JP3177109B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置

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JP3177109B2 JP30778294A JP30778294A JP3177109B2 JP 3177109 B2 JP3177109 B2 JP 3177109B2 JP 30778294 A JP30778294 A JP 30778294A JP 30778294 A JP30778294 A JP 30778294A JP 3177109 B2 JP3177109 B2 JP 3177109B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被駆動部材をループ状
の無端ベルトを介して駆動軸によって駆動する動力伝達
装置に関し、詳しくは無端ベルトを装置から迅速かつ容
易に着脱させるための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来動力伝達装置として、コンベヤフレ
ームに回動自在に支持された多数のローラを、無端ベル
ト及びプーリを介して、物品搬送方向に沿った駆動軸に
連結させ、駆動軸に連動して回転させるものがある。無
端ベルト及びプーリはそれぞれ、ローラ毎に設けられ
る。無端ベルトはそれぞれ、ループ内に駆動軸を通され
た状態で、ローラ及びプーリ間に巻回されており、駆動
軸の回転を各ローラに伝達する。
【0003】しかし上述したコンベヤ装置では、各無端
ベルトのループ内に駆動軸が通されるため、無端ベルト
の着脱には、極めて煩雑な作業を行う必要がある。すな
わち、例えば破損等によって無端ベルトを交換する際に
は、駆動軸をコンベヤフレームに回動自在に支持する軸
受部を、コンベヤフレームから外した状態で、破損した
無端ベルトをプーリから外すとともに、隣合うプーリと
駆動軸の間に巻回されている無端ベルトを外して、破損
した無端ベルトを外したプーリと駆動軸との間に掛け替
える。以後、各無端ベルトを順次駆動軸の軸方向にずら
すようにして掛け替え、最終的に駆動軸の端部におい
て、破損した無端ベルトの数に見合う数の新たな無端ベ
ルトを、対応するプーリとの間に巻回させる必要があ
る。したがって作業が極めて煩雑であり、多大の労力と
時間を要するという問題がある。
【0004】また上述のコンベヤ装置において、無端ベ
ルトの交換作業等を少しでも容易にするため、交換用の
予備ベルトを、駆動軸の軸方向に適当な間隔をあけて複
数本、駆動軸に通してフリー状態で保持させておく方法
が採られている。これによると、例えば無端ベルトを交
換する際、破損した無端ベルトから予備ベルトまでの本
数分をずらすだけでよく、したがって、ずらす必要のあ
る無端ベルトの本数を減少させることができ、交換作業
の煩雑さをある程度改善することができる。しかし、駆
動軸に保持させておける予備ベルトの本数には限度があ
るのに加えて、駆動軸、プーリ又は他の無端ベルト等の
可動部分との摩擦による予備ベルトの磨耗、経時劣化等
の新たな問題が生じる。
【0005】そこで無端ベルトを迅速かつ容易に着脱さ
せることができる動力伝達装置として、特表昭56−5
01202号公報には、図6に示すように、無端ベルト
60のループ内に駆動軸61を通すことなく、無端ベル
ト60を介して駆動軸61に被駆動ローラ62を駆動さ
せるものが記載されている。無端ベルト60は、被駆動
ローラ62をループ内に通されてその外周に巻回された
状態で、駆動軸61側に延ばされるとともに、駆動軸6
1にループ内を通すことなく係合されてアイドラプーリ
63側に反転され、更にループ内の反対側にアイドラプ
ーリ63を通されてその外周に巻回される。駆動軸61
の外周における無端ベルト60のベルト部分64との係
合部位には、駆動軸61に対して滑動可能なベアリング
スリーブ65が設けられており、ベアリングスリーブ6
5は、駆動軸61との間で滑動することにより、無端ベ
ルト60のベルト部分64を駆動軸61に連動させない
ようになっている。
【0006】また上記公報には、アイドラプーリ63を
設けない構成の動力伝達装置も記載されている。すなわ
