JP3170447B2 - 作業車のエンジン支持構造 - Google Patents

作業車のエンジン支持構造

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JP3170447B2 JP04712096A JP4712096A JP3170447B2 JP 3170447 B2 JP3170447 B2 JP 3170447B2 JP 04712096 A JP04712096 A JP 04712096A JP 4712096 A JP4712096 A JP 4712096A JP 3170447 B2 JP3170447 B2 JP 3170447B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業車のエンジン
支持構造に関し、詳しくは、乗用型田植機のように機体
の前部にエンジンとミッションケースとステアリングホ
イールとが配置された作業車の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のように構成された作業車の一例と
して乗用型田植機を挙げると実開昭58‐156014
号公報、あるいは、実開平5‐7522号公報に示され
るものが存在し、これらの従来例に示されるように、エ
ンジンはミッションケースの前部から前方に突出状態に
連結したフレームに搭載支持されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来例のよう
にエンジンから前方方向に延設したフレームにエンジン
を搭載するものでは機体の前方側にエンジンが突出する
ので機体の前後方向の寸法を大きくするものとなり、
又、エンジンを強固に支持するためにミッションケース
とフレームとを強固に連結し、しかも、大型のフレーム
を用いなくてはなららない等強度の面でも改善の余地が
あった。
【0004】本発明の目的は、合理的な改良で機体の前
後方向での寸法の縮小を図りながら強固な支持系となる
作業車のエンジン支持構造を得る点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴は、
ステアリングギヤケースを、ミッションケースに対して
その伝動系ギヤ内装用空間の上壁部に載せ付けた状態で
連結して、前記ミッションケースの外側上部に配備した
ステアリング用のギヤ群を上方から覆うとともに、この
ステアリングギヤケースにステアリングポストを支持す
るポスト支持部とエンジン連結のためのボルト取付け座
を設けてある点にある。
【0006】本発明の第2の特徴は、ステアリングギヤ
ケースの前端をミッションケースの前端よりも前方に延
出すると共に、このステアリングギヤケースに連結され
るエンジンの前部が、前記ミッションケースよりも前方
側にはみ出して位置するように、エンジン連結のための
ボルト取付け座の位置を設定して、ステアリングポスト
を立設するためのスペースを前記ステアリングギヤケー
スの後部に設けてある点にある。
【0007】本発明の第3の特徴は、エンジンを、防振
用の弾性体を介してステアリングギヤケースの上面に支
持してある点にある。
【0008】〔作用〕 上記第1の特徴によると、ステ
アリングギヤケースを、ミッションケースに対してその
伝動系ギヤ内装用空間の上壁部に載せ付けた状態で連結
して、前記ミッションケースの外側上部に配備したステ
アリング用のギヤ群を上方から覆うとともに、このステ
アリングギヤケースにステアリングポストを支持するポ
スト支持部とエンジン連結のためのボルト取付け座を設
けてあるので、従来例のように前方方向に延設した専用
のフレーム上にエンジンを搭載するものと比較して、
ンジンを後方側に配置し得るものとなり、又、エンジン
の重量をステアリングケースとミッションケースとの一
体物で受け止め支持し得るものとなる。特にステアリン
グギヤケースとミッションケースとの連結物は同じ容積
のケースと比較して複数層の壁部が形成されることから
高い強度を有するものであり、高い支持強度を現出する
ものとなる。
【0009】上記第2の特徴によると、ステアリングギ
ヤケースの前端を前方に延出することで、ミッションケ
ースの大型化を図ること無く該ステアリングギヤケース
の上面にエンジンとステアリングポストとの配置空間を
確保し得ると共に、エンジンの重量をステアリングギヤ
ケースで受け止め、該ステアリングギヤケースとミッシ
ョンケースとで支持し得るものとなる。
【0010】上記第3の特徴によると、ステアリングギ
ヤケースとミッションケースとの一体物にエンジンを支
