JP2016215819A - ステアリングコラム装置 - Google Patents

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【課題】チルトスプリングを廃止しても、自重による落下方向への移動を抑制することが可能なステアリングコラム装置を提供する。【解決手段】テアリングコラム装置1は、ステアリングホイール100が端部に連結されたステアリングシャフト2を回転可能に支持するステアリングコラム3と、車体9に固定されたロア固定ブラケット82に揺動可能に連結されたハウジング5を介してステアリングコラム3をチルト回転可能に支持するチルト支持機構6とを備え、チルト支持機構6は、ハウジング5とロア固定ブラケット82との間に介在する介在部材64を有し、介在部材64はチルト回転時に生じる回転モーメントを低減する弾性力を発生させる。【選択図】図2

Description

本発明は、ステアリングコラム装置に関する。
従来、ステアリングホイールが端部に固定されたステアリングシャフトと、ステアリングシャフトを回転可能に支持するステアリングコラムとを備え、ステアリングホイールの上下方向の位置調整(チルト調整)及び前後方向の位置調整(テレスコピック調整)が可能なステアリングコラム装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のステアリングコラム装置は、ステアリングコラムに固定されたコラム側ブラケットと、コラム側ブラケットを挟んで対向する一対の側板を有して車体に固定された車体側ブラケットと、コラム側ブラケットを車体側ブラケットの一対の側板に締め付けて固定するロック機構と、車体側ブラケットとコラム側ブラケットとの間に配置されたチルトスプリングとを備えている。
ステアリングコラムは前後方向に伸縮自在なコラムチューブを有し、コラムチューブは、それぞれが軸方向に沿って相対移動可能なインナチューブ及びアウタチューブを有している。コラムチューブは、インナチューブ及びアウタチューブが軸方向に摺動することにより、前後方向に伸縮自在に構成されている。チルト調整時には、ステアリングコラム装置の車両前方側の端部に設けられたチルト中心軸回りにステアリングコラムが回動する。また、テレスコピック調整時には、インナチューブとアウタチューブとの相対移動によってステアリングホイールが車両の前後方向に移動する。
チルトスプリングは、ステアリングコラムを常時上方側へ付勢している。これにより、ロック機構のロック状態が解除されてステアリングコラムが車体側ブラケットに対してフリーになったときに、ステアリングコラムが自重によって落下方向へ移動することが防止されている。
特開2011−245922号公報
しかし、特許文献1に記載されたステアリングコラム装置では、チルトスプリングの付勢力がコラムチューブにおけるインナチューブとアウタチューブとの摺動部に作用するため、コラムチューブに対するこじり力が発生する。これにより、コラムチューブを伸縮させるときのインナチューブとアウタチューブとの間の摺動抵抗が増大し、テレスコピック調整時における操作性を悪化させるおそれがある。また、上記したステアリングコラム装置を車両へ搭載する際には、チルトスプリングを設置するためのスペースが必要となるため、これが搭載性向上の妨げとなることがある。
これらの問題は、例えばチルトスプリングを廃止することにより解決し得るが、チルトスプリングを単に廃止した場合には、ロック機構を解除したときに、自重によってステアリングコラム装置がステアリングホイールと共に落下方向に移動してしまい、運転者自身がステアリングホイールを十分に支えていないと、ステアリングコラム装置又はステアリングホイールが運転者の膝等に当たってしまうおそれがある。
そこで、本発明は、チルトスプリングを廃止しても、自重による落下方向への移動を抑制することが可能なステアリングコラム装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、ステアリングホイールが端部に連結されたステアリングシャフトを回転可能に支持するステアリングコラムと、前記ステアリングコラムを車体に固定するロック機構と、前記ロック機構の解除時において、前記車体に固定された固定ブラケットに揺動可能に連結された連結部材を介して前記ステアリングコラムをチルト回転可能に支持するチルト支持機構とを備え、前記チルト支持機構は、前記連結部材と前記固定ブラケットとの間に介在する介在部材を有し、前記介在部材は、前記ロック機構の解除時における前記ステアリングコラムの自重による回転モーメントを低減する弾性力を発生させる、ステアリングコラム装置を提供する。
