JP2013236907A - 男性の座り小便用の尻載せ台及び便座 - Google Patents

男性の座り小便用の尻載せ台及び便座 Download PDF

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Abstract

【課題】大便及び小便に兼用される洋式便器で男性がズボンや下着を膝の辺りまで下げることなくズボンや下着を着用したまま、座り小便することを可能にする。
【解決手段】使用者である男性が便座を両膝の間にして便座の先端部上面又は便座の先端部に取り付けられた尻載せ台上面に尻を載せ便座に前向きに着座した場合に、使用者の大腿部の中心軸が水平面に対し角度にして約20度以上 下向き(前下がり)に傾斜するような形状の便座又は尻載せ台を提供することで、男性が着用しているズボンの前開き部下端の上昇を抑制した。
【選択図】図2

Description

本願発明は、大便と小便に兼用される洋式便器で男性が着座して行う小便(このように、男性が便座に腰掛けた状態で行う小便を、本明細書では「座り小便」と記述する。)に関する発明であり、男性がズボン及び下着を膝の辺りまで下げることなくズボンを穿いたまま座り小便することを可能にする尻載せ台及び便座に関する。
近年、大便と小便とに兼用される家庭用の洋式トイレで便座に腰掛けた状態で小便をする男性が増加している。
しかし、従来の一般的な洋式便器に備え付けられている洋式便座では、座り小便をする為には、ズボン及び下着を膝の辺りまで下げねばならず、ズボンを穿いたままの立った姿勢で小便をすることに慣れている男性にとって、小便の度にズボンや下着を下げるのは面倒である。このため、座り小便がトイレを衛生的に保つ上で好ましいと理解していても座り小便に抵抗感を抱く男性が少なからず存在している。
座り小便の為にズボンや下着を下げなければならないのは、以下に記述する事情に起因している。
すなわち、男性がズボンを穿いたまま従来の洋式便座に着座すると、大腿部が胴体に対して相対的に引き上げられ、ほぼ水平になる。この動きに連れて、ズボン前開き部の下端(いわゆる社会の窓の下端)がペニスに対して相対的に引き上げられ、鉛直方向においてペニスの付け根下端部と同じ高さかそれよりも上方に位置することとなるのが通常である。この状態で、ズボンの前開き部からペニスを引き出すと、ペニスの先端は水平方向又は斜め上方を向いてしまう。ペニスの先端を強引に洋式便器内へ向けようとすると、ズボン前開き部の下端部に尿道が圧迫され、放尿に支障を来たすという事情である。
特開2009−131612号公報
そこで、本発明は、大便及び小便に兼用される洋式便器で男性がズボン及び下着を膝の辺りまで下げることなくズボンや下着を着用したまま座り小便を容易にできるようにすることを目的としている。
上述の目的を達成するため、本願発明による尻載せ台においては、使用者が洋式便座を両膝の間にして洋式便座の先端部に設置された尻載せ台に尻を載せて前向きに着座した場合に、使用者の大腿骨外側の大丘部外側頂点と外側顆の腹側頂点とを結ぶ直線が水平面に対して角度にして10度以上 下向き(前下がり)に傾斜することが特徴となっている。
また、本願発明による便座においては、使用者が便座を両膝の間にして便座の先端部上面に尻を載せ便座に前向きに着座した場合に、使用者の大腿骨外側の大丘部外側頂点と外側顆の腹側頂点とを結ぶ直線が水平面に対して角度にして10度以上 下向き(前下がり)に傾斜することが特徴となっている。
本願発明による尻載せ台によれば、これを使用して男性の使用者が便座に前向きに着座した場合、大腿部の中心軸は水平面に対して約20度以上 下向き(前下がり)に傾斜する。このため、着座した際のズボン前開き部下端の上昇が抑制され、ズボンの前開き部から引き出したペニスを斜め下向きにして洋式便器内へ向けることが容易に出来るようになる。従って、ズボン及び下着を膝の辺りまで下げることなくズボンを着用したまま座り小便を容易にすることができる。
