JP3178294U - 昇降装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】昇降するステイアームの一方で支柱軸を保持し、他方で支柱を着脱自在に保持し、支柱軸と支柱間の枢軸で昇降プラットホームを起伏自在に保持する場合、枢軸に対して支柱が回転しないように固着し、保守、修理時には分解可能にした昇降装置を提供する。
【解決手段】一対のステイアームと、その一方に固定された支柱軸と、他方に着脱自在に設けられた支柱7と、支柱軸と支柱7間を連結する枢軸8と、これに起伏自在に取り付けられる昇降プラットホームとを備えている。枢軸8は、先細のテーパー面部分8a及びその先端側に雄螺子8bが形成された端部を有し、支柱7は、テーパー面部分8aが嵌合するテーパー付凹部7aを下端部に有し、テーパー付凹部7aにテーパー面部分8aを嵌合した状態で支柱7より突出した雄螺子8bにナット40を螺合し、締め付けて、枢軸8と支柱7とを固着する。
【選択図】図1
【解決手段】一対のステイアームと、その一方に固定された支柱軸と、他方に着脱自在に設けられた支柱7と、支柱軸と支柱7間を連結する枢軸8と、これに起伏自在に取り付けられる昇降プラットホームとを備えている。枢軸8は、先細のテーパー面部分8a及びその先端側に雄螺子8bが形成された端部を有し、支柱7は、テーパー面部分8aが嵌合するテーパー付凹部7aを下端部に有し、テーパー付凹部7aにテーパー面部分8aを嵌合した状態で支柱7より突出した雄螺子8bにナット40を螺合し、締め付けて、枢軸8と支柱7とを固着する。
【選択図】図1
Description
本考案は、車室内に昇降リンク機構を設置し、これにより昇降駆動される昇降プラットホームを起立状態で格納自在な昇降装置に関するものである。
従来から、車室内に昇降リンク機構を設置し、これにより昇降駆動される昇降プラットホームを起立状態で格納自在な昇降装置が知られている。この種の昇降装置では、荷役時にプラットホームを起立状態から水平に展開してから、昇降リンク機構でプラットホームを昇降駆動する。さらに、ユーザー層によっては軽量荷物を取り扱う場合があり、積み込み又は取り出しに昇降装置を利用すると時間がかかるため、起立状態のプラットホームを横開き可能な構造も提案されている(下記特許文献1)。
この種の昇降装置は、支柱軸と支柱間に渡された枢軸で昇降プラットホームを起伏自在に保持するとともに、平行リンク機構で昇降駆動される一対のステイアームの一方で支柱軸を回転自在に保持し、他方のステイアームで支柱を着脱自在に保持する構成を有する。従来は枢軸と支柱とは溶接による固定であったが、溶接による固定であると、分解が不可能であるため、保守性が悪く、一部の故障であっても支柱軸、支柱、枢軸及び昇降プラットホームの組合せ構造体の全ての交換が必要となる場合があった。
また、起立状態のプラットホームを横開き可能とするために、横開きの回転中心となる支柱軸は常時一方のステイアームに保持されているが、支柱軸に固着された枢軸の反対側固着されるべき支柱は他方のステイアームに対して横開き時に離脱することになるため、枢軸に対して支柱が回転しないように確実に固着できる構造であることが望ましい。
本考案はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、支柱軸と支柱間に渡された枢軸で昇降プラットホームを起伏自在に保持するとともに、昇降駆動される一対のステイアームの一方で支柱軸を回転自在に保持し、他方のステイアームで支柱を着脱自在に保持する場合において、枢軸に対して支柱が回転しないように確実に固着でき、かつ保守、修理時に分解可能な構造とすることにより、保守性の改善、組立作業性の改善を図ることのできる昇降装置を提供することにある。
本考案のある態様は昇降装置であり、車体床面に固定された本体フレームと、
前記本体フレームに一端が枢着され、他端がステイアームに枢着された実質的な平行リンクをなし、車体幅方向に離隔してそれぞれ設けられた第1及び第2のアームと、
一方のステイアームの垂直部に上下方向に取り付けられ、かつ回転自在に保持された支柱軸と、
他方のステイアームの垂直部に着脱自在で上下方向に設けられた支柱と、
前記支柱軸下端部と前記支柱下端部間を連結固着する枢軸と、
前記枢軸で前記支柱軸と前記支柱間に起伏自在に取り付けられた昇降プラットホームと、
前記第1又は第2のアームを回動させて前記昇降プラットホームを昇降駆動するシリンダとを備え、
