JP3177837B2 - 海苔異物除去方法及び装置 - Google Patents

海苔異物除去方法及び装置

Info

Publication number
JP3177837B2
JP3177837B2 JP36585197A JP36585197A JP3177837B2 JP 3177837 B2 JP3177837 B2 JP 3177837B2 JP 36585197 A JP36585197 A JP 36585197A JP 36585197 A JP36585197 A JP 36585197A JP 3177837 B2 JP3177837 B2 JP 3177837B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foreign matter
mixture
seaweed
laver
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP36585197A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10155463A (ja
Inventor
司 建部
Original Assignee
司 建部
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 司 建部 filed Critical 司 建部
Priority to JP36585197A priority Critical patent/JP3177837B2/ja
Publication of JPH10155463A publication Critical patent/JPH10155463A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3177837B2 publication Critical patent/JP3177837B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Edible Seaweed (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、海苔抄き作業の前工
程において海苔混合液(海苔原藻を切断した生海苔を水
(海水を含む)に混入したもの)から小エビや小貝等の
異物を除去する海苔異物除去方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】味付け海苔や板海苔等の製品になる乾燥
海苔は、一般に近海にて養殖した海苔原藻を粗く切断採
取して水にて洗浄し、その海苔原藻を脱水した後細かく
切断すると共に水に混合して海苔混合液とし、その海苔
混合液を洗浄、脱水した後再び水に混入して熟生し、そ
の海苔混合液を脱水した後適当な水と調合して海苔原料
液(海苔混合液でもある)とし、その海苔原料液を抄
造、脱水、乾燥して製造している。この場合海苔原料液
の中に小エビや小貝等の異物が含まれていると、その異
物が乾燥海苔に含まれることになり、その異物が肉眼で
気になる程度以上の大きさ例えば2mm程度以上の場合
にはその乾燥海苔の品質を悪くしたり商品価値を無くす
ることになるので、海苔製造業者からこれらの0.5m
m〜2mm程度以上の大きさの異物を除去する装置が要
望されており、これまでにも種々の海苔異物分離装置が
提案されている。
【0003】従来の海苔異物分離装置としては、分離タ
ンクを上縁の高さが順に低くなっている区画板にて区画
して複数の沈殿槽を設け、その最上位の沈殿槽に海苔混
合液を供給し、各沈殿槽において生海苔より重い異物を
沈殿させて除去するようにしたものや、乾燥海苔を電気
的に検査し、異物の混入している乾燥海苔を分離排除す
るようにしたものが知られている。前者の従来装置にあ
っては、海苔混合液が生海苔より重い異物を沈殿槽にて
沈殿させて除去するようになっているので、小エビや小
貝等が生海苔にもぐり込んでいるときには沈殿すること
なく生海苔と共に浮遊するので、小エビや小貝等の異物
を確実に除去することができず、相当数の異物が乾燥海
