JP3120319B2 - 生海苔の異物除去方法 - Google Patents

生海苔の異物除去方法

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JP3120319B2 JP07273480A JP27348095A JP3120319B2 JP 3120319 B2 JP3120319 B2 JP 3120319B2 JP 07273480 A JP07273480 A JP 07273480A JP 27348095 A JP27348095 A JP 27348095A JP 3120319 B2 JP3120319 B2 JP 3120319B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、海苔抄き作業の
前工程において生海苔から異物を除去する海苔異物除去
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】味付け海苔や板海苔等の製品になる乾燥
海苔は、一般に近海にて養殖した海苔原藻を切断採取し
て水にて洗浄し、その海苔原藻を脱水した後細かく切断
すると共に水に混合して海苔混合液とし、その海苔混合
液を洗浄、脱水した後再び水に混入して熟生し、その海
苔混合液を脱水した後適当な水と調合して海苔原料液と
し、その海苔原料液を抄造、脱水、乾燥して製造してい
る。この場合海苔原料液の中に小エビや小貝等の異物が
含まれていると、その異物が乾燥海苔に含まれることに
なり、その異物が肉眼で気になる程度以上の大きさ例え
ば2mm程度以上の場合にはその乾燥海苔の品質を悪くし
たり商品価値を無くすることになるので、海苔製造業者
からこれらの0.5mm〜2mm程度以上の大きさの異物を
除去する装置が要望されており、これまでにも種々の海
苔異物除去方法が提案されている。従来の海苔異物除去
方法としては、特開平3−183459号公報に開示さ
れているように、送水筒の途中に複数の平行軸を配設
し、これらの平行軸に複数の算盤玉を嵌合して算盤玉の
傾斜面の相互間に間隙を設け、その間隙に海から採取し
てきた海苔原藻と水との混合液を通過させ、海苔原藻に
含まれる異物を間隙に引掛けて除去するものが知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の従来方法にあっ
ては、海から採取してきた細長い海苔原藻と水との混合
液を狭い隙間に通して異物を除去するようにしているの
で、海苔原藻が算盤玉に引掛かってすぐに間隙を塞ぎ、
短時間の間に異物を除去できなくなってしまう問題があ
る。その為、従来は送水筒内の海苔原藻液の流れを逆に
する複雑な手段を設け、間隙部分の流れを逆にしながら
異物を除去するようにしているが、装置が複雑になる上
に異物除去の処理能力がきわめて小さくなり、実用に供
しえない問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
課題を解決するために、生海苔の異物除去方法におい
て、海苔製造工程の原藻切断洗浄工程で原藻切断した海
苔混合液を分離壁に設けた生海苔の厚みより大きい幅の
隙間に流通させ、生海苔と液体を隙間に一方側から他方
側へ通過させ、隙間より大きい異物を隙間に掛止して
離壁の一方側に残し、隙間を通過した海苔混合液を貯留
槽に貯留し、貯留槽に貯留した海苔混合液を海苔製造工
程の海苔切断洗浄脱水工程に排出することを特徴として
いる。請求項2の発明は、請求項1記載の生海苔の異物
除去方法において、清掃手段により分離壁の隙間を清掃
し、生海苔や異物による詰まりを防止した隙間に海苔混
合液を通すことを特徴としている。請求項3の発明は、
海苔混合液から異物を分離除去する生海苔の異物除去装
置において、海苔製造工程の原藻切断洗浄工程で原藻切
断した海苔混合液を供給可能な第1分離室と、ポンプに
よって海苔混合液を排出可能な第2分離室と、第1分離
室と第2分離室を区切り生海苔の通過し得る大きさの隙
間を有する分離壁と、第2分離室から排出した海苔混合
液を貯留可能な貯留槽と、貯留槽内を攪拌する攪拌手段
