JP3180469B2 - 用紙搬送装置 - Google Patents

用紙搬送装置

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JP3180469B2
JP3180469B2 JP27748292A JP27748292A JP3180469B2 JP 3180469 B2 JP3180469 B2 JP 3180469B2 JP 27748292 A JP27748292 A JP 27748292A JP 27748292 A JP27748292 A JP 27748292A JP 3180469 B2 JP3180469 B2 JP 3180469B2
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知之 渥美
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、用紙搬送装置、詳しく
は、積載状態にある用紙を1枚ずつピックアップして一
方向に送り出す用紙搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コピー能率向上のため、電子写真
複写機に自動原稿搬送装置を組み合わせて複写システム
を構成することが広く行われている。また、複写処理の
高速化が要望されており、複写機本体でのコピー用紙搬
送の高速化に伴って、自動原稿搬送装置でも用紙(原
稿)の高速搬送技術が求められている。
【0003】そこで、トレイ上からピックアップされた
原稿が給紙されると、直ちに次の原稿をピックアップし
て所定位置まで送り出して待機させておく先出し給紙処
理技術が開発されている。従来の自動原稿搬送装置で
は、ピックアップ手段の下流側に原稿を1枚に分離する
ためのさばき手段、さらにその下流側に用紙レジスター
機能を有する搬送手段(レジスターローラ)を設け、さ
らにレジスターローラの直前に原稿検出センサを設けて
いる。ピックアップされかつさばかれた原稿をレジスタ
ーローラのニップ部に当接させて先端部分に若干のルー
プを形成させ、原稿の姿勢を整えた後、レジスターロー
ラを回転させて高速で搬送するようにしている。この場
合、ピックアップ手段はピックアップ時には原稿圧接位
置にセットされるが、原稿がレジストされると圧接解除
位置へ退避する。そして、先行する原稿がレジスト後に
レジスターローラで搬送されるとき、該原稿の後端が前
記センサで検出されると、ピックアップ手段を圧接位置
への移動を開始させていた。先行する原稿の後端部分が
未だ原稿トレイ上に残っているとき、搬送されていく原
稿をピックアップ手段で押圧すると、原稿の搬送に大き
な負荷として作用し、特に鉛筆書きの原稿では画像面を
汚したりするからである。
【0004】しかし、ピックアップ手段の起動を先行す
る原稿の後端が前記センサの検出点を抜けるまで待って
いたのでは、次原稿の給紙処理がそれだけ遅れ、原稿交
換に時間がかかり、複写機本体での高速コピー処理を損
うこととなる。
【0005】
【発明の目的、構成、作用、効果】そこで、本発明の目
的は、用紙にダメージを与えたり、用紙搬送に支障を生
じることなく、用紙の給紙を早期に開始することのでき
る用紙搬送装置を提供することにある。以上の目的を達
成するため、本発明に係る用紙搬送装置は、積載されて
いる用紙に圧接しつつ用紙に一方向への搬送力を付与す
るピックアップ手段と、このピックアップ手段を用紙圧
接位置と圧接解除位置とに移動させる駆動手段と、前記
ピックアップ手段にてピックアップされた用紙を受け取
って搬送する搬送手段と、ピックアップ手段と搬送手段
との間に設置された用紙検出手段とを設けた。ピックア
ップ手段にて用紙のピックアップが終了すると、ピック
アップ手段は圧接解除位置へ退避する。一方、ピックア
ップされた用紙は所定のタイミングで搬送手段によって
搬送を開始される。この用紙搬送時において、ピックア
ップ手段は、搬送開始から用紙の後端が前記検出手段で
検出されるまでの間に、用紙圧接位置への移動を開始さ
れる。そして、該用紙の後端はピックアップ手段が圧接
解除位置から用紙圧接位置へ移動する間に用紙圧接位置
を抜ける。
【0006】本発明において、次の用紙の給紙開始タイ
ミングは、少なくとも先行する用紙が搬送手段によって
搬送を開始される時点であり、従来の如く先行する用紙
の後端が検出手段で検出されるタイミングで給紙を開始
させることと比べて、早期に給紙を開始できる。従っ
て、本発明を自動原稿搬送装置に適用すれば、原稿交換
時間を短縮化でき、複写機本体での高速コピー処理機能
を損うことがない。
【0007】一方、本発明の如く、次の用紙の給紙開始
タイミングを早く設定すれば、用紙の給紙速度をそれ程
速く設定する必要がなくなり、十分な給紙性能(用紙の
斜行防止、停止精度の向上、さばき処理の確実性)を確
保しやすくなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る用紙搬送装置の実施例に
つき、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の一
実施例である自動原稿搬送装置50(以下、ADFと記
す)、複写機本体1及びソータ90を示す。
【0009】複写機本体1の略中央部には、感光体ドラ
ム10が矢印a方向に一定の周速度vで回転駆動可能に
設置されている。この感光体ドラム10の周囲には、そ
の回転方向に沿って、メインイレーサ11、帯電チャー
ジャ12、サブイレーサ13、磁気ブラシ方式による現
像器14、転写チャージャ15、用紙分離チャージャ1
6、ブレード方式のクリーナ17が配置されている。さ
らに、感光体ドラム10の上方には光学系20が配置さ
れている。
【0010】感光体ドラム10は、表面に感光体層を設
けた周知のもので、矢印a方向への回転に伴ってメイン
イレーサ11、帯電チャージャ12、サブイレーサ13
によって、除電、帯電、像間/像端除電され、プラテン
ガラス29上にセットされた原稿の画像を光学系20に
よって露光される。露光によって感光体ドラム10上に
形成された静電潜像は現像器14によってトナー画像と
される。
【0011】光学系20は、プラテンガラス29の直下
で、プラテンガラス29上にセットされた原稿の画像を
感光体ドラム10上に走査する。即ち、画像スキャン時
において、露光ランプ21と第1ミラー22とが一体的
に感光体ドラム10の周速度v(等倍、変倍に拘らず一
定)に対してv/m(m:コピー倍率)の速度で矢印b
方向に移動する。同時に、第2ミラー23と第3ミラー
24とがv/2mの速度で矢印b方向に移動する。ま
た、コピー倍率の変更に際しては投影レンズ25が光軸
上で移動すると共に、第4ミラー26が揺動し、光路長
を補正する。
【0012】コピー用紙は上段給紙部31と下段給紙部
34に収容されており、オペレータの選択に基づいてい
ずれか一方から1枚ずつ給紙される。各給紙部31,3
4には給紙ローラ32,35、正転ローラと逆転ローラ
とからなるさばきローラ33,36が設置されている。
上段給紙部31から給紙された用紙は搬送ローラ37
b,37cを通じて画像転写部の直前に設置されたタイ
ミングローラ38まで送り出される。下段給紙部34か
ら給紙された用紙は搬送ローラ37a,37b,37c
を通じてタイミングローラ38まで送り出される。
【0013】また、上段給紙部31の直上には、両面/
合成コピーを処理するための中間トレイ47が設置され
ている。再給紙ローラ48によって中間トレイ47から
再給紙され、さばきローラ49でさばかれた用紙は搬送
ローラ37cを通じてタイミングローラ38まで送り出
される。タイミングローラ38まで送り出された用紙
は、ここで一旦待機し、感光体ドラム10上に形成され
た画像と同期をとってタイミングローラ38がオンされ
ることにより、転写部へ送り出される。用紙は転写部に
おいて感光体ドラム10に密着し、転写チャージャ15
からのコロナ放電によってトナー画像が転写され、分離
チャージャ16からの交流コロナ放電と用紙自身の腰の
強さにて感光体ドラム10から分離される。その後、用
紙は搬送ベルト39を通じて定着器40へ送り込まれ、
トナーの定着を施され、搬送ローラ41,42を通じて
ソータ90へ収容される。
【0014】一方、感光体ドラム10は転写後も矢印a
方向に回転を続け、クリーナ17にて残留トナーを除去
され、メインイレーサ11にて残留電荷を消去され、次
のコピー処理に備える。合成コピーモードにおいて、奇
数枚目の原稿の画像を転写された用紙は、通紙切換え爪
43によって通紙方向を下方に変更され、搬送ローラ4
4,45,46を通じて中間トレイ47上に収容され
る。両面コピーモードにおいて、用紙は一旦ソータ90
の入口部分に搬送され、搬送ローラ42を逆転させるこ
とでスイッチバックされ、切換え爪43によって通紙方
向を下方に変更され、前記同様に搬送ローラ44,4
5,46を通じて中間トレイ47上に収容される。その
後、用紙は偶数枚目の原稿の画像を両面/合成コピーす
るために中間トレイ47から再給紙される。
【0015】ところで、複写機本体1においては、コピ
ー処理が開始され、1枚目の用紙がタイミングローラ3
8の直前で待機しているとき、2枚目の用紙のみならず
3枚目の用紙をも予め給紙通路へ給紙しておく先出し処
理を行う。例えば、下段給紙部34からの給紙にあって
は、1枚目の用紙P1に続いて2枚目の用紙P2が給紙通
路へ給紙され、さらに3枚目の用紙P3も搬送ローラ3
7aの直前まで給紙される。このような先出し処理はマ
ルチコピーモードのみならず、ADF50を使用したシ
