JP3178323B2 - プリンタ制御装置 - Google Patents

プリンタ制御装置

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JP3178323B2
JP3178323B2 JP34294595A JP34294595A JP3178323B2 JP 3178323 B2 JP3178323 B2 JP 3178323B2 JP 34294595 A JP34294595 A JP 34294595A JP 34294595 A JP34294595 A JP 34294595A JP 3178323 B2 JP3178323 B2 JP 3178323B2
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタ制御装置に
関し、特に、ネットワークに接続されているワークステ
ーション、パーソナルコンピュータなどからのプリント
ジョブを受け付けてプリンタに出力するとき優先ジョブ
については通常ジョブの実行中に割り込むことができる
プリンタ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数のクライアントからのプ
リントジョブを受け付けてプリント処理を行うプリン
制御装置がある。プリン制御装置は受け付けたジョブ
の順番にプリンタの出力処理を行う。したがって、先に
受け付けたジョブがページ数の大きなファイルである場
合には、後続のジョブは前のジョブが完了するまで長時
間待機させられることになり、プリント枚数が少なくて
もすぐに出力結果を得ることはできない。
【0003】このため、たとえば特開平01−2860
17号公報に記載の印刷制御装置では、ジョブに優先度
を付加し、現在印刷中のジョブより優先度の高いジョブ
が送信されて来た場合に、現在印刷中のジョブの処理を
中断し、後から送信されたジョブを印刷し、印刷終了後
に、中断中のジョブの印刷を再開するということを行っ
ている。
【0004】また、出力の途中でも、割り込みによる出
力要求を検出すると、実行中の出力を中断し、割り込み
による出力を優先的に処理し、この処理の終了後、中断
していた出力を再開するようにしたり(特開平03−0
65721号公報)、ジョブ発行時に付加した優先度に
従ってプリントキューの順序を並べ替え、プリンタは1
ページ出力するごとに、プリントキューの先頭を監視
し、先頭のジョブが変更された場合、現在実行中のプリ
ント処理を中断し、変更されたジョブの印刷を行ったり
(特開平06−187112)、プリント枚数の少ない
印刷データを優先してスプールから読み出し、プリント
する(特開平03−149617)、ということが行わ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平01−
286017号公報、特開平03−065721号公
報、特開平06−187112号公報における優先プリ
ントは、実行時のジョブを中断して行われるため、他の
ユーザのジョブの出力結果の間に、別のジョブの出力結
果が挟まれた形で出力されることになり、手間のかかる
出力結果の仕分けが必要になる。さらに、割り込まれた
ジョブを発行したユーザは、割り込みプリントが行われ
たかどうかは知り得ないため、ともすれば、出力結果の
取り違えを生じることがある。
【0006】また、優先プリント実行中にさらに別の優
先プリントジョブが割り込んだ場合、得られた出力結果
はさらに混乱したものになったり、後に優先プリントを
指示したジョブほど先に印刷されて、優先プリントジョ
ブ間の順序関係が損なわれたり、優先プリント指示が多
発した場合には、先にプリント指示した通常の、つまり
優先プリント指示のないジョブの印刷はそのたびに後回
しにされ、すべての優先プリントジョブ出力が終了する
まで、出力されないといったことがある。
【0007】特開平03−149617号公報における
優先プリントは、プリント枚数の少ないものを優先的に
プリントするため、プリント枚数の多いジョブはプリン
ト処理が後回しにされ、出力されるまでに多大な時間待
たされることになるという問題点があった。
【0008】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、出力結果の混乱が防止され、優先プリント間
の順序関係が保たれ、そして、優先プリントが多発した
場合でも、通常プリントジョブが適宜印刷されるような
プリンタ制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は本発明によるプリ
ンタ制御装置の原理構成を示す図である。この図におい
て、プリンタ制御装置は、受け付けたプリントジョブの
順番を管理するジョブ実行順序管理手段1と、ジョブ実
行順序管理手段1での設定順序に従ったプリントをプリ
ンタ5に対して行うよう制御するプリンタ制御手段2
と、優先ジョブによる割り込みプリント時にその旨を認
識可能に出力させるようプリンタ制御手段2に通知する
割り込み通知手段3と、通常ジョブに所定の割合で優先
ジョブを割り込ませていくためのオフセット値を任意に
設定する優先ジョブ出力割合設定手段4とを備えるよう
にしている。
【0010】ジョブ実行順序管理手段1は通常ジョブに
ついてはそのジョブを受け付け順にキューイングし、優
先ジョブを受け付けた場合には、実行中のジョブが通常
ジョブであれば、これに優先してジョブを実行させ、実
行中のジョブが優先ジョブであれば、その優先ジョブの
再割り込みを禁止し、優先ジョブを通常ジョブに優先し
て実行される順序位置にキューイングする。
【0011】プリンタ制御手段2はジョブ実行順序管理
手段1による実行順序に従ってプリンタ5に対して印刷
を行うよう制御する。割り込み通知手段3は通常ジョブ
の実行中に優先ジョブの割り込みがあると、実行中のジ
ョブと割り込みのジョブとの出力結果を識別可能にする
ため、割り込みのジョブの前/後に色違いの用紙または
ジョブと異なるサイズの用紙を出力させるようにする。
また、割り込みジョブがあった場合に、プリンタ制御手
段2に対して色またはサイズの異なる用紙をプリンタ5
に対して出力させるように通知する。
【0012】優先ジョブ出力割合設定手段4は複数の優
先ジョブをジョブ実行順序管理手段1にキューイングす
る際に、優先ジョブの受け付け順は変えずに通常ジョブ
に所定の割合で割り込ませていくオフセット値、すなわ
ち、優先ジョブの割り込みの間隔を任意に設定する。ジ
ョブ実行順序管理手段1は、複数の優先ジョブを受ける
と、優先ジョブ出力割合設定手段4に設定されたオフセ
ット値を参照して、優先ジョブを最終の優先ジョブから
オフセット値だけ後の処理順位に挿入するようにする。
【0013】このため、本発明のプリンタ制御装置によ
れば、割り込みジョブのプリントであることが出力結果
から容易に確認でき、出力結果の取り違えを防ぐことが
可能となる。優先ジョブの再割り込みを禁止したことに
より、優先ジョブ実行時の出力結果が混乱せず、優先ジ
ョブ間の順序関係を保つことができる。さらに、優先ジ
ョブに対する通常ジョブの処理割合をユーザが変更でき
るので、優先プリント要求が多発した場合でも、通常プ
リントジョブを出力することが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図2は本発明におけるプリンタ制
御装置の全体構成を示す図である。
【0015】本発明によるプリンタ制御装置10はネッ
トワークを介して送信されてくるプリントジョブを受け
てプリンタ20に出力するよう接続されている。プリン
タ制御装置10は、プリントジョブを受け付けるジョブ
受付部11と、受け付けたジョブの印刷順序を決定する
印刷順決定部12と、割り込みプリントを行う際にその
旨を通知するための用紙の排出を指示する割り込み通知
用紙排出指示部13と、プリントジョブの処理順を登録
しておくプリントジョブスプール部14と、処理順に従
って印刷を行うよう制御するプリンタ制御部15と、割
り込みプリントを登録する際の既登録割り込みプリント
との登録位置の間隔である割り込みオフセット値を保存
しておく割り込みオフセット値保存部16と、割り込み
オフセット値を変更する割り込みオフセット値制御部1
7とから構成される。プリントジョブスプール部14に
は、プリントジョブの処理順を登録しておくキュー14
aを備え、プリンタ制御部15には現在処理中のジョブ
が優先ジョブであるかどうかの情報を保存しておく領域
であって、優先プリント要求時にその領域を参照し、優
先プリント中は、新たにジョブが割り込むことを禁止す
るのに使用される優先実行中フラグ15aを有してい
る。なお、ジョブ受付部11、印刷順決定部12および
プリントジョブスプール部14は図1におけるジョブ実
行順序管理手段1を構成し、プリンタ制御部15はプリ
ンタ制御手段2を構成し、割り込み通知用紙排出指示部
13は割り込み通知手段3を構成し、割り込みオフセッ
ト値保存部16および割り込みオフセット値制御部17
は優先ジョブ出力割合設定手段4を構成している。
【0016】ジョブ受付部11は、ネットワーク上のワ
ークステーション、パーソナルコンピュータなどのクラ
イアントからプリントジョブが送信されると、それを受
け付ける。プリントジョブ受付部11において受け付け
られたジョブは印刷順決定部12に送られ、受け付けた
ジョブが優先的にプリントするべきジョブかどうかを判
定し、その結果をもとにジョブの印刷順序を決定する。
印刷順決定部12における優先度の判定はプリントジョ
ブのページ数、プリントジョブの容量、予想印刷所要時
間、ジョブを送信したクライアントの識別子、ジョブを
送信したユーザの識別子、クライアントからの優先プリ
ント指示などを単独で、または複数組み合せて行われ
る。ここで、優先的にプリントすべきジョブであると判
定されたジョブを「優先ジョブ」、優先ジョブではない
と判定されたジョブを「通常ジョブ」と呼ぶことにす
る。また、印刷順決定部12はここで決定された優先プ
リントする/しないを示す情報と、プリントジョブスプ
ール部14内のキュー14aの情報、および、優先実行
中フラグ15aの状態をもとに印刷順を決定し、割り込
み通知用紙排出指示部13に対して割り込みを通知する
ための用紙の排出の指示をしたり、プリンタ制御部15
に対してジョブの印刷中断、割り込み印刷の指示、プリ
ントジョブスプール部14へジョブの格納指示を行う。
【0017】割り込み通知用紙排出指示部13は印刷順
決定部12において現在のジョブの印刷を中断して割り
込みプリントを行う際に、割り込みプリントである旨の
通知をするための用紙を排出するようにプリンタ制御部
15に対して指示する。使用する用紙は、割り込まれる
ジョブ、割り込んだジョブが使用する用紙よりもサイズ
が大きな用紙もしくは、色の異なる用紙とする。プリン
トジョブスプール部14は印刷順決定部12から指示さ
れた印刷順情報に従ってキュー14aの指定された位置
にジョブを登録する。キュー14a内では、各プリント
ジョブの情報とともに、優先フラグが設定される。プリ
ンタ制御部15は、通常、プリントジョブスプール部1
4内のキュー14aに登録されているジョブのうち、印
刷順の最も早いジョブが選択され、順次、印刷処理が行
われる。プリンタ制御部15には、現在印刷中のジョブ
が優先ジョブであるかどうかを示す優先実行中フラグ1
5aが設定されており、プリントジョブスプール部14
内のキュー14aからジョブが選択され、印刷が開始さ
れる時、および、印刷順決定部12から指示があった場
合に設定される。本実施例では、そのジョブが優先ジョ
ブなら優先実行中フラグ15aは「TRUE」に設定
し、通常ジョブならば「FALSE」に設定される。プ
リンタ制御部15は、また、印刷順決定部12の指示に
より、割り込み印刷を行う場合、現在処理中のジョブの
印刷を中断し、割り込みジョブの印刷を行い、そして割
り込みジョブ印刷終了後は、中断していたジョブの印刷
を再開するよう制御する。
【0018】割り込みオフセット値保存部16は印刷順
決定部12でジョブのキュー14a内での順位を決定す
るために使用される割り込みオフセット値を保存する部
分である。割り込みオフセット値制御部17は割り込み
オフセット値保存部16に対して、適当なユーザインタ
ーフェースを通じてユーザが自由に値を変更する。
【0019】図3は印刷順決定部の処理手順を示すフロ
ーチャートである。プリンタ制御装置10は、まず、プ
リントジョブを受け付けると、そのジョブは優先ジョブ
かどうかを判断する(ステップS1)。優先ジョブでな
ければ、受け付けたジョブをキュー14aの末尾に追加
登録し、そのジョブの優先フラグを「FALSE」に設
定する(ステップS2)。ステップS1の判断におい
て、優先ジョブであれば、次に、キュー14a内に、優
先フラグが「TRUE」であるジョブ、すなわち、優先
ジョブが既に存在するかどうかを判断する(ステップS
3)。ここで、キュー14a内に優先フラグが「TRU
E」のジョブが存在すれば、「TRUE」のジョブの中
で処理順位の最大値(=a)を調べ、それに割り込みオ
フセット値(n)を加えた処理順位にジョブが存在する
かどうかを判断する(ステップS4)。ここで、(a+
n)番目の処理順位にジョブが存在するならば、(a+
n)番目のジョブの後ろにジョブを挿入し、その優先フ
ラグを「TRUE」に設定する(ステップS5)。(a
+n)番目のジョブが最後のジョブならば、キュー14
aの末尾にジョブを追加し、その優先フラグを「TRU
E」に設定する(ステップS6)。
【0020】ステップS3の判断において、優先フラグ
が「TRUE」のジョブが存在しなければ、優先実行中
フラグ15aが「TRUE」であるかどうか、すなわ
ち、実行中のジョブが優先ジョブかどうかを判断する
(ステップS7)。ここで、優先実行中フラグ15aが
「TRUE」であれば、キュー14aの先頭にジョブを
挿入し、その優先フラグを「TRUE」に設定する(ス
テップS8)。優先実行中フラグ15aが「TRUE」
でなければ、現在処理中のジョブに割り込んで印刷処理
を行う。まず、プリンタ制御部15に対し現在出力中の
ジョブの印刷を中断するように指示し(ステップS
9)、ジョブの印刷中断後、割り込み通知用紙排出指示
部13に対し割り込み印刷通知用の用紙を排出させるよ
う指示する(ステップS10)。その後、プリンタ制御
部内の優先実行中フラグを「TRUE」に設定し(ステ
ップS11)、優先ジョブの実行を割り込ませ、印刷終
了後は中断されていたジョブの実行を再開する(ステッ
プS12)。
【0021】次に、印刷順決定部12の具体的な動作例
について、キュー14aの内容および優先実行中フラグ
15aの内容を参照しながら説明する。図4はキューお
よび優先実行中フラグの内容を例示した図である。
【0022】図示の例によれば、キュー14aは処理順
位、優先フラグおよびジョブのフィールドを有してい
る。ここで、動作例の説明の前提として、通常ジョブJ
OB0が印刷実行中で、且つ、キュー14aに通常ジョ
ブJOB1が1つある場合を例にする。この場合のキュ
ー14aは、図示のように、処理順位「1」のところ
に、優先フラグが「FALSE」に、ジョブが「JOB
1」になる。また、優先実行中フラグ15aは「FAL
SE」となる。通常ジョブのときには、そのジョブは常
にキュー14aの末尾に追加され、優先フラグは常に
「FALSE」が設定される。
【0023】この状態で、次に、通常ジョブJOB2の
プリント要求があった場合、プリントジョブスプール部
14内のキュー14aは図5のように表される。すなわ
ち、キュー14aの末尾である処理順位「2」のところ
に、要求のあった通常ジョブJOB2が登録される。
【0024】さらに、図5の状態で、優先ジョブ「優J
OB0」のプリント要求があったとする。この場合に
は、まず、キュー14a内の各ジョブに付加されている
優先フラグが「TRUE」のジョブを探す。ここでは、
そのようなジョブは見つからないので、次に、優先実行
中フラグ15aの状態を検出する。優先実行中フラグ1
5aは「FALSE」なので、印刷順決定部12はプリ
ンタ制御部15に対して現在出力中のジョブの印刷を中
断するように指示し、ジョブの印刷中断後、割り込み通
知用紙排出指示部13に対して割り込み通知用紙を排出
させる旨の指示をする。
【0025】割り込み通知用紙排出指示部13では、プ
リントを中断したジョブや割り込んでプリントされるジ
ョブの用紙よりも大きなサイズの用紙、もしくは、色の
異なる用紙を用いて、割り込みプリントである旨を印刷
し、排出するように、プリンタ制御部15に対し指示す
る。その後、プリンタ制御部15内の優先実行中フラグ
15aを「TRUE」に設定し、優先ジョブ「優ジョブ
0」の実行を割り込ませる。この時、優先実行中フラグ
15aおよびキュー14aの状態は図6のようになる。
【0026】優先ジョブ「優ジョブ0」を実行中に、さ
らに、優先ジョブ「優JOB1」のプリント要求がある
と、前回同様、キュー14a内の各ジョブに付加されて
いる優先フラグが「TRUE」のジョブを探す。図6の
キュー14aには、そのようなジョブが見つからないの
で、次に、優先実行中フラグ15aの状態を検出する。
優先実行中フラグ15aは「TRUE」なので、優先ジ
ョブ実行中であると判断し、更に割り込んでの印刷は行
わない。優先ジョブ実行中に別の優先ジョブの要求が来
たときには、さらに割り込みを実行するのではなく、別
の優先ジョブをキュー14aに登録する。この場合、キ
ュー14a内には、優先フラグが「TRUE」のジョブ
はなかったので、優先ジョブをキュー14aの先頭に挿
入し、その優先ジョブの優先フラグを「TRUE」に設
定する。この時点で優先実行中フラグ15aおよびキュ
ー14aの状態は図7のようになる。
【0027】次に、複数の優先ジョブがあった場合に、
それらの処理の順序関係を保ちながら、しかも既登録の
通常ジョブが極端に遅れることなく処理することができ
るようにする機構について説明する。まず、順序関係を
乱さないようにするには、優先ジョブの実行中は後続の
優先ジョブによる割り込みを禁止し、後続の優先ジョブ
をキュー14aに登録するようにし、その場合もキュー
14aに既に優先ジョブが登録されていれば、優先ジョ
ブに関する順番は変えないようにする。さらに、既に登
録されている通常ジョブが後続の優先ジョブによって無
制限に後回しにならないように適当な位置に優先ジョブ
を割り込ませるようにするために、後続の優先ジョブを
キュー14aのどの順位に登録するかをあらかじめ割り
込みオフセット値として設定するようにしている。この
割り込みオフセット値の設定は割り込みオフセット値制
御部17において行われ、その場合のユーザインターフ
ェースの例を以下に示す。
【0028】図8は割り込みオフセット値設定用画面を
例示した図である。図示の例によれば、割り込みオフセ
ット値を設定する画面17aは、割り込みオフセット値
を数値入力する部分と、その割り込みオフセット値を設
定するボタンおよびキャンセルするボタンが用意されて
いる。割り込みオフセット値を入力し、設定ボタンを押
すと、割り込みオフセット値制御部17はその割り込み
オフセット値を割り込みオフセット値保存部16に保存
する。このようにして、割り込みオフセット値は管理者
が任意に設定可能なものであり、後述するように印刷順
決定部12が後続の優先ジョブをキュー14aのどの順
位に登録するかを決めるときに参照される。また、割り
込みオフセット値は0以上の整数(n=0、1、・・
・)とし、ここでは、n=1とする。
【0029】さて、図7に示したような状況で、さら
に、優先ジョブ「優JOB2」のプリント要求があった
場合、まず、キュー14a内の各ジョブに付加されてい
る優先フラグが「TRUE」のジョブを探して優先ジョ
ブの登録状況を調べ、そのうち、処理順位が最も遅いジ
ョブを探す。これら優先ジョブの処理順位の最大値をa
とする。図7の例では、優JOB1がこれに当たり、処
理順位はa=1である。ここで、処理順位aから割り込
みオフセット値n(=1)だけ後の処理位置にはジョブ
が存在するので、優先ジョブ「優JOB2」はその処理
順位から割り込みオフセット値nだけ後の処理順位の位
置に割り込まれる。すなわち、新たな優先ジョブは処理
順位a+割り込みオフセット値nのジョブ、ここでは、
処理順位2のジョブの後ろの位置に挿入される。このと
き、挿入されたジョブの優先フラグは「TRUE」にセ
ットされる。
【0030】この段階での優先実行中フラグ、キューの
状態は図9のようになる。このように、優先ジョブのプ
リント要求がなされると、最初の1回は印刷中のジョブ
を中断し、優先ジョブを割り込ませ、その後は、一定数
の通常ジョブを挟みながら、優先ジョブがプリントジョ
ブスプール部14のキュー14aに挿入されていく。こ
のとき、割り込みプリント中は他の優先ジョブの割り込
みは禁止され、また、優先ジョブの出力順は保たれたま
まである。
【0031】さらに、優先ジョブ「優JOB3」の出力
要求があった場合、前回同様の処理により、図10のよ
うにキュー14aが更新される。この状態で、優先ジョ
ブ「優JOB4」のプリント要求がなされると、まず、
キュー14a内の各ジョブに付加されている優先フラグ
が「TRUE」のジョブのうち、処理順位が最も遅いジ
ョブを探す。ここでは、処理順位が最も遅い優先ジョブ
は、処理順位a=5のジョブ「優JOB3」である。そ
のジョブの処理順位a+割り込みオフセット値nのジョ
ブ(処理順位6)探す。このようなジョブが存在しない
ので、キュー14aの最後尾に優先ジョブを追加し、そ
のジョブの優先フラグを「TRUE」にセットする。こ
の結果、キュー14aの状態は図11のようになる。
【0032】このように、割り込みオフセット値nを1
以上にすると、優先ジョブが頻発しても、通常ジョブの
印刷がまったく行われない状況は防げる。また、この割
り込みオフセット値を0にすることで、従来技術のよう
に、通常ジョブの印刷は後回しにされるが、優先ジョブ
間の順序関係は保たれる。
【0033】割り込みオフセット値制御部17に設けら
れた割り込みオフセット値設定用の画面17aのユーザ
インタフェースによって、割り込みオフセット値nは容
易に変更可能なため、プリンタの利用状況、優先ジョブ
の発生回数などを考慮し、自由に優先ジョブの優先度を
設定することが可能である。
【0034】上述のような本発明の実施の形態によれ
ば、優先プリント時に、その旨を印刷した用紙を出力す
るようにし、このとき使用する用紙は、割り込まれたジ
ョブおよび割り込んだジョブで使用する用紙よりも大き
な用紙、または、色の異なる用紙を用いるようにするこ
とで、出力結果から優先プリントであることが優先プリ
ントを指示したユーザ以外でも容易に識別可能となり、
出力結果の取り違えを防ぐことが可能となる。
【0035】また、優先プリント実行時に他のジョブの
割り込みを禁止するため、優先プリント実行時の出力結
果の混乱を防ぐことが可能となり、優先ジョブ間の順序
関係を保つことが可能となる。しかも、優先プリント要
求が多発した場合でも、通常ジョブを出力することが可
能であり、割り込みオフセット値を設定することにより
優先ジョブに対する通常ジョブの処理割合をユーザが変
更することが可能となる。
【0036】次に、割り込みオフセット値を、管理者に
よる設定ではなく、あらかじめ設定した方法にて自動的
に変更するようにした別の実施の形態について説明す
る。割り込みオフセット値制御部17は、これにより設
定される割り込みオフセット値を、プリンタの使用状況
などに応じて動的に変更するように、構成することがで
きる。この変更は、管理者により設定された値に対して
行ったり、あらかじめ決められた初期値に対して行うよ
うにする。ここで、割り込みオフセット値制御部17に
よる割り込みオフセット値の決定は、割り込み発生頻
度、割り込み印刷の平均出力時間、通常ジョブの平均出
力時間などをもとにして行われる。
【0037】具体的には、後続の優先ジョブが挿入され
ることによって後回しにされる通常ジョブが存在するよ
うな場合に、挿入されるべき処理位置にある通常ジョブ
の平均出力時間と、後続の優先ジョブの容量や予想印刷
所要時間とを考慮し、所定の条件を満たしたときに割り
込みオフセット値が変更される。たとえば、通常ジョブ
のページ数および部数が少なく、後続の優先ジョブのペ
ージ数および部数が非常に大きなものであるような場合
には、割り込みオフセット値を大きくするなどの変更が
なされる。これにより、プリンタの使用状況に応じて動
的に優先ジョブと通常ジョブの出力割合を決定すること
が可能となる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、ジョブ
実行順序管理手段が複数の優先ジョブをその受け付け順
を変えずにキューイングすることにより、優先ジョブ実
行時の出力結果は混乱せずに優先ジョブ間の順序関係を
保つことが可能になる。また、優先ジョブ出力割合設定
手段により優先ジョブに対する通常ジョブの処理割合を
設定できるので、優先プリント要求が多発した場合で
も、通常ジョブが後回しにされていつまでも出力されな
いといった事態を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプリンタ制御装置の原理構成を示
す図である。
【図2】本発明におけるプリンタ制御装置の全体構成を
示す図である。
【図3】印刷順決定部の処理手順を示すフローチャート
である。
【図4】キューおよび優先実行中フラグの内容を例示し
た図である。
【図5】キューおよび優先実行中フラグの内容を例示し
た図である。
【図6】キューおよび優先実行中フラグの内容を例示し
た図である。
【図7】キューおよび優先実行中フラグの内容を例示し
た図である。
【図8】割り込みオフセット値設定用画面を例示した図
である。
【図9】キューの内容を例示した図である。
【図10】キューの内容を例示した図である。
【図11】キューの内容を例示した図である。
【符号の説明】
1 ジョブ実行順序管理手段 2 プリンタ制御手段 3 割り込み通知手段 4 優先ジョブ出力割合設定手段 5 プリンタ 10 プリンタ制御装置 11 ジョブ受付部 12 印刷順決定部 13 割り込み通知用紙排出指示部 14 プリントジョブスプール部 14a キュー 15 プリンタ制御部 15a 優先実行中フラグ 16 割り込みオフセット値保存部 17 割り込みオフセット値制御部 20 プリンタ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリントジョブを受け付けて、各ジョブ
    の出力順を制御するプリン制御装置において、優先ジョブについては通常ジョブに優先して ジョブの実
    行順序を管理するジョブ実行順序管理手段と、 前記ジョブ実行順序管理手段による実行順序に従ってプ
    リンタに対して印刷を行うよう制御するプリンタ制御手
    段と、前記ジョブ実行順序管理手段が複数の優先ジョブをキュ
    ーイングする際に、優先ジョブの受け付け順は変えずに
    通常ジョブに割り込ませていくときの割り込み間隔を任
    意に設定する優先ジョブ出力割合設定手段と、 を備えていることを特徴とするプリン制御装置。
  2. 【請求項2】 プリントジョブを受け付けて、各ジョブ
    の出力順を制御するプリンタ制御装置において、 優先ジョブについては通常ジョブに優先してジョブの実
    行順序を管理するジョブ実行順序管理手段と、 前記ジョブ実行順序管理手段による実行順序に従ってプ
    リンタに対して印刷を行うよう制御するプリンタ制御手
    段とを設け、 前記ジョブ実行順序管理手段が複数の優先ジョブをキュ
    ーイングする際に、先に受け付けた優先ジョブと次に受
    け付けた優先ジョブとの間に少なくとも一以上の通常ジ
    ョブを挟むように次の優先ジョブをキューイングするよ
    うに制御することを特徴とする プリン制御装置。
  3. 【請求項3】 プリントジョブを受け付けて、各ジョブ
    の出力順を制御するプリンタ制御装置において、 優先ジョブについては通常ジョブに優先してジョブの実
    行順序を管理するジョブ実行順序管理手段と、 前記ジョブ実行順序管理手段による実行順序に従ってプ
    リンタに対して印刷を行うよう制御するプリンタ制御手
    段とを設け、 前記ジョブ実行順序管理手段による実行順序に従ってプ
    リンタに対して複数の優先ジョブの印刷を行うよう制御
    する際に、通常ジョブの印刷に優先ジョブの印 刷を所定
    の割合で割り込ませていくオフセット値を任意に設定で
    きるように制御することを特徴とする プリン制御装
    置。
  4. 【請求項4】 プリントジョブを受け付けて、各ジョブ
    の出力順を制御するプリンタ制御装置において、 優先ジョブについては通常ジョブに優先してジョブの実
    行順序を管理するジョブ実行順序管理手段と、 前記ジョブ実行順序管理手段による実行順序に従ってプ
    リンタに対して印刷を行うよう制御するプリンタ制御手
    段をと設け、 前記ジョブ実行順序管理手段による実行順序に従ってプ
    リンタに対して複数の優先ジョブの印刷を行うよう制御
    する際に、先に受け付けた優先ジョブの印刷と次に受け
    付けた優先ジョブの印刷との間に少なくとも一以上の通
    常ジョブの印刷を挟むように次の優先ジョブの印刷を制
    御することを特徴とするプリンタ制御装置。
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