づく切り替え回路8の切り替え動
作と表示制御回路4,行電極駆動回路2および列電極駆
動回路3の動作とによって、表示パネル1上における電
子ペン6の先端位置に点画像が表示される。
【0008】こうして、我々が恰も筆記用具で紙に書く
ように表示パネル1上に電子ペン6によって文字や記号
や絵を書き込むことができる。それと共に、上記x座標
信号およびy座標信号の変化から入力文字や入力記号を
認識手段(図示せず)によって認識して、認識結果を用い
て文書作成や制御指示等を実施できる。勿論、表示パネ
ル1上に表示されたアイコンに対する応答手段としても
使用できる。
【0009】図12は、上記表示一体型タブレット装置
の動作タイミングを示す図である。上記同期信号の一つ
である垂直同期信号Vの1周期Tvは1画面の表示期間
(y座標検出期間)T1およびx座標検出期間T2に分割さ
れており、x座標検出期間T2は垂直ブランキング期間
Tbに等しくなっている。そして、上記検出期間(y座標
検出期間)T1とx座標検出期間T2とへの分割は、切り
替え回路8による表示制御回路4あるいは検出制御回路
5との切り替え選択によって実施される。
【0010】図13は、上記表示一体型タブレット装置
の動作における各種信号のタイミングチャートである。
以下、図13に従って上記表示一体型タブレット装置の
動作を詳細に説明する。
【0011】上記表示制御回路4,検出制御回路5およ
び制御回路10に入力される同期信号には、上記垂直同
期信号Vの他に水平同期信号Hがある。垂直同期信号V
は1画面表示期間に相当する周期を有し、水平同期信号
Hは1水平画面表示期間に相当する周期を有している。
そして、本実施例においては、水平同期信号Hの8周期
が垂直同期信号Vの1周期に対応している。上記8周期
の水平同期信号Hのうちの6周期が表示期間(y座標検
出期間)T1に割り当てられ、残りの2周期がx座標検出
期間T2に割り当てられている。
【0012】上記切り替え回路8が制御回路9からの制
御信号によって表示制御回路4側に切り替えられると表
示期間(y座標検出期間)T1に入る。そうすると、行電
極駆動回路2は、表示制御回路4からの水平同期信号H
の1周期に同期して生成した行電極走査信号gの走査パ
ルスを各行電極Gに順次印加して、行電極Gを走査す
る。そうすると、行電極Gを介してTFT11のゲート
電極に走査パルスの電圧が印加されてそのTFT11は
“オン"となる。
【0013】一方、上記列電極駆動回路3は、上記行電
極Gの走査に同期して、各行電極Gに係る絵素の表示内
容に応じた電圧レベルを有する列電極駆動信号s1を列
電極Sに印加する。そうすると、列電極Sを介してTF
T11のソース電極に駆動パルスの電圧が印加されて、
上述のように行電極駆動回路2による行電極Gの走査に
よって“オン"となっているTFT11のドレイン電極
に接続された絵素電極12に信号電圧が印加される。こ
うして、表示内容に応じた絵素に画像が書き込まれる。
但し、図13においては総ての列電極駆動信号の電圧レ
ベルを等しく表現している。
【0014】その際に、上記行電極駆動回路2から各行
電極Gに印加された行電極走査信号gの走査パルスに起
因して、電子ペン6の先端電極に電圧が誘起される。座
標検出回路7は、この誘導電圧の発生タイミングを検知
して電子ペン6の先端のy座標を検出する。すなわち、
上記表示期間(y座標検出期間)T1においては、行電極
Gに順次印加された走査パルスを画像表示用の走査パル
スとy座標検出用の走査パルスとして使用するのであ
る。
【0015】また、上記切り替え回路8が制御回路9か
らの制御信号によって表示制御回路4側に切り替えられ
るとx座標検出期間T2に入る。そうすると、列電極駆
動回路3は列電極走査信号s2を生成する。そして、水
平同期信号Hの1周期毎に、列電極走査信号s2の走査
パルスを3本の列電極Sに順次印加して、水平同期信号
Hの2周期で全列電極Sを順次走査する。
【0016】その際に、上記列電極駆動回路3から各列
電極Sに印加された列電極走査信号s2の走査パルスに
起因して、電子ペン6の先端電極に電圧が誘起される。
座標検出回路7は、この誘導電圧の発生タイミングを検
知して電子ペン6の先端のx座標を検出する。すなわ
ち、上記x座標検出期間T2においては、列電極Sに順
次印加された走査パルスをx座標検出用の走査パルスと
して使用するのである。
【0017】液晶はその劣化を防止するために交流電圧
によって分子配列を制御する必要がある。そこで、対向
電極14の電圧を一定にして、列電極駆動回路3から出
力される列電極駆動信号s1の電圧の対向電極14の電
圧に対するレベルをフレーム毎に反転させるのである。
その結果、図13における最下段に示すように、同一行
電極GにTFT11を介して接続された絵素電極12の
電位レベルがその行電極Gに走査パルスが印加される毎
に反転し、対向電極14の電位に対する極性が反転され
るのである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記表
示一体型タブレット装置においては次のような問題があ
る。先ず、上記表示期間では、上記絵素マトリックス上
における表示絵素の絵素電極12と対向電極14と両電
極間に挟入された液晶から成る等価容量に充電して当該
表示絵素に画像を表示する。その際に、上記等価容量へ
の充電時間を稼ぐために、当該絵素電極に係るTFT1
1のゲート電極に行電極Gを介して印加される行電極駆
動信号gの走査パルスのパルス幅(すなわち、TFT1
1の“オン"時間)を水平同期信号Hの1周期ぎりぎりに
設定する場合が多い。そのために、隣合った行電極Gに
印加される走査パルスの立ち上がりと立ち下がりとのタ
イミングが接近し過ぎて、ある行電極Gに印加された走
査パルスの立ち下がりによって次の行電極Gに印加され
る走査パルスの立ち上がりが打ち消させれて、電子ペン
6の先端電極に誘起される誘導電圧の変動が抑制され
る。したがって、電子ペン6の先端位置に在る行電極G
が走査された際に顕著なピークを呈するような誘導電圧
が得られないという問題がある。
【0019】次に、上述のように、液晶の劣化を防止す
るために表示パネル1を交流電圧によって駆動する。そ
の際に、列電極駆動回路3から列電極Sに順次印加され
る列電極駆動信号s1の電圧の対向電極14の電圧に対
するレベルをフレーム毎に(すなわち、垂直同期信号V
の1周期毎に)反転している。ところが、その場合には
表示画面がちらついて表示品位が低下する。そこで、上
記列電極駆動信号s1の基準電圧レベルの反転周波数を
上げるために、図14に示すように、水平同期信号Hの
1周期および垂直同期信号Vの1周期で列電極駆動信号
1の電圧のレベルを反転する場合がある。
【0020】その場合には、上記行電極走査時に、列電
極駆動信号s1の電圧の変化が行電極Gに伝達されるの
で、この行電極Gに伝達された電圧によっても電子ペン
6の先端電極に電圧が誘起されることになる。したがっ
て、電子ペン6からの行電極走査に係る正規の誘導電圧
信号(以下、検出信号と言う)にノイズが重畳されるの
で、そのままではy座標検出の精度が低下するという問
題がある。
【0021】その場合には、上記電子ペン6からの検出
信号から正規の検出信号のみを分離すれば、y座標検出
精度を高めることが可能である。ところが、上述のよう
に、上記行電極駆動信号gの走査パルスの幅も水平同期
信号Hの1周期近くに設定されているために、上記表示
期間においては、行電極駆動信号gの走査パルスの発生
タイミングと列電極駆動信号s1の電圧の変化タイミン
グとが接近しており、両者を分離することは容易ではな
い。また、実際には、図14に示すような上記水平同期
信号H1周期に同期して電圧が変化する行電極駆動信号
gは、表示内容に応じてレベルが種々変化(図14では
省略されている)する。したがって、表示内容の変化に
よる列電極Sへの印加電圧レベルの変化も少なからず電
子ペン6からの検出信号に不規則な影響を及ぼしてお
り、行電極走査時における電子ペン6からの検出信号か
ら、正規の検出信号とノイスとを分離することが益々困
難なのである。
