JP3176257U - 背中の曲がった人の衣服 - Google Patents
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Abstract
【課題】背中の曲がった高齢者が通常の衣服を、着用時に発生する、後ろ身頃の裾はねや、裾のずり上がりで発生する腰部分の露出を抑制する衣服を提供する。
【解決手段】背中の曲がった人の衣服で、前身頃及び後ろ身頃5が縫製されている衣服において、後ろ身頃の両脇に、より立体的なシルエットを求めるために後ろ身頃側脇切替6を設けカマ底から肩先に向かって形成される後ろ身頃側のアームホール7のライン上のポイントから裾方向に向けて始まる切替をプリンセスライン4と言いプリンセスライン4上のカマ底8の高さより上方にタックまたはダーツ2、3を片側1又は複数個設ける。また、肩部分にダーツ1を入れる事により、さらに着心地が良くなる。
【選択図】図1
【解決手段】背中の曲がった人の衣服で、前身頃及び後ろ身頃5が縫製されている衣服において、後ろ身頃の両脇に、より立体的なシルエットを求めるために後ろ身頃側脇切替6を設けカマ底から肩先に向かって形成される後ろ身頃側のアームホール7のライン上のポイントから裾方向に向けて始まる切替をプリンセスライン4と言いプリンセスライン4上のカマ底8の高さより上方にタックまたはダーツ2、3を片側1又は複数個設ける。また、肩部分にダーツ1を入れる事により、さらに着心地が良くなる。
【選択図】図1
Description
本考案は、背中の曲がった御高齢者に対して、背中部分にふくらみ(ゆとり)をもたせた衣服である。
人それぞれにもよるが、御高齢者の多くに見られる、背中の曲がりによる衣服の後ろ裾のはね上がりや、背中の曲がりにより取られる生地のずり上がりで発生する腰部分の露出があり、問題が生じていた。
背中の曲がった御高齢者の多くが解決策として御購入されておられる衣服には例えば特許文献1にあるように上着の脇線上にタックもしくはダーツを2〜3個設ける事により、背中の丸い形状をカバーでき、また腕の上げ下げにも運動量がでると言うような発明であるが、形状的にも、背中ではなく、生地の多くのゆとりは腰回りに発生すると思われ、アームホールのカマ底より上部での工夫がないため、腰部分にはゆとりがあると思われるが背中部分にはゆとりがなく腕の上げ下げなどが円滑になるとは思えない問題があった。
本考案が解決しようとしている課題は、背中の曲がった御高齢者が通常の衣服を購入し、着用されたときに発生する、後ろ身頃の裾はねや、背中の曲がりにともない、それに取られた生地分量による裾のずり上がりで発生する腰部分の露出を抑制する衣服を提供する事である。
前身頃と後ろ身頃が縫製されている衣服において、後ろ身頃の両脇に後ろ身頃側脇切替を設けカマ底から肩先に向かって形成される後ろ身頃側のアームホールのライン上のポイントから裾方向へ設けるプリンセスラインを有し、プリンセスライン上にアームホールのカマ底の高さより上方にタックまたはダーツを片側1又は複数個備えていることを特徴とする背中の曲がった人の衣服。
また、肩部分にダーツを入れる事により、さらに着心地が良くなるようにしている。
「タック」とは衣服を体型に合わせたり装飾する目的で用いる、布を小さく折り曲げて作るひだを言い、ひだを固定していないため生地に動きの余裕をもたせる事ができる。
「ダーツ」とは衣服にふくらみを持たせたいために用いる手法であるが、中縫いをしてひだを固定する事でゴロ付きをなくし、スッキリとさせたい部分に用いる縫製である。
「衣服」とはシャツ・ブラウス・ジャケット・コート・Tシャツ・トレーナー・カーディガン・ベスト・ワンピース・フーデッドパーカー・ボレロなどアウターウエア全般、スポーツウエアー全般、ナイティウエアー全般、インナーウエアー全般を示す。
また、肩部分にダーツを入れる事により、さらに着心地が良くなるようにしている。
「タック」とは衣服を体型に合わせたり装飾する目的で用いる、布を小さく折り曲げて作るひだを言い、ひだを固定していないため生地に動きの余裕をもたせる事ができる。
「ダーツ」とは衣服にふくらみを持たせたいために用いる手法であるが、中縫いをしてひだを固定する事でゴロ付きをなくし、スッキリとさせたい部分に用いる縫製である。
「衣服」とはシャツ・ブラウス・ジャケット・コート・Tシャツ・トレーナー・カーディガン・ベスト・ワンピース・フーデッドパーカー・ボレロなどアウターウエア全般、スポーツウエアー全般、ナイティウエアー全般、インナーウエアー全般を示す。