と、貯留槽の海苔混合液を海苔製造工程の海苔切断洗浄
脱水工程に排出可能な排出手段とを備えていることを特
徴としている。請求項4の発明は、請求項3記載の生海
苔の異物除去装置において、閉鎖されている第2分離室
を上方が開放している第1分離室の水中に位置するよう
に配設し、第2分離室からポンプによって海苔混合液を
排出するように構成したことを特徴としている。
【0005】
【発明の実施の形態】図1〜図5は海苔異物除去装置を
示し、1は上方が開放している直方体形状の大きなタン
クで、自体の内部に溶着されている2枚の平行な仕切板
2、3と共同して異物分離槽4と貯溜槽5と還流槽6を
構成している。仕切板2、3には図2、図3に示すよう
に海苔混合液の生海苔は通さないが水は通す大きさ例え
ば直径1mm程度の多数の小さな連通孔2a、3aが略全
面に亘って形成されている。異物分離槽4と貯溜槽5と
還流槽6の底板には夫々排水孔4a、5a、6aが設け
られ、通常は栓4b、5b、6bによって閉じられ、清
掃時に開放される。
【0006】異物分離槽4内には上端部が開放されてい
る円筒状の分離ドラム8が軸線が上下方向になるように
位置され、その下端部が底板に溶着されている。分離ド
ラム8の周壁8aは異物分離槽4内を第1分離室10と
第2分離室11に区分する分離壁12を構成している。
分離壁12には生海苔の厚みより僅かに大きい孔幅の細
長い隙間として例示する分離孔13が略全面に亘って多
数設けられている。この分離孔13の大きさは、生海苔
が一般に0.05mm〜0.5mm程度の厚みで一辺が5〜
10mm程度の平面形状であるので、孔幅Dを約0.5mm
〜2mm、長さLを約10mm以上にすると良く、一例とし
て孔幅Dを1mm程度、長さLを15mm程度にしてある。
なおこの分離孔13の大きさは上記の数値に限定される
ものではなく、孔幅を2mmより僅かに大きくしたり、長
さを20mm以上にしても良い。生海苔は柔らかくて変形
するので、分離孔13の形状は直線状に限定されるもの
ではなく、波形に湾曲していても良い。分離孔13はそ
れらの全体の開口面積が大きくなるように多数設けるこ
とが好ましい。
【0007】15は第1分離室10内に前工程から海苔
混合液を供給する供給手段で、供給ホース16と図示し
ない供給ポンプとで構成されている。18は第2分離室
11内の海苔混合液を貯溜槽5内に供給する送給手段
で、第2分離室11から海苔混合液を排出する排出手段
を構成し、第2分離室11の底板に設けた排出孔19
と、底板に固着した排出管20と、貯溜槽5内の仕切板
3に取付具21によって取付けられている噴射管22
と、タンク1に取付けられている供給ポンプ23と、供
給ポンプ23と排出管20を連結しているホース24
と、供給ポンプ23と噴射管22の一端部を連結してい
るホース25とで構成してある。噴射管22は仕切板3
に向かう斜め下向きの噴射孔22aを多数有し、仕切板
3の連通孔3aに向けて海苔混合液を噴射し、生海苔に
よる連通孔3aの詰まりを防いで貯溜槽5内の水が還流
槽6に流れるようにしてある。供給ポンプ23は例えば
10秒運転して0.1秒停止する断続運転を行うように
してある。27は貯溜槽5内の海苔混合液を次工程に排
出する排出手段で、貯溜槽5の側壁下部に設けた排出孔
28と、排出孔28に連通させてタンク1に取付けられ
ている排出ポンプ29と、排出ポンプ29に連結されて
いる排出ホース30とで構成してある。
【0008】32は貯溜槽5内の水を第1分離室10に
還流する水還流手段で、還流槽6と、還流槽6内に設置
されている供給ポンプ(水中ポンプ)33と、タンク1
に固着されている支持枠34に軸受35を介して支承さ
れている中空の回転軸36と、その回転軸36に固着さ
れている4本の噴射ノズル37と、回転軸36に相対回
転自在に嵌合されている管継手38と、管継手38と供
給ポンプ33を連結している供給ホース39とで構成し
てある。この水還流手段32は、分離壁12の分離孔1
3に向けて第2分離室11方向へ水を噴射する水噴射手
段40を兼ねている。回転軸36にはスプロケット41