ち図7に示すように、無端ベルト70は、被駆動ローラ
71をループ内に通されてその外周に巻回された状態
で、駆動軸72側に延ばされるとともに、駆動軸72に
ループ内を通すことなく係合されて被駆動ローラ71側
に反転され、ループ内の反対側に再び被駆動ローラ71
を通されてその外周に巻回される。駆動軸72の外周に
おける無端ベルト70のベルト部分73との係合部位に
は、ベアリングスリーブ74が設けられ、各被駆動ロー
ラ71の外周における無端ベルト70のベルト部分75
と係合する部位には、アイドラスリーブ76が設けられ
る。ベアリングスリーブ74は、駆動軸72との間で滑
動することにより、無端ベルト70のベルト部分73を
駆動軸72に連動させないようになっている。アイドラ
スリーブ76は、各被駆動ローラ71との間で滑動する
ことにより、無端ベルト70のベルト部分75を被駆動
ローラ71と連動させないようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述した特表昭
56−501202号公報に記載の動力伝達装置では、
前者及び後者のいずれの装置においても、無端ベルト6
0,70の2つのベルト部分の移動方向が駆動軸61,
72及び被駆動ローラ62,71上で相違するため、駆
動軸61,72及び被駆動ローラ62,71上に、無端
ベルト60,70との間で滑動するベアリングスリーブ
65,74等の部材を必ず設けなければならない。すな
わち図6に示す前者の装置では、駆動軸61上における
無端ベルト60の移動方向が、一方のベルト部分64と
他方のベルト部分66で相違するため、駆動軸61にお
ける各被駆動ローラ62毎の所要の位置に、ベアリング
スリーブ65がそれぞれ設けられる。したがって、部品
点数及び組付け工数の増大を招き、コスト高となってし
まうという問題があった。また図7に示す後者の装置で
は、駆動軸72及び被駆動ローラ71のいずれにおいて
も、無端ベルト70の移動方向が、一方のベルト部分7
3,75と他方のベルト部分77,78とで相違するた
め、駆動軸72における各被駆動ローラ71毎の所要の
位置と、各被駆動ローラ71における所要の位置に、ベ
アリングスリーブ74及びアイドラスリーブ76がそれ
ぞれ設けられる。したがって、前者の装置以上に部品点
数及び組付け工数の増大を招き、コスト高となってしま
うという問題があった。
【0008】本発明の目的は、比較的簡易な構成であっ
て、部品点数及び組付け工数を低減させることができる
ものでありながら、駆動軸を無端ベルトのループ内に通
すことなく、無端ベルトを介して駆動軸によって被駆動
部材を駆動させることができるとともに、無端ベルトを
迅速かつ容易に着脱させることができる動力伝達装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、被
駆動部材(10)をループ状の無端ベルト(40)を介
して駆動軸(20)によって駆動する動力伝達装置にお
いて、駆動軸(20)を挟んで被駆動部材(10)と反
対側に、駆動軸(20)と軸方向が一致するように回動
自在に設けられたアイドラ部材(30)を備え、前記無
端ベルト(40)は、ループ内を通された被駆動部材
(10)の外周に巻回されて、駆動軸(20)側に延ば
された状態で鉛直軸回りに約180°捩じられるととも
に駆動軸(20)にループ内を通すことなく係合されて
被駆動部材(10)側に反転され、捩じられて交差した
部分を挟んで反対側に生じたループ内に、再び被駆動部
材(10)を通されてその外周に巻回されており、捩じ
られて交差した部分において、被駆動部材(10)から
延びて駆動軸と反対側となった無端ベルト(40)は、
ループ内を通されたアイドラ部材(30)に係合される
ことにより、駆動軸(20)に係合することなく被駆動
部材(10)側に反転されることを特徴とする動力伝達
装置により達成される。
【0010】また本発明の上記目的は、隣合う一対の被
駆動部材(53,54)をループ状の無端ベルト(5
5)を介して駆動軸(50)によって駆動する動力伝達
装置において、駆動軸(50)を挟んで被駆動部材(5
3,54)と反対側に、駆動軸(50)と軸方向が一致
するように回動自在に設けられたアイドラ部材(52)
