JP3176242B2 - Hstの変速操作装置 - Google Patents

Hstの変速操作装置

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JP3176242B2
JP3176242B2 JP01562895A JP1562895A JP3176242B2 JP 3176242 B2 JP3176242 B2 JP 3176242B2 JP 01562895 A JP01562895 A JP 01562895A JP 1562895 A JP1562895 A JP 1562895A JP 3176242 B2 JP3176242 B2 JP 3176242B2
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trunnion shaft
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、HSTの操作系に防振
構造を取り入れ、振動少なく変速操作できるようにする
とともに、そのために変速操作の節度感が悪化したりす
ることのないようにする技術に関し、トラクタ芝刈機と
いったHSTを備えた作業機等に適用可能である。
【0002】
【従来の技術】先に出願した特願平5‐178658号
に示されるトラクタにおいて、走行用HSTのトラニオ
ン軸に装着される操作操作具を、トラニオン軸に嵌合さ
れるインナー部材と変速操作具で操作されるアウター部
材との間にゴムリングを介した防振構造に構成し、レバ
ーやペダル等の変速操作具にHSTの振動が伝わり難い
ようにする技術が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、急旋回等の走
行負荷の大きい状態で機体を発進させる場合には、HS
Tのトラニオン軸を比較的強い負荷反力に抗して回動操
作しなければならないが、このようなときに変速操作具
を中立位置から前進操作域に操作しても、操作レバーに
介装されたゴムリングが大きく撓むだけとなり、その結
果、発進操作しているにも拘らずに機体が発進しないこ
とがある。そこで、この不具合を解消するにはゴムリン
グの硬度を上げれば良いのであるが、そうすれば肝心な
防振効果が薄れてしまい、良好な防振性能と良好な変速
操作性を双方共に得るには改善の余地がある。本発明の
目的は、HSTの変速操作系の構造工夫により、HST
の振動に対する良好な防振性能を得ながら、機体発進で
きない等の不都合が生じないようにする点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のために
本発明は、HSTのトラニオン軸を変速操作具で回動操
作可能に構成してあるHSTの変速操作装置において、
トラニオン軸と変速操作具とを連動連結する操作系に、
前記トラニオン軸と一体回動する被操作部材と、前記変
速操作具で回動操作される操作部材と、その操作部材と
前記被操作部材とを連結する弾性材と、前記操作部材が
前記被操作部材に対して所定範囲内では相対回動するこ
とを許容し、所定範囲以上の相対回動を規制して一体回
動するように構成された限界付防振連動機構とを設け、
さらに、前記操作部材を、前記被操作部材の外周側を覆
う外輪部分と、前記トラニオン軸の軸芯に交差する底面
部分とを備えた有底筒状に形成し、 前記限界付防振連動
機構を、前記トラニオン軸の軸端部で断面を多角形に形
成された軸端部分と、その軸端部分に嵌合するように前
記操作部材の底面部分に穿設された前記軸端部分と同形
状のトラニオン軸挿通用孔とによって構成してある点に
あることを特徴とする。
【0005】
【作用】請求項1の構成によれば、操作系に装備された
限界付防振連動機構により、通常では被操作部材と操作
部材とを連結する弾性材がHSTの振動を減衰させ、変
速レバー等の変速操作具に振動が伝わるのを抑制する。
そして、前述した急旋回発進や湿地脱出といった走行負
荷が大きくトラニオン軸が重いときには、弾性部材を介
さずに操作部材が被操作部材を直接動かす状態となり、
確実にトラニオン軸を回動操作できるようになる。つま
り、トラニオン軸の操作が重くなる状態の頻度は少であ
るから、その場合には確実に操作力が伝達されるよう
に、かつ、通常の変速操作の場合では弾性材によって防
振されるようになるのである。
【0006】また、トラニオン軸、及びこれに装着され
被操作部材、操作部材等、すなわち、必ず必要となる
部材に亘って限界付防振連動機構が装備されるから、別
途その機構を設ける場合に比べて機構配設スペースを小
さくできるとともに、操作系の中で最もHSTに近い部
位で防振されることになって、不要に振動する部分が最
も少なくなり、振動による連結部位の摩耗等の不利を極
力無くすようにできる。
【0007】
【発明の効果】その結果、請求項1に記載されたHST
の変速操作装置では、HSTの振動が変速操作具に伝わ
り難いよう有効に防振しながらも、発進操作しても機体
発進しない不都合が解消される等、確実に変速操作力を
伝達でき、走行操作性を改善することができた。また、
上記効果を奏する限界付防振連動機構をコンパクトに設
置でき、しかもHST振動に起因する操作系の摩耗や損
傷おそれを最小限にできる利点がある。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、トラクタの走行
用HSTの操作系に採用した場合について図面に基づい
て説明する。図1にトラクタが、図2にミッション構造
が夫々示され、1は前輪、2は後輪、3はエンジン、C
は主クラッチ、5はミッションである。ミッション5に
は、クラッチ出力軸Cjからの動力が入力される静油圧
式無段変速装置(以下、HSTと略称する)4、前輪変
速装置Z、リヤーPTO軸51、ミッドPTO軸52等
を備えている。
【0009】ミッション5の前端部には前輪変速装置Z
が、その後にはHST4が一体装着され、55はエンジ
ン3の出力回転が伝わるポンプ軸、56は変速後の動力
が伝わるモータ軸、Aは高低2速のPTO変速機構、B
はリヤーPTOクラッチ、DはミッドPTOクラッチ、
Eは走行用の副変速機構、Gはデフ機構、57は前輪駆
動用の伝動軸である。
【0010】次に、HST4を変速操作する前進用変速
ペダル6及び後進用変速ペダル7等の構成について説明
する。図3、図4に示すように、HST4のトラニオン
軸4aを変速ペダル(変速操作具に相当)10で回動操
作可能に構成し、これらトラニオン軸4aと変速ペダル
10とを連動連結する操作系に、トラニオン軸4a側の
内輪部材11(被操作部材に相当)と変速ペダル10側
外輪部材12(操作部材に相当)とをゴム輪13(弾
性材に相当)を介して連結するとともに、外輪部材12
内輪部材11に対して所定以上変位するに伴ってこれ
ら両部材12,11が一体で回動移動する状態に構成さ
れた限界付防振連動機構Lが設けられている。
【0011】限界付防振連動機構Lは次ぎのように構成
されている。すなわち、図4、図5に示すように、トラ
ニオン軸4aに一体回動状態で外嵌される内輪部材11
と、変速ペダル10による揺動操作力が入力される外輪
部材12とを、ゴム輪13を介した状態で一体化された
変速アーム15を構成するとともに、トラニオン軸4a
と外輪部材12とを互いに合同な4角形の断面形状によ
って嵌合し、かつ、外輪部材12に形成されるトラニオ
ン軸挿通用孔14を、トラニオン軸4aよりも大きめの
寸法に設定することで限界付防振連動機構Lが構成され
ている。
【0012】アーム部15aを有する外輪部材12は、
片面が開放された有底筒状であり、その内周面と内輪部
材11の外周面の双方にゴム輪13を焼き付けて一体化
することで変速アーム15が構成されている。変速ペダ
ル10は、円筒ボス8に前進用ペダル6と後進用ペダル
7を固定し、かつ、円筒ボス8に操作アーム9を固定し
て構成される。そして、機体フレーム16に固定された
支持ブラケット17に円筒ボス8が軸支されるととも
に、操作アーム9とアーム部15aとは連動ロッド23
で連動連結されている。又、外輪部材12に取付けられ
た規制板18と、軸心Pで枢支されたアーム部材19
と、このアーム部材19に枢支されたローラー20と、
引っ張りバネ21とで、周知の中立復帰機構22が構成
されている。
【0013】限界付防振連動機構Lの作用を説明する
と、通常の変速操作では、ペダル操作力によってゴム輪
13が若干周方向に撓んだ状態でトラニオン軸4aに伝
達されるのであり、HST4の振動はゴム輪13で有効
に減衰される。そして、前輪1を目一杯切った状態での
発進や、湿地脱出といった走行負荷の大なる場合には、
ゴム輪13のみでは耐えられなくなり、外輪部材12の
挿通用孔14がトラニオン軸4aに接当して直接回動操
作するようになるのである。
【0014】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタの側面図
【図2】ミッション構造を示す線図
【図3】HSTの操作系を示す側面図
【図4】限界付防振連動機構の構造を示す要部の側面図
【図5】図4に示す限界付防振連動機構の断面図
【符号の説明】
4 HST 4a トラニオン軸 10 変速操作具 11 被操作部材・内輪部材 12 操作部材・外輪部材 13 弾性材・ゴム輪 14 挿通用孔 L 限界付防振連動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−329033(JP,A) 実開 平6−6818(JP,U) 実開 昭61−119827(JP,U) 実開 昭61−118838(JP,U) 実開 昭55−49119(JP,U) 実開 昭49−76138(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 61/40 - 61/46 F16H 61/26 - 61/36 F16H 63/00 - 63/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 HST(4)のトラニオン軸(4a)を
    変速操作具(10)で回動操作可能に構成してあるHS
    Tの変速操作装置であって、 トラニオン軸(4a)と変速操作具(10)とを連動連
    結する操作系に、前記トラニオン軸(4a)と一体回動
    する被操作部材(11)と、前記変速操作具(10)で
    回動操作される操作部材(12)と、その操作部材(1
    2)と前記被操作部材(11)とを連結する弾性材(1
    3)と、前記操作部材(12)が前記被操作部材(1
    1)に対して所定範囲内では相対回動することを許容
    し、所定範囲以上の相対回動を規制して一体回動するよ
    うに構成された限界付防振連動機構(L)とを設け、 さらに、前記操作部材(12)を、前記被操作部材(1
    1)の外周側を覆う外輪部分と、前記トラニオン軸(4
    a)の軸芯に交差する底面部分とを備えた有底筒状に形
    成し、 前記限界付防振連動機構(L)を、前記トラニオン軸
    (4a)の軸端部で断面を多角形に形成された軸端部分
    と、その軸端部分に嵌合するように前記操作部材(1
    2)の底面部分に穿設された前記軸端部分と同形状のト
    ラニオン軸挿通用孔(14)とによって構成してある
    STの変速操作装置。
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