JP3180975U - 走行装置 - Google Patents

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秀樹 和田
淳 百合本
宗誠 永田
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Abstract

【課題】ステアリング機構を備えることなく、配管の周方向に旋回可能な走行装置を提供する。
【解決手段】対向するA面16及びB面17に沿って走行する走行装置10において、直列に連結された駆動台車11〜13と、駆動台車11、12にそれぞれ一側及び他側が回動可能に取り付けられたアーム材14と、駆動台車12、13にそれぞれ一側及び他側が回動可能に取り付けられたアーム材15と、駆動台車11、13それぞれのオムニホイール21、22をA面16に押し付け、駆動台車12のオムニホイール21をB面17に押し付ける向きの回動力をアーム材14、15、にそれぞれ与える付勢手段とを備え、オムニホイール22は、前後に沿って配置された車軸D40に連結され、オムニホイール21は、車軸D40と直交する向きに配置された車軸F31に連結される。
【選択図】図1

Description

本考案は、主として配管内を走行する走行装置に関する。
配管は使用によって摩耗や劣化が生じるので、定期的にその検査を行う必要がある。配管の検査は、足場を組んで、検査員が直接行うこともできるが、配管が長く高所にある場合は、足場を組むだけでも大掛かりな作業となり、配管検査の準備に長い時間を要することになるため、配管検査のコストが高くなって経済的ではない。
そこで、走行装置を配管内で走行させて配管を検査する技術が求められ、その具体例が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の走行装置は、配管の管壁内側の対向する部分それぞれに車輪を押し付けて車輪がスリップするのを防止した状態で走行する。従って、走行装置は、水平方向に配置された配管だけでなく、例えば、鉛直方向に設けられた配管であっても、配管に沿って安定的に走行することができる。
更に、この走行装置は、車輪に連結された車軸の向きを変えることにより、配管の周方向に旋回するので、配管の管壁にある障害物を避けて走行することができる。
特開2009−1069号公報
しかしながら、特許文献1の走行装置は、直列に連結された各駆動台車が車軸の向きを変えるステアリング機構を備えているため、装置全体の寸法が大きくなって、細い(例えば350A未満)配管に対しては用いることができなかった。
本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、ステアリング機構を備えることなく、配管の周方向に旋回可能な走行装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本考案に係る走行装置は、対向するA面及びB面に沿って前後に走行する走行装置において、それぞれ前後にオムニホイールを有し、直列に連結された3台以上の駆動台車と、隣り合う前記駆動台車にそれぞれ一側及び他側が回動可能に取り付けられたアーム材と、隣り合う一方の前記駆動台車の前後のオムニホイールを前記A面に押し付け、他方の前記駆動台車の前後のオムニホイールを前記B面に押し付ける向きの回動力を前記アーム材に与える付勢手段とを備え、前記3台以上の駆動台車に設けられた前記オムニホイールは、少なくとも2つが前後に沿って配置され駆動源Cによって回転駆動される車軸Dに連結され、他の前記オムニホイールが、前記車軸Dと直交する向きに配置され駆動源Eによって回転駆動される車軸Fに連結されている。
本考案に係る走行装置において、前記駆動台車は3台あって、両端側にある2台の該駆動台車はそれぞれ、一方の前記オムニホイールが前記車軸Dに連結されているのが好ましい。
本考案に係る走行装置において、前記車軸Fに連結された前記オムニホイールは、外周部に並列配置された2列のフリーローラ群を備え、前記車軸Dに連結された前記オムニホイールは、外周部に1列のフリーローラ群を備え、該1列のフリーローラ群に設けられた複数のフリーローラの径は、前記車軸Fに連結された前記オムニホイールが有するフリーローラの径より大きいのが好ましい。
本考案に係る走行装置において、前記各駆動台車の前後の前記オムニホイールは、それぞれ別個独立の駆動源から駆動力を与えられるのが好ましい。
本考案に係る走行装置において、前記アーム材は、一側及び他側がそれぞれ隣り合う前記駆動台車の前後の前記オムニホイールの間にある接続部に取り付けられているのが好ましい。
