JPH07295743A - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

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JPH07295743A
JPH07295743A JP9231294A JP9231294A JPH07295743A JP H07295743 A JPH07295743 A JP H07295743A JP 9231294 A JP9231294 A JP 9231294A JP 9231294 A JP9231294 A JP 9231294A JP H07295743 A JPH07295743 A JP H07295743A
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JP
Japan
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position indicating
signal
liquid crystal
voltage
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Application number
JP9231294A
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English (en)
Inventor
Shigeki Iguchi
茂樹 井口
Katsumi Hirano
勝己 平野
Tomohiko Nishimura
智彦 西村
Kunio Hiromoto
邦雄 廣本
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Priority to DE69521833T priority patent/DE69521833T2/de
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 信号線を数を少なくすることによりケーブル
の径を細くし、柔らかいカールコードを実現できる座標
入力装置を提供する。 【構成】 座標入力装置は、分離回路1と、ケーブル2
と、位置指示ペン3とを具備している。分離回路1に
は、信号線2aに送出される信号から交流成分を除去す
るローパスフィルタ4と、信号線2aに送出される信号
から所定周波数帯域のみを通過させるバンドパスフィル
タ5が具備されている。ケーブル2は、位置指示ペン3
に電力を供給すると共に位置指示ペン3からの検出信号
をX座標検出回路30及びY座標検出回路31へ送る信
号線2aと、スイッチ信号線SWと、グランド線GND
とから構成されている。位置指示ペン3には、信号線2
aにより送られる信号から交流成分を除去するローパス
フィルタ7と、所定周波数帯域の位置情報信号のみを通
過させるバンドパスフィルタ8とが配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、座標入力装置に関し、
特にパーソナルコンピュータやワードプロセッサ等に文
字や図形等を入力する際に用いるタブレット等の座標入
力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータやワード
プロセッサ等に文字や図形等を入力する際に用いるタブ
レット等の座標入力装置が知られている。この座標入力
装置は、図7に示すように、液晶パネル42を有してお
り、液晶パネル42は、複数のセグメント電極X1〜X
mと複数のコモン電極Y1〜Ynとが互いに直交するよ
うに配置され、セグメント電極X1〜Xmとコモン電極
Y1〜Ynとの間に液晶が充填されている液晶層を有し
ている。各コモン電極と各セグメント電極との交差する
部分の液晶層が表示の際の各画素となっている。セグメ
ント電極X1〜Xmには、セグメント電極X1〜Xmを
駆動するセグメント駆動回路23が接続されており、コ
モン電極Y1〜Ynには、コモン電極Y1〜Ynを駆動
するコモン駆動回路22が接続されている。コモン駆動
回路22及びセグメント駆動回路23には、信号の送出
方向を切り換える切換回路24を介して表示期間におい
てコモン駆動回路22及びセグメント駆動回路23を制
御して液晶パネル42に画像を表示する表示制御回路2
5、及び座標検出期間においてコモン駆動回路22及び
セグメント駆動回路23を制御して順次走査電極を印加
する位置検出制御回路26が接続されている。切換回路
