JP3179273B2 - 定電流回路 - Google Patents
定電流回路Info
- Publication number
- JP3179273B2 JP3179273B2 JP35541493A JP35541493A JP3179273B2 JP 3179273 B2 JP3179273 B2 JP 3179273B2 JP 35541493 A JP35541493 A JP 35541493A JP 35541493 A JP35541493 A JP 35541493A JP 3179273 B2 JP3179273 B2 JP 3179273B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- transistor
- current
- emitter
- terminal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Control Of Electrical Variables (AREA)
- Amplifiers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は定電流回路に関し、特に
低電圧動作可能な定電流回路に関する。
低電圧動作可能な定電流回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の定電流回路を図8に示す。図8に
おいて、従来の定電流回路は、電源(VCC)端子1
と、接地(GND)端子3と、基準電圧(VREF)入
力端子2と、出力端子4と、NPN型トランジスタ(以
下Trと略記す)5,8,10と、PNP型トランジス
タ(以下Trと略記す)11,21と、抵抗15とを備
えている。
おいて、従来の定電流回路は、電源(VCC)端子1
と、接地(GND)端子3と、基準電圧(VREF)入
力端子2と、出力端子4と、NPN型トランジスタ(以
下Trと略記す)5,8,10と、PNP型トランジス
タ(以下Trと略記す)11,21と、抵抗15とを備
えている。
【0003】NPNTr5のベースは基準端子2とし、
NPNTr5のエミッタは抵抗15を介して電源端子の
他端である接地端子3に接続し、PNPTr21のコレ
クタとベースは共通接続し、NPNTr5のコレクタに
接続し、PNPTr21のエミッタは電源端子の一端の
VCC端子1に接続する。PNPTr11のエミッタは
電源端子の一端子1に接続し、PNPTr11のベース
は、PNPTr21のコレクタとベースの共通接続点に
接続し、ここでPNPTr21とPNPTr11はカレ
ントミラー構成をしている。PNPTr11のコレクタ
はNPNTr8のコレクタとベースとの共通接続点に接
続し、NPNTr10のベースはNPNTr8のコレク
タとベースの共通接続点に接続し、NPNTr8及びN
PNTr10のエミッタは各々電源端子の他端子3に接
続し、ここでNPNTr8及びNPNTr10はカレン
トミラー構成をしている。NPNTr10のコレクタは
出力端子4とする。
NPNTr5のエミッタは抵抗15を介して電源端子の
他端である接地端子3に接続し、PNPTr21のコレ
クタとベースは共通接続し、NPNTr5のコレクタに
接続し、PNPTr21のエミッタは電源端子の一端の
VCC端子1に接続する。PNPTr11のエミッタは
電源端子の一端子1に接続し、PNPTr11のベース
は、PNPTr21のコレクタとベースの共通接続点に
接続し、ここでPNPTr21とPNPTr11はカレ
ントミラー構成をしている。PNPTr11のコレクタ
はNPNTr8のコレクタとベースとの共通接続点に接
続し、NPNTr10のベースはNPNTr8のコレク
タとベースの共通接続点に接続し、NPNTr8及びN
PNTr10のエミッタは各々電源端子の他端子3に接
続し、ここでNPNTr8及びNPNTr10はカレン
トミラー構成をしている。NPNTr10のコレクタは
出力端子4とする。
【0004】図8の従来例の動作について説明する。従
来の定電流回路における設定電流(NPNTr5のエミ
ッタ電流)Iは、NPNTr5のベース・エミッタ間電
圧VBE5と基準端子2の基準電圧(以下VREFとす
る)と抵抗15の抵抗値R15とから、次の(1)式の
ように設定される。
来の定電流回路における設定電流(NPNTr5のエミ
ッタ電流)Iは、NPNTr5のベース・エミッタ間電
圧VBE5と基準端子2の基準電圧(以下VREFとす
る)と抵抗15の抵抗値R15とから、次の(1)式の
ように設定される。
【0005】 I=(VREF−VBE5)/R15 …(1) また、NPNTr5のコレクタ電流IC5は、次の
(2)式となる。
(2)式となる。
【0006】 IC5=I−IB5=I−IC5/hFE5 …(2) ここで、IB5はNPNTr5のベース電流,hFE5
はNPNTr5の電流増幅率。
はNPNTr5の電流増幅率。
【0007】PNPTr21とPNPTr11とで構成
されるカレントミラー回路において、トランジスタの形
状及びエミッタ面積が等しい場合、次の(3)式が得ら
れる。
されるカレントミラー回路において、トランジスタの形
状及びエミッタ面積が等しい場合、次の(3)式が得ら
れる。
【0008】 IC11=IC5−IB21−IB11=IC5−IC21/hFE−IC1 1/hFE11 …(3) ここで、IB21はPNPTr21のベース電流,IB
11はPNPTr11のベース電流,hFE21はPN
PTr21の電流増幅率,hFE11はPNPTr11
の電流増幅率,IC21はPNPTr21のコレクタ電
流,IC11はPNPTr11のコレクタ電流。
11はPNPTr11のベース電流,hFE21はPN
PTr21の電流増幅率,hFE11はPNPTr11
の電流増幅率,IC21はPNPTr21のコレクタ電
流,IC11はPNPTr11のコレクタ電流。
【0009】NPNTr8とNPNTr10において
も、カレントミラー回路となっているので、求める出力
端子4の出力電流ILは、次の(4)式となる。
も、カレントミラー回路となっているので、求める出力
端子4の出力電流ILは、次の(4)式となる。
【0010】 IL=IC11−IB8−IB10=IC11−(IC8/hFE8)−(I L/hFE10) …(4) ここで、IB8はNPNTr8のベース電流,IB10
はNPNTr10のベース電流,hFE8はNPNTr
8の電流増幅率,hFE10はNPNTr10の電流増
幅率,IC8はNPNTr8のコレクタ電流。
はNPNTr10のベース電流,hFE8はNPNTr
8の電流増幅率,hFE10はNPNTr10の電流増
幅率,IC8はNPNTr8のコレクタ電流。
【0011】ただしNPNTr8とNPNTr10は、
トランジスタの形状及びエミッタ面積が等しい。よって
設定電流Iと出力電流ILとの関係は、前記(1),
(2),(3),(4)式を用いると、次の(5)式が
得られる。
トランジスタの形状及びエミッタ面積が等しい。よって
設定電流Iと出力電流ILとの関係は、前記(1),
(2),(3),(4)式を用いると、次の(5)式が
得られる。
【0012】
【0013】ここで、電流増幅率hFEは充分に大き
く、計算上無視できるものとすると、次の(6)式が得
られる。
く、計算上無視できるものとすると、次の(6)式が得
られる。
【0014】 IL≒I …(6) 即ち、出力電流ILは、設定電流Iにほぼ等しくなる。
【0015】又、この定電流回路が動作する電源電圧の
下限値VCC(MIN)は、電流端子の一端子1の電源
電圧VCCに対して、基準電圧VREFが、次の(7)
式を満足する必要がある。
下限値VCC(MIN)は、電流端子の一端子1の電源
電圧VCCに対して、基準電圧VREFが、次の(7)
式を満足する必要がある。
【0016】 VCC(MIN)>VREF+VBE21 …(7) ここで、VBE21は、PNPTr21のベース・エミ
ッタ間電圧。
ッタ間電圧。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】この従来の定電流回路
では、電源電圧の下限値VCC(MIN)は、前記
(7)式で決まる。しかしながら、電源電圧VCCが下
限値VCC(MIN)以下となると、前記(7)式の関
係が満足できなくなり、たとえばVREF=VCCとな
った場合、PNPTr21のVBE21の為にNPNT
r5のコレクタがエミッタと同電位となり、前記(3)
式の関係が維持できなくなり、定電流回路が動作しな
い。従って、電源電圧VCCの動作範囲が狭いという問
題点があった。
では、電源電圧の下限値VCC(MIN)は、前記
(7)式で決まる。しかしながら、電源電圧VCCが下
限値VCC(MIN)以下となると、前記(7)式の関
係が満足できなくなり、たとえばVREF=VCCとな
った場合、PNPTr21のVBE21の為にNPNT
r5のコレクタがエミッタと同電位となり、前記(3)
式の関係が維持できなくなり、定電流回路が動作しな
い。従って、電源電圧VCCの動作範囲が狭いという問
題点があった。
【0018】本発明の目的は、前記問題点が解決され、
電源電圧VCCが下限値以下となっても、正常に動作し
えるようにした定電流回路を提供することにある。
電源電圧VCCが下限値以下となっても、正常に動作し
えるようにした定電流回路を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の定電流回
路の構成は、コレクタを第1の抵抗を介して電源端子の
一端子に接続し、ベースを基準電圧入力端子とし、エミ
ッタを第2の抵抗を介して電源端子の他端子に接続した
第1のトランジスタと、コレクタを前記電源端子の一端
子に接続し、ベースを前記第1のトランジスタのコレク
タに接続した第2のトランジスタと、ベースを前記第2
のトランジスタのエミッタに接続し、エミッタを第3の
抵抗を介して前記電源端子の一端子に接続した第3のト
ランジスタとを有する第1の回路を設け、前記第2のト
ランジスタのエミッタ及び前記第3のトランジスタのコ
レクタと出力端子と前記他端子とに接続されたカレント
ミラー回路を設け、前記第1の回路を起動させるための
第2の回路を設けたことを特徴とする。
路の構成は、コレクタを第1の抵抗を介して電源端子の
一端子に接続し、ベースを基準電圧入力端子とし、エミ
ッタを第2の抵抗を介して電源端子の他端子に接続した
第1のトランジスタと、コレクタを前記電源端子の一端
子に接続し、ベースを前記第1のトランジスタのコレク
タに接続した第2のトランジスタと、ベースを前記第2