【0022】そこで、この発明の目的は、スイッチング
素子の制御端子に接続された電極を走査する際における
電子ペン先端座標の検出精度を高めることが可能なアク
ティブマトリックスタイプの表示一体型タブレット装置
およびその駆動方法を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、互いに対向して電気光学的
物質が挟入された一対の透明基板と,上記透明基板の一
方にマトリックス状に配列された複数の絵素電極と,上
記各絵素電極に接続された複数のスイッチング素子と,
この各スイッチング素子に接続された複数の第1電極お
よび第2電極と,上記第1,第2電極の夫々を駆動する第
1電極駆動手段および第2電極駆動手段と,上記第1,第
2電極と静電結合する入力ペン手段と,上記第1,第2電
極駆動手段によって上記第1,第2電極を駆動して上記
各スイッチング素子を選択的に動作させて上記電気光学
的物質に画像を書き込む電気光学的物質駆動期間に上記
第1電極が駆動された際における上記入力ペン手段から
の信号に基づいて上記入力ペン手段による入力位置を表
す第1位置情報を検出する第1位置検出手段と,上記電
気光学的物質駆動期間外に上記第2電極駆動手段によっ
て上記第2電極を駆動した際における上記入力ペン手段
からの信号に基づいて上記入力ペン手段による上記入力
位置を表す第2位置情報を検出する第2位置検出手段を
有する表示一体型タブレット装置において、上記第1電
極駆動手段は、上記第1電極を駆動するに際して、上記
第1位置情報を検出するための位置情報検出信号と上記
電気光学的物質に画像を書き込むための画像表示信号を
有する駆動信号を出力する構成を成していることを特徴
としている。
【0024】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
係る発明載の表示一体型タブレット装置において、上記
第1電極駆動手段からの駆動信号における上記位置情報
検出信号の発生タイミングは、上記電気光学的物質駆動
期間内に第2電極駆動手段によって上記第2電極を駆動
した際に、上記入力ペン手段からの信号に生ずる誘導電
圧のタイミングとは異なるような所定のタイミングであ
ることを特徴としている。
【0025】また、請求項3に係る発明は、請求項2に
係る発明の表示一体型タブレット装置において、上記第
1電極駆動手段は、上記画像表示信号を生成して順次出
力する順次出力部と、この順次出力部から出力された上
記画像表示信号の一部を上記所定のタイミングで所定期
間だけ塞き止めるゲート部を備えて、上記画像表示信号
中に所定幅のスリットから成る位置情報検出信号が挿入
された上記駆動信号を生成することを特徴としている。
【0026】また、請求項4に係る発明は、請求項2に
係る発明の表示一体型タブレット装置において、上記第
1電極駆動手段は、上記位置情報検出信号が上記画像表
示信号とは独立して形成された上記駆動信号を生成する
構成を備えたことを特徴としている。
【0027】また、請求項5に係る発明は、請求項2に
係る発明の表示一体型タブレット装置において、上記第
1電極駆動手段は、上記位置情報検出信号と画像表示信
号とが連続して形成された上記駆動信号を生成するよう
に構成されたことを特徴としている。
【0028】また、請求項6に係る発明は、請求項1乃
至請求項5の何れか一つに係る発明の表示一体型タブレ
ット装置において、上記第1電極駆動手段は、上記位置
情報検出信号を生成する位置情報検出信号生成回路と上
記画像表示信号を生成する画像表示信号生成回路とを一
つの半導体集積回路で形成した構成を備えたことを特徴
としている。
【0029】また、請求項7に係る発明は、請求項1乃
至請求項6の何れか一つに係る発明の表示一体型タブレ
ット装置において、上記第1電極は行電極であり、上記
第2電極は列電極であり、上記第1電極駆動手段は行電
極駆動回路であり、上記第2電極駆動手段は列電極駆動
回路であることを特徴としている。
【0030】また、請求項8に係る発明は、請求項1乃
至請求項7の何れか一つに係る発明の表示一体型タブレ
ット装置において、上記第1位置検出手段は、上記電気
光学的物質駆動期間内に上記入力ペン手段の位置を表す
第1位置情報を検出する際には、上記位置情報検出信号
の立ち上がりまたは立ち下がりを含む所定期間内に上記
入力ペン手段からの信号を切り出し、この切り出された
信号に基づいて上記第1位置情報検出を実施するような
構成を備えたことを特徴としている。
【0031】また、請求項9に係る発明は、並行する複
数の行電極およびこの行電極に直交する複数の列電極を
透明基板上に有すると共に,上記行電極に制御端子が接
続される一方列電極に入力端子が接続されて上記両電極
の交差位置における上記透明基板上に配置された複数の
スイッチング素子を有するアクティブマトリックス型の
表示パネルと、上記表示パネルの行電極および列電極と
静電結合する電極を先端に有する電子ペンと、表示制御
信号および表示データを出力する表示制御回路と、走査
制御信号を出力する検出制御回路と、表示期間には上記
表示制御信号に基づいて行電極走査信号を生成する行電
極駆動回路と、上記表示期間には上記表示制御信号およ
び表示データに基づいて列電極駆動信号を生成する一
方,x座標検出期間には上記走査制御信号に基づいて列
電極走査信号を生成する列電極駆動回路と、上記表示期
間においては上記各行電極に入力された行電極走査信号
に起因して上記電子ペンの電極に誘起された電圧に基づ
いて上記電子ペン先端のy座標を検出する一方,上記x
座標検出期間においては上記各列電極に入力された列電
極走査信号に起因して上記電子ペンの電極に誘起された
電圧に基づいて上記電子ペン先端のx座標を検出する座
標検出回路を有する表示一体型タブレット装置におい
て、上記行電極駆動回路は、上記列電極に印加された列
電極駆動信号に起因して上記電子ペンの電極に誘起され
る誘導電圧の発生タイミングと異なる所定のタイミング
で上記電子ペンの電極に誘導電圧を誘起させるための座
標検出用パルスと上記表示パネルにおけるスイッチング
素子の制御端子に電圧を印加する画像表示用パルスとを
有する信号を、上記行電極走査信号として生成する行電
極走査信号生成部を備えたことを特徴としている。
【0032】また、請求項10に係る発明は、請求項9
に係る発明の表示一体型タブレット装置において、上記
行電極駆動回路の行電極走査信号生成部は、上記表示制
御回路から入力された表示制御信号としてのシフトデー
タ信号のパルスをシフトさせて上記画像表示用パルスを
順次出力するシフト手段と、このシフト手段から出力さ
れた上記画像表示用パルスの一部を上記所定のタイミン
グで所定期間だけ塞き止めるゲート手段を備えて、上記
画像表示用パルス中に所定幅のスリットから成る座標検
出用パルスが挿入された上記行電極走査信号を生成する
ことを特徴としている。
【0033】また、請求項11に係る発明は、請求項9
に係る発明の表示一体型タブレット装置において、上記
行電極駆動回路の行電極走査信号生成部は、上記表示制
御回路から入力された表示制御信号としての第1シフト
データ信号のパルスをシフトさせて上記画像表示用パル
スを順次出力する第1シフト手段と、上記表示制御回路
から入力された上記表示制御信号としての第2シフトデ
ータ信号のパルスを上記所定のタイミングでシフトさせ
て上記座標検出用パルスを順次出力する第2シフト手段
を備えて、上記座標検出用パルスが上記画像表示用とは
独立して形成された上記行電極走査信号を生成すること
を特徴としている。
【0034】また、請求項12に係る発明は、請求項9
に係る発明の表示一体型タブレット装置において、上記
行電極駆動回路の行電極走査信号生成部は、上記表示制
御回路から入力された表示制御信号としてのシフトデー
タ信号のパルスを上記所定のタイミングでシフトさせて
上記画像表示用パルスを順次出力するシフト手段を備え
て、上記座標検出用パルスと画像表示用パルスとが連続
して形成された上記行電極走査信号を生成することを特
徴としている。
【0035】また、請求項13に係る発明は、請求項9