また、立ち姿勢の放尿に比べ、放尿位置が下がると共に前進することになるので、尿の跳ね返り飛沫の飛散が抑制される。更に、着座することで下半身が安定し、放尿時の狙いを外すことが減る。この結果、トイレが衛生的に維持され易くなり、その分トイレ掃除の労力が軽減される。
本願発明による便座の場合も、これを使用することで、上述した本発明による尻載せ台の効果と同様の効果を得ることができる。
図1は、本願発明による尻載せ台を使用して男性が洋式便座に着座した様子を示した斜視図である。(実施例1) 図2は、図1に示した傾斜線7を水平方向から正対視した正対視図である。(実施例1) 図3は、図1に示した尻載せ台及び洋式便座を示した拡散分解斜視図である。(実施例1) 図4は、実施例1とは異なる本願発明による尻載せ台と洋式便座を示した拡散分解斜視図である。(実施例2) 図5は、実施例1及び2とは異なる本願発明による尻載せ台と先端部が二つに分かれた馬蹄形の洋式便座を示した斜視図である。(実施例3) 図6は、実施例1、2及び3とは異なる本願発明による尻載せ台を示した斜視図である。(実施例4) 図7は、本願発明による便座の一実施例を示した斜視図である。(実施例5) 図8は、実施例5とは異なる本願発明による便座の一実施例を示した斜視図である。(実施例6) 図9は、実施例5及び6とは異なる本願発明による便座の一実施例を示した斜視図である。(実施例7) 図10は、実施例5、6及び7とは異なる本願発明による便座の一実施例を示した斜視図である。(実施例8) 図11は、図10に示した傾斜線7を水平方向から正対視した正対視図である。(実施例8) 図12は、図10に示した小便座の上に大便座を重ねた状態を示した斜視図である。(実施例8)
以下、本願発明による尻載せ台の実施形態について図示した実施例に基づき説明し、その後、本願発明による便座の実施形態について図示した実施例に基づき説明する。
図1は、現在日本国内で最も一般的に使用されている環状の洋式便座の先端部に取り付けられた本願発明による尻載せ台に、使用者である男性が尻を載せて便座に前向きに着座した様子を示す斜視図である。
同図において、尻載せ台1は、大便及び小便に兼用される洋式便器2の上面に設置された洋式便座3の先端部に取り付けられている。男性4は、便座3を両膝4aの間にして尻載せ台1に尻4bを載せて便座に対し前向きに着座している。この状態では、男性の尻4bは鉛直方向において洋式便座3の座面よりも高い位置で支えられると共に、大腿部4cは洋式便座3の座面の縁に接しているので、男性の大腿部4cは前下がりに傾斜する。図には、この状態における男性4の大腿骨6も示されており、大腿骨6の近位外側に大きく張り出した大丘部(この部位の解剖学的正式名称は不明。)の外側頂点6aと外側顆の腹側頂点6bとを結ぶ直線7(以下、この直線7を「傾斜線7」と記述する。)も示されている。
図2は、この傾斜線7を水平方向から正対視した正対視図である。
この図から、男性4の大腿部4cが前下がりに傾斜しているのが明確に見て取れる。図1及び2に示した尻載せ台1は、その上面が洋式便座3の先端部上面より約70mm高くなるように形作られている。日本成人男性の標準的体格(身長約170cm)をモデルにした場合、傾斜線7が水平面8となす角度Afは約10度となり、大腿部4cの中心軸が水平面8となす角度Atは約20度となる。これだけ傾斜していれば、男性がズボンや下着を下げることなくズボンを着用したまま着座してもズボンの前開き部下端の上昇は十分に抑制され、ズボン及び下着の前開き部からペニスを引き出し前方斜め下向きにして洋式便器2の内部へ無理なく向けることが出来る。従って、傾斜線7は水平面8に対し角度にして10度以上 下向き(前下がり)に傾斜することが好ましいと考えられる。