が固着され、これに後述の駆動モータ55によって回動
される回動チェーン42が捲回され、上方から見て右回
りに低速回転されるようにしてある。
【0009】噴射ノズル37は、放射方向へ延びる水平
部37aと下方へ延びて分離ドラム8の分離壁12の側
方に位置する垂直部37bからなり、その中空孔が回転
軸36の中空孔に連通されている。垂直部37bには分
離ドラム8の分離壁12に向けて開口する複数の噴射孔
44と分離ドラム8側とは反対側に開口する複数の噴射
孔45とを有している。分離ドラム8側の噴射孔44は
図2に示すように分離ドラム8の中心方向に対して噴射
ノズル37の回転後方側へ傾いた方向に向くように開口
されている。上記水噴射手段40は分離壁12の分離孔
13が生海苔によって詰まるのを防止する清掃手段を兼
ねている。上記分離ドラム8側と反対側の噴射孔45
は、仕切板2の連通孔2aに向けて水を噴射して生海苔
による連通孔2aの詰まりを防ぎ、異物分離槽4と還流
槽6の間で水が流通するようにしてある。
【0010】50は貯溜槽5に設置されている撹拌手段
で、支持枠34に軸受51を介して回転自在に支承され
ている撹拌軸52と、撹拌軸52の下端部に固着されて
いる撹拌翼53と、撹拌軸52の上端部に固着されてい
るスプロケット54と、タンク1に取着されている駆動
モータ55と、駆動モータ55の駆動軸に固着されてい
るスプロケット56と、スプロケット54、56に捲回
されている回動チェーン57とで構成してある。撹拌軸
52には別のスプロケット58が固着され、このスプロ
ケット58に噴射ノズル37回転用の回動チェーン42
が捲回されている。60は液面を示し、この液面60は
フロートスイッチ等によって供給手段又は排出手段を制
御して高さ位置を維持するようにしても良い。なお第2
分離室11の上部を閉鎖して液面60を第2分離室11
の上部より高くしても良い。
【0011】上記構成の海苔異物除去装置は、図6に示
すように海苔製造工程における原藻切断洗浄工程(一般
に粗切り工程と称されている。)と海苔切断洗浄脱水工
程の間D、海苔切断洗浄脱水工程と海苔熟生脱水工程の
間A、海苔熟生脱水工程と海苔調合工程の間B又は海苔
調合工程と海苔抄造工程との間Cの何れの箇所に組み込
んで使用しても良く、またそれらの複数箇所に組み込ん
で使用しても良い。
【0012】使用に際しては、原藻切断洗浄工程におい
て、海から採取した海苔原藻を水又は海水と共に原藻切
断した海苔混合液とし、その海苔混合液を供給ホース1
6によって前工程から分離槽4の第1分離室10に供給
すると、その海苔混合液の生海苔の一部と水の一部は分
離壁12の分離孔13を通して第2分離室11に入り、
また海苔混合液の水の一部は仕切板2、3の連通孔2
a、3aを通して還流槽6と貯溜槽5に入る。また駆動
モータ55を駆動させて撹拌軸52と回転軸36を夫々
矢印方向へ回転させると、撹拌翼53が貯溜槽5内の液
体を撹拌し、噴射ノズル37が分離ドラム8の周囲を矢
印方向へ回動される。この状態で送給手段18の供給ポ
ンプ23を作動させると、第2分離室11内の海苔混合
液を排出孔19からホース24、供給ポンプ23、ホー
ス25を介して噴射管22に供給し、この噴射管22の
噴射孔22aから海苔混合液を貯溜槽5内に供給する。
この噴射孔22aから噴射される液は仕切板3に当接し
て仕切板3に沿って下方へ流れるので、仕切板3の連通
孔3aの詰まりが噴射液によって清掃され、連通孔3a
による水の流通が良くなる。また海苔混合液が仕切板3
に当接されるので、生海苔が洗浄され、生海苔の品質が
良くなる。
【0013】次に水還流手段32の供給ポンプ33を作
動させると、還流槽6内の水が供給ポンプ33、ホース
39、回転軸36の中空孔を介して各噴射ノズル37の
中空孔に供給され、噴射ノズル37の噴射孔44、45
から水が噴出される。この噴射孔44から噴射される水
は噴射ノズル37の回動に伴って分離ドラム8の分離壁
12に向けて連続的に噴射され、その分離壁12の周囲
付近に存在する第1分離室10内の海苔混合液を分離壁
12に噴き付け、その結果海苔混合液が分離壁12の分