乃至請求項12の何れか一つに係る発明の表示一体型タ
ブレット装置において、上記座標検出回路は、上記表示
期間において上記電子ペン先端のy座標を検出する際に
は、上記座標検出用パルスの立ち上がりあるいは立ち下
がりを含む所定期間内に上記電子ペンの電極から出力さ
れた電圧信号を切り出し、この切り出された電圧信号に
基づいて座標検出を実施するような構成を備えたことを
特徴としている。
【0036】また、請求項14に係る発明は、表示期間
には、表示制御信号に基づいて生成された行電極走査信
号をアクティブマトリック型の表示パネルの行電極に順
次入力して上記行電極を走査する一方,表示制御信号お
よび表示データに基づいて生成された列電極駆動信号を
表示パネルの列電極に入力して上記表示パネルに画像を
表示すると共に、上記各行電極に入力された行電極走査
信号に起因して電子ペンの電極に誘起された電圧に基づ
いて上記電子ペンの先端のy座標を検出し、x座標検出
期間には、走査制御信号に基づいて生成された列電極走
査信号を上記表示パネルの列電極に順次入力して上記列
電極を走査し、上記各列電極に入力された列電極走査信
号に起因して上記電子ペンの電極に誘起された電圧に基
づいて上記電子ペンの先端のx座標を検出する表示一体
型タブレット装置の駆動方法であって、上記表示パネル
の行電極を走査する際に上記行電極に順次入力される上
記行電極走査信号は、上記列電極に印加された列電極駆
動信号に起因して上記電子ペンの電極に誘起される誘導
電圧の発生タイミングと異なる所定のタイミングで上記
電子ペンの電極に誘導電圧を誘起させるための座標検出
用パルスと上記表示パネルにおけるスイッチング素子の
制御端子に電圧を印加する画像表示用パルスとを有する
行電極走査信号であることを特徴としている。
【0037】また、請求項15に係る発明は、請求項1
4に係る発明の表示一体型タブレット装置の駆動方法で
あって、上記行電極走査信号の座標検出用パルスは、上
記画像表示用パルス中に形成された所定幅のスリットで
あることを特徴としている。
【0038】また、請求項16に係る発明は、請求項1
4に係る発明の表示一体型タブレット装置の駆動方法で
あって、上記行電極走査信号の座標検出用パルスは、上
記画像表示用パルスとは独立して形成されていることを
特徴としている。
【0039】また、請求項17に係る発明は、請求項1
4に係る発明の表示一体型タブレット装置の駆動方法で
あって、上記行電極走査信号の座標検出用パルスは、上
記画像表示用パルスに連続して形成されていることを特
徴としている。
【0040】
【作用】請求項1に係る発明では、電気光学的物質駆動
期間に、第1,第2電極駆動手段によって上記第1,第2
電極が駆動されて各スイッチング素子が選択的に動作さ
れ、互いに対向した一対の透明基板間に挟入された電気
光学的物質に画像が書き込まれる。その際に、上記第1
電極駆動手段からの駆動信号の位置情報検出信号が上記
第1電極に出力されたときの上記入力ペン手段からの信
号に基づいて、第1位置検出手段によって上記入力ペン
手段による入力位置を表す第1位置情報が検出される。
一方、上記電気光学的物質駆動期間外には、上記第2電
極駆動手段によって上記第2電極が駆動されて、その際
における上記入力ペン手段からの信号に基づいて、第2
位置検出手段によって上記入力位置を表す第2位置情報
が検出される。
【0041】こうして、上記電気光学的物質駆動期間に
上記入力ペン手段による入力位置の第1位置情報が検出
されるに際して、上記第1電極駆動手段からの電気光学
的物質に画像を書き込むための画像表示信号とは異なる
位置情報検出信号に基づいて上記入力ペン手段による入
力位置を表す第1,第2位置情報が検出される。
【0042】また、請求項2乃至請求項5に係る発明で
は、電気光学的物質駆動期間に上記入力ペン手段による
入力位置を表す第1位置情報を検出する際には、上記第
1電極駆動手段からの駆動信号における上記電気光学的
物質駆動期間内に第2電極駆動手段によって上記第2電
極を駆動した際に上記入力ペン手段からの信号に生ずる
誘導電圧のタイミングとは異なるような所定のタイミン
グで発生される上記位置情報検出信号に基づいて検出さ
れる。
【0043】また、請求項6に係る発明では、電気光学
的物質駆動期間に上記入力ペン手段による入力位置を表
す第1位置情報を検出する際の上記位置情報検出信号
は、半導体集積回路から成る上記第1電極駆動手段を形
成する位置情報検出信号生成回路によって生成される。
【0044】また、請求項7に係る発明では、上記電気
光学的物質駆動期間内に、行電極駆動手段からの駆動信
号の位置情報検出信号が行電極に出力されたときの上記
入力ペン手段からの信号に基づいて、第1位置検出手段
によって上記入力ペン手段による入力位置を表す第1位
置情報が検出される。一方、上記電気光学的物質駆動期
間外には、列電極駆動手段によって列電極が駆動され
て、その際における上記入力ペン手段からの信号に基づ
いて、第2位置検出手段によって上記入力位置を表す第
2位置情報が検出される。
【0045】また、請求項8に係る発明では、上記電気
光学的物質駆動期間に入力ペン手段の入力位置を表す第
1位置情報を検出する際に、第1位置検出手段によっ
て、上記位置情報検出信号の立ち上がりあるいは立ち下
がりを含む所定期間内に上記入力ペン手段から出力され
た信号が切り出される。そして、この切り出された信号
に基づいて上記第1位置情報検出が実施される。こうし
て、上記第1電極が駆動された際の上記位置情報検出信
号に起因して上記入力ペン手段からの上記信号のみが用
いられて、精度よく上記第1位置情報が検出される。
【0046】また、請求項9乃至請求項13に係る発明
では、複数の行電極およびこの行電極に直交する複数の
列電極,複数のスイッチング素子を有するアクティブマ
トリックス型の表示パネルと、上記行電極および列電極
と静電結合する電子ペンと、表示制御回路と、検出制御
回路と、表示期間には行電極走査信号を生成する行電極
駆動回路と、上記表示期間には列電極駆動信号を生成す
る一方,x座標検出期間には列電極走査信号を生成する
列電極駆動回路と、上記表示期間においては上記電子ペ
ン先端のy座標を検出する一方,上記x座標検出期間に
おいては上記電子ペン先端のx座標を検出する座標検出
回路を有する表示一体型タブレット装置によって、上記
電子ペン先端のy座標を検出する際には、上記行電極駆
動回路から出力される行電極駆動信号の座標検出用パル
スの電圧に基づいて検出される。こうして、上記行電極
駆動信号における画像表示用パルスとは異なる信号に基
づいて、上記画像表示用パルスや行電極駆動信号に基づ
くノイズに影響されずに精度よく電子ペン先端のy座標
が検出される。
【0047】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。この発明の表示一体型タブレット装置におけ
る基本構成は、図11に示す表示一体型タブレット装置
と同じである。以下の説明においては、必要に応じて図
11における番号を用いると共に、その用いた番号に係
る構成要素の詳細な説明は割愛する。この発明は図11
における行電極駆動回路2に関し、以後は主に行電極駆
動回路2について説明する。
【0048】この発明は、上記表示期間においては、図
9に示すような波形を有する行電極走査信号ga,gb,g
c,gdでTFT11のゲート電極に接続された行電極G
を走査することによって、画像表示のためにTFT11
を“オン"にする行電極走査信号gの走査パルスのパル
ス幅を水平同期信号Hの1周期近傍に設定したり、上記
TFT11に接続された絵素電極12に表示用電荷を供
給する列電極駆動信号s1の基準電圧のレベルを水平同
期信号Hの1周期で反転しても、電子ペン6の先端電極
にはその先端位置に在る行電極Gが走査された際にピー
クを呈するような誘導電圧が得られるようにするのであ
る。
【0049】ところで、図9に示すような波形の行電極
走査信号ga,gb,gc,gdによって行電極Gを走査する
と、電子ペン6からは列電極駆動信号s1によるノイズ