背中の曲がった御高齢者が通常の市販されている衣服を購入し着用したときに発生する後ろ身頃の裾はねや、背中の曲がりで取られる生地分量による裾のずり上がりで発生する腰部分の露出を抑制するために、後ろ身頃側に生地のゆとりをもたせるための方法として、プリンセスラインを設け、プリンセスライン上にアームホールのカマ底よりも上部に位置するところにタックまたはダーツを施し背中部分にふくらみをもたせる事ができ、背中の曲がりに生地分量が取られることなく後ろ身頃の裾部分を通常の衣服と同じように身体に落ち着かせることができる。
カマ底より上部の位置とは左右のカマ底を結ぶ架空の線上よりも上部と言う意味である。
カマ底より上部の位置とは左右のカマ底を結ぶ架空の線上よりも上部と言う意味である。
図1は後ろ身頃の実施図案だが、背中部分にふくらみを持たせるために、肩部分でのダーツとプリンセスライン部分でのタックまたはダーツの位置付けを示している説明図である。
図2は図1のダーツやタックの仕組みの説明である。
肩部分のダーツ▲1▼に関しては、本来なら前身頃肩線▲9▼と後ろ身頃肩線▲10▼は同じ長さで裁断し縫製するが、後ろ身頃にダーツ▲1▼を入れるために後ろ身頃肩線に関して、適当な分量に型紙(パターン)を開いて長さを多く取っており、その分量分を折りたたんでダーツとして縫製する事によって、前後の肩線の長さが同じになり、後ろ身頃をダーツ処理でつまんでいる分、生地にゆとりが出きてきれいなふくらみが得られる。
図2の脇側プリンセスライン▲12▼の長さと背中側プリンセスライン▲13▼は本来なら同じ長さであるが、図の背中側プリンセスライン▲13▼はタックまたはダーツ▲2▼▲3▼分、長く計算し裁断されているが、タックまたはダーツを施す事により脇側のプリンセスラインと長さを合わせている。
そのタックまたはダーツによって作られる生地のゆとりが膨らみ▲11▼として現れる。
図3は型紙(パターン)の展開図で、タックのたたみ方(方向)の指示である。
上記の実施形態に限らず、脇パーツを省略して前身頃から延長させて、脇を回り込みプリンセスラインとしても良い。
タック及びダーツは片側2個が最も好ましいが背中の曲がり具合に応じて1又は複数個あっても良い。
またプリンセスライン上でのタックまたはダーツではなく後ろ身頃側のアームホールに直接タックまたはダーツを施すことも可能である。
図4は本考案の背中の生地のゆとり(ふくらみ)が背中のどの位置にあるかと、その背中の曲がりにより生地の分量がとられ、通常市販の衣服の裾がずり上がった裾の位置の状態と本考案の背中部分にゆとり(ふくらみ)を持たせた衣服の裾の位置の状態を表した図である。
図2は図1のダーツやタックの仕組みの説明である。
肩部分のダーツ▲1▼に関しては、本来なら前身頃肩線▲9▼と後ろ身頃肩線▲10▼は同じ長さで裁断し縫製するが、後ろ身頃にダーツ▲1▼を入れるために後ろ身頃肩線に関して、適当な分量に型紙(パターン)を開いて長さを多く取っており、その分量分を折りたたんでダーツとして縫製する事によって、前後の肩線の長さが同じになり、後ろ身頃をダーツ処理でつまんでいる分、生地にゆとりが出きてきれいなふくらみが得られる。
図2の脇側プリンセスライン▲12▼の長さと背中側プリンセスライン▲13▼は本来なら同じ長さであるが、図の背中側プリンセスライン▲13▼はタックまたはダーツ▲2▼▲3▼分、長く計算し裁断されているが、タックまたはダーツを施す事により脇側のプリンセスラインと長さを合わせている。
そのタックまたはダーツによって作られる生地のゆとりが膨らみ▲11▼として現れる。
図3は型紙(パターン)の展開図で、タックのたたみ方(方向)の指示である。
上記の実施形態に限らず、脇パーツを省略して前身頃から延長させて、脇を回り込みプリンセスラインとしても良い。
タック及びダーツは片側2個が最も好ましいが背中の曲がり具合に応じて1又は複数個あっても良い。
またプリンセスライン上でのタックまたはダーツではなく後ろ身頃側のアームホールに直接タックまたはダーツを施すことも可能である。
図4は本考案の背中の生地のゆとり(ふくらみ)が背中のどの位置にあるかと、その背中の曲がりにより生地の分量がとられ、通常市販の衣服の裾がずり上がった裾の位置の状態と本考案の背中部分にゆとり(ふくらみ)を持たせた衣服の裾の位置の状態を表した図である。
本考案の衣服は背中部分にゆとりを持たせているため、背中の曲がった人用の各種の衣服に公的に採用できる。
