JP3178143B2 - 静電容量式加速度センサ - Google Patents

静電容量式加速度センサ

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JP3178143B2
JP3178143B2 JP2869693A JP2869693A JP3178143B2 JP 3178143 B2 JP3178143 B2 JP 3178143B2 JP 2869693 A JP2869693 A JP 2869693A JP 2869693 A JP2869693 A JP 2869693A JP 3178143 B2 JP3178143 B2 JP 3178143B2
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    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
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    • G01P2015/0805Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration
    • G01P2015/0808Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate
    • G01P2015/0811Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for one single degree of freedom of movement of the mass
    • G01P2015/0817Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for one single degree of freedom of movement of the mass for pivoting movement of the mass, e.g. in-plane pendulum

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電容量式加速度セン
サに関し、高精度に加速度を検出できる静電容量式加速
度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両等の加速度や回転方向を検
出するのに用いられる静電容量式加速度センサは、電極
間の静電容量を利用して検出するもので、例えば特開平
3−94169号公報および特開昭62−232171
号公報のようなものが知られている。
【0003】そこで、図5に第1の従来技術による静電
容量式加速度センサとして特開平3−94169号に記
載の半導体容量式加速度センサを例に挙げて示す。
【0004】図中、1,2,3は3枚のシリコン基板を
示し、該各シリコン基板1,2,3のうち、真中に位置
したシリコン基板2は、異方性エッチングにより、ビー
ム4(片持梁)で支持された質量部5が形成されてい
る。該質量部5の厚さは、シリコン基板2の厚さよりも
薄く形成され、固定電極板となるシリコン基板1または
3の方向に変位可能になっている。
【0005】また、6はシリコン基板1,2の間に発生
する信号を処理する信号処理回路である。
【0006】そして、このように構成される各基板1,
2,3を重合させる場合には、各基板1,2,3が短絡
しないように、各接合面は酸化処理を施した後に積層す
るようになっている。
【0007】このように構成される第1の従来技術にお
ける半導体容量式加速度センサにおいては、上,下方向
の加速度(または減速度)が加わった場合には、質量部
5に働く慣性力とビーム4による復元力との釣合いか
ら、その加速度に応じて質量部5と固定電極としての各
シリコン基板1,3との間の隙間寸法が変化する。そし
て、前記隙間寸法に対応した静電容量を信号処理回路6
に出力し、該信号処理回路6ではこの静電容量を処理し
て、加速度に応じた信号として図示しない制御回路等に
出力する。
【0008】次に、図6に第2の従来技術による静電容
量式加速度センサとして特開昭62−232171号に
記載の半導体加速度センサを例に挙げて示す。
【0009】図中、11はシリコン基板を示し、該シリ
コン基板11にはエッチングによって上面から下面まで
貫通する溝12が設けられ、該溝12によって支持部1
3付近を除いて外部のシリコン基板11と離間した片持
梁14が形成されている。また該片持梁14の先端側に
は、質量部15が設けられている。
【0010】なお、片持梁14の支持部13付近におけ
る幅、即ちシリコン基板1の面の水平方向における幅寸
法は、シリコン基板11の厚さ寸法よりも小さくなるよ
うに設定されているから、片持梁14はシリコン基板1
1の面に垂直な方向の加速度に対しては変位せず、面に
水平な方向の加速度に対して変位するようになってい
る。
【0011】このように構成される第2の従来技術にお