持するものでありながらエンジンの振動を弾性体が減衰
させてステアリング操作系、機体全体へのエンジンの振
動の伝播を小さくできるものとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0012】図1に示すように、ステアリング操作され
る駆動型の前車輪1、及び、駆動型の後車輪2を備えた
走行機体の中央部に運転座席3を配置すると共に、この
走行機体の前部に配置したエンジン4からの動力を前後
車輪1,2に伝える伝動系と、運転座席前方のステアリ
ングハンドル5からの操作力を前車輪1に伝える操作系
とを形成し、又、走行機体の後端部に対し油圧シリンダ
6で駆動昇降するリンク機構7を介して苗植付装置Aを
連結して作業車として乗用型の田植機を構成する。
【0013】前記苗植付装置Aは、苗載せ台8に載置さ
れたマット状苗Wをロータリ式の植付機構9で圃場面に
1株ずつ植付る作動を行うよう構成され、下部に複数の
整地フロート10を備えて4条植用に構成されている。
【0014】図2、図4に示すように、前記エンジン4
の周囲にフード12を配置し、又、エンジン4の上部位
置に燃料タンク13を配置し、この燃料タンク13の後
部に隣接してパネル部14を配置してある。このパネル
部14の上方位置に前記ステアリングハンドル5を配置
し、このパネル部14の左側位置に主変速レバー15を
配置し、パネル部14の右側位置に副変速レバー16を
配置し、フード12の左側位置のステップ面に主クラッ
チペダル17を配置し、フード12の右側位置に左右の
後車輪2,2を独立して制動可能な左右一対のサイドブ
レーキペダル18,18を配置し、又、図1に示すよう
に、前記運転座席3の右側位置に苗植付装置Aの昇降制
御と植付クラッチC(図7を参照)の入り切り操作を行
う昇降レバー19と、苗植付装置Aの昇降制御感度の設
定を行う制御感度設定レバー20とを配置してある。
【0015】又、この田植機では前記エンジン4と、ス
テアリングギヤケース22と、ミッションケース23と
を上下方向に積み重ねる状態に一体連結して高い強度で
エンジン4を支持すると共に、機体前部の前方への突出
量を小さくしてある。
【0016】つまり、図2、図3に示すように、ミッシ
ョンケース23は機体フレーム24に対して連結固定さ
れ、このミッションケース23に対して、その伝動系ギ
ヤ内装空間の上壁部の上側の平坦面にステアリングギヤ
ケース22を載置状態でボルト連結してある。このステ
アリングギヤケース22は、後部にポスト支持部22A
を一体形成してあり、内部にピニオンギヤ25と第1減
速ギヤ26と第2減速ギヤ27とを備え、第2減速ギヤ
27のギヤ軸28をミッションケース23を上方から下
方に貫通する状態に配置し、このギヤ軸28の下端にピ
ットマンアーム29を備えている。又、このステアリン
グギヤケース22の前端をミッションケース23の前端
より更に前方に突出するよう成形してエンジン4の載置
部を形成してあり、この載置部に対して防振用の弾性体
としての防振ゴム30を介してエンジン4を搭載して、
ステアリングギヤケース22に設けたボルト取付け座2
2Bにボルト22Cで連結支持してある。
【0017】又、ステアリングギヤケース23の後部に
形成したポスト支持部22Aに対してステアリングハン
ドル5のステアリングポスト5Aを連結固定し、又、ス
テアリング操作軸5Sとピニオンギヤ25のギヤ軸25
Sとを連動連結し、又、図5に示すように、ピットマン
アーム29と、前車軸ケース31外端のナックルアーム
32,32とをタイロッド33,33で連結することで
ステアリングハンドル5の操作力をステアリングギヤケ
ース22で減速した状態で左右の前車輪1,1に伝えて
操向操作を行えるよう構成してある。又、図2、図4に
示すように、エンジン4の右側部にエアークリーナ35
を配置し、エンジン4の左側部にマフラー36を配置
し、エンジン4の前部にセルモータ37を配置してあ
る。又、エンジン4の前方位置の機体フレーム24に対
してバッテリー38を支持し、機体フレーム24に形成
した開口部夫々の位置に前照灯39,39を備えてい
る。
【0018】図2に示すように、エンジン4の横向き姿
勢の出力軸41に大径のベルト巻回部と小径のベルト巻
回部を有した出力プーリ42を備え、ミッションケース
23の横向き姿勢の入力軸43に大径のベルト巻回部と
小径のベルト巻回部を有した入力プーリ44を備え夫々
のプーリ42,44のベルト巻回部に対して無端ベルト
45,45を巻回し、又、夫々の無端ベルト45,45
に張力を作用させる一対のテンションプーリ46,46
