JP2008265465A - ステアリング装置のタイロッド取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 タイロッドの内方端に設けられた左右一対のボールボールの中心間距離と、このボールとラック軸間距離とを短縮して、タイロッドの取付構造の小型化と、ステアリングの応答性および操縦安定性の向上と、取付作業が容易となるタイロッド取付構造を提供する。
【解決手段】 タイロッド5,5の内方端に設けられたボールジョイント6,6は、ボールハウジング6a,6aと、ボール軸6b,6bとを有し、このボール軸6b,6bは、ボール部6c,6cと、工具係合部6d,6dと、取付ねじ6e,6eとを有している。タイロッド5,5とラック軸4との連結では、このボールジョイント6,6の取付ねじ6e,6eがラック軸4に直接螺合され、連結部材を介さない取付構造とする。
【選択図】 図2
【解決手段】 タイロッド5,5の内方端に設けられたボールジョイント6,6は、ボールハウジング6a,6aと、ボール軸6b,6bとを有し、このボール軸6b,6bは、ボール部6c,6cと、工具係合部6d,6dと、取付ねじ6e,6eとを有している。タイロッド5,5とラック軸4との連結では、このボールジョイント6,6の取付ねじ6e,6eがラック軸4に直接螺合され、連結部材を介さない取付構造とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、センターテイクオフ型ステアリング装置におけるタイロッドの取付構造に関する。
自動車のステアリング装置の一形式として、ラックアンドピニオン機構のステアリング装置がある。ラックアンドピニオン機構のステアリング装置では、舵輪(ステアリングホイール)がピニオンに連動連結され、このピニオンが車両左右方向に延設されたラックの中途部に噛合されている。これによって、ラックアンドピニオン機構のステアリング装置は、舵輪の回転操作をラックの車両左右方向の左右動に変換し、このラックの左右動を操向車輪に伝えて舵取りを行うことができる。
このようなラックアンドピニオン機構のステアリング装置は、更に、左右の操向車輪に舵角を与えるための左右一対のタイロッドをラック軸の両端部に各別に連結するエンドテイクオフ型と、左右一対のタイロッドをラック軸の中途部に一括して連結するセンターテイクオフ型とに大別される。
センターテイクオフ型のステアリング装置では、エンドテイクオフ型と比べて左右の操向車輪に至るタイロッドの長さが長くなり、タイロッドの車両左右方向に対する傾斜角度(図2のθ:以下、単に傾斜角度という。)が小さくなる。
センターテイクオフ型のステアリング装置では、エンドテイクオフ型と比べて左右の操向車輪に至るタイロッドの長さが長くなり、タイロッドの車両左右方向に対する傾斜角度(図2のθ:以下、単に傾斜角度という。)が小さくなる。
このようにセンターテイクオフ型のステアリング装置では、タイロッドの傾斜角度がより小さくなるので、タイロッドの移動方向が車両の左右方向に近づき、ラック軸の車両左右方向の左右動をより効率的に操向車輪に伝えることができる。これによって、舵輪の回転操作に対する応答性が向上され、かつ操縦安定性が高められる。また、ラック軸およびこれを支承するラックハウジングの長さは短くすることができる。更に、ラックハウジングと車輪との相対的な位置関係では、設定の自由度が大きいという利点も有している。
また、センターテイクオフ型のステアリング装置では、タイロッドの長さが長くなるので、サスペンションのストロークによる上下方向の車輪の動きに伴う当該車輪の整列状態(ホイールアライメント)の変化が小さくなる。これによって、操縦安定性や車両の高速安定性が高められる。
また、センターテイクオフ型のステアリング装置では、タイロッドの長さが長くなるので、サスペンションのストロークによる上下方向の車輪の動きに伴う当該車輪の整列状態(ホイールアライメント)の変化が小さくなる。これによって、操縦安定性や車両の高速安定性が高められる。
かかるセンターテイクオフ型のステアリング装置における左右一対のタイロッドの取付構造として、それらのタイロッドのボールジョイントを単一の取付ブラケットを介してラックに取り付けるようにしたものがある。図8は、この従来のタイロッドの取付構造を示している。
