JP3179007B2 - 重合体エマルジョンの製造方法 - Google Patents

重合体エマルジョンの製造方法

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JP3179007B2
JP3179007B2 JP29700395A JP29700395A JP3179007B2 JP 3179007 B2 JP3179007 B2 JP 3179007B2 JP 29700395 A JP29700395 A JP 29700395A JP 29700395 A JP29700395 A JP 29700395A JP 3179007 B2 JP3179007 B2 JP 3179007B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不飽和単量体を乳化
重合して得られる重合体エマルジョンの製造方法に関す
る。さらに詳しくはエチレン性不飽和単量体、ブタジエ
ン系単量体などの単量体を乳化重合するに当たり、特定
のアニオン性界面活性剤を2種以上組み合わせて使用す
ることにより、重合安定性に優れ、凝集物の発生を防止
し、発泡を抑制し、重合転化率が高く、且つ、凍結安定
性、機械的安定性及び貯蔵安定性の良好な重合体エマル
ジョンを製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種界面活性剤を用いる乳化
重合法によって、アクリル酸エステル系重合体、エチレ
ンー酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタエン共重合体
あるいはスチレン−アクリロニトリル共重合体等の重合
体を製造する方法が提案されている。例えば、長鎖アル
キル硫酸塩、長鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエ―テル硫酸塩、アル
キルジフェニルエ―テルジスルホン酸塩等のアニオン性
界面活性剤、あるいはポリオキシエチレンアルキルエ―
テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ―テル、
ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、プルロニック型界
面活性剤等のノニオン性界面活性剤を用いて乳化重合す
る方法が知られている。
【0003】本来、重合体エマルジョンの製造に於いて
使用される界面活性剤は、重合の開始反応、重合体の生
成反応に関与するのみではなく、重合中の重合体エマル
ジョンの安定化及びモノマーの転化率、生成した重合体
エマルジョンの機械的安定性、化学的安定性、凍結安定
性、顔料混和性及び貯蔵安定性などに深く関与してい
る。また、エマルジョンの粒子径、粘性、起泡性等の物
性にも大きく影響するものであり、界面活性剤の選択に
おいてはその用途に適した界面活性剤を選定することが
肝要である。
【0004】一般に、ノニオン性界面活性剤は、その構
造から推察できるようにイオンの影響を受け難く、化学
的安定性並びに顔料混和性の良好な重合体エマルジョン
を得ることができる。しかしながら、重合中に凝集物が
アニオン性界面活性剤に比べて多く生成し、且つ、得ら
れたエマルジョンの安定性も不十分であるという欠点を
有する。
【0005】一方、アニオン性界面活性剤は親水基に静
電的反撥効果があるため、安定性良好な重合体エマルジ
ョンを得ることができ、ノニオン性界面活性剤と比較し
て重合転化率の高い重合体エマルジョンを得ることがで
きる。しかし、一般にアニオン性界面活性剤は本質的に
起泡性が高いので、重合体エマルジョンの製造、及び使
用工程において種々の障害をもたらす原因となってい
る。即ち重合体エマルジョンの製造工程においては、製
造中の重合体エマルジョンが多くの泡を生じることによ
り、加熱や冷却の効率が低下したり、未反応単量体の回
収及び除去時に障害となっている。また一方、エマルジ
ョンの使用目的、例えば塗料用ビヒクルや紙加工あるい
は接着剤に用いる場合、重合体エマルジョンの発泡によ
り、得られる皮膜に気泡やピンホールが生じ、このため
に皮膜の耐水性や接着力の低下が起こり、最終製品の仕
上がり不良及び性能低下の原因となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は不飽和単量体
を乳化重合して重合体エマルジョンを製造するにあた
り、上記のような問題を解決するために特定の界面活性
剤を組み合わせて使用することにより、低起泡性で重合
安定性、重合転化率にすぐれ、且つ、凍結安定性、機械
的安定性及び貯蔵安定性の良好な重合体エマルジョンを