の影響がない正規の検出信号が得られるのは次のような
理由による。
【0050】図10は、上記表示期間に列電極Sに印加
された列電極駆動信号s1の電圧の水平同期信号Hに同
期した変化に起因して、電子ペン6の先端電極に誘起さ
れる検出信号の波形を示す。図から分かるように、列電
極駆動信号s1の電圧変化に起因する上記検出信号は、
上記電圧の変化直後に最大値を呈する。そして、その後
徐々に基準電圧に向かって収束して時点(ロ)で大略基準
電圧に達し、次に列電極駆動信号s1の電圧が変化する
まではその電圧を維持する。すなわち、上記時点(ロ)か
ら水平同期信号Hの立ち下がり時点(イ)までの期間は、
列電極駆動信号s1の電圧変化に拘わらず検出信号は安
定状態を維持するのである。
【0051】ここで、上記表示期間において座標検出用
の走査パルスを行電極Gに印加するタイミングとして
は、列電極駆動信号s1の電圧変化の影響がなく、しか
も列電極駆動信号s1の電圧の変化時点(ハ)から時間的
に離れていることが理想的である。そこで、この発明に
おける行電極駆動回路2は、上記表示期間において、水
平同期信号Hの立ち下がり時点(イ)から時点(ロ)に達す
るまでの時間を“T0"とすると、TFT11を“オン"
にする画像表示用パルスPTに対して水平同期信号Hの
立ち下がりから時間“T0"が経過した位置に座標検出用
パルスPYが付加された行電極走査信号ga〜gdを生成
するのである(図9参照)。尚、上記時間“T0"は、列電
極Sのインピーダンスや電子ペン6の先端電極の応答速
度等を加味して最適に設定する。
【0052】<第1実施例>図1は本実施例の行電極駆
動回路2における行電極走査信号生成部の一部を示す図
であり、図2は上記行電極走査信号生成部に対して入出
力する各種信号のタイミングチャートである。本実施例
では図9における行電極走査信号gaを生成する。この
行電極走査信号gaは、従来の行電極走査信号gにおけ
る画像表示用パルスPTに、上記タイミング“T0"で座
標検出用パルスPYの切り込みを形成した波形を有して
いる。
【0053】図1に示すように、本実施例における行電
極駆動回路2の行電極走査信号生成部は、シフトレジス
タ21、インバータ22,23、アンドゲート24,2
5,26,27で1単位を構成している。上記シフトレジ
スタ21のデータ入力端子Dには、表示制御回路4で生
成されたシフトデータ信号sが入力される。また、クロ
ック端子CKには、水平同期信号Hの反転信号である第
1クロック信号ck1が入力される。そうすると、シフト
データ信号sのパルスが第1クロック信号ck1に同期し
てシフトされて出力端子Q1,Q2,Q3,Q4から出力され
る。
【0054】上記インバータ22には上記第1クロック
信号ck1が入力される。一方、インバータ23には、第
1クロック信号ck1を上記時間“T0"だけ位相を遅らせ
た第2クロック信号ck2が入力される。また、上記アン
ドゲート24には、シフトレジスタ21の出力端子Q1
からの出力信号とインバータ22からの出力信号とイン
バータ23からの出力信号とが入力される。同様に、ア
ンドゲート25,26,27の夫々には、シフトレジスタ
21の出力端子Q2,Q3,Q4からの出力信号の何れか一
つとインバータ22からの出力信号とインバータ23か
らの出力信号とが入力される。そして、アンドゲート2
4からは行電極走査信号ga1が出力される。同様に、ア
ンドゲート25,26,27の夫々からは行電極走査信号
a2,ga3,ga4の何れか一つが出力される。
【0055】上記構成を有する行電極走査信号生成部の
動作を図2を参照しつつ説明する。上記第1クロック信
号ck1の立ち下がりに同期してシフトデータ信号sのパ
ルスがシフトされてアンドゲート24,25,26,27
を介して順次出力され、行電極走査信号ga1,ga2,g
a3,ga4における画像表示用パルスPTを形成する。そ
の際に、第1クロック信号ck1のレベルが“H"であって
インバータ22の出力信号のレベルが“L"になる期間
は行電極走査信号ga1,ga2,ga3,ga4のレベルが“L"
となり、画像表示用パルスPTの幅が正しく規制され
る。
【0056】また、上記第2クロック信号ck2は上述の
ようにして設定された画像表示用パルスPTに座標検出
用パルスPYを形成するための信号であり、第2クロッ
ク信号ck2のレベルが“H"の期間だけアンドゲート2
4,25,26,27の出力レベルが“L"となる。こうし
て、画像表示用パルスPTに座標検査用パルスPYが切
り込まれるのである。その際に、上述のように、第2ク
ロック信号ck2は第1クロック信号ck1を上記時間“T0"
だけ位相を遅らせた信号であるから、座標検査用パルス
PYは水平同期信号Hの立ち下がりから時間“T0"が経
過した位置に形成される。したがって、上記座標検出用
パルスPYの発生タイミングは、列電極駆動信号s1
電圧変化の影響がなく、しかも列電極駆動信号s1の基
準電圧の変化時点から時間的に離れた理想位置に形成さ
れるのである。
【0057】こうして形成されて行電極Gに印加された
行電極走査信号gaに起因して電子ペン6の先端電極に
誘起された誘導電圧に基づいて、上記座標検出回路7に
よって電子ペン6の先端のy座標を検出する。その場合
に、座標検出回路7は制御回路9からの上記座標検出用
タイミング信号に基づいて、図9に示すように画像表示
用パルスPT発生期間内における座標検出用パルスPY
発生期間を含んで設定された期間“E"内の電子ペン6
からの検出信号のみを切り出して用いる。こうすること
によって、画像表示用パルスPTの立ち上がりや立ち下
がりに影響されることなくy座標検出を実施できるので
ある。
【0058】上述のように、本実施例においては、上記
シフトレジスタ21によって行電極走査信号の画像表示
用パルスPTを生成し、インバータ23および各アンド
ゲート24,25,26,27によって画像表示用パルス
PT上における水平同期信号Hの立ち下がりから時間
“T0"が経過した位置に座標検出用パルスPYを形成し
て、画像表示用パルスPTに座標検出用パルスPYが切
り込まれた行電極走査信号gaを生成する。したがっ
て、本実施例によれば、表示パネル1の行電極Gに印加
された座標検出用パルスPYに起因して電子ペン6の先
端電極に誘起された電圧には、列電極Sに印加された列
電極駆動信号s1に基づくノイズが重畳されず、電子ペ
ン6の先端のy座標を精度よく検出できる。
【0059】本実施例においては、上記行電極走査信号
aの画像表示用パルスPTには座標検出用パルスPY
が切り込まれているので、その分だけ絵素電極12への
充電時間が短くなる。したがって、上記充電時間が十分
取れるように画像表示用パルスPTのパルス幅を設定す
る必要がある。
【0060】<第2実施例>本実施例は図9における行
電極走査信号gbの生成に関する。図3は本実施例の行
電極駆動回路2における行電極走査信号生成部の一部を
示す図であり、図4は上記行電極走査信号生成部に対し
て入出力する各種信号のタイミングチャートである。
尚、以下の説明においては、図1に示す構成要素と同じ
構成要素には図1と同じ番号を付加する。本実施例で生
成する行電極走査信号gbは、画像表示用パルスPTと
は独立して上記タイミング“T0"で発生する座標検出用
パルスPYが形成された波形を有している。
【0061】図3に示すように、本実施例における行電
極駆動回路2の行電極走査信号生成部は、第1シフトレ
ジスタ21および第2シフトレジスタ21'から成る2
つのシフトレジスタ、インバータ22、アンドゲート2
4,25,26,27,24',25',26',27'およびオ
アゲート28,29,30,31によって1単位を構成し
ている。
【0062】以下、図3および図4に従って、本実施例
における行電極走査信号生成部の動作について説明す
る。上記第1シフトレジスタ21,インバータ22およ
びアンドゲート24,25,26,27は、表示制御回路4
からの第1シフトデータ信号s1および第1クロック信
号ck1(水平同期信号Hの反転信号)に基づいて、第1実
施例の場合と同様に動作して、図4に示すような行電極