のトランジスタのエミッタに接続し、エミッタを第3の
抵抗を介して前記電源端子の一端子に接続した第3のト
ランジスタとを有する第1の回路を設け、前記第2のト
ランジスタのエミッタ及び前記第3のトランジスタのコ
レクタと出力端子と前記他端子とに接続されたカレント
ミラー回路を設け、前記第1の回路を起動させるための
第2の回路を設けたことを特徴とする。
【0020】本発明の第2の定電流回路の構成は、基準
電流設定回路と、この基準電流設定回路により設定され
る設定電流を電流変換手段により変換し、出力電流を得
るカレントミラー回路と、このカレントミラー回路を起
動させる起動回路と、この起動回路を定常動作時に停止
させるクランプ回路とを備える定電流回路において、前
記クランプ回路は、クランプ電圧を任意の値に調整でき
るように、抵抗の直列接続回路を設けたことを特徴とす
る。
電流設定回路と、この基準電流設定回路により設定され
る設定電流を電流変換手段により変換し、出力電流を得
るカレントミラー回路と、このカレントミラー回路を起
動させる起動回路と、この起動回路を定常動作時に停止
させるクランプ回路とを備える定電流回路において、前
記クランプ回路は、クランプ電圧を任意の値に調整でき
るように、抵抗の直列接続回路を設けたことを特徴とす
る。
【0021】本発明の第3の定電流回路の構成は、基準
電流設定回路と、この基準電流設定回路により設定され
る設定電流を電流変換手段により変換し出力電流を得る
カレントミラー回路と、このカレントミラー回路を起動
させる起動回路と、定常時前記起動回路のバイアスを一
定にするクランプ回路とを有する定電流回路において、
起動時電流変換手段により前記起動回路の電流を前記カ
レントミラー回路へ供給する手段を設けたことを特徴と
する。
電流設定回路と、この基準電流設定回路により設定され
る設定電流を電流変換手段により変換し出力電流を得る
カレントミラー回路と、このカレントミラー回路を起動
させる起動回路と、定常時前記起動回路のバイアスを一
定にするクランプ回路とを有する定電流回路において、
起動時電流変換手段により前記起動回路の電流を前記カ
レントミラー回路へ供給する手段を設けたことを特徴と
する。
【0022】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の第1の実施例の定電流回路を示す回
路図である。図1において、図8中の従来例と共通する
部分に関しては、同一記号を付した。
る。図1は本発明の第1の実施例の定電流回路を示す回
路図である。図1において、図8中の従来例と共通する
部分に関しては、同一記号を付した。
【0023】図1において、第1の実施例の定電流回路
は、電源(VCC)端子の一端子1と、接地(GND)
となる他端子3と、基準電圧(VREF)の入力端子2
と、出力端子4と、NPN型トランジスタ(以下Trと
略記す)5,6,7,8,10と、PNP型トランジス
タ(以下Trと略記す)11,12と、抵抗14〜20
とを備えている。
は、電源(VCC)端子の一端子1と、接地(GND)
となる他端子3と、基準電圧(VREF)の入力端子2
と、出力端子4と、NPN型トランジスタ(以下Trと
略記す)5,6,7,8,10と、PNP型トランジス
タ(以下Trと略記す)11,12と、抵抗14〜20
とを備えている。
【0024】NPNTr5のベースは、基準電圧(VR
EF)端子2とし、そのエミッタは抵抗15を介して電
源端子の他端子3に接続し、そのコレクタは、抵抗14
を介して電源端子の一端子1に接続する。NPNTr6
のベースはNPNTr5のコレクタと抵抗14との接続
点に接続し、そのコレクタは電源端子の一端子1に接続
し、そのエミッタはNPNTr7のコレクタと接続す
る。NPNTr7のベースはNPNTr8のコレクタと
ベースの共通接続点に接続する。PNPTr11のコレ
クタはNPNTr8のコレクタとベースの共通接続点に
接続し、そのエミッタは抵抗17を介して電源端子の一
端子1に接続し、そのベースはNPNTr6のエミッタ
とNPNTr7のコレクタとの接続点に接続する。NP
NTr10のベースはNPNTr8のコレクタとベース
の共通接続点に接続し、NPNTr7,NPNTr8及
びNPNTr10のエミッタは各々電源端子の他端子3
に接続し、NPNTr10のコレクタを出力端子4とす
る。
EF)端子2とし、そのエミッタは抵抗15を介して電
源端子の他端子3に接続し、そのコレクタは、抵抗14
を介して電源端子の一端子1に接続する。NPNTr6
のベースはNPNTr5のコレクタと抵抗14との接続
点に接続し、そのコレクタは電源端子の一端子1に接続
し、そのエミッタはNPNTr7のコレクタと接続す
る。NPNTr7のベースはNPNTr8のコレクタと
ベースの共通接続点に接続する。PNPTr11のコレ
クタはNPNTr8のコレクタとベースの共通接続点に
接続し、そのエミッタは抵抗17を介して電源端子の一
端子1に接続し、そのベースはNPNTr6のエミッタ
とNPNTr7のコレクタとの接続点に接続する。NP
NTr10のベースはNPNTr8のコレクタとベース
の共通接続点に接続し、NPNTr7,NPNTr8及
びNPNTr10のエミッタは各々電源端子の他端子3
に接続し、NPNTr10のコレクタを出力端子4とす
る。
【0025】NPNTr9のベースは抵抗16を介して
NPNTr5のベースと接続し、そのコレクタはNPN
Tr6のエミッタとNPNTr7のコレクタとの接続点
に接続し、そのエミッタは抵抗20を介して電源端子の
他端子3に接続する。PNPTr12のコレクタはNP
NTr9のエミッタと抵抗20の接続点に接続し、その
ベースは抵抗18を介してNPNTr6のエミッタとN
PNTr7のコレクタとの接続点に接続し、そのエミッ
タは抵抗19を介して電源端子の一端子1に接続する。
ここで、NPNTr9,NPNTr12及び抵抗16,
抵抗18,抵抗19,抵抗20で構成する起動回路があ
る。
NPNTr5のベースと接続し、そのコレクタはNPN
Tr6のエミッタとNPNTr7のコレクタとの接続点
に接続し、そのエミッタは抵抗20を介して電源端子の
他端子3に接続する。PNPTr12のコレクタはNP
NTr9のエミッタと抵抗20の接続点に接続し、その
ベースは抵抗18を介してNPNTr6のエミッタとN
PNTr7のコレクタとの接続点に接続し、そのエミッ
タは抵抗19を介して電源端子の一端子1に接続する。
ここで、NPNTr9,NPNTr12及び抵抗16,
抵抗18,抵抗19,抵抗20で構成する起動回路があ
る。
【0026】次に図1の動作について説明する。本実施
例の定電流回路における設定電流I(但し、設定電流I
はNPNTr5のエミッタ電流である)は、前記(1)
式のように設定する。NPNTr5のコレクタ電流IC
5は、前記(2)式のようになる。抵抗14の抵抗値R
14に流れる電流をI14とすると、次の(8)式が得
られる。
例の定電流回路における設定電流I(但し、設定電流I
はNPNTr5のエミッタ電流である)は、前記(1)
式のように設定する。NPNTr5のコレクタ電流IC
5は、前記(2)式のようになる。抵抗14の抵抗値R
14に流れる電流をI14とすると、次の(8)式が得
られる。
【0027】 I14=IC5+IB6=I−(IC5/hFE5)+(IC6/hFE6) …(8) ここで、IC5はNPNTr5のコレクタ電流,hFE
5はNPNTr5の電流増幅率,IB6はNPNTr6
のベース電流,IC6はNPNTr6のコレクタ電流,
hFE6はNPNTr6の電流増幅率。
5はNPNTr5の電流増幅率,IB6はNPNTr6
のベース電流,IC6はNPNTr6のコレクタ電流,
hFE6はNPNTr6の電流増幅率。
【0028】次に抵抗17の抵抗値R17に流れる電流
をI17とすると、次の(9)式が得られる。
をI17とすると、次の(9)式が得られる。
【0029】 I17=(I14・R14−VBE6−VBE11)/R17 …(9) ここで、VBE11はPNPTr11のベース・エミッ
タ間電圧。
タ間電圧。
【0030】電源電圧VCCが基準電圧VREFと同電
位になっても、NPNTr5が飽和せず、前記(1)
式,前記(8),(9)式を満足するためには、下記
(10)式の条件を満足する必要がある。
位になっても、NPNTr5が飽和せず、前記(1)
式,前記(8),(9)式を満足するためには、下記
(10)式の条件を満足する必要がある。
【0031】 VBE5−VR14>VCE(SAT)5 …(10) ここで、VR14は抵抗14の抵抗値R14の両端に発
生する電圧(VR14−I14・R14)、VCE(S
AT)5はNPNTr5の飽和時のコレクタ・エミッタ
間電圧。
生する電圧(VR14−I14・R14)、VCE(S
AT)5はNPNTr5の飽和時のコレクタ・エミッタ
間電圧。
【0032】また、PNPTr11のコレクタ電流IC
11は、次の(11)式となる。
11は、次の(11)式となる。
【0033】 IC11=I17−IB11={(I14・R14+VBE6−VBE11) /R17)}−(IC11/hFE11) …(11) ここで、hFE11はPNPTr11の電流増幅率。
【0034】NPNTr8を基準とし、NPNTr7と
NPNTr10とで構成されるカレントミラー回路にお
いて、トランジスタの形状及びエミッタ面積が等しい場
合、求める出力端子4の出力電流ILは、次式となる。
NPNTr10とで構成されるカレントミラー回路にお
いて、トランジスタの形状及びエミッタ面積が等しい場
合、求める出力端子4の出力電流ILは、次式となる。
【0035】IL=IC11−IB7−IB8−IB1
0=IC11−(IC7/hFE7)−(IC8/hF
E8)−(IL/hFE10) 従って次の(12)式が得られる。
0=IC11−(IC7/hFE7)−(IC8/hF
E8)−(IL/hFE10) 従って次の(12)式が得られる。
【0036】
【0037】ここで、IB7はNPNTr7のベース電
流、hFE7はNPNTr7の電流増幅率、IC7はN
PNTr7のコレクタ電流。
流、hFE7はNPNTr7の電流増幅率、IC7はN
PNTr7のコレクタ電流。
【0038】よって、設定電流Iと出力電流ILの関係
は、前記(1),(2),(8),(9),(11),
(12)式より、次の(13)式が得られる。
は、前記(1),(2),(8),(9),(11),
(12)式より、次の(13)式が得られる。
【0039】
【0040】 …(13) ここで、電流増幅率hFEは充分に大きく、計算上無視
できるものとすると、次の近似(14)式が得られる。