図8に示すように、この従来の取付構造は、車両の左右方向に延びるラックハウジング2と、このラックハウジング2内に左右方向に移動自在に収納されたラック軸4と、このラック軸4の長手方向中途部に取り付けられた取付ブラケット33と、左右一対のタイロッド31,31と、この左右一対のタイロッド31,31の内方端にそれぞれ設けられたボールジョイント32,32とを備えている。
取付ブラケット33は、ラック軸4に装着される取付基部33bと、中央部にラックハウジング2の径外方向に突出する取付突部33aとを備えている。
ボールジョイント32,32は、ボールハウジング32a,32aの先端面からラック軸4の長手方向に延び一体に突設する工具係合部32c,32cと取付ねじ32d,32dとを備えている。
ボールジョイント32,32は、ボールハウジング32a,32aの先端面からラック軸4の長手方向に延び一体に突設する工具係合部32c,32cと取付ねじ32d,32dとを備えている。
ボールハウジング32a,32aの取付ねじ32d,32dが取付ブラケット33の取付突部33aの左右両側面にそれぞれねじ込まれ、ボールハウジング32a,32aが取付ブラケット33に取り付けられている。
また、取付ブラケット33の取付基部33bを前記ラックハウジング2の径外側から径内側に向かって貫通するボルト34,34がラック軸に螺合され、取付ブラケット33がラック軸4に取り付けられている。
このようにして、ボールハウジング32a,32aが取付ブラケット33を介してラック軸4に連結されている(特許文献1参照)。
また、取付ブラケット33の取付基部33bを前記ラックハウジング2の径外側から径内側に向かって貫通するボルト34,34がラック軸に螺合され、取付ブラケット33がラック軸4に取り付けられている。
このようにして、ボールハウジング32a,32aが取付ブラケット33を介してラック軸4に連結されている(特許文献1参照)。
上記従来のタイロッド取付構造では、ボールハウジング32a,32aの先端面に設けられた取付ねじ32d,32dが取付ブラケット33の取付突部33aの左右両側面にねじ込まれているので、図8に示す取付完了状態において、ボールジョイント32,32のボール32b,32bの中心間距離(図8のB)には、ラック軸4の長手方向の長さとなる取付ブラケット33の取付突部33aの幅とボールハウジング32a,32aの工具係合部32c,32cの長さとが必ず含まれることになるので、当該中心間距離の短縮化に限界がある。
また、取付ブラケット33とラック軸4との取り付けでは、この取付ブラケット33の取付基部33bを貫通するボルト34,34がラック軸4に螺合されているので、図8に示す取付完了状態において、ボールジョイント32,32のボール32b,32bとラック軸4間の距離(図8のA)には、ラックハウジング2の径外側から径内側に向かう方向の長さとなる取付ブラケット33の取付基部33bの厚さが必ず含まれることになるので、当該距離の短縮化に限界がある。
この従来のタイロッドの取付構造では、取付ブラケット33の取付突部33aの左右両側面に対してボールハウジング32a,32aの取付ねじ32d,32dをそれぞれねじ込む作業と、取付ブラケット33の取付基部33bに対してボルト34,34を貫通させてラック軸4にねじ込む作業とが必要となる。
このため、ボールハウジング32a,32aとラック軸4を連結するための作業が多くなっており、作業スペースが狭い車体内でのタイロッドの組み付け作業が煩雑化するという欠点もある。
このため、ボールハウジング32a,32aとラック軸4を連結するための作業が多くなっており、作業スペースが狭い車体内でのタイロッドの組み付け作業が煩雑化するという欠点もある。
本発明は、このような実情に鑑み、ボールジョイントのボールの中心間距離と、ボールジョイントのボールとラック軸間距離とをより短縮化することで、タイロッドの取付構造を小型化でき、かつステアリングの応答性を更に向上でき、車体内でのタイロッドの組み付け作業を容易に行えるセンターテイクオフ型ステアリング装置のタイロッドの取付構造を提供することを目的とする。
本発明は、センターテイクオフ型ステアリング装置におけるタイロッド取付構造において、車両の左右方向に延びるラックハウジングと、このハウジング内に左右方向に移動自在に収納されたラックと、左右一対のタイロッドの内方端にそれぞれ設けられたボールジョイントと、この左右一対のボールジョイントに設けられた取付ねじとを備え、この左右一対の取付ねじを前記ラックに直接螺合させることにより前記左右一対のボールジョイントが前記ラックに締結されていることを特徴とする。