を備えてエンジン4からミッションケース23に対する
ベルト伝達機構を形成してある。
【0019】図8〜図11に示すように、2つのテンシ
ョンプーリ46,46は横向き姿勢の支軸47周りに回
動自在なテンションアーム48,48の揺動端に遊転支
承され、このテンションアーム48,48の反テンショ
ンプーリ側の端部に張力作用側に付勢力を作用させるテ
ンションバネ49,49を係合してある。このように構
成したことで一対の無端ベルト45,45のうち何れか
一方を選択してテンションプーリ46からの張力を作用
させることでエンジン4からの動力を高速でミッション
ケース23に伝える伝動状態と、低速で伝える伝動状態
とに切換得るよう該ベルト伝動機構を構成してある。
【0020】又、前記副変速レバー16の横向き姿勢の
基端部と連係機構50を介して連動する横向き姿勢の筒
状軸51を設け、この筒状軸51の一対のアーム部5
2,52夫々に対して横向き姿勢の軸周りで揺動自在に
円弧状リンク53,53を連結し、夫々の円弧状リンク
53とロッド54、リンク片55を介してテンションア
ームとを連係することで、副変速レバー16の前後方向
への操作でベルト伝動機構の伝動速度を切換自在に構成
してある。尚、この変速系では副変速レバー16を高速
位置に操作することで高速伝動状態となり、低速位置に
操作することで低速伝動状態を現出する。
【0021】又、夫々のテンションアーム48,48の
基端部のピン56,56に対して長孔57A,57Aを
介して連係する連係部材57と、前記主クラッチペダル
17の基端部と一体揺動するアーム58との間にロッド
59を介装して主クラッチペダル17の踏み込み操作時
に夫々のテンションプーリ46,46を前記テンション
バネ49,49の付勢力に抗して強制的に非作用側に操
作してエンジン4からミッションケース23へ伝えられ
る動力を遮断する主クラッチ機構が構成されている。
【0022】図3、図6、図7に示すように、ミッショ
ンケース23の内部には前記入力軸43と平行する軸芯
姿勢に第1軸61、第2軸62、第3軸63夫々を配置
して走行用の変速系を形成してあり、第1軸61の端部
側に該第1軸61と同軸芯上で遊転状態に筒状の植付伝
動用の第4軸64を配置し、又、この第4軸64と平行
する軸芯姿勢に第5軸65を配置してある。第1軸61
には入力軸43の高速用ギヤ66に咬合する高速位置
と、この高速用ギヤ66から分離して該第1軸61に遊
転支承した遊転ギヤ68の側面に係合連結する低速位置
とに切換自在に切換ギヤ69をスプライン嵌合構造を介
してシフト自在に備えると共に、入力軸43の低速用ギ
ヤ67に咬合する前記遊転ギヤ68、と逆転用ギヤ70
と前進変速用ギヤ71を備えている。尚、切換ギヤ69
の側面には係合突起69Aを形成してあり、この係合突
起69Aと係合する凹部68Aを遊転ギヤ68の側面に
形成してある。
【0023】第2軸62には、第1軸61の逆転用ギヤ
の一方に咬合する入力ギヤ73Aと出力ギヤ73Aとを
一体形成したアイドルギヤ73を該第2軸62と一体回
転状態に備えている。第3軸63には、その大径ギヤ7
4Aが第2軸62のアイドルギヤ73の出力ギヤ73B
に咬合する後進位置と、その大径ギヤ74Bが第1軸6
1の前進変速用ギヤ71に咬合する前進1速位置(F
1)と、小径ギヤ74Bが第1軸61の遊転ギヤ68に
咬合する前進2速位置(F2)とに切換操作自在な変速
ギヤ74をスプライン構造を介してシフト自在に備え、
この第3軸63の端部には前車輪1,1に対する差動装
置Dへの駆動ギヤ75を一体形成してある。尚、変速ギ
ヤ74における前記後進位置(R)と前進1速位置(F
1)と前進2速位置F2との中間位置には何れのギヤと
も咬合しない中立位置(N)が形成される。
【0024】前記差動装置Dは第3軸63の前記駆動ギ
ヤ75に咬合するリングギヤ76と、デフケース77に
遊転支承されたデフピニオンギヤ78と、デフサイドギ
ヤ79とを有して構成され、左右のデフサイドギヤ7
9,79からの動力を左右の前車輪1,1に対する車軸
80に伝える伝動系が形成され、又、一方の車軸80に
はデフケース77と係合して該差動装置の機能を停止さ
せ左右の車軸を強制的に等速駆動するためのデフロック
スリーブ81(操作系は詳述せず)をスプライン嵌合構
造を介してスライド操作自在に備えている。尚、前車輪
1,1と同期して後車輪2,2を駆動するよう差動装置
Dのリングギヤ76に咬合するピニオンギヤ82で駆動
される前後向き姿勢の出力軸83をミッションケース2
3の後端に突出形成してあり、この出力軸83からの動
力は中間軸84を介して後車軸ケース85に伝えられ