走査信号gbの画像表示用パルスPTを形成する。
【0063】一方、上記第2シフトレジスタ21'およ
びアンドゲート24',25',26',27'は、第2シフ
トデータ信号s2および第2クロック信号ck2に基づい
て、次のようにして画像表示用パルスPTとは独立して
座標検出用パルスPYを形成する。
【0064】すなわち、上記第2クロック信号ck2は、
第1クロック信号ck1を上述した時間“T0"だけ位相を
遅らせた信号である。したがって、第2シフトデータ2
1'の出力端子Q1〜Q4からは、第2クロック信号ck2に
同期して第2シフトデータs2のパルスがシフトされ
て、第1クロック信号ck1の立ち上がりから時間“T0"
だけ遅れたタイミングで順次出力される。こうして第2
シフトレジスタ21'の出力端子Q1〜Q4から出力され
た信号と第2クロック信号ck2とがアンドゲート24',
25',26',27'に入力される。そして、アンドゲー
ト24',25',26',27'からは、第2シフトレジス
タ21'からの出力信号が第2クロック信号ck2の立ち下
がりでカットされたパルス信号(座標検出用パルスPY)
が出力される。
【0065】上記アンドゲート24から出力された画像
表示用パルスPTとアンドゲート24'から出力された
座標検出用パルスPYとが、オアゲート28に入力され
る。同様に、アンドゲート25,26,27の夫々から出
力された各画像表示用パルスPTとアンドゲート25',
26',27'の夫々から出力された各座標検出用パルス
PYとは、オアゲート29,30,31の何れかに入力さ
れる。そして、各オアゲート28,29,30,31から
は、図4に示すように互いに独立した画像表示用パルス
PTと座標検出用パルスPYを有する行電極走査信号g
bが出力されるのである。
【0066】その際に、上述のように、上記第2クロッ
ク信号ck2は第1クロック信号ck1を上記時間“T0"だけ
位相を遅らせた信号であるから、座標検出用パルスPY
は水平同期信号Hの立ち下がりから時間“T0"が経過し
た位置に形成される。したがって、上記座標検出用パル
スPYの発生タイミングは、列電極駆動信号s1の電圧
変化の影響がなく、しかも列電極駆動信号s1の基準電
圧の変化時点から時間的に離れた理想位置に形成される
のである。
【0067】こうして形成されて行電極Gに印加された
行電極走査信号gbに起因して電子ペン6の先端電極に
誘起された誘導電圧に基づいて、電子ペン6の先端のy
座標を検出する。その場合には、図9に示すように、座
標検出用パルスPY発生期間を含んで設定された期間
“E"内の電子ペン6からの検出信号のみを取り出して
用いることによって、画像表示用パルスPTの立ち上が
りや立ち下がりに影響されることなくy座標検出を実施
できるのである。
【0068】尚、上記行電極走査信号gbにおける座標
検出用パルスPYの印加によって、この座標検出用パル
スPYが印加された行電極Gに接続されているTFT1
1が“オン"となるために、表示しようとしている絵素
とは異なる絵素が表示される場合が生ずる。そこで、本
実施例においては、図4に示すように、座標検出用パル
スPYを画像表示用パルスPTに先行し且つ接近させて
形成するのである。こうすれば、一旦意図しない絵素に
書き込まれた画像は次の画像表示用パルスPTが印加さ
れるタイミングですぐ消去されるので問題はない。
【0069】<第3実施例>本実施例は図9における行
電極走査信号gcの生成に関する。図5は本実施例の行
電極駆動回路2における行電極走査信号生成部の一部を
示す図であり、図6は上記行電極走査信号生成部に対し
て入出力する各種信号のタイミングチャートである。
尚、以下の説明においては、図3に示す構成要素と同じ
構成要素には図3と同じ番号を付加する。本実施例で生
成する行電極走査信号gcは、上記タイミング“T0"で
発生する座標検出用パルスPYが画像表示用パルスPT
に連続して付加された波形を有している。
【0070】図5に示すように、本実施例における行電
極駆動回路2の行電極走査信号生成部は、第1シフトレ
ジスタ21および第2シフトレジスタ21'から成る2
つのシフトレジスタ、インバータ22、アンドゲート2
4,25,26,27およびオアゲート28,29,30,3
1で1単位を構成している。
【0071】以下、図5および図6に従って、本実施例
における行電極走査信号生成部の動作について説明す
る。図6に見られるように、本実施例によって生成され
る行電極走査信号gcは、第2実施例によって生成され
る行電極走査信号gbの座標検出用パルスPYを第2ク
ロック信号ck2の立ち下がりでカットしなようにするこ
とによって生成できる。そこで、本実施例においては、
第2実施例における行電極走査信号生成部から座標検出
用パルスPYを第2クロック信号ck2の立ち下がりでカ
ットするためのアンドゲート24',25',26',27'
を削除した構成を有するのである。
【0072】すなわち、第2実施例の場合と同様に、上
記第1シフトレジスタ21,インバータ22およびアン
ドゲート24,25,26,27は、表示制御回路4から
の第1シフトデータ信号s1および第1クロック信号ck1
に基づいて、行電極走査信号gcの画像表示用パルスP
Tを形成する。一方、上記第2シフトレジスタ21'
は、第1クロック信号ck1を上述した時間“T0"だけ位
相を遅らせた第2クロック信号ck2信号に同期して、第
2シフトデータs2のパルスをシフトさせて座標検出用
パルスPYとして順次出力される。
【0073】こうして上記アンドゲート24から出力さ
れた画像表示用パルスPTと第2シフトレジスタ21'
の出力端子Q1から出力された座標検出用パルスPYと
が、オアゲート28に入力される。同様に、アンドゲー
ト25,26,27の夫々から出力された各画像表示用パ
ルスPTと第2シフトレジスタ21'の出力端子Q2,Q
3,Q4の夫々から出力された各座標検出用パルスPYと
は、オアゲート29,30,31の何れかに入力される。
そして、オアゲート28,29,30,31の夫々から
は、図6に示すように連続した画像表示用パルスPTと
座標検出用パルスPY(以下、連続した画像表示用パル
スPTと座標検出用パルスPYとをまとめて走査パルス
と言う)を有する行電極走査信号gcが出力されるのであ
る。
【0074】その際に、上記第2クロック信号ck2は第
1クロック信号ck1を上記時間“T0"だけ位相を遅らせ
た信号であるから、上記座標検出用パルスPYの発生タ
イミングは、列電極駆動信号s1の電圧変化の影響がな
く、しかも列電極駆動信号s1の電圧の変化時点から時
間的に離れた理想位置に形成されるのである。 また、
図9に示すように、上記y座標検出の際には、行電極走
査信号gcの走査パルスの立ち上がり(つまり、座標検出
用パルスPYの立ち上がり)を含んで設定された期間
“E"内の電子ペン6からの検出信号のみを取り出して
用いることによって、画像表示用パルスPTの立ち下が
りに影響されることなくy座標検出を実施できる。
【0075】<第4実施例>本実施例は図9における行
電極走査信号gdの生成に関する。図7は本実施例の行
電極駆動回路2における行電極走査信号生成部の一部を
示す図であり、図8は上記行電極走査信号生成部に対し
て入出力する各種信号のタイミングチャートである。
尚、以下の説明においては、図5に示す構成要素と同じ
構成要素には図5と同じ番号を付加する。本実施例で生
成する行電極走査信号gdは、第3実施例の場合と同様
に、上記タイミング“T0"で発生する座標検出用パルス
PYと画像表示用パルスPTとを連続させた波形を有し
ている。
【0076】上記第3実施例の場合には、図5および図
6から分かるように、上記座標検出用パルスPYを生成
するためのシフトデータ信号s1と画像表示用パルスP
Tを生成するためのシフトデータ信号s2とは異なるシ
フトデータ信号であり、座標検出用パルスPYは画像表
示用パルスPTの外に形成される。これに対して、本実
施例においては、上記座標検出用パルスPYと画像表示
用パルスPTとを同一シフトデータ信号sに基づいて生
成して座標検出用パルスPYを画像表示用パルスPTの