本発明によれば、チルトスプリングを廃止しても、自重による落下方向への移動を抑制することが可能となる。
本発明の実施の形態に係るステアリングコラム装置の概略の構成を示す断面図である。 チルト支持機構の構成を示し、(a)は分解斜視図、(b)はチルト中心軸に沿って見た場合の平面図である。 図2(b)のA−A線断面図である。 チルト調整時におけるチルト支持機構の動作を説明するための説明図であり、(a)はステアリングコラムがチルト中立位置でチルトロックされた状態におけるチルト支持機構の状態あり、(b)はチルトロックが解除されてステアリングコラムが下方へ移動した際のチルト支持機構の状態である。
[実施の形態]
本発明の実施の形態に係るステアリングコラム装置について、図1乃至図4を参照して説明する。このステアリングコラム装置は、運転者の体格や運転姿勢に応じて、車両のステアリングホイールの上下方向の位置調整(チルト調整)及び前後方向の位置調整(テレスコピック調整)を可能にしたものである。なお、以下の説明において、左右、上下、及び前後とは、ステアリングコラム装置が搭載される車両の左右、上下、及び前後をいうものとする。
ステアリングコラム装置1は、ステアリングホイール100が端部に固定されるステアリングシャフト2と、ステアリングシャフト2を回転可能に支持するコラムチューブ30を有するステアリングコラム3と、ステアリングシャフト2に操舵力を補助する操舵補助装置4と、操舵補助装置4の一部を収容するハウジング5と、ハウジング5に形成された一対の被連結部として第1及び第2の被連結部51,52(図1では第1の被連結部51のみ示す)を車体9に固定されたロア固定ブラケット82に連結させてステアリングコラム3をチルト回転可能に支持するチルト支持機構6とを備えている。なお、ロア固定ブラケット82は、本発明における「固定ブラケット」に相当する。
ステアリングシャフト2は、アッパシャフト21と、アッパシャフト21に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能に配置されたロアシャフト22を有する。ステアリングシャフト2は、コラムチューブ30内でその軸線周りに回転可能に支持され、例えばラックアンドピニオン機構からなる操舵機構(図示せず)に自在継手23等を介して連結されている。そして、ステアリングシャフト2は、ステアリングホイール100の回転力を操舵力として操舵機構に伝達し、車両の転舵輪(図示せず)を転舵させる。
アッパシャフト21は、ステアリングシャフト2のステアリングホイール100側に配置され、コラムチューブ30の外部に露出した端部21aにステアリングホイール100が相対回転不能に固定される。アッパシャフト21は、ロアシャフト22の一部を収容する円筒状の部材である。
ロアシャフト22は、ステアリングシャフト2のロア側(操舵機構側)に配置され、ロア側の一端部がハウジング5に連結されている。ロアシャフト22は、アッパシャフト21にその軸線に沿って相対移動可能に収容されている。ロアシャフト22とアッパシャフト21とは、例えばスプライン嵌合によって相対回転不能に連結されている。
コラムチューブ30は、それぞれが軸方向に沿って相対移動可能なアウタチューブ31及びインナチューブ32からなる。アウタチューブ31は、インナチューブ32にその軸方向に沿って相対移動可能に配置されている。アウタチューブ31にはコラムブラケット33が取り付けられており、このコラムブラケット33が車体9に固定されたアッパ固定ブラケット81に支持されている。図1では、ステアリングシャフト2及びステアリングコラム3を、それぞれの中心軸に沿って切断した断面で図示している。