本発明によれば、前記左右一対のボールジョイントが前記ラックに直接締結されているので、当該締結において取付ブラケットが介在しなくなる。
このため、前記取付ブラケットが不要な分だけ、前記左右一対のボールジョイントのボールの中心間距離と、前記左右一対のボールジョイントのボールとラック間距離とを従来構造よりも更に短縮化することができる。
また、本発明によれば、前記左右一対のボールジョイントの取付ねじが前記ラックに直接取り付けられているので、前記左右一対のボールジョイントの取付ねじと前記取付ブラケットの取付突部の取り付けと、前記取付ブラケットの取付基部と前記ラックの取り付けとを必要とする従来構造に比べて、タイロッドの組み付け作業が容易になる。
このため、前記取付ブラケットが不要な分だけ、前記左右一対のボールジョイントのボールの中心間距離と、前記左右一対のボールジョイントのボールとラック間距離とを従来構造よりも更に短縮化することができる。
また、本発明によれば、前記左右一対のボールジョイントの取付ねじが前記ラックに直接取り付けられているので、前記左右一対のボールジョイントの取付ねじと前記取付ブラケットの取付突部の取り付けと、前記取付ブラケットの取付基部と前記ラックの取り付けとを必要とする従来構造に比べて、タイロッドの組み付け作業が容易になる。
上記のタイロッド取付構造において、前記左右一対の取付ねじに、当該取付ねじの緩み止め用のナットを螺合させているのが好ましい。
この場合、前記左右一対の取付ねじに対する前記ナットの締め付けによって、前記左右一対の取付ねじの軸力を増加でき、取付ねじの緩み止めが達成される。
また、上記のタイロッド取付構造において、前記左右一対の取付ねじは、ねじ込み時の位置決めとなるつば部を有するのが好ましい。
この場合、前記つば部が前記左右一対の取付ねじのねじ込みの位置決め用ストッパーとなる。そして、前記つば部の端面に生じる摩擦によって、左右一対のボールジョイントの取付ねじと前記ラックとの締結の緩みが防止できる。
この場合、前記左右一対の取付ねじに対する前記ナットの締め付けによって、前記左右一対の取付ねじの軸力を増加でき、取付ねじの緩み止めが達成される。
また、上記のタイロッド取付構造において、前記左右一対の取付ねじは、ねじ込み時の位置決めとなるつば部を有するのが好ましい。
この場合、前記つば部が前記左右一対の取付ねじのねじ込みの位置決め用ストッパーとなる。そして、前記つば部の端面に生じる摩擦によって、左右一対のボールジョイントの取付ねじと前記ラックとの締結の緩みが防止できる。
以上の通り、本発明によれば、センターテイクオフ型ステアリング装置において、左右一対のタイロッドの内方端に設けられたボールジョイントのボールの中心間距離と、このボールとラック軸間距離とが従来構造よりも短縮化できるので、タイロッドの取付構造を小型化でき、ステアリングの応答性をより向上できるとともに、車体内でのタイロッドの組み付け作業が容易になる。
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態(第1実施形態)を説明する。図1は、本実施形態に係る取付構造を備えたセンターテイクオフ型ステアリング装置の要部を示す一部破断正面図であり、図2は、図1の要部拡大図である。また、図3は、図2のE−E線断面図であり、図4は、図2の車両前後方向の前から見た(図2のD方向)側面図である。
図1において、本実施形態のステアリング装置1は、車両の左右方向に延設されたラックハウジング2と、ラックハウジング2に連結されたピニオンハウジング3と、ラックハウジング2に支持され軸方向に左右動自在なラック軸(ラック)4と、ラック軸4と連動され操行車輪に舵角を与える左右一対のタイロッド5,5と、ラック軸4の左右動にアシスト力を与える電動モータ10と、伸縮自在なダストブーツ8とを備えている。
図1において、本実施形態のステアリング装置1は、車両の左右方向に延設されたラックハウジング2と、ラックハウジング2に連結されたピニオンハウジング3と、ラックハウジング2に支持され軸方向に左右動自在なラック軸(ラック)4と、ラック軸4と連動され操行車輪に舵角を与える左右一対のタイロッド5,5と、ラック軸4の左右動にアシスト力を与える電動モータ10と、伸縮自在なダストブーツ8とを備えている。
ラックハウジング2の内部には、ラック軸4が収容されており、ラックハウジング2は伸縮自在なダストブーツ8に覆われている。
