JP2004345483A - ステアリングギアボックス - Google Patents

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Kokichi Fujii
光吉 藤井
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Abstract

【課題】電動パワーステアリング装置に装備されるステアリングギアボックスであって、ピニオンなどのサイズを大きくすることなく車輪からの衝撃荷重に耐えることができるステアリングギアボックスを提供する。
【解決手段】電動モータ62により、ドライバのステアリング操作に要する操舵力を補助する構成の電動パワーステアリング装置31に装備されたステアリングギアボックス33であって、タイロッド35を介して車輪37に結合されたラック34と、このラックに噛合するとともにステアリングシャフト40を介してステアリングハンドル41に結合されたピニオン39とを、ボックス38内に収容してなるステアリングギアボックス33において、車輪37からタイロッド35を介してラック34に伝達される衝撃荷重を減衰させる油圧ダンパ36を、ラック34の軸上に備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はステアリングギアボックスに関し、具体的には、電動モータにより、ドライバのステアリング操作に要する操舵力を補助する構成の電動パワーステアリング装置に装備されるステアリングギアボックスに適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車を操舵するためのパワーステアリング装置には、ドライバのステアリング操作に要する操舵力を、油圧シリンダの駆動力によって補助する油圧式のもの(油圧PS)と、電動モータの駆動力によって補助する電動式のもの(EPS)とがある。また、ステアリング装置に装備されるステアリングギアボックスには、ラックの端(軸上)にタイロッドが結合されている所謂タイロッドエンドタイプのものと、ラックの中間部にタイロッドが結合されている所謂センターテイクオフタイプのものとがある。
【0003】
図5には従来のステアリングギアボックスを備えたパワーステアリング装置の構成を示す。同図に示すパワーステアリング装置1は、ドライバのステアリング操作に要する操舵力を、油圧シリンダ2の駆動力によって補助する油圧式のものである。また、このパワーステアリング装置1に装備されたステアリングギアボックス3は、ラック7の中間部にタイロッド2が結合されたセンターテイクオフタイプのものである。
【0004】
詳述すると、ステアリングギアボックス3はボックス4内にラック7とピニオン8とを収容したラック&ピニオン方式のものであり、ラック7は車幅方向(図中左右方向)に延びて同方向へ摺動可能に軸受14に支持されるとともにタイロッド5を介して車輪(操舵輪)6に結合され、ピニオン8はラック7に噛合するとともにステアリングシャフト9を介してステアリングハンドル13に連結されている。タイロッド5の一端(操舵力の入力点)は図示しないリンク機構を介してラック4の中間部に結合され(センターテイクオフ)、タイロッド5の他端は車輪6に結合されている。また、ボックス4の端部には油圧シリンダ2が形成されており、ピストン10によって仕切られた左右のシリンダ室15A,15Bには油圧ポンプ12が接続され、ピストンロッド11にはラック7が結合されている。
【0005】
従って、ドライバがステアリングハンドル13を操作(ステアリング操作)して回転させると、この回転力(操舵力)がステアリングシャフト9を介してピニオン8に伝達され、ピニオン8が回転してラック7が車幅方向にストローク(移動)するため、タイロッド5を介して車輪6が操舵される。そして、このとき、ドライバのステアリング操作に応じて油圧ポンプ12から油圧シリンダ2のシリンダ室15A又は15Bに圧油が供給されることにより、ピストン10が移動してラック7が駆動されるため、ドライバのステアリング操作に要する操舵力が、油圧シリンダ2の駆動力によって補助される。
【0006】
なお、ステアリングギアボックスなどの構成例を示す先行技術文献としては、例えば特許文献1,2がある。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−151139号公報
【特許文献2】
特許第3185022号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図5に示すパワーステアリング装置は油圧式のものであるが、現在、本発明者は電動式のパワーステアリング装置の開発を行っている。ところが、この場合、図6に例示する電動パワーステアリング装置21のように単に電動モータ(パワーアシストモータ)16によって操舵力を補助するようにするだけでは、次のような問題点がある。
【0009】
即ち、図5の油圧パワーステアリング装置1に備えたステアリングギアボックス3では、車輪6からタイロッド5を介して入力される衝撃荷重が、ラック7を介してピニオン8だけでなく油圧シリンダ2にも加わって緩和されるのに対し、図6の電動パワーステアリング装置21に備えたステアリングギアボックス3では、前記衝撃荷重が、ラック7を介してピニオン8に直接加わることになる。
【0010】
このため、後者では、前記衝撃荷重に対する耐久性を高めるために前者に比べてピニオン8などのサイズを大きくすることにより、強度を向上させる必要がある。特にセンターテイクオフタイプの場合には、図7(a)及び図7(b)に示すようにラック7の中心P1とタイロッド5の入力点P2とが同軸上になくオフセットしており、ラック7には絶えず曲げ応力や回転力が発生することから、前記衝撃荷重の影響が大きくなるめ、ピニオン8などのサイズを大きくする必要性が高い。
【0011】
しかし、ピニオン8などのサイズを大きくすると、コストアップなどを招くことになり、また、限られた配置スペースのなかではピニオン8などのサイズを大きくすることが困難な場合もある。
【0012】
従って、本発明は上記の問題点に鑑み、電動パワーステアリング装置に装備されるステアリングギアボックスであって、ピニオンなどのサイズを大きくすることなく車輪からの衝撃荷重に耐えることができるステアリングギアボックスを提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する第1発明のステアリングギアボックスは、電動モータにより、ドライバのステアリング操作に要する操舵力を補助する構成の電動パワーステアリング装置に装備されたステアリングギアボックスであって、車幅方向に延びるとともにタイロッドを介して操舵輪に結合されたラックと、このラックに噛合するとともにステアリングシャフトを介してステアリングハンドルに結合されたピニオンとを、ボックス内に収容してなるステアリングギアボックスにおいて、前記操舵輪から前記タイロッドを介して前記ラックに伝達される衝撃荷重を減衰させるダンパを、前記ラックの軸上に備えたことを特徴とする。
【0014】
また、第2発明のステアリングギアボックスは、第1発明のステアリングギアボックスにおいて、前記タイロッドが、前記ラックの中間部に結合された構成であることを特徴とする。
【0015】
また、第3発明のステアリングギアボックスは、第1又は第2発明のステアリングギアボックスにおいて、前記ダンパは、前記ボックスの端部内に収容されたピストンと、このピストンに突設されるとともに前記ラックに結合されたピストンロッドと、前記ピストンによって仕切られた左右のシリンダ室をつないで連通させる配管と、前記シリンダ室に収容された流体とを有してなることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づき詳細に説明する。
【0017】
<実施の形態1>
図1(a)は本発明の実施の形態1に係るステアリングギアボックスを備えたパワーステアリング装置の構成図、図1(b)は前記ステアリングギアボックスに備えた油圧ダンパ部分の拡大図である。なお、図1においてステアリングギアボックス部分は断面で表している。
【0018】
図1(a)に示す自動車を操舵するためのパワーステアリング装置31は、ドライバのステアリング操作に要する操舵力を、電動モータ32の駆動力によって補助する電動式のもの(EPS)である。また、このパワーステアリング装置31に装備されたステアリングギアボックス33は、ラック34の中間部にタイロッド35が結合されたセンターテイクオフタイプのものである。センターテイクオフタイプは、エンドタイプに比べてタイロッドの長さを長くすることができるため、ラックが車幅方向にストロークしたとき、サスペンションの動きに引っ張られることなく前記ストロークに追従することができるという特徴を有している。
【0019】
ステアリングギアボックス33はボックス38内にラック34とピニオン39とを収容したラック&ピニオン方式のものであり、ラック34は車幅方向(図中左右方向)に延びて同方向へ摺動可能に軸受44に支持されるとともにタイロッド35を介して車輪(操舵輪)37に結合され、ピニオン39はラック34に噛合するとともに伝動機構47及びステアリングシャフト40を介してステアリングハンドル41に結合されている。また、ピニオン39には、伝動機構47を介して電動モータ(パワーアシストモータ)32の回転軸が連結されている。
【0020】
そして、本実施の形態1では、車輪37からタイロッド35を介してラック34に伝達される衝撃荷重を減衰させるための油圧ダンパ36を、ステアリングギアボックス33に備えたことを特徴としている。
【0021】
図1(a)及び図1(b)に示すように油圧ダンパ36は、ボックス38の端部内に収容されたピストン42と、このピストン42に突設されるとともにラック34に結合されたピストンロッド43と、ピストン42によって仕切られた左右のシリンダ室45A,45Bをつないで連通させる配管46と、シリンダ室45A,45Bに収容した流体(油)とを有してなるものである。即ち、油圧ダンパ36はステアリングギアボックス33のボックス38の端部においてラック34の軸上に設けられている。
【0022】
なお、ボックス38のシリンダ室45A,45B部分には配管接続部48A,48Bがそれぞれ設けられ、これらの配管接続部48A,48Bに配管46の両端がそれぞれ接続されている。また、油圧ダンパ36の減衰力は配管46の径によって決定されるが、この配管径の調整だけでは所望の減衰力が得られない場合には、配管46にオリフィス49を設けてもよい。
【0023】
本実施の形態1によれば、ドライバがステアリングハンドル41を操作(ステアリング操作)して回転させると、この回転力(操舵力)がステアリングシャフト40及び伝達機構47を介してピニオン39に伝達されることにより、ピニオン39が回転してラック34が車幅方向にストローク(移動)するため、タイロッド35を介して車輪37が操舵される。しかも、このとき、ドライバのステアリング操作に応じて電動モータ32が作動し、この電動モータ32の駆動力が伝動機構47を介してピニオン39に伝達されることによりラック7が駆動されるため、ドライバのステアリング操作に要する操舵力が、電動モータ32の駆動力によって補助される。
【0024】
そして、車輪37からタイロッド35を介して入力される衝撃荷重は、ステアリングギアボックス33に設けられた油圧ダンパ36によって減衰される。従って、特別にピニオン39などのサイズを大きくしてこれらの強度を向上させる必要がない。即ち、ピニオン39などのサイズは、図5に示す油圧パワーステアリング装置1に備えたステアリングギアボックス3のピニオン8などと同等のサイズとすることができる。しかも、タイロッド35の結合部などにブッシュが設けられている場合には、このブッシュの耐久性を向上させることもできる。
【0025】
また、車輪37からタイロッド35を介して伝わる微振動も、油圧ダンパ36によって減衰されるため、ハンドル振動(シミー)の発生を防ぐこともできる。
【0026】
また、仮に油圧ダンパ36を設けないとしても、ステアリングギアボックス33は両端を車体に固定するために図示のように車幅方向の両側に延びた所定の長さを有する必要がある(図6参照)。従って、ステアリングギアボックス33の端部に油圧ダンパ36を設けることにより、この端部のスペースを有効に活用することができる。しかも、油圧PSをベースとしてEPS化する場合、油圧PSのステアリングギアボックスに装備されているパワーアシストのための油圧機構(油圧シリンダのピストンなど)を、油圧ダンパ36を構成するために有効に活用することができる。
【0027】
<実施の形態2>
図2は本発明の実施の形態2に係るステアリングギアボックスの要部構成図である。同図に示すように、本実施の形態2のステアリングギアボックス51では、ラック38の軸上にダンパ(ショックアブソーバ)52を備えている。ダンパ52は市販の油圧ダンパなどを用いることができ、ボックス38の端部に取り付けられるとともにダンパ52のピストン54に突設されたピストンロッド53が、ラック34に結合されている。この場合、ボックス38にダンパ52を加えた全体の長さが、上記実施の形態1(図1)のボックス38と同程度になっており、ボックス38の端とダンパ52の端とが車体に取り付けられる。
【0028】
なお、その他の構成は上記実施の形態1と同様であるため、ここでの説明及び図示は省略する(図1参照)。
【0029】
本実施の形態2においても、上記実施の形態1と同様の作用効果が得られる。即ち、図1に示す車輪37からタイロッド35を介して入力される衝撃荷重は、図2示すステアリングギアボックス51に設けられたダンパ52によって減衰される。従って、特別に図1に示すピニオン39などのサイズを大きくしてこれらの強度を向上させる必要がない。即ち、ピニオン39などのサイズは、図5に示す油圧パワーステアリング装置1に備えたステアリングギアボックス3のピニオン8などと同等のサイズとすることができる。しかも、タイロッド35の結合部などにブッシュが設けられている場合には、このブッシュの耐久性を向上させることもできる。
【0030】
また、車輪37からタイロッド35を介して伝わる微振動も、ダンパ52によって減衰されるため、ハンドル振動(シミー)の発生を防ぐこともできる。
【0031】
また、仮にダンパ52を設けないとしても、ステアリングギアボックス51の両端を車体に固定するため、図3に示すようにボックス38の端部にはダンパ52と同じ長さを有する固定用部材55を必要がある。従って、ステアリングギアボックス51の端部にダンパ52を設けることにより、この端部のスペースを有効に活用することができる。
【0032】
<実施の形態3>
図4(a)は本発明の実施の形態3に係るステアリングギアボックスを備えたパワーステアリング装置の構成図である。図4(b)は前記ステアリングギアボックスに備えた油圧ダンパ部分の拡大図である。なお、図4においてステアリングギアボックス部分は断面で表している。
【0033】
図4(a)に示す自動車を操舵するためのパワーステアリング装置61は、ドライバのステアリング操作に要する操舵力を、電動モータ62の駆動力によって補助する電動式のもの(EPS)である。また、このパワーステアリング装置61に装備されたステアリングギアボックス63は、ラック64の端(軸上)にタイロッド65が結合されたタイロッドエンドタイプのものである。
【0034】
ステアリングギアボックス63はボックス66内にラック64とピニオン67とを収容したラック&ピニオン方式のものであり、ラック64は車幅方向(図中左右方向)に延びて同方向へ摺動可能に軸受68に支持されるとともにタイロッド65を介して車輪(操舵輪)69に結合され、ピニオン67はラック64に噛合するとともに伝動機構70及びステアリングシャフト71を介してステアリングハンドル72に結合されている。また、ピニオン67には、伝動機構47を介して電動モータ(パワーアシストモータ)62の回転軸が連結されている。
【0035】
そして、本実施の形態3では、車輪69からタイロッド65を介してラック67に伝達される衝撃荷重を減衰させるための油圧ダンパ73を、ステアリングギアボックス63に備えたことを特徴としている。
【0036】
図4(a)及び図4(b)に示すように油圧ダンパ73は、ボックス66の端部内に収容されたピストン74と、このピストン74の両側に突設されるとともに一端がラック64に結合され他端がタイロッド65に結合されたピストンロッド75と、ピストン74によって仕切られた左右のシリンダ室76A,76Bをつないで連通させる配管77と、シリンダ室76A,76Bに収容した流体(油)とを有してなるものである。即ち、油圧ダンパ73はステアリングギアボックス63のボックス66の端部においてラック64の軸上に設けられており、ピストンロッド75の端とラック64の端とにタイロッド65が結合されている。
【0037】
なお、ボックス66のシリンダ室76A,76B部分には配管接続部78A,78Bがそれぞれ設けられ、これらの配管接続部78A,78Bに配管77の両端がそれぞれ接続されている。また、油圧ダンパ73の減衰力は配管77の径によって決定されるが、この配管径の調整だけでは所望の減衰力が得られない場合には、配管77にオリフィス79を設けてもよい。
【0038】
本実施の形態3によれば、ドライバがステアリングハンドル72を操作(ステアリング操作)して回転させると、この回転力(操舵力)がステアリングシャフト71及び伝達機構70を介してピニオン67に伝達され、ピニオン67が回転してラック64が車幅方向にストローク(移動)するため、タイロッド65を介して車輪69が操舵される。しかも、このとき、ドライバのステアリング操作に応じて電動モータ62が作動し、この電動モータ62の駆動力が伝動機構70を介してピニオン67に伝達されることによりラック64が駆動されるため、ドライバのステアリング操作に要する操舵力が、電動モータ62の駆動力によって補助される。
【0039】
そして、車輪69からタイロッド65を介して入力される衝撃荷重は、ステアリングギアボックス63に設けられた油圧ダンパ73によって減衰される。この場合の衝撃荷重はセンターテイクオフタイプの場合ほど大きくはないが、やはり油圧ダンパ73によって減衰することが望ましい。このことにより、ピニオン67などは特別にサイズを大きくしてこれらの強度を向上させる必要がなく、タイロッドエンドタイプの油圧パワーステアリング装置に備えたステアリングギアボックスのピニオンなどと同等のサイズとすることができる。しかも、タイロッド65の結合部などにブッシュが設けられている場合には、このブッシュの耐久性を向上させることもできる。
【0040】
また、車輪69からタイロッド65を介して伝わる微振動も、油圧ダンパ73によって減衰されるため、ハンドル振動(シミー)の発生を防ぐこともできる。
【0041】
また、仮に油圧ダンパ73を設けないとしても、ステアリングギアボックス61は両端にタイロッド65を固定するために図示のように車幅方向の両側に延びた所定の長さを有する必要がある。従って、ステアリングギアボックス66の端部に油圧ダンパ73を設けることにより、この端部のスペースを有効に活用することができる。しかも、油圧PSをベースとしてEPS化する場合、油圧PSのステアリングギアボックスに装備されているパワーアシストのための油圧機構(油圧シリンダのピストンなど)を、油圧ダンパ73を構成するために有効に活用することができる。
【0042】
【発明の効果】
以上、発明の実施の形態とともに具体的に説明したように、第1発明のステアリングギアボックスによれば、電動モータにより、ドライバのステアリング操作に要する操舵力を補助する構成の電動パワーステアリング装置に装備されたステアリングギアボックスであって、車幅方向に延びるとともにタイロッドを介して操舵輪に結合されたラックと、このラックに噛合するとともにステアリングシャフトを介してステアリングハンドルに結合されたピニオンとを、ボックス内に収容してなるステアリングギアボックスにおいて、前記操舵輪から前記タイロッドを介して前記ラックに伝達される衝撃荷重を減衰させるダンパを、前記ラックの軸上に備えたことを特徴とするため、操舵輪からタイロッドを介して入力される衝撃荷重は、ステアリングギアボックスに設けられたダンパによって減衰される。
【0043】
従って、特別にピニオンなどのサイズを大きくしてこれらの強度を向上させる必要がない。例えば、ピニオンなどのサイズは、油圧パワーステアリング装置に備えたステアリングギアボックスのピニオンなどと同等のサイズとすることができる。しかも、タイロッドの結合部などにブッシュが設けられている場合には、このブッシュの耐久性を向上させることもできる。また、操舵輪からタイロッドを介して伝わる微振動も、ダンパによって減衰されるため、ハンドル振動(シミー)の発生を防ぐこともできる。
【0044】
また、第2発明のステアリングギアボックスによれば、第1発明のステアリングギアボックスにおいて、前記タイロッドが、前記ラックの中間部に結合された構成であることを特徴とするため、このセンターテイクオフタイプの場合には前記衝撃荷重の影響が比較的大きいことから、上記第1発明の効果が特に顕著に得られる。
