JP3180783B2 - 半導体装置の製造方法、及び、半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法、及び、半導体装置

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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法、及び、半導体装置に関し、特に、外部から水素の
侵入を防止する半導体装置の製造方法、及び、半導体装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン基板にアナログ回路を形成した
半導体装置では、回路の大規模化、複雑化が進むにつれ
て、容量の大容量化及び高精度化が強く望まれている。
大容量化には、誘電膜の高誘電率化、薄膜化が検討され
ている。一方、高精度化には、容量の上部、下部の電極
に電圧をかけたとき、電圧の大きさによって容量値がど
う変化するか、というバイアス依存性の低減が検討され
ている。このバイアス依存性の低減には、上部電極及び
下部電極への電圧印加によって生じる空乏層の幅を低減
することが必要である。
【0003】容量の電極は、高濃度の不純物をドーピン
グされたシリコン拡散層又は多結晶シリコンで形成され
る。ドーピングする不純物濃度を高くすると、空乏層が
広がりにくくなり、バイアス依存性は減少する。上記空
乏層の広がりをさらに抑えるため、メタル容量では、ゲ
ート電極に使用されるWSi(タングステンシリサイ
ド)が容量の電極にも使用され、上記のバイアス依存性
は、0.05%/V以下にまで抑えられている。
【0004】一方、MOSトランジスタの長期信頼性を
保証するためには、ホットキャリア耐性を強化するこ
と、即ち、ホットキャリアによるトランジスタの特性変
動を小さくすることが重要になる。この特性変動は、ホ
ットキャリアがゲート酸化膜中にトラップされることに
よって生じる。ホットキャリアのゲート酸化膜中へのト
ラップは、ゲート酸化膜中のSi-H結合が多いほど活
発になる。従って、水素(H)がゲート酸化膜中へなる
べく供給されないようにしなければならない。
【0005】図7は、上記のメタル容量及びMOSトラ
ンジスタ(Nチャンネル型トランジスタ)が形成され
た、従来の半導体装置の構成を示す図である。また、半
導体装置には、図7に示すように、Nチャンネル型トラ
ンジスタ(Nch−Tr)とメタル容量以外のデバイス
(図示せず)の電極に接続されているゲートポリサイド
配線が形成されている。
【0006】Nch−Trのゲート電極は、シリコン基
板100上に形成された膜厚7〜20nmのゲート酸化
膜70上に形成されている。メタル容量の下部電極とゲ
ートポリサイド配線は、シリコン基板100に形成され
たフィールド酸化膜40上に形成されている。また、メ
タル容量の容量絶縁膜及び上部電極は、下部電極上に積
層されて形成されている。
【0007】なお、Nch−Trの電極、ゲートポリサ
イド配線、及び、メタル容量の下部電極は、エッチング
によって同一の膜から形成される。また、ゲート酸化膜
70中へ水素が入り込むのを防ぐため、LPCVD(Lo
wPressure Chemical Vapor Deposition)によってSi
の窒化膜を層間窒化膜160として、デバイス形
成直後に全体を覆うように形成する。
【0008】その後、BPSG(Borophosphosilicate
galss )膜170を層間窒化膜160上に積層して形成
し、その表面をCMP(Chemical Mechanical Polishin
g )によって、シリコン基板100からの高さが約1μ
mとなるように削って平坦にする。そして、各電極上に
コンタクトホールを形成し、メタル電極19をドライエ
ッチングにより形成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の半導体装置で
は、図7に示すように、メタル容量とゲートポリサイド
配線は、フィールド酸化膜40上に形成されているの
で、Nch−Trに比べてシリコン基板100からの高
さが高い。さらに、メタル容量は、ゲートポリサイド配
線に比べて容量絶縁膜及び上部電極の分だけ高くなる。
従って、層間窒化膜160のシリコン基板1からの高さ
は、メタル容量部で最も高くなる。従って、BPSG膜
170をCMPで削る際、メタル容量最上部の層間窒化
膜16を一緒に削ってしまう場合があるという問題が