前記枢軸は、先細のテーパー面部分及びその先端側に雄螺子が形成された端部を有し、前記支柱は、前記テーパー面部分が嵌合するテーパー付凹部を下部に有し、前記テーパー付凹部に前記テーパー面部分を嵌合した状態で前記支柱より突出した前記雄螺子にナットを螺合し、締め付けて、前記枢軸と前記支柱とを固着したことを特徴とする。
前記本体フレームに一端が枢着され、他端がステイアームに枢着された実質的な平行リンクをなし、車体幅方向に離隔してそれぞれ設けられた第1及び第2のアームと、
一方のステイアームの垂直部に上下方向に取り付けられ、かつ回転自在に保持された支柱軸と、
他方のステイアームの垂直部に着脱自在で上下方向に設けられた支柱と、
前記支柱軸下端部と前記支柱下端部間を連結固着する枢軸と、
前記枢軸で前記支柱軸と前記支柱間に起伏自在に取り付けられた昇降プラットホームと、
前記第1又は第2のアームを回動させて前記昇降プラットホームを昇降駆動するシリンダとを備え、
前記枢軸は、先細のテーパー面部分及びその先端側に雄螺子が形成された端部を有し、前記支柱は、前記テーパー面部分が嵌合するテーパー付凹部を下部に有し、前記テーパー付凹部に前記テーパー面部分を嵌合した状態で前記支柱より突出した前記雄螺子にナットを螺合し、締め付けて、前記枢軸と前記支柱とを固着したことを特徴とする。
前記態様において、前記支柱は、前記テーパー付凹部を形成したカラーを下部に溶着したものであるとよい。
本考案によれば、支柱軸と支柱間に渡された枢軸で昇降プラットホームを起伏自在に保持するとともに、昇降駆動される一対のステイアームの一方で支柱軸を回転自在に保持し、他方のステイアームで支柱を着脱自在に保持する場合において、枢軸端部のテーパー面部分と支柱側のテーパー付凹部との凹凸嵌合によって枢軸に対して支柱が回転しないように確実に固着できる。また、枢軸側の雄螺子とナットにより支柱を固着しているため、分解が容易であり、保守性の改善、組立作業性の改善を図ることができる。
以下、図面を参照しながら本考案の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は考案を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも考案の本質的なものであるとは限らない。
まず、図2乃至図5で本考案に係る昇降装置の実施の形態の全体構成を示す。これらの図において、1はバン型車(箱形車両)であり、該バン型車の車体の後面開口近い後部床面1a上に、一対の本体フレーム2が左右に離隔して立設固定されている(図3に上下、左右方向を定義した)。本体フレーム2には昇降リンク機構をなす実質的に平行リンクを構成するメインアーム3及びサブアーム4が枢着(回転自在に取付)されている。つまり、メインアーム3の一端がピン3aで、サブアーム4の一端がピン4aでそれぞれ本体フレーム2に枢着されている。メインアーム3、サブアーム4の他端にはピン3b,4bでステイアーム5が枢着されている。
ステイアーム5はメインアーム3及びサブアーム4の枢着点よりも下側部分に垂直部5aを有し、一方のステイアーム5(本例では右側)の垂直部5a正面には支柱軸6が上下方向に取り付けられかつ回転自在に保持されている。他方のステイアーム5(本例では左側)の垂直部5a正面には支柱ロック機構20により支柱7が着脱自在で上下方向に取り付けられている。そして、支柱軸6の下端部と支柱7の下端部間を連結固着するように昇降プラットホーム10を保持する枢軸8が取り付け固定されている。支柱ロック機構20は例えばレバー21で操作されるフック22がステイアーム5側の部材に係合する機構である。支柱7と枢軸8との連結構造については後述する。
昇降プラットホーム10は、主プレート11と、その先端側の先端側プレート12とを中間のヒンジ13で折り畳み可能に連結したものであり、主プレート11は枢軸8によって回動自在に支持され、さらに主プレート11と支柱軸6,支柱7間をそれぞれ連結する2つの直列接続のリンク14,15で展開時に水平状態に保持されるようになっている。従って、プラットホーム10は先端側プレート12を裏返して主プレート11に重ねて、さらに主プレート11を起立させる(略垂直に立てる)ことでバン型車1内に格納することができる。展開動作は、主プレート11を水平にした後、裏返し状態の先端側プレート12を主プレート11の先端側に開いて展開することにより行う。プラットホーム10を折り畳みかつ起立状態にロックするために、操作レバー31で操作されるロックピン32を有するプラットホームロック機構30が主プレート11の裏側に設けられている。ロックピン32は突出時にステイアーム5側の穴に係合する。
