JP2008087536A - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】センタテイクオフ型のステアリング装置のダストカバーの破損を防止する。
【解決手段】本ステアリング装置1の操舵機構5は、ラック軸14を摺動可能に支持し長孔34を有するラックハウジング15と、ラックハウジング15に被せられて長孔34を覆う筒状のダストカバー30とを有する。ラック軸14にスライダ38が固定され、スライダ38に取付ブラケット39を介してタイロッド28が連結されている。スライダ38の凸部43がダストカバー30の孔36cを挿通する状態で、凸部43の頂部が取付ブラケット39に設けられた凹部39eの底39fに直接突き当てられている。ダストカバー30の孔36cの周縁36dは、凸部43の周囲で取付ブラケット39とスライダ38との間に挟持されている。凸部43の突出量を大きくでき、組立途中でダストカバー30が凸部43から外れ難い。ダストカバー30の破損を防止できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ステアリング装置に関する。
ステアリング装置には、いわゆるセンタテイクオフ型のステアリング装置がある。このタイプのステアリング装置では、車輪につながるタイロッドが、車体の左右方向についての中央位置からとり出されている(例えば、特許文献1,2,3,4参照。)。
上述のステアリング装置では、操舵機構は、ラック軸と、これを受ける長尺の筒状のラックハウジングとを有している。長手方向についてのラックハウジングの中間部には、長孔が形成されている。この長孔を通じて、ラック軸とタイロッドとが互いに連結されている。また、長孔は、ダストカバーにより覆われている。
特開平10−338156号公報 特開2000−85602 特開2000−198454 特開2001−151120
しかし、ダストカバーが破損することがある。というのは、操舵機構では、ラック軸にスライダが固定され、スライダに取付ブラケットを介してタイロッドが連結されている。スライダには、凸部が設けられている。凸部の先端が、ダストカバーの孔を貫通し、取付ブラケットの平面状の対向面に、ボルトを用いて固定されている。これとともに、ダストカバーが、スライダの凸部の周囲と、取付ブラケットの対向面との間に挟持されている。一方で、組み立てるときに、ダストカバーが、取付ブラケットの対向面とスライダの凸部との間にかみ込まれて、破損することがある。その結果、外部から異物が侵入することがある。
また、ダストカバーを噛み込んだ状態で、ボルトを締め込み、凸部と取付ブラケットとを締結した場合には、噛み込んだダストカバーがへたりを生じる。その結果、ボルトの軸力が低下し、ボルトが緩んだり破損する虞がある。
そこで、本発明の目的は、ダストカバーの破損を防止でき、ひいてはボルトの緩みや破損を防止できるステアリング装置を提供することである。
本発明は、ラック軸の直線変位を受けて車輪を転舵させるための一対のタイロッドを車体の左右方向の略中央位置から取り出すようにしたセンタテイクオフ型パワーステアリング装置において、上記ラック軸を軸長方向に摺動可能に支持し、長手方向に延びる長孔を有するラックハウジングと、ラックハウジングに被せられ、少なくとも上記長孔を覆う筒状のダストカバーと、各タイロッドの内端をラック軸に取り付けるための取付ブラケットと、取付ブラケットとラック軸との間に介在し、上記長孔の内周を摺動するスライダと、取付ブラケットおよびスライダを貫通してラック軸に固定された固定部材とを備え、スライダに設けられた凸部がダストカバーの孔を挿通する状態で、凸部の頂部が取付ブラケットに設けられた凹部の底に直接突き当てられており、ダストカバーの孔の周縁は、上記凸部の周囲で取付ブラケットとスライダとの間に挟持されていることを特徴とする。本発明によれば、凸部の突出量は、凹部がない場合に比べて大きいので、組立途中でダストカバーが凸部から外れ難くなる。その結果、外れたダストカバーが凸部に乗り上げることが抑制され、ひいては、ダストカバーの破損を防止でき、さらにこの破損に起因した異物の侵入、および、例えばダストカバーの噛み込みに起因した固定部材としてのボルトの緩みや破損を防止することができる。
また、本発明において、上記スライダは、各タイロッドに対応する一対のスペーサと、一対のスペーサを互いに連結し、ラックハウジングの上記長孔の内周を摺動する連結部材とを含む場合がある。この場合、スライダを簡素な構造で部品点数が少なくて実用的に構成することができる。