ピニオンハウジング3の内部には、舵輪の回転の入力軸となるピニオン軸9が挿通され、操舵トルクを検出するトルクセンサ11と、図示していないが、舵輪の回転操作をラック軸4の左右動に変換するピニオン軸9とラック軸4との噛合部とが収容されている。
トルクセンサ11は、ピニオン軸9の途中に設けられたトーションバー(図示せず)のねじれ量に基づいた操舵トルクの検出と、この検出結果に応じた信号を電子制御ユニット(図示せず)に伝達し、この電子制御ユニットが図示しない車速センサ等の信号に応じて電動モータ10を駆動する。
ピニオンハウジング3の内部には、舵輪の回転の入力軸となるピニオン軸9が挿通され、操舵トルクを検出するトルクセンサ11と、図示していないが、舵輪の回転操作をラック軸4の左右動に変換するピニオン軸9とラック軸4との噛合部とが収容されている。
トルクセンサ11は、ピニオン軸9の途中に設けられたトーションバー(図示せず)のねじれ量に基づいた操舵トルクの検出と、この検出結果に応じた信号を電子制御ユニット(図示せず)に伝達し、この電子制御ユニットが図示しない車速センサ等の信号に応じて電動モータ10を駆動する。
電動モータ10は、ピニオンハウジング3と一体に構成されており、ピニオンハウジング3よりも更に車両左右方向の車両中央寄りに位置している。この電動モータ10は、前記電子制御ユニットの信号を受けて駆動され、ラック軸4の左右動をアシストしている。
ダストブーツ8は、ラック軸4の左右動の可動域を含む領域において、ラックハウジング2を覆う蛇腹状のカバーよりなる。
左右一対のタイロッド5,5は、各内方端にボールジョイント6,6を設けており、このボールジョイント6,6がラック軸4に直接連結されている。
図1は、車両が直進走行している状態のステアリング装置1を示しており、このとき、左右一対のタイロッド5,5の内方端に設けられたボールジョイント6,6は車両左右方向の車両中央位置にある。
ダストブーツ8は、ラック軸4の左右動の可動域を含む領域において、ラックハウジング2を覆う蛇腹状のカバーよりなる。
左右一対のタイロッド5,5は、各内方端にボールジョイント6,6を設けており、このボールジョイント6,6がラック軸4に直接連結されている。
図1は、車両が直進走行している状態のステアリング装置1を示しており、このとき、左右一対のタイロッド5,5の内方端に設けられたボールジョイント6,6は車両左右方向の車両中央位置にある。
図2および図3に示すように、タイロッド5,5の内方端に設けられたボールジョイント6,6は、ボールハウジング6a,6aとボール軸6b,6bとを備えており、ボール軸6b,6bは、ボール部6c,6cと、このボール部6c,6cから一体に突設された工具係合部6d,6dと取付ねじ6e,6eとを有している。
ボール部6c,6cはボールハウジング6a,6aに離脱不能でかつ回転可能に挿入されており、ボールハウジング6a,6aはボール部6c,6cに揺動自在に支持されている。
ボールハウジング6a,6aのボール部6c,6cの挿入口は、ボール部6c,6cを挿通させる挿通孔を有する樹脂製のカバー15,15で覆われている。
ボール部6c,6cはボールハウジング6a,6aに離脱不能でかつ回転可能に挿入されており、ボールハウジング6a,6aはボール部6c,6cに揺動自在に支持されている。
ボールハウジング6a,6aのボール部6c,6cの挿入口は、ボール部6c,6cを挿通させる挿通孔を有する樹脂製のカバー15,15で覆われている。
樹脂製のカバー15,15は、ほこりや塵等の異物の侵入を防ぎ、ボールハウジング6a,6aの揺動にも伸縮自在に対応可能となっている。
ラックハウジング2には、ラック軸4の移動方向に長い長孔よりなるスライド孔2aが形成されている。このスライド孔2aに、ラック軸4の移動のガイドとなるスペーサ12が摺動自在に嵌合しており、このスペーサ12は前記ダストブーツ8の内側に位置している。
ダストブーツ8の表面側には保持板13が当接している。この保持板13と上記スペーサ12はともに取付ねじ6e,6eに貫通されており、後述するナット14の締め付け力により、ダストブーツ8の周壁の一部が保持板13とスペーサ12の間で挟まれている。このため、ダストブーツ8は、ラック軸4の左右動に連動して左右に伸縮するようになっている。
ラックハウジング2には、ラック軸4の移動方向に長い長孔よりなるスライド孔2aが形成されている。このスライド孔2aに、ラック軸4の移動のガイドとなるスペーサ12が摺動自在に嵌合しており、このスペーサ12は前記ダストブーツ8の内側に位置している。