昇降プラットホーム10を昇降駆動するために、ピン3b(メインアーム3とステイアーム5の枢着点)とピン4a(本体フレーム2とサブアーム4の枢着点)間に単動油圧シリンダ9が連結されている。但し、単動油圧シリンダ9はピストンロッドが縮動する方向に付勢する圧縮ばね9aを内蔵している。従って、単動油圧シリンダ9内の作動油が排出可能な状態となれば、内蔵している圧縮ばね9aにより単動油圧シリンダ9が縮動して図2においてメインアーム3及びサブアーム4は左回りに回動してプラットホーム10は下降して着地可能である。逆に単動油圧シリンダ9内に作動油を供給すれば、単動油圧シリンダ9は伸長してメインアーム3及びサブアーム4を右回りに回動させて、プラットホーム10を後部床面1aの高さにまで上昇駆動する。
ユーザー層によっては軽量荷物を取り扱う場合があり、積み込み又は取り出しに昇降装置を利用すると時間がかかるため、昇降装置を利用しないで荷役を行う場合がある。このために、支柱7をステイアーム5から離脱させて図5の仮想線で示すように支柱軸6を回転中心として起立状態のプラットホーム10を横開き状態(プラットホームが車室の前後方向を向いた状態)とすることができる。
図5の仮想線から判るように、横開きの回転中心となる支柱軸6は常時一方のステイアーム5に保持されているが、支柱軸6に固着された枢軸8の反対側に固着されるべき支柱7は他方のステイアーム5に対して横開き時に離脱することになるため、枢軸8に対して支柱7が回転しないように確実に固着できることが必要となる。このため、従来は枢軸8の端部に支柱7を溶接で固着していたが、前述のように保守性が悪い等の問題があった。このため、本実施の形態では、図1に示すように、枢軸8が、先細のテーパー面部分8a及びその先端側に雄螺子8bが形成された端部を有し、支柱7は、テーパー面部分8aが嵌合するテーパー付凹部7aを下端部に有する構造としている。例えば支柱7は、テーパー付凹部7aを形成したカラー7bを下端部に溶着したものを用いる。そして、テーパー付凹部7aにテーパー面部分8aを嵌合した状態で支柱7より突出した雄螺子8bにナット40を螺合し、ワッシャ41を介し締め付けて、支柱7を枢軸8に対して回転しないように確実に固着する。なお、枢軸8は両端部以外はパイプ状であるとよい。また、ワッシャ41は使用しない構造とすることもできる。
以上の昇降装置の構成において、昇降プラットホーム10を水平に展開した状態では、油圧シリンダ9の作動油を排出可能な状態としてメインアーム3、サブアーム4を下降させる(当初は圧縮ばね9aの弾性力で、その後は各アーム、プラットホーム等の自重による)ことで、図2の仮想線のように、ステイアーム5及びプラットホーム10を着地状態にまで下降させることができる。
また、昇降プラットホーム10の下降状態から油圧シリンダ9に作動油を供給することでメインアーム3、サブアーム4を上昇させ、ステイアーム5及びプラットホーム10をプラットホーム10を後部床面1aの高さにまで上昇駆動可能であり、さらに図2の実線のようにプラットホーム10を二つ折りして折り畳んで起立させることで車体内に格納することができる。
前記支柱ロック機構20のレバー21を操作してフック22と一方のステイアーム5側の部材との係合を解除することで、支柱7を一方のステイアーム5から離脱させ、図5の仮想線で示すように二つ折りに折り畳んだ起立状態のプラットホーム10を支柱軸6を回転中心として横開き状態(プラットホームが車室の前後方向を向いた状態)とすることが可能である。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
支柱軸6と支柱7間に渡された枢軸8で昇降プラットホーム10を起伏自在に保持するとともに、車室内に格納自在な平行リンク機構で昇降駆動される一対のステイアーム5の一方で支柱軸6を回転自在に保持し、他方のステイアーム5で支柱7を着脱自在に保持する場合において、枢軸8の端部のテーパー面部分8aと支柱側のテーパー付凹部7aとの凹凸嵌合によって枢軸8に対して支柱7が回転しないように確実に固着できる。また、枢軸8側の雄螺子8bとナット40により支柱7を固着しているため、分解が容易であり、保守性の改善、組立作業性の改善を図ることができる。
