JP3177284B2 - ビデオカメラ回路 - Google Patents

ビデオカメラ回路

Info

Publication number
JP3177284B2
JP3177284B2 JP04265692A JP4265692A JP3177284B2 JP 3177284 B2 JP3177284 B2 JP 3177284B2 JP 04265692 A JP04265692 A JP 04265692A JP 4265692 A JP4265692 A JP 4265692A JP 3177284 B2 JP3177284 B2 JP 3177284B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
circuit
memory
horizontal
zoom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04265692A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0614340A (ja
Inventor
幸夫 森
治彦 村田
章弘 前中
正男 宅間
聖肇 川上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP04265692A priority Critical patent/JP3177284B2/ja
Publication of JPH0614340A publication Critical patent/JPH0614340A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3177284B2 publication Critical patent/JP3177284B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビデオカメラに関し、特
に、電気的な処理によってズーム機能を実現したビデオ
カメラ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のビデオカメラに対する小形化、軽
量化の要求に応じ、ビデオカメラ回路においては、CC
D等の撮像装置から得られるアナログ信号をデジタル信
号に変換した上で、ズーム処理、色信号分離処理等の種
々の信号処理を施すデジタル化が検討されている。
【0003】図7は、斯種デジタル式ビデオカメラ回路
において、YC分離と水平方向のズーム処理を行なうた
めの従来の回路構成を示している。CCD出力をA/D
変換して得られたデジタル撮像信号(CCD出力信号)
は、YC分離回路(37)を経て輝度信号及び色差信号に分
離された後、両信号は、夫々Yプロセス回路(38)及びC
プロセス回路(39)を経て、水平ズーム処理回路へ送られ
る。
【0004】水平ズーム処理回路は、輝度信号及び色差
信号の夫々についてメモリ(40)(41)を具え、メモリ制御
回路(42)によって両メモリに対する書込み及び読出しを
制御することにより、水平方向に引き伸ばされた輝度信
号及び色差信号が作成される。両信号は、水平補間回路
(43)へ送られて、加重平均による補間処理が施された
後、ズーム画像を構成すべきY信号及びC信号として後
段回路へ出力される。
【0005】図8は、水平方向のズーム率を2倍に設定
した場合の回路動作を概念的に表わしており、1水平走
査期間H中のズーム処理の対象となる所定領域(ズーム
画角)のCCD出力信号が一旦、メモリに記憶され、そ
の後、前記画角の信号が書込み時のクロックCLKの単
位周期の2倍の周期でメモリから読み出されるのであ
る。
【0006】尚、ビデオカメラ回路には、ズーム処理に
伴う垂直方向の補間を行なう回路も装備されているが、
ここでは図示及び説明を省略する。
【0007】ところで、一般にCCDによって構成され
る撮像装置においては、その受光面側に、図6(a)に示
す如きモザイク配列を有する周知の補色カラーフィルタ
ーが配置されており、図6(b)(c)に模式的に示す如
く、上下に隣接する2ラインの受光出力を加算すること
によって奇数フィールドの撮像信号の配列が作成される
と共に、前記とは1ラインずれた2ラインの受光出力を
加算することによって偶数フィールドの撮像信号の配列
が作成される。
【0008】更にYC分離においては、各フィールドの
撮像信号の配列に基づいて、図6(d)に模式的に示す低
域輝度信号の配列と、図6(e)に模式的に示す色差信号
の配列が作成される。即ち、各画素について、同一ライ
ン上の隣接する画素との合計をとることによって、図6
(d)の低域輝度信号(2R+3G+2B)が作成される。