本考案に係る走行装置において、前記付勢手段から前記アーム材に与えられる力の大きさを調整する回動力調節機構を有するのが好ましい。
本考案に係る走行装置は、少なくとも2つのオムニホイールが、前後に沿って配置され駆動源Cによって回転駆動される車軸Dに連結され、他のオムニホイールが車軸Dと直交する向きに配置され駆動源Eによって回転駆動される車軸Fに連結されているので、車軸Dに連結されたオムニホイールを回転駆動することで配管の周方向に旋回することができる。従って、走行装置は、ステアリング機構を備えることなく、配管の周方向に旋回可能である。
本考案の一実施の形態に係る走行装置の側面図である。 同走行装置の正面図である。 同走行装置の斜視図である。 同走行装置の平面図である。 (A)は前後に転動するオムニホイールの説明図であり、(B)は前後に沿って配置された車軸に連結されたオムニホイールの説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説明し、本考案の理解に供する。
図1〜図4に示すように、本考案の一実施の形態に係る走行装置10は、直列に連結された3台の駆動台車11〜13と、隣り合う駆動台車11、12を連結するアーム材14、14aと、隣り合う駆動台車12、13を連結するアーム材15、15aとを備えて、対向する面16(A面)及び面17(B面)に沿って前後に走行する装置である。以下、詳細に説明する。
本実施の形態では、図1に示すように、走行装置10は、配管18内を配管18の軸方向に沿って走行する。面16、17は、図1、図2に示すように、配管18内側に対向して配置されている(例えば、面16を0°位置として、面17は180°位置)。
走行装置10は、図1に示すように、一端側に位置する駆動台車11と他端側に位置する駆動台車13が面16に当接し、駆動台車11、13の間にある駆動台車12が面17に当接した状態で面16、17に沿って走行する。ここで、走行装置10の前側を駆動台車11側とし、後側を駆動台車13側として、以下、説明する。
駆動台車11は、図1〜図4に示すように、カメラ19が取り付けられたボディーユニット20と、ボディーユニット20の前後に取り付けられたオムニホイール21、22を有している。
カメラ19は、撮像部23及び2つの照明部24を備え、この2つの照明部24によって駆動台車11の前方を照らしながら撮像部23で配管18の内側の様子を撮像することができる。撮像部23で撮像された映像は、走行装置10にケーブル接続された図示しないモニタに表示される。
オムニホイール21は、図5(A)に示すように、ホイール部材25と、ホイール部材25の外周部(オムニホイール21の外周部)に並列配置された2列のフリーローラ群26、27を備えている。フリーローラ群26、27はそれぞれ、ホイール部材25の外周部に沿って所定の間隔で取り付けられた複数のフリーローラ28を備えている。
オムニホイール21は、一度に、フリーローラ群26のフリーローラ28とフリーローラ群27のフリーローラ28を面16に当接させながら前後に転動する。従って、オムニホイール21は、フリーローラ群を1列のみ備えたオムニホイールに比べ、面16との接触箇所が多くなり、摩擦力を大きく保った状態で面16上を転動可能である。
オムニホイール21は、図1に示すように、オムニホイール21が前後に転動する向きに配置され、ホイール部材25の中心には、動力伝達機構29を介してモータ30(駆動源Eの一例)に連結された車軸31(車軸F)が連結されている。モータ30は、作動することによって、オムニホイール21を車軸31と共に回転駆動する。
動力伝達機構29は、モータ30の出力軸と一体的に回転する歯車32と、歯車32に噛合する歯車33と、歯車33と一体的に回転するウォーム34と、ウォーム34に噛合し車軸31に固定されたウォームホイール35とを備えているが、モータ30の駆動力を車軸31に伝えるものであればよく、この構成に限定されない。
オムニホイール21は、動力伝達機構29及び車軸31を介してモータ30の駆動力が与えられて、前方あるいは後方に転動する。モータ30は、出力軸の回転方向を切り替え可能で、オムニホイール21の転動方向はモータ30の出力軸の回転方向によって決定される。
オムニホイール22は、図5(B)に示すように、ホイール部材37と、ホイール部材37の外周部(オムニホイール22の外周部)に配置された1列のフリーローラ群38を備え、フリーローラ群38は、ホイール部材37の外周部に沿って所定の間隔で配置された複数のフリーローラ39を有している。