ある。
【0010】さらに、メタル電極19をドライエッチン
グで形成する際、約100nmほどBPSG膜170を
削るため、さらにメタル容量部の層間窒化膜160を削
ってしまう場合がある。以上のようにして層間窒化膜1
60が削られると、この削れた部分から水素がゲート酸
化膜70中に侵入し、MOSトランジスタの特性を変動
させるという問題がある。
【0011】上記のように層間窒化膜160を削ってし
まわないようにするために、BPSG膜170を厚く形
成した場合、メタル容量以外のデバイスでは、BPSG
膜170が無駄に厚くなってしまうという問題がある。
【0012】半導体装置に形成されているデバイスの高
低差を低減する技術は、特開平8−111377号公報
に開示されている。しかし、この技術では、上述したよ
うなゲート酸化膜中への水素の侵入については、何ら考
慮されていないので、トランジスタの特性が変動し、信
頼線が低減するという問題がある。
【0013】従って、本発明は、トランジスタのゲート
酸化膜中への水素の侵入を防止し、安定した信頼性の高
い半導体装置の製造方法、及び、その方法によって製造
された半導体装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本発明の第1の観点にかかる半導体装置の製造方
法は、容量とトランジスタとから構成される半導体装置
の製造方法であって、半導体基板にフィールド酸化膜を
形成するフィールド酸化膜形成工程と、前記フィールド
酸化膜の容量形成予定領域を所定の厚さだけエッチング
するエッチング工程と、前記半導体基板の素子形成領域
に、ゲート酸化膜を形成するゲート酸化膜形成工程と、
前記フィールド酸化膜及び前記ゲート酸化膜上に、第1
の電極膜、絶縁膜、及び、第2の電極膜を順に積層して
形成する電極膜形成工程と、前記絶縁膜及び前記第2の
電極膜をそれぞれパターニングして、容量形成予定領域
に前記容量の容量絶縁膜及び上部電極を形成する第1の
電極形成工程と、前記第1の電極膜をパターニングし
て、容量形成予定領域に前記容量の下部電極を形成する
と共に、前記素子形成領域に前記トランジスタのゲート
電極を形成する第2の電極形成工程と、前記半導体基板
の前記ゲート電極に隣接する所定領域に不純物を注入し
て、前記トランジスタのソース領域及びドレイン領域を
形成する領域形成工程と、前記ゲート酸化膜中に水素が
侵入するのを防止するために、前記容量及び前記トラン
ジスタ上に窒化膜を形成する窒化膜形成工程と、前記窒
化膜上に保護膜を形成する保護膜形成工程と、前記容量
及び前記トランジスタ上の所定位置にコンタクトホール
を形成して配線する配線工程と、を備えることを特徴と
する。
【0015】この発明によれば、フィールド酸化膜の容
量形成予定領域をエッチングしているので、エッチング
した深さに相当する分だけ容量を低い位置に形成するこ
とができる。即ち、窒化膜上に形成された保護膜を平坦
化する際、一緒に窒化膜を削ってしまう事態を避けるこ
とができ、トランジスタのゲート酸化膜中への水素の侵
入を防止できる。従って、製造した半導体装置を安定し
て動作することができ、信頼性を向上することができ
る。
【0016】本発明の第2の観点にかかる半導体装置の
製造方法は、容量とトランジスタとから構成される半導
体装置の製造方法であって、半導体基板の容量形成予定
領域を所定の深さだけエッチングするエッチング工程
と、前記半導体基板にフィールド酸化膜を形成し、素子
形成領域を設定するフィールド酸化膜形成工程と、前記
半導体基板の素子形成領域に、ゲート酸化膜を形成する
ゲート酸化膜形成工程と、前記フィールド酸化膜及び前
記ゲート酸化膜上に、第1の電極膜、絶縁膜、及び、第
2の電極膜を順に積層して形成する電極膜形成工程と、
前記絶縁膜及び前記第2の電極膜をそれぞれパターニン
グして、容量形成予定領域に前記容量の容量絶縁膜及び
上部電極を形成する第1の電極形成工程と、前記第1の
電極膜をパターニングして、容量形成予定領域に前記容
量の下部電極を形成すると共に、前記素子形成領域に前
記トランジスタのゲート電極を形成する第2の電極形成
工程と、前記半導体基板の前記ゲート電極に隣接する所
定領域に不純物を注入して、前記トランジスタのソース
領域及びドレイン領域を形成する領域形成工程と、前記
ゲート酸化膜中に水素が侵入するのを防止するために、
前記容量及び前記トランジスタ上に窒化膜を形成する窒
化膜形成工程と、前記窒化膜上に保護膜を形成する保護