できるものとすると、次の近似(14)式が得られる。
【0041】 IL≒(I・R14+VBE6−VBE11)/R17 …(14) ここでR17=R14,VBE11=VBE6と設定し
た場合、 IL≒I …(15) と近似式としてあらわされる。
た場合、 IL≒I …(15) と近似式としてあらわされる。
【0042】又、起動回路の動作は、電源端子の一端子
1の電源電圧値VCCが充分に高い時、基準端子2の基
準電圧値VREFが、NPNTr9のベース・エミッタ
間電圧VBE9よりも大きくなるとNPNTr9が動作
し、NPNTr9のコレクタがPNPTr11,PNP
Tr12のベース電流を吸い込み、PNPTr11及び
PNPTr12のエミッタ・ベース間電圧が生じて動作
し、且つNPNTr6のエミッタ電流をNPNTr9が
吸い込むので、NPNTr6も動作する。
1の電源電圧値VCCが充分に高い時、基準端子2の基
準電圧値VREFが、NPNTr9のベース・エミッタ
間電圧VBE9よりも大きくなるとNPNTr9が動作
し、NPNTr9のコレクタがPNPTr11,PNP
Tr12のベース電流を吸い込み、PNPTr11及び
PNPTr12のエミッタ・ベース間電圧が生じて動作
し、且つNPNTr6のエミッタ電流をNPNTr9が
吸い込むので、NPNTr6も動作する。
【0043】PNPTr11の動作により、NPNTr
8の電流が供給され、NPNTr8が動作する。NPN
Tr8とカレントミラーを構成するNPNTr7及びN
PNTr10も同様に動作する。NPNTr7が動作す
ることにより、NPNTr6のエミッタ電流及びNPN
Tr11,PNPTr12のベース電流を吸い込み、定
電流回路動作になる。
8の電流が供給され、NPNTr8が動作する。NPN
Tr8とカレントミラーを構成するNPNTr7及びN
PNTr10も同様に動作する。NPNTr7が動作す
ることにより、NPNTr6のエミッタ電流及びNPN
Tr11,PNPTr12のベース電流を吸い込み、定
電流回路動作になる。
【0044】PNPTr12のコレクタ電流が抵抗20
に流れ込む為、抵抗20の抵抗値R20の両端に発生す
る電圧VR20が高くなり、次の(16),(17)式
となる。
に流れ込む為、抵抗20の抵抗値R20の両端に発生す
る電圧VR20が高くなり、次の(16),(17)式
となる。
【0045】 VBE9<VREF−VE9 …(16) ここで、VBE9はNPNTr9のベース・エミッタ間
電圧、VE9はNPNTr9のエミッタ電圧。
電圧、VE9はNPNTr9のエミッタ電圧。
【0046】 VE9=(IE9+IC12)×R20=IC12×R20(近似式)=VR 20 …(17) 前記(16),(17)式となる様に、抵抗20の抵抗
値R20を設定すれば、前記(16)式の関係より、V
BE9が小さくなることによりNPNTr9が動作を停
止し、起動回路動作は終了する。
値R20を設定すれば、前記(16)式の関係より、V
BE9が小さくなることによりNPNTr9が動作を停
止し、起動回路動作は終了する。
【0047】図1において、本実施例の定電流回路は電
源電圧の下限値VCC(MIN)が、次の(18)式で
きまる。
源電圧の下限値VCC(MIN)が、次の(18)式で
きまる。
【0048】 VCC(MIN)≧VREF …(18) かつ、前記式(10)の条件を満足すれば、VCCとV
REFとが同電位となっても正常に定電流回路は動作可
能となり、VCCの動作範囲を大きくできるという効果
を得ることができる。
REFとが同電位となっても正常に定電流回路は動作可
能となり、VCCの動作範囲を大きくできるという効果
を得ることができる。
【0049】図2は本発明の第2の実施例の定電流回路
を示した回路図である。図2において、図1と共通する
部分に関しては、同一記号を付した。
を示した回路図である。図2において、図1と共通する
部分に関しては、同一記号を付した。
【0050】図2において、本実施例は、NPNTr9
のエミッタと抵抗20との共通接続点に、PNPTr1
3のエミッタを接続し、NPNTr5のエミッタと抵抗
15との共通接続点にPNPTr13のベースを接続
し、さらにこのPNPTr13のコレクタは電源端子と
他端子3に接続している。その他の回路部分は図1と共
通する。
のエミッタと抵抗20との共通接続点に、PNPTr1
3のエミッタを接続し、NPNTr5のエミッタと抵抗
15との共通接続点にPNPTr13のベースを接続
し、さらにこのPNPTr13のコレクタは電源端子と
他端子3に接続している。その他の回路部分は図1と共
通する。
【0051】本実施例の回路動作においても、前記第1
の実施例と同等の作用・効果を得ることができる。
の実施例と同等の作用・効果を得ることができる。
【0052】図1の回路において、たとえば電源電圧V
CCが高くなり、抵抗20の抵抗値R20の両端に発生
する電圧VR20が高くなると、NPNTr9のエミッ
タ電圧VE9が高くなり、NPNTr9のベースとエミ
ッタの電位が逆転し逆バイアスの状態となり、極端な場
合には、エミッタ・ベース間でブレークダウンを起こ
し、NPNTr9が劣化・破壊もしくは動作異常となる
恐れが考えられる。
CCが高くなり、抵抗20の抵抗値R20の両端に発生
する電圧VR20が高くなると、NPNTr9のエミッ
タ電圧VE9が高くなり、NPNTr9のベースとエミ
ッタの電位が逆転し逆バイアスの状態となり、極端な場
合には、エミッタ・ベース間でブレークダウンを起こ
し、NPNTr9が劣化・破壊もしくは動作異常となる
恐れが考えられる。
【0053】ところが、図2の回路においては、PNP
Tr13を挿入することにより、NPNTr9のベース
とエミッタの電位を等しくし、図1の弱点であるNPN
Tr9の劣化・破壊もしくは動作異常を完全に防止する
ことができる。
Tr13を挿入することにより、NPNTr9のベース
とエミッタの電位を等しくし、図1の弱点であるNPN
Tr9の劣化・破壊もしくは動作異常を完全に防止する
ことができる。
【0054】図3は本発明の第3の実施例の定電流回路
を示す回路図である。
を示す回路図である。
【0055】図3において、本実施例は、図2における
第2の実施例中のNPN型トランジスタをPNP型トラ
ンジスタに、PNP型トランジスタをNPN型トランジ
スタに、それぞれ置き換えた回路であり、これにともな
い抵抗や接続配線関係等を変更しており、動作機能は図
2と同様である。
第2の実施例中のNPN型トランジスタをPNP型トラ
ンジスタに、PNP型トランジスタをNPN型トランジ
スタに、それぞれ置き換えた回路であり、これにともな
い抵抗や接続配線関係等を変更しており、動作機能は図
2と同様である。
【0056】尚、図3中のNPN型トランジスタ13′
の無い場合を、本発明の第4の実施例の定電流回路とす
ることもできる。この場合、本第4の実施例は、その動
作機能は図1と同様である。
の無い場合を、本発明の第4の実施例の定電流回路とす
ることもできる。この場合、本第4の実施例は、その動
作機能は図1と同様である。
【0057】図3において、PNP型トランジスタ
5′,6′,7′,8′,9′,10′と、NPN型ト
ランジスタ11′,12′,13′と、抵抗14〜20
と、入力端子1,2,3と、出力端子4とを備えてい
る。
5′,6′,7′,8′,9′,10′と、NPN型ト
ランジスタ11′,12′,13′と、抵抗14〜20
と、入力端子1,2,3と、出力端子4とを備えてい
る。
【0058】以上説明したように、本発明の第1乃至第
4の実施例の定電流回路によれば、例えばベースが基準
電圧入力端子に接続された入力のNPNトランジスタと
このNPNトランジスタにより設定された電流をNPN
トランジスタとPNPトランジスタを用いて定電流を発
生する回路と、この回路を起動する起動回路と定常動作
時起動用NPNトランジスタのベースとエミッタが逆転
し逆バイアスの状態とならないように電圧クランプ回路
とを設けた場合には、電源端子と基準電圧入力端子とが
接続された状態でも安定に定電流回路が動作するという
効果があり、また特にPNPトランジスタ11のコレク
タ電流はPNPトランジスタ11のエミッタ面積又は抵
抗17の抵抗値を変更することにより、容易に設定でき
るという効果もある。
4の実施例の定電流回路によれば、例えばベースが基準
電圧入力端子に接続された入力のNPNトランジスタと
このNPNトランジスタにより設定された電流をNPN
トランジスタとPNPトランジスタを用いて定電流を発
生する回路と、この回路を起動する起動回路と定常動作
時起動用NPNトランジスタのベースとエミッタが逆転
し逆バイアスの状態とならないように電圧クランプ回路
とを設けた場合には、電源端子と基準電圧入力端子とが
接続された状態でも安定に定電流回路が動作するという
効果があり、また特にPNPトランジスタ11のコレク
タ電流はPNPトランジスタ11のエミッタ面積又は抵
抗17の抵抗値を変更することにより、容易に設定でき
るという効果もある。
【0059】これにより、本実施例は、電源端子と基準
電圧入力端子が同電位になる迄電源端子の電圧が下がっ
た状態でも、安定に動作可能であるため、電源端子の動
作範囲を大きくできるという効果を有する。
電圧入力端子が同電位になる迄電源端子の電圧が下がっ
た状態でも、安定に動作可能であるため、電源端子の動
作範囲を大きくできるという効果を有する。
【0060】次に、図2の回路動作について説明する。
以下の説明で特にことわらない限り、IENはトランジ
スタNのエミッタ電流、ICNはトランジスタNのコレ
クタ電流、IBNはトランジスタNのベース電流、hF
ENはトランジスタNの電流増幅率、VBENはトラン
ジスタNのベース・エミッタ間電圧、VENはトランジ
スタNのエミッタ電位、VRNは抵抗Nの抵抗値RNの
両端に発生する電圧、VREFは基準端子2の基準電圧
とする(ただし、N=1,2,3,…)。また、Iは抵
抗15に流れる電流とする。
以下の説明で特にことわらない限り、IENはトランジ
スタNのエミッタ電流、ICNはトランジスタNのコレ
クタ電流、IBNはトランジスタNのベース電流、hF
ENはトランジスタNの電流増幅率、VBENはトラン
ジスタNのベース・エミッタ間電圧、VENはトランジ
スタNのエミッタ電位、VRNは抵抗Nの抵抗値RNの
両端に発生する電圧、VREFは基準端子2の基準電圧
とする(ただし、N=1,2,3,…)。また、Iは抵
抗15に流れる電流とする。
【0061】定電流回路における設定電流Iは、次の
(19)式のように設定する。
(19)式のように設定する。