る。
【0025】図7に示すように、第2軸62の右端部に
連結したギヤ87と第4軸64の右端部に連結したギヤ
88とを咬合させて第2軸62を介して走行速度と同期
した回転速度を第4軸64に伝える伝動系が形成される
と共に、第4軸64に一体形成した3つのギヤ部89,
89,89に選択して咬合し得る株間変速ギヤ90を第
5軸65にスプライン嵌合構造を介してスライド移動自
在に備えてあり、又、この第4軸64の中間部にはベベ
ルギヤ91を一体回転状態に備えている。
【0026】第4軸64のベベルギヤ91と咬合するベ
ベルギヤ92を備えた前後向き姿勢の第6軸93と、こ
の第6軸93と平行姿勢の第7軸94とを備えると共
に、第6軸93にジャンプクラッチ95と、このジャン
プクラッチ95からの動力で駆動される駆動ギヤ96を
備え、又、第7軸94に対して第6軸93の駆動ギヤ9
6と咬合する従動ギヤ97を遊転支承し、この従動ギヤ
97に形成した爪状部を係脱することで、この第7軸9
4に駆動ギヤ96からの動力を該第7軸94に伝える伝
動位置と伝えない非伝動位置とに切換自在にクラッチス
リーブ98を第7軸94にスライド操作自在に備えて前
記植付クラッチCを構成してある。尚、この第7軸94
は、その後端をミッションケース23の後端から外部に
露出する状態に形成され、この後端部からの動力を前記
苗植付装置Aに伝える伝動系が形成されている。
【0027】図8に示すように、前記切換ギヤ69を操
作するシフトフォーク(図示せず)を有した切換軸10
1の端部をミッションケース23の右側面に突出すると
共に、この端部に連結して該切換軸101を軸芯方向に
操作する切換レバー102をミッションケース23の右
側面に前後向き姿勢に軸103周りで揺動自在に備え、
この切換レバー102の操作側の端部を前記フード後面
の下部の開口を介して露出させてあり、この切換レバー
102を高速位置Hに設定することで高速伝動状態を現
出し、低速位置Lに設定することで低速伝動状態を現出
するものとなっている。
【0028】又、前記変速ギヤ74を操作するシフトフ
ォーク(図示せず)を有した変速軸105の端部をミッ
ションケース23の左側面に突出する共に、前後向き姿
勢の支軸106周りで揺動自在に構成されたクランク部
材107の一方の端部を、この変速軸105の端部に連
結し、又、クランク部材107の他方の端部と、前記主
変速レバー15の基端の部位で横向き姿勢の軸芯周りで
揺動操作されるアーム108との間に押し引きロッド1
09を介装してあり、主変速レバー15を後方の後進位
置(R)、これより前方側の前進1速(F1)、前進2
速(F2)位置夫々の操作位置に設定することで変速ギ
ヤ74を後進位置(R)、前進1速(F1)、前進2速
(F2)位置夫々の位置に操作するように連係関係が設
定されている。
【0029】又、前記株間変速ギヤ90を操作するシフ
トフォーク(図示せず)を有した株間変速軸111の端
部をミッションケース23の右側面に突出する共に、こ
の株間変速軸111の突出端に操作ノブ111Aを形成
して、該操作ノブ111Aを人為的に直接操作すること
で機体の単位走行距離に対する苗植付回数を変更し得る
よう構成してある。尚、この操作ノブ111Aは機体前
部のステップの下方位置に配置されている。
【0030】図3に示すように、植付クラッチCのクラ
ッチスリーブ98を操作して該植付クラッチCを入り切
り操作する操作レバー113をミッションケース23の
後部に形成してあり、この操作レバー113は前記昇降
レバー19に連係されている(連係は詳述せず)。
【0031】このようにエンジン4、ステアリングギヤ
ケース22、ミッションケース23夫々が上下方向に一
体化するので、エンジン4の重量をステアリングギヤケ
ース22とミッションケース23との一体物で受け止め
支持し、又、エンジン4を搭載するフレームを必要とせ
ず、又、エンジン4を後方側に寄せて配置し得るものと
なり、更に、ステアリングギヤケース22の前端を前方
に延出することで、ミッションケース23の大型化を図
ること無く該ステアリングギヤケースの22上面にエン
ジン4とステアリングポスト5Aとの配置空間を確保し
て、エンジン4の重量をステアリングギヤケース22で
受け止め、ステアリングギヤケース22とミッションケ
ース23との一体物にエンジン4を支持するものであり
ながらエンジン4の振動を防振ゴム30が減衰させてス
テアリング操作系、機体全体へのエンジン振動の伝播を
小さくできるものとなっている。
【0032】尚、機体を後進させる場合には主変速レバ