を備え、前記無端ベルト(55)は、ループ内を通され
た隣合う一方の被駆動部材(53)の外周に巻回され
て、駆動軸(50)側に延ばされた状態で鉛直軸回りに
約180°捩じられるとともに駆動軸(50)をループ
内に通すことなく係合されて隣合う他方の被駆動部材
(54)側に反転され、捩じられて交差した部分を挟ん
で反対側に生じたループ内に、他方の被駆動部材(5
4)が通されてその外周に巻回されており、捩じられて
交差した部分において、一方の被駆動部材(53)から
延びて駆動軸と反対側となった無端ベルト(55)は、
ループ内を通されたアイドラ部材(52)に係合される
ことにより、駆動軸(50)に係合することなく他方の
被駆動部材(54)側に反転されることを特徴とする動
力伝達装置により達成される。
【0011】
【作用】本発明に係る動力伝達装置において、無端ベル
トは、ループ内を通された被駆動部材の外周に巻回され
て、駆動軸側に延ばされた状態で鉛直軸回りに約180
°捩じられるとともに駆動軸にループ内を通すことなく
係合されて被駆動部材側に反転され、捩じられて交差し
た部分を挟んで反対側に生じたループ内に、再び被駆動
部材を通されてその外周に巻回されており、捩じられて
交差した部分において、被駆動部材から延びて駆動軸と
反対側となった無端ベルトは、ループ内を通されたアイ
ドラ部材に係合されることにより、駆動軸に係合するこ
となく被駆動部材側に反転される。これにより無端ベル
トは、ループ内に駆動軸を通すことなく、被駆動部材を
駆動軸によって駆動させる。
【0012】また本発明に係る動力伝達装置において、
無端ベルトは、ループ内を通された隣合う一方の被駆動
部材の外周に巻回されて、駆動軸側に延ばされた状態で
鉛直軸回りに約180°捩じられるとともに駆動軸にル
ープ内を通すことなく係合されて隣合う他方の被駆動部
材側に反転され、捩じられて交差した部分を挟んで反対
側に生じたループ内に、他方の被駆動部材を通されてそ
の外周に巻回されており、捩じられて交差した部分にお
いて、一方の被駆動部材から延びて駆動軸と反対側とな
った無端ベルトは、ループ内を通されたアイドラ部材に
係合されることにより、駆動軸に係合することなく他方
の被駆動部材側に反転される。これにより無端ベルト
は、ループ内に駆動軸を通すことなく、隣合う被駆動部
材を駆動軸によって駆動させる。
【0013】
【実施例】以下図示実施例により、本発明を説明する。
図1は、本発明の第1実施例である動力伝達装置を適用
したコンベヤシステムを示す全体側面図である。この図
において、被駆動部材である多数のローラ10はそれぞ
れ、無端ベルト40を介して駆動軸20に連動して回転
し、載置された物品(図示しない)を所定の搬送方向
(矢印A方向)に搬送させる。
【0014】ローラ10はそれぞれ、コンベヤフレーム
11に回動自在に支持される。図2に示すように、各ロ
ーラ10の外周面には、無端ベルト40を巻回させる内
側(図2中左側)及び外側(図2中右側)の環状溝1
2,13が、ローラ10の軸方向に所定の間隔をあけ
て、周方向に沿って形成される。
【0015】再び図1を参照すると、駆動軸20は、各
ローラ10の長手方向と直交して、搬送方向Aに沿って
設けられており、軸受部21を介してコンベヤフレーム
11に回動自在に支持される。駆動軸20における図1
中左側には、被駆動スプロケット22が固定されてお
り、被駆動スプロケット22には、モータ23の回転軸
24に固定された駆動スプロケット25との間に、駆動
チェーン26が巻回される。駆動軸20は、駆動チェー
ン26を介してモータ23に連動され、図2中時計方向
に回転する。また駆動軸20において、ローラ10の軸
中心を通る仮想鉛直軸上となる位置には、各ローラ10
に対応する多数のプーリ27が、駆動軸20の軸方向に
沿って設けられる。各プーリ27の外周には、無端ベル
ト40を巻回させるプーリ溝28が周方向に沿って形成
される。なお、このプーリ27は省略してもよい。
【0016】駆動軸20を挟んで各ローラ10と反対側
(図中下方)にはそれぞれ、アイドラ部材30が、ブラ
ケット31を介してコンベヤフレーム11に回動自在に
設けられる。アイドラ部材30はそれぞれ、ローラ10