ホイール部材37の中心には、図1に示すように、前後に沿って配置された車軸40(車軸D)が連結されている。従って、オムニホイール22に連結された車軸40は、オムニホイール21に連結された車軸31に対して直交する向きに配置されていることになり、オムニホイール22は、オムニホイール21の転動方向に直交する方向に転動する。
車軸40には、動力伝達機構41を介してモータ42(駆動源Cの一例)が連結され、オムニホイール22は、動力伝達機構41及び車軸40を介してモータ42の駆動力が与えられて配管18の周方向に沿って転動する。
モータ42は、モータ30と同様に出力軸の回転方向を切り替え可能で、オムニホイール22の転動方向は、モータ42の出力軸の回転方向によって決定される。
なお、動力伝達機構41は、動力伝達機構29と同様の構成を備えているので、説明を省略する。
また、駆動台車11は、図1に示すように、ボディーユニット20に固定された軸受けブロック43を備え、駆動台車11には、この軸受けブロック43に、車軸31に平行に配置された回動軸44(接続部)が回動自在に取り付けられている。回動軸44は、オムニホイール21、22の間に配置され、両側が軸受けブロック43から突出している。
オムニホイール21、22は、それぞれ別個独立のモータ30、42から駆動力を与えられるので、オムニホイール21、22の一方のみを回転駆動させることや、オムニホイール21、22の両方を同時に回転駆動させることが可能である。
駆動台車11は、オムニホイール22の回転駆動を止めた状態で、オムニホイール21を回転駆動することによって前後に走行する。この際、オムニホイール22には前後方向の力が作用し、面16と接しているオムニホイール22のフリーローラ39が回転して、オムニホイール22は前後方向にスライド移動する。
ここで、本実施の形態では、オムニホイール22が備える複数のフリーローラ39の径を、オムニホイール21が有する複数のフリーローラ28の径より大きくしている。
これは、駆動台車11が配管18内側にある段差を通過して前後に移動する際に、オムニホイール22のフリーローラ39がこの段差を越え易いようにするためである。
なお、オムニホイール21のように2列のフリーローラ群を備える代わりに、オムニホイール22が1列のフリーローラ群38を備えているのは、オムニホイール22のフリーローラ39の径をオムニホイール21のフリーローラ28より大きくするためである。
また、駆動台車11は、オムニホイール21の回転駆動を止めた状態で、オムニホイール22を回転駆動することによって、配管18の周方向に旋回する。この際、オムニホイール21には車軸31に沿った向きの力が作用し、面16と接しているオムニホイール21のフリーローラ28が回転するので、オムニホイール21は配管18の周方向に沿ってスライド移動する。
駆動台車13は、駆動台車11の向きを前後に180°変えたもので、前後に沿った車軸40を連結したオムニホイール22が前側に位置し、車軸40と直交する向きに配置された車軸31が連結されたオムニホイール21が後側に位置するように配置されている。駆動台車13は、その他の構成について、駆動台車11と同様であるので、駆動台車11と同じ符号を付して詳しい説明は省略する。
次に、駆動台車12について説明する。なお、駆動台車11と同一の構成要素については、同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
駆動台車12は、図1〜図4に示すように、ボディーユニット46と、車軸31に連結され、配管18に沿って前後に転動する2つのオムニホイール21を備えている。
2つのオムニホイール21は、一方がボディーユニット46の前側に取り付けられ、他方がボディーユニット46の後側に取り付けられ、それぞれ面17に当接している。
前側のオムニホイール21に対応する動力伝達機構29、モータ30及び車軸31は、後側のオムニホイール21に対応する動力伝達機構29、モータ30及び車軸31とは別に設けられ、前後のオムニホイール21はそれぞれ、別個独立のモータ30から駆動力を与えられて回転駆動する。
そして、駆動台車12は、ボディーユニット46に固定された軸受けブロック47、47aを備え、駆動台車12には、この軸受けブロック47、47aに、接続部の一例である回動軸48、48aがそれぞれ回動自在に支持されている。車軸31と平行に配置された回動軸48、48aは、前側のオムニホイール21と後側のオムニホイール21の間に配置され、回動軸48は両側が軸受けブロック47から突出し、回動軸48aも両側が軸受けブロック47aから突出している。