また、本発明において、上記ダストカバーの上記孔の周縁は、上記凸部の周囲で取付ブラケットと連結部材との間に挟持されている場合がある。この場合、ダストカバーは、連結部材とスペーサとの間を封止できるので、異物の侵入をより一層確実に防止することができる。
また、本発明において、上記凸部は、各スペーサに設けられ、上記連結部材は、各スペーサの凸部を挿通させる一対の挿通孔を有し、各スペーサの凸部は、連結部材の対応する挿通孔を通して連結部材から突出している場合がある。この場合、ダストカバーは、連結部材とスペーサとの間を確実に封止できるので、異物の侵入をより一層確実に防止することができる。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態では、ステアリング装置が電動パワーステアリング装置である場合に則して説明するが、これには限らず、例えば、マニュアル操舵のステアリング装置であってもよい。図1は、本発明の一実施形態のステアリング装置の概略構成を示す模式図である。
図1を参照して、ステアリング装置1は、車輪2を操舵するために操舵部材としてのステアリングホイール3に加えられる操舵トルクを伝達するステアリングシャフト4と、ステアリングシャフト4からの操舵トルクにより車輪2を操舵するための例えばラックアンドピニオン機構からなる操舵機構5と、ステアリングシャフト4および操舵機構5の間に設けられてこの間において回転を伝達するための軸継手としての中間軸6とを有している。
ステアリングシャフト4は、ステアリングコラム7の内部を挿通して、ステアリングコラム7により回転自在に支持されている。ステアリングコラム7はブラケット8を介して車体9に支持されている。ステアリングシャフト4の一方の端部にステアリングホイール3が連結されていて、回転自在に支持されている。ステアリングシャフト4の他方の端部に中間軸6が連結されている。
中間軸6は、動力伝達軸10と、中間軸6の一方の端部に設けられた自在継手11と、中間軸6の他方の端部に設けられた自在継手12とを有している。
操舵機構5は、入力軸としてのピニオン軸13と、自動車の左右方向X(直進方向と直交する方向である。)に延びる転舵軸としてのラック軸14と、ピニオン軸13およびラック軸14を支持するラックハウジング15とを有している。ピニオン軸13のピニオン歯13aと、ラック軸14のラック歯14aとが互いに噛み合っている。
ピニオン軸13は、ラックハウジング15に回動自在に支持されている。また、ラック軸14は、ラックハウジング15に直線往復動自在に支持されている。ラックハウジング15は、車体9に固定されている。ラック軸14が、後述するタイロッド28およびナックルアーム(図示せず)を介して対応する車輪2に連結されている。
ステアリングホイール3が操舵されると、その操舵トルクがステアリングシャフト4および中間軸6を介して操舵機構5に伝達される。回転がピニオン歯13aおよびラック歯14aによって、自動車の左右方向Xに沿ってのラック軸14の直線運動に変換される。これにより車輪2を操舵することができる。
ステアリング装置1は、操舵トルクに応じて操舵補助力を得られるようになっている。すなわち、ステアリング装置1は、操舵トルクを検出するトルクセンサ16と、制御部としてのECU(Electronic Control Unit :電子制御ユニット)17と、操舵補助用の電動モータ18と、歯車装置としての減速機19とを有している。
本実施形態では、電動モータ18および減速機19は、ステアリングコラム7に関連して設けられている。
ステアリングコラム7は、コラムチューブ20と、ハウジング21とを有している。ハウジング21が、トルクセンサ16を収容して支持し、電動モータ18を支持し、また、減速機19の一部を構成している。
ステアリングシャフト4は、入力軸22と、出力軸23と、トーションバー24とを有している。ステアリングシャフト4の軸方向下部が、入力軸22と、出力軸23とに分割されている。入力軸22および出力軸23は、トーションバー24を介して同一の軸線上で互いに連結されている。入力軸22は、ステアリングシャフト4の軸方向上部としての連結軸25を介して、ステアリングホイール3に連なっている。出力軸23は、中間軸6を介して、ピニオン軸13に連なっている。入力軸22に操舵トルクが入力されたときに、トーションバー24が弾性ねじり変形し、これにより、入力軸22および出力軸23が相対回転する。
トルクセンサ16は、ステアリングシャフト4のトーションバー24に関連して設けられ、トーションバー24を介する入力軸22および出力軸23間の相対回転変位量に基づいてトルクを検出する。トルク検出結果は、ECU17に与えられる。