離孔13に送り込まれる。この分離孔13は、生海苔の
厚みより僅かに大きな寸法の孔幅を有する細長い形状に
設けてあるので、海苔混合液の生海苔は水と共に分離孔
13から第2分離室11内に流入するが、分離孔13の
孔幅より大きな寸法の小エビや小貝等の異物は分離孔1
3の孔縁によって係止されて第1分離室10内に残され
る。分離孔13の孔幅は生海苔の厚みより僅かに大きな
大きさ例えば1mm程度に形成してあるので、第2分離室
11内に入った海苔混合液の中には分離孔13の孔幅で
ある1mm程度以上の異物が全く無くなる。送給手段18
の供給ポンプ23が断続運転するので、運転中の吸引に
よって分離孔13に付着していた生海苔が運転停止によ
って剥がされ、分離孔1からの生海苔の流入を良くでき
る。
【0014】上記噴射孔44から噴射される水は、図5
に示すように分離壁12に直角な方向に対して分離壁1
2(周壁8a)に対する噴射ノズル37の相対的回動の
後方側へ傾いた斜め方向へ噴射するので、その噴射孔4
4から噴射された水が分離壁12の周囲付近に存在する
海苔混合液を分離壁から遠ざけることなく分離壁12に
強制的に噴き付けることができ、分離壁12の周囲に付
着している生海苔や分離壁12付近に存在する海苔混合
液を分離孔13に効率良く送給でき、その結果第1分離
室10内の生海苔が分離孔13に詰まることなく水と共
に効率良く第2分離室11に供給される。また図5で
は、噴射水が排出孔19からの海苔混合液の排出によっ
て生じる渦流Qに逆らう方向へ噴射されるので、渦流の
成長を阻止して排出孔19からの空気の吸引を防ぐこと
ができる。
【0015】第1分離室10内には分離孔13の孔幅よ
り大きな寸法の異物が残るので、分離孔13がこの異物
によって詰まる恐れがあるが、噴射ノズル37が回転す
ることによって噴射孔44から噴出する水が各分離孔1
3に当接するので、常に各分離孔13の詰まりが清掃さ
れ、その噴射孔44から噴出される水の勢いによって海
苔混合液の生海苔が分離孔13から第2分離室11へ効
率良く流れることができる。なお第1分離室10内に残
った異物は作業終了後に排水孔4aの栓4bを開放して
除去する。
【0016】貯溜槽5内には送給手段18によって第2
分離室11から新たな海苔混合液が供給されると同時に
貯溜槽5内の海苔混合液の水が水還流手段32によって
第1分離室10に還流されるので、貯溜槽5内の海苔混
合液の濃度が短時間で濃くなる。そしてこの海苔混合液
の濃度が所望の濃度になった時点で、排出手段27の排
出ポンプ29を作動させると、貯溜槽5内の海苔混合液
が排出ポンプ29、排出ホース30を介して次工程に排
出される。この海苔混合液は異物が除去されているので
抄造後の海苔製品の品質を良くできる。
【0017】図7は第2実施例を示すもので、噴射ノズ
ル37eをタンク1eと仕切板3eに固着し、分離ドラ
ム8eを回動可能に設けたこと、第1分離室10e内の
海苔混合液を噴射ノズル37eに供給すること、貯溜槽
5eから排出した海苔混合液を海苔脱水手段70に供給
し、その海苔脱水手段70の排水を第1分離室10eに
還流することを特徴としている。分離ドラム8eの下端
面中央には回転支軸72が固着され、その回転支軸72
がタンク1eの底に設けた軸受73に支承されている。
分離ドラム8eの上端面中央には中空回転軸74が固着
され、その中空回転軸74が軸受35eによって支承さ
れ、この中空回転軸74にスプロケット41eが固着さ
れている。この中空回転軸74による分離ドラム8eの
回転方向は上方から見て左回りになるようにしてある。
中空回転軸74の中空孔74aには下端部が開口してい
る吸引管75が挿通され、支持枠34eに固着されてい
る支持腕77によって支持されている。吸引管75の上
端部はホース24eを介して供給ポンプ23eに連結さ
れている。
【0018】上記2本の噴射ノズル37eは夫々支持具
78によってタンク1eと仕切板3eに固着され、上端
部が夫々途中で分岐している供給ホース79に連通され
ている。噴射ノズル37eの噴射孔44eは分離壁12
eに対して直角な方向より分離ドラム8eの回転方向へ