又、各画素について、同一ライン上の隣接する画素との
差分をとることによって、図6(e)の一対の色差信号
(2B−G)及び(2R−G)の何れか一方が作成される。
これらの色差信号は、1ライン毎に交互に現れることに
なる。以下、一方の色差信号(2B−G)をCb、他方の
色差信号(2R−G)をCrと略記する。尚、これらの色
差信号は、同一ライン上で画素毎に交互に符号が反転し
ている。
【0009】補色カラーフィルターを有する撮像装置の
場合、図6(e)の如く2つの色差信号Cr及びCbは1
ライン(1水平走査線)毎に交互に現れるから、各ライン
について、2つの色差信号Cr及びCbを得るために
は、少なくとも上下3ラインの信号を用いた同時化処理
が必要となる。即ち、ある1つのライン上の色差信号が
例えばCbの場合、当該ライン上には色差信号Crは存
在しないから、その上下のラインに存在する色差信号C
rの平均をとることによって、当該ラインの色差信号C
rを疑似的に発生せしめるのである。
【0010】この同時化処理のため、従来のビデオカメ
ラ回路には、図7のYC分離回路(37)にも2つのライン
メモリ(図示省略)が装備され、これらのラインメモリの
入出力端子から3ライン分のデジタル撮像信号を得てい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来のビ
デオカメラ回路においては、YC分離後に、輝度信号及
び色差信号の各々に対して水平ズーム処理を行なうの
で、YC分離のためのメモリ以外に、水平ズームのため
に輝度信号用及び色差信号用の2つのメモリが必要とな
る。
【0012】従って、ビデオカメラ回路を1又は複数の
集積回路によって構成せんとする場合、上記複数のメモ
リが1つの集積回路に占める面積割合が極めて大きくな
り、回路の大形化を招く問題がある。又、複数のメモリ
を駆動するために消費電力も大きくなる問題がある。
【0013】本発明の目的は、ズーム処理のために1つ
のメモリを具えるだけで、水平ズームが実現出来るビデ
オカメラ回路を提供し、これによって回路の小形化、消
費電力の節減を図ることである。
【0014】
【課題を解決する為の手段】本発明に係るビデオカメラ
回路は、図1に示す如く、少なくとも1水平走査期間
(1H)のCCD出力信号の格納が可能なメモリ(1)を具
え、該メモリ(1)に対する書込み及び読出しはメモリ制
御回路(3)によって制御する。又、該メモリ制御回路
(3)は、水平ズーム処理に伴なってメモリ(1)に対する
読出しアドレスが単位周期で進められる期間は第1状
態、停止される期間は第2状態に切り換わるイネーブル
信号ENを発生するものである。
【0015】前記メモリの出力端に対して、夫々前記単
位周期に応じた遅延時間を有すると共に、前記第1状態
のイネーブル信号によってデータ更新動作が許可される
複数の第1単位遅延素子が直列に接続される。そして、
これらの該複数の第1単位遅延素子の各出力端から得ら
れる信号に対し、時間軸方向の加重平均を施して輝度信
号を出力すると共に、時間軸方向の減算を施して色差信
号を出力するYC分離回路が設けられている。更に、Y
C分離回路の輝度信号出力端或いは色差信号出力端に対
して、前記単位周期に応じた遅延時間を有すると共に、
前記第1状態のイネーブル信号によってデータ更新動作
が許可される第2単位遅延素子が接続される。そして、
YC分離回路から得られる輝度信号或いは色差信号に対
し、第2単位遅延素子の出力を用いて時間軸方向の加重
平均を施して、ズーム画像を構成すべき輝度信号或いは
色差信号を出力する水平補間処理回路が設けられてい
る。
【0016】又、本発明に係るビデオカメラ回路におい
て、前記メモリ制御回路(3)は、メモリに対する各水平
走査線の読出し開始時から一定期間はメモリ(1)から単
位周期で信号を読み出すと共に、イネーブル信号ENを
強制的に第1状態に設定するタイミング制御回路(30)を
具えている。
【0017】
【作用】メモリ制御回路(3)の制御により、メモリ(1)
内のズーム対象となる所定ラインのデジタル撮像信号
を、図8の如くズーム倍率に応じたタイミングで読み出
すことにより、水平方向に引き伸ばされた離散的な撮像
信号が生成されて、後段の複数の単位遅延素子へ順次入
力される。
【0018】ここで、単位遅延素子へのメモリ出力信号
のタイミングは、前記単位周期の間隔をおく場合と、単
位周期の整数倍の時間間隔をおく場合が混在することに
なる(図3参照)。従って、後者の場合に、仮にメモリか
らの信号出力タイミングに拘らず、常に単位周期で各単
位遅延素子を動作させると、各単位遅延素子からの複数
の出力信号は、撮像装置上で隣接する複数画素について
の信号とはならず、同一画素についての2つの信号が出
力されることとなる。