【0062】 I=(VREF−VBE5)/R15 …(19) トランジスタ5のコレクタ電流IC5は、次の(20)
式となる。
式となる。
【0063】 IC5=I−IB5=I−(IC5/hFE5) …(20) ここで、Iはトランジスタ5のエミッタ電流である。
【0064】抵抗14の抵抗値R14に流れる電流をI
14とすると、この電流I14は次の(21)式とな
る。
14とすると、この電流I14は次の(21)式とな
る。
【0065】 I14=IC5+IB6=I−(IC5/hFE5)+(IC6/hFE6) …(21) 次に抵抗17の抵抗値R17に流れる電流をI17とす
ると、この電流I17は次の(22)式となる。
ると、この電流I17は次の(22)式となる。
【0066】 I17=(I14・R14+VBE6−VBE11)/R17 …(22) 電源電圧VCCが基準電圧VREFと同電位となって
も、トランジスタ5が飽和せず、前記(19),(2
1),(22)式を満足するためには、次の(23)式
の条件を満足する必要がある。
も、トランジスタ5が飽和せず、前記(19),(2
1),(22)式を満足するためには、次の(23)式
の条件を満足する必要がある。
【0067】 VBE5−VR14>VCE(SAT)5 …(23) ここで、VCE(SAT)5は、トランジスタ5の飽和
時のコレクタ・エミッタ間電圧。
時のコレクタ・エミッタ間電圧。
【0068】トランジスタ11のコレクタ電流IC11
は、次の(24)式となる。
は、次の(24)式となる。
【0069】 IC11=I17−IB11 =(I14・R14+VBE6−VBE11)/R17−IC11/ hFE11 …(24) トランジスタ8を基準とし、トランジスタ7とトランジ
スタ10とで構成されるカレントミラー回路において、
トランジスタの形状が、半導体基板上等しい場合、求め
る出力端子4の出力電流ILは、次式となる。
スタ10とで構成されるカレントミラー回路において、
トランジスタの形状が、半導体基板上等しい場合、求め
る出力端子4の出力電流ILは、次式となる。
【0070】 IL=IC11−IB7−IB8−IB10 =IC11−(IC7/hFE7)−(IC8/hFE
8)−(IL/hFE10) これから、次式が得られる。
8)−(IL/hFE10) これから、次式が得られる。
【0071】 IL=(IC11−IC7/hFE7−IC8/hFE8)/(1+1/hF E10) …(25) 従って、IとILとの関係式は、前記(19),(2
0),(21),(22),(24),(25)式か
ら、次の(26)式が得られる。
0),(21),(22),(24),(25)式か
ら、次の(26)式が得られる。
【0072】
【0073】 IL=(I・R14+VBE6−VBE11)/R17 …(27) ここで、電流増幅率hFEは、充分大きく1/hFEN
を無視できるものとする。
を無視できるものとする。
【0074】R17=R14・VBE11=VBE6と
設定した場合、 IL≒I …(28) と表わされる。
設定した場合、 IL≒I …(28) と表わされる。
【0075】又、起動回路の動作は、電源端子の一端子
1の電源電圧VCCが充分に高い時、基準端子2の基準
電圧値VREFがトランジスタ9のベース・エミッタ間
電圧VBE9よりも大きくなると、トランジスタ9が動
作し、トランジスタ9のコレクタがトランジスタ11,
12のベース電流を吸い込み、トランジスタ11及びト
ランジスタ12のエミッタ・ベース間電圧が生じて動作
し、且つトランジスタ6のエミッタ電流をトランジスタ
9が吸い込むので、トランジスタ6も動作する。
1の電源電圧VCCが充分に高い時、基準端子2の基準
電圧値VREFがトランジスタ9のベース・エミッタ間
電圧VBE9よりも大きくなると、トランジスタ9が動
作し、トランジスタ9のコレクタがトランジスタ11,
12のベース電流を吸い込み、トランジスタ11及びト
ランジスタ12のエミッタ・ベース間電圧が生じて動作
し、且つトランジスタ6のエミッタ電流をトランジスタ
9が吸い込むので、トランジスタ6も動作する。
【0076】トランジスタ11の動作により、トランジ
スタ8に電流が供給され、トランジスタ8が動作する。
トランジスタ8とカレントミラーを構成するトランジス
タ7及びトランジスタ10も同様に動作する。
スタ8に電流が供給され、トランジスタ8が動作する。
トランジスタ8とカレントミラーを構成するトランジス
タ7及びトランジスタ10も同様に動作する。
【0077】トランジスタ7が動作することにより、ト
ランジスタ6のエミッタ電流、及びトランジスタ11,
12のベース電流を吸い込み、定電流回路動作になる。
ランジスタ6のエミッタ電流、及びトランジスタ11,
12のベース電流を吸い込み、定電流回路動作になる。
【0078】トランジスタ12のコレクタ電流が抵抗2
0に流れ込む為、抵抗20の抵抗値R20の両端に発生
する電圧VR20が高くなる。
0に流れ込む為、抵抗20の抵抗値R20の両端に発生
する電圧VR20が高くなる。
【0079】 VBE9>VREF−VE9 …(29) VBE9=(IE9+IC12)×R20≒IC12×R20=VR20 …(30) となる様に、抵抗20の抵抗値R20を設定すれば、上
記(29)式の関係より、(VREF−VE9)が小さ
くなることにより、トランジスタ9が動作を停止し、起
動回路動作は終了する。
記(29)式の関係より、(VREF−VE9)が小さ
くなることにより、トランジスタ9が動作を停止し、起
動回路動作は終了する。
【0080】図2において、この定電流回路は電源電圧
の下限値VCC(MIN)が、 VCC(MIN)≒VREF …(31) できまり、且つ上式(23)の条件を満足すれば、VC
CとVREFとが同電位となっても、正常に定電流回路
は動作可能となり、VCCの動作範囲を大きくできると
いう効果を得る。
の下限値VCC(MIN)が、 VCC(MIN)≒VREF …(31) できまり、且つ上式(23)の条件を満足すれば、VC
CとVREFとが同電位となっても、正常に定電流回路
は動作可能となり、VCCの動作範囲を大きくできると
いう効果を得る。
【0081】また、電源電圧VCCが高くなると、トラ
ンジスタ12のコレクタ・エミッタ間電圧が大きくな
り、抵抗R20への電流供給能力が増大し、VR20が
高くなる。抵抗20の両端電圧VR20が高くなると、
トランジスタ9のエミッタ電圧VE9が高くなり、トラ
ンジスタ9のベースとエミッタの電位が逆転し、逆バイ
アスの状態となり、逆バイアスが大きくなると、エミッ
タ・ベース間でブレークダウンを起こし、劣化・破壊す
る。
ンジスタ12のコレクタ・エミッタ間電圧が大きくな
り、抵抗R20への電流供給能力が増大し、VR20が
高くなる。抵抗20の両端電圧VR20が高くなると、
トランジスタ9のエミッタ電圧VE9が高くなり、トラ
ンジスタ9のベースとエミッタの電位が逆転し、逆バイ
アスの状態となり、逆バイアスが大きくなると、エミッ
タ・ベース間でブレークダウンを起こし、劣化・破壊す
る。
【0082】そこで、トランジスタ13を挿入すること
により、トランジスタ9のベースとエミッタの電位を等
しくし、電源電圧VCCが高くなっても、トランジスタ
9の劣化・破壊を防止することができる。
により、トランジスタ9のベースとエミッタの電位を等
しくし、電源電圧VCCが高くなっても、トランジスタ
9の劣化・破壊を防止することができる。
【0083】これにより、本実施例は、電源端子と基準
電圧入力端子が同電位になる迄電源端子の電圧が下がっ
た状態でも、安定に動作可能であるため、電源端子の動
作範囲を大きくできるという効果を有する。
電圧入力端子が同電位になる迄電源端子の電圧が下がっ
た状態でも、安定に動作可能であるため、電源端子の動
作範囲を大きくできるという効果を有する。
【0084】前述した第2の実施例の定電流回路では、
トランジスタ12のコレクタ電圧VC(Q12)は、V
C(Q12)=VREF−VBEQ5+VBEQ13で
決まる。しかし、電源電圧VCCが低くなると、上式よ
りVC(Q12)はVCCに近づく。
トランジスタ12のコレクタ電圧VC(Q12)は、V
C(Q12)=VREF−VBEQ5+VBEQ13で
決まる。しかし、電源電圧VCCが低くなると、上式よ
りVC(Q12)はVCCに近づく。
【0085】例えば、VREF=VCCとなった場合、
VBEQ5≒VBEQ13とすると、VC(Q12)≒
VCCとなり、トランジスタ12のコレクタ電位とエミ
ッタ電位とは同電位に近づき、トランジスタ12は飽和
状態となり、カレントミラーの動作点がずれて、I1が
ILと等しくなくなり、電源電圧VCCの動作範囲が狭
くなってしまう。
VBEQ5≒VBEQ13とすると、VC(Q12)≒
VCCとなり、トランジスタ12のコレクタ電位とエミ
ッタ電位とは同電位に近づき、トランジスタ12は飽和
状態となり、カレントミラーの動作点がずれて、I1が
ILと等しくなくなり、電源電圧VCCの動作範囲が狭
くなってしまう。
【0086】特に低電圧動作が要求される電源回路で
は、VCC=VREFでも動作を要求される為、第1の
実施例の回路では不十分である。
は、VCC=VREFでも動作を要求される為、第1の
実施例の回路では不十分である。
【0087】本発明の第5の実施例では、以上の欠点を
解消して、VCC≧VREFで定電流を流すことのでき
る定電流回路を提供する。
解消して、VCC≧VREFで定電流を流すことのでき
る定電流回路を提供する。
【0088】本発明の第5の実施例の定電流回路を示す
図4を参照すると、この実施例は、NPN型トランジス
タ5のエミッタとPNP型トランジスタ13のベース及
び抵抗15の一端との間に抵抗21を接続している以外
は、図2と共通するため、同図と共通の参照数字を付す
に留め、説明を省略する。
図4を参照すると、この実施例は、NPN型トランジス
タ5のエミッタとPNP型トランジスタ13のベース及
び抵抗15の一端との間に抵抗21を接続している以外
は、図2と共通するため、同図と共通の参照数字を付す
に留め、説明を省略する。
【0089】尚、抵抗21を含む基準電流設定回路3
1′,同抵抗21を含むクランプ回路34′として示
し、図2と区別している。ここで、VREFは定電流回
路の基準電圧、Iは抵抗15に流れる電流とする。これ
以外は図2の説明と共通する。
1′,同抵抗21を含むクランプ回路34′として示
し、図2と区別している。ここで、VREFは定電流回
路の基準電圧、Iは抵抗15に流れる電流とする。これ
以外は図2の説明と共通する。
【0090】この定電流回路における設定電流Iは、次