苔に混じり込んで商品価値を無くしたり低下させたりし
ているのが実状である。特に寒さが緩む3月ごろや暖冬
のときには、生きている小エビや小貝等が海苔原藻にも
ぐり込む習性があるので、特にこのシーズンに製造する
乾燥海苔に多くの異物が混入する問題があった。また後
者の従来装置にあっては、電気的に小さな異物を検出す
ることが困難であり、その検出感度を高くすると良質の
乾燥海苔までも除去してしまう問題があり、検出感度を
低くすると除去すべき異物を検出できなくなって乾燥海
苔の中に異物が混入する問題があった。そこで、上記課
題を解決するために、特開平3−183459号公報に
記載されているように、送水筒の途中に隙間を設け、送
水筒に送水する海苔混合液を隙間に通して異物を除去す
るものが提案されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明は、海苔混合液
の生海苔が0.05〜0.5mm程度の薄くて柔らかい
小さな葉状体であることに着目し、海苔混合液を隙間に
通して異物を除くようにした海苔異物除去装置の改良に
関するもので、請求項1の発明は、海苔混合液を生海苔
の厚みより僅かに大きくて生海苔を通過し得るが除去す
べき異物を係止する大きさの隙間に通過させ、隙間を通
過できない異物を分離して除去する海苔異物除去方法に
おいて、海苔混合液を異物分離槽に供給し、異物分離槽
の海苔混合液をその異物分離槽に設けた異物分離壁の隙
間に通過させ、隙間を通過した海苔混合液を貯留槽に貯
留し、貯留槽の海苔混合液から水の一部を除いて海苔混
合液の濃度を濃くし、濃くなった貯留槽の海苔混合液を
ポンプによって吸引して次工程に送ることを特徴として
いる。また、請求項2の発明は、異物分離槽に水を供給
して異物分離槽の海苔混合液の濃度を薄くし、薄くした
海苔混合液を隙間に通過させることを特徴としている。
また、請求項3の発明は、海苔混合液を生海苔の厚みよ
り僅かに大きくて生海苔を通過し得るが除去すべき異物
を係止する大きさの隙間に通過させ、隙間を通過できな
異物を分離して除去する海苔異物除去方法において、
海苔混合液を供給可能な異物分離槽と、異物分離槽に
けられ、生海苔の厚みより僅かに大きくて生海苔を通過
し得るが除去すべき異物を係止する大きさの隙間を有す
る分離壁と、隙間に通された海苔混合液を貯留可能な貯
留槽と、貯留槽の海苔混合液から水を除く手段と、貯留
槽から海苔混合液をポンプにより吸引して次工程に排出
可能な排出手段を備えたことを特徴としている。また、
請求項4の発明は、貯留槽に隣接して別の槽を備え、そ
の槽と貯留槽を区切る壁に生海苔が通過不能で水が通過
可能な大きさの連通孔を設け、槽の水を排出する排出手
段を設けて貯留槽の海苔混合液から水を除く手段を構成
したとを特徴としている。また、請求項5の発明は、第
1分離室に水を供給可能な給水手段を備えたことを特徴
としている。
【0005】
【作用】上記請求項1の構成によれば、海苔混合液を異
物分離槽に供給し、異物分離槽の海苔混合液をその異物
分離槽に設けた異物分離壁の隙間に通過させ、隙間を通
過した海苔混合液を貯留槽に貯留するので、異物除去後
の海苔混合液を貯留槽に貯留しておくことができ、貯留
槽に貯留した海苔混合液を次工程に供給でき、次工程の
要求に対応できる。また、貯留槽の海苔混合液から水の
一部を除いて海苔混合液の濃度を濃くし、濃くなった貯
留槽の海苔混合液をポンプによって吸引して次工程に送
るので、異物除去後の海苔混合液を貯留する貯留槽を小
さくでき、狭いところにも容易に設置できて実用的であ
る。また、請求項2の構成によれば、異物分離槽に水を
供給して異物分離槽の海苔混合液の濃度を薄くし、薄く
した海苔混合液を隙間に通過させるので、海苔混合液が
隙間に通り易くなり、異物除去能力が大きくなる。ま
た、請求項3の構成によれば、海苔混合液を供給可能な
異物分離槽と、異物分離槽に設けられ、生海苔の厚みよ
り僅かに大きくて生海苔を通過し得るが除去すべき異物
を係止する大きさの隙間を有する分離壁と、隙間に通さ
れた海苔混合液を貯留可能な貯留槽と、貯留槽の海苔混
合液から水を除く手段と、貯留槽から海苔混合液をポン