【0019】ところが、補色カラーフィルタを具えた撮
像装置の場合、YC分離のためには、図6(b)(c)の如
く、常に撮像装置上で水平方向に隣接する複数画素につ
いての信号が必要となる。そこで、この様に常に撮像装
置上で隣接する複数画素についての信号が得られる様、
各単位遅延素子の動作を制御するのがイネーブル信号E
Nである。
【0020】即ち、メモリ制御回路(3)から各単位遅延
素子へ出力されるイネーブル信号ENは、メモリ(1)に
対する読出しアドレスが単位周期で進められる期間は第
1状態(“ハイ”)に設定され、各単位遅延素子のデータ
更新動作が許可される。従って、この期間に各端子遅延
素子から出力される複数の信号は、相互に単位周期の時
間間隔をおいた信号であって、撮像装置上では水平方向
に連続する複数画素の信号となる。
【0021】一方、メモリ(1)に対する読出しアドレス
が停止される期間には、イネーブル信号ENが第2状態
(“ロー”)に設定されて、各単位遅延素子のデータ更新
動作が中断されるから、この期間の各単位遅延素子の出
力信号は変化しない。従って、この期間においても、各
単位遅延素子から出力される複数の信号は、相互に単位
周期の時間間隔をおいた信号であって、撮像装置上では
水平方向に連続する複数画素の信号となる。
【0022】この結果、各単位遅延素子から出力される
複数の信号は、ズーム倍率に拘らず、常に撮像装置上で
水平方向に連続する複数画素の信号、即ち図6(b)又は
(c)の配列の撮像信号となって、これらの信号に基づい
て初めて、水平補間処理回路による輝度信号Y及び色差
信号Cの算出が可能となるのである。
【0023】又、メモリ制御回路(3)に前記タイミング
制御回路(30)を装備した場合、メモリ(1)に対する各水
平走査線の読出し開始時から一定期間、イネーブル信号
ENが強制的に第1状態(“ハイ”)に設定され、この期
間は、ズーム倍率に拘らず、複数段の単位遅延素子へ単
位周期で迅速に信号が供給されて、全ての単位遅延素子
に正常な信号を設定するのに必要な期間が短縮される。
【0024】この結果、単位遅延素子の段数が多く、且
つズーム倍率が高い場合でも、前記信号設定に必要な期
間は短縮され、画面左側の水平ブランキング期間内に収
まって、異常な画像の生成が回避される。
【0025】
【発明の効果】本発明に係るビデオカメラ回路によれ
ば、YC分離、水平補間の前にズーム処理を施すことと
したから、ズーム処理のために1つのメモリを具えれば
可く、従来例の水平ズーム処理のための2つのメモリは
省略出来る。これによって、回路の小形化、消費電力の
節減が実現される。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき、図面に沿っ
て詳述する。図1は本発明のビデオカメラ回路を構成す
るズーム処理回路、YC分離回路及び水平補間回路の構
成を示し、図3はこれらの回路動作を表わしている。
【0027】図1の如くズーム処理回路には、1フィー
ルドのCCD出力信号の格納が可能なメモリ(1)が装備
され、該メモリ(1)はメモリ制御回路(3)によって書込
み及び読出しが制御されている。そして、選択回路(2)
の切換えによって、ズーム処理を行なわない場合は、C
CD出力信号を直接にYC分離回路へ送出し、ズーム処
理を行なう場合にのみ、ズーム画角のCCD出力信号を
メモリ(1)から読み出し、YC分離回路へ出力するので
ある。
【0028】そして、メモリ制御回路(3)は、外部回路
から供給されるズーム係数α(1/ズーム倍率)に応じ
て、適当なタイミングでメモリ(1)から所定画角のCC
D出力信号を読み出し、これによって水平方向に引き伸
ばされた離散的な信号が、選択回路(2)を経てYC分離
回路へ送出される。
【0029】又、メモリ制御回路(3)は、メモリ制御と
同時に、メモリ読出しアドレスが単位周期で進められる
期間、即ちメモリ(1)から新しい画素の信号が出力され
る時に“ハイ”、読出しアドレスの進行が停止される期
間、即ち同じ画素の信号が続けて出力される時は“ロ
ー”に切り換わるイネーブル信号ENを発生する。更に
メモリ制御回路(3)は、水平補間処理に必要な補間係数
Kを同時に作成して、水平補間回路へ出力する。
【0030】図2はメモリ制御回路(3)の具体的な構成
を示し、図4及び図5は、2倍ズーム時のメモリ制御回
路(3)の動作を表わしている。入力信号としては、前記
ズーム係数α、CCDの1ライン分の各画素に対応して
付与される水平アドレスHAD、前記水平アドレスにお
けるズーム処理開始点のアドレス(スタートAD)、及
び、単位周期のクロック信号CLKが入力される。尚、
図4の如く水平アドレスHADは、水平走査期間の開始
時点で水平駆動信号HDの立上りでリセットされ、クロ