の(32)式となる。
の(32)式となる。
【0091】 I=IE5+IB13=(VREF−VBE5)/(R21+R15)+IC 13/hFE13 …(32) ここで、hFEが充分に大きく無視できるものとする
と、次の(33)式となる。
と、次の(33)式となる。
【0092】 I≒IE5=(VREF−VBE5)/(R21+R15) …(33) NPNトランジスタ(Tr)8のNPNTr10におい
ても、カレントミラー回路となっているので、求める出
力端子4の出力電流ILは前記(25)式となる。ただ
し、NPNTr8とNPNTr10はTrの形状が等し
い。
ても、カレントミラー回路となっているので、求める出
力端子4の出力電流ILは前記(25)式となる。ただ
し、NPNTr8とNPNTr10はTrの形状が等し
い。
【0093】よって、IとILの関係は上記式(3
2),(20),(21),(22),(24),(2
5)を用いると、前記(26)式となる。
2),(20),(21),(22),(24),(2
5)を用いると、前記(26)式となる。
【0094】ここで、電流増幅率hFEは充分に大きく
無視できるものとすると、ILは前記(27)式で表わ
され、R17=R14,VBE11=VBE6と設定し
た場合、IL≒Iと表わされる。
無視できるものとすると、ILは前記(27)式で表わ
され、R17=R14,VBE11=VBE6と設定し
た場合、IL≒Iと表わされる。
【0095】NPNTr9のエミッタ電位VE9は、次
の(34)式となる。
の(34)式となる。
【0096】 VE9=VREF−VBE5−R21×(VREF−VBE5)/(R15+ R21)+VBE13 …(34) NPNTr9のベース電位VB9をVB9≒VREFと
すれば、次の(35)式が得られる。
すれば、次の(35)式が得られる。
【0097】 VB9−VE9=VREF−〔VREF−VBE5+R21×(VREF−V BE5)/(R15+R21)+VBE13〕=VBE5−VBE13+R21 ×(VREF−VBE5)/(R15+R21)≒R21×(VREF−VBE 5)/(R15+R21) …(35) 電源電圧VCCが基準電圧VREFと同電位になっても
PNPTr12が飽和せず、NPNTr9のベースとエ
ミッタの電位が逆バイアスの状態にならず、前記式(3
4),(35)を満足するためには、下記条件を満足す
るようにR15,R21を設定しなければならない。
PNPTr12が飽和せず、NPNTr9のベースとエ
ミッタの電位が逆バイアスの状態にならず、前記式(3
4),(35)を満足するためには、下記条件を満足す
るようにR15,R21を設定しなければならない。
【0098】 VCE(SAT)12<R21×(VREF−VBE5)/(R15+R21 )<VBE9 …(36) ここで、VCE(SAT)12はPNPTr12の飽和
時のコレクタ・エミッタ間電圧。
時のコレクタ・エミッタ間電圧。
【0099】上記(36)式の条件を満足すれば、VC
CとVREFとが同電位となっても正常に定電流回路は
動作可能となり、VCCの動作範囲を大きくできるとい
う効果を得る。
CとVREFとが同電位となっても正常に定電流回路は
動作可能となり、VCCの動作範囲を大きくできるとい
う効果を得る。
【0100】本発明の第6の実施例を示した図5におい
て、図4と共通する部分に関しては同一記号を付した。
て、図4と共通する部分に関しては同一記号を付した。
【0101】この実施例では、PNPTr13のエミッ
タにNPNTr22のコレクタを接続し、PNPTr1
3のコレクタにNPNTr22のベースを接続し、NP
NTr22のエミッタを電源端子の他端子3に接続して
いる。
タにNPNTr22のコレクタを接続し、PNPTr1
3のコレクタにNPNTr22のベースを接続し、NP
NTr22のエミッタを電源端子の他端子3に接続して
いる。
【0102】図4において、PNPTr13のhFEが
極端に小さくなると、PNPTr13のベース電流が大
きくなり、抵抗15に流れる電流Iが変動して、ILも
変動してしまう心配があるが、図6においてはNPNT
r22を挿入することにより、hFEの劣化によるIの
変動を防止できる。その他の動作は図4と共通するた
め、図示するに留め、説明を省略する。
極端に小さくなると、PNPTr13のベース電流が大
きくなり、抵抗15に流れる電流Iが変動して、ILも
変動してしまう心配があるが、図6においてはNPNT
r22を挿入することにより、hFEの劣化によるIの
変動を防止できる。その他の動作は図4と共通するた
め、図示するに留め、説明を省略する。
【0103】以上説明したように、本実施例の定電流回
路は、ベースが基準端子に接続された入力のNPNトラ
ンジスタとこのNPNトランジスタにより設定された電
流をNPNトランジスタとPNPトランジスタとを用い
て定電流を発生する回路と、この回路を起動する起動回
路と定常動作時起動用NPNトランジスタのベースとエ
ミッタが逆転し逆バイアスの状態とならないように電圧
クランプ回路を有しており、電源端子と基準端子が接続
された状態でも安定に定電流回路が動作するように構成
されている。
路は、ベースが基準端子に接続された入力のNPNトラ
ンジスタとこのNPNトランジスタにより設定された電
流をNPNトランジスタとPNPトランジスタとを用い
て定電流を発生する回路と、この回路を起動する起動回
路と定常動作時起動用NPNトランジスタのベースとエ
ミッタが逆転し逆バイアスの状態とならないように電圧
クランプ回路を有しており、電源端子と基準端子が接続
された状態でも安定に定電流回路が動作するように構成
されている。
【0104】更に、PNPTr11のコレクタ電流はP
NPTr11のエミッタ面積又は抵抗17の抵抗値を変
更することにより、容易に設定できる効果も有する。
NPTr11のエミッタ面積又は抵抗17の抵抗値を変
更することにより、容易に設定できる効果も有する。
【0105】上述した通り、本実施例によれば、電源端
子と基準端子が同電位になるまで電源端子の電圧が下が
った状態でも安定に動作可能であるため、電源端子の動
作範囲を大きくできるという効果を有する。
子と基準端子が同電位になるまで電源端子の電圧が下が
った状態でも安定に動作可能であるため、電源端子の動
作範囲を大きくできるという効果を有する。
【0106】図4の動作について図面を参照して説明す
る。
る。
【0107】ここで、特にことわらない限り、VBEN
はTrNのベース・エミッタ間電圧、VCCは電源端子
の一端子の電源電圧、IENはTrNのエミッタ電流、
ICNはTrNのコレクタ電流、IBNはTrNのベー
ス電流、hFENはTrNの電流増幅率、VENはTr
Nのエミッタ電位、VRNは抵抗Nの抵抗値RNの両端
に発生する電圧、VREFは基準端子2の基準電圧、I
Nは抵抗Nに流れる電流、VBNはTrNのベース電
位、VBCNはTrNのベース・コレクタ間電圧、VC
NはTrNのコレクタ電位、RNは抵抗Nの抵抗値とす
る(ただし、N=1,2,3,…)。
はTrNのベース・エミッタ間電圧、VCCは電源端子
の一端子の電源電圧、IENはTrNのエミッタ電流、
ICNはTrNのコレクタ電流、IBNはTrNのベー
ス電流、hFENはTrNの電流増幅率、VENはTr
Nのエミッタ電位、VRNは抵抗Nの抵抗値RNの両端
に発生する電圧、VREFは基準端子2の基準電圧、I
Nは抵抗Nに流れる電流、VBNはTrNのベース電
位、VBCNはTrNのベース・コレクタ間電圧、VC
NはTrNのコレクタ電位、RNは抵抗Nの抵抗値とす
る(ただし、N=1,2,3,…)。
【0108】基準電流設定回路31′における設定電流
Iは次式となる。
Iは次式となる。
【0109】I=IE5+IB13=〔(VREF−V
BE5)/(R21+R15)〕+(IC13/hFE
13) ここで、hFEが充分に大きく無視できるものとすると
次式となる。
BE5)/(R21+R15)〕+(IC13/hFE
13) ここで、hFEが充分に大きく無視できるものとすると
次式となる。
【0110】 I≒IE5=(VREF−VBE5)/(R21+R15) …(37) また、NPNTr5のコレクタ電流IC5は、(38)
式となる。
式となる。
【0111】 IC5=I−IB5=I−(IC5/hFE5) …(38) 抵抗14の抵抗値R14に流れる電流をI14とする
と、次の(39)式となる。
と、次の(39)式となる。
【0112】I14=IC5+IB6=I−(IC5/
hFE5)+(IC6/hFE6) 次に抵抗17の抵抗値R17に流れる電流をI17とす
ると、次式となる。
hFE5)+(IC6/hFE6) 次に抵抗17の抵抗値R17に流れる電流をI17とす
ると、次式となる。
【0113】 I17=(I14・R14+VBE6−VBE11)/R17 …(40) 電源電圧VCCが基準電圧VREFと同電位になっても
NPNTr5が飽和せず、前記(37),(39),
(40)式を満足するためには、下記条件を満足する必
要がある。
NPNTr5が飽和せず、前記(37),(39),
(40)式を満足するためには、下記条件を満足する必
要がある。
【0114】 VBE5−VR14>VCE(SAT)5 …(41) VCE(SAT)5はNPNTr5の飽和時のコレクタ
・エミッタ間電圧。
・エミッタ間電圧。
【0115】PNPTr11のコレクタ電流IC11は
次式となる。
次式となる。
【0116】 IC11=I17−IB11={(I14・R14+VBE6−VBE11) /R17}−(IC11/hFE11) …(42) NPNTr8を基準とし、NPNTr7とNPNTr1
0で構成されるカレントミラー回路において、Trの形
状が等しい場合、求める出力端子4の出力電流ILは、
次式となる。
0で構成されるカレントミラー回路において、Trの形
状が等しい場合、求める出力端子4の出力電流ILは、
次式となる。
【0117】IL=IC11−IB7−IB8−IB1
0=IC11−(IC7/hFE7)−(IC8/hF
E8)−(IL/hFE10) これを整理すると次式となる。
0=IC11−(IC7/hFE7)−(IC8/hF
E8)−(IL/hFE10) これを整理すると次式となる。
【0118】 IL={IC11−(IC7/hFE7)−(IC8/hFE8)}/(1+ 1/hFE10) …(43) よってIとILの関係は、前記(37),(38),
(39),(42),(43)式より、次式となる。
(39),(42),(43)式より、次式となる。
【0119】
【0120】ここで電流増幅率hFEは充分に大きく無
