JP3179421U - 身体障害者と健常者の共用便座の取付け構造 - Google Patents

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【課題】人工肛門や人工膀胱を付けた身体障害者が使用すると共に健常者も使用でき、且つ、一般の便座の基端部に軸受部を延出させて取付けると共に特殊なヒンジ部材を取付けるだけの簡単な改良で安価に製作することが出来る身体障害者と健常者の共用便座の取付け構造を提供する。
【解決手段】少なくとも、便座2の基端部の左右両端に、その上面と略面一に突出させて軸受部21を後方に設け、且つ、便座2の基端部に、その上面と略同一高さにヒンジ部材1を取付け、該ヒンジ部材1が、軸受部21間に挿入する軸支持部11aを有したヒンジブロック11と、前記軸支持部11aに軸支するヒンジ軸12とから成す共用便座の取付け構造とする。また便座2の基端部側の上面及びヒンジブロック11の上面に、座り心地を向上させるための湾曲部が設けられたものとしても良い。
【選択図】図1

Description

本考案は洋式便座の基端部に特殊なヒンジ部材を取付けて、便座を開閉自在にすると共に便座の基端部に腰掛けることが可能となる身体障害者と健常者の共用便座の取付け構造に関する。
一般に身体障害者用、特には自力で排便や排尿が行えず、人工肛門や人工膀胱を付けた大腸がんや膀胱がんの患者が洋式便器を使用する場合、腹部のストーマバック(パウチとも言う)に溜めた中身を便座穴に向けて捨てていた。この時、患者は便器の前側に立ち、中腰になってストーマバックを開け、中身が空になった後、腹部のストーマ周囲が、皮膚炎症による痒みや痛みを生じないようにその周囲をきれいに消毒している。しかしながら、従来の洋式便器の便座穴の形状は、便座に座った状態で、前側が小さな曲率半径で狭く、後側が大きな曲率半径で広くなる玉子形状のものが殆どであるため、患者が便器の前側に立ち、中腰になってストーマバックの中身を便座穴に向けて捨てると、便座の表面に便や尿が付着し易く、不潔であると共にその都度きれいに拭取らなければならず、人工肛門や人工膀胱を付けた患者が用を済ますのに、時間が掛っているのが現状である。しかも中腰姿勢での排便や排尿の処理作業は、体力の弱っている患者や体力のない年配者にとっては大変なものであった。
一方、患者は立たずに、通常の使用時と同じように便座に座り、ストーマバックを開け、中身を便座穴に向けて捨てる場合もあった。この時には、便座穴の前側を広く開けるために、便器に座る位置を通常の位置よりも奥側に座らなければならず、極めて座りにくいものであった。又、便器に奥行きがない場合には座ることができず、腰を浮かせながらストーマバックを開けて中身を捨てなければならず、非常に不便であった。
このため、本考案者が、特開2012−052286「オストメイト対応型洋式便器」を提案すると共に、実用新案登録第3155983号「オストメイト用便座」と実用新案登録第3166553号「洋式便器の便座」などを提案したところである。これらの構造は、便座穴の曲率が前側を大きくし、後側の曲率を小さくしたものであり、その便座穴の長さは、従来の350mmよりも長く、400mm前後の長さにしたものであり、座った状態でも容易に排便や排尿の処理作業が行えるものであった。しかしながら、特開2012−052286,実用新案登録第3155983号,実用新案登録第3166553号は、便座穴が特殊なものであるため、専用の便座或いは便器本体も新たに作らなければならず、コストアップになっていた。
又、洋式便座が開閉自在にするためにヒンジ部材を取付ける場合、従来のヒンジ部分は、図5に示すように便座(2)の基端部の左右両端に設けた軸受部(21)は、便座(2)の上面から突設されているものが殆どであり、ヒンジ軸(12)は便座(2)の上面よりも上方に位置するものとなっていた。このため、便座(2)に座る際は、軸受部(21)よりも前側に座っていた。この従来の便器は、人工肛門や人工膀胱を付けた大腸がんや膀胱がんの患者が洋式便器に座ってストーマバックを処理するために使用する、本考案者が提案するような発想がなかったので、軸受部(21)が便座(2)の上面から突設されているものであっても健常者の使用には何ら問題がないものであり、これを人工肛門や人工膀胱を付けた大腸がんや膀胱がんの患者と健常者が一緒に使用するものではなかった。