膜形成工程と、前記容量及び前記トランジスタ上の所定
位置にコンタクトホールを形成して配線する配線工程
と、を備えることを特徴とする。
【0017】この発明によっても、半導体基板の容量形
成予定領域をエッチングしているので、エッチングした
深さに相当する分だけ容量を低い位置に形成することが
できる。即ち、窒化膜上に形成された保護膜を平坦化す
る際、一緒に窒化膜を削ってしまう事態を避けることが
でき、トランジスタのゲート酸化膜中への水素の侵入を
防止できる。従って、製造した半導体装置を安定して動
作することができ、信頼性を向上することができる。
【0018】前記エッチング工程は、前記容量の容量絶
縁膜及び上部電極の厚さに相当する分だけエッチングし
てもよい。前記保護膜形成工程は、前記窒化膜が露出し
ないように、前記保護膜の表面を研磨して平坦化する研
磨工程を備えてもよい。
【0019】本発明の第3の観点にかかる半導体装置
は、半導体基板に形成され、容量形成予定領域が所定の
厚さだけエッチングされたフィールド酸化膜と、前記半
導体基板の素子形成領域に形成されたトランジスタと、
容量形成予定領域に形成された容量と、前記容量及び前
記トランジスタ上に形成され、前記トランジスタのゲー
ト酸化膜中に水素が侵入するのを防止する窒化膜と、前
記窒化膜上に形成され、装置を外部環境から保護する保
護膜と、を備えることを特徴とする。
【0020】
【0021】容量形成予定領域でのエッチングの深さ
は、前記容量の容量絶縁膜及び上部電極の厚さに相当し
てもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施の形態
にかかる半導体装置の製造方法について図面を参照して
説明する。以下で説明する製造方法で形成される半導体
装置は、図1に示すように、半導体基板(P型シリコン
基板1)に、Nチャンネル型トランジスタ(以下では、
Nch−Trとする)と、メタル容量と、ゲートポリサ
イド配線と、が形成されている。なお、Nch−Tr
は、P型シリコン基板1の素子形成領域に形成されてい
る。
【0023】図1に示した半導体装置の製造方法では、
初めに、図2(a)に示すように、比抵抗10〜20Ω
・cmのP型シリコン基板1上に、パッド酸化膜2とロ
コス窒化膜3を順に積層して形成する。パッド酸化膜2
は、二酸化ケイ素(SiO)等であり、その膜厚は2
0〜50nmである。ロコス窒化膜は、シリコン窒化膜
(Si)等であり、その膜厚は100〜200n
mである。その後、LOCOS(Local Oxidation of
Silicon )法により、図2(a)に示すように、局所的
に膜厚400〜600nmのフィールド酸化膜4を形成
する。
【0024】フィールド酸化膜4を形成した後、図2
(b)に示すように、レジスト5をパターニングして、
メタル容量を形成する部分(容量形成予定領域)に開口
部6を形成する。そして、フッ化水素を使用して、フィ
ールド酸化膜4を約200〜250nmの厚さだけエッ
チングして凹部を形成する。なお、約200〜250n
mという厚さは、後述するメタル容量の容量絶縁膜及び
上部電極の厚さに相当する。
【0025】エッチング終了後、図2(c)に示すよう
に、レジスト5を剥離し、ロコス窒化膜3、パッド酸化
膜2をエッチングして除去する。そして、フィールド酸
化膜4上に、図2(d)に示すように、膜厚7〜20n
mのゲート酸化膜7を形成した後、ゲート多結晶シリコ
ン8、ゲートWSi(タングステンシリサイド)9、酸
化膜(絶縁膜)10、容量WSi11、を順に積層して
形成する。
【0026】ゲート多結晶シリコン8の膜厚は100〜
200nmであり、層抵抗は30〜50Ω/□である。
ゲートWSi9の膜厚は、100〜200nmである。
酸化膜10の膜厚は、30〜60nmである。容量WS
i11の膜厚は、100〜200nmである。以上のよ
うに各膜を形成した後、酸化膜10と容量WSi11を
ドライエッチングにより、図3(a)に示すように、凹
部に相当する領域にのみ選択的に残す。ドライエッチン
グによって形成された容量酸化膜10aは、メタル容量
の容量絶縁膜となり、容量WSi11aは、メタル容量
の上部電極となる。なお、凹部の深さは、前述したよう
に容量絶縁膜及び上部電極の厚さに相当する。
【0027】続いて、図3(b)に示すように、ゲート
多結晶シリコン8及びゲートWSi9をドライエッチン
グする。このドライエッチングによって形成されたゲー
ト多結晶シリコン8a及びゲートWSi9a、ゲート多