プにより吸引して次工程に排出可能な排出手段を備えて
いるので、異物除去後の濃度の濃い海苔混合液を次工程
に供給できる小型の装置を提供できる。また、請求項4
の構成によれば、貯留槽に隣接した槽内の水を排出する
と、貯留槽内の海苔混合液の水が連通孔から排出され、
簡易な装置で貯留槽内の海苔混合液から水を除去でき
る。また、請求項5の構成によれば、第1分離室に水を
供給すると、第1分離室内の海苔混合液の濃度が低くな
り、海苔混合液が隙間に通り易くなる。
【0006】
【実施例】図1〜図5は海苔異物除去装置の第1実施例
を示し、1は上方が開放している直方体形状の大きなタ
ンクで、自体の内部に溶着されている2枚の平行な仕切
板2、3と共同して異物分離槽4と貯留槽5と還流槽6
を構成している。仕切板2、3には図2、図3に示すよ
うに海苔混合液の生海苔は通さないが水は通す大きさ例
えば直径1mm程度の多数の小さな連通孔2a、3aが
略全面に亘って形成されている。異物分離槽4と貯留槽
5と還流槽6の底板には夫々排水孔4a、5a、6aが
設けられ、通常は栓4b、5b、6bによって閉じら
れ、清掃時に開放される。
【0007】異物分離槽4内には上端部が開放されてい
る円筒状の分離ドラム8が軸線が上下方向になるように
位置され、その下端部が底板に溶着されている。分離ド
ラム8の周壁8aは異物分離槽4内を第1分離室10と
第2分離室11に区分する分離壁12を構成している。
分離壁12には生海苔の厚みより僅かに大きくて生海苔
を通過し得るが除去すべき異物を係止する大きさの隙間
として例示する細長い分離孔13が略全面に亘って多数
設けられている。この分離孔13の大きさは、生海苔が
一般に0.05mm〜0.5mm程度の厚みで一辺が5
〜10mm程度の平面形状であるので、孔幅Dを約0.
5mm〜2mm、長さLを約10mm以上にすると良
く、一例として孔幅Dを1mm程度、長さLを15mm
程度にしてある。なおこの分離孔13の大きさは上記の
数値に限定されるものではなく、孔幅を2mmより僅か
に大きくしたり、長さを20mm以上にしても良い。生
海苔は柔らかくて変形するので、分離孔13の形状は直
線状に限定されるものではなく、波形に湾曲していても
良い。分離孔13はそれらの全体の開口面積が大きくな
るように多数設けることが好ましい。
【0008】15は第1分離室10内に前工程から海苔
混合液を供給する供給手段で、供給ホース16と図示し
ない供給ポンプとで構成されている。18は第2分離室
11内の海苔混合液を貯留槽5内に供給する送給手段
で、第2分離室11から海苔混合液を排出する排出手段
を構成し、第2分離室11の底板に設けた排出孔19
と、底板に固着した排出管20と、貯留槽5内の仕切板
3に取付具21によって取付けられている噴射管22
と、タンク1に取付けられている供給ポンプ23と、供
給ポンプ23と排出管20を連結しているホース24
と、供給ポンプ23と噴射管22の一端部を連結してい
るホース25とで構成してある。噴射管22は仕切板3
に向かう斜め下向きの噴射孔22aを多数有し、仕切板
3の連通孔3aに向けて海苔混合液を噴射し、生海苔に
よる連通孔3aの詰まりを防いで貯留槽5内の水が還流
槽6に流れるようにしてある。供給ポンプ23は例えば
10秒運転して0.1秒停止する断続運転を行うように
してある。27は貯留槽5内の海苔混合液を次工程に排
出する排出手段で、貯留槽5の側壁下部に設けた排出孔
28と、排出孔28に連通させてタンク1に取付けられ
ている排出ポンプ29と、排出ポンプ29に連結されて
いる排出ホース30とで構成してある。
【0009】32は貯留槽5内の水を第1分離室10に
還流する水還流手段で、貯留槽5内の海苔混合液の水の
一部を除く水除去手段を構成し、還流槽6と、還流槽6
内に設置されている供給ポンプ(水中ポンプ)33と、
タンク1に固着されている支持枠34に軸受35を介し
て支承されている中空の回転軸36と、その回転軸36
に固着されている4本の噴射ノズル37と、回転軸36
に相対回転自在に嵌合されている管継手38と、管継手
38と供給ポンプ33を連結している供給ホース39と
で構成してある。この水還流手段32は、第1分離室1