視できるものとすると、次式で示される。
視できるものとすると、次式で示される。
【0121】 IL≒(I15・R14+VBE6−VBE11)/R17 …(45) R17=R14,VBE11=VBE6と設定した場
合、次の(46)式で示される。
合、次の(46)式で示される。
【0122】 IL≒I …(46) 又、起動回路33の動作は、電源端子の一端子1の電源
電圧値VCCが充分に高い時、基準端子2の基準電圧値
VREFが、NPNTr9のベース・エミッタ間電圧V
BE9よりも大きくなるとNPNTr9が動作し、NP
NTr9のコレクタがPNPTr11,PNPTr12
のベース電流を吸い込み、PNPTr11及びPNPT
r12のベース・エミッタ間電圧VBE11,VBE1
2が生じて動作し、且つNPNTr6のエミッタ電流を
NPNTr9が吸い込むので、NPNTr6も動作す
る。PNPTr11の動作により、NPNTr8に電流
が供給され、NPNTr8が動作する。
電圧値VCCが充分に高い時、基準端子2の基準電圧値
VREFが、NPNTr9のベース・エミッタ間電圧V
BE9よりも大きくなるとNPNTr9が動作し、NP
NTr9のコレクタがPNPTr11,PNPTr12
のベース電流を吸い込み、PNPTr11及びPNPT
r12のベース・エミッタ間電圧VBE11,VBE1
2が生じて動作し、且つNPNTr6のエミッタ電流を
NPNTr9が吸い込むので、NPNTr6も動作す
る。PNPTr11の動作により、NPNTr8に電流
が供給され、NPNTr8が動作する。
【0123】NPNTr8とカレントミラーを構成する
NPNTr7及びNPNTr10も同様に動作する。N
PNTr7が動作することにより、NPNTr6のエミ
ッタ電流及びPNPTr11,PNPTr12のベース
電流を吸い込み、定電流回路動作になる。
NPNTr7及びNPNTr10も同様に動作する。N
PNTr7が動作することにより、NPNTr6のエミ
ッタ電流及びPNPTr11,PNPTr12のベース
電流を吸い込み、定電流回路動作になる。
【0124】クランプ回路34′の動作において、NP
NTr9のエミッタ電位VE9は、次式となる。
NTr9のエミッタ電位VE9は、次式となる。
【0125】
【0126】NPNTr9のベース電位VB9をVB9
≒VREFとすれば、次の(48)式となる。
≒VREFとすれば、次の(48)式となる。
【0127】
【0128】ただし、VBE5≒VBE13とする。
【0129】電源電圧VCCが基準電圧VREFと同電
位になってもPNPTr12が飽和せず、NPNTr9
のベースとエミッタの電位が逆バイアスの状態になら
ず、前記(39),(40),(46)式を満足するた
めには、下記条件を満足するようにR15,R21を設
定しなければならない。
位になってもPNPTr12が飽和せず、NPNTr9
のベースとエミッタの電位が逆バイアスの状態になら
ず、前記(39),(40),(46)式を満足するた
めには、下記条件を満足するようにR15,R21を設
定しなければならない。
【0130】
【0131】VCE(SAT)12はPNPTr12の
飽和時のコレクタ・エミッタ間電圧上記(49)式の条
件を満足すれば、VCCとVREFが同電位となって
も、クランプ回路34が正常に動作し、カレントミラー
回路32は正常動作可能となり、VCCの動作範囲を大
きくできる。
飽和時のコレクタ・エミッタ間電圧上記(49)式の条
件を満足すれば、VCCとVREFが同電位となって
も、クランプ回路34が正常に動作し、カレントミラー
回路32は正常動作可能となり、VCCの動作範囲を大
きくできる。
【0132】図4の定電流回路では、NPNTr9のコ
レクタ電位VC9は次式で決まる。VCC=VREF時
において、 VC9=VCC−I14・R14−VBE6 …(50) VBE9≒VREF=VCCとなるので、次式となる。
レクタ電位VC9は次式で決まる。VCC=VREF時
において、 VC9=VCC−I14・R14−VBE6 …(50) VBE9≒VREF=VCCとなるので、次式となる。
【0133】 VBC9=VB9−VC9=VCC−(VCC−I14・R14−VBE6) =VBE6+I14・R14>VBE9 …(51) しかし、NPNTr9のベース電位よりコレクタ電位が
(51)式のようにVBE6+I14・R14だけ下が
り、コレクタ・ベース間において、PN接合が順方向で
導通し、ベースよりコレクタに電流が流れる為、電源端
子の一端子1から基準端子2に流れる電流IREFが増
加するという問題点があった。
(51)式のようにVBE6+I14・R14だけ下が
り、コレクタ・ベース間において、PN接合が順方向で
導通し、ベースよりコレクタに電流が流れる為、電源端
子の一端子1から基準端子2に流れる電流IREFが増
加するという問題点があった。
【0134】又、NPNTr9のベースよりコレクタに
電流が流れ、NPNTr7のコレクタに流れ込み、NP
NTr10のコレクタを出力端子4とし、NPNTr
6,NPNTr7,NPNTr8,NPNTr10,P
NPTr11,抵抗17で構成するカレントミラー回路
32の設定電流がずれるという問題点もあった。
電流が流れ、NPNTr7のコレクタに流れ込み、NP
NTr10のコレクタを出力端子4とし、NPNTr
6,NPNTr7,NPNTr8,NPNTr10,P
NPTr11,抵抗17で構成するカレントミラー回路
32の設定電流がずれるという問題点もあった。
【0135】この問題点を解決した本発明の第7,第8
の実施例を、図6,図7を参照して説明する。図6は本
発明の第7の実施例の回路図である。尚、図中図4の実
施例と共通する部分に関しては、同一記号を付した。
の実施例を、図6,図7を参照して説明する。図6は本
発明の第7の実施例の回路図である。尚、図中図4の実
施例と共通する部分に関しては、同一記号を付した。
【0136】図6において、1は電源端子の一端子(V
CC)、2は基準端子(REF),3は電源端子の他端
子(GND)、4は出力端子、5,6,7,8,9,1
0はNPNTr、11,12,13,22,23はPN
PTr、14,15,16,17,18,19,20,
21は抵抗である。
CC)、2は基準端子(REF),3は電源端子の他端
子(GND)、4は出力端子、5,6,7,8,9,1
0はNPNTr、11,12,13,22,23はPN
PTr、14,15,16,17,18,19,20,
21は抵抗である。
【0137】NPNTr5のベースは基準端子2とし、
エミッタは互いに直列接続された抵抗21及び抵抗15
を介して電源端子の他端子3に接続し、コレクタは抵抗
14を介して電源端子の一端子1に接続し、NPNTr
5,抵抗14,15,21は基準電流設定回路31を構
成している。
エミッタは互いに直列接続された抵抗21及び抵抗15
を介して電源端子の他端子3に接続し、コレクタは抵抗
14を介して電源端子の一端子1に接続し、NPNTr
5,抵抗14,15,21は基準電流設定回路31を構
成している。
【0138】NPNTr6のベースは、NPNTr5の
コレクタと抵抗14の接続点に接続し、コレクタは電源
端子の一端子1に接続し、エミッタはNPNTr7のコ
レクタと接続する。NPNTr7のベースはNPNTr
8のコレクタとベースの接続点に接続する。PNPTr
11のコレクタはNPNTr8のコレクタとベースの接
続点に接続し、エミッタは抵抗17を介して電源端子の
一端子1に接続し、ベースはNPNTr6のエミッタと
NPNTr7のコレクタの接続点に接続する。NPNT
r10のベースはNPNTr8のコレクタとベースの接
続点に接続し、NPNTr7,NPNTr8及びNPN
Tr10のエミッタは各々電源端子の他端子3に接続
し、NPNTr10のコレクタを出力端子4とし、NP
NTr6,NPNTr7,NPNTr8,NPNTr1
0,PNPTr11,抵抗7はカレントミラー回路32
を構成している。
コレクタと抵抗14の接続点に接続し、コレクタは電源
端子の一端子1に接続し、エミッタはNPNTr7のコ
レクタと接続する。NPNTr7のベースはNPNTr
8のコレクタとベースの接続点に接続する。PNPTr
11のコレクタはNPNTr8のコレクタとベースの接
続点に接続し、エミッタは抵抗17を介して電源端子の
一端子1に接続し、ベースはNPNTr6のエミッタと
NPNTr7のコレクタの接続点に接続する。NPNT
r10のベースはNPNTr8のコレクタとベースの接
続点に接続し、NPNTr7,NPNTr8及びNPN
Tr10のエミッタは各々電源端子の他端子3に接続
し、NPNTr10のコレクタを出力端子4とし、NP
NTr6,NPNTr7,NPNTr8,NPNTr1
0,PNPTr11,抵抗7はカレントミラー回路32
を構成している。
【0139】NPNTr9のベースは抵抗15を介して
NPNTr5のベースと接続し、コレクタはPNPTr
23のコレクタとベースの接続点に接続し、エミッタは
抵抗20を介して電源端子の他端子3に接続する。PN
PTr22のベースはNPNTr23のコレクタとベー
スの接続点に接続し、コレクタはNPNTr8のコレク
タとベースの接続点に接続し、PNPTr22,PNP
Tr23のエミッタは各々電源端子の一端子1に接続す
る。PNPTr12のコレクタはNPNTr9のエミッ
タと抵抗20の接続点に接続し、ベースは抵抗18を介
してNPNTr6のエミッタとNPNTr7のコレクタ
の接続点に接続し、エミッタは抵抗19を介して電源端
子の一端子1に接続し、NPNTr9,PNPTr1
2,PNPTr22,PNPTr23,抵抗16,抵抗
18,抵抗19,抵抗20は起動回路33を構成してい
る。
NPNTr5のベースと接続し、コレクタはPNPTr
23のコレクタとベースの接続点に接続し、エミッタは
抵抗20を介して電源端子の他端子3に接続する。PN
PTr22のベースはNPNTr23のコレクタとベー
スの接続点に接続し、コレクタはNPNTr8のコレク
タとベースの接続点に接続し、PNPTr22,PNP
Tr23のエミッタは各々電源端子の一端子1に接続す
る。PNPTr12のコレクタはNPNTr9のエミッ
タと抵抗20の接続点に接続し、ベースは抵抗18を介
してNPNTr6のエミッタとNPNTr7のコレクタ
の接続点に接続し、エミッタは抵抗19を介して電源端
子の一端子1に接続し、NPNTr9,PNPTr1
2,PNPTr22,PNPTr23,抵抗16,抵抗
18,抵抗19,抵抗20は起動回路33を構成してい
る。
【0140】PNPTr13のエミッタはNPNTr9