ック信号CLKの1クロック毎にカウントアップされ
る。
【0031】図2の如くメモリ制御回路(3)には、ズー
ム係数αを巡回的に加算して桁上り信号(キャリィ)を発
生すべき加算器(31)及びD型フリップフロップ(D−F
F)(34)からなる閉ループ回路が形成され、該キャリィ
はOR回路(32)を経て、イネーブル信号ENとして後段
回路へ出力される。又、イネーブル信号ENはカウンタ
(35)へ供給されて、該信号が“ハイ”の期間に読出しア
ドレス用のカウンタ(35)がカウントアップされる。
【0032】前記水平アドレスHAD、スタートアドレ
ス及びクロック信号CLKはタイミング制御回路(30)へ
入力され、これによって図4に示す第1制御信号EN
1、第2制御信号EN2、及びリセット信号RSTが生
成される。
【0033】リセット信号RSTは水平有効期間の開始
時に“ハイ”となるものであって、図2の読出しアドレ
ス用カウンタ(35)及び書込みアドレス用カウンタ(36)へ
送出され、これらのカウンタをリセットする。
【0034】第1制御信号EN1は、水平有効期間の最
初の4クロックの期間に“ハイ”となって、該信号がO
R回路(32)へ供給されることにより、前記最初の4クロ
ックの期間はカウンタ(35)を強制的にカウントアップさ
せるのである。又、第1制御信号EN1は切替回路(33)
へ入力され、該信号が“ハイ”の期間は、切替回路(33)
をスタートアドレス側に切換えて、水平補間係数の初期
値となるスタートアドレスの小数部を選択して出力す
る。第1制御信号EN1が“ロー”となった後、切替回
路(33)は加算器(31)側へ切換えられ、加算器(31)の加算
結果が水平補間係数として後段回路へ出力される。又、
第2制御信号EN2は、水平アドレスHADがスタート
アドレスとなった以降は“ハイ”となって、書込みアド
レス用カウンタ(36)をカウントアップする。
【0035】この結果、書込みアドレス用カウンタ(36)
からは、図4及び図5に示す如く、スタートアドレスに
対応して第2制御信号EN1が“ハイ”となった時点を
初期値“000”として、その後、単位周期で順次カウン
トアップされるメモリ書込みアドレス(WRアドレス)が
出力される。
【0036】一方、読出しアドレス用カウンタ(35)から
は、図4及び図5の如く、水平有効期間の開始時点を初
期値“000”として、その後、イネーブル信号ENが
“ハイ”のときのみ、単位周期で順次カウントアップさ
れると共に、イネーブル信号ENが“ロー”のときは、
直前の値を保持するメモリ読出しアドレス(RDアドレ
ス)が出力されることになる。
【0037】以上の動作により、ズーム画角の開始点以
降の信号のみをメモリ(1)に書込み、その後、ズーム処
理に必要な信号のみをメモリ(1)からズーム倍率に応じ
た時間間隔で順次読み出すことが可能となり、これによ
ってズーム倍率に応じたズーム処理が施される。
【0038】図1に示すYC分離回路には、ズーム処理
回路から読み出されたCCD出力信号が入力される2つ
の1Hディレイライン(4)(5)が直列に配備され、両デ
ィレイラインの入出力端からは、1画面上で上下に隣接
する3ラインL0、L1及びL2の信号が並列的に得ら
れ、各信号は夫々D−FF(6)(7)(8)へ入力されてい
る。
【0039】中間ラインL1について、D−FF(7)か
ら出力される第1遅延信号と、該信号をD−FF(10)に
て1画素分(1クロック)だけ遅延させた第2遅延信号
と、更に該信号をD−FF(11)にて1画素分遅延させた
第3遅延信号とが夫々加算平均回路(12)へ供給され、第
1遅延信号には1/4、第2遅延信号には1/2、第3
遅延信号には1/4の係数を乗じた加重平均が算出され
る。補色カラーフィルタを具えたCCDにおいては、該
加重平均値が輝度信号となる。
【0040】又、D−FF(7)から出力される信号と、
該信号をD−FF(13)にて1画素分遅延させた信号と
が、切替回路(14)を経て減算器(15)へ供給され、両信号
の差が算出される。これによって図6(e)に示す色差信
号Cb又はCrが作成される。この際、切替回路(14)
は、減算器(15)による減算結果、即ち色差信号Cb及び
Crが常に正の値となる様、メモリ制御回路(3)からの
イネーブル信号に基づいて入出力関係を切換えるのであ
る。
【0041】一方、上下のラインL0、L2について
は、D−FF(6)の出力とD−FF(8)の出力を加算器
(9)にて平均し、これによって得られる信号と、該信号
をD−FF(16)にて1画素分遅延させた信号とが切替回
路(17)を経て減算器(18)へ供給され、これによって図6
(e)に示す色差信号Cr又はCbが作成される。この
際、切替回路(14)は、減算器(15)による減算結果、即ち