以上、実施の形態を例に本考案を説明したが、実施の形態の各構成要素は請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
実施の形態では、昇降リンク機構の平行四辺形の頂点に位置するピンのうち、対角線上の2点ピン間に油圧シリンダを設けたが、油圧シリンダの配置はこれに限定されないことは明らかであり、メインアームを回動させ得ればよい。
また、プラットホームは折り畳み構造の場合を図示したが、折り畳み構造でない1枚構造であっても本考案は適用可能である。
1 バン型車
1a 床面
2 本体フレーム
3 メインアーム
4 サブアーム
5 ステイアーム
6 支柱軸
7 支柱
7a テーパー付凹部
7b カラー
8 枢軸
8a テーパー面部分
8b 雄螺子
9 単動油圧シリンダ
10 プラットホーム
11 主プレート
12 先端側プレート
40 ナット
1a 床面
2 本体フレーム
3 メインアーム
4 サブアーム
5 ステイアーム
6 支柱軸
7 支柱
7a テーパー付凹部
7b カラー
8 枢軸
8a テーパー面部分
8b 雄螺子
9 単動油圧シリンダ
10 プラットホーム
11 主プレート
12 先端側プレート
40 ナット
Claims (2)
- 車体床面に固定された本体フレームと、
前記本体フレームに一端が枢着され、他端がステイアームに枢着された実質的な平行リンクをなし、車体幅方向に離隔してそれぞれ設けられた第1及び第2のアームと、
一方のステイアームの垂直部に上下方向に取り付けられ、かつ回転自在に保持された支柱軸と、
他方のステイアームの垂直部に着脱自在で上下方向に設けられた支柱と、
前記支柱軸下端部と前記支柱下端部間を連結固着する枢軸と、
前記枢軸で前記支柱軸と前記支柱間に起伏自在に取り付けられた昇降プラットホームと、
前記第1又は第2のアームを回動させて前記昇降プラットホームを昇降駆動するシリンダとを備え、
前記枢軸は、先細のテーパー面部分及びその先端側に雄螺子が形成された端部を有し、前記支柱は、前記テーパー面部分が嵌合するテーパー付凹部を下端部に有し、前記テーパー付凹部に前記テーパー面部分を嵌合した状態で前記支柱より突出した前記雄螺子にナットを螺合し、締め付けて、前記枢軸と前記支柱とを固着したことを特徴とする昇降装置。 - 前記支柱は、前記テーパー付凹部を形成したカラーを下端部に溶着したものである請求項1に記載の昇降装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012003914U JP3178294U (ja) | 2012-06-28 | 2012-06-28 | 昇降装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012003914U JP3178294U (ja) | 2012-06-28 | 2012-06-28 | 昇降装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3178294U true JP3178294U (ja) | 2012-09-06 |
Family
ID=48005041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012003914U Expired - Lifetime JP3178294U (ja) | 2012-06-28 | 2012-06-28 | 昇降装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3178294U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113618695A (zh) * | 2021-07-22 | 2021-11-09 | 乐歌人体工学科技股份有限公司 | 壁挂式升降置物架 |
-
2012
- 2012-06-28 JP JP2012003914U patent/JP3178294U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113618695A (zh) * | 2021-07-22 | 2021-11-09 | 乐歌人体工学科技股份有限公司 | 壁挂式升降置物架 |
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