ングルコピーモードにおいても行われ、コピースピード
の向上を図っている。
【0016】一方、ソータ90はノンソートトレイ9
1、20段のソートトレイ92を備えた周知のものであ
り、その説明は省略する。次に、ADF50について詳
述する。図2はADF50の概略構成を示す。このAD
F50は、概略、原稿トレイ51、ピックアップローラ
54、レジスターローラ58、搬送ベルト60、反転/
排出ローラ65、排紙トレイ69から構成されている。
そして、このADF50は、搬送ベルト60がプラテン
ガラス29上に位置するように複写機本体1の上面に設
置され、オペレータがマニュアルで原稿をセットするた
め、奥側に設けたヒンジ金具(図示せず)によりプラテ
ンガラス29を開放可能である。ADF50の開閉は図
示しないマグネットセンサによって検出され、このセン
サによってADF50が正しく閉じられていることが検
出されて始めてADF50の動作が可能となる。
【0017】原稿トレイ51は一対のサイド規制板5
2、先端ストッパ53を備えている。原稿は、1ページ
目を上方に向けた状態でトレイ51上に載置される。先
端ストッパ53は給紙時に下方に揺動して規制位置から
退避する。ピックアップローラ54は、正転さばきロー
ラ55の支軸を支点として回動可能なレバー57の先端
に取り付けられ、給紙時にはレバー57と共に下降して
原稿の上面を押圧する。正転さばきローラ55に対して
は逆転さばきローラ56が下方から弾性的に圧接する。
この圧接力は原稿分離性能を良好なものとするため、電
磁ソレノイドSL(図3、図4参照)によって2段階に
切換え可能であり、その構成に関しては以下に詳述す
る。
【0018】レジスターローラ58は、その上下にピン
チローラ59a,59bを備え、給紙された原稿の先端
をピンチローラ59aとのニップ部で一旦位置決めし、
その後原稿を反転させつつプラテンガラス29の入口部
へと搬送する。搬送ベルト60は、プラテンガラス29
の全面を覆うように、従動ローラ61と駆動ローラ62
との間に無端状に張り渡されている。搬送ベルト60の
内側には、ベルト60の表面をプラテンガラス29に一
定の圧力で接触させるため、多数のバックアップローラ
63が回転自在に設置されている。この搬送ベルト60
は通常矢印c方向に回転駆動され、原稿をスケール28
とプラテンガラス29との境目である露光基準点Oにそ
の先端を合わせて停止させる。なお、原稿の給紙/搬送
/停止/排出処理については以下に詳述する。
【0019】原稿を露光基準点Oに停止させる方式とし
ては、スケールモードとパルス制御モードとがある。ス
ケールモードとは、スケール28の先端をプラテンガラ
ス29の表面より突出させておき、搬送ベルト60で搬
送されてきた原稿の先端をスケール28に当接させて強
制的に停止させるモードである。パルス制御モードと
は、スケール28をプラテンガラス29の表面下に退避
させておき、原稿の搬送量を駆動モータの回転数に基づ
いてカウントし、原稿先端が露光基準点Oに到達するよ
うに搬送ベルト60の回転を停止させるモードである。
なお、このADF50ではパルス制御モードを採用して
いる。
【0020】反転/排出ローラ65は、その上下にピン
チローラ66a,66bを備え、さらに両面原稿を反転
/排出ローラ65の周囲で反転させるために通紙経路を
切り換える目的で切換え爪67を備えている。即ち、原
稿反転時において、切換え爪67は図2に示すようにロ
ーラ65の表面から離れて位置し、プラテンガラス29
上から排出される原稿をローラ65の外周面へ案内す
る。原稿はローラ65の周囲で反転され、再度プラテン
ガラス29上に戻される。このとき、搬送ベルト60は
矢印cとは逆方向に回転駆動される。一方、原稿排出時
において、切換え爪67は先端が反転/排出ローラ65
の外周面に接触し、原稿は切換え爪67の下面でガイド
されつつ、排出ローラ68を通じてトレイ69上へ排出
される。
【0021】ADF50において、その駆動及び制御は
図9、図11に示す各種モータ、クラッチ、センサによ
り行われる。即ち、ピックアップローラ54はピックア
ップモータM1によって回転駆動されるカム(図示せ
ず)によって昇降し、下降位置はカムの切欠きによって
オン、オフされるピックアップセンサSE10によって
検出される。図9に示すように、ピックアップローラ5
4、さばきローラ55,56は給紙モータM2により回
転駆動され、搬送ベルト60は正逆回転可能なメインモ
ータM3により駆動される。給紙モータM2と正転さば
きローラ55との間にはワンウエイクラッチOCL1が
介在され、逆転さばきローラ56との間にはトルクリミ
ッタTLが介在されている。反転/排出ローラ65と排
出ローラ68は反転/排出モータM4によって回転駆動
される。レジスターローラ58は原稿給紙時には電磁ク
ラッチCLがオンされることにより給紙モータM2によ
って回転駆動され、搬送ベルト60による原稿搬送時に
は電磁クラッチCLがオフされてメインモータM3によ
って回転駆動される。メインモータM3とレジスターロ
ーラ58との間にはワンウエイクラッチOCL2が介在
され、モータM3が正転のときのみレジスターローラ5
8を回転させ、逆転のときは回転力が伝達されないよう
になっている。また、レジスターローラ58の支軸には
電磁ブレーキBRK1が、搬送ベルト60の駆動ローラ
62の支軸には電磁ブレーキBRK2がそれぞれ取り付
けられ、レジスターローラ58及び搬送ベルト60の不
必要な回転を防止するようになっている。
【0022】さらに、前記各モータM2,M3には、そ
の回転数を検出するため、回転パルス信号を発生するエ
ンコーダE2,E3が取り付けられ、そのパルス信号は
マイクロコンピュータCPU2に入力される。パルス信
号は原稿長さの検出及び原稿停止位置の制御のために用
いられる。また、ADF50には次の原稿検出センサが
設置されている。エンプティセンサSE11はピックア
ップローラ54の近傍に設置され、トレイ51上での原
稿の有無を検出する。レジスターセンサSE12はレジ
スターローラ58の直前に設置され、トレイ51から送
り出された原稿を検出する。幅センサSE13はセンサ
SE12と略同じ位置の側部に設置され、原稿のサイズ
を幅方向で検出する役目を持っている。タイミングセン
サSE14はプラテンガラス29の入口部に設置され、
原稿の搬送制御の基準となり、かつ、原稿の長さを検出
する役目を持っている。排出センサSE15はプラテン
ガラス29から排出される原稿を検出し、センサSE1
6は反転/排出ローラ65によって反転された原稿を検
出する。
【0023】ここで、さばき機構について説明する。図
3に示すように、原稿Dは左方へ給紙される。原稿を搬
送するための回転方向をx、原稿を押し戻す方向の回転
方向をyとする。ピックアップローラ54はx方向に周
速度v1で回転駆動される。正転さばきローラ55はx
方向に周速度v1で回転駆動される。逆転さばきローラ
56はy方向に回転駆動される。レジスターローラ58
はx方向に周速度v2(v2>v1)で回転駆動され、ピ
ンチローラ59aはそれに伴ってx方向に従動回転す
る。
【0024】原稿間の摩擦力をμ0、用紙と正転さばき
ローラ55間の摩擦力をμ1、用紙と逆転さばきローラ5
6間の摩擦力をμ2とすると、μ1>μ2>μ0に設定され
ている。従って、ローラ55,56間に複数枚の原稿が
介在するとき、最上層の原稿は正転さばきローラ55の
x方向の回転によって速度v1で下流側に搬送され、2
枚目以降の原稿は逆転さばきローラ56のy方向の回転
によって上流側に押し戻される。
【0025】図5に示すように、正転さばきローラ55
はホルダ72を介して支軸71に取り付けられ、給紙モ
ータM2によってx方向に周速度v1で回転駆動され
る。また、このローラ55とモータM2にはワンウエイ
クラッチOCL1が介在されている。原稿がレジスター
ローラ58によって高速度v2で搬送されるとき、ワン
ウエイクラッチOCL1は正転さばきローラ55が原稿
の搬送に伴って速度V2で従動回転することを許容す
る。
【0026】また、逆転さばきローラ56はホルダ74
に固定され、ホルダ74は支軸73にx,yいずれの方
向にも回転自在に取り付けられている。支軸73にはホ
ルダ74と隣接して駆動用ホルダ75がビス76によっ
て固定されている。ホルダ74,75のボス部74a,
75aにはトルクリミッタTLとして機能するコイルば
ねが圧着状態で巻回されている。トルクリミッタTLの
一端は駆動用ホルダ75に係止され、ホルダ75が支軸
73と共にy方向に回転するとき、トルクリミッタTL
はホルダ74のボス部74aを締め付ける方向に巻回さ
れている。このときのトルクTsによって逆転さばきロ
ーラ56がy方向に回転駆動される。ところで、逆転さ
ばきローラ56が正転さばきローラ55と直接接触して
いたり、1枚の原稿を介して接触し、速度v1又はv2
x方向の力を受けるとき、このとき受けるトルクはトル
クリミッタTLのトルクTsよりも大きく設定されてい
れば、逆転さばきローラ56はx方向に従動回転する。
しかし、2枚目、3枚目の原稿がローラ55,56間に
進入すると、逆転さばきローラ56が受けるトルクはT
sよりも小さくなり、ローラ56はy方向の回転に切り
換わり、2枚目、3枚目の原稿を分離して上流側に押し
戻す。
【0027】次に、さばきローラ55,56間の圧接力
及びその付与機能について説明する。本実施例において
は、原稿が正転さばきローラ55によって速度v1で搬
送されるときの圧接力N1に対して、原稿がレジスター
ローラ58によって速度v2で搬送されるときの圧接力
2を小さく設定している。これは、以下に詳述するよ