中に形成するのである。
【0077】図7に示すように、本実施例における行電
極駆動回路2の行電極走査信号生成部は、シフトレジス
タ21、インバータ22、アンドゲート24,25,2
6,27,32,33,34,35およびフリップフロップ
36で1単位を構成している。
【0078】以下、図7および図8に従って、本実施例
における行電極走査信号生成部の動作について説明す
る。第3実施例の場合と同様に、上記シフトレジスタ2
1,インバータ22及びアンドゲート24,25,26,2
7は、表示制御回路4からのシフトデータ信号s及び第
1クロック信号ck1に基づいて、行電極走査信号gdの画
像表示用パルスPTを形成する。一方、上記フリップフ
ロップ36はSRフリップフロップであり、セット入力
端子Sに入力される第1クロック信号ck1のレベルが
“H"になるとリセット入力端子Rに入力される第2ク
ロック信号ck2のレベルが“H"となるまで、出力端子Q
(反転)からレベル“L"の信号を出力する。
【0079】こうして上記アンドゲート24,25,2
6,27の夫々から出力された画像表示用パルスPTは
アンドゲート32,33,34,35の何れかに入力さ
れ、フリップフロップ36の出力端子Q(反転)から出力
された信号は、各アンドゲート32,33,34,35に
入力される。そして、図8に示すように画像表示用パル
スPTの前部がフリップフロップ36の出力信号によっ
てカットされて、座標検出用パルスPYと画像表示用パ
ルスPTとが連続して形成された(以下、連続した画像
表示用パルスPTと座標検出用パルスPYとをまとめて
走査パルスと言う)行電極走査信号gdが生成されるので
ある。
【0080】その際に、上記フリップフロップ36のリ
セット入力端子Rに入力される第2クロック信号ck2
は、セット入力端子Sに入力される第1クロック信号ck
1を上記時間“T0"だけ位相を遅らせた信号である。し
たがって、上記座標検出用パルスPYの立ち上がりのタ
イミングは、列電極駆動信号s1の電圧変化の影響がな
くて、しかも列電極駆動信号s1の電圧の変化時点から
時間的に離れた理想位置に形成されるのである。また、
図9に示すように、上記y座標検出の際には、行電極走
査信号gdの走査パルスの立ち上がり(つまり、座標検出
用パルスPYの立ち上がり)を含んで設定された期間
“E"内の電子ペン6からの検出信号のみを取り出して
用いることによって、画像表示用パルスPTの立ち下が
り等に影響されることなくy座標検出を実施できる。
【0081】このように、上記各実施例においては、行
電極駆動回路2の行電極走査信号生成部によって、図9
に示すような画像表示用パルスPT中に座標検出用パル
スPYを挿入した行電極走査信号ga,画像表示用の走査
パルスPTと独立して座標検出用パルスPYを形成した
行電極走査信号gb,行電極走査信号gbにおける座標検
出用パルスPYと画像表示用パルスPTとを連続させた
行電極走査信号gcあるいは行電極走査信号gaにおける
画像表示用パルスPTの座標検出用パルスPYより前方
をカットした行電極走査信号gdを生成する。その際
に、上記座標検出用パルスPYの立ち上がり又は立ち下
がりのタイミングを水平同期信号Hの立ち下がりから上
記時間“T0"経過後に設定している。したがって、座標
検出用パルスPYを、列電極駆動信号s1の電圧変化の
影響がなく、しかも列電極駆動信号s1の電圧の変化時
点から時間的に離れた理想位置に形成できる。
【0082】また、上記各実施例における行電極駆動回
路等は、従来の回路に何ら特別な回路を付加する事なく
簡単に構成できる。したがって、各行電極駆動回路等を
半導体集積回路によって形成することによって、従来の
表示一体型タブレット装置より低コスト化、小型化を図
ることができる。
【0083】尚、上記実施例においては、説明を簡単に
するために6本の行電極Gおよび6本の列電極Sを有す
る表示パネル1を例に上げている。ところが、実際の表
示パネル1では、例えば480本の行電極Gと640本
の列電極Sを備えている。
【0084】上記各実施例においては、上記行電極駆動
回路2の行電極走査信号生成部を1単位についてのみ説
明しているが、実際の行電極走査信号生成部は上記1単
位を行電極Gの本数に応じた数だけ並列させて形成され
ている。また、この発明における行電極走査信号生成部
の回路構成は上記各実施例における回路構成に限定され
るものではない。要は、図9に示すような波形を有する
行電極走査信号を生成可能な回路構成であればよいので
ある。
【0085】また、上記各実施例では、対向電極駆動信
号は一定な直流レベルであるとして説明いる。しかしな
がら、この発明は、列電極駆動信号の電圧変化に同期し
てレベルが変化する所謂交流駆動されるような対向電極
駆動信号によって対向電極が駆動される容易な場合もに
適用可能である。但し、この場合には、列電極駆動信号
および対向電極駆動信号の電圧変化の影響を受けないよ
うに、行電極走査信号に検出用パルスを設定する必要が
ある。
【0086】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明における表示一体型タブレット装置は、電気光学
的物質が挟入された一対の透明基板,一方の透明基板上
に設けられてスイッチング素子に接続された絵素電極,
上記各スイッチング素子に接続されている第1電極,第
2電極を駆動する第1・第2電極駆動手段,上記第1・第
2電極と静電結合する入力ペン手段と、上記電気光学的
物質に画像を書き込む電気光学的物質駆動期間内に、上
記入力ペン手段による入力位置を表す第1位置情報を検
出する第1位置検出手段と、上記電気光学的物質駆動期
間外に、上記入力位置を表す第2位置情報を検出する第
2位置検出手段を有する表示一体型タブレット装置にお
ける上記第1電極駆動手段は、上記第1電極を駆動する
に際して、位置情報検出信号と画像表示信号を有する駆
動信号を出力するように構成されているので、上記第1
位置情報検出の際に上記画像表示信号によるノイズや上
記電気光学的物質駆動期間外に第2電極が駆動される際
のノイズに影響されずに検出可能に、上記位置情報検出
信号を設定できる。
【0087】また、請求項2乃至請求項7に係る発明の
表示一体型タブレット装置は、上記電気光学的物質駆動
期間に上記入力ペン手段による入力位置を表す第1位置
情報を検出する際に上記第1電極駆動手段から出力され
る駆動信号の位置情報検出信号は、上記電気光学的物質
駆動期間内に第2電極駆動手段によって上記第2電極を
駆動した際に上記入力ペン手段からの信号に生ずる誘導
電圧のタイミングとは異なるような所定のタイミングで
発生されるので、上記第1位置情報検出の際における上
記入力ペン手段からの信号には上記画像表示信号による
ノイズや上記電気光学的物質駆動期間外に第2電極が駆
動される際のノイズが重畳されない。したがって、精度
よく上記入力ペン手段による入力位置を表す第1位置情
報を検出できる。
【0088】また、請求項8に係る発明の表示一体型タ
ブレット装置は、上記電気光学的物質駆動期間に入力ペ
ン手段の入力位置を表す第1位置情報を検出する際に、
第1位置検出手段によって、上記位置情報検出信号の立
ち上がりあるいは立ち下がりを含む所定期間内に上記入
力ペン手段から出力された信号を切り出し、この切り出
された信号に基づいて上記第1位置情報検出を実施する
ので、上記第1電極が駆動された際の上記位置情報検出
信号に起因して上記入力ペン手段からの上記信号のみが
用いられて、精度よく上記第1位置情報が検出される。
【0089】また、請求項9乃至請求項13に係る発明
の表示一体型タブレット装置は、上記電子ペン先端のy
座標を検出する際には、上記行電極駆動回路から出力さ
れる上記列電極に印加された列電極駆動信号に起因して
上記電子ペンの電極に誘起される誘導電圧の発生タイミ
ングと異なる所定のタイミングで上記電子ペンの電極に
誘導電圧を誘起させるための座標検出用パルスと上記表
示パネルにおけるスイッチング素子の制御端子に電圧を
印加する画像表示用パルスとを有する行電極駆動信号の