▲1▼ ダーツ
▲2▼ タックまたはダーツ
▲3▼ タックまたはダーツ
▲4▼ プリンセスライン
▲5▼ 後ろ身頃
▲6▼ 後ろ身頃側脇切替
▲7▼ アームホール
▲8▼ カマ底
▲9▼ 前身頃肩線
▲10▼ 後ろ身頃肩線
▲11▼ 膨らみ
▲12▼ 脇側プリンセスライン
▲13▼ 背中側プリンセスライン
▲2▼ タックまたはダーツ
▲3▼ タックまたはダーツ
▲4▼ プリンセスライン
▲5▼ 後ろ身頃
▲6▼ 後ろ身頃側脇切替
▲7▼ アームホール
▲8▼ カマ底
▲9▼ 前身頃肩線
▲10▼ 後ろ身頃肩線
▲11▼ 膨らみ
▲12▼ 脇側プリンセスライン
▲13▼ 背中側プリンセスライン
Claims (3)
- 前身頃と後ろ身頃が縫製されている衣服において、後ろ身頃の両脇に後ろ身頃側脇切替を設けカマ底から肩先に向かって形成される後ろ身頃側のアームホールのライン上のポイントから裾方向へ始まるプリンセスラインを有し、プリンセスライン上にカマ底の位置より上方にタックまたはダーツを片側1又は複数個備えていることを特徴とする背中の曲がった人の衣服。
- 肩線部分の後ろ身頃側にダーツを備える請求項1に記載の背中の曲がった人の衣服。
- 後ろ身頃側アームホールから直接背中方向へ向けてダーツまたはタックを施す、請求項1及び請求項2に記載する背中の曲がった人の衣服。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012001957U JP3176257U (ja) | 2012-03-16 | 2012-03-16 | 背中の曲がった人の衣服 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012001957U JP3176257U (ja) | 2012-03-16 | 2012-03-16 | 背中の曲がった人の衣服 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3176257U true JP3176257U (ja) | 2012-06-14 |
Family
ID=48003212
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012001957U Expired - Fee Related JP3176257U (ja) | 2012-03-16 | 2012-03-16 | 背中の曲がった人の衣服 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3176257U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3180041U (ja) * | 2012-09-19 | 2012-11-29 | 株式会社丸井グループ | シャツ |
JP2017025429A (ja) * | 2015-07-22 | 2017-02-02 | 宝珠子 澤田 | 上衣 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006233399A (ja) * | 2005-02-24 | 2006-09-07 | Tomoko Watanabe | 背の丸い人の衣服 |
JP3150107U (ja) * | 2009-02-13 | 2009-04-30 | 株式会社ニッセンホールディングス | 上衣 |
-
2012
- 2012-03-16 JP JP2012001957U patent/JP3176257U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3150107U (ja) * | 2009-02-13 | 2009-04-30 | 株式会社ニッセンホールディングス | 上衣 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP3180041U (ja) * | 2012-09-19 | 2012-11-29 | 株式会社丸井グループ | シャツ |
JP2017025429A (ja) * | 2015-07-22 | 2017-02-02 | 宝珠子 澤田 | 上衣 |
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