の軸中心及び対応するプーリ27を通る仮想鉛直線上
に、駆動軸20と軸方向が一致するように配置される。
各アイドラ部材30の外周ほぼ中央には、無端ベルト4
0を巻回させる環状溝32が設けられる。アイドラ部材
30の直径は、駆動軸20の直径よりも大きく、これに
より無端ベルト40は、環状溝32とローラ10の各環
状溝12,13(図2)との間において駆動軸20に係
合しないようになっている。
【0017】無端ベルト40はそれぞれ、図3(a)に
示すように、ループ内に通されたローラ10の内側環状
溝12に巻回されて、駆動軸20側(図中下方)に延ば
された状態で、鉛直軸回りに約180°時計方向に捩じ
られるとともに、図3(b)に示すように駆動軸20を
ループ内に通すことなく、駆動軸20のプーリ27に係
合されてローラ10の内側環状溝12に向けて反転さ
れ、捩じられて交差した部分を挟んで反対側に生じたル
ープ内に、再びローラ10を通されてその外側環状溝1
3に巻回される。捩じられて交差した部分において、ロ
ーラ10の内側環状溝12から延びて駆動軸20と反対
側(外側)となった無端ベルト40は、図3(c)に示
すようにアイドラ部材30をループ内に通されてその環
状溝32に係合され、駆動軸20に係合することなく、
ローラ10の外側環状溝13に向けて反転される。
【0018】本実施例の作用を説明する。ローラ10は
それぞれ、無端ベルト40を介して駆動軸20に連動し
て回転し、載置された物品を搬送方向Aに搬送する。無
端ベルト40は、ループ内にローラ10を通された状態
で、ローラ10の内側環状溝12に巻回されており、内
側環状溝12から下方に延びる無端ベルト40は、ルー
プ内を通されたアイドラ部材30の環状溝32に係合さ
れることにより、駆動軸20に係合することなく、ロー
ラ10の外側環状溝13に向けて上方に反転される。そ
して無端ベルト40は、ループ内にローラ10を通され
てその外側環状溝13に巻回された後、再び下方に延ば
され、駆動軸20をループ内に通されることなく駆動軸
20のプーリ27に係合され、ローラ10の内側環状溝
12に向けて上方に反転される。これにより、ローラ1
0の内側及び外側環状溝12,13における無端ベルト
40の移動方向は、同一方向(いずれも図2中反時計方
向)となる。
【0019】以上のように上記第1実施例によれば、無
端ベルト40はそれぞれ、ループ内に通されたローラ1
0の内側環状溝12に巻回されて、駆動軸20側に延ば
された状態で、鉛直軸回りに約180°時計方向に捩じ
られるとともに、駆動軸20をループ内に通すことな
く、駆動軸20のプーリ27に係合されてローラ10の
内側環状溝12に向けて反転され、捩じられて交差した
部分を挟んで反対側に生じたループ内に、再びローラ1
0を通されてその外側環状溝13に巻回されており、捩
じられて交差した部分において、ローラ10の内側環状
溝12から延びて駆動軸と反対側(外側)となった無端
ベルト40は、ループ内を通されたアイドラ部材30の
環状溝32に係合され、駆動軸20に係合することな
く、ローラ10の外側環状溝13に向けて反転されるの
で、ローラ10の内側及び外側環状溝12,13におけ
る無端ベルト40の移動方向を、同一方向とすることが
でき、従来のように、無端ベルト40との間で滑動する
ベアリングスリーブ65,74(図6、図7)又はアイ
ドラプーリ63(図6)等の部材を、ローラ10上に設
ける必要がない。
【0020】つまり従来の装置に比較して、部品点数及
び組付け工数を低減させることができ、コスト低減を図
ることができるものでありながら、駆動軸20を無端ベ
ルト40のループ内に通すことがないので、無端ベルト
40をそれぞれ単独でローラ10と駆動軸20の間に巻
回させ又は取り外すことができ、これにより迅速かつ容
易に無端ベルト40の組付け又は交換作業等を行うこと
ができる。したがって、例えば破損等による無端ベルト
40の交換時においては、従来のように交換を要しない
無端ベルト40をずらす等の煩雑な作業を必要とするこ
となく、ローラ10をコンベヤフレーム11から持ち上
げるだけで、交換を要する無端ベルト40のみを単独で
交換することができる。これにより作業時間を大幅に短
縮して省力化を図ることができ、メンテナンス等のコス
トを低減させることができる。また交換用の予備ベルト
を駆動軸20に保持させる必要が全くないため、予備ベ
ルトを適正な環境下で保管することができ、予備ベルト
の損傷又は磨耗等を生じることはない。
【0021】図4は、本発明の第2実施例である動力伝
達装置を示す斜視図である。この図において、駆動軸5
0のプーリ51及びアイドラ部材52はそれぞれ、隣合
うローラ53,54のほぼ中央を通る仮想鉛直線上とな
る位置に設けられる。無端ベルト55はそれぞれ、ルー
プ内に通された図中左側のローラ53の環状溝56に巻
回されて、駆動軸50側に延ばされた状態で、鉛直軸回
りに約180°時計方向に捩じられるとともに、駆動軸
50をループ内に通すことなく、駆動軸50のプーリ5
1に係合されて図中右側のローラ54の環状溝57に向
けて反転され、捩じられて交差した部分を挟んで反対側
に生じたループ内に、右側ローラ54を通されてその環
状溝57に巻回される。捩じられて交差した部分におい
て、左側ローラ53の環状溝56から延びて駆動軸50
と反対側(外側)となった無端ベルト55は、アイドラ
部材52をループ内に通されてその環状溝58に係合さ
れ、駆動軸50に係合することなく、右側ローラ54の
環状溝57に向けて反転される。その他の構成は、上述
した第1実施例と同一である。
【0022】本第2実施例の作用を説明する。左右に隣
合うローラ53,54はそれぞれ、1本の無端ベルト5
5を介して駆動軸50に連動して回転し、載置された物
品を搬送方向Aに搬送させる。無端ベルト55は、ルー
プ内に左側ローラ53を通された状態で、左側ローラ5
3の環状溝56に巻回されており、左側ローラ53の環
状溝56から下方に延びる無端ベルト55は、アイドラ
部材52をループ内に通されてその環状溝58に係合さ
れることにより、駆動軸50に係合することなく、右側
ローラ54の環状溝57に向けて上方に反転される。そ
して無端ベルト55は、ループ内に右側ローラ54を通
されてその環状溝57に巻回された後、再び下方に延ば
され、駆動軸50をループ内に通されることなく駆動軸
50のプーリ51に係合され、左側ローラ53の環状溝
56に向けて上方に反転される。これにより、左右の各
ローラ53,54の環状溝56,57における無端ベル
ト55の移動方向は、同一方向(いずれも図4中反時計
方向)となる。
【0023】以上のように上記第2実施例によれば、無
端ベルト55はそれぞれ、ループ内に通された左側ロー
ラ53の環状溝56に巻回されて、駆動軸50側に延ば
された状態で、鉛直軸回りに約180°時計方向に捩じ
られるとともに、駆動軸50をループ内に通すことな
く、駆動軸50のプーリ51に係合されて右側ローラ5
4の環状溝57に向けて反転され、捩じられて交差した
部分を挟んで反対側に生じたループ内に、右側ローラ5
4を通されてその環状溝57に巻回されており、捩じら
れて交差した部分において、左側ローラ53の環状溝5
6から延びて駆動軸50と反対側(外側)となった無端
ベルト55は、ループ内を通されたアイドラ部材52の
環状溝58に係合され、駆動軸50に係合することな
く、右側ローラ54の環状溝57に向けて反転されるの
で、上述した第1実施例と同様の効果が得られるのに加
えて、隣合う左右一対のローラ53,54を、1本の無
端ベルト55を介して駆動軸50によって駆動させるこ
とができ、無端ベルト55をローラ2個につき1本の割
合で配置すれば足りる。したがって部品点数及び組付け
工数を更に低減させることができ、コスト低減を図るこ
とができる。
【0024】なお上記各実施例では、無端ベルト40,
55は、ループ内に通されたローラ10,53の環状溝
12,56に巻回されて、駆動軸20,50側に延ばさ
れた状態で、鉛直軸回りに約180°時計方向に捩じら
れるが、無端ベルト40,55を捩じる方向は反時計方
向であってもよく、例えば第1実施例において、無端ベ
ルト40を鉛直軸回りに約180°反時計方向に捩じる
ように構成してもよい。すなわち、本発明の第3実施例
として図4に示すように、無端ベルト40は、ループ内
にローラ10を通された状態で、ローラ10の内側環状
溝12に巻回されており、内側環状溝12から下方に延
びる無端ベルト40は、鉛直軸回りに反時計方向に約1