また、駆動台車11、12は、図1、図4に示すように、対となるアーム材14、14aによって連結され、駆動台車12、13は対となるアーム材15、15aによって連結されている。
アーム材14は、一側が、軸受けブロック43から左右方向に突出した回動軸44の一側に固定され、回動軸44を介して軸受けブロック43に回動可能に取り付けられ、他側が、軸受けブロック47から左右方向に突出した回動軸48の一側に固定され、回動軸48を介して軸受けブロック47に回動可能に取り付けられている。
アーム材14aも、一側が、軸受けブロック43から左右方向に突出した回動軸44の他側(アーム材14の取り付け箇所の逆側)に固定され、回動軸44を介して軸受けブロック43に回動可能に取り付けられ、他側が、軸受けブロック47から左右方向に突出した回動軸48の他側(アーム材14の取り付け箇所の逆側)に固定され、回動軸48を介して軸受けブロック47に回動可能に取り付けられている。
回動軸44には、軸受けブロック43から突出した一側に付勢手段の一例である図4に示すコイルばね49が装着され、軸受けブロック43から突出した他側に付勢手段の一例であるコイルばね49aが装着されている。
コイルばね49は、一側が、アーム材14に固定され、他側が、軸受けブロック43に取り付けられた図1に示す支持部材50に固定されている。アーム材14は、このコイルばね49から、駆動台車11のオムニホイール21、22を面16に押し付け、駆動台車12の前後のオムニホイール21を面17に押し付ける向きの回動力を与えられる。
軸受けブロック43には、コイルばね49の周方向に沿って、支持部材50が固定可能な複数の取り付け位置があり、支持部材50は、この複数の取り付け位置のうちの一つにねじ固定される。コイルばね49からアーム材14に与えられる回動力の大きさは、支持部材50の固定位置を変えてコイルばね49のねじり角を変更することによって調整可能である。本実施の形態では、コイルばね49からアーム材14に与えられる回動力の大きさを調整する回動力調節機構が、主として軸受けブロック43と支持部材50によって構成されている。
コイルばね49aも、コイルばね49と同様に、一側がアーム材14aに固定され、他側が軸受けブロック43に取り付けられた図示しない支持部材に固定されて、アーム材14aに対して、駆動台車11のオムニホイール21、22を面16に押し付け、駆動台車12の前後のオムニホイール21を面17に押し付ける向きの回動力を与える。そして、その回動力は、コイルばね49aの他側が固定された支持部材の取り付け位置を変えることによって調整可能である。本実施の形態では、主としてこの支持部材と軸受ブロック43とによって、コイルばね49aからアーム材14aに与えられる回動力の大きさを調整する回動力調節機構が構成されている。
駆動台車12に取り付けられた回動軸48にも、軸受けブロック47から突出した一側に付勢手段の一例である図4に示すコイルばね51が装着され、軸受けブロック47から突出した他側に付勢手段の一例であるコイルばね51aが装着されている。
一側がアーム材14に固定されたコイルばね51は、図4に示すように、他側が軸受けブロック47に取り付けられた支持部材52に固定され、アーム材14に対して、駆動台車11のオムニホイール21、22を面16に押し付け、駆動台車12の前後のオムニホイール21を面17に押し付ける向きの回動力を与えている。そして、その回動力は、支持部材52の軸受けブロック47への取り付け位置を変えることによって調整可能である。
一側がアーム材14aに固定されたコイルばね51aも、他側が軸受けブロック47に取り付けられた支持部材52aに固定され、アーム材14aに対して、駆動台車11のオムニホイール21、22を面16に押し付け、駆動台車12の前後のオムニホイール21を面17に押し付ける向きの回動力を与えている。そして、その回動力は、支持部材52aの軸受けブロック47への取り付け位置を変えることによって調整可能である。
本実施の形態では、コイルばね51からアーム材14に与えられる回動力の大きさを調整する回動力調節機構が、主として軸受けブロック47と支持部材52によって構成され、コイルばね51aからアーム材14aに与えられる回動力の大きさを調整する回動力調節機構が、主として軸受けブロック47と支持部材52aによって構成されている。
アーム材15、15aは共に、一側が、駆動台車13の軸受けブロック43に回動可能に取り付けられた回動軸44に固定され、他側が、駆動台車12の軸受けブロック47aに回動可能に取り付けられた回動軸48aに固定されている。