うに速度v2時の分離性能を低下させないためである。
【0028】図3は圧接力が大きいN1の状態、図4は
圧接力が小さいN2の状態を示す。詳しくは、逆転さば
きローラ56は支持板81によって支持され、支持板8
1の基部は回転自在な支軸82を介してレバー83と一
体的に連結されている。レバー83の上端にはコイルば
ね84が止着され、ばね力Paでレバー83を反時計回
り方向に付勢している。一方、支軸82には調整レバー
85が回転自在に取り付けられている。調整レバー85
の下端は電磁ソレノイドSLのプランジャ87に係止
し、上端は前記レバー83の側部に近接していると共に
コイルばね86が止着されている。コイルばね86はば
ね力Pbで調整レバー85を時計回り方向に付勢してい
る。
【0029】このような構成において、電磁ソレノイド
SLがオンされると(図3参照)、プランジャ87が引
き込まれ、調整レバー85がコイルばね86のばね力P
bに抗して支軸82を支点として反時計回り方向に若干
回動する。そのとき、調整レバー85の上端突起85a
はレバー83の側部から離れて位置し、レバー83はコ
イルばね84のばね力Paを受け、このばね力Paに基
づいて逆転さばきローラ56が正転さばきローラ55に
対してN1の力で圧接する。一方、電磁ソレノイドSL
がオフ状態にあっては(図4参照)、プランジャ87が
突出し、調整レバー85はコイルばね86のばね力Pb
によって支軸82を支点として時計回り方向に回動す
る。ばね力PbはPaよりも大きく設定されており、調
整レバー85の上端突起85aがレバー83の側部を押
圧し、Pc(Pb−Pa)のばね力によってレバー83
が時計回り方向に若干回動することとなる。レバー83
の時計回り方向の回動は逆転さばきローラ56の正転さ
ばきローラ55に対する圧接力を弱めることとなり、こ
のときの圧接力N2は電磁ソレノイドSLがオンされた
ときの圧接力N1よりも小さい。
【0030】ここで、原稿給紙動作について説明する。
原稿Dがトレイ51上に載置され、コピースタート信号
が発せられると、ピックアップローラ54が下降して原
稿Dを押さえる。次に、給紙モータM2がオンされ、ピ
ックアップローラ54、正転さばきローラ55がx方向
に回転駆動され、逆転さばきローラ56がy方向に回転
駆動される。同時に、電磁ソレノイドSLがオンされ、
調整レバー85がレバー83に対する規制を解除し、レ
バー83がコイルばね84によるばね力Paを受けるこ
とにより、逆転さばきローラ56が正転さばきローラ5
5に対してN1の圧力で圧接する。
【0031】逆転さばきローラ56は、ローラ55,5
6間に原稿が送り込まれていないとき、周速度v1でx
方向に回転する正転さばきローラ55からの受ける駆動
力がトルクリミッタTLのトルクTsよりも大きいた
め、x方向に従動回転する。ピックアップローラ54に
よって1枚の原稿がローラ55,56間に送り込まれる
と、その原稿は正転さばきローラ55によって速度v1
で下流側に搬送される。このとき、逆転さばきローラ5
6は、1枚の原稿を介してx方向の駆動力を受け、この
ときの駆動力はトルクリミッタTLのトルクTsよりも
大きく、x方向への従動回転を維持する。しかし,2枚
目、3枚目の原稿がローラ55,56間へ連れ送りされ
ると、逆転さばきローラ56が複数枚の原稿を介して受
けるx方向の駆動力がトルクTsよりも減少し、逆転さ
ばきローラ56は直ちにy方向の回転に切り換わる。こ
の回転によって2枚目、3枚目の原稿は上流側に押し戻
され、最上層(1枚目)の原稿のみが、確実に分離され
てレジスターローラ58とピンチローラ59aとのニッ
プ部へ送られていく。
【0032】このとき、レジスターローラ58は電磁ク
ラッチCLがオフされて給紙モータM2からの駆動力が
伝達されておらず、かつ、電磁ブレーキBRK1をオン
することによりロックされている。1枚に分離された原
稿はその先端がレジスターローラ58とピンチローラ5
9aとのニップ部に当接し、先端部分にループが形成さ
れる(図4参照)。原稿の先端がレジスターセンサSE
12で検出されてからタイマT102でカウントされる
一定時間で給紙モータM2が一旦オフされる。タイマT
102は、原稿が速度v1でセンサSE12の検出点か
らローラ58,59aのニップ部までの距離L(図3参
照)を搬送される時間よりも若干長く設定されており、
この時間内で原稿の先端部分はループを形成し、斜行を
補正される。
【0033】次に、レジスターローラ58に対する電磁
ブレーキBRK1がオフされ、給紙モータM2がオンさ
れる。これにて、レジスターローラ58が周速度v
2(v1より大きい値)でx方向に回転駆動され、ピック
アップローラ54、さばきローラ55,56もそれぞれ
回転駆動を再開される。ここでの給紙モータM2のオン
と同時に電磁ソレノイドSLがオフされ、レバー83が
調整レバー85によって規制され、逆転さばきローラ5
6の正転さばきローラ55に対する圧接力がN2に弱め
られる(図4参照)。
【0034】この状態で、ローラ58,59aのニップ
部でレジストされていた1枚目の原稿D1がレジスター
ローラ58の回転によって速度v2で搬送される。ピッ
クアップローラ54はこのとき上方へ移動し、原稿に対
する押圧を解除する。正転さばきローラ55は原稿D1
から自身の速度v1より速い速度v2のx方向への駆動力
を付与され、ワンウェイクラッチOCL1の作用によ
り、速度v2でx方向に従動回転する。逆転さばきロー
ラ56も原稿D1から速度v2のx方向の駆動力を付与さ
れる。このときの駆動力とトルクリミッタTLのトルク
Tsとの関係で、逆転さばきローラ56はx方向に従動
回転、停止、あるいはy方向に逆転する。
【0035】しかし、圧接力N2はN1よりも小さく設定
されているため、原稿D1から受ける駆動力はそれ程大
きくはない。従って、原稿D1に連れられて2枚目の原
稿D2がローラ55,56間に進入してきたとしても、
2枚目の原稿D2から受ける駆動力はトルクTsよりも
小さく、逆転さばきローラ56はx方向に従動回転して
いたとしても直ちにy方向の逆転に切り換えられ、原稿
2を上流側へ押し戻す。仮に、原稿D1が速度v2で搬
送されているときも大きな圧接力N1が作用している
と、逆転さばきローラ56の逆転への切り換わりが遅く
なり、この応答遅れの間に原稿D2の先端部分がローラ
55,56間を通過してしまう可能性がある(分離性能
の低下)。さらに、3枚目の原稿D3がローラ55,5
6間に進入してくると、逆転さばきローラ56が原稿D
3を押し戻している間に2枚目の原稿D2がさらに搬送さ
れ、原稿D2が1枚目の原稿D1と共にレジスターローラ
58で下流側へ搬送されてしまうこととなる。以上は連
れ送りが発生する1例である。このような連れ送りは、
原稿搬送の高速化の要求によって、レジスターローラ5
8による搬送速度v2が正転さばきローラ55による搬
送速度v1よりも速く設定されているときに顕著であ
る。本実施例では圧接力をN1からN2に弱めることで、
逆転さばきローラ56による分離性能の低下を防止して
いる。
【0036】また、本実施例では、さばかれた原稿をレ
ジスターローラ58によって搬送を再開する際、レジス
ターローラ58の駆動と同時にさばきローラ55,56
をも駆動する。搬送再開時にさばきローラ55,56が
停止していると、原稿の先端部分に形成されたループが
速度v2の搬送力によって一気に解消され、大きなルー
プ解消音が発生したり、原稿の画像面にダメージを与え
るおそれがある。しかし、レジスターローラ58の駆動
と同時にさばきローラ55,56を駆動することによ
り、連れ送りを防止できるのみならず、ループが緩やか
に解消され、ループ解消音や原稿のダメージが殆んどな
くなる。搬送再開後にさばきローラ55,56を回転さ
せる時間は、少なくとも原稿先端部分のループが解消さ
れる時間に設定すればよい。但し、連れ送り防止機能を
考慮すれば、ループ解消時間よりも長く設定することが
望ましい。
【0037】次に、ADF50による原稿の給紙/搬送
/排出処理について詳述する。原稿は1ページ目を上に
向けてトレイ51上に設置され、両側はサイド規制板5
2にて規制され、先端はストッパ53にて規制される。
原稿はエンプティセンサSE11にて検出され、コピー
処理(原稿給紙動作)が可能な状態となる。オペレータ
によってプリントキーがオンされると、ピックアップモ
ータM1が一定時間オンされ、ピックアップローラ54
が原稿D1上に下降し、かつ、ストッパ53が退避する
[図12(a)参照]。同時に、電磁ソレノイドSLが
オンされ、逆転さばきローラ56を正転さばきローラ5
5に対して第1の圧接力N1で圧接させる。
【0038】一定時間後、給紙モータM2がオンされ、
ローラ54,55,56が回転駆動されることにより、
1枚目の原稿D1が1枚に分離されてローラ55,56
間から送り出され、その先端がレジスターローラ58と
ピンチローラ59aとのニップ部に当接する。このとき
の原稿搬送速度はv1である。原稿D1の先端がレジスタ
ーセンサSE12によって検出されると、電磁ブレーキ
BRK1がオンされ、レジスターローラ58をロックす
る。これは、原稿D1の先端の当接によってレジスター
ローラ58が従動回転するのを防止するためである。
【0039】前記センサSE12による原稿先端の検出
から一定時間後、原稿D1の先端部がレジスターローラ
58の直前で若干のループを形成すると[図6(b)参
照]、給紙モータM2がオフされる。これにて、原稿D
1の斜行が補正される。また、ピックアップモータM1
が一定時間オンされ、ピックアップローラ54が上昇す
る。同時に、電磁ソレノイドSLがオフされ、ローラ5
5,56間の圧接力をN2に減少させる。
【0040】次に、電磁クラッチCLをオンすると共に
電磁ブレーキBRK1をオフし、給紙モータM2をオン
する。これにて、原稿D1がレジスターローラ58によ
り速度v2で搬送を開始され、かつ、同時にさばきロー
ラ55,56も回転駆動される。さばきローラ55,5
6の回転によって、ループ解消音の発生や原稿のダメー
ジがなくなることは前述のとおりである。さらに、この
ときローラ55,56間の圧接力がN2に減少すること
によって次の原稿D2,D3に対する分離性能の低下を防
止していることも前述のとおりである。
【0041】また、給紙モータM2のオンと同時に、エ
ンコーダE2から発せられるモータM2の回転パルス数
のカウントを開始し、n1パルスをカウントした時点で
給紙モータM2をオフすると共に、電磁ブレーキBRK
1をオンし、レジスターローラ58を停止させる。その
後、電磁ブレーキBRK1及び電磁クラッチCLをオフ
する。これにて、1枚目の原稿D1の先出し給紙が完了
したこととなり[図6(c)参照]、原稿D1はその先
端がプラテンガラス29の入口部で、詳しくはタイミン
グセンサSE14の直前(先出し基準点P)に位置した
状態で待機する。
【0042】以上の如く原稿D1に対する先出し給紙が
完了すると、次にメインモータM3が正転オンされる。
このとき、電磁クラッチCLはオフされており、搬送ベ
ルト60と共にレジスターローラ58が回転駆動され、
原稿D1がプラテンガラス29上に搬入される[図6
(d)参照]。この搬入途中でタイミングセンサSE1
4が原稿D1の先端を検出すると同時に、エンコーダE
3から発せられるメインモータM3の回転パルス数のカ
ウントを開始する。そして、センサSE14が原稿D1
の後端を検出すると、ピックアップモータM1が一定時
間オンされ、次の給紙処理のためにピックアップローラ
54が下降して原稿D2を押圧し、待機する。
【0043】ところで、本実施例において、原稿を先出
し給紙位置からプラテンガラス29上へ搬入する際、レ
ジスターローラ58及び搬送ベルト60をメインモータ
M3で回転駆動している。これは両者を別のモータで駆
動すると、両者の駆動開始タイミングや原稿搬送速度を
同期させにくく、同期合わせに特別な制御が必要となる
からである。両者の駆動源を同一にすると、このような
同期合わせの困難性が解消される。
【0044】原稿が先出し給紙される間にカウントされ
たエンコーダE2からのパルス数とタイミングセンサS
E14がオフ(原稿後端検出)するまでにカウントされ
たエンコーダE3からのパルス数との和によって原稿の
搬送方向の長さが検出される。また、原稿の幅は幅セン
サSE13のオン、オフによって検出され、この両者で
原稿のサイズが判別されることとなる。プラテンガラス
29はA3サイズに対応した面積を有する。従って、片
面原稿がトレイ51にセットされたとき、原稿の長さが
216mm以下であれば、原稿をその先端が中間基準点
O’に到達したときに停止させ[図6(d)参照]、以
下に説明するプレステップモードを実行する。一方、原
稿の長さが216mmを超えていれば、原稿をその先端
が露光基準点Oに到達するまで搬送し、通常の片面ノー
マルモードを実行する。
【0045】プレステップモードにあっては、原稿をプ
レステップ位置に停止させるには、エンコーダE3から
のn3パルスをカウントした時点でメインモータM3を
オフすると共に、電磁ブレーキBRK2をオンし、搬送
ベルト60を停止させる。このように、搬送ベルト60
の回転を停止させると、原稿D1の先端は中間基準点
O’に到達するように設計されている。
【0046】次に、トレイ51上の2枚目の原稿D2
先出し給紙位置まで給紙する[図7(e)参照]。先出
し給紙処理は基本的には前述と同様であり、原稿D2
レジストされた後に給紙モータM2をオンしてからn1
パルスをカウントした時点で給紙モータM2をオフす
る。これにて、次の原稿D2が先出し給紙位置で停止す
る。
【0047】次に、原稿D1をプレステップ位置からそ
の先端が露光基準点Oに位置する露光位置へ搬送する。
まず、メインモータM3をオンする。これにて、原稿D
1,D2の搬送が再開され、モータM3のオンと同時にエ
ンコーダE3からのパルス数のカウントを開始する。本
実施例ではメインモータM3をオンしてからエンコーダ
E3からのパルスをn5だけカウントした時点で原稿先
端が中間基準点O’から露光基準点Oへ到達するように
設定されている。従って、エンコーダE3からのパルス
がn5パルスカウントされた時点でメインモータM3を
オフすると共に、電磁ブレーキBRK2をオンし、搬送
ベルト60を停止させる。これにて、原稿D1がその先
端が露光基準点Oに位置する露光位置で停止される。2
枚目の原稿D2はその先端が中間基準点O’に到達して
停止する[図7(f)参照]。
【0048】一方、原稿D1,D2の搬送開始(メインモ
ータM3のオン)と同時に、ピックアップモータM1を
オンし、ピックアップローラ54を上方のホームポジシ
ョンからの下降を開始させ、ピックアップローラ54を
3枚目の原稿D3上に圧接させる。前述のように、2枚
目の原稿D2への押圧開始は1枚目の原稿D1の後端がレ
ジスターセンサSE12で検出されてから行っていた。
ところで、3枚目の原稿D3の先出し給紙時には、既に
1枚目の原稿D1のサイズが検出されており、216m
m以下であることが判明している。そして、2枚目の原
稿D2も同サイズであるとみなせる。本ADF50にお
いては、原稿長さが216mm以下であれば、メインモ
ータM3のオンと同時にピックアップローラ54の下降
を開始しても、ピックアップローラ54が下降し切る前
に、216mm以下の原稿であればその後端がレジスタ
ーセンサSE12の検出点を抜けていなくても、ピック
アップローラ54の押圧点を抜けているように設計され
ている。ピックアップローラ54の下降を早く開始し、
同時に給紙モータM2をオンしてローラ54,55,5
6を回転駆動させれば、原稿の給紙処理を早い時期に開
始できることとなる。この場合、ピックアップローラ5
4が原稿D2の後端部分を押圧して、原稿D3の給紙に支
障を生じることがないのは勿論である。なお、ピックア
ップローラ54の下降を開始させるタイミングは先の原
稿D1,D2の搬送開始と同時でなくとも、従来行われて
いたレジスターセンサSE12で先の原稿D2の後端検
出タイミングよりも早く行えば、原稿の給紙処理がそれ
だけ早期化されることとなる。
【0049】ところで、本ADF50では、エンコーダ
E3からのパルスがn5パルスカウントされ、原稿D1
の先端が露光基準点Oに到達すると共に、原稿D2の先
端が中間基準点O’に到達し、メインモータM3がオン
された時点では、3枚目の原稿D3はその先端が未だレ
ジスターローラ58とピンチローラ59aとのニップ部
には到達しておらず、若干遅れて該ニップ部に到達し、
一旦待機する[図7(f)参照]。ここで、1枚目の原
稿D1に対する光学系20による画像露光が行われる。
この画像露光中に、給紙モータM2をオンして3枚目の
原稿D3を先出し給紙する[図7(g)参照]。この先
出し給紙処理は1枚目の原稿D1に対する画像露光終了
までに完了していることが、ADFを用いて片面原稿で
片面コピーを複写枚数1で実行する際、複写機本体1で
のコピー速度を低下させないために不可欠の条件であ
る。この条件を達成するためには、給紙速度を高める
か,給紙開始タイミングを早くする必要がある。しか
し、給紙速度を高めると、原稿のダメージが大きくな
り、斜行を生じたり、逆転さばきローラ56による分離
性能が低下することにもつながる。従って、本実施例で
は、ピックアップローラ54を下降させるタイミングを
3枚目以降の原稿については通常のタイミング(先の原
稿の後端がレジスターセンサSE12で検出されるタイ
ミング)より早くすることで、この条件を達成した。
【0050】次に、メインモータM3及び排出モータM
4をオンする。これにて、1枚目の原稿D1がトレイ6
9上へ排出され、2枚目の原稿D2が露光位置へ搬送さ
れ、3枚目の原稿D3がプレステップ位置へ搬送される
[図7(h)参照]。詳しくは、メインモータM3のオ
ンと同時にエンコーダE3からのパルス数のカウントを
開始し、n5パルスをカウントした時点でメインモータ
M3をオフすると共に、電磁ブレーキBRK2をオン
し、搬送ベルト60を停止させる。
【0051】一方、ここでのメインモータM3のオンと
同時に、前記同様に、ピックアップローラ54で4枚目
の原稿D4を押圧し、かつ、給紙モータM2をオンし、
原稿D4をその先端がレジスターローラ58とピンチロ
ーラ59aとのニップ部で一旦待機させる[図7(h)
参照]。ここで2枚目の原稿D2に対する画像露光が行
われると共に、給紙モータM2をオンして4枚目の原稿
4を先出し給紙する[図8(i)参照]。この先出し
給紙処理においても、給紙モータM2をオンしてからn
1パルスをカウントした時点でモータM2をオフするの
は勿論である。
【0052】以下、前述の動作が繰り返して実行され、
2枚目の原稿D2がトレイ69上へ排出されると共に、
3枚目の原稿D3が露光位置へ搬送され、4枚目の原稿
4がプレステップ位置へ搬送される[図8(j)参
照]。原稿D3に対する画像露光が終了すると、原稿D3
がトレイ69上へ排出されると共に、4枚目の原稿D4
が露光位置へ搬送/停止される[図8(k)参照]。さ
らに、原稿D4に対する画像露光が終了すると、原稿D4
がトレイ69上へ排出されることとなる[図8(l)参
照]。
【0053】一方、原稿の長さが216mmを超えてい
ると、片面ノーマルモードを実行する。この場合、1枚