24は制御回路27によって切換制御され、表示期間に
は表示制御回路25の出力を駆動回路22、23に出力
し、位置検出期間には位置検出制御回路26の出力を駆
動回路22、23に出力するように構成されている。制
御回路27には、位置指示ペン6により指示される座標
を検出するX座標検出回路30及びY座標検出回路31
が接続されており、X座標検出回路30及びY座標検出
回路31には、ケーブル33を介して座標を指示する位
置指示ペン6が接続されている。なお、コモン駆動回路
22及びセグメント駆動回路23は、直流電源回路32
から電力の供給を受けている。
【0003】前記位置指示ペン6は、図8に示すよう
に、位置指示ペン6が液晶パネル42に接触することに
よりON/OFFするスイッチ57、ペン先電極58及
びペン先電極58に誘起した電圧を増幅する増幅器29
から構成されている。前記ケーブル33は、電源線VC
C、位置情報信号線POUT、スイッチ信号線SW、グ
ランド線GNDから構成されている。
【0004】次に、従来の装置の動作について説明する
液晶パネル42には、画像を表示する表示期間と、位置
指示ペン6により指示される座標位置を検出する座標検
出期間とがある。表示期間において、表示制御回路25
からスタート信号S、反転信号M、クロックCP1、C
P2、表示データD0〜D3がそれぞれ出力される。ク
ロックCP1は、1行分の画素を走査する走査期間を周
期とするクロックであり、切換回路24を介してコモン
駆動回路22及びセグメント駆動回路23に入力され
る。スタート信号Sは、コモン電極の表示のための走査
期間の開始を示す信号であり、切換回路24を介して出
力され、コモン駆動回路22へクロックCP1に同期し
て入力される。クロックCP1のシフトに応じて、その
シフト位置に対応するコモン駆動回路22の出力端子か
らコモン電極Y1〜Ynに駆動信号が出力される。この
駆動信号は、電源回路32から供給されるバイアス電圧
V0 〜V5 に基づいて作成される。クロックCP2は、
1列分の画素を走査する走査期間を複数に分割した期間
を1周期とするクロックであり、切換回路24を介して
出力され、セグメント駆動回路23に入力される。
【0005】表示データD0〜D3は、切換回路24を
介して出力され、セグメント駆動回路23に入力され、
セグメント駆動回路23内部のレジスタに順次取り込ま
れる。1行分の画素に対応する表示データが取り込まれ
ると、クロックCP1のタイミングで、これらの表示デ
ータがラッチされ、各表示データに対応する駆動信号が
セグメント駆動回路23の出力端子からセグメント電極
X1〜Xmに出力される。この駆動信号も、電源回路3
2から供給されるバイアス電圧V0 〜V5 に基づいて作
成される。反転信号Mは、液晶に印加する電圧の極性を
周期的に反転させて、液晶の電気分解による劣化を防止
するための信号である。コモン駆動回路22及びセグメ
ント駆動回路23の動作によって、液晶パネル42の画
素はその行順序にしたがって駆動され、表示データに対
応する画像が液晶パネル42に表示される。
【0006】座標検出期間において、位置検出制御回路
16からスタート信号Sd、反転信号Md、クロックC
P1d、CP2d、駆動データD0d〜D3dがそれぞ
れ出力される。クロックCP1dは、1行分のコモン電
極を走査する走査期間を周期とするクロックであり、切
換回路24を介してコモン駆動回路22及びセグメント
駆動回路23に入力される。スタート信号Sdは、コモ
ン電極の走査の開始を指示する信号であり、切換回路2
4を介して出力され、コモン駆動回路22へクロックC
P1dに同期して入力される。クロックCP1dのシフ
トに応じて、そのシフト位置に対応するコモン駆動回路
22の出力端子からコモン電極に走査信号が出力され
る。この走査信号は、電源回路32から供給されるバイ
アス電圧V0 〜V5 に基づいて作成される。
【0007】クロックCP2dは、1列分のセグメント
電極を走査する走査期間を周期とするクロックであり、
切換回路24を介してセグメント駆動回路23に入力さ
れ、セグメント駆動回路23内部のレジスタに順次取り
込まれると、クロックCP1dのタイミングでこれらの
駆動データがラッチされ、各駆動データに対する駆動信
号がセグメント駆動回路23の出力端子からセグメント
電極に入力される。この駆動信号は、電源回路32から
供給されるバイアス電圧V0 〜V5 に基づいて作成され
る。この座標検出期間に各コモン電極及び各セグメント