のエミッタと抵抗20の接続点に接続し、ベースは抵抗
21と抵抗15の接続点に接続し、コレクタは電源端子
の他端子3に接続し、PNPTr13,抵抗15,抵抗
21はクランプ回路を構成している。
のエミッタと抵抗20の接続点に接続し、ベースは抵抗
21と抵抗15の接続点に接続し、コレクタは電源端子
の他端子3に接続し、PNPTr13,抵抗15,抵抗
21はクランプ回路を構成している。
【0141】図6の動作について図面を参照して説明す
る。
る。
【0142】ここで、特にことわらない限り、VBEN
はTrNのベース・エミッタ間電圧、VCCは電源端子
の一端子の電源電圧、IENはTrNのエミッタ電流、
ICNはTrNのコレクタ電流、IBNはTrNのベー
ス電流、hFENはTrNの電流増幅率、VENはTr
Nのエミッタ電位、VCNはTrNのコレクタ電位、V
BNはTrNのベース電位、、VRNは抵抗Nの抵抗値
RNの両端に発生する電圧、VREFは基準端子2の基
準電圧、VBCNはTrNのベース・コレクタ間電圧、
INは抵抗Nに流れる電流、RNは抵抗Nの抵抗値とす
る(ただし、N=1,2,3,…)。
はTrNのベース・エミッタ間電圧、VCCは電源端子
の一端子の電源電圧、IENはTrNのエミッタ電流、
ICNはTrNのコレクタ電流、IBNはTrNのベー
ス電流、hFENはTrNの電流増幅率、VENはTr
Nのエミッタ電位、VCNはTrNのコレクタ電位、V
BNはTrNのベース電位、、VRNは抵抗Nの抵抗値
RNの両端に発生する電圧、VREFは基準端子2の基
準電圧、VBCNはTrNのベース・コレクタ間電圧、
INは抵抗Nに流れる電流、RNは抵抗Nの抵抗値とす
る(ただし、N=1,2,3,…)。
【0143】基準電流設定回路31における設定電流I
は前記(37)式となる。NPNTr5のコレクタ電流
IC5は前記(38)式となる。抵抗14の抵抗値R1
4に流れる電流I14は前記(39)式となる。抵抗1
7の抵抗値R17に流れる電流I17は前記(40)式
となる。
は前記(37)式となる。NPNTr5のコレクタ電流
IC5は前記(38)式となる。抵抗14の抵抗値R1
4に流れる電流I14は前記(39)式となる。抵抗1
7の抵抗値R17に流れる電流I17は前記(40)式
となる。
【0144】電源電圧VCCが基準電圧VREFと同電
位になってもNPNTr5が飽和せず、前記(37),
(39),(40)式を満足するためには、(41)式
の条件を満足する必要がある。PNPTr11のコレク
タ電流IC11は前記(42)式となる。
位になってもNPNTr5が飽和せず、前記(37),
(39),(40)式を満足するためには、(41)式
の条件を満足する必要がある。PNPTr11のコレク
タ電流IC11は前記(42)式となる。
【0145】NPNTr8を基準とし、NPNTr7と
NPNTr10で構成されるカレントミラー回路におい
て、Trの形状が等しい場合、求める出力端子4の出力
電流ILは(43)式となる。
NPNTr10で構成されるカレントミラー回路におい
て、Trの形状が等しい場合、求める出力端子4の出力
電流ILは(43)式となる。
【0146】よって、IとILの関係は、前記(3
7),(38),(39),(42),(43)式を用
いると(26)式となる。ここで電流増幅率hFEは充
分に大きく無視できるものとすると、R17=R14,
VBE11=VBE5と設定した場合、IL≒Iと表わ
される。
7),(38),(39),(42),(43)式を用
いると(26)式となる。ここで電流増幅率hFEは充
分に大きく無視できるものとすると、R17=R14,
VBE11=VBE5と設定した場合、IL≒Iと表わ
される。
【0147】クランプ回路34の動作において、NPN
Tr9のエミッタ電位VE9は前記(47)式となる。
Tr9のエミッタ電位VE9は前記(47)式となる。
【0148】NPNTr9のベース電位VB9をVB9
≒VREFとすれば、前記(48)式となる(ただし、
VBE5=VBE13とする)。電源電位VCCが基準
電圧VREFと同電位になってもPNPTr12が飽和
せずNPNTr9のベースとエミッタの電位が逆バイア
スの状態にならず、前記(37),(40),(46)
式を満足するためには、前記(49)式の条件を満足す
るようにR15,R21を設定しなければならない。前
記(49)式の条件を満足すれば、VCCとVREFが
同電位となってもクランプ回路34が正常に動作し、カ
レントミラー回路32は正常動作となり、VCCの動作
範囲を大きくできる。
≒VREFとすれば、前記(48)式となる(ただし、
VBE5=VBE13とする)。電源電位VCCが基準
電圧VREFと同電位になってもPNPTr12が飽和
せずNPNTr9のベースとエミッタの電位が逆バイア
スの状態にならず、前記(37),(40),(46)
式を満足するためには、前記(49)式の条件を満足す
るようにR15,R21を設定しなければならない。前
記(49)式の条件を満足すれば、VCCとVREFが
同電位となってもクランプ回路34が正常に動作し、カ
レントミラー回路32は正常動作となり、VCCの動作
範囲を大きくできる。
【0149】NPNTr9のコレクタ電位VC9は次式
で決まる。
で決まる。
【0150】 VCC=VREFの時において、VC9=VCC−VBE23 …(52) VB9≒VREF=VCCとなるので、次式となる。
【0151】 VBC9=VB9−VC9=VBE23 …(53) さらに、NPNTr9のエミッタ電位は前記(47)式
となる為、NPNTr9のベース・エミッタ間電圧VB
E9が小さくなりTr動作を停止し、NPNTr9のコ
レクタがPNPTr22,PNPTr23のベース電流
を吸い込まなくなり、PNPTr22及びPNPTr2
3のベース・エミッタ間電圧VBE22,VBE23が
小さくなり起動回路33は停止する。
となる為、NPNTr9のベース・エミッタ間電圧VB
E9が小さくなりTr動作を停止し、NPNTr9のコ
レクタがPNPTr22,PNPTr23のベース電流
を吸い込まなくなり、PNPTr22及びPNPTr2
3のベース・エミッタ間電圧VBE22,VBE23が
小さくなり起動回路33は停止する。
【0152】この状態において、次の(54)式とな
る。
る。
【0153】 VBE22=VBE23≒0 …(54) 上記(53)式より、次式となる。
【0154】 VBC9=VBE23≒0 …(55) VCC=VREF≒VBE9≒VC9 …(56) 従って、ベースよりコレクタに電流が流れ込むことはな
い為、VCC=VREF時において、基準端子2に流れ
込む電流IREFは増加しないという効果を得ることが
できる。
い為、VCC=VREF時において、基準端子2に流れ
込む電流IREFは増加しないという効果を得ることが
できる。
【0155】又、NPNTr9のベースからコレクタに
電流が流れ、NPNTr7のコレクタに流れ込む電流が
なくなり、カレントミラー回路32の設定電流がずれな
い為、安定動作するという効果を得ることができる。
電流が流れ、NPNTr7のコレクタに流れ込む電流が
なくなり、カレントミラー回路32の設定電流がずれな
い為、安定動作するという効果を得ることができる。
【0156】図7は本発明の第8の実施例を示した回路
図である。尚、図6と共通する部分に関しては同一記号
を付した。
図である。尚、図6と共通する部分に関しては同一記号
を付した。
【0157】図7の実施例において、PNPTr23の
エミッタに抵抗24を接続し、PNPTr23のエミッ
タは抵抗24を介して電源端子の一端子1に接続してい
る。この回路動作においても本発明の一実施例と同等の
作用,効果を得ることができる。
エミッタに抵抗24を接続し、PNPTr23のエミッ
タは抵抗24を介して電源端子の一端子1に接続してい
る。この回路動作においても本発明の一実施例と同等の
作用,効果を得ることができる。
【0158】図7の回路図において、抵抗24を挿入す
ることにより、PNPTr22とPNPTr23で構成
しているカレントミラー回路のIC22とIC23の電
流比を容易に設定でき、起動回路33の起動特性を任意
に設定できる。
ることにより、PNPTr22とPNPTr23で構成
しているカレントミラー回路のIC22とIC23の電
流比を容易に設定でき、起動回路33の起動特性を任意
に設定できる。
【0159】以上説明したように本発明の第7,第8の
実施例の定電流回路は、NPNTrトランジスタ(以下
Trと略す)のベースが基準端子に接続された基準電流
設定回路と、この回路より設定された電流をNPNTr
とPNPTrを用いて、定電流を発生するカレントミラ
ー回路と、このカレントミラー回路を起動する起動回路
と、定常動作時起動用NPNTr9のベースとエミッタ
が逆転し、逆バイアスの状態とならないようにする電圧
クランプ回路を有しており、定常動作時起動用NPNT
r9のコレクタとベースが逆転し、PN接合の順方向で
導通し、ベースよりコレクタに電流が流れ込み、基準端
子2に流れる電流IREFが増加するのを防止するカレ
ントミラー回路を有しており、IREFが安定動作でき
るという効果を有する。
実施例の定電流回路は、NPNTrトランジスタ(以下
Trと略す)のベースが基準端子に接続された基準電流
設定回路と、この回路より設定された電流をNPNTr
とPNPTrを用いて、定電流を発生するカレントミラ
ー回路と、このカレントミラー回路を起動する起動回路
と、定常動作時起動用NPNTr9のベースとエミッタ
が逆転し、逆バイアスの状態とならないようにする電圧
クランプ回路を有しており、定常動作時起動用NPNT
r9のコレクタとベースが逆転し、PN接合の順方向で
導通し、ベースよりコレクタに電流が流れ込み、基準端
子2に流れる電流IREFが増加するのを防止するカレ
ントミラー回路を有しており、IREFが安定動作でき
るという効果を有する。
【0160】又、定常動作時起動用NPNTr9のベー
スよりコレクタに電流が流れ、NPNTr7のコレクタ
に流れ込む電流がなくなり、カレントミラー回路32の
設定電流がずれない為、安定動作するという効果を有す
る。
スよりコレクタに電流が流れ、NPNTr7のコレクタ
に流れ込む電流がなくなり、カレントミラー回路32の
設定電流がずれない為、安定動作するという効果を有す
る。
【0161】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、電源端子
と基準端子が同電位になるまで電源端子の電圧が下がっ
た状態でも安定に動作可能であるため、電源端子の動作
範囲を大きくできるという効果を有する。