色差信号Cr及びCbが常に正の値となる様、メモリ制
御回路(3)からのイネーブル信号に基づいて入出力を切
換えるのである。該色差信号は、ラインL0及びL1の
信号に基づいて疑似的に作成したラインL1上の信号で
ある。
【0042】ここで、各減算器(15)(18)から得られる2
つの色差信号は、一方がCr、他方がCbとなって、こ
れらがライン毎に入れ替わるから、選択回路(19)(20)に
よって、一方の選択回路(19)からは常に色差信号Crが
出力され、他方の選択回路(20)からは常に色差信号Cb
が得られる様、ラインフィード信号によって入出力関係
を切り換える。
【0043】水平補間回路は、YC分離回路から得られ
る輝度信号及び色差信号に、メモリ制御回路(3)からの
補間係数Kに応じた加重平均を施し、これによってズー
ム画像を構成すべき輝度信号Y及び2つの色差信号C
r、Cbを生成するものであって、これら3つの信号毎
に、1画素分の遅延を施すD−FF(21)(23)(25)と補間
係数Kによる加重平均を施す加重平均回路(22)(24)(26)
を具えている。
【0044】水平補間回路からの3つの加重平均出力は
夫々D−FF(27)(28)(29)にて1画素分の遅延が施され
た後、後段回路へ輝度信号Y、色差信号Cr、Cbとし
て出力される。
【0045】図1のYC分離回路及び水平補間回路にお
いては、単位遅延素子を構成している各D−FFが夫々
イネーブル信号ENの入力端子を具えており、該イネー
ブル信号が“ハイ”の時、各D−FFは新しいデータを
受け入れて、1画素分の遅延時間を経た後、該データを
出力する。一方、イネーブル信号ENが“ロー”のとき
は、D−FFのデータ更新動作が停止され、直前の出力
データを継続して出力する。そして、D−FF(6)(7)
(8)と、D−FF(10)(13)(16)と、D−FF(11)とは、
本発明の第1単位遅延素子に相当し、D−FF(21)(23)
(25)は本発明の第2単位遅延素子に相当している。
【0046】従って、図3の如く、D−FF(6)(7)
(8)の出力とD−FF(10)(13)(16)の出力とD−FF(1
1)の出力とは、ズーム倍率に拘らず常にCCD上で水平
方向に隣り合う3画素の信号となる。補色カラーフィル
タを具えた撮像装置の場合、YC分離のためには、常に
CCD上で水平方向に隣接する複数画素についての信号
が必要となるから、前述の如くイネーブル信号によって
各D−FFを制御することにより、加算平均回路(12)に
よる輝度信号の算出や減算器(15)(18)による色差信号の
算出が正常に行なわれるのである。
【0047】又、D−FF(21)(23)(25)の入力と出力に
ついても、常にCCD上で水平方向に隣り合う画素の信
号となり、加重平均回路(22)(24)(26)による補間処理が
正常なものとなる。
【0048】ところで上記実施例では、図5に示す如
く、水平有効期間の最初の4クロックの期間のみ“ハ
イ”となる第1制御信号EN1を作成して、該信号によ
って前記4クロックの期間はイネーブル信号ENを強制
的に“ハイ”とし、ズーム処理の有無に拘らず前記メモ
リ読出しアドレスを単位周期で進めると共に、前記YC
分離回路及び水平補間回路の全てのD−FFを単位周期
で動作させている。
【0049】仮にこの処理を省略すると、ズーム倍率が
高い場合に下記の如き不具合が発生する。例えばズーム
倍率が10倍の場合、図1のYC分離回路には、輝度信
号生成のために3段のD−FF(7)(10)(11)が装備され
ているが、これらのD−FFには上流側から下流側へ向
けて、10クロックの周期で順次データが伝達されるか
ら、最下流のD−FFに正常なCCD出力信号が行着く
までに、21クロック(=10クロック×2+1クロッ
ク)の期間を要する。従って、ズーム画面の水平有効期
間の開始時点から20クロックまで期間は、各D−FF
の出力は異常な値となって、加算平均回路(12)からは正
常な輝度信号が得られない。
【0050】この様な異常な輝度信号に基づいてズーム
画像を生成した場合、前記20クロック期間の異常な信
号が、画面左側の水平ブランキング期間の領域から画像
表示領域へはみ出て、画面左側の画像部分が異常となる
虞れがある。この問題は、D−FFの段数が増加すれ
ば、ズーム倍率が低いときにも発生することになる。
【0051】そこで本実施例では、図1のYC分離回路
の後段に配置されているD−FF(21)をも含めて合計4
段のD−FFを考慮し、水平有効期間の最初の4クロッ
ク期間中に4画素分の信号をクロック周期でYC分離回
路へ送出することにより、異常信号の発生期間を、非ズ
ーム時と同一の3クロック内に収めているのである。最
初の3クロック期間の異常な信号は、画面左側の水平ブ