尚、ウオシュレットの場合には、人を感知するためのセンサーが設置されているため、必ず軸受部(21)は便座(2)の上面から突設されている。
特開2012−052286号公報 実用新案登録第3155983号公報 実用新案登録第3166553号公報
本考案は人工肛門や人工膀胱を付けた身体障害者が使用すると共に健常者も使用でき、且つ、一般の便座の基端部に軸受部を延出させて取付けると共に特殊なヒンジ部材を取付けるだけの簡単な改良で安価に製作することが出来る身体障害者と健常者の共用便座の取付け構造を提供することを目的とする。
本考案は上記現状に鑑みて成されたものであり、つまり、少なくとも、便座の基端部の左右両端に、その上面と略面一に突出させて軸受部を後方に設け、且つ、便座の基端部に、その上面と略同一高さにヒンジ部材を取付け、該ヒンジ部材が、軸受部間に挿入する軸支持部を有したヒンジブロックと、前記軸支持部に軸支するヒンジ軸とから成す共用便座の取付け構造とする。また便座の基端部側の上面及びヒンジブロックの上面に、座り心地を向上させるための湾曲部が設けられたものとしても良い。尚、本発明で言う「略面一」,「略同一高さ」とは、座った時に違和感がなく座れる高さの違いがあっても良く、例えば2〜3cm程度の高さ違いまでを指すものとする。
請求項1のように便座(2)の基端部の左右両端に、その上面と略面一に突出させて軸受部(21)を後方に設け、且つ、前記便座(2)の基端部に、その上面と略同一高さにヒンジ部材(1)を取付け、該ヒンジ部材(1)が、前記軸受部(21)間に挿入する軸支持部(11a)を有したヒンジブロック(11)と、該ヒンジブロック(11)の軸支持部(11a)に軸支するヒンジ軸(12)とから成されることにより、便座(2)の上面と、ヒンジブロック(11)の上面が略面一になるため、便座(2)の基端部よりも更に後方へ渡って座ることが出来るものとなる。従って、本考案の便座(2)に人工肛門や人工膀胱を付けた身体障害者等が座って使用する際には、便座(2)の奥側に座りながら排便や排尿の処理作業が行える便利なものとなり、オストメイト用として利用出来るものとなる。また本考案品は健常者が使用しても従来と殆ど変わらない状態で使用できるものとなるため、本考案品を特に病院や駅のトイレなどの公共施設の便器に取付ければ、前記身体障害者も気軽に使用できるものとなる。
請求項2のよう便座(2)の基端部側の上面及びヒンジブロック(11)の上面に、湾曲部(4)を設けることにより、便座(2)の座り心地が向上し、且つ、便座(2)の奥側に座っても心地良く座ることが出来るものとなる。
本考案の実施形態を示す説明図である。 本実施形態のヒンジ部材の分解斜視図である。 本実施形態の湾曲部を示す説明図である。 本発明品の使用状態を示す説明図である 従来品の実施形態を示す説明図である。
図1、図2は本考案の実施形態を示す図であり、これに基づき説明する。(1)は後述する洋式便座(2)の基端部に取付けたヒンジ部材であり、該ヒンジ部材(1)の上面は、前記便座(2)の上面と同一高さ(面一)に取付けられている。前記ヒンジ部材(1)は、中央部に突出した軸支持部(11a)を有したヒンジブロック(11)と、該ヒンジブロック(11)の軸支持部(11a)に軸支するヒンジ軸(12)とから成されている。前記ヒンジ軸(12)は後述する軸受部(21)から挿入して軸支持部(11a)の両端に取付ける際には2本用い、軸支持部(11a)を貫通させて取付ける際には1本用いれば良い。
(2)は洋式の便器本体(3)の上に回動可能に取付ける便座であり、該便座(2)の基端部の左右両端には、その上面と面一に突出させて軸受部(21)が後方に設けられている。また便座(2)の大きさは一般のものと同じ大きさのものを用いれば良い。尚、前記便座(2)はヒンジ部材(1)を介して図4に示すような連結金具などにより便器本体(3)と連結されている。(4)は便座(2)の基端部側の上面及びヒンジブロック(11)の上面に設けられた湾曲部であり、該湾曲部(4)は座り心地を向上させるためのものである。尚、前記湾曲部(4)は図3や図2の図中の2点鎖線に示すような凹み部を設けると良い。
次に本考案の使い方について説明する。先ず始めに人工肛門や人工膀胱を付けた身体障害者(患者)が洋式便器を使用する場合について説明する。先ず図示しない蓋を持上げ、便座(2)が便器本体(3)の上に載置された状態で、図4に示す点線のように便座(2)の奥側(図中では右側)に座る。この時、便座(2)の上面と、ヒンジブロック(11)の上面が面一で平面になっているため、便座(2)の基端部よりも更に後方へ渡って座ることが出来る。また便座(2)とヒンジブロック(11)の上面に湾曲部(4)が設けられたものを用いると、非常に座り易いものとなる。
その後、患者が便座(2)に腰掛けると、便座穴の大きな曲率半径側が目の前に来るので、患者は腹部に取付けたストーマバックを外し、その中身を便座穴に向けて捨てれば良い。この場合、ストーマバックの中身を便座穴に向けて捨てると、その中身は便座穴に確実に捨てることができるため、便座の表面に便や尿が付着することが殆んどなくなり、従来行われていた便座の表面の拭取り作業が不要となり、時間を掛けずにスムーズに排便や排尿の処理作業が行える。更にストーマバックの中身を空にした後、便座(2)に腰掛けて安定した状態で患者が、ストーマの周囲をきれいに消毒することが出来ると共に医療用の消耗品等の交換も座ったまま行えるものとなるのである。その後、身なりを整えて便器から離れ、水を流せば良い。
又、健常者が使用する場合には、上記同様に便座(2)が便器本体(3)の上に載置された状態で、図4に示す2点鎖線のように便座(2)の前側(通常位置)に座る。その後、排便又は排尿を行えば良い。
このように本考案は、人工肛門や人工膀胱を付けた身体障害者等が便座(2)に座りながら排便や排尿の処理作業が行える便利なものとなり、オストメイト用として利用出来るものとなる。また本考案を健常者が使用しても従来と殆ど変わらない状態で使用できるものとなるため、本考案を特に病院や駅のトイレなどの公共施設の便器に取付ければ、身体障害者も気軽に使用できるものとなるのである。
1 ヒンジ部材
11 ヒンジブロック
11a 軸支持部
12 ヒンジ軸
2 便座
21 軸受部
3 便器本体
4 湾曲部

Claims (2)

  1. 便器本体(3)の上に回動可能に取付ける便座(2)に於いて少なくとも、前記便座(2)の基端部の左右両端に、その上面と略面一に突出させて軸受部(21)を後方に設け、且つ、前記便座(2)の基端部に、その上面と略同一高さにヒンジ部材(1)を取付け、該ヒンジ部材(1)が、前記軸受部(21)間に挿入する軸支持部(11a)を有したヒンジブロック(11)と、該ヒンジブロック(11)の軸支持部(11a)に軸支するヒンジ軸(12)とから成されたことを特徴とする身体障害者と健常者の共用便座の取付け構造。
  2. 前記便座(2)の基端部側の上面及び前記ヒンジブロック(11)の上面に、座り心地を向上させるための湾曲部(4)が設けられた請求項1記載の身体障害者と健常者の共用便座の取付け構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016198419A (ja) * 2015-04-14 2016-12-01 片倉工業株式会社 オストメイト及び健常者共用の洗浄機能付き便座
JP2019010275A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 片倉工業株式会社 オストメイト及び健常者共用の便座

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