と基準端子が同電位になるまで電源端子の電圧が下がっ
た状態でも安定に動作可能であるため、電源端子の動作
範囲を大きくできるという効果を有する。
【図1】本発明の第1の実施例の定電流回路を示す回路
図である。
図である。
【図2】本発明の第2の実施例の回路図である。
【図3】本発明の第3の実施例の回路図である。
【図4】本発明の第5の実施例の回路図である。
【図5】本発明の第6の実施例の回路図である。
【図6】本発明の第7の実施例の回路図である。
【図7】本発明の第8の実施例の回路図である。
【図8】従来の定電流回路の回路図である。
1 電源端子の一端子 2 基準電圧入力端子 3 電源端子の他端子 4 出力端子 5,5′,6,6′,7,7′,8,8′,9,9′,
10,10′ NPN型トランジスタ 11,11′,12,12′,13,13′,21
PNP型トランジスタ 14,15,16,17,18,19,20 抵抗 31 基準電流設定回路ブロック 32 カレントミラー回路ブロック 33 起動回路ブロック 34 クランプ回路ブロック
10,10′ NPN型トランジスタ 11,11′,12,12′,13,13′,21
PNP型トランジスタ 14,15,16,17,18,19,20 抵抗 31 基準電流設定回路ブロック 32 カレントミラー回路ブロック 33 起動回路ブロック 34 クランプ回路ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 哲也 神奈川県川崎市中原区小杉町一丁目403 番53 日本電気アイシーマイコンシステ ム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−104505(JP,A) 特開 平5−173656(JP,A) 特開 平5−250055(JP,A) 特開 平6−28048(JP,A) 特開 平2−139608(JP,A) 特開 昭63−301313(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05F 3/22 H03F 3/343
Claims (9)
- 【請求項1】 コレクタを第1の抵抗を介して電源端子
の一端子に接続し、ベースを基準電圧入力端子とし、エ
ミッタを第2の抵抗を介して電源端子の他端子に接続し
た第1のトランジスタと、コレクタを前記電源端子の一
端子に接続し、ベースを前記第1のトランジスタのコレ
クタに接続した第2のトランジスタと、ベースを前記第
2のトランジスタのエミッタに接続し、エミッタを第3
の抵抗を介して前記電源端子の一端子に接続した第3の
トランジスタとを有する第1の回路を設け、前記第2の
トランジスタのエミッタ及び前記第3のトランジスタの
コレクタと出力端子と前記他端子とに接続されたカレン
トミラー回路を設け、前記第1の回路を起動させるため
の第2の回路を設けたことを特徴とする定電流回路。 - 【請求項2】 前記カレントミラー回路が、コレクタと
ベースとを共通接続し、前記第3のトランジスタのコレ
クタに接続し、エミッタを前記他端子に接続した第4の
トランジスタと、コレクタを前記第2のトランジスタの
エミッタと前記第3のトランジスタのベースとの共通接
続点に接続し、エミッタを前記他端子に接続した第5の
トランジスタと、ベースを前記第4のトランジスタのベ
ースに接続し、エミッタを前記他端子に接続し、コレク
タを前記出力端子とした第6のトランジスタとを有する
請求項1記載の定電流回路。 - 【請求項3】 前記第2の回路が、コレクタを前記第2
のトランジスタのエミッタに接続し、ベースを第4の抵
抗を介して前記第1のトランジスタのベースに接続し、
エミッタを第5の抵抗を介して前記他端子に接続した第
7のトランジスタと、コレクタを前記第7のトランジス
タのエミッタと前記第5の抵抗との共通接続点に接続
し、ベースを第6の抵抗を介して前記第2のトランジス
タのエミッタに接続し、エミッタを第7の抵抗を介して
前記一端子に接続した第8のトランジスタとを有する請
求項1記載の定電流回路。 - 【請求項4】 コレクタを前記他端子に接続し、ベース
を前記第1のトランジスタのエミッタと前記第2の抵抗
との共通接続点に接続し、エミッタを前記第7のトラン
ジスタのエミッタに接続した第9のトランジスタを有す
る電圧クランプ回路を設けた請求項1記載の定電流回
路。 - 【請求項5】 前記第1,第2,第4,第5,第6,第
7のトランジスタがいずれもNPN型のトランジスタで
あり、前記第3,第8,第9のトランジスタがいずれも
PNP型のトランジスタである請求項及2及び3並びに
4記載の定電流回路。 - 【請求項6】 前記第1,第2,第4,第5,第6,第
7のトランジスタがいずれもPNP型のトランジスタで
あり、前記第3,第8,第9のトランジスタがいずれも
NPN型のトランジスタである請求項及2及び3並びに
4記載の定電流回路。 - 【請求項7】 基準電流設定回路と、この基準電流設定
回路により設定される設定電流を電流変換手段により変
換し、出力電流を得るカレントミラー回路と、このカレ
ントミラー回路を起動させる起動回路と、この起動回路
を定常動作時に停止させるクランプ回路とを備える定電
流回路において、前記クランプ回路は、クランプ電圧を
任意の値に調整できるように、抵抗の直列接続回路を設
けたことを特徴とする定電流回路。 - 【請求項8】 前記直列接続回路に流れる電流を一定と
するように、前記クランプ回路内に複数のトランジスタ
を備えた請求項7記載の定電流回路。 - 【請求項9】 基準電流設定回路と、この基準電流設定
回路により設定される設定電流を電流変換手段により変
換し出力電流を得るカレントミラー回路と、このカレン
トミラー回路を起動させる起動回路と、定常時前記起動
回路のバイアスを一定にするクランプ回路とを有する定
電流回路において、起動時電流変換手段により前記起動
回路の電流を前記カレントミラー回路へ供給する手段を
設けたことを特徴とする定電流回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35541493A JP3179273B2 (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 定電流回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35541493A JP3179273B2 (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 定電流回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07200085A JPH07200085A (ja) | 1995-08-04 |
JP3179273B2 true JP3179273B2 (ja) | 2001-06-25 |
Family
ID=18443809
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35541493A Expired - Fee Related JP3179273B2 (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 定電流回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3179273B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6577849B2 (ja) * | 2015-11-30 | 2019-09-18 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電源回路用起動回路 |
-
1993
- 1993-12-29 JP JP35541493A patent/JP3179273B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07200085A (ja) | 1995-08-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4951003A (en) | Differential transconductance circuit | |
JPH0469445B2 (ja) | ||
US3717821A (en) | Circuit for minimizing the signal currents drawn by the input stage of an amplifier | |
JPS6059807A (ja) | トランジスタ保護回路 | |
JP2869664B2 (ja) | 電流増幅器 | |
US4605892A (en) | Current-source arrangement | |
JP3179273B2 (ja) | 定電流回路 | |
EP0684537B1 (en) | A multiple output current mirror | |
KR920010238B1 (ko) | 증폭회로 | |
JP2542623B2 (ja) | カレントミラ−回路 | |
JP2533201B2 (ja) | Am検波回路 | |
JP2953888B2 (ja) | 定電流回路 | |
WO2000065711A1 (en) | Overvoltage protection | |
JPH07114423A (ja) | 基準電源回路 | |
JP3134343B2 (ja) | バンドギャップ基準電圧発生回路 | |
JPH04278611A (ja) | 定電流回路 | |
JP2710471B2 (ja) | 定電圧供給回路 | |
JPS63305415A (ja) | カレント・ミラー回路配置 | |
JPH0744253A (ja) | 定電流回路 | |
JPS6037484B2 (ja) | 電流安定化回路 | |
JP3323034B2 (ja) | 定電流供給回路 | |
JP3294355B2 (ja) | 電流源回路 | |
JP2703953B2 (ja) | 電流増幅回路 | |
JP2602984Y2 (ja) | 差動増幅回路 | |
JP3784910B2 (ja) | 出力回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010327 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |