JP3195733B2 - 作業車の変速操作構造 - Google Patents
作業車の変速操作構造Info
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Description
装置に設けられた変速アームと人為操作する変速操作具
とを変速連係機構を介して連動連結するとともに、前記
変速連係機構内にその変速連係機構に伝達される振動を
減衰させる振動吸収機構を設けてある作業車の変速操作
構造に関する。
生し易く、その振動が変速連係機構にに伝達されて、そ
の変速連係機構において振動音を発するために、その振
動音が騒音となっていた。そこで、変速連係機構に振動
吸収機構を設けているが、その構造は、例えば、特開平
7‐89363号公報(従来例1)に示されているよう
に、連係機構の中間位置に、ブロック状の弾性ゴムの両
端に連結ロッドを焼き付け固定したものや、特開平6‐
2766号公報(従来例2)に示されているように、変
速操作側に属する連動ロッドとその連動ロッドの先端ピ
ストン部を軸芯方向に相対移動可能に収納したスライド
ケースとの間に、コイル式の中立付勢バネを設けて、振
動吸収機構を構成したものがあった。
ブロック状の弾性ゴムだけで連結構造を形成しているの
で、軸芯方向に直交する方向への横振動を受けると軸方
向の圧縮力と同時に剪断力を受けて座屈を起こしやすい
面がある。一方、従来例2においては、中立付勢バネは
軸芯方向の振動に対しては効果はあるが、変速連係機構
をコイルバネの軸芯に対して直交する方向に振動させる
横振動に対する備えは十分でなく、スライドケースと連
動ロッドの先端ピストン部との接触による振動音を十分
に消し去ることができなかった。
減を図ることができるとともに座屈を生じることの少な
い振動吸収機構を設ける点にある。
構を、内側軸体と、その内側軸体に外嵌され前記内側軸
体との間で変速操作力を伝達する外側ケースと、前記内
側軸体と前記外側ケースとの相対向する周面に接触する
振動吸収用の弾性材とで構成し、前記弾性材の前記両周
面のうち少なくとも一方の周面に対する接触位置を、前
記内側軸体の軸芯方向に所定間隔を有する二位置に設定
し、 前記内側軸体を前記変速アームに連係するととも
に、前記外側ケースと前記変速操作具とを連係する連結
ロッドを設け、前記連結ロッドにおける前記外側ケース
との連結先端部を、前記外側ケースの軸芯方向に平行な
状態でかつ前記外側ケースの外周面に重ね合わせる状態
に固着してある点にあり、その作用効果は次の通りであ
る。
けるについて、その弾性材を内側軸体と外側ケースとで
囲まれた空間内に収納して、内側軸体の外面と外側ケー
スの内周面とに接触させて軸芯方向に直交する横荷重を
受けるようにしてあるので、横向き振動に対しても振動
吸収機能が高い。しかも、弾性材の一方の周面に対する
接触位置は、内側軸体の軸芯方向に所定の間隔を持って
設定してあるので、その間隔を腕長さとしたモーメント
で横振動に対向することができ、接触位置一箇所当たり
の受け持つ荷重を小さくできて、それだけ弾性材の座屈
を抑えることができる。
力の高い振動吸収機構を提供できるに至った。
は、請求項1に係る本発明の特徴構成において、前記内
側軸体と前記外側ケースとの軸芯方向に直交する端面同
士を接当可能にして前記変速操作具の変速操作力を伝達
可能に構成するとともに、前記端面同士の間に樹脂カラ
ーを介在させてある点にあり、その作用効果は次の通り
である。
は、外側ケースと内側軸体とで行い、その伝達面となる
端面同士の間に樹脂カラーを外嵌してあるので、操作力
を遅れなく伝達できるわりに振動防止効果をも発揮させ
ることができる。
は、請求項1又は請求項2における構成において、前記
変速連係機構と前記変速アーム及び前記変速操作具との
ピン連係部位に、前記ピンに外嵌する樹脂カラーを介在
させてある点にあり、その作用効果は次の通りである。
は、ピンで行い、その伝達面となるピンの外面に樹脂カ
ラーを外嵌してあるので、操作力を遅れなく伝達できる
とともに振動防止効果をも発揮させることができる。
は、請求項1、請求項2、又は、請求項3における構成
において、前記変速連係機構に、前記振動吸収機構と直
列にターンバックルを連結して設け、前記ターンバック
ルの両端を変速操作具と前記外側ケースとに亘って連結
するとともに、前記内側軸体の一端を操作アームに連係
させてある点にあり、その作用効果は次の通りである。
構の弾性材等を使用しにくいターンバックルを振動源と
なる静油圧式無段変速装置との間に振動吸収機構を配置
して構成することによって、変速連係機構の連係長さを
ターンバックルで十分に調節可能にしながら、振動吸収
機能も高めてある。
ターを示し、車体前部のエンジン1、これに直結した主
クラッチケース2、車体後部のギヤトランスミッション
ケース3を中空の板金製のハウジング4で連結して車体
を構成し、エンジン1から前方に突出した前フレーム5
に前輪6を、又、ギヤトランスミッションケース3に後
輪7を夫々軸支した車体構造となっている。前記ハウジ
ング4の後部内にはギヤトランスミッションケース3に
取付けられたHST(静油圧式無段変速装置)8が収容
され、主クラッチケース2から伝動軸9を介してHST
8に入力された動力を無段に変速及び正逆転に切換えて
ギヤトランスミッションケース3に入力し、更に適宜ギ
ヤ変速して後輪7を駆動し、かつ、後輪駆動系に連動連
結した前輪伝動軸10を前方に導出して前輪6を同調駆
動するように構成されている。
8aの先端には、変速アーム15が一体揺動可能に固着
されるとともに、この変速アーム15にピン16a連結
された連動機構16を介してターンバックル式の調節機
構18aを備えた連結ロッド18を介して支点X周りで
揺動自在な操作アーム17と連係し、この支点X位置に
変速レバー19を揺動可能に設けている。図2に示すよ
うに、前記HST8の変速アーム15は、その一端部に
形成されたV型カム15aに、バネ20で揺動付勢され
たアーム21のローラ22が押圧されることで、変速操
作軸8aを前進F側および後進R側のいずれの方向から
も中立位置Nに復帰可能に構成してある。
すように、連動機構16は、変速アーム15にピン16
連結された内側軸体10と、この内側軸体10に外嵌さ
れ連結ロッド18の一端を外面に固着した外側ケース1
1と、内側軸体10と外側ケース11との間に介装さ
れ、内側軸体10の外面10Bと外側ケース11の内面
11Aとに接触する弾性材としての二つの振動吸収ゴム
12A,12Bとで構成してある。内側軸体10に受け
フランジ部10Aを固着するとともに、このフランジ部
10Aに外側ケース11の一端を支持させ、外側ケース
11の他端に座金13を接当させて、止めピン14を内
側軸体10に装着して、外側ケース11をフランジ部1
0Aと座金13との間に位置させてある。
1のフランジ部10A側において外側ケース11に内嵌
固定されると同時に内側軸体10に外嵌され、第2振動
吸収ゴム12Bは内外周面筒状ケース12b,12bを
一体に形成固定されたもので、内外筒状ケース12b,
12bを外側ケース11の座金側の内面と内側軸体10
に外嵌させて、位置固定されている。このような構成に
よって、内側軸体10と外側ケース11とが半径方向に
相対振動しても、振動吸収ゴム12A,12Bでその振
動を吸収する。ここに、振動吸収ゴム12A,12B及
び内外筒状ケース12b,12bを振動吸収機構12と
称する。
との間には、振動吸収ゴムよりも硬質であるが、金属等
に比べると軟質である樹脂カラー29を介在させ、外側
ケース11の反対側端と座金13との間にも同じく樹脂
カラー29を介在させて、これら二つの樹脂カラー29
を介して変速レバー19の操作力を外側ケース11から
内側軸体10に伝達するように構成する。操作アーム1
7と連結ロッド18とのピン35連結部位、及び、内側
軸体10と変速アーム15とのピン35連結部位にも樹
脂カラー29を介在させて、振動伝達の少ない操作力を
確実に伝達する構造を構成する。
9を前進側に操作すると、外側ケース11と座金13と
で操作力の伝達が行われる。変速レバー19を後進側に
操作すると、外側ケース11とフランジ部10Aとで操
作力の伝達が行われる。以上、変速アーム15と変速レ
バー19とを連係する機構を変速連係機構Bと称する。
状の保護フレーム30を左右の後車輪ケース31,31
より立設するとともに、後車輪ケース31,31の後面
にブラケット32,32をボルトで連結し、このブラケ
ット32,32に保護フレーム30の下端部を固着して
いる。図7に示すように、ミッションケース3の後半部
に後車輪ケース31を横向きボルト34で固定するとと
もに、ブラケット32の内側横側面を横向きボルト34
の頭部に接当可能に構成してある。つまり、保護フレー
ム30が側方からの荷重を受けた場合に、ブラケット3
2の内側横側面を横向きボルト34の頭部に接当させる
ことによって、保護フレーム30が受ける荷重をミッシ
ョンケース3側に分担させることができる。図6に示す
ように、前記ブラケット32の前面に横向きのバー32
Aを突設させて設け、保護フレーム30が後方より荷重
を受けて前方側への倒れを生じた場合には、横向きバー
32Aが後車輪ケース31の後面に接当して、保護フレ
ーム30が受ける荷重を後車輪ケース31に分担させる
ことができる。
明する。振動吸収用のゴム12Cを単一の部品に構成
し、このゴム12Cと内側軸体10との接触支持位置を
内側軸体10の軸芯方向に一定間隔を有するように構成
してある。このような構成によって、単一のゴム部材で
あっても、一定の間隔を持って外側ケース11を支持す
るので、振動を吸収する能力が高い。[2] 前記連結ピンに外嵌する樹脂カラー29の替わ
り弾性ゴムカラーを使用してもよい。
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
図
一部切欠き断面図
図
Claims (4)
- 【請求項1】 静油圧式無段変速装置(8)に設けられ
た変速アーム(15)と人為操作する変速操作具(1
9)とを変速連係機構(B)を介して連動連結するとと
もに、前記変速連係機構(B)内にその変速連係機構
(B)に伝達される振動を減衰させる振動吸収機構(1
2)を設けてある作業車の変速操作構造であって、 前記振動吸収機構(12)を、内側軸体(10)と、そ
の内側軸体(10)に外嵌され前記内側軸体(10)と
の間で変速操作力を伝達する外側ケース(11)と、前
記内側軸体(10)と前記外側ケース(11)との相対
向する周面(11B),(11A)に接触する振動吸収
用の弾性材(12A,12B,12C)とで構成し、前
記弾性材(12A,12B,12C)の前記両周面(1
0B),(11A)のうち少なくとも一方の周面(10
B)に対する接触位置を、前記内側軸体(10)の軸芯
方向に所定間隔を有する二位置に設定し、前記内側軸体(10)を前記変速アーム(15)に連係
するとともに、前記外側ケース(11)と前記変速操作
具(19)とを連係する連結ロッド(18)を設け、前
記連結ロッド(18)における前記外側ケース(11)
との連結先端部を、前記外側ケース(11)の軸芯方向
に平行な状態でかつ前記外側ケース(11)の外周面に
重ね合わせる状態に固着してある 作業車の変速構造。 - 【請求項2】 前記内側軸体(10)と前記外側ケース
(11)との軸芯方向に直交する端面同士を接当可能に
して前記変速操作具(19)の変速操作力を伝達可能に
構成するとともに、前記端面同士の間に樹脂カラー(2
9)を介在させてある請求項1記載の作業車の変速操作
構造。 - 【請求項3】 前記変速連係機構(B)と前記変速アー
ム(15)及び前記変速操作具(19)とのピン連結部
位に、前記ピンに外嵌する樹脂カラー(29)を介在さ
せてある請求項1又は2記載の作業車の変速操作構造。 - 【請求項4】 前記変速連係機構(B)に、前記振動吸
収機構(12)と直列にターンバックル(18a)を連
結して設け、前記ターンバックル(18a)の両端を変
速操作具(19)と前記外側ケース(11)とに亘って
連結するとともに、前記内側軸体(10)の一端を前記
変速アーム(15)に連係させてある請求項1、2又は
3記載の作業車の変速操作構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01952096A JP3195733B2 (ja) | 1996-02-06 | 1996-02-06 | 作業車の変速操作構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP01952096A JP3195733B2 (ja) | 1996-02-06 | 1996-02-06 | 作業車の変速操作構造 |
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JPH09210199A JPH09210199A (ja) | 1997-08-12 |
JP3195733B2 true JP3195733B2 (ja) | 2001-08-06 |
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ID=12001631
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01952096A Expired - Lifetime JP3195733B2 (ja) | 1996-02-06 | 1996-02-06 | 作業車の変速操作構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3195733B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020098032A (ja) * | 2020-02-12 | 2020-06-25 | ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 | 作業車両 |
-
1996
- 1996-02-06 JP JP01952096A patent/JP3195733B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09210199A (ja) | 1997-08-12 |
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