操舵補助装置4は、図略のコントローラからモータ電流の供給を受ける電動モータ、電動モータの出力を減速する減速機、及び車両の運転者によってステアリングホイール100に付与された操舵トルクを検出するトルクセンサをハウジング5内に収容して構成されている。操舵補助装置4は、トルクセンサによって検出された操舵トルクに応じた大きさのモータ電流をコントローラから電動モータに供給し、運転者のステアリングホイール100の操作を補助する。
アッパシャフト21とアウタチューブ31とは、軸方向移動不能かつ相対回転可能である。ロアシャフト22とインナチューブ32とは、軸方向移動不能かつ相対回転可能である。また、アッパシャフト21はアウタチューブ31に軸受24によって回転可能に支持され、ロアシャフト22はインナチューブ32に軸受25によって回転可能に支持されている。これにより、アッパシャフト21及びアウタチューブ31は、一体となって、ロアシャフト22及びインナチューブ32に対して軸方向移動可能である。
アッパ固定ブラケット81には、運転者によって操作される操作レバー36の揺動に伴って回転するチルトボルト34を挿通させる縦長孔81aが形成されている。また、コラムブラケット33には、チルトボルト34を挿通させる横長孔33aが形成されている。チルトボルト34は、コラムブラケット33の横長孔33a及びアッパ固定ブラケット81の縦長孔81aを貫通している。
コラムブラケット33には、図略のカム部材を備えたロック機構が設けられ、このロック機構が操作レバー36の操作に応じて、コラムチューブ30を車体9に対してロック(固定)するロック状態と、チルト調整及びテレスコピック調整が可能なアンロック状態とを切り替え可能である。このロック機構は、カム機構が発生するカム推力によってコラムブラケット33をアッパ固定ブラケット81に締め付けて固定する。これにより、コラムブラケット33がチルトボルト34を介してアッパ固定ブラケット81に支持される。また、ロック機構が解除されたアンロック状態において、コラムブラケット33は、アッパ固定ブラケット81に対して横長孔33aの長さに応じて前後方向に変位可能、かつ、縦長孔81aの長さに応じて上下方向に変位可能である。
ハウジング5は、そのロア側(車両前方側)の端部からステアリングシャフト2の回転軸と平行に延出されて形成された第1及び第2の被連結部51,52(後述する図2(a)参照)を有している。また、ハウジング5は、チルト支持機構6の一部を構成する第1及び第2の被連結部51,52がロア固定ブラケット82に軸状部材としてのボルト62を介して連結されている。これにより、ハウジング5は、アウタチューブ31がアッパ固定ブラケット81に固定されないアンロック状態において、ボルト62をチルト中心軸として揺動可能である。
チルト支持機構6は、ロア固定ブラケット82に揺動可能に連結された連結部材としてのハウジング5の第1及び第2の被連結部51,52を介してステアリングコラム3をチルト回転可能に支持している。チルト支持機構6の構成については後述する。
上記した構成を有するステアリングコラム装置1によれば、ステアリングシャフト2及びステアリングコラム3が、軸方向に伸縮することによりステアリングホイール100の前後方向の位置が調整され(テレスコピック調整)、ステアリングコラム3及びステアリングシャフト2が、チルト支持機構6のボルト62を支軸として回転されることによりステアリングホイール100の上下方向の位置が調整される(チルト調整)。
図2は、チルト支持機構6の構成を示し、(a)は分解斜視図であり、(b)はチルト支持機構6をチルト中心軸に沿った見たときの平面図である。図3は、チルト支持機構6の構成を示す断面図であり、図2(b)におけるA−A線断面図である。なお、図2では、チルト支持機構6の一部を構成するボルト62の図示を省略している。
チルト支持機構6は、図2(a)に示すように、前述したハウジング5の第1及び第2の被連結部51,52と、第1及び第2の被連結部51,52に形成された第1及び第2の被支持孔510,520に挿通される筒状部材としての金属カラー61と、金属カラー61の中心部に形成された挿通孔61aに挿通されるボルト62(図3参照)と、金属カラー61の両端側にそれぞれ外嵌される一対のブッシュ63と、金属カラー61に固定され、かつ、ハウジング5の第1及び第2の被連結部51,52とロア固定ブラケット82との間に介在する介在部材64とを有している。
第1及び第2の被連結部51,52は、ハウジング5の車幅方向の両端部にそれぞれ設けられている。また、第1及び第2の被連結部51,52の被支持孔510,520の内周面510a,520aには、介在部材64が嵌着される嵌合溝510b,520bが周方向の1箇所にそれぞれ形成されている。この嵌合溝510b,520bは、図2(b)に示すように、チルト中心軸Oに沿って見た場合の形状が略矩形状である。第1及び第2の被連結部51,52の被支持孔510,520の内径は、少なくとも金属カラー61の外径よりも大きく形成されている。
金属カラー61は、筒状の部材であり、その外周面610における周方向の1箇所に介在部材64が嵌着される嵌合溝61bが軸方向に沿って延在して形成されている。また、金属カラー61は、第1及び第2の被連結部51,52の被支持孔510,520に挿通されて、ハウジング5に支持されている。金属カラー61の嵌合溝61bは、軸方向に沿って見た形状が略矩形状である。
一対のブッシュ63は、第1及び第2の被連結部51,52のそれぞれに対応して配置され、第1及び第2の被連結部51,52の被支持孔510,520にそれぞれ嵌挿されている。第1の被連結部51側に配置されたブッシュ63は、金属カラー61の外周面610と第1の被連結部51に形成された被支持孔510の内周面510aとの間に嵌合する円筒状の筒部631、及び筒部631の外周面から外方に突出して形成されたフランジ部630とを一体に有している。
ブッシュ63は、図2(b)に示すように、軸方向に沿って見たときの形状が、周方向の1箇所に切り欠き63aが形成されたC字状である。ブッシュ63は、筒部631の内側に金属カラー61が挿入される際に、切り欠き63aが拡開するように弾性変形する。ブッシュ63及び金属カラー61は、チルト中心軸Oを中心として同心状に配置されている。なお、第2の被連結部52側に配置されたブッシュ63も、第1の被連結部51側に配置されたブッシュ63と同様に構成されている。
介在部材64は、例えばゴム又は樹脂からなる弾性体であり、金属カラー61の軸方向に沿って延在した板状の部材である。また、介在部材64は、金属カラー61の嵌合溝61bに嵌着されると共に、第1及び第2の被連結部51,52の嵌合溝510b,520bに嵌着されている。つまり、介在部材64は、金属カラー61と第1及び第2の被連結部51,52との間に介在している。また、介在部材64は、例えば接着剤等の固定手段によって金属カラー61の嵌合溝61b内に固定されている。
図3に示すように、ロア固定ブラケット82は、ハウジング5の第1及び第2の被連結部51,52をその車幅方向の両側から挟むように配置された一対の板状の壁部821,822を有している。一対の壁部821,822のそれぞれには、ボルト62の軸部621を挿通させる挿通孔821a,822aが形成されている。また、一対の壁部821,822のうち一方の壁部821には、軸部621の先端部に形成された雄ねじ部621aが螺合するナット83が、例えば溶接によって固定されている。
ボルト62は、その軸部621が金属カラー61の挿通孔61aを挿通すると共に、第1及び第2の被連結部51,52の被支持孔510,520及び一対の壁部821,822の挿通孔821a,822aをそれぞれ貫通して配置されている。
また、ボルト62は、その頭部620とナット83との間に、一対の壁部821,822を挟み込むように締付固定されている。金属カラー61は、その軸方向端面61cが一対の壁部821,822とそれぞれ接触し、ボルト62の締付力によって一対の壁部821,822を介して軸方向に押圧されている。これにより、金属カラー61は、ロア固定ブラケット82に対する回転が規制されている。
第1の被連結部51側のブッシュ63のフランジ部630は、ロア固定ブラケット82における壁部821の内側を指向する側面821bと、第1の被連結部51の側面51aとの間に挟まれている。このブッシュ63の筒部631は、その内周面が金属カラー61の外周面610と接触すると共に、その外周面が第1の被連結部51の被支持孔510の内周面510aと接触している。第2の被連結部52側のブッシュ63についても、同様に配置されている。
図4は、チルト調整時におけるチルト支持機構6の状態を示し、(a)はステアリングコラム3が車体9に固定されたチルトロックの状態でステアリングホイール100がチルト中立位置(図1に示すチルトボルト34が縦長孔81aの中央部に配置される位置)にあるときの状態、(b)はチルトロックが解除されてステアリングホイール100が下方へ移動したときの状態を示す。なお、以下の説明において、第2の被連結部52は、第1の被連結部51と連動して同様の動作をなしているものとして、第1及び第2の被連結部51,52のうち、第2の被連結部52に関する説明を省略し、第1の被連結部51についてのみ説明する。
図4(a)に示すように、ステアリングホイール100がチルト中立位置でチルトロックされた状態では、介在部材64が、チルト支持機構6の金属カラー61とハウジング5の第1の被連結部51との間に、外力が作用していない自然状態で介在している。
図4(b)に示すように、チルトロックが解除されてステアリングコラム3が自重によって下方へ移動すると、これに伴ってハウジング5の第1の被連結部51がチルト中心軸Oを中心とした時計回り方向(図に示す矢印A方向)に所定の角度だけ回転する。この際、金属カラー61はボルト62の締結力によってロア固定ブラケット82に固定されているので、第1の被連結部51は金属カラー61に対して相対回転する。
この相対回転に伴って介在部材64が金属カラー61と第1の被連結部51との間で弾性変形し、この弾性変形に応じた弾性力が第1の被連結部51の回転方向とは反対方向の反力を発生させる。換言すれば、介在部材64は、第1の被連結部51と金属カラー61との相対回転に伴う回転変位によって弾性変形し、チルト回転時に生じるチルト中心軸Oを中心とした時計回り方向の回転モーメントを低減する弾性力を発生させている。これにより、チルトロックが解除されたときの第1の被連結部51の回転速度が減ぜられる。すなわち、ステアリングコラム3の自重による自由落下時の衝撃が抑制される。なお、図4(b)においては、説明の便宜上、第1の被連結部51の回転変位を誇張して図示しているが、この回転に伴う角度変位はその最大値で例えば2°程度である。
(実施の形態の効果)
以上説明した実施の形態によれば、以下に述べる作用及び効果が得られる。
(1)介在部材64が、チルトロックが解除されたときのハウジング5のロア固定ブラケット82に対する相対回転に伴う回転変位を弾性支持することにより、チルトロックが解除されたときのハウジング5の第1の被連結部51の回転速度が減ずることができるので、ステアリングコラム3の自重による落下を防止するためのチルトスプリングを廃止しても、ステアリングコラム3の自重による落下方向への移動を抑制することができる。
(2)介在部材64は、金属カラー61に形成された嵌合溝61b及びハウジング5の第1及び第2の被連結部51,52に形成された嵌合溝510b,520bに嵌着されているので、介在部材64を金属カラー61及びハウジング5の第1及び第2の被連結部51,52に対して確実に取り付けることができる。
(3)本実施の形態によれば、チルトスプリングを配置するのに必要なスペースが不要となるため、省スペース化を図ることができる。すなわち、ステアリングコラム装置の車両への搭載性を向上させることができる。また、チルトスプリングを廃止することにより、例えば特許文献1に記載のステアリングコラム装置において発生し得るチルトスプリングの付勢力によるコラムチューブに作用するこじり力を抑制することができ、テレスコピック調整時における操作性の向上を図ることができる。
(4)介在部材64が金属カラー61に接着剤等によって接着することにより、組付け時において予め金属カラー61と介在部材64とを接着して、金属カラー61及び介在部材64を一体にハウジング5の被連結部51,52の被支持孔510,520に嵌入することができ、組付時の作業効率を向上させることができる。
以上、本発明のステアリングコラム装置を実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。
例えば、単一の介在部材64が金属カラー61の周方向の一箇所に配置されている場合についてのみ説明したが、これに限定されるものでなく、例えば複数の介在部材64が周方向の複数箇所に配置されていてもよい。この場合には、金属カラー61及び第1及び第2の被連結部51,52に形成される嵌合溝も周方向の複数箇所に形成されていることが、介在部材64の保持剛性を図る上で好ましい。