結晶シリコン8b及びゲートWSi9b、ゲート多結晶
シリコン8c及びゲートWSi9cは、それぞれメタル
容量の下部電極、Nch−Trのゲート電極、及び、ゲ
ートポリサイド配線となる。
【0028】そして、Nch−Trのソース及びドレイ
ンとなる領域に、リンを加速エネルギー20〜80ke
V、ドーズ量1〜4×1013cm−2でイオン注入
し、N型ソース・ドレイン領域12を形成する。その
後、図3(c)に示すように、膜厚100〜200nm
の酸化膜を形成し、異方性ドライエッチングによってエ
ッチバックし、サイドウォール酸化膜13a、13b、
13c、13dを形成する。なお、このサイドウォール
酸化膜13a、13b、13c、13dは、それぞれN
ch−Trのゲート電極、メタル容量の上部及び下部電
極、及び、ゲートポリサイド配線の側面に形成される。
また、ゲート酸化膜7は、サイドウォール13aが異方
性ドライエッチングによって形成される際にパターニン
グされる。
【0029】次いで、Nch−TrのN型ソース・ドレ
イン領域12に、ヒ素を加速エネルギー60〜80ke
V、ドーズ量1〜3×1015cm−2でイオン注入
し、N+型ソース・ドレイン領域14を自己整合で形成
する。そして、CVD(Chemical Vapor Deposition )
により、各デバイス全体を覆うように、厚さ100〜2
00nmのCVD酸化膜15を積層して形成し、各デバ
イス間を絶縁する。
【0030】ついで、LPCVD(Low Pressure CVD)
により、Si(窒化ケイ素)を堆積させ、15〜
30nmの層間窒化膜16形成する。なお、層間窒化膜
16は、Nch−Trのゲート酸化膜に水素が侵入する
のを防止する。そして、層間窒化膜16上に、1〜2μ
mのオゾンTEOSのBPSG(Borophosphosilicate
glass )膜17を、積層して形成する。そして、CMP
(Chemical Mechanical Polishing )によりBPSG膜
17を削り、P型シリコン基板1からBPSG膜17表
面までの高さが、例えば約1μmになるようにする。こ
のBPSG膜17によって、半導体装置が外部環境(温
度、湿気等)から保護される。
【0031】最後に、図3(d)に示すように、BPS
G膜17、層間窒化膜16、及び、CVD酸化膜15に
コンタクトホールを形成し、ドライエッチングによりN
ch−Tr、メタル容量、及び、ゲートポリサイド配線
の各電極18a、18b、18c、18dを形成する。
以上のようにして、図1に示した半導体装置が製造され
る。
【0032】また、以上に示したように、メタル容量部
において、フィールド酸化膜4を厚さ約200〜250
nmだけ削っているので、メタル容量部と他のデバイス
(Nch−Trやゲートポリサイド配線)との段差を低
減することができる。従って、CMPでBPSG膜17
を削る際、層間窒化膜16が、一緒に削れて消失するこ
とがなく、ホットキャリア耐性(ホットキャリアによる
トランジスタの特性変動を小さくすること)の劣化を防
ぐことができる。
【0033】次に、本発明の第2の実施の形態にかかる
半導体装置の製造方法について図面を参照して説明す
る。この製造方法によって形成される半導体装置は、図
4に示すように、半導体基板(P型シリコン基板1)
に、Nチャンネル型トランジスタ(Nch−Tr)と、
メタル容量と、ゲートポリサイド配線と、が形成されて
いる。この半導体装置の製造方法では、図5(a)に示
すように、初めにP型シリコン基板1上に、パッド酸化
膜2、ロコス窒化膜3を順に積層して形成する。なお、
パッド酸化膜2及びロコス窒化膜3の膜厚は、第1の実
施の形態と同様に、それぞれ、20〜50nm、100
〜200nmである。
【0034】次に、ロコス窒化膜3上にレジスト101
を形成してパターニングし、メタル容量を形成する部分
(容量形成予定領域)に開口部102を形成する。そし
て、図5(a)に示すように、P型シリコン基板1の容
量形成予定領域を局所的にエッチングして、凹部を形成
する。なお、エッチングする深さは200〜250nm
であり、第1の実施の形態と同様に、メタル容量の容量
絶縁膜及び上部電極の厚さに相当する。
【0035】その後、図5(b)のように、レジスト1
03をパターニングし、Nch−Trを形成する部分以
外のロコス窒化膜3、パッド酸化膜2をエッチングして
除去する。レジスト103を剥離した後、図5(c)に
示すように、LOCOS法によって、膜厚400〜60