ランキング期間内に隠れて、表示画面には現われない。
この結果、高倍率時にも良好な画像が得られることにな
る。
【0052】上述の如く、本発明に係るビデオカメラ回
路によれば、YC分離前のCCD出力信号について、メ
モリ(1)への書込み/読出しを行なうことによって、単
一のメモリによって水平方向のズームを実現出来る。
又、イネーブル信号ENによるD−FFの動作制御によ
り、高倍率時においても良好なズーム画像を得ることが
出来る。
【0053】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは
勿論である。
【0054】例えば図1のYC分離回路においては、D
−FFの段数を更に増加することが可能であって、この
場合、前記第1制御信号EN1を“ハイ”に設定する期
間は、D−FFの段数に応じて変更すればよい。又、水
平補間回路においては、D−FF(23)(25)及び加重平均
回路(24)(26)によって色差信号に対しても水平補間を施
しているが、これらの回路は省略可能であって、これに
よって画質の低下が問題となることはない。
【0055】更に又、ズーム処理回路のメモリ(1)は、
水平ズーム処理のみを目的とする場合は、ラインメモリ
によって構成することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るビデオカメラ回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】メモリ制御回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】図1の回路動作を表わすタイミングチャートで
ある。
【図4】図2の回路動作を表わすタイミングチャートで
ある。
【図5】図2の回路動作を、時間軸を拡大して表わすタ
イミングチャートである。
【図6】補色カラーフィルタを有するCCDについての
YC分離の原理を説明する図表である。
【図7】従来のビデオカメラ回路の構成を示すブロック
図である。
【図8】水平方向のズーム処理の原理を説明するタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
(1) メモリ (3) メモリ制御回路 (7) D−FF (10) D−FF (11) D−FF (12) 加算平均回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宅間 正男 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 川上 聖肇 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−179690(JP,A) 特開 平2−264580(JP,A) 特開 平5−130632(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/04 - 9/11

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補色カラーフィルタを有する撮像装置か
    らの撮像出力をデジタル信号に変換してメモリに記憶
    し、ズーム処理の対象となる画面領域に対応して前記メ
    モリから読み出したデジタル信号に水平ズーム処理を施
    して、ズーム画面を構成すべき各水平走査線の輝度信号
    及び色差信号を生成するビデオカメラにおいて、 水平ズーム処理に伴なって、水平補間の基礎とすべき画
    素単位のデジタル信号を前記メモリから順次読み出すた
    めの水平方向の読出しアドレスを発生すると共に、該読
    出しアドレスが単位周期で進められる期間は第1状態、
    停止される期間は第2状態に切り換わるイネーブル信号
    ENを発生するメモリ制御回路と、 前記メモリの出力端に対して直列に接続され、夫々前記
    単位周期に応じた遅延時間を有すると共に、前記第1状
    態のイネーブル信号によってデータ更新動作が許可され
    る複数の第1単位遅延素子を備え、該複数の第1単位遅
    延素子の各出力端から得られる信号に対し、時間軸方向
    の加重平均を施して輝度信号を出力すると共に、時間軸
    方向の減算を施して色差信号を出力するYC分離回路
    と、 該YC分離回路の輝度信号出力端或いは色差信号出力端
    に接続され、前記単位周期に応じた遅延時間を有すると
    共に、前記第1状態のイネーブル信号によってデータ更
    新動作が許可される第2単位遅延素子を備え、前記YC
    分離回路から得られる輝度信号或いは色差信号に対し、