【0045】
また、第3発明のステアリングギアボックスによれば、第1又は第2発明のステアリングギアボックスにおいて、前記ダンパは、前記ボックスの端部内に収容されたピストンと、このピストンに突設されるとともに前記ラックに結合されたピストンロッドと、前記ピストンによって仕切られた左右のシリンダ室をつないで連通させる配管と、前記シリンダ室に収容された流体とを有してなることを特徴とするため、上記第1発明と同様の効果が得られ、更には、ステアリングギアボックスの端部にダンパを設けることにより、この端部のスペースを有効に活用することができる。しかも、油圧PSをベースとしてEPS化する場合、油圧PSのステアリングギアボックスに装備されているパワーアシストのための油圧機構(油圧シリンダのピストンなど)を、ダンパを構成するために有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態1に係るステアリングギアボックスを備えたパワーステアリング装置の構成図、(b)は前記ステアリングギアボックスに備えた油圧ダンパ部分の拡大図である。
【図2】本発明の実施の形態2に係るステアリングギアボックスの要部構成図である。
【図3】ステアリングギアボックスにダンパを設けない場合の構成を示す参考図である。
【図4】(a)は本発明の実施の形態3に係るステアリングギアボックスを備えたパワーステアリング装置の構成図である。(b)は前記ステアリングギアボックスに備えた油圧ダンパ部分の拡大図である。
【図5】従来のステアリングギアボックスを備えたパワーステアリング装置の構成である。
【図6】電動パワーステアリング装置の構成例を示す参考図である。
【図7】ラックに曲げ応力や回転力が生じる様子を示す説明図である。
【符号の説明】
31 パワーステアリング装置
32 電動モータ
33 ステアリングギアボックス
34 ラック
35 タイロッド
36 油圧ダンパ
37 車輪
38 ボックス
39 ピニオン
40 ステアリングシャフト
41 ステアリングハンドル
42 ピストン
43 ピストンロッド
44 軸受
45A,45B シリンダ室
46 配管
47 伝動機構
48A,48B 配管接続部
49 オリフィス
51 ステアリングギアボックス
52 ダンパ
53 ピストンロッド
54 ピストン
61 パワーステアリング装置
62 電動モータ
63 ステアリングギアボックス
64 ラック
65 タイロッド
66 ボックス
67 ピニオン
68 軸受
69 車輪
70 伝動機構
71 ステアリングシャフト
72 ステアリングハンドル
73 油圧ダンパ
74 ピストン
75 ピストンロッド
76A,76B シリンダ室
77 配管
78A,78B 配管接続部
79 オリフィス

Claims (3)

  1. 電動モータにより、ドライバのステアリング操作に要する操舵力を補助する構成の電動パワーステアリング装置に装備されたステアリングギアボックスであって、車幅方向に延びるとともにタイロッドを介して操舵輪に結合されたラックと、このラックに噛合するとともにステアリングシャフトを介してステアリングハンドルに結合されたピニオンとを、ボックス内に収容してなるステアリングギアボックスにおいて、
    前記操舵輪から前記タイロッドを介して前記ラックに伝達される衝撃荷重を減衰させるダンパを、前記ラックの軸上に備えたことを特徴とするステアリングギアボックス。
  2. 請求項1に記載するステアリングギアボックスにおいて、
    前記タイロッドが、前記ラックの中間部に結合された構成であることを特徴とするステアリングギアボックス。
  3. 請求項1又は2に記載するステアリングギアボックスにおいて、
    前記ダンパは、前記ボックスの端部内に収容されたピストンと、このピストンに突設されるとともに前記ラックに結合されたピストンロッドと、前記ピストンによって仕切られた左右のシリンダ室をつないで連通させる配管と、前記シリンダ室に収容された流体とを有してなることを特徴とするステアリングギアボックス。
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