ダストブーツ8の表面側には保持板13が当接している。この保持板13と上記スペーサ12はともに取付ねじ6e,6eに貫通されており、後述するナット14の締め付け力により、ダストブーツ8の周壁の一部が保持板13とスペーサ12の間で挟まれている。このため、ダストブーツ8は、ラック軸4の左右動に連動して左右に伸縮するようになっている。
取付ねじ6e,6eは、ラックハウジング2の径外側から径内側に向かって、上記保持板13、ダストブーツ8及びスペーサ12をこの順で貫通し、ラック軸4に螺合されている。
上記ナット14,14は、取付ねじ6e,6eにおける保持板13と工具係合部6dの間の部分に螺合されており、このナット14,14を保持板13の表面に当接させて締め付けることにより、取付ねじ6e,6eがラック軸4に締結されている。
上記ナット14,14は、取付ねじ6e,6eにおける保持板13と工具係合部6dの間の部分に螺合されており、このナット14,14を保持板13の表面に当接させて締め付けることにより、取付ねじ6e,6eがラック軸4に締結されている。
上記構成を有する本実施形態のステアリング装置1によれば、左右一対のボールジョイント6,6の取付ねじ6e,6eをラック軸4に直接締結するようにしたので、ボールジョイント6,6のボール部6c,6cの中心間およびボールジョイント6,6のボール部6c,6cとラック軸4間において、取付ブラケットの介在が不要となり、ボールジョイント6,6のボール部6c,6cの中心間距離およびボールジョイント6,6のボール部6c,6cとラック軸4間距離が短縮できる。
また、取付ねじ6e,6eにナット14,14を螺合するようにしたので、取付ねじ6e,6eに対するナット14,14の締め付けによって、取付ねじ6e,6eの軸力が増加され、取付ねじ6e,6eとラック軸4が締結し、かつ当該締結の緩みが防止できる。
また、取付ねじ6e,6eにナット14,14を螺合するようにしたので、取付ねじ6e,6eに対するナット14,14の締め付けによって、取付ねじ6e,6eの軸力が増加され、取付ねじ6e,6eとラック軸4が締結し、かつ当該締結の緩みが防止できる。
このように、左右一対のボールジョイント6,6の取付ねじ6e,6eがラック軸4に直接取り付けられているので、取付ブラケットを介して左右一対のボールジョイント6,6の取付ねじ6e,6eがラック軸4に連結されるのと比べて、タイロッドの組み付け作業が容易になる。
図4は、図2に示すタイロッド取付構造を車両前後方向の前から見た側面図である。左右一対のボールジョイント6,6の間には、取付ブラケットが非介在であることがより良く図示されている。
図4は、図2に示すタイロッド取付構造を車両前後方向の前から見た側面図である。左右一対のボールジョイント6,6の間には、取付ブラケットが非介在であることがより良く図示されている。
図5および図6は、本発明の第2実施形態を示している。本実施形態では、取付ねじ6e,6eにねじ込み時の位置決めとなるつば部17,17を有しており、この取付ねじ6e,6eをラック軸4に螺合させることにより左右一対のボールジョイント6,6がラック軸4に締結されている。
すなわち、第1実施形態における左右一対のボールジョイント6,6の取付ねじ6e,6eは、ナット14,14を螺合しているのに対して、本実施形態においては、図5および図6に示すように、取付ねじ6e,6eはつば部17,17を有する。
すなわち、第1実施形態における左右一対のボールジョイント6,6の取付ねじ6e,6eは、ナット14,14を螺合しているのに対して、本実施形態においては、図5および図6に示すように、取付ねじ6e,6eはつば部17,17を有する。
本実施形態のタイロッド取付構造では、つば部17,17が取付ねじ6e,6eのねじ込みの位置決め用ストッパーとなり、保持板13に当接されたつば部17,17の各端面に摩擦が生じるので、当該摩擦によって、取付ねじ6e,6eとラック軸4と締結の緩みが防止できる。また、つば部17,17が保持板13を押圧することで、ダストブーツ8の周壁の一部が保持板13とスペーサ12の間で挟まれる。
このように、本実施形態のタイロッド取付構造では、つば部17,17を有した取付ねじ6e,6eがラック軸4に螺合されているので、取付ねじ6e,6eのねじ込み作業を行うだけで当該取付ねじ6e,6eをラック軸4に取り付けることができる。このため、ナット16,16のねじ込み作業とを必要とする第1実施形態と比べて、タイロッドの組み付けが容易にできる。更に、このとき、第1実施形態と比べて、タイロッドの組み付けの部品点数が削減され、部品の管理が容易にできる。