ー15を後進位置(R)に設定し、作業時に機体を前進
させる場合には主変速レバー15を前進1速位置(F
1)に設定し、路上走行等比較的に高速で機体を前進さ
せる場合には主変速レバー15を前進2速位置(F2)
に設定することで適切な走行速度を得るものとなってお
り、このように設定した状態で速度の変更を行う場合に
は副変速レバー16を高速位置に設定する、あるいは、
副変速レバー16を低速位置に設定することになる。
尚、切換レバー102は副変速レバー16と同様に予め
高速位置に設定する、あるいは、低速位置に設定するこ
とで高速走行状態、あるいは、低速走行状態を現出する
機能を有するものとなっている。
【0033】〔別実施の形態〕 本発明は上記実施例以
外に、例えば、ステアリングギヤケースの前端が側面視
でミッションケースと略等しい位置になるよう前後方向
の寸法を設定してミッションケースを構成することが可
能であり、又、ステアリングギヤケースの上面に対して
防振ゴムを介装せずにエンジンを直接連結支持すること
も可能である。
【0034】
【発明の効果】従って、エンジンとステアリングギヤケ
ースとミッションケースとの合理的な配置と一体連結構
で機体の前後方向での寸法の縮小を図りながら強固な
支持系となる作業車のエンジン支持構造が得られた(請
求項1)。又、請求項2に記載のように構成すること
で、ステアリングギヤケースを特別に大型化することな
く、ステアリングポストの配置空間を確保しながらエン
ジンを支持できた。 しかも、請求項3に記載のように防
振用の弾性体を備えてエンジンからの振動の影響を小さ
くして静粛な状態での作業を可能にできた。
【0035】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図
【図2】機体全部の縦断側面図
【図3】エンジン支持系の縦断側面図
【図4】機体前部の平面図
【図5】操向操作系の平面図
【図6】ミッションケース中間部の横断平面図
【図7】ミッションケース上部の横断平面図
【図8】変速操作系の後面図
【図9】低速状態の副変速操作系の側面図
【図10】高速状態の副変速操作系の側面図
【図11】主クラッチレバーを踏み込み操作した際の副
変速操作系の側面図
【符号の説明】
4 エンジン 5A ステアリングポスト 22 ステアリングギヤケース 22A ポスト支持部 22B ボルト取付け座 23 ミッションケース 30 弾性体
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−213431(JP,A) 特開 平7−9861(JP,A) 実開 昭56−146625(JP,U) 実開 平2−71149(JP,U) 実開 平4−122220(JP,U) 実開 昭58−256014(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 5/12 A01C 11/02 311 F16F 15/08 F16H 57/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングギヤケース(22)を、ミ
    ッションケース(23)に対してその伝動系ギヤ内装用
    空間の上壁部に載せ付けた状態で連結して、前記ミッシ
    ョンケース(23)の外側上部に配備したステアリング
    用のギヤ群を上方から覆うとともに、このステアリング
    ギヤケース(22)にステアリングポスト(5A)を支
    持するポスト支持部(22A)とエンジン連結のための
    ボルト取付け座(22B)を設けてある作業車のエンジ
    ン支持構造。
  2. 【請求項2】 ステアリングギヤケース(22)の前端
    をミッションケース(23)の前端よりも前方に延出す
    ると共に、このステアリングギヤケース(22)に連結
    されるエンジン(4)の前部が、前記ミッションケース
    (23)よりも前方側にはみ出して位置するように、エ
    ンジン連結のためのボルト取付け座(22B)の位置を
    設定して、ステアリングポスト(5A)を立設するため
    のスペースを前記ステアリングギヤケース(22)の後
    部に設けてある請求項1記載の作業車のエンジン支持構
    造。
  3. 【請求項3】 エンジン(4)を、防振用の弾性体(3
    0)を介してステアリングギヤケース(22)の上面に
    支持してある請求項1または2記載の作業車のエンジン
    支持構造。
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