また、図1及び図2に示したように、男性4が尻載せ台1を使用して座り小便をする場合、立ち姿勢の放尿に比べると、放尿位置が下がると共に前進することになるので、尿の跳ね返り飛沫の飛散が抑制される。更に、着座することで下半身が安定し、放尿時の狙いを外すことが減る。この結果、トイレが衛生的に維持され易くなり、その分トイレ掃除の労力が軽減されることとなる。
図3は、図1及び図2に示した尻載せ台1及び洋式便座3を示した拡散分解斜視図である。尻載せ台1の下部には、洋式便座3の先端部の形状に対応する凹部1aが尻載せ台1の両側面及び下面に開放されて形成されており、洋式便座3に対して上下方向(図中の矢印方向)に着脱できるようになっている。このように、尻載せ台1を洋式便座3に対して着脱自在にしておけば、座り小便をするときだけ尻載せ台1を洋式便座3に装着して使用することが出来、それ以外の用を足す場合には外しておけるので、座り小便以外の用を足すときに尻載せ台1が邪魔になることがない。
なお、座り小便以外の用を足すときに尻載せ台1が邪魔にならないと考えられる場合は、螺子などの固定具を使って尻載せ台1を洋式便座3に固定しておいても良い。
図4は、上述した実施例1とは異なる本願発明による尻載せ台と洋式便座3を示した拡散分解斜視図である。
この図に示した尻載せ台11の場合は、尻載せ台11の下部に洋式便座3の先端部の形状に対応する凹部11aが尻載せ台11の両側面及び前面に開放されて形成されており、洋式便座3に対して前後方向(図中の矢印方向)に着脱できるようになっている。
凹部11aが上述のように形成される結果、尻載せ台11は、凹部11aの下に底板部11bを有することとなる。底板部11bは、洋式便座3に尻載せ台11を装着した場合に洋式便座3と洋式便器の間に挟まれ、尻載せ台11が洋式便座3から転げ落ちるのを防止する機能を有する。
また、一般的に洋式便座3の下面には、図示したように、脚部3bが設けられているが、尻載せ台11が設置される洋式便座3の先端部には脚部3bは設けられていない。このため、尻載せ台を洋式便座3の先端部に設置し、体重の重い男性がその尻4bを尻載せ台に載せて着座すると、洋式便座3の先端部は片持ち梁のようになり、先端部に近い脚部3b付近に大きな応力が集中することになる。底板部11bは、洋式便座3の先端部と洋式便器2の間に挟まれることによって、この応力の集中を抑制する機能も有している。
尻載せ台11の場合も、上述した尻載せ台1と同様に、座り小便をするときだけ尻載せ台1を洋式便座3に装着して使用することが出来、それ以外の用を足す場合には外しておけるので、座り小便以外の用を足すときに尻載せ台11が邪魔になることがない。
座り小便以外の用を足すときに尻載せ台11が邪魔にならないと考えられる場合は、螺子などの固定具を使って尻載せ台1と同様にを洋式便座3に固定しておくことも可能である。
使用者である男性が実施例1と同様に着座した場合に傾斜線7が水平面に対して角度にして10度以上傾斜するなど、上述の尻載せ台1と作用及び効果は同様であるので、重複を避けその説明を省略する。
図5は、上述した実施例1及び2とは異なる本願発明による尻載せ台と先端部が二つに分かれた馬蹄形の洋式便座を示した斜視図である。
この図に示した尻載せ台12は、馬蹄形の洋式便座30の先端部30aの両方に差し渡せるよう幅広に形成され、尻載せ台12の下部には洋式便座30の両先端部を受け入れる凹部12aが尻載せ台12の両側面及び前面に開放されて形成されている。従って、実施例2で説明した尻載せ台11と同様に、洋式便座30に対して前後方向に着脱できるようになっている。