80°捩じられ、駆動軸20をループ内に通されること
なく駆動軸20のプーリ27に係合され、ローラ10の
外側環状溝13に向けて上方に反転される。そして無端
ベルト40は、ループ内にローラ10を通されてその外
側環状溝13に巻回された後、再び下方に向けて延ばさ
れ、ループ内に通されたアイドラ部材30の環状溝32
に係合されることにより、駆動軸20に係合されること
なく、ローラ10の内側環状溝12に向けて上方に反転
される。このような動力伝達装置において、ローラ10
の回転方向を第1実施例と同一(図中反時計方向)とす
るには、駆動軸20の回転方向を第1実施例における駆
動軸20の回転方向と逆方向(図中反時計方向)とす
る。
【0025】また上記各実施例では、アイドラ部材3
0,52の直径を駆動軸20,50の直径よりも大きく
することによって、アイドラ部材30,52の環状溝3
2,58に係合されて反転される無端ベルト40,55
が、駆動軸20,50に係合しないように構成される
が、例えばアイドラ部材30,52と駆動軸20,50
の間隔を所要量拡げることによって、アイドラ部材3
0,52と駆動軸20,50の直径が同じであっても、
アイドラ部材30,52の環状溝32,58に係合され
て反転される無端ベルト40,55が、駆動軸20,5
0に係合しないように構成することもできる。更に上記
第2実施例では、駆動軸50のプーリ51及びアイドラ
部材52を第1実施例とは異なる配置とする、すなわち
隣合うローラ53,54のほぼ中央を通る仮想鉛直軸上
となる位置とすることによって、無端ベルト55を無理
なく隣合うローラ53,54間に巻回させたが、各プー
リ51及びアイドラ部材52を第1実施例と同一の配
置、すなわち各ローラ53,54の軸中心を通る仮想鉛
直軸上となる位置とするとともに、各プーリ51及びア
イドラ部材52のそれぞれ軸方向に沿う長さと、プーリ
溝59及び環状溝58の幅を、それぞれ所要量延長する
ことによって、無端ベルト55を無理なく隣合うローラ
53,54間に巻回させるように構成してもよい。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、無端ベル
トは、ループ内を通された被駆動部材の外周に巻回され
て、駆動軸側に延ばされた状態で鉛直軸回りに約180
°捩じられるとともに駆動軸にループ内を通すことなく
係合されて被駆動部材側に反転され、捩じられて交差し
た部分を挟んで反対側に生じたループ内に、再び被駆動
部材を通されてその外周に巻回されており、捩じられて
交差した部分において、被駆動部材から延びて駆動軸と
反対側となった無端ベルトは、ループ内を通されたアイ
ドラ部材に係合されることにより、駆動軸に係合するこ
となく被駆動部材側に反転される。したがって、比較的
簡易な構成であって、部品点数及び組付け工数を低減さ
せることができるものでありながら、駆動軸を無端ベル
トのループ内に通すことなく、無端ベルトを介して駆動
軸によって被駆動部材を駆動させることができるととも
に、無端ベルトを迅速かつ容易に着脱させることができ
る。
【0027】また本発明によれば、無端ベルトは、ルー
プ内を通された隣合う一方の被駆動部材の外周に巻回さ
れて、駆動軸側に延ばされた状態で鉛直軸回りに約18
0°捩じられるとともに駆動軸にループ内を通すことな
く係合されて隣合う他方の被駆動部材側に反転され、捩
じられて交差した部分を挟んで反対側に生じたループ内
に、他方の被駆動部材を通されてその外周に巻回されて
おり、捩じられて交差した部分において、一方の被駆動
部材から延びて駆動軸と反対側となった無端ベルトは、
ループ内を通されたアイドラ部材に係合されることによ
り、駆動軸に係合することなく他方の被駆動部材側に反
転される。したがって、比較的簡易な構成であって、部
品点数及び組付け工数を低減させることができるもので
ありながら、駆動軸を無端ベルトのループ内に通すこと
なく、無端ベルトを介して駆動軸によって隣合う被駆動
部材を駆動させることができるとともに、無端ベルトを
迅速かつ容易に着脱させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である動力伝達装置を適用