駆動台車13の軸受けブロック43に取り付けられた回動軸44には、図4に示すように、一側に付勢手段の一例であるコイルばね53が装着され、他側に付勢手段の一例であるコイルばね53aが装着されている。そして、軸受けブロック47aに取り付けられた回動軸48aには、一側に付勢手段の一例であるコイルばね54が装着され、他側に付勢手段の一例であるコイルばね54aが装着されている。
アーム材15は、コイルばね53、54から、駆動台車13のオムニホイール21、22を面16に押し付け、駆動台車12の前後のオムニホイール21を面17に押し付ける向きの回動力を与えられる。そして、アーム材15aも、コイルばね53a、54aから駆動台車13のオムニホイール21、22を面16に押し付け、駆動台車12の前後のオムニホイール21を面17に押し付ける向きの回動力を与えられる。
コイルばね53は、一側がアーム材15に固定され、他側が駆動台車13の軸受けブロック43に取り付けられた図1、図3に示す支持部材55に固定され、コイルばね54は、一側がアーム材15に固定され、他側が軸受けブロック47aに取り付けられた図1、図3に示す支持部材56に固定されている。
アーム材15に与えられる回動力の大きさは、軸受けブロック43への支持部材55の取り付け位置、あるいは、軸受けブロック47aへの支持部材56の取り付け位置を変えることによって調整可能である。
本実施の形態では、コイルばね53からアーム材15に与えられる回動力の大きさを調整する回動力調節機構が、主として軸受けブロック43と支持部材55によって構成され、コイルばね54からアーム材15に与えられる回動力の大きさを調整する回動力調節機構が、主として軸受けブロック47aと支持部材56によって構成されている。
コイルばね53aは、一側がアーム材15aに固定され、他側が駆動台車13の軸受けブロック43に取り付けられた図示しない支持部材に固定され、コイルばね54aは、一側がアーム材15aに固定され、他側が軸受けブロック47aに取り付けられた図4に示す支持部材57に固定されている。
アーム材15aに与えられる回動力の大きさは、軸受けブロック43への支持部材の取り付け位置、あるいは、軸受けブロック47aへの支持部材57の取り付け位置を変えることによって調整可能である。
本実施の形態では、コイルばね53aからアーム材15aに与えられる回動力の大きさを調整する回動力調節機構が、主として軸受けブロック43と支持部材によって構成され、コイルばね54aからアーム材15aに与えられる回動力の大きさを調整する回動力調節機構が、主として軸受けブロック47aと支持部材57によって構成されている。
走行装置10は、駆動台車11のオムニホイール22及び駆動台車13のオムニホイール22それぞれの駆動を停止した状態で、駆動台車11のオムニホイール21、駆動台車12の前後のオムニホイール21及び駆動台車13のオムニホイール21をそれぞれ同方向に回転駆動することによって、配管18に沿って前後に走行する。前方に走行するか、後方に走行するかは、駆動台車11のオムニホイール21、駆動台車12の前後のオムニホイール21及び駆動台車13のオムニホイール21の回転駆動の向きによって決定される。
また、走行装置10は、駆動台車11のオムニホイール21、駆動台車12の前後のオムニホイール21及び駆動台車13のオムニホイール21のそれぞれの駆動を停止した状態で、駆動台車11のオムニホイール22及び駆動台車13のオムニホイール22をそれぞれ同方向に回転駆動することによって、配管18の周方向に旋回する。
そして、走行台車10は、駆動台車11のオムニホイール21、駆動台車12の前後のオムニホイール21及び駆動台車13のオムニホイール21をそれぞれ同方向に回転駆動し、更に、駆動台車11のオムニホイール22及び駆動台車13のオムニホイール22をそれぞれ同方向に回転駆動することによって、配管18の周方向に旋回しながら配管18に沿って前後に進行する螺旋走行を行う。
走行装置10は、このように、配管18の周方向に旋回することや、螺旋走行を行うことが可能なため、配管18に分岐配管が接続された箇所においても、駆動台車11〜13それぞれのオムニホイール21、22が分岐配管に入らないようにして、配管18内を前後に進むことができる。
本実施の形態では、配管18の周方向に転動するオムニホイール22が、前端側に位置する駆動台車11と後端側に位置する駆動台車13に1つずつ設けられている。これは、配管18の周方向に転動するオムニホイール22を、駆動台車11、13には設けず、前後方向中央にある駆動台車12に2つ設けるのに比べ、走行装置10の前後への走行及び旋回運動を安定的に行うためである。
