JP3176230B2 - 板状体の印刷装置 - Google Patents

板状体の印刷装置

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JP3176230B2
JP3176230B2 JP23175994A JP23175994A JP3176230B2 JP 3176230 B2 JP3176230 B2 JP 3176230B2 JP 23175994 A JP23175994 A JP 23175994A JP 23175994 A JP23175994 A JP 23175994A JP 3176230 B2 JP3176230 B2 JP 3176230B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B41J2/015Ink jet characterised by the jet generation process
    • B41J2/04Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand
    • B41J2/045Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand by pressure, e.g. electromechanical transducers
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  • Common Mechanisms (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板状体、たとえば鋼
板、布、合成樹脂製フィルムなどの表面に文字および記
号などのキャラクタを含む画像をマーキングして印刷す
るための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】造船産業における船殻工作の段階におけ
る鋼板素材をNC(数値制御)切断機によって輪郭切断
して得られた各部材に、次工程に必要な文字および記号
などの情報を描く必要がある。従来では、このような作
業は、作業者が縮尺図面を参照して、切断された各部材
毎に、文字および記号、さらには図形を、手書きしてい
る。この作業環境は悪く、また生産性の向上が望まれて
いる。
【0003】他の先行技術は、たとえば特開昭50−1
50752に開示されている。この先行技術には、穿孔
文字板を、必要な数並べてマーキング用塗料を供給し、
鋼材などにマーキング作業を行っている。このような先
行技術では、穿孔文字板を用いるので、印字内容が限ら
れ、またその大きさが限られる。したがって任意の希望
する文字、記号などのキャラクタを含む画像をマーキン
グして印刷することは不可能である。このことは、実開
昭55−47321の先行技術においてもまた同様であ
る。
【0004】他の先行技術は実開昭63−789に開示
されている。この先行技術では、鋼材を定盤上に固定
し、定盤上でXY方向にマーキングヘッドを移動して自
動的に鋼材上にマーキングをして印刷する。このような
先行技術では、マーキングヘッドを文字、記号を含む画
像の形状に応じて移動する必要があり、印刷作業に時間
がかかり過ぎ、実用的でない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、希望
する画像を鋼板などの板状体の表面に短時間に印刷する
ことができるようにした板状体の印刷装置を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、描画データを
ストアするメモリと、板状体を予め定める水平な第1の
方向4に搬送する搬送手段と、搬送手段による板状体の
搬送経路の途中で、搬送経路の上方に臨んで設けられる
マーキングヘッド5であって、このマーキングヘッド
は、インクを板状体に向けて噴射する複数のインクジェ
ット式ノズル25を有し、このノズルは、搬送経路に沿
う第1方向4に垂直な搬送経路の幅方向である水平な第
2方向6に沿って、板状体の上方で配列されているマー
キングヘッド5と、板状体の第1方向の搬送位置を検出
する搬送位置検出手段37と、マーキングヘッド5が取
付けられ、第2方向6に延びる支持体11と、搬送経路
の第2方向一方側に立設される第1スタンド69aと、
第1スタンド69aに沿って鉛直方向に昇降可能に設け
られる第1昇降体12aと、第1昇降体12aを昇降駆
動する第1昇降体駆動手段71a,72a,73a,7
4aと、第1昇降体12aに設けられ、第1水平軸線ま
わりに揺動可能な第1回転軸76aと、第1昇降体12
aに取付けられ、第1回転軸76aを第1水平軸線まわ
りに揺動駆動する第1揺動駆動手段78a,79a,9
7aと、第1回転軸76aの第1スタンド69aよりも
搬送経路側の端部に、固定される第1ブラケット80a
と、第1ブラケット80aに、第1回転軸76aに垂直
な第1ピン81aによってピン結合される支持部材82
aと、支持部材82aに、第2方向6に変位調整可能
に、水平に延びる複数の案内部89と、搬送経路の第2
方向他方側に立設される第2スタンド69bと、第2ス
タンド69bに沿って鉛直方向に昇降可能に設けられる
第2昇降体12bと、第2昇降体12bを昇降駆動する
第2昇降体駆動手段71b,72b,73b,74b
と、第2昇降体12bに設けられ、第2水平軸線まわり
に揺動可能な第2回転軸76bと、第2昇降体12bに
取付けられ、第2回転軸76bを第2水平軸線まわりに
揺動駆動する第2揺動駆動手段78b,79b,97b
と、第2回転軸76bの第2スタンド69bよりも搬送
経路側の端部に、固定され、第2回転軸76bに垂直な
第2ピン81bによってピン結合される第2ブラケット
80bと、第2スタンド69bを第2方向6に変位可能
に案内する水平な案内レール83と、第2スタンド69
bを、案内レール83に沿って案内移動する幅方向駆動
手段84,85,86と、板状体の厚みを検出する板厚
検出手段31と、板厚検出手段31の出力に応答して、