また、上記実施の形態では、介在部材64が第1及び第2の被連結部51,52の被支持孔510,520の双方に配置されていたが、これに限定されず、例えば被支持孔510,520の何れか一方のみに配置されていてもよい。またさらに、介在部材64は、その長手方向の長さが、少なくとも第1の被連結部51と第2の被連結部52との間の距離に対応する長さを有していたが、介在部材64の形状はこれに限定されず、例えば、介在部材64の長手方向の長さが、第1及び第2の被連結部51,52の被支持孔510,520の嵌合溝510b,520bの対応する長さだけ有していてもよい。この場合には、2つの介在部材64がそれぞれ第1の被連結部51と第2の被連結部52とに別個に配置される。これにより介在部材64における材料コストの低減が図られる。
また、上記実施の形態では、金属カラー61の外周面610に介在部材64が嵌合するための嵌合溝61bが形成されていたが、これに限定されず、例えば、嵌合溝61bが形成されていなくてもよい。この場合には、介在部材64は金属カラー61の外周面610に直接、加硫接着等により接着される。
1…ステアリングコラム装置、2…ステアリングシャフト、3…ステアリングコラム、4…操舵補助装置、5…ハウジング、6…チルト支持機構、9…車体、21…アッパシャフト、21a…端部、22…ロアシャフト、23…自在継手、24,25…軸受、30…コラムチューブ、31…アウタチューブ、32…インナチューブ、33…コラムブラケット、33a…横長孔、34…チルトボルト、36…操作レバー、51…第1の被連結部、51a…側面、52…第2の被連結部、61…金属カラー、61a…挿通孔、61b…嵌合溝、61c…軸方向端面、62…ボルト、63…ブッシュ、64…介在部材、81…アッパ固定ブラケット、81a…縦長孔、82…ロア固定ブラケット、83…ナット、92…ボルト、100…ステアリングホイール、400…出力軸、410…ウォーム、411…ウォームホイール、510,520…被支持孔、510a,520a…内周面、510b,520b…嵌合溝、610…外周面、620…頭部、621…軸部、621a…雄ねじ部、631…筒部、632…フランジ部、821,822…一対の壁部、821a,822a…挿通孔,821b…側面

Claims (3)

  1. ステアリングホイールが端部に連結されたステアリングシャフトを回転可能に支持するステアリングコラムと、
    前記ステアリングコラムを車体に固定するロック機構と、
    前記ロック機構の解除時において、前記車体に固定された固定ブラケットに揺動可能に連結された連結部材を介して前記ステアリングコラムをチルト回転可能に支持するチルト支持機構とを備え、
    前記チルト支持機構は、前記連結部材と前記固定ブラケットとの間に介在する介在部材を有し、前記介在部材は、前記ロック機構の解除時における前記ステアリングコラムの自重による回転モーメントを低減する弾性力を発生させる、
    ステアリングコラム装置。
  2. 前記チルト支持機構は、前記固定ブラケットに形成された挿通孔ならびに前記連結部材の被連結部に形成された挿通孔を貫通してチルト中心軸をなす軸状の締付部材と、前記締付部材を挿通させると共に前記締付部材の締め付け力によって前記固定ブラケットに対して固定される筒状部材とを有し、
    前記介在部材は、前記連結部材の前記被連結部と前記筒状部材との間に配置されている、
    請求項1に記載のステアリングコラム装置。
  3. 前記介在部材は、板状の弾性体からなり、
    前記筒状部材ならびに前記連結部材の前記被連結部には、前記介在部材が嵌着される嵌合溝が形成されている、
    請求項2に記載のステアリングコラム装置。
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JP2020006807A (ja) * 2018-07-09 2020-01-16 株式会社ジェイテクト チルトヒンジ機構
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