したコンベヤシステムを示す全体側面図である。
【図2】図1のコンベヤシステムの動力伝達装置を示す
斜視図である。
【図3】図2の動力伝達装置におけるベルト巻回工程の
説明図である。
【図4】本発明の第2実施例である動力伝達装置を示す
斜視図である。
【図5】本発明の第3実施例である動力伝達装置を示す
斜視図である。
【図6】従来の動力伝達装置の一例を示す斜視図であ
る。
【図7】従来の動力伝達装置の他の例を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
10 被駆動部材(ローラ) 20,50 駆動軸 40,55 無端ベルト 30,52 アイドラ部材 53 一方の被駆動部材(左側ローラ) 54 他方の被駆動部材(右側ローラ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 栄一 東京都江東区東砂8丁目19番20号 トー ヨーカネツ株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−135523(JP,A) 特表 昭56−501202(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 13/00 - 13/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被駆動部材(10)をループ状の無端ベ
    ルト(40)を介して駆動軸(20)によって駆動する
    動力伝達装置において、 駆動軸(20)を挟んで被駆動部材(10)と反対側
    に、駆動軸(20)と軸方向が一致するように回動自在
    に設けられたアイドラ部材(30)を備え、 前記無端ベルト(40)は、ループ内を通された被駆動
    部材(10)の外周に巻回されて、駆動軸(20)側に
    延ばされた状態で鉛直軸回りに約180°捩じられると
    ともに駆動軸(20)にループ内を通すことなく係合さ
    れて被駆動部材(10)側に反転され、捩じられて交差
    した部分を挟んで反対側に生じたループ内に、再び被駆
    動部材(10)を通されてその外周に巻回されており、
    捩じられて交差した部分において、被駆動部材(10)
    から延びて駆動軸と反対側となった無端ベルト(40)
    は、ループ内を通されたアイドラ部材(30)に係合さ
    れることにより、駆動軸(20)に係合することなく被
    駆動部材(10)側に反転されることを特徴とする動力
    伝達装置。
  2. 【請求項2】 隣合う一対の被駆動部材(53,54)
    をループ状の無端ベルト(55)を介して駆動軸(5
    0)によって駆動する動力伝達装置において、駆動軸
    (50)を挟んで被駆動部材(53,54)と反対側
    に、駆動軸(50)と軸方向が一致するように回動自在
    に設けられたアイドラ部材(52)を備え、 前記無端ベルト(55)は、ループ内を通された隣合う
    一方の被駆動部材(53)の外周に巻回されて、駆動軸
    (50)側に延ばされた状態で鉛直軸回りに約180°
    捩じられるとともに駆動軸(50)をループ内に通すこ
    となく係合されて隣合う他方の被駆動部材(54)側に
    反転され、捩じられて交差した部分を挟んで反対側に生
    じたループ内に、他方の被駆動部材(54)が通されて
    その外周に巻回されており、捩じられて交差した部分に
    おいて、一方の被駆動部材(53)から延びて駆動軸と
    反対側となった無端ベルト(55)は、ループ内を通さ
    れたアイドラ部材(52)に係合されることにより、駆
    動軸(50)に係合することなく他方の被駆動部材(5
    4)側に反転されることを特徴とする動力伝達装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101537040B1 (ko) * 2008-12-30 2015-07-16 삼성전자 주식회사 로봇용 관절 어셈블리

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