また、尻載せ台12は実施例2で説明した尻載せ台11と同様に底板部12bを備えており、底板部12bは洋式便座30に尻載せ台12を装着した場合に洋式便座30と洋式便器の間に挟まれることにより、尻載せ台12が転げ落ちるのを防止する機能及び実施例2で説明した応力の集中を抑制する機能を有する。
尻載せ台12が幅広に形成された結果、安定した座り心地が得られる点及び幅広になったため洋式便座に固定しておくには不向きである点以外、使用者である男性が着座した場合に傾斜線7が水平面に対して角度にして10度以上傾斜するなど、実施例1で説明した尻載せ台1と作用及び効果は同様であるので、重複を避けその説明を省略する。
なお、凹部12aを先端部が閉じた環状の洋式便座に対応させれば、上述の実施例1及び2の説明に用いた環状の洋式便座3に、ここで説明した尻載せ台12を装着することも可能である。
図6は、上述した実施例1、2及び3とは異なる本願発明による尻載せ台を示した斜視図である。
この図に示した尻載せ台13は、洋式便座3の回動軸9に回動自在に支持された左右一対のステー5の先端部に螺子等の固定手段により固定されており、ステー5と供に洋式便座3の回動軸9の周りを回動する。
このように、尻載せ台13は回動軸9の周りを回動できるようになっているので、使用しないときは、図中に破線で示したように、上方に跳ね上げておくことができ、使用するときだけ洋式便座3の上に設置することができる。
また、尻載せ台13は一対のステー5を介して回動軸9に枢着されているので、尻載せ台13が洋式便座3から転げ落ちることがない。
この実施例で説明したステー5に固定された尻載せ台13は、一部の既存の洋式便座に装着することができるようになっている。すなわち、回動軸9に蓋(不図示)が回動自在に支持されるタイプの洋式便座であれば、蓋を一旦外してステー5を回動軸9に支持させた後、蓋を再び回動軸9に取り付ければよいのである。
この尻載せ台13の場合も、使用者である男性が着座した場合に傾斜線7が水平面に対して角度にして10度以上傾斜するなど、実施例1で説明した尻載せ台1と作用及び効果は同様であるので、重複を避けその説明を省略する。
なお、上述の説明では、一対のステー5と尻載せ台13は、別々に形成し螺子等の固定手段によって固定することとしているが、これらを一体に成形することも可能である。
次に、本願発明による便座の実施形態について、実施例を示した図を参照しながら説明する。
図7は、本願発明による便座の一実施例を示した斜視図である。
図示したように、便座31は、図4に示した尻載せ台11と洋式便座3とを合体して一体的に形成すると共に、一体的に形成することにより不要となる部分を削ぎ落とした形状となっている。すなわち、単に尻載せ台11を洋式便座3に合体させた場合に洋式便座3の先端部から前後方向にはみ出す部分を削り落とした形状となっている。
このように、尻載せ台を便座と一体形成することで、座り小便の都度、尻載せ台を便座に着脱する必要がなくなる。
便座31の先端部に形成されている尻載せ台部分31aの下部には、脚部31bが形成されており、尻載せ台部分31aに男性が尻を載せて着座した場合に、便座31の先端部が片持ち梁状となることが防止されている。
使用者の大腿部を傾斜させる等の作用及び効果については、上述の尻載せ台1と同様であるので、重複を避けその説明を省略する。
図8は、図7に示した実施例5とは異なる本願発明による便座の一実施例を示した斜視図である。
この実施例の便座32においては、実施例5で説明した便座31に比べ、便座の座面が尻載せ台部分32aの上面に対して鉛直方向に相対的に引き上げられた構造となっている。また、便座の上面と両外側面が接する角部に座り小便をする男性の大腿部を案内する案内凹部32bがそれぞれ形成されている。案内凹部32bは、座面が尻載せ台部分32aの上面に対して相対的に引き上げられた分、使用者の大腿部の傾斜角度が小さくならない様に形成されたもので、使用者である男性が便座32を両膝の間にして尻載せ台部分32aに尻を載せて着座し、大腿部を案内凹部32bに沿わせることで、ズボンを着用したまま座り小便をする場合に必要となる大腿部の傾斜を確保できるようになっている。