いては、質量部15とシリコン基板11の溝12とのそ
れぞれの隙間寸法により静電容量(図6参照)が変化す
るから、シリコン基板11の面に対して水平方向(左,
右方向)の加速度を静電容量の変化として検出すること
ができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した如
く、第1,第2の従来技術による加速度センサにおいて
は、質量部5(15)と各シリコン基板1,3(11)
との間の隙間寸法の変位による静電容量の変化で、加速
度の大きさに比例した出力を得ることができる。しか
し、この隙間寸法が異なっている場合には加速度が加わ
っていない初期状態にも拘らず、2箇所の隙間から異な
る容量を持った静電容量が検出され、加速度の検出時に
は、正確な加速度を検出することができないという問題
がある。
【0013】一方、加速度センサからの2つの静電容量
は、センサとして成形・組立てられた後でなければ検出
できないから、センサ成形後に確認されるこの隙間寸法
の差を、センサ形成後に補正することはできない。この
ため、静電容量の差を補正するには、オフセット調整用
回路により初期状態における零点調整を行なう必要があ
った。従って、センサにオフセット調整用回路を組込ん
だ場合には、センサのサイズが大きくなるという問題が
ある。
【0014】また、質量部5(15)と各シリコン基板
1,3(11)との間の隙間寸法は固定されているか
ら、一つの加速度センサでは一つの感度しか得ることが
できないという問題がある。
【0015】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、センサ形成後の零点調整を容易に行なう
と共に、検出感度の調整を行なうことができる静電容量
式加速度センサを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明が採用する静電容量式加速度センサは、
基端側が固定端となり梁を介して先端側が加速度に応じ
て変位する質量部となった可動電極と、基端側が固定端
となり先端側が該可動電極の質量部の変位方向両側に対
向して変位可能な可動薄肉部となった一対の固定電極
と、該各固定電極の可動薄肉部と可動電極の質量部との
間の静電容量を検出する静電容量検出手段と、該静電容
量検出手段からの信号に基づいて、前記各固定電極の可
動薄肉部と可動電極の質量部との間の距離を調整すべ
く、該各固定電極の可動薄肉部を変位させる距離調整手
段とから構成したことにある。
【0017】また、前記距離調整手段は、前記各固定電
極の可動薄肉部に対向する位置に形成された一対の電極
間調整用電極と、該各電極間調整用電極と各固定電極の
間に設けられ、前記静電容量検出手段からの信号に基づ
いた直流電圧をそれぞれ印加する補正回路とから構成す
ることが望ましい。
【0018】さらに、前記距離調整手段は、前記各固定
電極の可動薄肉部と各可動電極の質量部との間に設けら
れ、前記静電容量検出手段からの信号に基づいた直流電
圧をそれぞれ印加する補正回路から構成してもよい。
【0019】
【作用】上記構成により、距離調整手段で一対の固定電
極の可動薄肉部と可動電極の質量部との距離を調整する
ことで、各静電容量を等しくでき零点調整を行なうこと
ができる。
【0020】また、電極間調整用電極と固定電極とのそ
れぞれの間に、補正回路から直流電圧を印加することに
より、固定電極と電極間調整用電極との間に静電引力を
発生させ、各可動薄肉部を変位させて、該各可動薄肉部
と質量部との電極間距離をそれぞれ調整することができ
る。
【0021】さらに、可動電極と一対の固定電極との間
に、補正回路から直流電圧を印加することにより、固定
電極の可動薄肉部と可動電極の質量部との間に静電引力
を発生させ、各可動薄肉部を変位させて、該各可動薄肉
部と質量部との電極間距離をそれぞれ調整することがで
きる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図4に基
づいて説明する。
【0023】まず、第1の実施例を図1および図2に示
す。
【0024】図中、21は例えば10m Ω・cm(0.0
1Ω・cm)程度の低い抵抗率を有するn型のシリコン材
料から形成された上側基板を示し、該上側基板21は
(110)の結晶面を有している。そして、該上側基板
21の内部には、後述する溝25によって可動電極2
4,固定電極26,26および電極間調整用電極27,
27等が一体形成されている。
【0025】22は上側基板21の下面側にガラス層2
3を介して接合された下側基板を示し、該下側基板22
は例えばガラス材料等の絶縁性材料から形成され、上側
基板21と電気的に絶縁されている。そして、該下側基
板22は溝25と共に、可動電極24と各固定電極26
等を電気的に絶縁するものである。なお、前記ガラス層
23は、上側基板21と下側基板22の全周縁部分に設
けられ、可動電極24の質量部24Cの変位を確保すべ
く中央部には設けられていない。
【0026】24は上側基板21の内部に一体的に形成
された可動電極を示し、該可動電極24はその基端側が