座標検出用パルスの電圧に基づいて検出する。したがっ
て、上記行電極駆動信号における画像表示用パルスとは
異なる信号に基づいて、上記画像表示用パルスや行電極
駆動信号に基づくノイズに影響されずに精度よく電子ペ
ン先端のy座標を検出できる。
【0090】また、請求項14乃至請求項17に係る発
明の表示一体型タブレット装置の駆動方法は、上記表示
パネルの行電極を走査する際に上記行電極に順次入力さ
れる上記行電極走査信号は、上記列電極に印加された列
電極駆動信号に起因して上記電子ペンの電極に誘起され
る誘導電圧の発生タイミングと異なる所定のタイミング
で上記電子ペンの電極に誘導電圧を誘起させるための座
標検出用パルスと上記表示パネルにおけるスイッチング
素子の制御端子に電圧を印加する画像表示用パルスとを
有する行電極走査信号であるので、上記行電極走査信号
の座標検出用パルスを上記行電極に印加した際に上記電
子ペンの電極に誘起される電圧には、上記列電極駆動信
号に基づくノイズは重畳されない。したがって、この発
明によれば、上記スイッチング素子の制御端子が接続さ
れた上記行電極を走査する際における電子ペン先端座標
の検出精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の表示一体型タブレット装置の行電極
駆動回路における行電極走査信号生成部の部分回路図で
ある。
【図2】図1に示す行電極走査信号生成部に対して入力
する各種信号のタイミングチャートである。
【図3】図1とは異なる行電極走査信号生成部の部分回
路図である。
【図4】図3に示す行電極走査信号生成部に対して入力
する各種信号のタイミングチャートである。
【図5】図1および図3とは異なる行電極走査信号生成
部の部分回路図である。
【図6】図5に示す行電極走査信号生成部に対して入力
する各種信号のタイミングチャートである。
【図7】図1,図3および図5とは異なる行電極走査信
号生成部の部分回路図である。
【図8】図7に示す行電極走査信号生成部に対して入力
する各種信号のタイミングチャートである。
【図9】図1,図3,図5および図7に示す行電極走査信
号生成部によって生成される行電極走査信号の波形図で
ある。
【図10】列電極駆動信号の基準電圧変化に起因して電
子ペンの先端電極に誘起される検出信号の波形図であ
る。
【図11】アクティブマトリックス方式による表示一体
型タブレット装置のブロック図である。
【図12】図11に示す表示一体型タブレット装置の動
作タイミングを示す図である。
【図13】図11に示す表示一体型タブレット装置の動
作における各種信号のタイミングチャートである。
【図14】図11に示す表示一体型タブレット装置の動
作における図13とは異なる各種信号のタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
2…行電極駆動回路、 21,21'…シフト
レジスタ、22,23…インバータ、24〜27,24'
〜27',32〜35…アンドゲート、28〜31…オア
ゲート、 36…フリップフロップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−296127(JP,A) 特開 昭63−268027(JP,A) 特開 平6−187096(JP,A) 特開 平5−324169(JP,A) 特開 平5−80921(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/033 - 3/037 G06F 3/03

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向して電気光学的物質が挟入さ
    れた一対の透明基板と、上記透明基板の一方にマトリッ
    クス状に配列された複数の絵素電極と、上記各絵素電極
    に接続された複数のスイッチング素子と、この各スイッ
    チング素子に接続された複数の第1電極および第2電極
    と、上記第1,第2電極の夫々を駆動する第1電極駆動
    手段および第2電極駆動手段と、上記第1,第2電極と
    静電結合する入力ペン手段と、上記第1,第2電極駆動
    手段によって上記第1,第2電極を駆動して上記各スイ
    ッチング素子を選択的に動作させて上記電気光学的物質
    に画像を書き込む電気光学的物質駆動期間に,上記第1
    電極が駆動された際における上記入力ペン手段からの信
    号に基づいて上記入力ペン手段による入力位置を表す第
    1位置情報を検出する第1位置検出手段と、上記電気光
    学的物質駆動期間外に,上記第2電極駆動手段によって
    上記第2電極を駆動した際における上記入力ペン手段か
    らの信号に基づいて上記入力ペン手段による上記入力位
    置を表す第2位置情報を検出する第2位置検出手段を有
    する表示一体型タブレット装置において、 上記第1電極駆動手段は、上記第1電極を駆動するに際
    して、上記第1位置情報を検出するための位置情報検出
    信号と上記電気光学的物質に画像を書き込むための画像
    表示信号を有する駆動信号を出力する構成を成している
    ことを特徴とする表示一体型タブレット装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の表示一体型タブレット
    装置において、 上記第1電極駆動手段からの駆動信号における上記位置
    情報検出信号の発生タイミングは、上記電気光学的物質
    駆動期間内に第2電極駆動手段によって上記第2電極を
    駆動した際に上記入力ペン手段からの信号に生ずる誘導
    電圧のタイミングとは異なるような所定のタイミングで
    あることを特徴とする表示一体型タブレット装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の表示一体型タブレット
    装置において、 上記第1電極駆動手段は、上記画像表示信号を生成して
    順次出力する順次出力部と、この順次出力部から出力さ
    れた上記画像表示信号の一部を上記所定のタイミングで
    所定期間だけ塞き止めるゲート部を備えて、 上記画像表示信号中に所定幅のスリットから成る位置情
    報検出信号が挿入された上記駆動信号を生成することを
    特徴とする表示一体型タブレット装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の表示一体型タブレット
    装置において、 上記第1電極駆動手段は、上記位置情報検出信号が上記
    画像表示信号とは独立して形成された上記駆動信号を生
    成する構成を備えたことを特徴とする表示一体型タブレ
    ット装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の表示一体型タブレット
    装置において、 上記第1電極駆動手段は、上記位置情報検出信号と画像
    表示信号とが連続して形成された上記駆動信号を生成す
    るように構成されたことを特徴とする表示一体型タブレ
    ット装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5の何れか一つに記
    載の表示一体型タブレット装置において、 上記第1電極駆動手段は、上記位置情報検出信号を生成
    する位置情報検出信号生成回路と上記画像表示信号を生
    成する画像表示信号生成回路とを一つの半導体集積回路
    で形成した構成を備えたことを特徴とする表示一体型タ
    ブレット装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6の何れか一つに記
    載の表示一体型タブレット装置において、 上記第1電極は行電極であり、上記第2電極は列電極で
    あり、上記第1電極駆動手段は行電極駆動回路であり、
    上記第2電極駆動手段は列電極駆動回路であることを特