0に水を補給する給水手段を構成すると共に、分離壁1
2の分離孔13に向けて第2分離室11方向へ水を噴射
する水噴射手段40を兼ねている。回転軸36にはスプ
ロケット41が固着され、これに後述の駆動モータ55
によって回動される回動チェーン42が捲回され、上方
から見て右回りに低速回転されるようにしてある。噴射
ノズル37は、放射方向へ延びる水平部37aと下方へ
延びて分離ドラム8の分離壁12の側方に位置する垂直
部37bからなり、その中空孔が回転軸36の中空孔に
連通されている。垂直部37bには分離ドラム8の分離
壁12に向けて開口する複数の噴射孔44と分離ドラム
8側とは反対側に開口する複数の噴射孔45とを有して
いる。分離ドラム8側の噴射孔44は図2に示すように
分離ドラム8の中心方向に対して噴射ノズル37の回転
後方側へ傾いた方向に向くように開口されている。上記
水噴射手段40は分離壁12の分離孔13が生海苔によ
って詰まるのを防止する清掃手段を兼ねている。上記分
離ドラム8側と反対側の噴射孔45は、仕切板2の連通
孔2aに向けて水を噴射して生海苔による連通孔2aの
詰まりを防ぎ、異物分離槽4と還流槽6の間で水が流通
するようにしてある。
【0010】50は貯留槽5に設置されている撹拌手段
で、支持枠34に軸受51を介して回転自在に支承され
ている撹拌軸52と、撹拌軸52の下端部に固着されて
いる撹拌翼53と、撹拌軸52の上端部に固着されてい
るスプロケット54と、タンク1に取着されている駆動
モータ55と、駆動モータ55の駆動軸に固着されてい
るスプロケット56と、スプロケット54、56に捲回
されている回動チェーン57とで構成してある。撹拌軸
52には別のスプロケット58が固着され、このスプロ
ケット58に噴射ノズル37回転用の回動チェーン42
が捲回されている。60は液面を示し、この液面60は
フロートスイッチ等によって供給手段又は排出手段を制
御して高さ位置を維持するようにしても良い。なお第2
分離室11の上部を閉鎖して液面60を第2分離室11
の上部より高くしても良い。
【0011】上記構成の海苔異物除去装置は、図6に示
すように海苔製造工程における原藻切断洗浄工程(荒切
り工程)と海苔切断洗浄脱水工程(ミンチ工程)の間
D、海苔切断洗浄脱水工程と海苔熟生脱水工程の間A、
海苔熟生脱水工程と海苔調合工程の間B又は海苔調合工
程と海苔抄造工程との間Cの何れの箇所に組み込んで使
用しても良く、またそれらの複数箇所に組み込んで使用
しても良い。
【0012】使用に際しては、供給ホース16によって
前工程から海苔混合液を分離槽4の第1分離室10に供
給すると、その海苔混合液の生海苔の一部と水の一部は
分離壁12の分離孔13を通して第2分離室11に入
り、また海苔混合液の水の一部は仕切板2、3の連通孔
2a、3aを通して還流槽6と貯留槽5に入る。また駆
動モータ55を駆動させて撹拌軸52と回転軸36を夫
々矢印方向へ回転させると、撹拌翼53が貯留槽5内の
液体を撹拌し、噴射ノズル37が分離ドラム8の周囲を
矢印方向へ回動される。この状態で送給手段18の供給
ポンプ23を作動させると、第2分離室11内の海苔混
合液を排出孔19からホース24、供給ポンプ23、ホ
ース25を介して噴射管22に供給し、この噴射管22
の噴射孔22aから海苔混合液を貯留槽5内に供給す
る。この噴射孔22aから噴射される液は仕切板3に当
接して仕切板3に沿って下方へ流れるので、仕切板3の
連通孔3aの詰まりが噴射液によって清掃され、連通孔
3aによる水の流通が良くなる。また海苔混合液が仕切
板3に当接されるので、生海苔が洗浄され、生海苔の品
質が良くなる。
【0013】次に水還流手段32の供給ポンプ33を作
動させると、還流槽6内の水が供給ポンプ33、ホース
39、回転軸36の中空孔を介して各噴射ノズル37の
中空孔に供給され、噴射ノズル37の噴射孔44、45
から水が噴出される。この噴射孔44から噴射される水
は噴射ノズル37の回動に伴って分離ドラム8の分離壁
12に向けて連続的に噴射され、その分離壁12の周囲
付近に存在する第1分離室10内の海苔混合液を分離壁
12に噴き付ける。この分離孔13は、生海苔の厚みよ