傾いた斜め方向へ向けられている。海苔脱水装置70は
公知の回転篭式のものを示してあり、タンク1eに固着
されている支柱80によって支持されている洗浄タンク
81と、洗浄タンク81に回転自在に支持され、図示し
ない駆動装置によって回転される筒状の回転篭82と、
回転篭82の下側を覆うように洗浄タンク81に固着さ
れている回収タンク83とを備えている。洗浄タンク8
1の上部には排出ホース30eが連結され、回収タンク
83には第1分離室10eに水を還流する為の供給ホー
ス39eが連結されている。
【0019】この第2実施例にあっては、噴射ノズル3
7eの噴射孔44eから海苔混合液を噴射した状態で分
離ドラム8eが回動されると、その噴射液が回動する分
離壁12eに当接すると共に分離ドラム8eの外周付近
に位置する海苔混合液を分離壁12eに当接させ、その
結果分離ドラム8eの外周に付着している生海苔や外周
付近に位置する海苔混合液を分離孔13eに押し流して
第2分離室11eに供給する。この場合噴射液の噴射方
向が分離ドラム8eの回動方向へ傾いているので、生海
苔を分離孔13eへ効率良く送り込むことができる。排
出ホース30eから排出された海苔混合液は洗浄タンク
81に供給され、この洗浄タンク81から回転篭82内
に流れて脱水され、脱水後の生海苔は回転篭82の先端
から落下して次工程に供給される。脱水による水は供給
ホース39eによって第2分離室11eに還流される。
タンク1e内の水が増大するので、貯溜槽5e内の海苔
混合液の余分な水が図示しない連通孔を介して排水され
るようにしてある。なお上記脱水による水を別途設けた
タンクに貯蔵し、そのタンク内の水を水噴射手段32e
の供給ポンプ33eで噴射ノズル37eに供給するよう
にしても良い。第1実施例と実質的に同一な部分には同
じ符号にアルファベットのeを付して重複説明を省略す
る。第3実施例についても同様にfを付して重複説明を
省略する。
【0020】図8は第3実施例を示すもので、分離ドラ
ム8fを、分離壁12fを構成するコイルスプリング9
2とそのコイルスプリング92の両端に当接させてある
一対の側壁93と両側壁93を連結している複数の連結
ロッド95とで構成してある。このコイルスプリング9
2は連結ロッド95に螺合したナット96によって適当
に圧縮され、各コイル部の相互間に生海苔の厚みよりも
僅かに大きな寸法の隙間Dが連続的に形成され、この隙
間Dが分離壁12fの分離孔13fを構成するようにし
てある。なお上記隙間を全長に亘って所定の大きさに維
持する為に各コイル部相互間にスペーサを介在させても
良い。隙間は複数の棒部材によって構成しても良い。
【0021】この実施例では分離壁12fをコイルスプ
リング92によって構成しているので、分離壁12fの
分離孔13fを容易に設けることができて製造コストを
低くでき、またコイル部の断面が円形であるから分離孔
13fの出入口部分が丸い曲面によって広く形成され、
その結果分離孔13fへの生海苔の引っ掛かりをなくし
て円滑に流通させることができる。また第2分離室11
fを水中に位置させているので、供給ポンプの吸引力に
よって海苔混合液を分離孔13fから吸引できて異物分
離効率を良くできる。
【0022】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明では、海苔
製造工程の原藻切断洗浄工程で原藻切断した海苔混合液
を分離壁の隙間に流通させているので、生海苔が隙間に
引掛かかりにくく、原藻切断された生海苔を隙間に効率
良く通過させることができ、異物除去の処理能力を大き
くできる。また、隙間に通過させた海苔混合液を貯留槽
に貯留し、貯留槽に貯留した海苔混合液を海苔製造工程
の海苔切断洗浄脱水工程に排出するので、異物除去され
貯留槽内の海苔混合液を必要に応じて海苔製造工程の
海苔切断洗浄脱水工程に排出でき、抄造後の海苔製品の
品質を良くできる。また、請求項2の発明では、清掃手
段により分離壁の隙間を清掃し、生海苔や異物による隙
間の詰まりを防止して海苔混合液を隙間に通すようにし
たので、生海苔を分離壁の隙間に効率良く通過させるこ
とができ、異物除去の処理能力を極めて大きくできる。
また、請求項3の発明では海苔製造工程の原藻切断洗浄
工程で原藻切断した海苔混合液を供給可能な第1分離室
と、ポンプによって海苔混合液を排出可能な第2分離室
と、第1分離室と第2分離室を区切り生海苔の通過し得
る大きさの隙間を有する分離壁と、第2分離室から排出
した海苔混合液を貯留可能な貯留槽と、貯留槽内を攪拌
する攪拌手段と、貯留槽の海苔混合液を海苔製造工程の
海苔切断洗浄脱水工程に排出可能な排出手段とを備え、
海苔混合液を隙間に流通させて異物除去した後貯留槽に
貯留して海苔切断洗浄脱水工程に排出するようにしたの
、簡易な機構で異物除去できると共に後工程にまとめ
て排出できる。また、請求項4の発明では、閉鎖されて
いる第2分離室を上方が開放している第1分離室の水中
に位置するように配設し、第2分離室からポンプによっ
て海苔混合液を排出するようにしたので、異物除去され
た海苔混合液を隙間にポンプによって効率良く通過させ
ることができ、単位時間当りの異物除去の処理能力を大
きくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例を示す断面図であ
る。
【図2】図2は図1の平面図である。
【図3】図3は図1のX−X線断面図である。
【図4】図4は図1のY−Y線断面図である。
【図5】図5は本発明の作用説明図である。
【図6】図6は海苔製造工程を示す説明図である。
【図7】図7は本発明の第2実施例を示す断面図であ
る。
【図8】図8は本発明の第3実施例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
4 異物分離槽、 5 貯溜槽、 10 第1分離室、
11 第2分離室、12 分離壁、 13 分離孔
(隙間)、 15 供給手段、 18 送給手段、27
排出手段

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生海苔の異物除去方法において、海苔製
    造工程の原藻切断洗浄工程で原藻切断した海苔混合液を
    分離壁に設けた生海苔の厚みより大きい幅の隙間に流通
    させ、生海苔と液体を隙間に一方側から他方側へ通過さ
    せ、隙間より大きい異物を隙間に掛止して分離壁の一方
    側に残し、隙間を通過した海苔混合液を貯留槽に貯留
    し、貯留槽に貯留した海苔混合液を海苔製造工程の海苔
    切断洗浄脱水工程に排出することを特徴とする生海苔の
    異物除去方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の生海苔の異物除去方法に
    おいて、清掃手段により分離壁の隙間を清掃し、生海苔
    や異物による詰まりを防止した隙間に海苔混合液を通す
    ことを特徴とする生海苔の異物除去方法。
  3. 【請求項3】 海苔混合液から異物を分離除去する生海
    苔の異物除去装置において、海苔製造工程の原藻切断洗
    浄工程で原藻切断した海苔混合液を供給可能な第1分離
    室と、ポンプによって海苔混合液を排出可能な第2分離
    室と、第1分離室と第2分離室を区切り生海苔の通過し
    得る大きさの隙間を有する分離壁と、第2分離室から排
    出した海苔混合液を貯留可能な貯留槽と、貯留槽内を攪
    拌する攪拌手段と、貯留槽の海苔混合液を海苔製造工程
    の海苔切断洗浄脱水工程に排出可能な排出手段とを備え
    ていることを特徴とする生海苔の異物除去装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の生海苔の異物除去装置に
    おいて、閉鎖されている第2分離室を上方が開放してい
    る第1分離室の水中に位置するように配設し、第2分離
    室からポンプによって海苔混合液を排出するように構成
    したことを特徴とする生海苔の異物除去装置。
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