0nmのフィールド酸化膜4を形成する。なお、フィー
ルド酸化膜4において、P型シリコン基板1の凹部に相
当する部分は、他の部分よりも200〜250nmだけ
低くなっている。以降は、第1の実施の形態で示した製
造方法と同様な工程を経て、図4に示した半導体装置が
製造される。
【0036】以上に示したように、メタル容量部におい
て、P型シリコン基板1を厚さ約200〜250nmだ
け削っているので、メタル容量部と他のデバイス(Nc
h−Trやゲートポリサイド配線)との段差を低減する
ことができる。従って、層間窒化膜16が、BPSG膜
17をCMPで削る際、又は、電極18a〜dをドライ
エッチングにより形成する際に一緒に削れて消失するこ
とがなく、ホットキャリア耐性の劣化を防ぐことができ
る。
【0037】また、第2の実施の形態で示した製造方法
では、P型シリコン基板1を削って凹部を形成し、メタ
ル容量部におけるフィールド酸化膜4の厚さを変えてい
ないので、メタル容量の下部電極(ゲート多結晶シリコ
ン8a、ゲートWSi9a)とP型シリコン基板1との
間の寄生容量を抑えることができる。
【0038】また、図6に示すように、P型シリコン基
板1の内、メタル容量やゲートポリサイド配線等を形成
する部分を所定の深さ(例えば、メタル容量の下部電極
の厚さに相当する深さ)だけ削り、フィールド酸化膜4
の内、メタル容量を形成する部分を所定の厚さ(例え
ば、メタル容量の容量絶縁膜及び上部電極に相当する厚
さ)だけさらに削ってもよい。このようにすると、メタ
ル容量やゲートポリサイド配線を、メタル容量の下部電
極(ゲートポリサイド配線)の厚さに相当する分だけ、
P型シリコン基板1に近い位置に形成することができ
る。そして、メタル容量については、容量絶縁膜及び上
部電極の厚さに相当する分だけさらにP型シリコン基板
1に近い位置に形成することができる。従って、Nch
−Tr、メタル容量、及び、ゲートポリサイド配線の段
差は大きく低減され、上記のように、層間窒化膜16が
BPSG膜17をCMPで削る際に消失することがな
く、半導体装置を薄型化することができる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
により、半導体基板又はフィールド酸化膜の容量形成予
定領域を容量の容量絶縁膜及び上部電極の厚さに相当す
る分だけエッチングしているので、容量の形成位置をそ
の分だけ低くすることができる。即ち、窒化膜上に形成
された保護膜を平坦化する際、一緒に窒化膜を削ってし
まう事態を避けることができ、トランジスタのゲート酸
化膜中への水素の侵入を防止できる。従って、製造した
半導体装置を安定して動作することができ、信頼性を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる半導体装置の構成を
示す断面図の一部である。
【図2】図1の半導体装置の製造工程を示す図である。
【図3】図1の半導体装置の製造工程を示す図である。
【図4】第2の実施の形態にかかる半導体装置の構成を
示す断面図の一部である。
【図5】図4の半導体装置の製造工程を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態にかかる他の半導体装置の
構成を示す断面図の一部である。
【図7】従来の半導体装置の構成例を示す断面図の一部
である。
【符号の説明】
1 P型シリコン基板 2 パッド酸化膜 3 ロコス窒化膜 4 フィールド酸化膜 5 レジスト 6 開口部 7 ゲート酸化膜 8、8a、8b、8c ゲート多結晶シリコン 9、9a、9b、9c ゲートWSi(タングステンシ
リサイド) 10 酸化膜 10a 容量酸化膜 11、11a 容量WSi(タングステンシリサイド) 12 N型ソース・ドレイン領域 13a、13b、13c、13d サイドウォール酸化
膜 14 N+型ソース・ドレイン領域 15 CVD酸化膜 16 層間窒化膜 17 BPSG膜 18a、18b、18c、18d メタル電極 101 レジスト 102 開口部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容量とトランジスタとから構成される半導
    体装置の製造方法であって、 半導体基板にフィールド酸化膜を形成するフィールド酸
    化膜形成工程と、 前記フィールド酸化膜の容量形成予定領域を所定の厚さ
    だけエッチングするエッチング工程と、 前記半導体基板の素子形成領域に、ゲート酸化膜を形成