製造する方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者らは鋭意研究を行った結果、特定のアニオ
ン性界面活性剤の組み合わせが有用なことを見い出し、
本発明を完成した。
【0008】即ち、本発明は、不飽和単量体を乳化重合
するに当たり、A成分として、 式I:
【0009】
【化8】
【0010】(式中、R1 は水素原子又はメチル基であ
り、R2 はC1 −C4 アルキル基であり、AはC3 又は
4 アルキレン基であり、kは1、2又は3であり、m
は1〜100の整数であり、MはNa、K又はNH 4
ある。)で表されるアニオン性界面活性剤を95〜50
重量%、及びB成分として、下記式II〜VII で表される
アニオン性界面活性剤の少くとも1種以上を5〜50重
量%の存在下に乳化重合することを特徴とする、重合体
エマルジョンの製造方法に関する。
【0011】式II:
【0012】
【化9】 R3 O(CH2 CH2 O)n SO3 M (II) (式中、R3 はC8 −C20アルキル基であり、nは1〜
100の整数であり、Mは上記と同意義である。) 式III :
【0013】
【化10】
【0014】(式中、R4 はC8 −C20アルキル基であ
り、n及びMは上記と同意義である。) 式IV:
【0015】
【化11】
【0016】(式中、R5 は水素原子又はC1 −C4
ルキル基であり、R6 はC1 −C12アルキル基であり、
pは1、2又は3であり、n及びMは上記と同意義であ
る。) 式V:
【0017】
【化12】
【0018】(式中、R3 、n及びMは上記と同意義で
あり、2個のMは同一又は異なってもよい。) 式VI:
【0019】
【化13】
【0020】(式中、R5 、R6 、p、n及びMは上記
と同意義であり、2個のMは同一又は異なってもよ
い。) 式VII :
【0021】
【化14】
【0022】(式中、R4 及びMは上記と同意義であ
る。) A成分である上記式Iにおいて、R1 は水素原子又はメ
チル基であり、好ましくは水素原子である。R2 はC1
−C4 アルキル基であり、例えばメチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル又はte
rt−ブチル基であり得、好ましくはメチル、ブチル、
sec−ブチル又はtert−ブチル基であり得、より
好ましくはメチル基である。kは1,2又は3であり、
好ましくは2又は3である。Aはプロピレン基又はブチ
レン基であり、好ましくはプロピレン基である。mは1
〜100の整数であり、好ましくは2〜40の整数であ
り、より好ましくは2〜20の整数である。MはNa、
K又はNH 4 であり、好ましくはNa又はNH 4 である。
【0023】B成分である上記式IIにおいて、R3 はC
8 −C20アルキル基であり、例えば、オクチル、2−エ
チルヘキシル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシ
ル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサ
デシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル又は
エイコシル基であり得、好ましくはC8 −C18アルキル
基であり、より好ましくはC8 −C16アルキル基であ
る。nは1〜100の整数であり、好ましくは2〜80
の整数であり、より好ましくは2〜50の整数である。
MはNa、K又はNH 4 であり、好ましくはNa又はN
4 である。
【0024】上記式III において、R4 はC8 −C20
ルキル基であり、例えば、オクチル、2−エチルヘキシ
ル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、テトラデ
シル、ヘキサデシル、オクタデシル又はエイコシル基で
あり得、好ましくはC9 −C18のアルキル基であり、よ
り好ましくは、C9 −C16アルキル基である。nとMは
上記と同意義である。
【0025】上記式IVにおいて、R5 は水素原子又はC
1 −C4 アルキル基であり、例えば、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル又は
tert−ブチル基であり得、好ましくは水素原子又は
メチル基であり、より好ましくは水素原子である。R6
はC1 −C12アルキル基であり、例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチ
ル、2−エチルヘキシル、ノニル、デシル、ウンデシル
又はドデシル基あり得、好ましくはC1 −C4 アルキル
基であり、より好ましくはメチル基である。pは1、2
又は3であり、好ましくは2又は3である。nとMは上
記と同意義である。
【0026】上記式Vにおいて、R3 、n及びMは上記
と同意義であり、2個のMは同一又は異なってもよい。
【0027】上記式VIにおいて、R5 、R6 、p、n及
びMは上記と同意義であり、2個のMは同一又は異なっ
てもよい。
【0028】上記式VII において、R4 及びMは上記と
同意義である。
【0029】本発明において、使用されるA成分として
式Iで表される化合物としては、具体的には下記の化合
物が例示される。
【0030】1)ポリオキシプロピレン(8)ジスチレ
ン化メチルフェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム
塩 2)ポリオキシプロピレン(14)ジスチレン化メチル
フェニルエーテル硫酸エステルナトリウム塩 3)ポリオキシプロピレン(40)ジスチレン化メチル
フェニルエーテル硫酸エステルナトリウム塩 4)ポリオキシプロピレン(6)トリスチレン化メチル
フェニルエーテル硫酸エステルナトリウム塩 5)ポリオキシプロピレン(80)トリスチレン化メチ
ルフェニルエーテル硫酸エステルナトリウム塩 6)ポリオキシプロピレン(10)ジ(メチルスチレン
化)メチルフェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム
塩 7)ポリオキシプロピレン(10)ジスチレン化ブチル
フェニルエーテル硫酸エステルナトリウム塩 8)ポリオキシプロピレン(60)ジスチレン化ブチル
フェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩 9)ポリオキシブチレン(6)ジスチレン化メチルフェ
ニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩 10)[ポリオキシブチレン(3)ポリオキシプロピレ
ン(6)]ランダムジスチレン化メチルフェニルエーテ
ル硫酸エステルアンモニウム塩 11)[ポリオキシブチレン(4)ポリオキシプロピレ
ン(12)]ブロックジスチレン化メチルフェニルエー
テル硫酸エステルアンモニウム塩。
【0031】上記記載例においてポリオキシプロピレン
(8)はプロピレンオキサイドが平均8モル付加してい
ることを示し、ポリオキシブチレン(6)はブチレンオ
キサイドが平均6モル付加していることを示し、他はこ
れに準ずる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明のA成分として式Iで表さ
れる化合物は、以下の方法により合成される。
【0033】即ち、C1 −C4 アルキル基を有するフェ
ノール化合物に、常法に従ってスチレンもしくはメチル
スチレンを反応させて得られる式Ia:
【0034】
【化15】
【0035】(式中、R1 、R2 およびkは上記と同意
義である。)で表されるスチレン化アルキルフエノール
誘導体を出発物質として、それ自体公知の方法に従って
製造される。
【0036】即ち、式Iaで表される化合物に、例え
ば、苛性ソーダ又は苛性カリなどの触媒の存在下にC3
又はC4 アルキレンオキサイドを付加して式Ib:
【0037】
【化16】
【0038】(式中、R1 、R2 、A、k及びmは上記
と同意義である。) で表される化合物を製造し、次いで無水硫酸、クロルス
ルホン酸、スルファミン酸、硫酸等の硫酸化剤で硫酸エ
ステル化した後、カ性ソーダ、カ性カリあるいはアンモ
ニア水等により中和して、ナトリウム、カリウム等のア
ルカリ金属塩あるいはアンモニウム塩等とし、式Iのア
ニオン性界面活性剤を製造することができる。
【0039】なお、上記の硫酸エステル化反応は、必ず
しも100%反応させる必要はなく、60%以上の反応
率であれば充分に所望の効果を得ることができるが、好
ましくは75〜95%の反応率である。
【0040】次に本発明に使用されるB成分として、式
II〜VII で表されるアニオン性界面活性剤は、下記のア
ニオン性界面活性剤の硫酸エステル塩であり、上記式I
で表される化合物と同様にして製造される。
【0041】即ち、式IIで表される化合物は、炭素数8
〜20の高級アルコールにエチレンオキサイドを1〜1
00モル付加させたポリオキシエチレン高級アルキルエ
ーテルを、上記硫酸化剤で硫酸エステル化した後、式I
で表される化合物と同様に中和して、ナトリウム、カリ
ウム又はNH 4 塩として製造される。
【0042】式III で表される化合物はC8 −C20アル
キル化フェノールにエチレンオキサイドを1〜100モ
ル付加させたポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テルを、上記式Iの場合と同様に硫酸化した後、中和し
て製造される。
【0043】式IVで表される化合物は、前記式Iaで表
される化合物にエチレンオキサイドを1〜100モル付
加させたポリオキシエチレンスチレン化アルキルフェニ
ルエーテルを上記式Iの場合と同様に硫酸エステル化し
た後、中和して製造される。
【0044】式Vで表される化合物は、炭素数8〜20
の高級アルコールに、エチレンオキサイドを1〜100
モル付加させたポリオキシエチレン高級アルキルエーテ
ルに、無水マレイン酸を付加させてマレイン酸モノエス
テルとした後、亜硫酸アルカリ塩又は亜硫酸アンモニウ
ム塩を付加して製造される。
【0045】式VIで表される化合物は、前記式Iaで表
される化合物にエチレンオキサイドを1〜100モル付
加させたポリオキシエチレンスチレン化アルキルフェニ
ルエーテルに、無水マレイン酸を付加させてマレイン酸
モノエステルとした後、亜硫酸アルカリ塩又は亜硫酸ア
ンモニウム塩を付加して製造される。
【0046】式VII で表される化合物は、C8 −C20
ルキル化ジフェニルエーテルを硫酸、クロルスルホン酸
又は無水硫酸でジスルホン化した後、前記同様に中和し
て製造される。
【0047】本発明のB成分として式II〜VII で表され
る化合物の好ましい例を具体的に示す。
【0048】式IIの具体例: II−:ポリオキシエチレン(5)トリデシルエーテル
硫酸エステルナトリウル塩 II−:ポリオキシエチレン(30)ヘキサデシルエー
テル硫酸エステルナトリウム塩 式III の具体例: III −:ポリオキシエチレン(4)ノニルフェニルエ
ーテル硫酸エステルアンモニウム塩 III −:ポリオキシエチレン(20)ノニルフェニル
エーテル硫酸エステルナトリウム塩 式IVの具体例: IV−:ポリオキシエチレン(7)ジスチレン化メチル
フェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩 IV−:ポリオキシエチレン(30)ジスチレン化メチ
ルフェニルエーテル硫酸エステルナトリウム塩 IV−:ポリオキシエチレン(12)トリスチレン化メ
チルフェニルエーテル硫酸エステルナトリウム塩 IV−:ポリオキシエチレン(20)ジ(メチルスチレ
ン)化メチルフェニルエーテル硫酸エステルナトリウム
塩 式Vの具体例: V−:ポリオキシエチレン(8)2-エチルヘキシルエ
ーテルスルホサクシネートジナトリウム塩 V−:ポリオキシエチレン(45)ラウリルエーテル
スルホサクシネートジナトリウム塩 式VIの具体例: VI−:ポリオキシエチレン(7)ジスチレン化メチル
フェニルエーテルスルホサクシネートジナトリウム塩 VI−:ポリオキシエチレン(20)ジスチレン化メチ
ルフェニルエーテルスルホサクシネートジナトリウム塩 VI−:ポリオキシエチレン(10)ジ(メチルスチレ
ン)化メチルフェニルエーテルスルホサクシネートジナ
トリウム塩 式VII の具体例: VII −:ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ジ
ナトリウム塩 VII −:ヘキサデシルジフェニルエーテルジスルホン
酸ジナトリウム塩。
【0049】上記記載例において、ポリオキシエチレン
(7)はエチレンオキサイドが平均7モル付加している
ことを示し、他はこれに準ずる。
【0050】本発明のA成分とB成分の重量比はA/B
=95/5〜50/50であり、好ましいのはA/B=
95/5〜60/40であり、より好ましいのは90/
10〜60/40である。上記重量比の範囲外の場合は
起泡性が高くなり、重合安定性、重合転化率が低くな
り、実用性は著しく低下する。
【0051】本発明の方法によって有利に乳化重合でき
る単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブ
チル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メ
タ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリ
ル酸2−ヒドロキシプロピルなどのアクリル酸又はメタ
クリル酸のエステル類;臭化ビニル、塩化ビニル、塩化
ビニリデンなどのハロゲン化ビニル類;酢酸、プロピオ
ン酸、第三級合成飽和カルボン酸等の脂肪酸ビニルエス
テル類;スチレン、α−メチルスチレンなどの芳香族ビ
ニル類:エチレン、ブタジエンなどのα−オレフィン又
は共役ジオレフィン類;アクリロニトリルなどのシアン
化ビニル類;アクリルアマイドなどのα,β−不飽和ア
ミド類;アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレ
イン酸、フマ―ル酸などのα,β−不飽和カルボン酸類
が挙げられる。
【0052】重合開始剤としては、通常乳化重合用に使
用される開始剤を特に限定することなく使用でき、例え
ば、過硫酸又は過ホウ酸のカリウム、ナトリウム又はア
ンモニウム塩;過酸化水素などの無機過酸化物;過酸化
ベンゾイル、ジ−t−ブチルパーオキサイド、過酢酸な
どの有機過酸化物;2,2ーアゾビスイソブチロニトリ
ル、4ーアゾビスー(4ーシアノペンタノイック)酸ま
たはそのアルカリ金属塩などのラジカル発生重合開始剤
を使用することができ、その使用量は単量体100重量
部に対し0.01〜3.0重量部、好ましくは0.1〜
2.0重量部、より好ましくは0.1〜1.0重量部で
ある。そして上記過酸化物を使用する場合に必要なら
ば、アスコルビン酸、可溶性亜硫酸塩、ハイドロサルフ
ァイト、チオ硫酸塩などの還元剤を併用することができ
る。
【0053】更に必要に応じて、連鎖移動剤も併用する
ことができ、そのような例として、n−ドデシルメルカ
プタン、t−ドデシルメルカプタン、四塩化炭素、クロ
ロホルムもしくはトリフェニルメタンなどを例示するこ
とができる。更にまた、乳化重合技術において慣用の添
加剤、例えば、キレート化剤、緩衝剤、有機酸の塩、あ
るいは溶剤などを使用することもできる。
【0054】本発明におけるアニオン性界面活性剤の添
加量は、単量体100重量部に対してA成分とB成分の
合計は0.5〜10重量部が適当であり、好ましくは1
〜7重量部であり、よりましくは1〜5重量部である。
【0055】本発明の重合体エマルジョンの製造方法に
おいては、A成分の式Iで示されるアニオン性界面活性
剤とB成分のアニオン性界面活性剤の併用で充分機能を
発揮するが、必要に応じて反応性乳化剤、高分子量乳化
剤あるいは保護コロイドなどを併用することもできる。
【0056】本発明において重合体エマルジョンは、通
常公知の乳化重合方法により得ることができる。その様
な方法としては、(1)一括仕込み法、(2)単量体添
加法(3)単量体エマルジョン添加法があり、好ましい
のは単量体エマルジョン添加法である。
【0057】
【発明の効果】本発明のA成分式Iで示されるアニオン
性界面活性剤は、その分子の疎水基部分にスチレン基を
有するので、単量体への吸着力が強くなり、B成分のア
ニオン活性剤と併用して乳化重合を行った場合、重合性
単量体に対する界面張力低下能、乳化力及び可溶化力が
格段に優れ、その結果、重合中の凝集物の生成が少な
く、安定性が良好であり、残存するモノマーの少ない重
合転化率の高いエマルジョンを製造することができる。
さらに重合中及び重合後にエマルジョンの起泡性が低い
ので、泡立ちによる作業性の低下が著しく改善される。
又、従来のアニオン性界面活性剤により製造されたエマ
ルジョンは、凍結安定性並びに機械的安定性が低いとさ
れているが、本発明により得られるエマルジョンは、ア
ニオン性界面活性剤で製造したにもかかわらず、意外に
も凍結安定性、機械的安定性が優れており、且つ貯蔵安
定性も非常に良好である。
【0058】
【実施例】以下に実施例及び比較例により本発明をさら
に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例によって
限定されるものではない。なお、実施例において、部は
重量部を、%は重量%を表す。また得られた重合体エマ
ルジョンの評価基準は次の通りである。
【0059】.重合安定性:乳化重合終了後の重合体
エマルジョンを100メッシュスクリーンでろ過し、ス
クリーン上に残った凝集物を充分水洗した後に110℃
で2時間乾燥し、重量を測定した。この重量の仕込み単
量体の重量に対する百分率によって評価した。 ○:0.1%以下 □:0.1〜0.5%以下 △:0.5〜1%以下 ×:1%以上。
【0060】.重合転化率:重合体エマルジョン1g
を取り、105±2℃で2時間乾燥したエマルジョン固
形分の理論値に対する%で評価とした。 ○:99%以上 △:99〜95%以上 ×:95%以下。
【0061】.起泡性:10重量%固形分に調整した
重合体エマルジョン100mlを直径45mm、高さ350
mmの共栓付500mlメスシリンダーにとり、30秒間強
制振盪した直後の全体の容積(ml数)を初期起泡性と
し、更にそのまま静置し、5分後の全体の容積(ml数)
を経時起泡性として評価した。評価基準を表1に示す。
【0062】
【表1】
【0063】.凍結安定性:JIS−K6828に準
じ、重合体エマルジョンを−10℃で16時間経時した
後、25℃で8時間放置し、ガラス棒で撹拌しエマルジ
ョンの状態変化及び粘度変化の有無を観察し、下記記号
にて表示した。 ○…変化なく安定 △…一部粘度変化が見られ、やや不安定 ×…全体的にゲル化して不安定。
【0064】.機械的安定性:重合体エマルジョン2
00gを300mlビーカーに取り、TKホモミキサー
(特殊機工(株)社製)にて、25℃、回転速度100
00rpmで5分間機械的シェアーを加えた後、凝集物
の生成を目視で観察し、下記符号にて表示した。 ○…凝集物の生成なく、安定 △…少量の凝集物が生成し、やや不安定 ×…多量の凝集物が生成し、不安定。
【0065】.貯蔵安定性:重合体エマルジョンを室
温で6ケ月間経時した後、外観の変化を観察して、下記
符号で表示した。 ○…変化なし △…エマルジョンの増粘が認められる ×…エマルジョンの分離又はゲル化が認められる。
【0066】[実施例1]〜[実施例10]界面活性剤
4部をイオン交換水100部に溶解し、これにアクリル
酸2−エチルヘキシル98部、メタクリル酸メチル98
部、アクリル酸4部及び過硫酸アンモニウム1部を加え
て混合し、単量体エマルション305部を調製した。次
に、攪拌機、還流冷却器、滴下装置、温度計、窒素導入
管を備えた反応器に、水100部及び上記で調製した単
量体エマルジョン15部を仕込み、80℃に加熱し、3
0分間先行重合した。この反応器に単量体エマルジョン
290部を同温度で3時間かけて滴下して重合を行っ
た。その後同温度で、1時間撹拌した後、冷却し、10
0メッシュナイロン布を通して濾過を行い、重合体エマ
ルジョンを得た。実施例1〜10で用いた界面活性剤を
表2に示す。
【0067】
【表2】
【0068】表2においてポリオキシプロピレン(8)
はプロピレンオキサイドが平均8モル付加していること
を示し、ポリオキシブチレン(6)はブチレンオキサイ
ドが平均6モル付加していることを示し、他はこれに準
ずる。
【0069】[比較例1]代表的な公知の界面活性剤と
してポリオキシエチレン(9) ノニルフェニルエーテル硫
酸エステルアンモニウム塩4部を用いた以外は、実施例
1と同様な条件で乳化重合を行い重合体エマルジョンを
得た。
【0070】[比較例2]代表的な公知の界面活性剤と
してラウリル硫酸ナトリウム塩4部を用いた以外は、実
施例1と同様な条件で乳化重合を行い重合体エマルジョ
ンを得た。
【0071】[比較例3]代表的な公知の界面活性剤と
してジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩4部を
用いた以外は、実施例1と同様な条件で乳化重合を行い
重合体エマルジョンを得た。
【0072】[比較例4]代表的な公知の界面活性剤と
してポリオキシエチレン(30)ノニルフェニルエーテ
ル4部を用いた以外は、実施例1と同様な条件で乳化重
合を行い重合体エマルジョンを得た。
【0073】[比較例5]実施例1において、界面活性
剤のA成分とB成分の重量比を40/60とした以外
は、実施例1と同様な条件で乳化重合を行い重合体エマ
ルジョンを得た。
【0074】実施例1〜10及び比較例1〜5で得られ
た重合体エマルジョンの評価結果を表3に示す。
【0075】
【表3】
【0076】表3の結果から明らかなように、重合体エ
マルジョンの製造に際して、本発明に係わるA成分とB
成分のアニオン性界面活性剤を併用することにより、低
起泡性で重合安定性、重合転化率に優れ、且つ、凍結安
定性、機械的安定性及び貯蔵安定性の良好な重合体エマ
ルジョンが提供された。
【0077】[実施例11]〜[実施例18]界面活性
剤4部をイオン交換水100部に溶解し、これにアクリ
ル酸n−ブチル100部、スチレンモノマー100部及
び過硫酸アンモニウム1部を加えて混合し、単量体エマ
ルジョン305部を調製した。次に、攪拌機、還流冷却
器、滴下装置、温度計、窒素導入管を備えた反応器に、
水100部及び上記で調製した単量体エマルジョン15
部を仕込み、80℃に加熱し、30分間先行重合した。
この反応器に残りの単量体エマルジョン290部を同温
度で3時間かけて滴下して重合を行った。その後同温度
で、1時間撹拌した後、冷却し、100メッシュナイロ
ン布を通して濾過を行い、重合体エマルジョンを得た。
実施例11〜17で用いた界面活性剤を表4に示す。
【0078】
【表4】
【0079】表4においてポリオキシプロピレン(8)
はプロピレンオキサイドが平均8モル付加していること
を示し、ポリオキシブチレン(6)はブチレンオキサイ
ドが平均6モル付加していることを示し、他はこれに準
ずる。
【0080】[比較例6]代表的な公知の界面活性剤と
してドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩4部を用
いた以外は、実施例11と同様な条件で乳化重合を行い
重合体エマルジョンを得た。
【0081】[比較例7]代表的な公知の界面活性剤と
してポリオキシエチレン(5) ラウリルエーテル硫酸エス
テルナトリウム塩4部を用いた以外は、実施例11と同
様な条件で乳化重合を行い重合体エマルジョンを得た。
【0082】[比較例8]実施例11で使用した界面活
性剤のA成分とB成分の重量比を30/70とした以外
は、実施例11と同様な条件で乳化重合を行い重合体エ
マルジョンを得た。
【0083】[比較例9]実施例11で使用した界面活
性剤中A成分のみ4部を用いた以外は、実施例11と同
様な条件で乳化重合を行い重合体エマルジョンを得た。
【0084】実施例11〜18及び比較例6〜9で得ら
れた重合体エマルジョンの評価結果を表5に示す。
【0085】
【表5】
【0086】表5の結果から明らかなように、重合体エ
マルジョンの製造に際して、本発明に係わるA成分とB
成分のアニオン性界面活性剤を併用することにより、低
起泡性で重合安定性、重合転化率に優れ、且つ凍結安定
性、機械的安定性及び貯蔵安定性の良好な重合体エマル
ジョンが提供された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 2/24 - 2/26

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不飽和単量体を乳化重合するにあたり、A
    成分として、 式I: 【化1】 (式中、R1 は水素原子又はメチル基であり、R2 はC
    1 −C4 アルキル基であり、AはC3 又はC4 アルキレ
    ン基であり、kは1、2又は3であり、mは1〜100
    の整数であり、MはNa、K又はNH 4 である。)で表
    されるアニオン性界面活性剤を95〜50重量%、及び
    B成分として、下記式II〜VII で表されるアニオン性界
    面活性剤の少くとも1種以上を5〜50重量%の存在下
    に乳化重合することを特徴とする重合体エマルジョンの
    製造方法。 式II: 【化2】R3 O(CH2 CH2 O)n SO3
    (II) (式中、R3 はC8 −C20アルキル基であり、nは1〜
    100の整数であり、Mは上記と同意義である。) 式III : 【化3】 (式中、R4 はC8 −C20アルキル基であり、n及びM
    は上記と同意義である。) 式IV: 【化4】 (式中、R5 は水素原子又はC1 −C4 アルキル基であ
    り、R6 はC1 −C12アルキル基であり、pは1、2又
    は3であり、n及びMは上記と同意義である。) 式V: 【化5】 (式中、R3 、n及びMは上記と同意義であり、2個の
    Mは同一又は異なってもよい。) 式VI: 【化6】 (式中、R5 、R6 、p、n及びMは上記と同意義であ
    り、2個のMは同一又は異なってもよい。) 式VII : 【化7】 (式中、R4 及びMは上記と同意義である。)
  2. 【請求項2】A成分が95〜60重量%、及びB成分が
    5〜40重量%の存在下に、不飽和単量体を乳化重合す
    ることを特徴とする請求項1記載の重合体エマルジョン
    の製造方法。
  3. 【請求項3】A成分が90〜60重量%、及びB成分が
    10〜40重量%の存在下に、不飽和単量体を乳化重合
    することを特徴とする請求項1記載の重合体エマルジョ
    ンの製造方法。
  4. 【請求項4】A成分の式Iにおいて、R1 が水素原子で
    あり、R2 はメチル又はブチル基であり、kは2又は3
    であり、Aはプロピレン基であり、mは2〜40の整数
    であり、MはNa、K若しくはNH 4 であり、B成分の
    式II〜VIにおいて、nが2〜80の整数であり、式VII
    において、R4 がC9 −C18アルキル基である請求項2
    記載の重合体エマルジョンの製造方法。
  5. 【請求項5】A成分の式Iにおいて、R1 が水素原子で
    あり、R2 はメチル基であり、kは2又は3であり、A
    はプロピレン基であり、mは2〜20の整数であり、M
    はNa又はNH4 であり、B成分の式II〜VIにおいて、
    nが2〜50の整数であり、式VII において、R4 がC
    9 −C16アルキル基である請求項3記載の重合体エマル
    ジョンの製造方法。
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