ノズルと板状体のマーキングされる表面との距離が予め
定める値となるように第1および第2昇降駆動手段を制
御する手段と、搬送位置検出手段の出力に応答して、メ
モリのストア内容を読出して板状体の希望する位置にノ
ズルからインクを噴射してマーキングする制御手段とを
含むことを特徴とする板状体の印刷装置である。また本
発明は、ノズルは、第2方向に第1の等間隔dをあけて
配列され、しかも第1方向に複数のグループにグループ
化され、各グループは、第1方向に第2の間隔Dをあけ
て配置され、D = ( N + c ) dに選ばれ、ここ
でNは整数、cは零を超えかつ1未満の値であってかつ
第1方向の各グループに配列された位置毎に異なる値で
あることを特徴とする。また本発明は、前記スタンド
は、第2方向に幅方向駆動手段によって移動されてマー
キングヘッドの第2方向の位置が調整可能に設けられ、
板状体の第2方向の位置を検出する横ずれ検出手段と、
横ずれ検出手段の出力に応答して、ノズルによるマーキ
ング領域が板状体の予め定める位置となるように幅方向
駆動手段を制御する手段とを含むことを特徴とする。ま
た本発明は、画像を読取る読取り手段または画像を演算
して作成する手段からの出力を、マーキングされる画像
が希望する大きさになるように、処理して前記メモリに
ストアすることを特徴とする。また本発明は、読取り手
段の出力データを、印字される画像を少なくとも読取る
ことができる程度に間引いて、圧縮処理し、この圧縮処
理したデータを前記メモリにストアすることを特徴とす
る。また本発明は、搬送手段は、板状体を乗載して搬送
する一対のコンベアが、マーキングヘッドの直下に間隔
をあけてそのマーキングヘッドの上流側と下流側とにそ
れぞれ配置されて構成され、マーキングヘッドの直下に
は、インクおよび溶剤を受ける樋が配置されることを特
徴とする。
【0007】
【作用】本発明に従えば、メモリには描画データをスト
アしておき、たとえば紙の上に描かれた手書きの文字、
記号などのキャラクタを含む画像を、たとえばスキャナ
などの読取り手段によって読取って得たデータであって
もよく、あるいはまた画像を演算して作成するたとえば
CAD(Computer Aided Design)装置などからのデータ
であってもよく、これによって希望するデータをメモリ
にストアしておくことができる。鋼板、布および合成樹
脂製フィルムなどの板状体は、たとえば水平な予め定め
る第1方向に搬送手段によって搬送され、この搬送経路
の途中でその搬送経路の上方にはインクジェット式ノズ
ルが配置され、このノズルは搬送経路に平行な仮想平面
内で前記第1方向に垂直な第2方向(すなわち搬送経路
の幅方向)に複数、配列されてマーキングヘッドが構成
され、搬送位置検出手段によって第1方向に沿う板状体
の搬送位置が検出され、これによって板状体の予め定め
る希望する位置に前記ノズルからインクが選択的に噴射
されてその板状体の表面に、メモリにストアされた画像
がマーキングされて印刷される。したがって搬送手段に
よる板状体の第1方向の搬送位置に応じてノズルによる
インクの噴射が行われ、短時間に画像を板状体に印刷す
ることができる。さらに本発明に従えば、マーキングヘ
ッドは、搬送経路の第2方向両側、すなわち幅方向両側
に立設された第1および第2スタンドに、第1および第
2昇降体駆動手段によって上下の位置が調整可能に昇降
され、板厚検出手段によって板状体の厚みが検出される
ことによって、ノズルのインク噴射端部と板状体のマー
キングされる表面との距離が予め定める値、たとえば1
0mm未満の値となるようにその距離が定められ、こう
して鮮明なドットを描いて画像を形成することができ
る。さらに本発明によれば、第1および第2スタンドに
設けられる第1および第2揺動駆動手段によって、第1
および第2回転軸76a,76bを揺動し、これによっ
てマーキングヘッド5のノズル25の点検・清掃作業を
容易にすることができるという優れた効果が達成され
る。しかも本発明に従えば、第1回転軸76aに固定さ
れる第1ブラケット80aには、支持部材82aが第1
ピン81aによってピン結合され、この支持部材82a
に、複数の案内部89が第2方向6に変位調整可能に設
けられるので、第1および第2昇降体12a,12bの
上下の位置がずれていても、第1および第2昇降体12
a,12bの昇降駆動が可能であり、構造上の精度が低
くて済むという効果も達成される。
【0008】また本発明に従えば、マーキングヘッドの
ノズルは、第1方向に複数(たとえば2または3など)
のグループにグループ化され、各グループは、搬送手段
による搬送方向である第1の方向に第2の間隔Dをあけ
て配置されており、これによって板状体の幅方向である
第2の方向の全幅にわたってドットを第1の等間隔dを
あけて配列することが容易に可能になる。
【0009】さらに本発明に従えば、第2の間隔Dは、
第1の間隔dの(N+c)倍とし、換言すると、第2の
間隔Dは、ちょうどN・d倍ではなく、c・dだけ、い
わばバイアスが付加された値となっており、cは零を超
えかつ1未満の値であって、かつ第1方向のたとえば前
述のように2または3の各グループの配列された位置毎
に異なる値であり、第1方向にたとえば2グループが存
在する構成では、c=1/2に選ばれ、また第1方向に
3グループのノズルが配置される構成では、c=1/3
および2/3に選ばれる値であってもよく、このような
構成によって、各グループ毎のノズルが時間的にずれて
駆動される。したがって全ノズルのためのたとえば電磁
弁などが一斉に電力付勢されて大電力を必要とするとい
う問題がなくなり、消費される電力のピーク値が低く抑
制されることになり、またノズルにインクを供給するポ
ンプの容量を小さく選ぶことが可能になり、小形化が可
能である。前述の値cは、1/2;1/3,2/3以外
の各グループ毎に異なるその他の値であってもよい。こ
うして板状体上に描かれた画像は、第2方向に第1の等
間隔dをあけて、かつ第1方向にも第1の等間隔dをあ
けて構成されるドットのマトリクス状の画像をマーキン
グして印刷することができる。
【0010】
【0011】また本発明に従えば、板状体の幅方向であ
る第2方向の位置を横ずれ検出手段によって検出し、こ
の板状体の横ずれに応じて、マーキングヘッドを第2方
向に幅方向駆動手段によって移動し、これによって板状
体の予め定める位置のマーキング領域にノズルによって
画像を印刷することができる。
【0012】さらに本発明に従えば、メモリにストアさ
れる描画データは、読取り手段または画像演算作成手段
からの出力を、そのマーキングされる画像が希望する大
きさになるように、処理してストアするようにし、これ
によってたとえば実寸の1/10縮尺で作成された船体
部材加工図面を原画として手書きの文字、記号などのキ
ャラクタを含む画像を実寸で拡大して自動印刷すること
が容易に可能である。
【0013】さらに本発明に従えば、メモリにストアさ
れるデータは、読取り手段の出力データを、間引いて、
板状体の表面に印字される画像が少なくとも読取ること
ができる程度にし、こうして圧縮処理されたデータをメ
モリにストアするようにし、これによってメモリのスト
ア容量を低減することができる。
【0014】さらに本発明に従えば、マーキングヘッド
の直下には、一対のチエンコンベアなどのコンベアの第
1方向の端部が第1方向に間隔をあけて臨み、これらの
コンベア間でマーキングヘッドの直下にはインクおよび
溶剤を受ける樋が配置される。これによってノズルによ
って速乾性インクを用いるとき、印刷以外の期間におい
てもノズルからインクを噴射したままとして樋でそのイ
ンクを受けることができ、これによってノズルが目詰ま
りを生じることを防ぐことができる。さらにインクの種
類、たとえば色などを異ならせる際に、ノズル内に溶剤
を供給して噴射し、そのノズルを洗浄するにあたり、こ
のノズルから噴射される溶剤を樋で受けることができ
る。こうしてマーキング印刷に支障なく、樋を第1方向
に配列されたコンベア間に設けて、円滑な作業を行うこ
とができる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の一実施例の鋼板の印刷装置1
の全体の構成を示す斜視図であり、図2はその印刷装置
1の電気的構成を示すブロック図である。鋼板2は、チ
エンコンベアなどによって実現される搬送手段3によっ
て搬送方向である第1方向4に搬送される。この搬送手
段3による鋼板2の搬送経路の途中にはマーキングヘッ
ド5が鋼板2の幅方向(図1の左右方向)である第2方
向に配列された複数のインクジェット式ノズルを備え、
このマーキングヘッド5によって鋼板2から船体部材を
切出す際のあらゆる情報、すなわち船体部材加工図面で
ある原画の描かれた紙面上の手書きの文字および記号か
ら成る部材名称、溶接開先、取付角などの次工程で必要
な情報を、原画とともに、切断加工される前の実鋼板2
上に、実寸で拡大して自動印刷、すなわちマーキングす
る機能を達成する。搬送手段3による第1方向4とマー
キングヘッド5の複数のノズルが配列される幅方向であ
る第2方向6とは、一仮想水平面内に存在する。すなわ
ち第1方向4は水平であり、第1方向4に垂直な第2方
向6も水平である。マーキングヘッド5の前記ノズル
は、鋼板2の上方で、前述のように第2方向6に沿っ
て、配列されている。
【0016】マーキングヘッド5には、インクタンク7
からインクが、また溶剤タンク8からは溶剤が、ポンプ
9を経て管路10から供給される。マーキングヘッド5
のノズルは、搬送手段3上の鋼板2の上表面に臨み、こ
のマーキングヘッド5が取付けられた支持体11は、搬
送手段3による搬送経路の第2方向6両側に立設された
スタンド69a,69b(総括的に69で示すことがあ
る)に、後述の昇降駆動手段13(後述の図18参照)
によって昇降されて上下の位置が調整可能である。イン
クタンク7、溶剤タンク8およびポンプ9は、インク・
溶剤供給装置14を構成する。
【0017】鋼板2の実寸の1/10縮尺に紙面上で作
成された船体部材加工図面15は、原画とされ、この原
画には、あらゆる情報が文字、記号および図形などで記
入されており、この図面15は、一次元イメージセンサ
などの読取り手段16で走査して読取り、その描画デー
タは、図面番号が付されて、印刷図面情報としてデータ
処理回路17にストアして保管される。読取り手段16
に代えて、画像演算して作成する手段、たとえばCAD
装置で作成した描画データを、直接、印刷図面情報とし
てデータ処理回路17にストアして保管することもでき
る。さらに適宜必要な印刷図面情報を描出し、光ディス
クなどの補助記憶装置を介して、データ処理回路17に
与えてその内部のメモリにストアすることもできる。ま
たLAN(Local Area Network)を利用して描画データ
をデータ処理回路17に直接に伝送してストアすること
もできる。鋼板搬入回路18は、中央制御回路19から
出力される鋼板選択指令信号20を受信し、鋼板2の貯
蔵所から、所定の鋼板2を取出し、搬送手段3上に設定
する機能を有している。
【0018】データ処理回路17は、中央処理回路19
から出力される印刷図面番号指令信号21を受信し、指
定された図面を判別し、その図面に記載されている図形
文字、記号などの情報をメモリから読出し、演算処理し
て、印字信号22を、印刷手段23の印刷制御回路24
に与える。印刷制御回路24はマーキングヘッド5の各
ノズル25毎の電磁弁26を駆動する駆動回路27を選
択的に開閉制御する。昇降駆動手段13は、昇降制御回
路28によって制御される。
【0019】図3は、図1に示される鋼板の印刷装置1
の簡略化した平面図である。マーキングヘッド5よりも
第1方向4の上流側には門形支持体30が設けられ、こ
の支持体30には板厚検出手段31が設けられ、搬送手
段3上の鋼板2の板厚が検出される。またこの支持体3
0には、鋼板2の板幅を検出する板幅検出手段32が取
付けられる。
【0020】マーキングヘッド5の上流側で支持体30
との間には門形支持体33が設けられ、この支持体33
には鋼板2の幅方向6の位置を検出する横ずれ検出手段
34が取付けられる。
【0021】マーキングヘッド5を支持する支持体11
には、鋼板2の始端を検出する始端検出手段35と終端
を検出する終端検出手段36とが取付けられる。また鋼
板2の第1方向4の搬送位置を検出する搬送位置検出手
段37が設けられ、これによって鋼板2の搬送量を検出
することができる。さらに鋼板2との距離を検出する手
段95が、支持体11に設けられる。
【0022】図4は、搬送手段3とマーキングヘッド5
付近における簡略化した斜視図である。搬送手段3は、
鋼板2を乗載して搬送する一対のチエンコンベア38,
39を含む。これらのチエンコンベア38,39は、マ
ーキングヘッド5の直下に間隔Aをあけて、そのマーキ
ングヘッド5の上流側と下流側とにそれぞれ配置され
る。マーキングヘッド5の直下で、チエンコンベア3
8,39の板状体2の乗載面の下方位置には、第1方向
4を含む鉛直面内で大略的にU字状に形成された軸直角
断面を有する樋40が配置される。これによってマーキ
ングヘッド5の複数のインクジェット式ノズル25から
印刷時以外にノズル25の目詰まりを防止するために噴
射されるインクおよび洗浄のために噴射される溶剤など
を樋40によって受けることができる。チエンコンベア
38は第2方向6の両側に配置された無端状のチエン4
1間に回転が阻止された直円筒状の支持体42が固定さ
れ、スプロケットホイール43に巻掛けられて駆動さ
れ、このような構成はもう1つのチエンコンベア38に
おいても同様であり、これらのチエンコンベア38,3
9は同期して同一の搬送速度で鋼板2を搬送することが
できる。
【0023】図5はマーキングヘッド5が支持体11に
取付けられたマーキングヘッドアセンブリ45の第1方
向4下流側(図1〜図3の左方)から見た正面図であ
り、図6はそのアセンブリ45の平面図であり、図7は
そのアセンブリ45の底面図である。マーキングヘッド
5は、第2方向(図5〜図7の左右方向)に複数(この
実施例では5)のマーキングヘッド本体46に分割され
て組合わされる。このマーキングヘッド本体46は、参
照符47で示される第1グループのマーキングヘッドユ
ニットと、参照符48で示されるもう1つの第2グルー
プのマーキングヘッドユニット48とが第1方向4に複
数(この実施例では2)のグループにグループ化されて
配置される。
【0024】図8は、マーキングヘッドユニット47の
一部を切欠いて示す斜視図である。このマーキングヘッ
ドユニット47のカバー49の下端部には、第2方向6
に1列に配列されたたとえば合計32ドットのノズル2
5が下方に臨んで、すなわち鋼板2の上の表面に臨んで
配置される。このノズル25には、各ノズル毎に設けら
れた電磁弁26が接続され、インク・溶剤供給装置14
からのインクまたは溶剤は電磁弁26から対応するノズ
ル25に選択的に供給されて噴射される。インク・溶剤
供給装置14からのインクまたは溶剤は、インク分配器
51から、電磁弁26に個別的に分配されて供給され
る。
【0025】図9は、マーキングヘッドユニット47の
底面図である。ノズル25が、第2方向6に沿って配置
されることが理解される。
【0026】図10は、ノズル25のもっと拡大したマ
ーキングヘッドユニット47の拡大した底面図である。
ノズル25は第2方向6に等間隔dをあけて配列され、
この間隔dは、たとえば1.875mmであってもよ
い。これらのノズル25が形成されたノズル本体52
は、ブラケット53を挿通するボルト54によってカバ
ー47の端板55に調達交換可能に取付けられる。
【0027】図11はマーキングヘッドユニット47の
第2方向6に沿う縦断面図であり、図12は第1方向4
に沿う縦断面図であり、図13はそのマーキングヘッド
ヘッドユニット47の上方からみた平面図である。これ
らの図面を参照して、カバー49内で電磁弁26には端
子板56が接続され、この端子板56は電気コネクタ5
7に接続される。電磁弁26はインク輸送管58を介し
てインク分配器51に個別的に接続され、このインク分
配器51には管継手59に接続される。コネクタ57お
よび管継手59はカバー49の上端板60に固定され
る。端板60にはまた把手61が取付けられて、取扱い
が容易とされる。さらにフランジ62が形成され、支持
体11への調達交換が可能となっている。コネクタ57
はライン62aを介して印刷制御回路24に電気的に接
続される。管継手59は管路63を介してインク・溶剤
供給装置14に接続される。ライン62aおよび管路6
3は可撓性を有し、これによってマーキングヘッドユニ
ット47の交換着脱が容易とされる。
【0028】図14は、アセンブリ45の一部を切欠い
て示す縦断面図である。支持体11には、第1方向4に
2つのグループにグループ化されたマーキングヘッドユ
ニット47,48とが固定される。
【0029】図15は、マーキングヘッド本体46の拡
大した底面図である。マーキングヘッドユニット47,
48は同一構成を有し、第2方向6に前述のように32
ドットのノズル25が、等間隔d(前述の図10および
次の図16参照)をあけて配列された構成を有する。各
マーキングヘッドユニット47,48は第2方向6にた
とえば67個を、2列47,48を交互に千鳥状に配置
される。鋼板2の搬送方向の移動量を搬送位置検出手段
37によって正確に検出し、前方ヘッド列である第1列
目のマーキングヘッド47の印字タイミングと、後方ヘ
ッド列である第2列目のマーキングヘッドユニット48
の印字タイミングを適切に制御することによって、全ヘ
ッドユニット47,48の通過後は、あたかも1列に並
んだヘッドユニット47,48での印字の如くマーキン
グが仕上がる。
【0030】図16は、この各列のマーキングヘッドユ
ニット47,48を簡略化して示す拡大底面図である。
各マーキングヘッドユニット47,48の第1方向4に
沿う間隔をDとするとき、 D = ( N + c ) d …(1) に選ぶ。ここでNは1以上の整数であり、cは零を超
え、かつ1未満の値であり、たとえばこの実施例では1
/2の値に選ばれる。これによってノズル25によるド
ットの相互間隔が、第1方向4に間隔dおよび第2方向
6にもまた同じく間隔dを有するドットのマトリクス状
の印字時に、各マーキングヘッドユニット47の電磁弁
26ともう1つのマーキングヘッドユニット48の電磁
弁とが第1方向4の移動速度に依存したd/2に対応す
る時間だけずれて駆動されることになり、したがって消
費電力のピーク値を低減することが可能となる。
【0031】本発明の他の実施例として図17に示され
るように、第1方向4に複数(この実施例では3)のグ
ループのマーキングヘッドユニット65,66,67に
グループ化される。各マーキングヘッドユニット65,
66,67は同一構成を有し、第2方向6に等間隔dを
あけてノズル25が形成されることは前述の実施例と同
様である。各グループ65,66は第1方向4に間隔D
1をあけて配置され、またマーキングヘッドユニット6
6,67は、第1方向4にもう1つの間隔D2をあけて
配置される。
【0032】 D1 = ( N1 + c1 ) d …(2) D2 = ( N2 + c2 ) d …(3) ここで、N1=N2であってもよく、1以上の整数であ
る。c1,c2は零を超える1未満の値であって、たと
えばこの実施例ではユニット66に対応してc1=1/
3、ユニット67に対応してc2=1/3であってもよ
い。このような実施例によれば、全ノズルを3つのグル
ープに分けて、鋼板2が第1方向4に移動する速度に依
存した距離d/3だけ順次的にずれた各マーキングヘッ
ドユニット65,66,67の電磁弁が時間順次的に選
択的に駆動されることなる。したがって消費電力のピー
ク値をさらに低減することが可能になる。
【0033】また図16および図17の実施例におい
て、一度に噴射されるインクの消費量が低減されるの
で、インク・溶剤供給装置14におけるポンプ9の容量
を低減することもまた可能である。
【0034】図18はスタンド69a,69bの構成を
示す縦断面図であり、図19はその水平断面図である。
支持体11の水平軸回りの変位機構は、支持体11を9
0度回転させることによりマーキングヘッド面を垂直に
し、目詰まり防止などのためのヘッド面の点検・清掃作
業を容易にするためのものである。昇降体12aは、ス
タンド69a内で昇降可能に設けられる。この昇降体1
2aを昇降駆動するために、モータ71aと、その動力
を伝達する歯車装置72aと、この歯車装置72aの出
力によって駆動されるねじ棒73aと、ねじ棒73aに
螺合するナット部材74aとを含む。ナット部材74a
は昇降体12aに固定される。ねじ棒73aはスタンド
69aに鉛直軸線方向に変位しないように、かつ回転自
在に支持される。なお図18および図19において、昇
降体12a,12bにそれぞれ対応する構成要素には添
字a,bを付し、総括的にはそのような添字a,bを付
さないで示すことにする。
【0035】支持体11を水平軸線まわりに角変位して
揺動することができるようにするために、昇降体12に
は回転軸76が設けられる。この回転軸76には歯車9
7が固定される。昇降体12に取付けられたモータ78
は歯車79を駆動し、この歯車79は歯車97に噛合
う。こうしてモータ78が駆動されることによって、回
転軸76が揺動し、これに応じてブラケット80にピン
81によってピン結合された支持部材82が水平軸線ま
わりに揺動されることができる。昇降体12は、スタン
ド69に沿って鉛直方向に昇降可能に設けられる。ブラ
ケット80は、回転軸76のスタンド69よりも搬送経
路側の端部に固定される。支持部材82は、ブラケット
80に、回転軸76に垂直なピン81によってピン結合
される。
【0036】一方の昇降体12bに関連して、水平な案
内レール83に沿ってスタンド69bが第2方向6に変
位可能に設けられる。モータ84によってねじ棒85が
回転駆動される。ねじ棒85に螺合するナット86は、
レール83によって案内移動されるハウジング69bの
下部に固定される。
【0037】回転軸76bには、ブラケット80bが固
定され、ピン81bを介して支持体11のブラケット8
7がピン結合される。支持体11のブラケット87とは
反対側の端部では、すなわち他方の昇降体12a側の端
部では、水平に延びる案内棒89が複数本、水平に延び
て固定されており、この案内棒89はブラケット82に
形成された案内筒90に個別的に挿通して支持される。
これによってモータ84が駆動されると、支持体11が
第2方向6に変位して調整されることができる。
【0038】図20は、図1〜図3に示される各検出手
段とマーキング印刷動作とを示すタイミングチャートで
ある。鋼板2が搬送手段3によって第1方向4に搬送さ
れるとき、板厚センサ31によって図20(1)のよう
に板厚が監視され、これによって昇降駆動手段を構成す
るモータ71が駆動され、ヘッド25の下端部と鋼板2
の印刷されるべき上表面との間隔が昇降制御手段28の
働きによって正確に設定される。
【0039】次に板幅検出手段32によって図20
(2)に示されるように板幅が監視され、さらに横ずれ
検出手段34は鋼板2の側端に接触してその鋼板2の第
2方向6の横ずれ位置を図20(3)のように検出し、
これによって制御回路88(図2参照)は板幅モータ8
4を駆動して支持体11、したがってマーキングヘッド
5を第2方向6に移動して鋼板2の希望するマーキング
領域が位置するように、マーキングヘッド5を鋼板2の
位置に合わせて図20(4)に示されるように横ずれ駆
動動作を行う。
【0040】始点検出手段35によって鋼板2の始点が
図20(5)に示されるように検出されると、第1方向
4の搬送位置を検出するための手段37aはその鋼板2
の搬送移動量を演算して図20(6)に示されるように
演算して求める。さらにこれとともに距離検出手段95
の出力に応じて図20(7)に示されるように昇降駆動
手段13のモータ71a,71bが駆動されて支持体1
1、したがってマーキングヘッド5が昇降変位駆動され
る。本実施例では、板厚検出手段31は、初期の位置決
め情報を与えるのみで、鋼板がヘッド下にあるときの昇
降変位を制御する情報は、図3の始点検出手段35と同
様に支持体11の上流側に取付けられた4つの距離検出
手段95の出力である。
【0041】鋼板2の終点が終点検出手段36によって
図20(8)に示されるように検出されると、鋼板2の
第1方向4に沿う搬送移動量の検出演算が図20(9)
で示されるように終了される。こうしてマーキングヘッ
ド5による鋼板2の上表面へのマーキング印刷動作は、
図20(10)に示される期間内で行われる。
【0042】図21は、図2に示される実施例の動作を
説明するためのフローチャートである。この実施例で
は、前述の図16に示されるように第1方向4に2つの
グループ化されたマーキングヘッドユニット47,48
が配置されている構成について説明する。ステップa1
からステップa2に移り、始点検出手段35によって始
点が検出され、第1方向4の搬送位置が移動量検出手段
37aによって検出され、これによって搬送手段3によ
る鋼板2の移動速度に変動が生じても、また停止および
逆行が生じても、正確にドットピッチdを保った印字を
可能にすることができるのである。
【0043】ステップa3ではK=1に設定し、次のス
テップa4では入力データがL行分の圧縮データである
とき、 K > L …(4) が成立するかどうかを判断し、KがL以下であれば、次
のステップa5に移る。このステップa5では、第K行
の画像データを展開して、第K番目のバッファレジスタ
へその印刷すべきデータをストアして格納する。
【0044】ステップa6では、第K行のデータを前列
レジスタ91(図2参照)へストアしてセットする。ス
テップa7では、搬送位置検出手段37aによって検出
される板の位置Pが P < d ・ K …(5) であるかが判断される。前後列間隔にd/2ピッチを付
加したことによって、全ノズルの同時駆動が回避するこ
とができ、ノズル駆動系の容量を前述のように節約でき
るのである。
【0045】前述の式5が成立しないことがステップa
7で判断されると、ステップa8に移り、前列のマーキ
ングヘッドユニット47によるパルス印字がステップa
8において行われる。印字入力データを圧縮形式で上述
のように扱うことによって、大容量のデータメモリを必
要としないという効果が達成される。
【0046】ステップa9では、 K ≦ N …(6) が成立するかどうかが判断され、成立しなければ、次の
ステップa10に移り、第(K−N)行のデータをバッ
ファレジスタから読出して後列レジスタ92へストアし
てセットする。次のステップa11では、板位置Pに関
して P < d ・ ( K + d/2 ) …(7) が成立するかどうかが判断され、成立しなければ、次の
ステップa12に移り、後列のマーキングヘッドユニッ
ト48によるパルス印字を行う。
【0047】ステップa13では、値Kを1だけインク
リメントし、次のステップa14で、 K < L + N …(8) が成立するかどうかが判断され、8式が成立しなけれ
ば、印字動作が終了したものとして一連の動作を終了
し、また8式が成立すれば、再びステップa4に戻って
動作を繰返す。
【0048】本発明の他の実施例として、カラー印刷を
可能にするために、3原色の各色毎にマーキングヘッド
の各組を設け、これらの各色毎のマーキングヘッドを搬
送経路に沿って順次的に配置することによって、カラー
印刷が容易に可能になる。このように各色毎にマーキン
グヘッドを用いる実施例によれば、1組のマーキングヘ
ッドを洗浄して各色毎の印刷を行う上述の実施例に比べ
て、カラー印刷作業を短時間に容易に行うことができ
る。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、板状体に
インクジェット式ノズルから噴射したインクでマーキン
グして印刷するための画像の描画データをメモリにスト
アしておき、このメモリのストア内容を、板状体の搬送
手段によって搬送される第1方向の搬送位置に応じて読
出して板状体の希望する位置に印刷を行うようにしたの
で、希望する文字および記号などのキャラクタならびに
図形などを含む画像を容易に印刷することが可能にな
る。
【0050】さらに本発明によれば、マーキングヘッド
に備えられる複数のノズルは、第1方向に垂直な第2方
向に配列されており、これらの第1および第2方向は、
搬送経路に沿うたとえば水平な一平面内に存在し、こう
して搬送手段によって板状体が搬送される際に、ノズル
から選択的にインクが噴射されてマーキングが行われ
る。したがって印刷速度が前述の先行技術に比べて向上
される。
【0051】さらに本発明によれば、上述のように搬送
位置検出手段によって板状体の第1方向の搬送位置が検
出され、これに応じてノズルからインクが選択的に噴射
されてマーキングが行われるので、板状体が搬送手段に
よって一定の速度で搬送されなくても、たとえば板状体
が不規則に変動する速度でいわゆるシャクリ動作を行っ
て搬送されるときであっても、その移動速度の揺らぎを
補償して板状体の表面に精密に画像の印刷を行うことが
可能となる。さらに本発明によれば、板状体の厚みを板
厚検出手段によって検出して、マーキングヘッドのノズ
ルと板状体の印刷されるべき表面との間の距離が予め定
める値となるようにし、また板状体の撓みおよび反りな
どによって板状体のマーキングされる表面が厚み方向に
変位しても、その表面にノズルによって適切に印刷する
ことが可能である。本発明によれば、第1および第2回
転軸76a,76bが、第1および第2揺動駆動手段7
8a,79a,97a;78b,79b,97bによっ
て、第1および第2水平軸線まわりに揺動駆動すること
ができ、これによってマーキングヘッド5のインクジェ
ット式ノズル25の点検・清掃作業を容易に行うことが
できる。点検・清掃作業中、ノズル25を、たとえば上
方に臨んだ姿勢とし、これによって前述の作業が容易で
ある。本発明によれば、支持部材82aは、第1ブラケ
ット80aに、第1ピン81aによってピン結合され、
第2ブラケット80bは、第2ピン81bによって第2
ブラケット80bがピン結合され、支持部材82aに
は、水平な複数の案内部89が第2方向6に変位調整可
能に設けられ、第2スタンド69bは、案内レール83
に沿って第2方向6に幅方向駆動手段84,85,86
によって案内移動可能に設けられ、こうしてマーキング
ヘッド5の幅方向6の位置を調整することができるとと
もに、第1および第2昇降体12a,12bの上下の位
置がずれていても、そのようなずれが許容されることに
なり、構成の精度を低くすることができるという効果も
達成される。
【0052】また本発明によれば、マーキングヘッドの
ノズルは、第2方向に第1の等間隔dをあけて配列さ
れ、しかもその第1方向に複数のグループにグループ化
され、各グループ毎のノズルは、第1方向に第2の間隔
Dをあけて配置され、この第2の間隔Dは、間隔dの
(N+c)倍だけずれており、この値cは各グループの
配置された位置毎に異なる値であり、こうして第2方向
の各グループのノズルは、時間がずれて作動されること
になり、したがって電磁弁などが同時に多数個駆動され
て使用消費電力のピーク値が高くなることを抑制するこ
とができ、またインクを供給するポンプの容量を低減す
ることが可能であり、こうして全ノズルを板状体のマー
キング領域が通過した後には、あたかも1列に並んだノ
ズルでの印刷が達成されたかの如く、印刷が仕上がる。
【0053】
【0054】さらに本発明によれば、板状体の第2方向
の位置を横ずれ検出手段によって検出してマーキングヘ
ッド、したがってノズルを板状体のマーキング領域が予
め定める位置となるように幅方向に移動し、これによっ
て板状体が搬送手段によって横ずれ、すなわち幅方向で
ある第2方向に不所望に変位したとしても、その横ずれ
の補償を行って、板状体の予め定める位置にマーキング
領域が存在するようにして正確な位置に印刷を行うこと
ができるようになる。
【0055】また本発明によれば、メモリにストアされ
る描画データは、画像を読取る読取り手段からの出力で
あってもよく、または画像を演算して作成する手段、た
とえばCAD装置などからの出力であってもよく、こう
してたとえば実寸に対して縮尺された原画に表現される
あらゆる情報、たとえば手書きの文字、記号、図形など
を拡大してメモリにストアして板状体の表面に印刷する
こともまた可能であり、用途が広がる。
【0056】さらに本発明によれば、読取り手段または
画像演算作成手段などから出力される情報を、画像処理
で用いられるデータ圧縮技法を用いて圧縮、間引きし
て、板状体に印刷した文字、記号および図形などが判読
することができる最小限の情報量に削減し、これによっ
て情報伝送に要する時間を短縮することができ、また印
刷に要する時間をできる限り短縮することができるよう
になり、さらにまたメモリのストア容量を低減すること
ができる。
【0057】さらに本発明によれば、マーキングヘッド
の直下に一対のコンベアの端部が第1方向に間隔をあけ
て配置されるようにし、このマーキングヘッドの直下に
インクおよび溶剤を受ける樋を配置することによって、
たとえば速乾性インクを用いたとき、印刷を行わない状
態でノズルからインクを噴射したままとしてノズルが速
乾性インクによって目詰まりを生じてしまうことを防
ぎ、またノズルの洗浄のために溶剤をノズルから噴射し
て、印刷するインクの色などを変化することができるよ
うにし、このときインクおよび溶剤が樋で受けられるの
で、上述の動作を円滑に行うことができ、長期間にわた
る故障を生じない動作を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の鋼板2の印刷装置1の全体
の構成を簡略化して示す斜視図である。
【図2】図1に示される鋼板2の印刷装置1の電気的構
成を示すブロック図である。
【図3】図1に示される実施例の印刷装置1の簡略化し
た平面図である。
【図4】マーキングヘッド5付近における搬送手段3の
構成を簡略化して示す斜視図である。
【図5】マーキングヘッド5とそれを支持する支持体1
1とを組合せて構成されるアセンブリ45を第1方向の
下流側(図1、図2および図4の左方)から見た正面図
である。
【図6】アセンブリ5の構成を示す平面図である。
【図7】アセンブリ45の構成を示す底面図である。
【図8】マーキングヘッドユニット47の構成を部分的
に切換えて示す斜視図である。
【図9】マーキングヘッドユニット47の底面図であ
る。
【図10】マーキングヘッドユニット47のノズル25
付近を拡大して示す底面図である。
【図11】マーキングヘッドユニット47の第2方向6
に沿う縦断面図である。
【図12】マーキングヘッドユニット47の第1方向4
に沿う縦断面図である。
【図13】マーキングヘッドユニット47の平面図であ
る。
【図14】2つのグループ化された各マーキングヘッド
ユニット47,48が取付けられた支持体11の一部を
切換えて示す断面図である。
【図15】マーキングヘッド5の拡大して示す底面図で
ある。
【図16】図15に示されるマーキングヘッド5の底面
を簡略化して示す図である。
【図17】本発明の他の実施例のマーキングヘッドユニ
ット65,66,67を簡略化して図16と同様に示す
底面図である。
【図18】スタンド12a,12bの具体的な構成を示
す縦断面図である。
【図19】スタンド12a,12b付近の構造を示す水
平断面図である。
【図20】図2に示される電気的構成の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図21】図2に示される電気的構成の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 鋼板の印刷装置 2 鋼板 3 搬送手段 4 第1方向 5 マーキングヘッド 6 第2方向 7 インクタンク 8 溶剤タンク 9 ポンプ 12a,12b 昇降体 13 昇降駆動手段 14 インク・溶剤供給装置 16 読取り手段 17 データ処理回路 25 インクジェット式ノズル 26 電磁弁 31 板厚検出手段 32 板幅検出手段 34 横ずれ検出手段 35 始端検出手段 36 終端検出手段 37 搬送位置検出手段 38,39 チエンコンベア 40 樋 47 第1グループのマーキングヘッドユニット 48 第2グループのマーキングヘッドユニット 69a,69b スタンド 71a,71b,78a,78b,84 モータ d,A,D 間隔
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−31890(JP,A) 特開 平6−155729(JP,A) 特開 平3−121853(JP,A) 特開 平4−133741(JP,A) 特開 平6−32009(JP,A) 特開 昭62−101163(JP,A) 特開 昭57−59770(JP,A) 特開 平2−259454(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/01 B41J 25/308

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 描画データをストアするメモリと、 板状体を予め定める水平な第1の方向4に搬送する搬送
    手段と、 搬送手段による板状体の搬送経路の途中で、搬送経路の
    上方に臨んで設けられるマーキングヘッド5であって、
    このマーキングヘッドは、インクを板状体に向けて噴射
    する複数のインクジェット式ノズル25を有し、このノ
    ズルは、搬送経路に沿う第1方向4に垂直な搬送経路の
    幅方向である水平な第2方向6に沿って、板状体の上方
    で配列されているマーキングヘッド5と、 板状体の第1方向の搬送位置を検出する搬送位置検出手
    段37と、 マーキングヘッド5が取付けられ、第2方向6に延びる
    支持体11と、 搬送経路の第2方向一方側に立設される第1スタンド6
    9aと、 第1スタンド69aに沿って鉛直方向に昇降可能に設け
    られる第1昇降体12aと、 第1昇降体12aを昇降駆動する第1昇降体駆動手段7
    1a,72a,73a,74aと、 第1昇降体12aに設けられ、第1水平軸線まわりに揺
    動可能な第1回転軸76aと、 第1昇降体12aに取付けられ、第1回転軸76aを第
    1水平軸線まわりに揺動駆動する第1揺動駆動手段78
    a,79a,97aと、 第1回転軸76aの第1スタンド69aよりも搬送経路
    側の端部に、固定される第1ブラケット80aと、 第1ブラケット80aに、第1回転軸76aに垂直な第
    1ピン81aによってピン結合される支持部材82a
    と、 支持部材82aに、第2方向6に変位調整可能に、水平
    に延びる複数の案内部89と、 搬送経路の第2方向他方側に立設される第2スタンド6
    9bと、 第2スタンド69bに沿って鉛直方向に昇降可能に設け
    られる第2昇降体12bと、 第2昇降体12bを昇降駆動する第2昇降体駆動手段7
    1b,72b,73b,74bと、 第2昇降体12bに設けられ、第2水平軸線まわりに揺
    動可能な第2回転軸76bと、 第2昇降体12bに取付けられ、第2回転軸76bを第
    2水平軸線まわりに揺動駆動する第2揺動駆動手段78
    b,79b,97bと、 第2回転軸76bの第2スタンド69bよりも搬送経路
    側の端部に、固定され、第2回転軸76bに垂直な第2
    ピン81bによってピン結合される第2ブラケット80
    bと、 第2スタンド69bを第2方向6に変位可能に案内する
    水平な案内レール83と、 第2スタンド69bを、案内レール83に沿って案内移
    動する幅方向駆動手段84,85,86と、 板状体の厚みを検出する板厚検出手段31と、 板厚検出手段31の出力に応答して、ノズルと板状体の
    マーキングされる表面との距離が予め定める値となるよ
    うに第1および第2昇降駆動手段を制御する手段と、 搬送位置検出手段の出力に応答して、メモリのストア内
    容を読出して板状体の希望する位置にノズルからインク
    を噴射してマーキングする制御手段とを含むことを特徴
    とする板状体の印刷装置。
  2. 【請求項2】 ノズルは、第2方向に第1の等間隔dを
    あけて配列され、しかも第1方向に複数のグループにグ
    ループ化され、 各グループは、第1方向に第2の間隔Dをあけて配置さ
    れ、 D = ( N + c ) d に選ばれ、 ここでNは整数、cは零を超えかつ1未満の値であって
    かつ第1方向の各グループに配列された位置毎に異なる
    値であることを特徴とする請求項1記載の板状体の印刷
    装置。
  3. 【請求項3】 板状体の第2方向の位置を検出する横ず
    れ検出手段と、 横ずれ検出手段の出力に応答して、ノズルによるマーキ
    ング領域が板状体の予め定める位置となるように幅方向
    駆動手段を制御する手段とを含むことを特徴とする請求
    項1または2記載の板状体の印刷装置。
  4. 【請求項4】 画像を読取る読取り手段または画像を演
    算して作成する手段からの出力を、マーキングされる画
    像が希望する大きさになるように、処理して前記メモリ
    にストアすることを特徴とする請求項1〜3のうちの1
    つに記載の板状体の印刷装置。
  5. 【請求項5】 読取り手段の出力データを、印字される
    画像を少なくとも読取ることができる程度に間引いて、
    圧縮処理し、この圧縮処理したデータを前記メモリにス
    トアすることを特徴とする請求項1〜4のうちの1つに
    記載の板状体の印刷装置。
  6. 【請求項6】 搬送手段は、板状体を乗載して搬送する
    一対のコンベアが、マーキングヘッドの直下に間隔をあ
    けてそのマーキングヘッドの上流側と下流側とにそれぞ
    れ配置されて構成され、 マーキングヘッドの直下には、インクおよび溶剤を受け
    る樋が配置されることを特徴とする請求項1〜5のうち
    の1つに記載の板状体の印刷装置。
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