り僅かに大きな寸法の孔幅を有する細長い形状に設けて
あるので、海苔混合液の生海苔は水と共に分離孔13か
ら第2分離室11内に流入するが、分離孔13の孔幅よ
り大きな寸法の小エビや小貝等の異物は分離孔13の孔
縁によって係止されて第1分離室10内に残される。分
離孔13の孔幅は生海苔の厚みより僅かに大きな大きさ
例えば1mm程度に形成してあるので、第2分離室11
内に入った海苔混合液の中には分離孔13の孔幅である
1mm程度以上の異物が全く無くなる。送給手段18の
供給ポンプ23が断続運転するので、運転中の吸引によ
って分離孔13に付着していた生海苔が運転停止によっ
て剥がされ、分離孔1からの生海苔の流入を良くでき
る。
【0014】上記噴射孔44から噴射される水は、図5
に示すように分離壁12に直角な方向に対して分離壁1
2(周壁8a)に対する噴射ノズル37の相対的回動の
後方側へ傾いた斜め方向へ噴射するので、その噴射孔4
4から噴射された水が分離壁12の周囲付近に存在する
海苔混合液を分離壁から遠ざけることなく分離壁12に
強制的に噴き付けることができ、分離壁12の周囲に付
着している生海苔や分離壁12付近に存在する海苔混合
液を分離孔13に効率良く送給でき、その結果第1分離
室10内の生海苔が分離孔13に詰まることなく水と共
に効率良く第2分離室11に供給される。また図5で
は、噴射水が排出孔19からの海苔混合液の排出によっ
て生じる渦流Qに逆らう方向へ噴射されるので、渦流の
成長を阻止して排出孔19からの空気の吸引を防ぐこと
ができる。
【0015】第1分離室10内には分離孔13の孔幅よ
り大きな寸法の異物が残るので、分離孔13がこの異物
によって詰まる恐れがあるが、噴射ノズル37が回転す
ることによって噴射孔44から噴出する水が各分離孔1
3に当接するので、常に各分離孔13の詰まりが清掃さ
れ、その噴射孔44から噴出される水の勢いによって海
苔混合液の生海苔が分離孔13から第2分離室11へ効
率良く流れることができる。なお第1分離室10内に残
った異物は作業終了後に排水孔4aの栓4bを開放して
除去する。
【0016】貯留槽5内には送給手段18によって第2
分離室11から新たな海苔混合液が供給されると同時に
貯留槽5内の海苔混合液の水が水除去手段の水還流手段
32によって第1分離室10に還流されて水が除去され
るので、貯留槽5内の海苔混合液の濃度が短時間で濃く
なり、第1分離室10の海苔混合液は薄くなる。そして
貯留槽5内の海苔混合液の濃度が所望の濃度になった時
点で、排出手段27の排出ポンプ29を作動させると、
貯留槽5内の海苔混合液が排出ポンプ29、排出ホース
30を介して次工程に排出される。この海苔混合液は異
物が除去されているので抄造後の海苔製品の品質を良く
できる。
【0017】図7は第2実施例を示すもので、噴射ノズ
ル37eをタンク1eと仕切板3eに固着し、分離ドラ
ム8eを回動可能に設けたこと、第1分離室10e内の
海苔混合液を噴射ノズル37eに供給すること、貯留槽
5eから排出した海苔混合液を海苔脱水手段70に供給
し、その海苔脱水手段70の排水を第1分離室10eに
還流することを特徴としている。分離ドラム8eの下端
面中央には回転支軸72が固着され、その回転支軸72
がタンク1eの底に設けた軸受73に支承されている。
分離ドラム8eの上端面中央には中空回転軸74が固着
され、その中空回転軸74が軸受35eによって支承さ
れ、この中空回転軸74にスプロケット41eが固着さ
れている。この中空回転軸74による分離ドラム8eの
回転方向は上方から見て左回りになるようにしてある。
中空回転軸74の中空孔74aには下端部が開口してい
る吸引管75が挿通され、支持枠34eに固着されてい
る支持腕77によって支持されている。吸引管75の上
端部はホース24eを介して供給ポンプ23eに連結さ
れている。
【0018】上記2本の噴射ノズル37eは夫々支持具
78によってタンク1eと仕切板3eに固着され、上端
部が夫々途中で分岐している供給ホース79に連通され
ている。噴射ノズル37eの噴射孔44eは分離壁12
eに対して直角な方向より分離ドラム8eの回転方向へ
傾いた斜め方向へ向けられている。海苔脱水装置70は
公知の回転篭式のものを示してあり、タンク1eに固着
されている支柱80によって支持されている洗浄タンク
81と、洗浄タンク81に回転自在に支持され、図示し
ない駆動装置によって回転される筒状の回転篭82と、
回転篭82の下側を覆うように洗浄タンク81に固着さ
れている回収タンク83とを備えている。洗浄タンク8
1の上部には排出ホース30eが連結され、回収タンク
83には第1分離室10eに水を還流する為の供給ホー
ス39eが連結されている。
【0019】この第2実施例にあっては、噴射ノズル3
7eの噴射孔44eから海苔混合液を噴射した状態で分
離ドラム8eが回動されると、その噴射液が回動する分
離壁12eに当接すると共に分離ドラム8eの外周付近
に位置する海苔混合液を分離壁12eに当接させ、その
結果分離ドラム8eの外周に付着している生海苔や外周
付近に位置する海苔混合液を分離孔13eに押し流して
第2分離室11eに供給する。排出ホース30eから排
出された海苔混合液は洗浄タンク81に供給され、この
洗浄タンク81から回転篭82内に流れて脱水され、脱
水後の生海苔は回転篭82の先端から落下して次工程に
供給される。脱水による水は供給ホース39eによって
第2分離室11eに還流される。タンク1e内の水が増
大するので、貯留槽5e内の海苔混合液の余分な水が図
示しない連通孔を介して排水されるようにしてある。な
お上記脱水による水を別途設けたタンクに貯蔵し、その
タンク内の水を水噴射手段32eの供給ポンプ33eで
噴射ノズル37eに供給するようにしても良い。第1実
施例と実質的に同一な部分には同じ符号にアルファベッ
トのeを付して重複説明を省略する。第3実施例につい
ても同様にfを付して重複説明を省略する。
【0020】図8は第3実施例を示すもので、分離ドラ
ム8fを、分離壁12fを構成するコイルスプリング9
2とそのコイルスプリング92の両端に当接させてある
一対の側壁93と両側壁93を連結している複数の連結
ロッド95とで構成してある。このコイルスプリング9
2は連結ロッド95に螺合したナット96によって適当
に圧縮され、各コイル部の相互間に生海苔の厚みよりも
僅かに大きな寸法の隙間Dが連続的に形成され、この隙
間Dが分離壁12fの分離孔13fを構成するようにし
てある。なお上記隙間を全長に亘って所定の大きさに維
持する為に各コイル部相互間にスペーサを介在させても
良い。
【0021】この実施例では分離壁12fをコイルスプ
リング92によって構成しているので、分離壁12fの
分離孔13fを容易に設けることができて製造コストを
低くでき、またコイル部の断面が円形であるから分離孔
13fの出入口部分が丸い曲面によって広く形成され、
その結果分離孔13fへの生海苔の引っ掛かりをなくし
て円滑に流通させることができる。また第2分離室11
fを水中に位置させているので、供給ポンプの吸引力に
よって海苔混合液を分離孔13fから吸引できて異物分
離効率を良くできる。
【0022】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明にあって
は、隙間に海苔混合液を通過させて隙間より大きな異物
を除去した後の海苔混合液を貯留槽に貯留するので、異
物除去後の海苔混合液を貯留槽に貯留しておくことがで
き、貯留槽に貯留した海苔混合液を所要時にまとめて次
工程に供給でき、次工程例えば脱水機や切断機の要求に
対応できる。また、貯留槽の海苔混合液から水の一部を
除いて海苔混合液の濃度を濃くし、濃くなった貯留槽の
海苔混合液をポンプによって吸引して次工程に送るの
で、海苔混合液を隙間に次々通す場合でも、貯留槽の容
量を小さくでき、装置を小型にできて狭い作業場にも容
易に設置できて実用的である。また、請求項2の発明に
あっては、異物分離槽に水を供給して異物分離槽の海苔
混合液の濃度を薄くし、薄くした海苔混合液を隙間に通
過させるので、海苔混合液を隙間に通り易くでき、異物
除去能力を大きくできる。また、請求項3の発明にあっ
ては、海苔混合液を供給可能な異物分離槽と、隙間を有
する分離壁と、隙間に通された海苔混合液を貯留可能な