電極に印加される電圧は、図9に示すように変化する。
なお、反転信号Mdは、液晶に印加する電圧の極性を周
期的に反転させて、液晶の電気分解による劣化を防止す
るための信号である。
【0008】液晶パネル42の表面に位置指示ペン6を
接近させると、指示ペン6の先端部に設けられている電
極58と電圧が印加されたセグメント電極及びコモン電
極との間の浮遊容量によって、指示ペン6の電極に電圧
が誘起される。指示ペン6に誘起した電圧は、ペン6内
部の増幅器29によって増幅され、ケーブル33を介し
てX座標検出回路30及びY座標検出回路31に与えら
れる。X座標検出回路30及びY座標検出回路31によ
り、指示ペン6の誘起電圧の発生タイミングと制御回路
27からのタイミング信号とに基づいて、それぞれX座
標及びY座標が算出される。
【0009】図10に示すように、X座標検出回路30
では入力電圧が増幅回路51により増幅され、コンパレ
ータ53により基準電圧Vsx以上となる電圧タイミング
からX座標が算出される。Y座標検出回路31において
入力電圧が増幅回路52により増幅され、コンパレータ
54により基準電圧Vsy以上となる電圧タイミングから
Y座標が算出される。
【0010】次に、位置指示ペン6により座標検出動作
を図11を用いて説明する。
【0011】位置指示ペン6の先端部にはインピーダン
スの高い検出電極58が設けられており、位置指示ペン
6を検出パネル面である液晶パネル42の表示面に接近
させると、図11(a)に示すように、液晶パネル42
と指示ペン6の両電極間に微小容量が形成され、液晶パ
ネル42のセグメント電極X1〜Xmとコモン電極Y1
〜Ynとにパルス電圧が印加されると、指示ペン6の電
極58には静電誘導により、図11(b)に示すような
微小電圧が誘起される。この静電電圧は、指示ペン6の
真下の電極に走査電圧が印加された時点でピーク値を示
すので、表示電極群の端部より順次走査電圧を印加し、
ピーク値に達するまでのタイミングを算出することによ
り、図11(c)に示すように、指示ペン6の位置が分
かる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の座標入力装置
は、位置指示ペン6と座標検出回路30、31とを結ぶ
ケーブル33には、電源線VCC、位置情報信号線PO
UT、スイッチ信号線SW及びグランド線GNDの4本
の信号線が必要であるため、これらの4本の信号線を束
ねると、ケーブルの径が太くなり、カールコードにした
場合、柔らかくすることが困難である。また、操作性の
点から希求されているオートリール機構に対応できな
い。
【0013】本発明は、上記のような課題を解消するた
めになされたもので、信号線の数を少なくすることによ
りケーブルの径を細くし、柔らかいカールコードを実現
でき、オートリール機構に対応できる座標入力装置を提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、前述の
目的は、互いに直交する複数のセグメント電極手段及び
複数のコモン電極手段の間に液晶層を介在させてなる液
晶パネル手段と、指示された位置において前記セグメン
ト電極手段及び前記コモン電極手段と静電的に結合する
位置指示手段と、前記位置指示手段に誘起される誘導電
圧と前記セグメント電極手段及び前記コモン電極手段へ
の走査電圧の印加タイミングとに基づいて前記指示され
た位置の座標を検出する座標検出手段と、前記座標検出
手段から前記位置指示手段に電力を供給すると共に前記
位置指示手段からの検出信号を前記座標検出手段へ送る
信号線を有するケーブル手段とを具備する請求項1に記
載の座標入力装置によって達成される。
【0015】本発明によれば、前述の目的は、互いに直
交する複数のセグメント電極手段及び複数のコモン電極
手段の間に液晶層を介在させてなる液晶パネル手段と、
指示された位置において前記セグメント電極手段及び前
記コモン電極手段と静電的に結合する位置指示手段と、
前記位置指示手段の先端近傍に設けられ、かつ前記液晶
パネル手段に接触、離間することによりON/OFFす
るスイッチ手段と、前記位置指示手段に誘起される誘導
電圧と前記セグメント電極手段及び前記コモン電極手段
への走査電圧の印加タイミングとに基づいて前記指示さ
れた位置の座標を検出する座標検出手段と、前記座標検
出手段から前記位置指示手段に電力を供給すると共に前
記スイッチ手段のON/OFF状態を表す信号を前記位
置指示手段から前記座標検出手段へ送る信号線を有する
ケーブル手段とを具備する請求項2に記載の座標入力装
置によって達成される。
【0016】本発明によれば、前述の目的は、互いに直
交する複数のセグメント電極手段及び複数のコモン電極
手段の間に液晶層を介在させてなる液晶パネル手段と、
指示された位置において前記セグメント電極手段及び前
記コモン電極手段と静電的に結合する位置指示手段と、
前記位置指示手段の先端近傍に設けられかつ前記液晶パ
ネル手段に接触、離間することによりON/OFFする
スイッチ手段と、前記位置指示手段に誘起される誘導電
圧と前記セグメント電極手段及び前記コモン電極手段へ
の走査電圧の印加タイミングとに基づいて前記指示され
た位置の座標を検出する座標検出手段と、前記座標検出
手段から前記位置指示手段に電力を供給すると共に前記
スイッチ手段のON/OFF状態を表す信号を前記位置
指示手段から前記座標検出手段へ送り、かつ前記位置指
示手段からの検出信号を前記座標検出手段へ送る信号線
を有するケーブル手段とを具備する請求項3に記載の座
標入力装置によって達成される。
【0017】
【作用】請求項1に記載の座標入力装置においては、液
晶パネル手段の表面に位置指示手段を接近させると、位
置指示手段の先端部に設けられている電極と電圧が印加
されたセグメント電極手段及びコモン電極手段との間の
浮遊容量によって、位置指示手段の電極に電圧が誘起さ
れる。位置指示手段に誘起した電圧は、位置指示手段内
部の増幅器によって増幅され、ケーブル手段を介して座
標検出手段に与えられる。座標検出手段により、位置指
示手段の誘起電圧の発生と走査電圧の印加タイミングと
に基づいて、指示された位置の座標が検出される。座標
検出手段から位置指示手段に電力を供給すると共に位置
指示手段からの検出信号を座標検出手段へ送る信号線を
有することにより、信号線の数が低減され、ケーブルの
径を細くすることができる。ケーブルの径を細くするこ
とにより、ケーブルを柔らかく作成することができ、オ
ートリール機構にも対応できる。
【0018】請求項2に記載の座標入力装置において
は、液晶パネル手段の表面に位置指示手段を接触させ、
スイッチ手段がONされると、位置指示手段の先端部に
設けられている電極と電圧が印加されたセグメント電極
手段及びコモン電極手段との間の浮遊容量によって、位
置指示手段の電極に電圧が誘起される。位置指示手段に
誘起された電圧は、位置指示手段内部の増幅器によって
増幅され、ケーブル手段を介して座標検出手段に与えら
れる。座標検出手段により、位置指示手段の誘起電圧の
発生と走査電圧の印加タイミングとに基づいて、指示さ
れた位置の座標が検出される。座標検出手段から位置指
示手段に電力を供給すると共にスイッチ手段のON/O
FF状態を表す信号を位置指示手段から座標検出手段へ
送る信号線を有することにより、信号線の数が低減さ
れ、ケーブルの径を細くすることができる。ケーブルの
径を細くすることにより、ケーブルを柔らかく作成する
ことができ、オートリール機構にも対応できる。
【0019】請求項3に記載の座標入力装置において
は、液晶パネル手段の表面に位置指示手段を接触させ、
スイッチ手段がONされると、位置指示手段の先端部に
設けられている電極と電圧が印加されたセグメント電極
手段及びコモン電極手段との間の浮遊容量によって、位
置指示手段の電極に電圧が誘起される。位置指示手段に
誘起された電圧は、位置指示手段内部の増幅器によって
増幅され、ケーブル手段を介して座標検出手段に与えら
れる。座標検出手段により、位置指示手段の誘起電圧の
発生と走査電圧の印加タイミングとに基づいて、指示さ
れた位置の座標が検出される。座標検出手段から位置指
示手段に電力を供給すると共に前記スイッチ手段のON
/OFF状態を表す信号を位置指示手段から座標検出手
段へ送り、かつ位置指示手段からの検出信号を座標検出
手段へ送る信号線を有することにより、信号線の数が低
減され、ケーブルの径を細くすることができる。ケーブ
ルの径を細くすることにより、ケーブルを柔らかく作成
することができ、オートリール機構にも対応できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の座標入力装置の第1の実施例
を図1を参照しながら説明する。なお、座標入力装置の
全体の概略構成はほぼ同一なので、相違部分についての
み説明する。図7と同一構成部分には同一符号を付して
説明を省略する。
【0021】本実施例の座標入力装置は、信号を分離す
る分離回路1と、分離回路1と位置指示ペン3とを接続
するケーブル手段としてのケーブル2と、位置指示手段
としての位置指示ペン3とを具備している。分離回路1
は、信号線2aに送出される信号から交流成分を除去す
るローパスフィルタ4と、信号線2a送出される信号か
ら10kHz〜100kHzの周波数帯域の位置情報信
号のみを通過させるバンドパスフィルタ5と、スイッチ
信号線SWとグランド線GNDとに接続された抵抗R4
とを備えており、ローパスフィルタ4には電源線VCC
が接続されており、バンドパスフィルタ5には位置情報
信号線POUTが接続されている。ケーブル2は、座標
検出手段としてのX座標検出回路30及びY座標検出回
路31から位置指示ペン3に電力を供給すると共に位置
指示ペン3からの検出信号をX座標検出回路30及びY
座標検出回路31へ送る信号線2aと、スイッチ信号線
SWと、グランド線GNDとから構成されている。位置
指示ペン3には、信号線2aにより送られる信号から交
流成分を除去するローパスフィルタ7と、10kHz〜
100kHzの周波数帯域の位置情報信号のみを通過さ
せるバンドパスフィルタ8とが配設されている。
【0022】次に、本実施例の動作について説明する。
【0023】電源線VCCからの電源電圧は、ローパス
フィルタ4により低帯域成分のみが通過され、図2
(a)に示すような波形となる。液晶パネル42の表面
に位置指示ペン6を当接させてスイッチ57がONする
と、指示ペン6の先端部に設けられている電極58と電
圧が印加されたセグメント電極X1〜Xm及びコモン電
極Y1〜Ynとの間の浮遊容量によって、指示ペン6の
電極に図2(a)に示すような波形の電圧が位置情報信
号として誘起される。指示ペン6に誘起された電圧は、
ペン6内部の増幅器29によって増幅され、バンドパス
フィルタ8により10kHz〜100kHzの周波数帯
域の位置情報信号のみが通過される。この位置情報信号
は、電源線VCCへ送出され電源電圧に重畳され、信号
線2aに送出される信号は、図2(b)に示すような波
形の電圧となる。分離回路1では、バンドパスフィルタ
5により信号線2aから図2(c)に示すように位置情
報信号が分離され、X座標検出回路30及びY座標検出
回路31に与えられる。X座標検出回路30及びY座標
検出回路31により、指示ペン6の誘起電圧の発生と制
御回路27からのタイミング信号とに基づいて、それぞ
れX座標及びY座標が算出される。
【0024】以下、本発明の座標入力装置の第2の実施
例を図3を参照しながら説明する。本実施例の座標入力
装置は、信号を分離する分離回路9と、分離回路9と位
置指示ペン10とを接続するケーブル手段としてのケー
ブル11と、位置指示手段としての位置指示ペン10と
を具備している。ケーブル11は、電源線VCCとスイ
ッチ信号線SWとを兼ねる信号線11aと、位置情報信
号線POUT及びグランド線GNDから構成されてい
る。分離回路9には、トランジスタ12が配設されてお
り、トランジスタ12のエミッタとベースは電源線VC
Cに接続されている。トランジスタ12のコレクタはス
イッチ信号線SWに接続されており、エミッタとベース
との間には抵抗R3が配設されている。スイッチ信号線
SWとグランド線GNDとには抵抗R4が接続されてい
る。位置指示ペン10には、トランジスタ13が配設さ
れており、トランジスタ13のエミッタはグランド線G
NDに接続されている。トランジスタ13のコレクタは
抵抗R2を介して信号線11aに接続されており、ベー
スはスイッチ57の一方の端子に接続されており、ベー
スと抵抗R2との間には抵抗R1が接続されている。
【0025】次に、本実施例の動作について説明する。
【0026】スイッチ57がOFF状態の場合、電圧レ
ベルは「H」レベルである。この時、トランジスタ13
はオープン状態である。液晶パネル42の表面に位置指
示ペン6を接触させると、図4(a)に示すように、ス
イッチ57がONされ、トランジスタ13はON状態と
なり、抵抗R2を通して電流が流れる。その電流の増加
分をΔiとすると、図4(b)に示すように、信号線1
1aには、電源電圧に対応する電流Iに増加分Δiが加
わった電流が流れる。位置指示ペン6を液晶パネル42
から離間すると、電圧レベルは「H」レベルに戻る。こ
の際、指示ペン6の先端部に設けられている電極58と
電圧が印加されたセグメント電極X1〜Xm及びコモン
電極Y1〜Ynとの間の浮遊容量によって、指示ペン6
の電極に電圧が誘起される。指示ペン6に誘起された電
圧は、ペン6内部の増幅器29によって増幅され、ケー
ブル11の位置情報信号線POUTを介してX座標検出
回路30及びY座標検出回路31に与えられる。X座標
検出回路30及びY座標検出回路31により、指示ペン
6の誘起電圧の発生と制御回路27からのタイミング信
号とに基づいて、それぞれX座標及びY座標が算出され
る。分離回路9において、スイッチ57がOFFの時
は、トランジスタ12のベースとエミッタ間に Vbe=I×R3 の電圧がかかるが、トランジスタ12がONしないよう
に抵抗R3を決めておく。スイッチ57がONになる
と、トランジスタ12のベースとエミッタ間に Vbe=(I+Δi)×R3 の電圧がかかり、スイッチ57のOFFに比べて、トラ
ンジスタ12のベースとエミッタ間電圧が ΔV=Δi×R3 だけ増加する。この時、トランジスタ12がONするよ
うに設定しておく。そのように抵抗R3を定めておく
と、図4(c)に示すようにスイッチ信号SWはスイッ
チOFFで「L」レベル、スイッチONで「H」レベル
の信号が得られる。以下、本発明の座標入力装置の第3
の実施例を図5を参照しながら説明する。本実施例の座
標入力装置は、信号を分離する分離回路14と、分離回
路14と位置指示ペン15とを接続するケーブル手段と
してのケーブル16と、位置指示手段としての位置指示
ペン15とを具備している。ケーブル16は、電源線V
CC、スイッチ信号線SW及び位置情報信号線POUT
を兼ねる信号線16aと、グランド線GNDとから構成
されている。分離回路14には、トランジスタ17が配
設されており、トランジスタ17のエミッタとベースは
電源線VCCに接続されている。トランジスタ17のコ
レクタはスイッチ信号線SWに接続されており、エミッ
タとベースとの間には抵抗R3が配設されている。スイ
ッチ信号線SWとグランド線GNDとには抵抗R4が接
続されている。分離回路14には、信号線16aに送出
される信号から交流成分を除去するローパスフィルタ1
8と、信号線16a送出される信号から10kHz〜1
00kHzの周波数帯域の位置情報信号のみを通過させ
るバンドパスフィルタ19とが配設されている。位置指
示ペン15には、トランジスタ20が配設されており、
トランジスタ20のエミッタはグランド線GNDに接続
されている。トランジスタ20のコレクタは抵抗R2を
介して信号線16aに接続されており、ベースはスイッ
チ57の一方の端子に接続されており、ベースと抵抗R
2との間には抵抗R1が接続されている。位置指示ペン
15には、信号線16aにより送られる信号から交流成
分を除去するローパスフィルタ21と、10kHz〜1
00kHzの周波数帯域の位置情報信号のみを通過させ
るバンドパスフィルタ28とが配設されている。
【0027】次に、本実施例の動作について説明する。
【0028】スイッチ57がOFF状態の場合、電圧レ
ベルは「H」レベルである。この時、トランジスタ20
はオープン状態である。液晶パネル42の表面に位置指
示ペン15を接触させると、図6(a)に示すように、
スイッチ57がONされ、トランジスタ20はON状態
となり、抵抗R2を通して電流が流れる。その電流の増
加分をΔiとすると、信号線16aには、電源電圧に対
応した電流Iに増加分Δiが加わった電流が流れる。こ
の際、位置指示ペン15を液晶パネル42から離間する
と、電圧レベルは「H」レベルに戻る。指示ペン15の
先端部に設けられている電極58と電圧が印加されたセ
グメント電極X1〜Xm及びコモン電極Y1〜Ynとの
間の浮遊容量によって、指示ペン56の電極に電圧が誘
起される。指示ペン15に誘起された電圧は、ペン15
内部の増幅器29によって増幅され、バンドパスフィル
タ28により10kHz〜100kHzの周波数帯域の
位置情報信号のみが通過され、図6(b)に示すよう
に、電源電圧に位置情報信号とスイッチ信号とが重畳さ
れ、ケーブル16を介して分離回路14へ送出される。
分離回路14において、図6(b)に示すような信号か
らバンドパスフィルタ19により図6(c)に示すよう
な位置情報信号が分離され、X座標検出回路30及びY
座標検出回路31に与えられる。分離回路14におい
て、スイッチ57がOFFの時は、トランジスタ17の
ベースとエミッタ間に Vbe=I×R3 の電圧がかかるが、トランジスタ17がONしないよう
に抵抗R3を決めておく。スイッチ57がONになる
と、トランジスタ17のベースとエミッタ間に Vbe=(I+Δi)×R3 の電圧がかかり、スイッチ57のOFFに比べて、トラ
ンジスタ17のベースとエミッタ間電圧が ΔV=Δi×R3 だけ増加する。この時、トランジスタ17がONするよ
うに設定しておく。そのように抵抗R3を定めておく
と、図6(c)に示すようにスイッチ信号SWはスイッ
チOFFで「L」レベル、スイッチONで「H」レベル
の信号が得られる。X座標検出回路30及びY座標検出
回路31により、指示ペン15の誘起電圧の発生タイミ
ングと制御回路27からのタイミング信号とに基づい
て、それぞれX座標及びY座標が算出される
【0029】
【発明の効果】請求項1の座標入力装置によれば、座標
検出手段から位置指示手段に電力を供給すると共に位置
指示手段からの検出信号を座標検出手段へ送る信号線を
有するので、信号線の数が低減され、ケーブルの径を細
くすることができる。ケーブルの径を細くすることによ
り、ケーブルを柔らかく作成することができ、オートリ
ール機構にも対応できる。
【0030】請求項2の座標入力装置によれば、座標検
出手段から位置指示手段に電力を供給すると共にスイッ
チ手段のON/OFF状態を表す信号を位置指示手段か
ら座標検出手段へ送る信号線を有するので、信号線の数
が低減され、ケーブルの径を細くすることができる。ケ
ーブルの径を細くすることにより、ケーブルを柔らかく
作成することができ、オートリール機構にも対応でき
る。
【0031】請求項3の座標入力装置によれば、座標検
出手段から位置指示手段に電力を供給すると共に前記ス
イッチ手段のON/OFF状態を表す信号を位置指示手
段から座標検出手段へ送り、かつ位置指示手段からの検
出信号を座標検出手段へ送る信号線を有するので、信号
線の数が低減され、ケーブルの径を細くすることができ
る。ケーブルの径を細くすることにより、ケーブルを柔
らかく作成することができ、オートリール機構にも対応
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の座標入力装置の要部を
示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例の座標入力装置の信号を
表す説明図である。
【図3】本発明の第2の実施例の座標入力装置の要部を
示すブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施例の座標入力装置の信号を
表す説明図である。
【図5】本発明の第3の実施例の座標入力装置の要部を
示すブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施例の座標入力装置の信号を
表す説明図である。
【図7】従来の座標入力装置を示すブロック図である。
【図8】従来の座標入力装置の要部を示すブロック図で
ある。
【図9】従来の座標入力装置の座標検出動作の説明図で
ある。
【図10】従来の座標入力装置の座標検出回路の説明図
である。
【図11】従来の座標入力装置の動作説明図である。
【符号の説明】
1,9,14 分離回路 2,11,16 ケーブル 3,6,10,15 位置指示ペン 4,7,18,21 ローパスフィルタ 5,8,19,28 バンドパスフィルタ 29 増幅器 30 X座標検出回路 31 Y座標検出回路 42 液晶パネル 57 スイッチ 58 電極 X1〜Xm セグメント電極 Y1〜Yn コモン電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣本 邦雄 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに直交する複数のセグメント電極手
    段及び複数のコモン電極手段の間に液晶層を介在させて
    なる液晶パネル手段と、指示された位置において前記セ
    グメント電極手段及び前記コモン電極手段と静電的に結
    合する位置指示手段と、前記位置指示手段に誘起される
    誘導電圧と前記セグメント電極手段及び前記コモン電極
    手段への走査電圧の印加タイミングとに基づいて前記指
    示された位置の座標を検出する座標検出手段と、前記座
    標検出手段から前記位置指示手段に電力を供給すると共
    に前記位置指示手段からの検出信号を前記座標検出手段
    へ送る信号線を有するケーブル手段とを具備する座標入
    力装置。
  2. 【請求項2】 互いに直交する複数のセグメント電極手
    段及び複数のコモン電極手段の間に液晶層を介在させて
    なる液晶パネル手段と、指示された位置において前記セ
    グメント電極手段及び前記コモン電極手段と静電的に結
    合する位置指示手段と、前記位置指示手段の先端近傍に
    設けられ、かつ前記液晶パネル手段に接触、離間するこ
    とによりON/OFFするスイッチ手段と、前記位置指
    示手段に誘起される誘導電圧と前記セグメント電極手段
    及び前記コモン電極手段への走査電圧の印加タイミング
    とに基づいて前記指示された位置の座標を検出する座標
    検出手段と、前記座標検出手段から前記位置指示手段に
    電力を供給すると共に前記スイッチ手段のON/OFF
    状態を表す信号を前記位置指示手段から前記座標検出手
    段へ送る信号線を有するケーブル手段とを具備する座標
    入力装置。
  3. 【請求項3】 互いに直交する複数のセグメント電極手
    段及び複数のコモン電極手段の間に液晶層を介在させて
    なる液晶パネル手段と、指示された位置において前記セ
    グメント電極手段及び前記コモン電極手段と静電的に結
    合する位置指示手段と、前記位置指示手段の先端近傍に
    設けられかつ前記液晶パネル手段に接触、離間すること
    によりON/OFFするスイッチ手段と、前記位置指示
    手段に誘起される誘導電圧と前記セグメント電極手段及
    び前記コモン電極手段への走査電圧の印加タイミングと
    に基づいて前記指示された位置の座標を検出する座標検
    出手段と、前記座標検出手段から前記位置指示手段に電
    力を供給すると共に前記スイッチ手段のON/OFF状
    態を表す信号を前記位置指示手段から前記座標検出手段
    へ送り、かつ前記位置指示手段からの検出信号を前記座
    標検出手段へ送る信号線を有するケーブル手段とを具備
    する座標入力装置。
JP9231294A 1994-04-28 1994-04-28 座標入力装置 Pending JPH07295743A (ja)

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JP9231294A JPH07295743A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 座標入力装置
US08/421,358 US5736980A (en) 1994-04-28 1995-04-13 Coordinate inputting apparatus with shared line combinations of power, position and switch signals
EP95105663A EP0681259B1 (en) 1994-04-28 1995-04-13 Coordinate inputting apparatus and signal transmitting system thereof
DE69521833T DE69521833T2 (de) 1994-04-28 1995-04-13 Koordinateneingabevorrichtung und zugehöriges Singalübertragungssystem
CN95104737A CN1084008C (zh) 1994-04-28 1995-04-27 坐标输入装置及其信号传输系统

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5894304A (en) * 1996-04-16 1999-04-13 Sharp Kabushiki Kaisha Pen input apparatus and pen input method for detecting approach of pen to display integrated tablet by controlling lighting of back light

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5894304A (en) * 1996-04-16 1999-04-13 Sharp Kabushiki Kaisha Pen input apparatus and pen input method for detecting approach of pen to display integrated tablet by controlling lighting of back light

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