    該第2単位遅延素子の出力を用いて時間軸方向の加重平
    均を施して、ズーム画像を構成すべき 輝度信号或いは色
    差信号を出力する水平補間処理回路と、 とを具えたことを特徴とするビデオカメラ回路。
  2. 【請求項2】 メモリ制御回路は、メモリに対する各水
    平走査線の読出し開始時から一定期間はメモリから単位
    周期で信号を読み出すと共に、イネーブル信号ENを強
    制的に第1状態に設定するためのタイミング制御回路を
    具えている請求項1に記載のビデオカメラ回路。
JP04265692A 1992-02-28 1992-02-28 ビデオカメラ回路 Expired - Fee Related JP3177284B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04265692A JP3177284B2 (ja) 1992-02-28 1992-02-28 ビデオカメラ回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04265692A JP3177284B2 (ja) 1992-02-28 1992-02-28 ビデオカメラ回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0614340A JPH0614340A (ja) 1994-01-21
JP3177284B2 true JP3177284B2 (ja) 2001-06-18

Family

ID=12642055

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04265692A Expired - Fee Related JP3177284B2 (ja) 1992-02-28 1992-02-28 ビデオカメラ回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3177284B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102032274B1 (ko) * 2018-02-13 2019-10-15 정상일 벽부착용 광고대

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102032274B1 (ko) * 2018-02-13 2019-10-15 정상일 벽부착용 광고대

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0614340A (ja) 1994-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5625571A (en) Prediction filter
EP0469836B1 (en) Image signal processing apparatus
JP3503168B2 (ja) ビデオ特殊効果装置
EP0895412A2 (en) Apparatus for enlarging or reducing of pictures
JP2004023518A (ja) 撮像装置
JP3177284B2 (ja) ビデオカメラ回路
JP3696536B2 (ja) データ変換回路
JPH0993486A (ja) ディジタル画像処理装置
JP2698276B2 (ja) カメラ信号処理回路
JP3288776B2 (ja) 撮像装置
JP2000059663A (ja) 撮像装置
JPH07123337A (ja) 信号処理装置
JP3463695B2 (ja) 撮影装置
JPS62154880A (ja) 映像信号の表示装置
JP2005142707A (ja) 撮像装置
JP3158781B2 (ja) ノイズ低減装置
JPH01264376A (ja) 複数画面を表示可能とする信号処理回路
JP3684588B2 (ja) 映像信号処理装置
JP2670200B2 (ja) 画像データ再生装置における間引回路
JPH09116912A (ja) 映像信号処理装置
JP2001309231A (ja) 画像処理装置
JP2584169B2 (ja) テレビジョン信号処理装置
JP2023075606A (ja) 画像処理装置および撮像装置
JP3326361B2 (ja) 映像処理装置
JP3018384B2 (ja) ビデオ信号処理回路

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010321

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees