JP3177295U - フェンス - Google Patents
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Abstract
【課題】内側から容易に設置できるフェンスを提供する。
【解決手段】フェンス10は、支柱12と、第一固定具14および第二固定具16と、第一横板20、第二横板22、縦板24を備える外装ユニット18を有する。第一固定具14は、第一取付部14aと、第一支持部14bと、第二支持部14cと、第三支持部14dを備える。第二固定具16は、第二取付部16aと、第四支持部16bと、第五支持部16cを備える。第一横板20の底面20aには第一底溝20bが、第二横板22の底面22aには第二底溝22bがそれぞれ形成されている。底面20aと底面22aが、第一支持部14bと第四支持部16bにそれぞれ支持され、第二支持部14cおよび第三支持部14dが第一底溝20bに密着するように挿入され、第五支持部が第二底溝22bに密着するように挿入される。
【選択図】図2
【解決手段】フェンス10は、支柱12と、第一固定具14および第二固定具16と、第一横板20、第二横板22、縦板24を備える外装ユニット18を有する。第一固定具14は、第一取付部14aと、第一支持部14bと、第二支持部14cと、第三支持部14dを備える。第二固定具16は、第二取付部16aと、第四支持部16bと、第五支持部16cを備える。第一横板20の底面20aには第一底溝20bが、第二横板22の底面22aには第二底溝22bがそれぞれ形成されている。底面20aと底面22aが、第一支持部14bと第四支持部16bにそれぞれ支持され、第二支持部14cおよび第三支持部14dが第一底溝20bに密着するように挿入され、第五支持部が第二底溝22bに密着するように挿入される。
【選択図】図2
Description
本考案は、内側から容易に設置できるフェンスに関するものである。
敷地の外周や隣地との境界等に設置するフェンスには、支柱、横板、および縦板を組み合わせて構成されるものがある。このフェンスは、複数の支柱の下部を一定の間隔で地中に埋設・固定した後、隣り合った支柱間に横板を固定し、さらに複数の縦板を横板に固定することによって設置する。このフェンスでは、横板は支柱の外側に固定され、縦板は横板のさらに外側に固定されるのが一般的である。法面や崖端付近では外側からの作業が制約されるため、このフェンスを設置するのは困難である。
本考案はこのような事情に鑑みてなされたものであり、内側から容易に設置できるフェンスを提供することを目的とする。
本考案のフェンスは、支柱と、支柱に取り付けられた第一固定具および第二固定具と、第一横板、第二横板、ならびに第一横板および第二横板に取り付けられた縦板とを備える外装ユニットと、を有するフェンスであって、第一固定具は、支柱に留められる第一取付部と、支柱から遠ざかるように第一取付部の上端から突出した第一支持部と、第一支持部の先端から上方向に突出した第二支持部と、支柱に近づくように第二支持部の先端から突出した第三支持部と、を備え、第二固定具は、支柱に留められる第二取付部と、支柱から遠ざかるように第二取付部の上端から突出した第四支持部と、第四支持部の先端から上方向に突出した第五支持部と、を備え、第一横板の底面には、第二支持部および第三支持部が密着するように挿入される第一底溝が形成され、第二横板の底面には、第五支持部が密着するように挿入される第二底溝が形成され、第一横板の底面が第一支持部で支持されると共に、第二支持部および第三支持部が第一底溝に挿入され、第二横板の底面が第四支持部で支持されると共に、第五支持部が第二底溝に挿入されて、外装ユニットが支柱に固定されている。
本考案のフェンスにおいて、2以上の外装ユニットを有し、少なくとも隣接する2つの第一横板の背面には第一背溝が形成され、隣接する2つの第一横板の第一背溝に渡って挿入され、隣接する2つの第一横板を連結固定する連結板をさらに有していてもよい。さらに、本考案のフェンスにおいて、少なくとも隣接する2つの第二横板の背面には第二背溝が形成され、隣接する2つの第二横板の第二背溝に渡って挿入され、隣接する2つの第二横板を連結固定する連結板をさらに有していてもよい。
本考案のフェンスにおいて、両端に配置された第一横板の開放端面に、第一底溝を覆うように固定される第一端蓋をさらに有していてもよい。さらに、本考案のフェンスにおいて、両端に配置された第二横板の開放端面に、第二底溝を覆うように固定される第二端蓋をさらに有していてもよい。
本考案によれば、内側から容易に設置できるフェンスが得られる。
以下、本考案のフェンスについて、図面を参照しながら実施形態に基づいて説明する。なお、図面は、フェンスおよびフェンスを構成する各部材を模式的に表したものであり、これらの実物の寸法および寸法比は、図面上の寸法および寸法比と必ずしも一致していない。また、重複説明は適宜省略し、同一部材には同一符号を付与することがある。
図1は、本考案の実施形態に係るフェンス10の正面図である。正面図は、フェンス10を外側から見た図である。図2は、図1のフェンス10をA−A線で切断したときの拡大断面模式図である。フェンス10は、2つの支柱12,12と、第一固定具14と、第二固定具16と、2つの外装ユニット18,18とを備える。なお、本実施形態のフェンス10は、説明を単純化するために、2つの支柱12および2つの外装ユニット18を備える基本的な構造とした。
支柱12は、例えば、表面に樹脂被膜を備える金属管からなる。支柱12は、例えば、一片が30mm〜50mmの正方形を底面とし、高さが500mm〜1500mmである中空の四角柱形状を有する。なお、支柱12の数量、材質、形状、および大きさ、ならびに外装ユニット18の数量は、これらに限定されない。
図2に示すように、第一固定具14は支柱12に取り付けられる。第一固定具14は、例えば、幅20mm〜40mm、長さ40mm〜60mm、厚さ1mm〜2mmの金属板を長さ方向で折り曲げ加工して得られる。第一固定具14は、図2に示すように、支柱12にフェンス10の内側となる方向からネジ等で留められる第一取付部14aと、支柱12から遠ざかるように第一取付部14aの上端から突出した第一支持部14bと、第一支持部14bの先端から上方向に突出した第二支持部14cと、支柱12に近づくように第二支持部14cの先端から突出した第三支持部14dとを備える。
第一取付部14a、第一支持部14b、第二支持部14c、および第三支持部14dの長さは、例えば、それぞれ20mm〜30mm、10mm〜20mm、5mm〜10mm、および2mm〜5mmである。なお、第一固定具14の材質、形状、および大きさ、ならびに第一固定具14の各部分の大きさはこれらに限定されない。
第二固定具16も支柱12に取り付けられる。支柱12に取り付けられた第一固定具14および第二固定具16に外装ユニット18を取り付けることによって、外装ユニット18が支柱12に固定される。第二固定具16は、例えば、幅20mm〜40mm、長さ40mm〜60mm、厚さ1mm〜2mmの金属板を長さ方向で折り曲げ加工して得られる。第二固定具16は、図2に示すように、支柱12にフェンス10の内側となる方向からネジ等で留められる第二取付部16aと、支柱12から遠ざかるように第二取付部16aの上端から突出した第四支持部16bと、第四支持部16bの先端から上方向に突出した第五支持部16cとを備える。
第二取付部16a、第四支持部16b、および第五支持部16cの長さは、例えば、それぞれ20mm〜30mm、10mm〜20mm、および5mm〜10mmである。なお、第二固定具16の材質、形状、および大きさ、ならびに第二固定具16の各部分の大きさはこれらに限定されない。
外装ユニット18は、第一横板20と、第二横板22と、4つの縦板24とを備える。第一横板20および第二横板22は、例えば、縦20mm〜40mm、横30mm〜50mm、長さ500mm〜3000mmの樹脂製の四角柱に、後述する溝を形成したような形状を有する。縦板24は、例えば、幅80mm〜120mm、最大長さ300mm〜1400mm、最少長さ200mm〜1300mm、厚さ5mm〜15mmの五角形の樹脂製板で構成される。縦板24は、図1に示すように、フェンス10の外側となる方向から、第一横板20および第二横板22にネジ等を用いて取り付けられている。なお、外装ユニット18は、3以上の横板を有していてもよいし、縦板の枚数に制限はない。
第一横板20の底面20aには、第一横板20の長手方向に沿って断面略L字形状の第一底溝20bが形成されている。第一底溝20bには、第二支持部14cおよび第三支持部14dが密着するように挿入される。また、第二横板22の底面22aには、第二横板22の長手方向に沿って断面略L字形状の第二底溝22bが形成されている。なお、本実施形態では、第一底溝20bおよび第二底溝22bの内部に、断面L字形状を有する金属製の補強具25,25が設けられている。補強具25,25によって、第一横板20および第二横板22の強度が増加する。第一底溝20bと第二底溝22bは、同一形状であってもよい。第一底溝20bと第二底溝22bを同一形状にすれば、第一横板20と第二横板22は共通部材が使えるため、コストダウンが図れる。
図3は、フェンス10の部分背面図である。本実施形態では、第一横板20の背面20cには、例えば、幅10mm〜20mm、深さ1mm〜3mmの第一背溝20dが形成されている。そして、隣接する2つの第一横板20,20の第一背溝20d,20dに渡って、連結板26がネジ等を用いて固定されている。このため、外装ユニット18を横方向に複数設置しても、連結板26によって、外装ユニット18の縦ずれを抑えることができる。また、フェンス10の内側から連結板26を固定できるため、法面や崖端付近等の外側からの作業が制約される場所でもフェンス10が容易に設置できる。
また、第二横板22の背面22cには、例えば、幅10mm〜20mm、深さ1mm〜3mmで、第一背溝20dと同じ形状の第二背溝22dが形成されている。そして、隣接する第二横板22,22の第二背溝22d,22dに渡って、連結板28がネジ等を用いて固定されている。連結板26,28は、それぞれ第一背溝20dおよび第二背溝22dに対応する幅と厚さを有している。なお、本実施形態では、第一横板20および第二横板22に連結板26,28が設けられているが、一方の横板のみに連結板を設けてもよい。
図4は、フェンス10の正面に向かって左端の部分端面図である。図5は、フェンス10の正面に向かって右端の部分端面図である。本実施形態では、図4および図5に示すように、フェンス10の左右両端に配置された第一横板20,20の開放端面20e,20eに、第一底溝20bを覆うように固定される第一端蓋40,40が設けられている。同様に、フェンス10の左右両端に配置された第二横板22,22の開放端面22e,22eに、第二底溝22bを覆うように固定される第二端蓋42,42が設けられている。なお、本実施形態では、第一端蓋40および第二端蓋42が設けられているが、第一端蓋40または第二端蓋42のうち一方のみを設けてもよい。また、フェンス10が1つの外装ユニット18のみを有する場合には、その外装ユニット18の第一横板20および第二横板22が、両端に配置された第一横板20および第二横板22に相当する。
つぎに、フェンス10の設置方法について説明する。まず、ネジ等を用いて第一固定具14および第二固定具16を支柱12の前面の所定の位置に取り付ける。つぎに、所定の間隔で支柱12,12の下部を地中に埋設し、コンクリート等で固定する。支柱12,12の下部を地中に埋設せずに、新設または既存のブロックの穴に支柱12,12の下部を差し込んで固定してもよい。そして、第一固定具14および第二固定具16の横方向から、予め組み立てられた外装ユニット18,18を装着する。
つぎに、第一横板20,20の背面から連結板26を第一背溝20d,20dに装着して、ネジ等を用いて第一横板20,20を連結板26で連結固定する。同様に、第二横板22,22の背面から連結板28を第一背溝22d,22dに装着して、ネジ等を用いて第二横板22,22を連結板28で連結固定する。こうして、外装ユニット18の支柱12への固定が完了する。
外装ユニット18を第一固定具14および第二固定具16に装着しただけの状態や、その後の連結板26,28で外装ユニット18,18を連結固定した状態では、外装ユニット18に横方向からの強い力が加われば、外装ユニット18が横方向に動くことがある。そこで、外装ユニット18の横方向への移動を防止する観点および意匠的観点から、フェンス10の左右両端に配置された第一横板20,20の開放端面20e,20eに、第一底溝20bを覆うように第一端蓋40,40をネジ等を用いて固定する。同様に、フェンス10の左右両端に配置された第二横板22,22の開放端面22e,22eに、第二底溝22bを覆うように第二端蓋42,42をネジ等を用いて固定する。こうして、フェンス10の左右両端で第一底溝20aと第二底溝22bが閉鎖されるので、外装ユニット18が左右方向に動きにくくなる。このようにして、本実施形態のフェンス10は内側から容易に設置できる。
以上、実施形態に基づいて本考案のフェンスを説明したが、本考案のフェンスは上記実施形態に限定されない。図6は、他の実施形態に係るフェンス50の正面図である。フェンス50の高さはフェンス10の高さと比べると大きいため、フェンス50は3本の横板52,54,56を有する。横板52の支柱60への固定には第一固定具14を用い、横板56の支柱60への固定には第二固定具16を用いる。横板54の支柱60への固定には、第一固定具14を用いてもよいし、第二固定具16を用いてもよい。さらに、横板52の支柱60への固定と横板56の支柱60への固定が強固であれば、横板54の支柱60への固定手段を省略してもよい。
また、1つの外装ユニットを2つの支柱に渡って装着してもよいし、連結板を適宜用いて、3以上の外装ユニットを2つの支柱に装着してもよい。さらに、3以上の外装ユニットと3以上の支柱を用いて本考案のフェンスを構成してもよい。この場合、支柱および外装ユニットの大きさやフェンスの設置場所等に応じて、第一固定具、第二固定具、および連結板を適宜組み合わせて使用し、外装ユニットを支柱に取り付ける。
10…フェンス、 12…支柱、 14…第一固定具、 14a…第一取付部、 14b…第一支持部、 14c…第二支持部、 14d…第三支持部、 16…第二固定具、 16a…第二取付部、 16b…第四支持部、 16c…第五支持部、 18…外装ユニット、 20…第一横板、 20a…底面、 20b…第一底溝、 20c…背面、 20d…第一背溝、 20e…開放端面、 22…第二横板、 22a…底面、 22b…第二底溝、 22c…背面、 22d…第二背溝、 22e…開放端面、 24…縦板、 25…補強具、 26,28…連結板、 28…連結板、 40…第一端蓋、 42…第二端蓋、 50…フェンス、 52,54,56…横板、 60…支柱
Claims (5)
- 支柱と、
前記支柱に取り付けられた第一固定具および第二固定具と、
第一横板、第二横板、ならびに前記第一横板および前記第二横板に取り付けられた縦板とを備える外装ユニットと、
を有するフェンスであって、
前記第一固定具は、前記支柱に留められる第一取付部と、前記支柱から遠ざかるように前記第一取付部の上端から突出した第一支持部と、前記第一支持部の先端から上方向に突出した第二支持部と、前記支柱に近づくように前記第二支持部の先端から突出した第三支持部と、を備え、
前記第二固定具は、前記支柱に留められる第二取付部と、前記支柱から遠ざかるように前記第二取付部の上端から突出した第四支持部と、前記第四支持部の先端から上方向に突出した第五支持部と、を備え、
前記第一横板の底面には、前記第二支持部および前記第三支持部が密着するように挿入される第一底溝が形成され、
前記第二横板の底面には、第五支持部が密着するように挿入される第二底溝が形成され、
前記第一横板の底面が前記第一支持部で支持されると共に、前記第二支持部および前記第三支持部が前記第一底溝に挿入され、前記第二横板の底面が前記第四支持部で支持されると共に、前記第五支持部が前記第二底溝に挿入されて、前記外装ユニットが前記支柱に固定されたフェンス。 - 請求項1において、
2以上の外装ユニットを有し、
少なくとも隣接する2つの第一横板の背面には第一背溝が形成され、
前記隣接する2つの第一横板の第一背溝に渡って挿入され、前記隣接する2つの第一横板を連結固定する連結板をさらに有するフェンス。 - 請求項2において、
少なくとも隣接する2つの第二横板の背面には第二背溝が形成され、
前記隣接する2つの第二横板の第二背溝に渡って挿入され、前記隣接する2つの第二横板を連結固定する連結板をさらに有するフェンス。 - 請求項1から3のいずれかにおいて、
両端に配置された前記第一横板の開放端面に、前記第一底溝を覆うように固定される第一端蓋をさらに有するフェンス。 - 請求項1から4のいずれかにおいて、
両端に配置された前記第二横板の開放端面に、前記第二底溝を覆うように固定される第二端蓋をさらに有するフェンス。
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