下側電極22に固定された固定端24Aとなり、中間部
が上側電極21の厚さ寸法よりも薄肉に形成された梁2
4Bとなり、該梁24Bの先端側の自由端が所定の質量
を有するように厚肉に形成された質量部24Cとなって
いる。そして、該可動電極24は梁24Bの幅寸法が上
側基板21の厚さ寸法よりも小さく形成することによ
り、加速度検出に対する指向性を与え、加速度に応じて
水平方向に変位するものである。
【0027】25は可動電極24の外周側全部を取囲む
ようにして上側基板21に穿設された溝を示し、該溝2
5は可動電極24の全周に亘って上側基板21の上面側
から下面側まで貫通して設けられ、これにより、可動電
極24と各固定電極26との間を分断し、電気的に絶縁
している。また、図2に示すように、該溝25のうち可
動電極24の質量部24Cと各固定電極26の可動薄肉
部26Bとの間は、例えば数十μm以下の離間寸法d1
,d2 を有する検出用溝部25A,25Aとなり、後
述の各電極間調整用電極27と各固定電極26の可動薄
肉部26Bとの間は、離間寸法da ,db を有する調整
用溝部25B,25Bとなっている。
【0028】26,26は溝25を挟んで可動電極24
の左,右両側に設けられた一対の固定電極を示し、該各
固定電極26は溝25によって上側基板21と一体形成
されている。また、該各固定電極26はその基端側が下
側基板22に固定された固定端26Aとなり、先端側が
自由端となる可動薄肉部26Bとなっている。そして、
固定電極26は低抵抗の上側基板21に一体形成されて
いるから、その全体が導電性を有している。さらに、前
記各可動薄肉部26Bと可動電極24の質量部24Cと
の間は、離間寸法d1 ,d2 に設定されている。
【0029】27,27は各固定電極26の可動薄肉部
26Bと可動電極24の固定端24Aとの間に位置し、
下側基板22上にガラス層23を介して固定された距離
調整手段を構成する電極間調整用電極を示し、該各電極
間調整用電極27は上側基板21に一体形成されている
ので、その全体が導電性を有している。さらに、前記各
電極間調整用電極27と各固定電極26の可動薄肉部2
6Bとの間は、離間寸法da ,db に設定されている。
【0030】28,28,…は可動電極24の固定端2
4A,各固定電極26の固定端26Aおよび各電極間調
整用電極27の上面側にそれぞれ形成された配線取り出
し用電極を示し、該各配線取り出し用電極28は例えば
金,チタン等の導電性合金材料から形成されている。
【0031】次に、図2を参照しつつ、本実施例のセン
サの回路構成について説明する。
【0032】図中、29,30は可動電極24と各固定
電極26との間にそれぞれ接続された静電容量検出手段
としてのC1 ,C2 検出回路を示し、該検出回路29,
30は所定周波数の交流電圧を質量部24Cと各固定電
極26との間にそれぞれ印加することにより、各検出用
溝部25Aの離間寸法d1 ,d2 に対応した静電容量C
1 ,C2 を検出するもので、その検出信号を後述の信号
処理回路33に出力する。
【0033】31,32は各固定電極26と各電極間調
整用電極27との間にそれぞれ接続された距離調整手段
を構成するC1 ,C2 補正回路を示し、該補正回路3
1,32は信号処理回路33からの補正信号に基づいた
直流電圧を電極26,27間にそれぞれ印加し、調整用
溝部25B,25B間に静電引力を発生させ、固定電極
26の可動薄肉部26Bを変位させる。これにより、各
電極間調整用電極27と各固定電極26の可動薄肉部2
6Bとの調整用溝部25B,25Bの離間寸法da ,d
b を調整するようになっている。
【0034】33は信号処理回路を示し、該信号処理回
路33の入力側には前記検出回路29,30が接続さ
れ、出力側には前記補正回路31,32がそれぞれ接続
されている。また、該信号処理回路33は、初期状態に
おいては、前記検出回路29,30からの各検出用溝部
25Aの離間寸法d1 ,d2 に対応した静電容量C1 ,
C2 が入力され、静電容量C1 ,C2 が等しくなるよう
に、調整用溝部25B,25Bの離間寸法da ,db を
調整する補正信号を補正回路31,32に出力する。一
方、検出状態においては、補正信号を補正回路31,3
2に出力したままで、検出回路29,30からの静電容
量C1 ,C2 の差を、加速度に対応した出力として外部
に導出する。
【0035】本実施例による静電容量式加速度センサは
上述の如く構成されるが、加速度の検出においては、第
2の従来技術と同様に、水平方向の加速度が加わると、
その加速度に応じて可動電極24の質量部24Cが溝2
5内を、図2に示す矢示A方向に変位し、これにより、
各検出用溝部25Aの離間寸法d1 ,d2 が変位し、こ
の変位を検出回路29,30において静電容量C1 ,C
2 に対応した検出信号として検出し、信号処理回路33
でこの静電容量C1 ,C2 の差を演算し、加速度に対応
した出力を導出する。
【0036】また、本実施例による静電容量式センサに
おいては、質量部24Cに対向した各固定電極26に
は、該質量部24Cに対して変位する可動薄肉部26B
を有するように形成し、該各可動薄肉部26Bに対向し
た位置に各調整用溝部25Bの離間寸法da ,db を調
整する各電極間調整用電極27を設ける構成としてい
る。これにより、センサの形成後の初期状態において、
各検出用溝部25Aの離間寸法d1 ,d2 が異なった場
合には、静電容量C1 ,C2 はC1 ≠C2 となってい
る。ここで、補正回路31,32からは信号処理回路3
3からの補正信号に基づいた直流電圧を、各電極間調整
用電極27と各固定電極26との間にそれぞれ印加する
ことにより、該各固定電極26の可動薄肉部26Bをそ
れぞれ変位させて、各調整用溝部25Bの離間寸法da
,db を調整する。これに伴って、各検出用溝部25
Aの離間寸法d1 ,d2 も変位するから、検出回路2
9,30からの静電容量をC1 =C2 とすることで、初
期状態における零点調整を容易に行なうことができる。
【0037】さらに、検出感度について考えると、次の
数1に示すような関係が成り立っている。
【0038】
【数1】 ただし、 ΔC:静電容量変化(=検出感度) Δd:梁の変位量 d:電極間距離(離間寸法d1 ,d2 ) ε:誘電率 S:電極面積
【0039】従って、前記数1の静電容量変化ΔC(=
検出感度)を大きくするためには、電極間距離dを大き
くすればよいことになる。然るに、初期状態において、
静電容量C1 =C2 を調整する零点調整時に、各固定電
極26の可動薄肉部26Bを変位させるときに、該各可
動薄肉部26Bと各電極間調整用電極27との各調整用
溝部25Bの離間寸法da ,db を狭くすることで、前
記各可動薄肉部26Bと質量部24Cとの各検出用溝部
25Aの離間寸法d1 ,d2 も小さくできる。これによ
り、静電容量変化ΔC(=検出感度)を大きくして静電
容量式加速度センサの検出感度を上げることができる。
【0040】一方、検出感度を鈍らせるときには、前述
とは逆に、各検出用溝部25Aの離間寸法d1 ,d2 を
大きくすることにより行なうことができる。
【0041】かくして、本実施例の静電容量式加速度セ
ンサにおいては、センサ形成時に質量部24Cと各固定
電極26との検出用溝部25A,25Aの離間寸法d1
,d2 が異なるために発生していた静電容量C1 ,C2
の差を、各固定電極26の各可動薄肉部26Bを質量
部24C側に変位させることにより、各検出用溝部25
Aから検出される静電容量を等しくすることができ、初
期時の零点調整を容易に行なうことができる。
【0042】また、センサの検出感度を変更する場合に
は、前記各検出用溝部25Aの離間寸法d1 ,d2 を調
整することで、容易に変更することができ、センサの使
用範囲を拡大できる。
【0043】さらに、センサの取付位置等により質量部
24Cに重力等が作用した場合でも、前述した零点調整
を行なうことによって、信頼性の高い静電容量式センサ
とすることができる。
【0044】なお、前記実施例においては、各電極間調
整用電極27および補正回路31,32、信号処理回路
33が本発明による距離調整手段の具体例である。
【0045】次に、第2の実施例を図3および図4に示
す。本実施例の特徴は、前記第1の実施例の電極間調整
用電極を廃止したものである。なお、前記第1の実施例
と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略
するものとする。
【0046】図中、41は前記第1の実施例の上側基板
21とほぼ同様に形成された上側基板を示し、該上側基
板41の内部には、後述する溝25によって可動電極2
4,固定電極42,42等が一体形成されている。
【0047】42,42は溝25の各検出用溝部25A
を挟んで質量部24Cの左,右両側に設けられた固定電
極を示し、該各固定電極42はその基端側が下側基板2
2に固定された固定端42Aとなり、先端側が自由端と
なる可動薄肉部42Bとなり、該各可動薄肉部42Bは
前記第1の実施例の固定電極26の可動薄肉部26Bよ
りも短く形成されている。そして、固定電極42は低抵
抗の上側基板41に一体形成されているから、その全体
が導電性を有している。
【0048】次に、図4を参照しつつ、本実施例のセン
サの回路構成について説明する。
【0049】図中、第1の実施例で述べたC1 ,C2 検
出回路29,30およびC1 ,C2補正回路31,32
は可動電極24の固定端24Aと固定電極42の固定端
42Aとの間にそれぞれ並列に接続され、該検出回路2
9,30からは所定周波数の交流電圧が印加され、該補
正回路31,32からは直流電圧が印加されることにな
る。
【0050】さらに、信号処理回路33は前記検出回路
29,30からの検出信号に基づいて、各検出用溝部2
5Aの離間寸法d1 ,d2 を調整すべく、補正信号を補
正回路31,32に出力するものである。
【0051】このように構成される本実施例の静電容量
式センサでは、補正回路31,32から可動電極24の
固定端24Aと各固定電極42の固定端42Aとの間に
直流電圧を印加することにより、各可動薄肉部42Bを
変位させ、離間寸法d1 ,d2 を変化させることができ
る。
【0052】然るに、本実施例においても、前述した第
1の実施例と同様に、初期状態における零点調整および
検出感度の変更を容易に行なうことができる。
【0053】さらに、本実施例では、前記第1の実施例
に比べて、可動電極24に直接電圧を印加することによ
り、電極間調整用電極27,27を不要にでき、部品点
数を削減することができ、コスト低減を図ることができ
る。
【0054】なお、前記第2の実施例においては、可動
電極24および補正回路31,32、信号処理回路33
が本発明による距離調整手段の具体例である。
【0055】また、前記各実施例では、零点調整および
検出感度の変更は、センサ形成時において行なうように
したが、本発明はこれに限らず、センサ使用前等に適宜
に調整するようにしてもよい。
【0056】さらに、前記各実施例では、距離調整手段
を電気的に調整するものについて述べたが、本発明はこ
れに限らず、機械的に各固定電極26(42)の可動薄
肉部26B(42B)を押圧することで各検出用溝部2
5Aの離間寸法d1 ,d2 を調整するようにしてもよ
い。
【0057】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、可
動電極の質量部の変位方向両側に位置し、該質量部に対
して変位する一対の可動薄肉部を有する固定電極を形成
し、各可動薄肉部を距離調整手段で変位させ、質量部と
各可動薄肉部との距離を調整する構成としたから、各可
動薄肉部と質量部との距離により検出される静電容量を
等しくする零点調整を容易に行なうことができる。さら
に、各固定電極と質量部との距離を短くすることで、セ
ンサの検出感度を向上させることができる。
【0058】また、前記距離調整手段を、各固定電極の
可動薄肉部に対向する位置に形成された一対の電極間調
整用電極と、該各電極間調整用電極と各固定電極の間に
設けられ、静電容量検出手段からの信号に基づいた直流
電圧をそれぞれ印加する補正回路とから構成すること
で、各固定電極の可動薄肉部と各電極間調整用電極との
間に静電引力を発生させて距離を調整し、質量部と各固
定電極の可動薄肉部との距離を調整する零点調整を行な
うことができる。
【0059】さらに、前記距離調整手段を、可動電極の
質量部と各固定電極との間に直流電圧を印加する補正回
路によって構成することにより、零点調整を容易に行な
うことができ、しかも可動電極に直接直流電圧を印加す
ることで、部品点数を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例による静電容量式加速度センサを
示す斜視図である。
【図2】第1の実施例による静電容量式加速度センサの
回路構成図である。
【図3】第2の実施例による静電容量式加速度センサを
示す斜視図である。
【図4】第2の実施例による静電容量式センサの回路構
成図である。
【図5】第1の従来技術による加速度センサの断面図で
ある。
【図6】第2の従来技術による加速度センサの斜視図で
ある。
【符号の説明】
21,41 上側基板 24 可動電極 24A 固定端 24B 梁 24C 質量部 25 溝 25A 検出用溝部 25B 調整用溝部 26,42 固定電極 26A,42A 固定端 26B,42B 可動薄肉部 27 電極間調整用電極 29 C1 検出回路 30 C2 検出回路 31 C1 補正回路 32 C2 補正回路 33 信号処理回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端側が固定端となり梁を介して先端側
    が加速度に応じて変位する質量部となった可動電極と、
    基端側が固定端となり先端側が該可動電極の質量部の変
    位方向両側に対向して変位可能な可動薄肉部となった一
    対の固定電極と、該各固定電極の可動薄肉部と可動電極
    の質量部との間の静電容量を検出する静電容量検出手段
    と、該静電容量検出手段からの信号に基づいて、前記各
    固定電極の可動薄肉部と可動電極の質量部との間の距離
    を調整すべく、該各固定電極の可動薄肉部を変位させる
    距離調整手段とから構成してなる静電容量式加速度セン
    サ。
  2. 【請求項2】 前記距離調整手段は、前記各固定電極の
    可動薄肉部に対向する位置に形成された一対の電極間調
    整用電極と、該各電極間調整用電極と各固定電極の間に
    設けられ、前記静電容量検出手段からの信号に基づいた
    直流電圧をそれぞれ印加する補正回路とから構成してな
    る請求項1記載の静電容量式加速度センサ。
  3. 【請求項3】 前記距離調整手段は、前記各固定電極の
    可動薄肉部と各可動電極の質量部との間に設けられ、前
    記静電容量検出手段からの信号に基づいた直流電圧をそ
    れぞれ印加する補正回路から構成してなる請求項1記載
    の静電容量式加速度センサ。
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