貯留槽と、貯留槽の海苔混合液から水を除く手段と、貯
留槽から海苔混合液をポンプにより吸引して次工程に排
出可能な排出手段を備えているので、異物除去後の海苔
混合液の濃度を濃くして次工程にホースを介して供給で
きる小型の装置を提供できる。また、請求項4の発明に
あっては、貯留槽に隣接した槽内の水を排出すると、貯
留槽内の海苔混合液の水が連通孔から排出でき、簡易な
装置で貯留槽内の海苔混合液から水を除去できる。ま
た、請求項5の発明にあっては、第1分離室に水を供給
すると、第1分離室内の海苔混合液の濃度が低くなり、
海苔混合液が隙間に通り易くなって海苔混合液からの異
物除去能力を大きくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例を示す断面図であ
る。
【図2】図2は図1の平面図である。
【図3】図3は図1のX−X線断面図である。
【図4】図4は図1のY−Y線断面図である。
【図5】図5は本発明の作用説明図である。
【図6】図6は海苔製造工程を示す説明図である。
【図7】図7は本発明の第2実施例を示す断面図であ
る。
【図8】図8は本発明の第3実施例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
4 異物分離槽、 5 貯留槽、 10 第1分離室、
11 第2分離室、12 分離壁、 13 分離孔、
15 供給手段、 18 送給手段、27 排出手
段、 32 水除去手段

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海苔混合液を生海苔の厚みより僅かに大
    きくて生海苔を通過し得るが除去すべき異物を係止する
    大きさの隙間に通過させ、隙間を通過できない異物を分
    離して除去する海苔異物除去方法において、海苔混合液
    を異物分離槽に供給し、異物分離槽の海苔混合液をその
    異物分離槽に設けた異物分離壁の隙間に通過させ、隙間
    を通過した海苔混合液を貯留槽に貯留し、貯留槽の海苔
    混合液から水の一部を除いて海苔混合液の濃度を濃く
    し、濃くなった貯留槽の海苔混合液をポンプによって吸
    引して次工程に送ることを特徴とする海苔異物除去方
    法。
  2. 【請求項2】 異物分離槽に水を供給して異物分離槽の
    海苔混合液の濃度を薄くし、薄くした海苔混合液を隙間
    に通過させることを特徴とする請求項1記載の海苔異物
    除去方法。
  3. 【請求項3】 海苔混合液を生海苔の厚みより僅かに大
    きくて生海苔を通過し得るが除去すべき異物を係止する
    大きさの隙間に通過させ、隙間を通過できない異物を分
    離して除去する海苔異物除去方法において、海苔混合液
    を供給可能な異物分離槽と、異物分離槽に設けられ、
    海苔の厚みより僅かに大きくて生海苔を通過し得るが除
    去すべき異物を係止する大きさの隙間を有する分離壁
    と、隙間に通された海苔混合液を貯留可能な貯留槽と、
    貯留槽の海苔混合液から水を除く手段と、貯留槽から海
    苔混合液をポンプにより吸引して次工程に排出可能な排
    出手段を備えたことを特徴とする海苔異物除去装置。
  4. 【請求項4】 貯留槽に隣接して別の槽を備え、その槽
    と貯留槽を区切る壁に生海苔が通過不能で水が通過可能
    な大きさの連通孔を設け、槽の水を排出する排出手段を
    設けて貯留槽の海苔混合液から水を除く手段を構成した
    ことを特徴とする請求項3記載の海苔異物除去装置。
  5. 【請求項5】 第1分離室に水を供給可能な給水手段
    備えたことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の海
    苔異物除去装置。
JP36585197A 1997-12-22 1997-12-22 海苔異物除去方法及び装置 Expired - Fee Related JP3177837B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36585197A JP3177837B2 (ja) 1997-12-22 1997-12-22 海苔異物除去方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36585197A JP3177837B2 (ja) 1997-12-22 1997-12-22 海苔異物除去方法及び装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4360312A Division JP2769593B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 海苔異物除去方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10155463A JPH10155463A (ja) 1998-06-16
JP3177837B2 true JP3177837B2 (ja) 2001-06-18

Family

ID=18485280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36585197A Expired - Fee Related JP3177837B2 (ja) 1997-12-22 1997-12-22 海苔異物除去方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3177837B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10155463A (ja) 1998-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100644763B1 (ko) 야채 세척기
KR20080007995A (ko) 이물질 여과장치
JP3177837B2 (ja) 海苔異物除去方法及び装置
JP3032862B2 (ja) 海苔異物除去装置
JP7075118B2 (ja) 含水パルプ系原料処理機
JP2769593B2 (ja) 海苔異物除去方法及び装置
JP3903451B2 (ja) 茶生葉洗浄装置
JP3120319B2 (ja) 生海苔の異物除去方法
US20070271693A1 (en) Movable Floor Pool and Method of Cleaning Movable Floor Pool
JP3099215B2 (ja) 海苔異物除去方法及び装置
JP3924689B2 (ja) 海苔異物除去方法及び装置
JP2999418B2 (ja) 糸状海藻類の異物除去・洗浄装置及び方法
US4176067A (en) Label accumulator and caustic separator
KR960014857B1 (ko) 해조류의 세척장치
JPH10276731A (ja) 海苔異物除去方法及び装置
JP2530753B2 (ja) 食品素材の不要物除去方法及びその装置
CN110663966B (zh) 一种带清洗除虫功能的中药脱皮设备
JPH0851963A (ja) 海苔異物除去装置
JP3410668B2 (ja) 縦型濃縮洗浄機
JPH08238077A (ja) 海苔異物除去装置
JP3896566B2 (ja) 生海苔から細長い異物を分離除去する方法及び装置
CN201482297U (zh) 冲洗装置
JP3786762B2 (ja) 生海苔を含む海苔混合液から異物を除去する方法、生海苔を含む海苔混合液から異物を分離する装置及び生海苔の異物除去装置
KR200428039Y1 (ko) 이물질 여과장치
JPH11313643A (ja) 生海苔の異物除去方法と装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090413

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100413

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees