JP3180232B2 - 発泡シート材の製造法 - Google Patents

発泡シート材の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発泡シート材、特に複雑
かつ凹凸差の大きい発泡シート材の製法に関するもので
ある。提供されるシート材は主に壁紙などの内装材とし
て用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、基材に発泡性塩化ビニル系重
合体のペースト塗料を塗布し、加熱発泡させて表面に凹
凸模様を現出したシート材はよく知られている。しかし
ながら、これは発泡層表面に微細な凹凸があるものの全
面単一な発泡層を形成したものであって大柄な凹凸は見
られないものである。
【0003】このため、大柄な凹凸を形成する方法とし
て発泡性塩化ビニル系重合体層の表面に発泡抑制剤を配
合した組成物を模様状に印刷し、発泡性塩化ビニル系重
合体層のこの部分の発泡を抑制して、大柄の凹凸差を大
きくする、いわゆるケミカルエンボス法と呼ばれる方法
(例えば特公昭47−27794号公報)によるシート
材が提供されている。
【0004】このケミカルエンボス法と呼ばれる発泡シ
ート材は、大柄な凹部凸部が模様状に形成されており、
さらにこの凹部凸部の全面には微小な凹凸を有すると共
に、大柄な模様状に形成された凹部と凸部との差、すな
わち段差が大きく、凹凸模様の明確なものである。しか
しながら、凹部、凸部の二段階凹凸のみであって、複雑
な、例えば三段階に区分された凹凸面の形成はない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、より複雑な
凹凸模様を現出した発泡シート材を提供するものであ
る。すなわち、凹部凸部の二段階凹凸模様ではなく、凹
部と凸部との中間凸部を形成した三段階凹凸あるいは四
段階凹凸などの多段階凹凸による複雑な凹凸模様を現出
した発泡シート材を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材上に発泡
性塩化ビニル系重合体のペースト塗料層(X部分)と、
発泡抑制剤配合の樹脂組成物層(Y部分)とを交互に各
々適宜模様状に形成し、このX部分、Y部分を共に被覆
する状態で、X部分よりも溶融粘度の高い発泡性塩化ビ
ニル系重合体のペースト塗料層(Z層)を形成し、次い
で加熱して溶融発泡させることによって、塩化ビニル系
樹脂発泡体でなる段差が大きくかつ複雑な大柄の凹凸模
様を現出することに成功したものである。
【0007】ところで、本出願人は先に、凹凸の段差の
大きな塩化ビニル系樹脂発泡層を提供する方法として、
溶融粘度の低い発泡性塩化ビニルペースト塗料層を基材
上に不連続に形成し、その上全面にこのペースト層より
も溶融粘度が高くかつ相溶性のあるペースト層を塗布形
成して、これを発泡させる技術を完成した(特公昭60
−4307号公報)。
【0008】本発明は前記した、いわゆるケミカルエン
ボス法と上記の溶融粘度差のある二種のペースト塗料層
の積層法とを同一基材上で適用し一体化することによっ
て、両技術の相乗効果を発現させることに成功し完成し
たものである。
【0009】以下本発明を図面によって詳細に説明す
る。第1図は本発明方法における加熱発泡前の状態のシ
ート材を示す断面模式図である。すなわち、基材(5)
の上に、発泡性塩化ビニル系重合体のペースト塗料層の
X部分(1)と発泡抑制剤配合の樹脂組成物層のY部分
(2)とを基材面(4)を残した状態で、不連続に設
け、次いでこの上全面にX部分(1)よりも溶融粘度が
高くかつX部分と相溶性のある発泡性塩化ビニル系重合
体のペースト塗料でなるZ層(3)を設けることによっ
て、基材(5)の上にX部分(1)とZ層(3)とが積
なり合った部分(A)、Z層(3)単独の部分(B)お
よびY部分(2)とZ層(3)とが積なり合った部分
(C)とが第1図のように塗布形成される。
【0010】第2図は、第1図に示すシート材の加熱発
泡後の断面模式図である。すなわち、第1図に示すごと
く塗布形成されたシート材を加熱発泡すると、発泡が助
長されたA部分と通常の発泡をしたB部分と発泡が抑制
されたC部分とが現出する。
【0011】A部分のZ層は、その下に形成されている
低溶融粘度のX部分の作用によって、その通常の発泡力
以上に盛り上がり、突出した凸部を形成するものと思わ
れる。B部分はZ層と他の部分との重なり合わない、Z
層単独の部分であって、この部分のZ層(3)は発泡性
塩化ビニル系重合体ペースト塗料の、通常の発泡による
通常の盛り上がり状態を形成したものである。C部分の
Z層は、その下に存在している発泡抑制剤配合のY部分
(2)の作用によって、その通常の発泡能力が抑制さ
れ、盛り上がりが極端に低い状態を形成している。
【0012】発泡抑制剤配合の樹脂組成物層(Y部分)
は、基材面(4)上に設けても、X部分と相溶性のある
発泡性塩化ビニル系重合体のペースト塗料層(Z層)の
上に設けても、いづれであってもその効果を発揮する
が、本発明では基材面(4)上に設けるものである。つ
まり、基材面(4)上に設けることによって、発泡が抑
制されたC部分とその両隣の凸部分(例えばA部分とB
部分)との境界がシャープに現出されるものである。
【0013】
【実施例】難燃紙(重量80g/m2 、厚さ0.14m
m)を基材とし、その上に、下記配合(イ)のペース
ト、塗料を互の間隔をあけて、ストライプ状に塗布し、
これをギヤオーブン中、170°Cで1分間加熱して、
厚さ0.05mmのX部分を形成した。次いで、下記配
合(ロ)の樹脂組成物を上記X部分の間に互に間隔をあ
けて、ストライプ状に印刷し、Y部分を形成した。さら
に引き続き、上記X部分、Y部分を共に被覆する状態
で、下記配合(ハ)の高溶融粘度ペースト塗料を全面に
塗布し、これを170°Cで1分間加熱して、基材面か
らの厚さ0.20mmのZ層を形成した。
【0014】以上によって、得られた未発泡のX部分、
Y部分、Z層を形成してなるシート材を、ギヤオーブン
中、200°Cで2分間加熱してX部分、Y部分、Z層
を溶融し、X部分及びY部分の発泡を完了した。得られ
た発泡シート材は、基材面からの厚さが2.0mmの高
発泡部分(第2図A)と1.0mmの中発泡部分(第2
図B)と0.5mmの低発泡部分(第2図C)とが現出
した三段階凹凸模様の発泡シート材であった。 配合(イ) 重量部 ポリ塩化ビニル(平均重合度900) 100 ジオクチルフタレート 60 アゾジカルボンアミド 5 液状亜鉛系複合体 3 配合(ロ) 重量部 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体 2.280 メチルエチルケトン 17.720 トリメリト酸無水物 1.052 配合(ハ) 重量部 ポリ塩化ビニル(平均重合度1700) 100 ジオクチルフタレート 60 アゾジカルボンアミド 5 液状亜鉛系複合体 4
【0015】
【発明の効果】本発明は基材面に、発泡性塩化ビニル
系重合体のペースト塗料層と発泡抑制剤配合の樹脂組
成物層とのペースト塗料層より溶融粘度が高くかつ
相溶性を有する発泡塩化ビニル系重合体のペースト塗料
層とを組み合せ積層して、発泡させるものであるが、こ
の発明によって、凹凸の段階が二段階以上であリ、かつ
段差が大きく明確である大柄な凹凸模様の発泡層を形成
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の方法における加熱発泡前の状
態のシート材を示す断面模式図である。
【図2】図2は、図1に示すシート材を加熱発泡して得
られた発泡シート材を示す断面模式図である。
【符号の説明】
1.X部分,2.Y部分,3.Z層,4.基材面,5.
基材, A.Z層とX部分とが重なった部分, B.Z層単独の部分, C.Z層とY部分とが重なった部分,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 D06N 1/00 - 7/06 B05D 1/00 - 7/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に発泡性塩化ビニル系重合体のペー
    スト塗料層(X部分)と発泡抑制剤配合の樹脂組成物層
    (Y部分)とを各々適宜模様状で連続して、あるいは不
    連続に形成し、このX部分、Y部分を共に被覆する状態
    で、X部分よりも溶融粘度が高くかつX部分と相溶性を
    有する発泡性塩化ビニル系重合体のペースト塗料層(Z
    層)を形成し、次いで加熱して溶融発泡させ、塩化ビニ
    ル系樹脂発泡体でなる段差が大きくかつ複雑な大柄の凹
    凸模様を現出した発泡シート材の製造法。
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