    徴とする表示一体型タブレット装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7の何れか一つに記
    載の表示一体型タブレット装置において、 上記第1位置検出手段は、上記電気光学的物質駆動期間
    に上記入力ペン手段の位置を表す第1位置情報を検出す
    る際には、上記位置情報検出信号の立ち上がりまたは立
    ち下がりを含む所定期間内に上記入力ペン手段からの信
    号を切り出し、この切り出された信号に基づいて上記第
    1位置情報検出を実施するような構成を備えたことを特
    徴とする表示一体型タブレット装置。
  9. 【請求項9】 並行する複数の行電極およびこの行電極
    に直交する複数の列電極を透明基板上に有すると共に,
    上記行電極に制御端子が接続される一方列電極に入力端
    子が接続されて上記両電極の交差位置における上記透明
    基板上に配置された複数のスイッチング素子を有するア
    クティブマトリックス型の表示パネルと、上記表示パネ
    ルの行電極および列電極と静電結合する電極を先端に有
    する電子ペンと、表示制御信号および表示データを出力
    する表示制御回路と、走査制御信号を出力する検出制御
    回路と、表示期間には上記表示制御信号に基づいて行電
    極走査信号を生成する行電極駆動回路と、上記表示期間
    には上記表示制御信号および表示データに基づいて列電
    極駆動信号を生成する一方,x座標検出期間には上記走
    査制御信号に基づいて列電極走査信号を生成する列電極
    駆動回路と、上記表示期間においては上記各行電極に入
    力された行電極走査信号に起因して上記電子ペンの電極
    に誘起された電圧に基づいて上記電子ペン先端のy座標
    を検出する一方,上記x座標検出期間においては上記各
    列電極に入力された列電極走査信号に起因して上記電子
    ペンの電極に誘起された電圧に基づいて上記電子ペン先
    端のx座標を検出する座標検出回路を有する表示一体型
    タブレット装置において、 上記行電極駆動回路は、上記列電極に印加された列電極
    駆動信号に起因して上記電子ペンの電極に誘起される誘
    導電圧の発生タイミングと異なる所定のタイミングで上
    記電子ペンの電極に誘導電圧を誘起させるための座標検
    出用パルスと上記表示パネルにおけるスイッチング素子
    の制御端子に電圧を印加する画像表示用パルスとを有す
    る信号を、上記行電極走査信号として生成する行電極走
    査信号生成部を備えたことを特徴とする表示一体型タブ
    レット装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の表示一体型タブレッ
    ト装置において、 上記行電極駆動回路の行電極走査信号生成部は、上記表
    示制御回路から入力された表示制御信号としてのシフト
    データ信号のパルスをシフトさせて上記画像表示用パル
    スを順次出力するシフト手段と、このシフト手段から出
    力された上記画像表示用パルスの一部を上記所定のタイ
    ミングで所定期間だけ塞き止めるゲート手段を備えて、 上記画像表示用パルス中に所定幅のスリットから成る座
    標検出用パルスが挿入された上記行電極走査信号を生成
    することを特徴とする表示一体型タブレット装置。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の表示一体型タブレッ
    ト装置において、 上記行電極駆動回路の行電極走査信号生成部は、上記表
    示制御回路から入力された表示制御信号としての第1シ
    フトデータ信号のパルスをシフトさせて上記画像表示用
    パルスを順次出力する第1シフト手段と、上記表示制御
    回路から入力された上記表示制御信号としての第2シフ
    トデータ信号のパルスを上記所定のタイミングでシフト
    させて上記座標検出用パルスを順次出力する第2シフト
    手段を備えて、 上記座標検出用パルスが上記画像表示用とは独立して形
    成された上記行電極走査信号を生成することを特徴とす
    る表示一体型タブレット装置。
  12. 【請求項12】 請求項9に記載の表示一体型タブレッ
    ト装置において、 上記行電極駆動回路の行電極走査信号生成部は、上記表
    示制御回路から入力された表示制御信号としてのシフト
    データ信号のパルスを上記所定のタイミングでシフトさ
    せて上記画像表示用パルスを順次出力するシフト手段を
    備えて、 上記座標検出用パルスと画像表示用パルスとが連続して
    形成された上記行電極走査信号を生成することを特徴と
    する表示一体型タブレット装置。
  13. 【請求項13】 請求項9乃至請求項12の何れか一つ
    に記載の表示一体型タブレット装置において、 上記座標検出回路は、上記表示期間において上記電子ペ
    ン先端のy座標を検出する際には、上記座標検出用パル
    スの立ち上がりあるいは立ち下がりを含む所定期間内に
    上記電子ペンの電極から出力された電圧信号を切り出
    し、この切り出された電圧信号に基づいて座標検出を実
    施するような構成を備えたことを特徴とする表示一体型
    タブレット装置。
  14. 【請求項14】 表示期間には、表示制御信号に基づい
    て生成された行電極走査信号をアクティブマトリック型
    の表示パネルの行電極に順次入力して上記行電極を走査
    する一方,表示制御信号および表示データに基づいて生
    成された列電極駆動信号を表示パネルの列電極に入力し
    て上記表示パネルに画像を表示すると共に、上記各行電
    極に入力された行電極走査信号に起因して電子ペンの電
    極に誘起された電圧に基づいて上記電子ペンの先端のy
    座標を検出し、x座標検出期間には、走査制御信号に基
    づいて生成された列電極走査信号を上記表示パネルの列
    電極に順次入力して上記列電極を走査し、上記各列電極
    に入力された列電極走査信号に起因して上記電子ペンの
    電極に誘起された電圧に基づいて上記電子ペンの先端の
    x座標を検出する表示一体型タブレット装置の駆動方法
    であって、 上記表示パネルの行電極を走査する際に上記行電極に順
    次入力される上記行電極走査信号は、上記列電極に印加
    された列電極駆動信号に起因して上記電子ペンの電極に
    誘起される誘導電圧の発生タイミングと異なる所定のタ
    イミングで上記電子ペンの電極に誘導電圧を誘起させる
    ための座標検出用パルスと上記表示パネルにおけるスイ
    ッチング素子の制御端子に電圧を印加する画像表示用パ
    ルスとを有する行電極走査信号であることを特徴とする
    表示一体型タブレット装置の駆動方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の表示一体型タブレ
    ット装置の駆動方法であって、 上記行電極走査信号の座標検出用パルスは、上記画像表
    示用パルス中に形成された所定幅のスリットであること
    を特徴とする表示一体型タブレット装置の駆動方法。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載の表示一体型タブレ
    ット装置の駆動方法であって、 上記行電極走査信号の座標検出用パルスは、上記画像表
    示用パルスとは独立して形成されていることを特徴とす
    る表示一体型タブレット装置の駆動方法。
  17. 【請求項17】 請求項14に記載の表示一体型タブレ
    ット装置の駆動方法であって、 上記行電極走査信号の座標検出用パルスは、上記画像表
    示用パルスに連続して形成されていることを特徴とする
    表示一体型タブレット装置の駆動方法。
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