上記以外の構造や使用者の大腿部を傾斜させる等の作用及び効果については、上述した便座31と同様であるので、重複を避けその説明を省略する。
図9は、図7(実施例5)及び図8(実施例6)に示した実施例とは異なる本願発明による便座の一実施例を示した斜視図である。
この実施例の便座33においては、実施例6で説明した便座32と比較して、便座の座面が便座先端部の尻載せ部分33aの上面と一致するまで(外観的に尻載せ部分33aの上面と統一感を得られる位置まで)更に引き上げられている。この結果、尻載せ台部分は消失したように見え、統一感のあるすっきりとした外観となっている。また、実施例6で説明した便座32と比較して、案内凹部33bが便座の先端部寄りに形成されている。
このようにすることで、使用者である男性が便座33を両膝の間にして便座先端部の尻載せ部33aに尻を載せて着座し、大腿部を案内凹部33bに沿わせた場合に、ズボンを着用したまま座り小便をするのに必要となる大腿部の傾斜を確保している。
上記以外の構造や使用者の大腿部を傾斜させる等の作用及び効果については、実施例5及び6の便座31及び32と同様であるので、重複を避けその説明を省略する。
図10は、図7(実施例5)、図8(実施例6)及び図9(実施例7)に示した実施例とは異なる本願発明による便座の一実施例を示しており、本願発明による便座の尻載せ台部分に使用者である男性が尻を載せて便座に前向きに着座した様子を示す斜視図である。
上述した便座の実施例5、6及び7は、いずれも男性の座り小便とそれ以外の用途(例えば、大便。)にも兼用される便座であったが、この図に示した便座は、男性の座り小便専用の小便座35と、大便や女性の小便等に兼用される大便座36とから構成される。本実施例では、この「小便座35」が「本願発明による便座」に相当している。
同図において、小便座35は洋式便器2の上面に設置されている。小便座35は、回動軸9によって回動自在に支持されており、洋式便器2の上面に設置された水平位置(図に示された位置)と跳ね上げられた垂直位置(不図示)の間を回動し得るようになっている。大便座36も回動軸9に回動自在に支持され、跳ね上げられた垂直位置(図10に示された位置)と小便座35の上に重なる水平位置(図12に示された位置)の間を回動し得るようになっている。
小便座35は、先端部に両側部35bよりも上方に盛り上がった尻載せ台部分35aを有している。男性4は、小便座35を両膝4aの間にして小便座35の尻載せ台部分35aに尻4bを載せて便座に対し前向きに着座している。この状態では、男性の尻4bは鉛直方向において小便座35の両側部35bよりも高い位置で支えられると共に、大腿部4cは小便座35の両側部35bの外縁に接し、男性の大腿部4cは前下がりに傾斜する。図には、この状態における男性4の大腿骨6も示されており、大腿骨6の近位外側に大きく張り出した大丘部(この部位の解剖学的正式名称は不明。)の外側頂点6aと外側顆の腹側頂点6bとを結んだ傾斜線7も示されている。
図11は、この傾斜線7を水平方向から正対視した正対視図である。
この図から、男性4の大腿部4cが前下がりに傾斜しているのが明確に見て取れる。図2(実施例1)に基づき説明したのと同様に、日本成人男性の標準的体格(身長約170cm)をモデルにした場合、傾斜線7が水平面8となす角度Afは約10度、大腿部4cの中心軸が水平面8となす角度Atは約20度である。これだけ傾斜していれば、男性がズボンや下着を下げることなくズボンを着用したまま着座してもズボンの前開き部下端の上昇は十分に抑制されるので、ズボン及び下着の前開き部からペニスを引き出し前方斜め下向きにして洋式便器2の内部へ無理なく向けることが出来る。従って、傾斜線7は水平面8に対し角度にして10度以上 下向き(前下がり)に傾斜することが好ましいと考えられる。
このように、男性が洋式便座を両膝の間にして便座に前向きに着座した場合に、傾斜線7を水平面に対し角度にして10度以上 下向き(前下がり)に傾斜させることが、本願発明による尻載せ台及び便座の両方に共通する技術的特徴となっている。
図12は、図10及び図11に示した小便座35に大便座36を重ねた状態を示した斜視図である。
大便座36の下面には、小便座35の上面形状に対応する凹部が形成されており、図示したように、大便座36を水平位置に回動させて小便座35に重ねることによって小便座35の隆起した尻載せ台部分35aを覆い隠すことができるようになっている。大便座36の上面は、従来から知られる一般的な便座(図1に示した便座3を参照。)と同様に滑らかな曲面で構成され、人が後ろ向きに着座するのに適するようになっている。
人が後ろ向きに着座した場合に、実施例5及び6の便座では、先端部に隆起した尻載せ台部分31aや32aを邪魔と感じること考えられ、また、実施例6及び7の便座では案内凹部32bや33bに違和感を覚えることが考えられるが、上面に隆起した尻載せ台部分や窪んだ案内凹部が形成されていない大便座36の場合は、そのようなことがまったく考えられない。
これまでに説明した尻載せ台1、11、12、13及び尻載せ台部分31a、32a、35aの上面を発泡ゴムや発泡ウレタン等のクッション材(不図示)で覆っておけば、尻載せ台や尻載せ台部分に尻を載せた際の座り心地をソフトなものにすることができ、好ましいと考えられる。
なお、本明細書では、日本成人男性の標準的体格(身長約170cm)をモデルにして説明してきたが、標準的体格よりも脚、特に膝下が長い場合は、着座しただけでは大腿部の必要な傾斜を確保できない場合が考えられないではないが、そのような場合でも着座後、脚を人体後方に容易に引くことが可能であり、そうすることで大腿部の必要な傾斜を確保することが出来る。本願「請求の範囲」及び「明細書」で使用している『着座した場合』とは、着座後に脚を上述のように人体後方に引くことも含めた意味で使用している。
本願発明による尻載せ台及び便座は、工業的に製造することが可能である。
1 尻載せ台(実施例1)
1a 凹部
11 尻載せ台(実施例2)
11b 底板部
12 尻載せ台(実施例3)
13 尻載せ台(実施例4)
12b 底板部
2 洋式便器
3 洋式便座
30 洋式便座
31 便座(実施例5)
32 便座(実施例6)
32b 案内凹部
33 便座(実施例7)
33b 案内凹部
35 小便座(実施例8)
36 大便座
4 男性
4a 膝
4c 大腿部
6 大腿骨
6a 大丘部の外側頂点
6b 外側顆の腹側頂点
7 傾斜線
8 水平面
Af 傾斜角度
At 傾斜角度

Claims (2)

  1. 洋式便座の先端部に設置される尻載せ台であって、
    使用者が前記洋式便座を両膝の間にして前記洋式便座の先端部に取り付けられた尻載せ台に尻を載せて着座した場合に、前記使用者の大腿骨外側の大丘部外側頂点と外側顆の腹側頂点とを結ぶ直線が水平面に対し角度にして10度以上 下向きに傾斜することを特徴とする尻載せ台。
  2. 大便及び小便に兼用される洋式便器の上面に設置される便座であって、
    使用者が前記便座を両膝の間にして前記便座の先端部上面に尻を載せて着座した場合に、前記使用者の大腿骨外側の大丘部外側頂点と外側顆の腹側頂点とを結ぶ直線が水平面に対し角度にして10度以上 下向きに傾斜することを特徴とする便座。
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