ここで、走行装置10において、前後に転動するオムニホイール21を4つからN個(1≦N≦3)減らし、配管18の周方向に転動するオムニホイール22をN個増やして3つ以上にしても、走行装置10は、前後への走行、旋回運動及び螺旋走行を行うことができるが、本実施の形態では、前後への走行を走行装置10の主たる動作とし、障害物の回避等に限って走行装置10が旋回運動や螺旋走行を行うことにしているので、走行装置10は4つのオムニホイール21と2つのオムニホイール22を備えるのが好ましい。
以上、本考案の実施の形態を説明したが、本考案は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本考案の適用範囲である。
例えば、駆動台車は3台に限定されず、4台以上、例えば4台、あるいは5台備えることもできる。
また、走行装置は、配管内だけでなく隣り合う建物の隙間を走行することもでき、その場合、前端側及び後端側に位置する駆動台車のオムニホイールが一方の建物の側壁(A面)に押し付けられ、前後方向中央に位置する駆動台車のオムニホイールが他方の建物の側壁(B面)に押し付けられる。
更に、カメラの代わりに他の検査手段を用いることもできる。
10:走行装置、11〜13:駆動台車、14、14a、15、15a:アーム材、16、17:面、18:配管、19:カメラ、20:ボディーユニット、21、22:オムニホイール、23:撮像部、24:照明部、25:ホイール部材、26、27:フリーローラ群、28:フリーローラ、29:動力伝達機構、30:モータ、31:車軸、32、33:歯車、34:ウォーム、35:ウォームホイール、37:ホイール部材、38:フリーローラ群、39:フリーローラ、40:車軸、41:動力伝達機構、42:モータ、43:軸受けブロック、44:回動軸、46:ボディーユニット、47、47a:軸受けブロック、48、48a:回動軸、49、49a:コイルばね、50:支持部材、51、51a:コイルばね、52、52a:支持部材、53、53a:コイルばね、54、54a:コイルばね、55〜57:支持部材

Claims (6)

  1. 対向するA面及びB面に沿って前後に走行する走行装置において、
    それぞれ前後にオムニホイールを有し、直列に連結された3台以上の駆動台車と、
    隣り合う前記駆動台車にそれぞれ一側及び他側が回動可能に取り付けられたアーム材と、
    隣り合う一方の前記駆動台車の前後のオムニホイールを前記A面に押し付け、他方の前記駆動台車の前後のオムニホイールを前記B面に押し付ける向きの回動力を前記アーム材に与える付勢手段とを備え、
    前記3台以上の駆動台車に設けられた前記オムニホイールは、少なくとも2つが前後に沿って配置され駆動源Cによって回転駆動される車軸Dに連結され、他の前記オムニホイールが、前記車軸Dと直交する向きに配置され駆動源Eによって回転駆動される車軸Fに連結されていることを特徴とする走行装置。
  2. 請求項1記載の走行装置において、前記駆動台車は3台あって、両端側にある2台の該駆動台車はそれぞれ、一方の前記オムニホイールが前記車軸Dに連結されていることを特徴とする走行装置。
  3. 請求項1又は2記載の走行装置において、前記車軸Fに連結された前記オムニホイールは、外周部に並列配置された2列のフリーローラ群を備え、前記車軸Dに連結された前記オムニホイールは、外周部に1列のフリーローラ群を備え、該1列のフリーローラ群に設けられた複数のフリーローラの径は、前記車軸Fに連結された前記オムニホイールが有するフリーローラの径より大きいことを特徴とする走行装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の走行装置において、前記各駆動台車の前後の前記オムニホイールは、それぞれ別個独立の駆動源から駆動力を与えられることを特徴とする走行装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の走行装置において、前記アーム材は、一側及び他側がそれぞれ隣り合う前記駆動台車の前後の前記オムニホイールの間にある接続部に取り付けられていることを特徴とする走行装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の走行装置において、前記付勢手段から前記アーム材に与えられる力の大きさを調整する回動力調節機構を有することを特徴とする走行装置。
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