ECU17は、上述のトルク検出結果や図示しない車速センサから与えられる車速検出結果等に基づいて、電動モータ18を制御する。
減速機19は、減速機構であり且つギヤ機構としてのウォームギヤ機構を有している。このウォームギヤ機構は、駆動ギヤとしてのウォーム軸26と、従動ギヤとしてのウォームホイール27とを有している。ウォーム軸26は、電動モータ18により駆動される。ウォーム軸26は、ウォームホイール27に噛み合っている。ウォームホイール27は、出力軸23に一体回転できるように互いに固定されている。
ステアリングホイール3が操作されると、操舵トルクがトルクセンサ16により検出され、トルク検出結果および車速検出結果等に応じて電動モータ18が操舵補助力を発生させる。操舵補助力は、減速機19を介してピニオン軸13に伝達され、ステアリングホイール3の動きとともに操舵機構5に伝わり、車輪2が操舵される。具体的には、電動モータ18の出力回転は、伝動装置としての減速機19を介してピニオン軸13に伝達され、その間、減速機19により減速される。ピニオン軸13に伝達された回転はラック軸14の直線運動に変換されて、操舵が補助される。
本実施形態のステアリング装置1は、センターテイクオフ型のステアリング装置として構成されている。すなわち、一対のタイロッド28が、車体9の左右方向Xに関しての中央位置9aから導出されている。
操舵機構5は、上述のピニオン軸13と、ラック軸14と、ラックハウジング15と、一対のタイロッド28と、一対のタイロッド28およびラック軸14を互いに連結する連結部29と、ダストカバー30とを有している。
各タイロッド28は、ラック軸14の直線変位を受け、これに伴なって車輪2を転舵させるための棒状の連結部材であり、ラック軸14と対応する車輪2とを互いに連結している。各タイロッド28の外端28aは、車輪2に連結されている。各タイロッド28の内端28bは、車体9の左右方向Xについての車体9の略中央位置に配置され、ラック軸14の軸長方向X1についてのラック軸14の中間部に連結されている。
図2は、図1の操舵機構5の要部の一部断面図であり、図3のII−II断面を示す。図3は、図2の III− III断面の一部断面図である。図4は、操舵機構5の要部の分解斜視図である。
図1および図2を参照して、ラック軸14は、その軸長方向X1の中間部に、連結部29を取り付けるための一対の取付部31を有している。各取付部31は、連結部29の後述するスペーサ44を位置決め状態で受ける凹部31aと、凹部31aの底31bに形成されたねじ孔31cとを有している。このねじ孔31cには、連結部29の後述する固定部材41がねじ込まれている。
ラックハウジング15は、ラック軸14を、当該ラック軸14の軸長方向X1に沿って摺動自在に支持している。
ラックハウジング15は、ピニオン軸13が収容されたギヤハウジング32と、ギヤハウジング32に連設された長尺の筒状の筒部33とを有している。筒部33の長手方向(ラックハウジング15の長手方向ともいう。)はラック軸14の軸長方向X1に平行に配置されている。筒部33の一方の端部が、ギヤハウジング32に固定されている。筒部33は、内部にラック軸14を収容し、ラック軸14を支持している。ラックハウジング15の長手方向に関しての筒部33の中間部は、長孔34を有している。
長孔34は、ラックハウジング15の長手方向に延びている。長孔34には、連結部29が通されている。ラック軸14が軸長方向X1に変位するのに伴なって、連結部29が移動できるように、連結部29の移動範囲に応じて長孔34が形成されている。
ダストカバー30は、一方向に延びる筒状をなしている。ダストカバー30が延びる方向(長手方向)が、ラックハウジング15の長手方向に平行に配置されている。ダストカバー30は、ラックハウジング15を周囲から取り囲むようにして、ラックハウジング15に被せられていて、ラックハウジング15の長手方向に関しての筒部33の中間部の全体を覆い、ラックハウジング15の長孔34を覆っている。なお、ダストカバー30は、少なくとも長孔34を覆っていればよい。
ダストカバー30は、ラックハウジング15の筒部33に固定された一対の固定部35と、連結部29に同行移動する可動部36と、可動部36および固定部35を接続し伸縮自在の一対の接続部37とを有している。これら各部35,36,37は、ダストカバー30の長手方向に並び、弾性部材としてのゴム部材により一体に形成されている。
固定部35は、ダストカバー30の長手方向についてのダストカバー30の両端部に配置されていて、筒状に形成されている。
接続部37は、ダストカバー30の長手方向について可動部36の両側に配置されていて、じゃばら状の筒状に形成され、伸縮自在なベローズを構成している。
可動部36は、ダストカバー30の長手方向についてのダストカバー30の中央部に配置されていて、筒状に形成されている。
図3と図4を参照して、可動部36は、断面円弧状をなす湾曲部36aと、湾曲部36aの両円弧端同士を互いに接続する平坦部36bとを有している。平坦部36bは、ラックハウジング15の長孔34を通して、ラック軸14の取付部31に対向し、長孔34を覆っている。平坦部36bは、可動部36の周方向の一部に設けられていて、可動部36の筒状の内側および外側に配置された互いに平行な一対の平面と、平坦部36bを内外に貫通する一対の孔36cとを有している。
一対の孔36cは、一対のタイロッド28に対応して設けられている。一対の孔36cは、互いに独立して形成され、ラック軸14の軸長方向X1に沿って所定距離を離して並んでいる。各孔36cは、円形に形成されている。孔36cは、タイロッド28およびラック軸14を互いに連結するために設けられ、連結部29の後述するスライダ38および固定部材41により貫通されている。
図2および図4を参照して、連結部29は、ラック軸14と一体に移動しつつラックハウジング15の長孔34の内周34aを摺動するスライダ38と、スライダ38に一対のタイロッド28を取り付けるための取付ブラケット39と、取付ブラケット39と一対のタイロッド28とを揺動自在にそれぞれ連結している一対の継手40と、取付ブラケット39およびスライダ38をラック軸14に固定している複数、例えば2つの固定部材41とを有している。タイロッド28の内端28bは、継手40、取付ブラケット39、スライダ38を介して、ラック軸14に連結されている。
継手40は、ボールと、このボールを受ける凹湾曲形状をなす受け部材とを有していて、ボールジョイントを構成している。
取付ブラケット39は、各タイロッド28の内端28bをラック軸14に取り付けるために設けられている。取付ブラケット39は、スライダ38に対向する基部39aと、基部39aから突出した腕部39bとを有している。
腕部39bは、ラック軸14から遠ざかる向きに、基部39aから延びている。腕部39bに、継手40が連結されている。
基部39aは、スライダ38に固定部材41により固定されている。基部39aは、当該基部39aを貫通した一対の挿通孔39cと、ダストカバー30に当接する平面状の当接部39dと、当接部39dから所定深さで窪んだ凹部39eとを有している。凹部39eは、円形をなしていて、内周と、底39fとを有している。凹部39eの底39fの中央に挿通孔39cが配置されている。挿通孔39cを固定部材41が挿通している。
固定部材41は、取付ブラケット39およびスライダ38を貫通してラック軸14に固定されている。固定部材41は、具体的には、ボルトであり、頭部41aと、雄ねじが形成された軸部41bとを有している。固定部材41の軸部41bの雄ねじが、ラック軸14の取付部31のねじ孔31cにねじ込まれている。固定部材41の頭部41aとラック軸14の取付部31の凹部31aの底31bとの間に、取付ブラケット39と、スライダ38とが挟持されている。
スライダ38は、ラック軸14と一体に移動できるようにこのラック軸14の取付部31に固定されている。スライダ38は、取付ブラケット39とラック軸14との間に介在し、これら両者14,39を連結する。スライダ38は、ダストカバー30の可動部36を、一体に移動可能に保持している。
スライダ38は、ラック軸14に固定状態で連結される第1の連結部38aと、取付ブラケット39に固定状態で連結される第2の連結部38bと、ハウジングの長孔34の内周34aに摺動自在に嵌合される摺接部38cと、取付ブラケット39に対向しダストカバー30を挟持状態で保持するための保持部38dと、固定部材41が挿通する挿通孔38eとを有している。
スライダ38は、主体部42と、2つの凸部43とを有している。2つの凸部43は、互いに同様に形成されている。
主体部42は、保持部38dよりもラック軸14寄りに配置されていて、ダストカバー30の可動部36の平坦部36bの内面よりも内側に配置されていて、一方向に長く形成されている。主体部42の長手方向が、ラック軸14の軸長方向X1に平行に配置されている。主体部42は、上述の第1の連結部38aと、摺接部38cと、保持部38dとを有している。
凸部43は、スライダ38において保持部38dよりも先端側にある部分により構成されていて、ダストカバー30の可動部36の平坦部36bの内面よりも外側に配置されていて、ラック軸14の軸長方向X1に直角に交差する方向に主体部42から突出している。凸部43は、第2の連結部38bを有している。凸部43は、円柱形状をなしている。この円柱の軸線が、ラック軸14の軸長方向X1に直角に交差する方向に延びている。凸部43の先端部が、取付ブラケット39の基部39aの凹部39eに嵌合している。
具体的には、スライダ38は、各タイロッド28に対応する一対のスペーサ44と、一対のスペーサ44を互いに連結する連結部材45とを有している。一対のスペーサ44と、連結部材45とは、互いに別体で形成されていて、組み合わされることにより、スライダ38を構成している。
スペーサ44は、ラックハウジング15内にあるラック軸14と、ラックハウジング15外にある取付ブラケット39の基部39aとを、互いに離隔させた状態で、互いに一体に移動できるように連結している。スペーサ44は、ラック軸14寄りに配置された相対的に大径の第1の部分44aと、第1の部分44aよりも取付ブラケット39寄りに配置された相対的に小径の第2の部分44bとを有している。第1の部分44aと第2の部分44bとは、一体に形成されている。第1および第2の部分44a,44bを挿通孔38eが貫通している。
第1の部分44aは、第1の連結部38aを有している。第1の部分44aは、ラック軸14と連結部材45とを、互いに近接する方向に位置決めしつつ、固定部材41の軸線の回りに互いに回り止めしている。
第2の部分44bは、第2の連結部38bを有している。第2の部分44bの外周面は、円筒面に形成されている。第1の部分44aとは反対側にある第2の部分44bの端部は、取付ブラケット39の凹部39eに嵌まってその底39fに当接している。
連結部材45は、一対のスペーサ44をそれぞれ保持する一対の環状部45bと、一対の環状部45bを互いに連結する接続部45cとを有している。各環状部45bは、挿通孔45aを有している。各挿通孔45aには、対応する凸部43としてのスペーサ44の第2の部分44bの先端部が挿通している。連結部材45は、摺接部38cと、保持部38dとを有している。
スライダ38に設けられた凸部43がダストカバー30の可動部36の平坦部36bの孔36cを挿通する状態で、凸部43の頂部としての第2の連結部38bが取付ブラケット39に設けられた凹部39eの底39fに直接突き当てられている。ダストカバー30の孔36cの周縁36dは、凸部43の周囲で取付ブラケット39の基部39aの当接部39dとスライダ38の連結部材45の保持部38dとの間に挟持されていて、これにより、周縁36dは、弾性圧縮変形して、当接部39dおよび保持部38dに密着している。また、凸部43の突出量は、非拘束状態の周縁36dの厚み寸法よりも大きくされている。
本実施形態では、ラック軸14の直線変位を受けて車輪2を転舵させるための一対のタイロッド28を車体9の左右方向Xの略中央位置9aから取り出すようにしたセンタテイクオフ型パワーステアリング装置において、上記ラック軸14を軸長方向X1に摺動可能に支持し、長手方向(左右方向Xに平行である)に延びる長孔34を有するラックハウジング15と、ラックハウジング15に被せられ、少なくとも上記長孔34を覆う筒状のダストカバー30と、各タイロッド28の内端28bをラック軸14に取り付けるための取付ブラケット39と、取付ブラケット39とラック軸14との間に介在し、上記長孔34の内周34aを摺動するスライダ38と、取付ブラケット39およびスライダ38を貫通してラック軸14に固定された固定部材41とを備えている。スライダ38に設けられた凸部43がダストカバー30の孔36cを挿通する状態で、凸部43の頂部としての第2の連結部38bが取付ブラケット39に設けられた凹部39eの底39fに直接突き当てられている。ダストカバー30の孔36cの周縁36dは、上記凸部43の周囲で取付ブラケット39とスライダ38との間に挟持されている。
本実施形態によれば、凸部43の突出量は、凹部39eがない場合に比べて大きいので、組立途中でダストカバー30が凸部43から外れ難くなる。その結果、外れたダストカバー30が凸部43に乗り上げること、および乗り上げた状態で固定部材41が取り付けられダストカバー30が噛み込むことが抑制され、ひいては、ダストカバー30の破損を防止でき、さらにこの破損に起因した異物の侵入、および噛み込んだダストカバー30がへたり固定部材41が緩んだり破損することを防止することができる。
また、本実施形態では、スライダ38は、各タイロッド28に対応する一対のスペーサ44と、一対のスペーサ44を互いに連結し、ラックハウジング15の長孔34の内周34aを摺動する連結部材45とを含むようにしている。この場合、スライダ38を簡素な構造で部品点数が少なくて実用的に構成することができる。
また、本実施形態では、ダストカバー30の孔36cの周縁36dは、凸部43の周囲で取付ブラケット39と連結部材45との間に挟持されている。この場合、ダストカバー30は、連結部材45とスペーサ44との間を封止できるので、異物の侵入をより一層確実に防止することができる。
また、凸部43は、各スペーサ44に設けられ、連結部材45は、各スペーサ44の凸部43を挿通させる一対の挿通孔45aを有し、各スペーサ44の凸部43は、連結部材45の対応する挿通孔45aを通して連結部材45から突出している。この場合、ダストカバー30は、連結部材45とスペーサ44との間を確実に封止できるので、異物の侵入をより一層確実に防止することができる。
また、本実施形態について、以下のような変形例を考えることができる。以下の説明では、上述の実施形態と異なる点を中心に説明し、同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
例えば、上述のステアリング装置1は、操舵補助力を得る駆動源として電動モータを用いていたが、液圧アクチュエータとしての油圧パワーシリンダを利用してもよい。また、操舵補助力を得るための駆動源を、ステアリングコラム7の他、ラックハウジング15に設けてもよい。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
本発明の一実施形態のステアリング装置の概略構成を示す模式図である。 図1の操舵機構の要部の一部断面図であり、図3のII−II断面を示す。 図2の III− III断面の一部断面図である。 図1の操舵機構の要部の分解斜視図である。
符号の説明
1…ステアリング装置、2…車輪、9…車体、9a…中央位置、14…ラック軸、15…ラックハウジング、28…タイロッド、28b…(タイロッドの)内端、30…ダストカバー、34…長孔、34a…(長孔の)内周、36c…(ダストカバーの)孔、36d…(ダストカバーの孔の)周縁、38…スライダ、38b…第2の連結部(凸部の頂部)、39…取付ブラケット、39e…(取付ブラケットの)凹部、39f…(取付ブラケットの凹部の)底、41…固定部材、43…凸部、44…スペーサ、45…連結部材、45a…挿通孔、X…車体の左右方向(ラックハウジングの長手方向)、X1…軸長方向

Claims (4)

  1. ラック軸の直線変位を受けて車輪を転舵させるための一対のタイロッドを車体の左右方向の略中央位置から取り出すようにしたセンタテイクオフ型パワーステアリング装置において、
    上記ラック軸を軸長方向に摺動可能に支持し、長手方向に延びる長孔を有するラックハウジングと、
    ラックハウジングに被せられ、少なくとも上記長孔を覆う筒状のダストカバーと、
    各タイロッドの内端をラック軸に取り付けるための取付ブラケットと、
    取付ブラケットとラック軸との間に介在し、上記長孔の内周を摺動するスライダと、
    取付ブラケットおよびスライダを貫通してラック軸に固定された固定部材とを備え、
    スライダに設けられた凸部がダストカバーの孔を挿通する状態で、凸部の頂部が取付ブラケットに設けられた凹部の底に直接突き当てられており、
    ダストカバーの孔の周縁は、上記凸部の周囲で取付ブラケットとスライダとの間に挟持されていることを特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項1において、上記スライダは、各タイロッドに対応する一対のスペーサと、一対のスペーサを互いに連結し、ラックハウジングの上記長孔の内周を摺動する連結部材とを含むことを特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項2において、ダストカバーの上記孔の周縁は、上記凸部の周囲で取付ブラケットと連結部材との間に挟持されていることを特徴とするステアリング装置。
  4. 請求項3において、
    上記凸部は、各スペーサに設けられ、
    上記連結部材は、各スペーサの凸部を挿通させる一対の挿通孔を有し、
    各スペーサの凸部は、連結部材の対応する挿通孔を通して連結部材から突出していることを特徴とするステアリング装置。
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