目の原稿の後端がレジスターセンサSE12で検出され
ると、ピックアップローラ54を下降させる。1枚目の
原稿の先端がタイミングセンサSE14で検出されてか
らメインモータM3のエンコーダE3からのパルスがn
7カウントされた時点でモータM3をオフすると共に、
電磁ブレーキBRK2をオンし、搬送ベルト60を停止
させる。これにて1枚目の原稿がその先端が露光基準点
Oに位置する露光位置に搬送/停止される。ここで、1
枚目の原稿に対して画像露光を行うと共に、2枚目の原
稿を先出し給紙する。即ち、メインモータM3が停止し
てから一定時間後に、給紙モータM2をオンして2枚目
の原稿を他の原稿から分離し、その先端をレジスターロ
ーラ58とピンチローラ59aとのニップ部に当接さ
せ、斜行を補正する。その後、電磁クラッチCLをオン
すると共に、再度給紙モータM2をオンし、レジスター
ローラ58を回転させる。これにて、2枚目の原稿が先
出し給紙位置への搬送を開始され、給紙モータM2のオ
ンと同時にカウントされ始めたエンコーダE2のパルス
をn1カウントした時点でモータM2をオフすると共
に、電磁ブレーキBRK1をオンし、2枚目の原稿の先
出し給紙処理を完了する。
【0054】1枚目の原稿に対する画像露光が終了する
と、メインモータM3、排出モータM4をオンし、1枚
目の原稿をトレイ69上へ排出すると共に、2枚目の原
稿を先出し給紙位置から露光位置へ搬送する。以後、前
述の制御を最終原稿がトレイ69上へ排出されるまで繰
り返す。なお、前記プレステップモードにおいて、原稿
2,D3,D4の先出し給紙時の説明では省略したが、
電磁ソレノイドSLをオン、オフしてさばきローラ5
5,56間の圧接力N1,N2を切り換えること,及びレ
ジスト後の原稿搬送時にもさばきローラ55,56を駆
動することは1枚目の原稿D1に対する給紙処理と同様
である。さらに、このような制御は、前記片面ノーマル
モード時の給紙処理においても実行される。
【0055】次に、ADF50の制御について詳述す
る。制御は、複写機本体1を制御するためのCPU1
(図10参照)及びADF50を制御するためのCPU
2(図11参照)によって実行される。CPU1,2は
必要なタイミングでそれぞれ情報を交換する。ところ
で、制御手順の説明において、オンエッジとはセンサ、
フラグ、信号等がオフ状態からオン状態に切り換わった
ことを意味し、オフエッジとはこれらがオン状態からオ
フ状態へ切り換わったことを意味する。
【0056】図12は複写機本体1を制御するCPU1
のメインルーチンを示す。電源が投入されてCPU1に
リセットが掛かり、プログラムがスタートすると、ステ
ップS1でRAMのクリア、各種レジスタのリセット及
び各種機器を初期モードに設定するための初期設定を行
う。続いて、ステップS2で内部タイマをスタートさせ
る。内部タイマはこのメインルーチンの1ルーチンの所
要時間を定めるもので、その値はステップS1でセット
される。また、この内部タイマは各サブルーチンで登場
する各種タイマのカウントの基準となる。
【0057】次に、ステップS3,S4の各サブルーチ
ンを順次コールし、必要な処理を行い、ステップS5で
内部タイマの終了を待ってステップS2へリターンす
る。ステップS3はコピー処理を実行するためのサブル
ーチンである。ステップS4はその他の処理、例えばト
ナーの定着器40の制御、紙詰まりの検出等を処理す
る。
【0058】また、CPU1はCPU2とシリアル通信
ラインを介して接続されており、その送受信は割込み処
理にてステップS6で行われる。次に、ADF50を制
御するCPU2の制御手順を説明するが、その前に、そ
こでの制御で使用されるカウンタ、パルス、タイマにつ
いて説明する。 カウンタPCNTM2:給紙モータM2のエンコーダE
2から出力される1パルスでインクリメントされる。
【0059】カウンタPCNTM3a:メインモータM
3のエンコーダE3から出力される1パルスでインクリ
メントされる。 カウンタPCNTM3b:同じく、メインモータM3の
エンコーダE3から出力される1パルスでインクリメン
トされる。 カウンタPSIZE:原稿の長さに相当するパルス数を
記憶する。
【0060】カウンタLST:ADF50の内部に位置
する原稿の枚数を表示する。「0」のときは原稿が先出
し給紙位置、プレステップ位置及び露光位置にあること
を表示し、「1」のときは原稿がプレステップ位置及び
露光位置にあること(即ち、ラスト2枚であること)を
表示し、「2」のときは原稿が露光位置にのみあること
(即ち、ラスト1枚であること)を表示する。
【0061】パルスn1:先出し給紙時に給紙モータM
2をオンしてからオフするまでのパルス数。 パルスn3:1枚目の原稿がタイミングセンサSE14
で検出されてからプレステップ位置で停止させるために
メインモータM3をオフするまでのパルス数。 パルスn5:原稿をプレステップ位置から露光位置へ搬
送するためにメインモータM3をオンしてからオフする
までのパルス数。
【0062】パルスn7:片面ノーマルモードにおい
て、原稿がタイミングセンサSE14で検出されてから
露光位置で停止させるためにメインモータM3をオフす
るまでのパルス数。 パルスnL:原稿の長さが216mmに相当するときの
パルス数。前記カウンタPSIZEに記憶されたパルス
数と比較してプレステップモードを実行するか否かを判
定するために用いられる。
【0063】タイマT102:トレイ51から送り出さ
れた原稿の先端がレジスターセンサSE12で検出され
てからレジスターローラ58とピンチローラ59aとの
ニップ部に当接し、斜行が補正されるまでの時間に設定
されている。 タイマT103:給紙モータM2がオフしてから停止す
るまでの時間に設定されている。
【0064】タイマT201:電磁ブレーキBRK2を
オンしてから搬送ベルト60が停止するまでの時間に設
定されている。 タイマT301:原稿の排出開始を遅延させる時間に設
定されている。 タイマT302:原稿の後端が排出センサSE15で検
出されてから該原稿がトレイ69上に排出されるまでの
時間に設定されている。
【0065】タイマT303:排出モータM4がオフし
てから停止するまでの時間に設定されている。図13は
ADF50を制御するCPU2のメインルーチンを示
す。電源が投入されてCPU2にリセットが掛かり、プ
ログラムがスタートすると、ステップS11でRAMの
クリア、各種レジスタのリセット及び各種機器を初期モ
ードに設定するための初期設定を行う。続いて、ステッ
プS12で内部タイマをスタートさせる。内部タイマは
このメインルーチンの1ルーチンの所要時間を定めるも
ので、その値はステップS11でセットされる。また、
この内部タイマは以下に説明するサブルーチンで登場す
る各種タイマのカウントの基準ともなる。
【0066】次に、ステップS13〜S15の各サブル
ーチンを順次コールし、必要な処理を行い、ステップS
16で内部タイマの終了を待ってステップS12へリタ
ーンする。ステップS13はプラテンガラス29上で原
稿を交換するサブルーチンである。ステップS14は各
種タイマのカウントを行うサブルーチンである。ステッ
プS15はその他の処理、即ち、A/D変換、入力処
理、出力処理、紙詰まり検出等を処理する。
【0067】CPU2に対する割込み処理は、ステップ
S17でメインモータM3を制御する等の各種割込み処
理、図14に示すステップS21,S22でCPU1と
のデータ送信処理、データ受信処理が、CPU2のメイ
ンルーチンでの処理と関係なく適宜行われる。図15は
ステップS11で実行される初期設定のサブルーチンを
示す。
【0068】ステップS31ではRAM内の各データ、
各カウンタをクリアする。ステップS32ではタイマT
101,T103,T201,T301,T302,T
303をリセットする。ステップS33では以下に説明
する各フラグをリセットする。ステップS34では各モ
ータM1,M2,M3,M4、電磁ソレノイドSL、電
磁クラッチCL、電磁ブレーキBRK1,BRK2をオ
フにする。ステップS35では内部タイマを所定の値に
セットする。ステップS36では給紙ステータスKを
「1」にセットする。ステップS37ではその他の初期
設定を処理する。
【0069】図16はステップS13で実行される原稿
交換のサブルーチンを示す。このサブルーチンではステ
ップS40でMODEをチェックし、その値に基づいて
以下の処理を行う。MODEは初期にあっては「0」に
リセットされており、このときはステップS41でスタ
ートチェックを処理する。ステップS41のサブルーチ
ンで、MODEはオペレータによって選択された原稿の
搬送形態によって所定の値に設定される。(図17、ス
テップS68,S69,S70参照)。
【0070】MODEが「1」のときは、片面原稿の搬
送モードであり、ステップS42で原稿をトレイ51か
ら先出し給紙位置まで搬送する給紙を処理する。続い
て、ステップS43で片面原稿をプレステップ位置及び
露光位置へ搬送するプレステップ送り、または片面原稿
を直接露光位置へ搬送する片面ノーマル送りを処理す
る。さらに、ステップS44で原稿を露光位置からトレ
イ69へ排出する処理を行う。
【0071】MODEが「2」のときは、両面原稿の搬
送モードであり、ステップS45で給紙を処理し、ステ
ップS46で両面原稿の露光位置へのセットを処理し、
ステップS47で排紙を処理する。なお、これらの処理
の詳細は省略する。MODEが「3」のときは、2イン
1モードである。2イン1モードとは、2枚の原稿を1
組にしてプラテンガラス29上に連続的に並べ、1枚の
コピー用紙に2枚の原稿画像を形成するコピーモードで
ある。ここでは、ステップS48で給紙を処理し、ステ
ップS49で2枚の原稿のプラテンガラス29上へのセ
ットを処理し、ステップS50で排紙を処理する。な
お、これらの処理の詳細は省略する。
【0072】図17はステップS41で実行されるスタ
ートチェックのサブルーチンを示す。このサブルーチン
は、MODEが「0」のとき、即ち、ADF50が待機
中の場合に処理される。まず、ステップS61でエンプ
ティセンサSE11がオンか否かを判定する。オンされ
ていなければ、未だ原稿がトレイ51へセットされてい
ない状態であり、直ちにこのサブルーチンを終了する。
センサSE11がオンされると(原稿がトレイ51へセ
ットされると)、ステップS62でフラグDCHGが
「1」か否かを判定する。フラグDCHGは、「1」の
ときに原稿の交換を要求するコマンドであり、CPU1
から送信される。このフラグDCHGはプリントキーの
オン及びコピー部数分の画像スキャン終了時点で「1」
にセットされる。従って、フラグDCHGが「1」であ
ればステップS63でこのフラグDCHGを「0」にリ
セットし、ステップS64で給紙ステータスKを「3」
にセットし、リターンする。ステータスKは給紙のサブ
ルーチンで使用され、「3」にセットされることで給紙
処理を開始する。
【0073】一方、センサSE11がオンで、フラグD
CHGが「0」であれば、ステップS65でステータス
Kが「2」か否か、ステップS66でステータスKが
「20」か否かを判定する。ステータスKが「2」であ
れば、即ち、以下に説明するように、ピックアップロー
ラ54のホームポジションへの復帰が終了していれば、
及び「20」以外のときはこのサブルーチンを終了す
る。ステータスKが「20」であれば、即ち、以下に説
明するように、1枚目の原稿が先出し給紙された後にあ
っては、ステップS67で原稿モードをチェックする。
片面モードであればステップS68でMODEを「1」
にセットし、両面モードであればステップS69でMO
DEを「2」にセットし、2イン1モードであればステ
ップS70でMODEを「3」にセットする。続いて、
ステップS71で原稿をプラテンガラス29上にセット
する際に使用されるセットステータスSを「1」にセッ
トし、このサブルーチンを終了する。
【0074】図18〜図21はステップS42で実行さ
れる給紙のサブルーチンを示す。このサブルーチンでは
ステップS80で給紙ステータスKをチェックし、その
値「0」〜「8」,「20」に基づいて以下の処理を行
う。ステータスKは初期にあっては「0」にリセットさ
れており、このときは何も処理しない。
【0075】ステータスKが「1」のときは(初期設定
のステップS36参照)、ピックアップローラ54を上
方のホームポジションへ復帰させる。まず、ステップS
81でピックアップモータM1をオンし、ステップS8
2で電磁ソレノイドSLをオフする。そして、ステップ
S83でピックアップセンサSE10のオフエッジが確
認されると、ピックアップローラ54がホームポジショ
ンへ復帰したものとしてステップS84でモータM1を
オフし、ステップS85でステータスKを「2」にセッ
トする。
【0076】ステータスKが「2」のときは何も処理せ
ず、待機する。ステータスKが「3」のときは(スター
トチェックのステップS64、片面原稿セットのステッ
プS215,S230,S336参照)、原稿の給紙を
開始させる。まず、ステップS91でピックアップモー
タM1をオンする。ここで、ピックアップローラ54が
下降し、ステップS92でセンサSE10のオンエッジ
が確認されると、ピックアップローラ54が所定位置ま
で下降したため、ステップS93でモータM1をオフ
し、ステップS94で給紙モータM2をオンし、ステッ
プS95で電磁ソレノイドSLをオンする。これにて、
さばきローラ55,56間に第1の圧接力N1が作用す
る。同時に、ピックアップローラ54、さばきローラ5
5,56が回転し、原稿がトレイ51から送り出され、
最上層の1枚に分離されてレジスターローラ58へ向か
う。このときの原稿搬送速度は第1の速度V1であり、
さばきローラ55,56間の適正な圧接力N1によって
原稿の分離が行われる。さらに、ステップS96でステ
ータスKを「4」にセットする。
【0077】ステータスKが「4」のときは、ステップ
S101でレジスターセンサSE12がオンエッジか否
かを判定し、オンエッジであれば(原稿先端がセンサS
E12で検出されれば)、ステップS102でタイマT
102をセットし、ステップS103で電磁ブレーキB
RK1をオンする。これにて、レジスターローラ58が
ロックされる。続いて、ステップS104でステータス
Kを「5」にセットする。
【0078】ステータスKが「5」のときは、ステップ
S111でタイマT102の終了を待って、ステップS
112で給紙モータM2をオフする。ここで、原稿の先
端はレジスターローラ58とピンチローラ59aとのニ
ップ部に当接して所定量のループを形成し、斜行が補正
される。続いて、ステップS113でタイマT103を
セットし、ステップS104でステータスKを「6」に
セットする。
【0079】ステータスKが「6」のときは、ステップ
S121でタイマT103の終了を待ってステップS1
22で電磁クラッチCLをオンし、ステップS123で
電磁ブレーキBRK1をオフする。これにて、レジスタ
ーローラ58が給紙モータM2にて回転駆動可能とな
る。続いて、ステップS124でカウンタPCNTM2
を「0」にリセットし、ステップS125で電磁ソレノ
イドSLをオフし、ステップS126で給紙モータM2
をオンし、ステップS127でピックアップモータM1
をオンし、さらにステップS128でステータスKを
「7」にセットする。給紙モータM2のオンによって原
稿がレジスターローラ58によって前記速度V1より高
速の第2の速度V2で搬送を開始されると共に、エンコ
ーダE2からのパルス数をPCNTM2がカウントを開
始する。また、ピックアップモータM1のオンによって
ピックアップローラ54が上方への復帰を開始する。一
電磁ソレノイドSLがオフされることによってさば
きローラ55,56間に第2の圧接力N2が作用する。
この第2の圧接力N2は第1の圧接力N1よりも小さく、
原稿がレジスターローラ58により高速の第2の速度V
2で搬送される際の次原稿に対する分離性能を高めるよ
うに作用する。さらに、レジスト後の搬送において、さ
ばきローラ55,56が回転駆動されることによって、
原稿先端部分のループの解消が緩やかに行われ、ループ
解消音や原稿のダメージ発生が回避されることとなる。
【0080】ステータスKが「7」のときは、ステップ
S131でPCNTM2のカウント値がn1か否かを判
定する。通常、PCNTM2がn1をカウントする以前
に(ステップS131でNO)、ステップS135でセ
ンサSE10がオフエッジと判定され、ステップS13
6でピックアップモータM1をオフする。これにて、ピ
ックアップローラ54がホームポジションに復帰したこ
ととなる。PCNTM2がn1をカウントすると、ステ
ップS132で給紙モータM2をオフすると共に、ステ
ップS133で電磁ブレーキBRK1をオンし、ステッ
プS134でステータスKを「8」にセットする。これ
にて、レジスターローラ58の回転が停止し、原稿の先
出し給紙が完了する。このとき、原稿は先端が先出し基
準点Pに到達した時点で停止される。
【0081】ステータスKが「8」のときは、ステップ
S141でPCNTM2のカウント値をPSIZEにメ
モリする。続いて、ステップS142で電磁クラッチC
Lをオフし、ステップS143で電磁ブレーキBRK1
をオフする。これにて、レジスターローラ58が給紙モ
ータM2との接続を解除され、かつ、フリーとなる。さ
らに、ステップS144でステータスKを「20」にセ
ットする。
【0082】ステータスKが「20」のときは、原稿の
先出し給紙が完了しているため、何も処理しないで待機
する。図22〜図32はステップS43で実行される片
面原稿をプラテンガラス29上の所定位置にセットする
サブルーチンを示す。このサブルーチンではステップS
170でセットステータスSをチェックし、その値
「0」〜「16」に基づいて以下の処理を行う。
【0083】ステータスSが「0」のときは(初期
時)、ステップS171でMODEを「0」にリセット
し、ステップS172で給紙ステータスKを「2」にセ
ットする。ステータスSが「1」のときは(給紙完了、
ステップS66,S71参照)、ステップS175でメ
インモータM3をオンし、ステップS176でステータ
スSを「2」にセットする。ここで、レジスターローラ
58及び搬送ベルト60が回転駆動され、先出し給紙さ
れた原稿がプラテンガラス29上へと搬入され始める。
【0084】ステータスSが「2」のときは、ステップ
S181でタイミングセンサSE14のオンエッジが確
認されると、即ち、原稿の先端がセンサSE14で検出
されると、ステップS182でメインモータM3のエン
コーダE3から出力されるパルス数をカウントするPC
NTM3aを「0」にリセットすると共に、そのカウン
トを開始させる。続いて、ステップS183でステータ
スSを「3」にセットする。
【0085】ステータスSが「3」のときは、ステップ
S191でレジスターセンサSE12のオフエッジが確
認されると、即ち、原稿の後端がセンサSE12で検出
されると、ステップS192でPSIZEのカウント値
(ステップS141参照)とその時点でのPCNTM3
aのカウント値を加算してPSIZEにメモリする。こ
のカウント値が原稿の長さに相当する。続いて、ステッ
プS193でPSIZEとパルスnLを比較する。nL
は原稿の長さが216mmに相当するパルス数であり、
PSIZE<nLであればステップS194でステータ
スSを「4」にセットし、プレステップモードを実行す
る。PSIZE≧nLであればステップS195でステ
ータスSを「14」にセットし、片面ノーマルモードを
実行する。
【0086】ステータスSが「4」のときは、ステップ
S201でPCNTM3aのカウント値がn3に到達し
たことを確認すると、ステップS202でメインモータ
M3をオフすると共に、ステップS203で電磁ブレー
キBRK2をオンする。これにて、原稿がプレステップ
位置にセットされる。続いて、ステップS204でタイ
マT201をセットし、ステップS205でステータス
Sを「5」にセットする。
【0087】ステータスSが「5」のときは、ステップ
S211でタイマT201の終了を確認のうえ、即ち、
搬送ベルト60が完全に停止した後、ステップS212
で電磁ブレーキBRK2をオフする。続いて、ステップ
S213でエンプティセンサSE11のオン、オフを判
定する。センサSE11がオンであれば、トレイ51上
に次の原稿があるため、ステップS215で給紙ステー
タスKを「3」にセットし、ステップS216でステー
タスSを「6」にセットする。センサSE11がオフで
あれば、トレイ51上の原稿は全て給紙されたため、ス
テップS214でLSTを「1」にセットし、ステップ
S216でステータスSを「6」にセットする。
【0088】ステータスSが「6」のときは、ステップ
S221で給紙ステータスKが「20」か否かを判定す
る。ステータスKが「20」にセットされていれば、次
の原稿の先出し給紙が完了しているため、ステップS2
22でPCNTM3bを「0」にリセットすると共に、
そのカウントを開始させる。続いて、ステップS223
でフラグDSETが「1」か否かを判定する。フラグD
SETは原稿が露光位置にセットされていることを表示
する(ステップS264参照)。フラグDSETが
「0」であればステップS226へ移行し、「1」であ
ればステップS224でフラグDSETを「0」にリセ
ットし、ステップS225で原稿をトレイ69へ排出す
るために用いられる排紙ステータスHを「1」にセット
し、ステップS226へ移行する。
【0089】ステップS226ではメインモータM3を
オンし、次にステップS227でカウンタLSTの値を
チェックする。LSTはADF50内の原稿の枚数を示
し、「0」であれば原稿が先出し給紙位置に存在し、こ
の場合はステップS228で給紙ステータスKを「3」
にセットし、ステップS229でステータスSを「7」
にセットする。これにて、前記ステップS226でのメ
インモータM3のオンと同時に3枚目以降の原稿の先出
し給紙が開始されることとなる。LSTが「0」でなけ
れば、先出し給紙位置に原稿はなく、この場合はステッ
プS230でLSTをインクリメントして「1」にセッ
トし、ステップS231でステータスSを「9」にセッ
トする。
【0090】ステータスSが「7」のときは、ステップ
S235でタイミングセンサSE14のオンエッジが確
認されると、即ち、原稿の先端がセンサSE14で検出
されると、ステップS236でPCNTM3aを「0」
にリセットすると共に、そのカウントを開始させる。こ
こで、次の原稿のプレステップ位置への搬送量の測定が
開始される。続いて、ステップS237でステータスS
を「8」にセットする。
【0091】ステータスSが「8」のときは、ステップ
S241でレジスターセンサSE12のオフエッジを確
認すると、即ち、原稿の後端がセンサSE12の検出点
を通過すると、ステップS242でエンプティセンサS
E11のオン、オフを判定する。センサSE11がオン
であれば、トレイ51上に次の原稿があるため、ステッ
プS243でステータスSを「9」にセットし、原稿の
停止動作へ移行する。センサSE11がオフであれば、
トレイ11上の原稿は全て給紙されたため、ステップS
244で給紙ステータスKを「1」にセットし、ステッ
プS245でカウンタLSTを「1」にセットする。
【0092】ステータスSが「9」のときは、ステップ
S251でPCNTM3bのカウント値がn5に到達し
たことを確認すると、ステップS252でメインモータ
M3をオフし、ステップS253でカウンタLSTの値
をチェックする。LSTが「2」以外であれば、即ち、
ここでの原稿搬送の前に少なくとも2枚の原稿がプラテ
ンガラス29上に存在していれば、ステップS254で
電磁ブレーキBRK2をオンし、ステップS255でタ
イマT201をセットする。LSTが「2」であれば、
ここでの原稿搬送の前に最終原稿のみが露光位置に存在
していたため、電磁ブレーキBRK2をオンすることな
く(原稿排出のため)、ステップS255でタイマT2
01をセットする。続いて、ステップS256でステー
タスSを「10」にセットする。
【0093】ステータスSが「10」のときは、ステッ
プS261でタイマT201の終了を確認のうえ、即
ち、搬送ベルト60が完全に停止した後、ステップS2
62で電磁ブレーキBRK2をオフする。続いて、ステ
ップS263でカウンタLSTの値をチェックし、
「2」であれば、即ち、最終原稿のみが露光位置に存在
していたときは、ステップS266でLSTを「0」に
リセットし、ステップS267でステータスSを「0」
にリセットし、このサブルーチンを終了する。LSTが
「2」以外であれば、少なくとも2枚の原稿がプラテン
ガラス29上に存在していたのであれば、ステップS2
64でフラグDSETを「1」にセットする。フラグD
SETは原稿が露光位置にセットされたことを表示す
る。さらに、ステップS265でステータスSを「1
1」にセットする。
【0094】ステータスSが「11」のときは、ステッ
プS281でフラグDCHGが「1」であること(原稿
交換を要求)、ステップS282で給紙ステータスKが
「20」であること(先出し給紙の完了)、及びステッ
プS283で排紙ステータスHが「6」であること(排
紙の完了)を確認のうえ、ステップS284でフラグD
CHGを「0」にリセットし、ステップS285でステ
ータスSを「6」にセットする。これにて、原稿の交換
処理が再開されることとなる。
【0095】ステータスSが「12」のときは(片面ノ
ーマルモードを実行しているとき、ステップS355参
照)、ステップS291でフラグDSETが「1」か否
かを判定する。「0」であれば、ステップS294でメ
インモータM3をオンする。「1」であれば、即ち、原
稿が露光位置にセットされていれば、ステップS292
でフラグDSETを「0」にリセットし、ステップS2
93で排紙ステータスHを「1」にセットし、ステップ
S294でメインモータM3をオンする。これにて、原
稿の露光位置からの排出が開始される。続いて、ステッ
プS295でカウンタLSTの値をチェックする。LS
Tが「0」のときは、次の原稿が先出し給紙されている
ため、ステップS296でステータスSを「13」にセ
ットする。LSTが「0」でなければ、即ち、先出し給
紙位置に原稿がなければ、ステップS297でPCNT
M3aを「0」にリセットすると共に、そのカウントを
開始させる。続いて、ステップS298でステータスS
を「14」にセットする。
【0096】ステータスSが「13」のときは、ステッ
プS301でタイミングセンサSE14のオンエッジが
確認されると、即ち、原稿の先端がセンサSE14で検
出されると、ステップS302でPCNTM3aを
「0」にリセットすると共に、そのカウントを開始させ
る。続いて、ステップS303でステータスSを「1
4」にセットする。
【0097】ステータスSが「14」のときは、ステッ
プS311でPCNTM3aのカウント値がn7に到達
したことを確認すると、ステップS312でメインモー
タM3をオフし、ステップS313でカウンタLSTの
値をチェックする。LSTが「1」でなければ、即ち、
次の原稿が先出し給紙位置にあったため、ステップS3
14で電磁ブレーキBRK2をオンし、ステップS31
5へ移行する。LSTが「1」であれば、即ち、先出し
給紙位置に原稿がなく、最終原稿が露光位置にセットさ
れていただけであるため、電磁ブレーキBRK2のオフ
を維持したまま、ステップS315でタイマT201を
セットし、ステップS316でステータスSを「15」
にセットする。
【0098】ステータスSが「15」のときは、ステッ
プS331でタイマT201の終了を確認のうえ、即
ち、搬送ベルト60が完全に停止した後、ステップS3
32で電磁ブレーキBRK2をオフする。続いて、ステ
ップS333でカウンタLSTの値をチェックする。L
STが「1」でなければ、即ち、次の原稿が先出し給紙
位置にセットされていたときは、次の原稿が露光位置へ
セットされたため、ステップS334でフラグDSET
を「1」にセットする。さらに、ステップS335でエ
ンプティセンサSE11がオンか否かを判定する。セン
サSE11がオンで原稿がトレイ51に残っていれば、
ステップS336で給紙ステータスKを「3」にセット
し、ステップS338でステータスSを「16」にセッ
トする。センサSE11がオフで原稿がトレイ51に残
っていなければ、現在は露光位置にのみ原稿がセットさ
れているため、ステップS337でLSTを「1」にセ
ットし、ステップS338でステータスSを「16」に
セットする。一方、LSTが「1」であれば(ステップ
S333でYES)、即ち、最終原稿が排出されたた
め、ステップS339でLSTを「0」にリセットし、
ステップS340でステータスSを「0」にリセット
し、このサブルーチンを終了する。