その他の点については、第1実施形態と異なるところは無いので詳細な説明は省略する。
その他の点については、第1実施形態と異なるところは無いので詳細な説明は省略する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものでは無い。
例えば、第1実施形態および第2実施形態では、左右一対の取付ねじ6e,6eがラック軸4を非貫通となる構成を説明したが、図7に示すように、左右一対の取付ねじ6e,6eがラック軸4を貫通していてもよい。もっとも、この場合には、取付ねじ6e,6eの貫通端部にナット16を螺合させる必要があるので、取付ねじ6e,6eの取付作業が複雑になり、ラックハウジング2の内径をより大きくする必要がある。従って、取付ねじ6e,6eが非貫通である第1及び第2実施形態の方が好ましい。
このように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
例えば、第1実施形態および第2実施形態では、左右一対の取付ねじ6e,6eがラック軸4を非貫通となる構成を説明したが、図7に示すように、左右一対の取付ねじ6e,6eがラック軸4を貫通していてもよい。もっとも、この場合には、取付ねじ6e,6eの貫通端部にナット16を螺合させる必要があるので、取付ねじ6e,6eの取付作業が複雑になり、ラックハウジング2の内径をより大きくする必要がある。従って、取付ねじ6e,6eが非貫通である第1及び第2実施形態の方が好ましい。
このように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
1 ステアリング装置
2 ラックハウジング
3 ピニオンハウジング
4 ラック軸(ラック)
5 タイロッド
6 ボールジョイント
8 ダストブーツ
9 ピニオン軸
10 電動モーター
11 トルクセンサ
12 スペーサー
13 保持板
14 ナット
15 樹脂性カバー
16 ナット
17 つば
31 タイロッド
32 ボールジョイント
33 取付ブラケット
34 ボルト
A ボールジョイントのボールとラック軸間
B ボールジョイントのボールの中心間
C 車両の左右方向の中央位置
D 車両前後方向で、前から見た方向
2 ラックハウジング
3 ピニオンハウジング
4 ラック軸(ラック)
5 タイロッド
6 ボールジョイント
8 ダストブーツ
9 ピニオン軸
10 電動モーター
11 トルクセンサ
12 スペーサー
13 保持板
14 ナット
15 樹脂性カバー
16 ナット
17 つば
31 タイロッド
32 ボールジョイント
33 取付ブラケット
34 ボルト
A ボールジョイントのボールとラック軸間
B ボールジョイントのボールの中心間
C 車両の左右方向の中央位置
D 車両前後方向で、前から見た方向
Claims (3)
- 車両の左右方向に延びるラックハウジングと、このハウジング内に左右方向に移動自在に収納されたラックと、左右一対のタイロッドの内方端にそれぞれ設けられたボールジョイントと、この左右一対のボールジョイントに設けられた取付ねじとを備え、この取付ねじを前記ラックに直接螺合させることにより前記左右一対のボールジョイントが当該ラックに締結されていることを特徴とするセンターテイクオフ型ステアリング装置におけるタイロッド取付構造。
- 前記左右一対の取付ねじに、当該取付ねじの緩み止め用のナットを螺合させていることを特徴とする請求項1記載のタイロッド取付構造。
- 前記左右一対の取付ねじは、ねじ込み時の位置決めとなるつば部を有することを特徴とする請求項1記載のタイロッド取付構造。
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---|---|---|---|
JP2007109501A JP2008265465A (ja) | 2007-04-18 | 2007-04-18 | ステアリング装置のタイロッド取付構造 |
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2007
- 2007-04-18 JP JP2007109501A patent/JP2008265465A/ja active Pending
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