    するゲート酸化膜形成工程と、 前記フィールド酸化膜及び前記ゲート酸化膜上に、第1
    の電極膜、絶縁膜、及び、第2の電極膜を順に積層して
    形成する電極膜形成工程と、 前記絶縁膜及び前記第2の電極膜をそれぞれパターニン
    グして、容量形成予定領域に前記容量の容量絶縁膜及び
    上部電極を形成する第1の電極形成工程と、 前記第1の電極膜をパターニングして、容量形成予定領
    域に前記容量の下部電極を形成すると共に、前記素子形
    成領域に前記トランジスタのゲート電極を形成する第2
    の電極形成工程と、 前記半導体基板の前記ゲート電極に隣接する所定領域に
    不純物を注入して、前記トランジスタのソース領域及び
    ドレイン領域を形成する領域形成工程と、 前記ゲート酸化膜中に水素が侵入するのを防止するため
    に、前記容量及び前記トランジスタ上に窒化膜を形成す
    る窒化膜形成工程と、 前記窒化膜上に保護膜を形成する保護膜形成工程と、 前記容量及び前記トランジスタ上の所定位置にコンタク
    トホールを形成して配線する配線工程と、 を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】容量とトランジスタとから構成される半導
    体装置の製造方法であって、 半導体基板の容量形成予定領域を所定の深さだけエッチ
    ングするエッチング工程と、 前記半導体基板にフィールド酸化膜を形成し、素子形成
    領域を設定するフィールド酸化膜形成工程と、 前記半導体基板の素子形成領域に、ゲート酸化膜を形成
    するゲート酸化膜形成工程と、 前記フィールド酸化膜及び前記ゲート酸化膜上に、第1
    の電極膜、絶縁膜、及び、第2の電極膜を順に積層して
    形成する電極膜形成工程と、 前記絶縁膜及び前記第2の電極膜をそれぞれパターニン
    グして、容量形成予定領域に前記容量の容量絶縁膜及び
    上部電極を形成する第1の電極形成工程と、 前記第1の電極膜をパターニングして、容量形成予定領
    域に前記容量の下部電極を形成すると共に、前記素子形
    成領域に前記トランジスタのゲート電極を形成する第2
    の電極形成工程と、 前記半導体基板の前記ゲート電極に隣接する所定領域に
    不純物を注入して、前記トランジスタのソース領域及び
    ドレイン領域を形成する領域形成工程と、 前記ゲート酸化膜中に水素が侵入するのを防止するため
    に、前記容量及び前記トランジスタ上に窒化膜を形成す
    る窒化膜形成工程と、 前記窒化膜上に保護膜を形成する保護膜形成工程と、 前記容量及び前記トランジスタ上の所定位置にコンタク
    トホールを形成して配線する配線工程と、 を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記エッチング工程は、前記容量の容量絶
    縁膜及び上部電極の厚さに相当する分だけエッチングす
    る工程を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記保護膜形成工程は、前記窒化膜が露出
    しないように、前記保護膜の表面を研磨して平坦化する
    研磨工程を備えることを特徴とする請求項1乃至3の何
    れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】半導体基板に形成され、容量形成予定領域
    が所定の厚さだけエッチングされたフィールド酸化膜
    と、 前記半導体基板の素子形成領域に形成されたトランジス
    タと、 容量形成予定領域に形成された容量と、 前記容量及び前記トランジスタ上に形成され、前記トラ
    ンジスタのゲート酸化膜中に水素が侵入するのを防止す
    る窒化膜と、 前記窒化膜上に形成され、装置を外部環境から保護する
    保護膜と、 を備えることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】容量形成予定領域でのエッチングの深さ
    は、前記容量の容量絶縁膜及び上部電極の厚さに相当す
    ることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
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