【0099】ステータスSが「16」のときは、ステッ
プS351でフラグDCHGが「1」であること(原稿
交換要求)、ステップS352で給紙ステータスKが
「20」であること(先出し給紙の完了)、及びステッ
プS353で排紙ステータスHが「6」であること(排
紙の完了)を確認のうえ、ステップS354でフラグD
CHGを「0」にリセットし、ステップS355でステ
ータスSを「12」にセットする。これにて、原稿の交
換処理が再開されることとなる。
【0100】図33〜図35はステップS44で実行さ
れる原稿の排紙を処理するサブルーチンを示す。ここで
は、ステップS370で排紙ステータスHをチェック
し、その値「0」〜「6」に基づいて以下の処理を行
う。ステータスHが「0」のときは、初期状態であり、
何も処理しない。
【0101】ステータスHが「1」のときは(原稿が露
光位置から排出され始めると、ステップS225,S2
93参照)、ステップS371でタイマT301をセッ
トし、ステップS372でステータスHを「2」にセッ
トする。タイマT301は原稿の先端が反転/排出ロー
ラ65へ到達する直前まで排出モータM4の駆動を遅延
させるためのものである。
【0102】ステータスHが「2」のときは、ステップ
S375でタイマT301の終了が確認されると、ステ
ップS376で排出モータM4をオンし、ステップS3
77でステータスHを「3」にセットする。ここで、反
転/排出ローラ65及び排出ローラ68が回転を開始
し、原稿がトレイ69上へ排出され始める。ステータス
Hが「3」のときは、ステップS381で排出センサS
E15のオフエッジを確認のうえ、即ち、原稿の後端が
センサSE15で検出されると、ステップS382でタ
イマT302をセットし、ステップS383でステータ
スHを「4」にセットする。
【0103】ステータスHが「4」のときは、ステップ
S385でタイマT302の終了を確認のうえ、即ち、
原稿が完全にトレイ69上に排出された後、ステップS
386で排出モータM4をオフする。さらに、ステップ
S387でタイマT303をセットし、ステップS38
8でステータスHを「5」にセットする。ステータスH
が「5」のときは、ステップS391でタイマT303
の終了を確認のうえ、即ち、排出モータM4が完全に停
止すると、ステップS392でステータスHを「6」に
セットする。
【0104】ステータスHが「6」のときは、何も処理
せず、待機する。なお、本発明に係る用紙搬送装置は前
記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で
種々に変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である自動原稿搬送装置(A
DF)と複写機本体の概略構成図。
【図2】ADFの内部構成を示す断面図。
【図3】原稿さばき機構の正面図、原稿レジスト前を示
す。
【図4】原稿さばき機構の正面図、原稿レジスト後を示
す。
【図5】さばきローラの断面図。
【図6】プレステップモードでの原稿搬送を示す説明
図。
【図7】プレステップモードでの原稿搬送を示す説明
図、図6の続き。
【図8】プレステップモードでの原稿搬送を示す説明
図、図7の続き。
【図9】駆動系統を示すブロック図。
【図10】複写機本体を制御するCPU1を示すブロッ
ク図。
【図11】ADFを制御するCPU2を示すブロック
図。
【図12】CPU1のメインルーチンを示すフローチャ
ート図。
【図13】CPU2のメインルーチンを示すフローチャ
ート図。
【図14】CPU2における割込み処理のサブルーチン
を示すフローチャート図。
【図15】CPU2における初期設定のサブルーチンを
示すフローチャート図。
【図16】CPU2における原稿交換のサブルーチンを
示すフローチャート図。
【図17】CPU2におけるスタートチェックのサブル
ーチンを示すフローチャート図。
【図18】CPU2における給紙のサブルーチンを示す
フローチャート図。
【図19】CPU2における給紙のサブルーチンを示す
フローチャート図、図18の続き。
【図20】CPU2における給紙のサブルーチンを示す
フローチャート図、図19の続き。
【図21】CPU2における給紙のサブルーチンを示す
フローチャート図、図20の続き。
【図22】CPU2における片面原稿セットのサブルー
チンを示すフローチャート図。
【図23】CPU2における片面原稿セットのサブルー
チンを示すフローチャート図、図22の続き。
【図24】CPU2における片面原稿セットのサブルー
チンを示すフローチャート図、図23の続き。
【図25】CPU2における片面原稿セットのサブルー
チンを示すフローチャート図、図24の続き。
【図26】CPU2における片面原稿セットのサブルー
チンを示すフローチャート図、図25の続き。
【図27】CPU2における片面原稿セットのサブルー
チンを示すフローチャート図、図26の続き。
【図28】CPU2における片面原稿セットのサブルー
チンを示すフローチャート図、図27の続き。
【図29】CPU2における片面原稿セットのサブルー
チンを示すフローチャート図、図28の続き。
【図30】CPU2における片面原稿セットのサブルー
チンを示すフローチャート図、図29の続き。
【図31】CPU2における片面原稿セットのサブルー
チンを示すフローチャート図、図30の続き。
【図32】CPU2における片面原稿セットのサブルー
チンを示すフローチャート図、図31の続き。
【図33】CPU2における排紙のサブルーチンを示す
フローチャート図。
【図34】CPU2における排紙のサブルーチンを示す
フローチャート図、図33の続き。
【図35】CPU2における排紙のサブルーチンを示す
フローチャート図、図34の続き。
【符号の説明】
50…自動原稿搬送装置 54…ピックアップローラ 55…正転さばきローラ 56…逆転さばきローラ 58…レジスターローラ 59a…ピンチローラ M1…ピックアップモータ M2…給紙モータ M3…メインモータ SE10…ピックアップセンサ SE12…レジスターセンサ CPU2…マイクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−238240(JP,A) 特開 昭50−106635(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 1/00 - 3/68

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積載状態にある用紙に圧接しつつ用紙に
    一方向への搬送力を付与するピックアップ手段と、 前記ピックアップ手段を用紙圧接位置と圧接解除位置と
    に移動させる駆動手段と、 前記ピックアップ手段にてピックアップされた用紙を受
    け取って搬送する搬送手段と、 前記ピックアップ手段と前記搬送手段との間に設置され
    た用紙検出手段と、前記用紙検出手段が用紙の先端を検出したことに基づい
    て前記搬送手段を制御する搬送制御手段と、 前記ピックアップ手段にて用紙のピックアップが終了す
    ると前記駆動手段によってピックアップ手段を圧接解除
    位置へ移動させ、ピックアップされた用紙が前記搬送手
    段で搬送されるときには、搬送開始から該用紙の後端が
    前記検出手段で検出されるまでの間に前記駆動手段によ
    ってピックアップ手段を用紙圧接位置への移動を開始さ
    せる制御手段と、を備え 前記ピックアップ手段が圧接解除位置から用紙圧接位置
    へ移動する間に前記用紙の後端が用紙圧接位置を抜ける
    こと、 を特徴とする用紙搬送装置。
  2. 【請求項2】 積載状態にある用紙に圧接しつつ用紙に
    一方向への搬送力を付与するピックアップ手段と、 前記ピックアップ手段を用紙圧接位置と圧接解除位置と
    に移動させる駆動手段と、 用紙を搬送するための正転部材と搬送される用紙を1枚
    に分離するための分離部材とで構成され、前記ピックア
    ップ手段の下流側に位置し、ピックアップされた用紙を
    1枚に分離して下流側に搬送するさばき手段と、 前記さばき手段の下流側に位置し、1枚に分離された用
    紙をさらに下流側に搬送する搬送手段と、 前記搬送手段の上流側に設置された用紙検出手段と、前記用紙検出手段が用紙の先端を検出したことに基づい
    て前記搬送手段を制御 する搬送制御手段と、 ピックアップ手段によってピックアップされ、かつ、さ
    ばき手段によって1枚に分離された用紙の先端が搬送手
    段に当接した後に駆動手段によってピックアップ手段を
    圧接解除位置へ移動させ、その後この用紙が搬送手段で
    搬送されるときには、搬送開始タイミングから該用紙の
    後端が検出手段で検出されるまでの間に駆動手段によっ
    てピックアップ手段を用紙圧接位置への移動を開始させ
    る制御手段と、を備え 前記ピックアップ手段が圧接解除位置から用紙圧接位置
    へ移動する間に前記用紙の後端が用紙圧接位置を抜ける
    こと、 を特徴とする用紙搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記ピックアップ手段を用紙圧接位置へ
    の移動を開始させるタイミングは、先行する用紙が前記
    搬送手段によって搬送を開始されるときであることを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載の用紙搬送装置。
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