JP3122655B1 - マーキング装置 - Google Patents

マーキング装置

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JP3122655B1
JP3122655B1 JP18234299A JP18234299A JP3122655B1 JP 3122655 B1 JP3122655 B1 JP 3122655B1 JP 18234299 A JP18234299 A JP 18234299A JP 18234299 A JP18234299 A JP 18234299A JP 3122655 B1 JP3122655 B1 JP 3122655B1
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Abstract

【要約】 【課題】 構成を簡略化および小形化してメンテナンス
性を向上し、短時間でずれのない高品位の印字を行うこ
とができるマーキング装置を提供する。 【解決手段】 鋼板2の搬送経路3に沿う搬送速度に同
期して走行体10を同一方向に走行させながら印字ヘッ
ド7を走行体10の水平ビーム22cに沿って横方向に
移動させながら印字を行った後、走行体10を搬送方向
上流側に復帰させて再び印字ヘッダ7を逆方向に移動さ
せながら印字を行い、このような印字動作を繰返しなが
ら連続的に印字し、鋼板2の上面14上にマーキングす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板などの板状体
の表面に後続する加工処理に必要なマーキング情報を、
文字、図形および記号などの各種の表示形態によって連
続して印字し、一連の内容をマーキングするためのマー
キング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は、特開平8−907
66号公報に示されている。この従来の技術では、板状
体である鋼板をチェーンコンベアなどによって実現され
る搬送手段によって搬送方向である第1方向に搬送し、
この搬送手段による鋼板の搬送経路の途中には、鋼板の
幅方向である第2方向に複数のインクジェット式ノズル
が配列されるマーキングヘッドが設けられ、このマーキ
ングヘッドによって次工程で必要な情報を印字する。前
記マーキングヘッドは、鋼板の搬送経路上で前記第2方
向に延びる支持体に設けられ、この支持体は鋼板の搬送
経路の前記第2方向両側に設けられる一対の昇降装置に
よって上下に昇降駆動される。支持体には、鋼板の始端
を検出する始端検出手段と、鋼板の終端を検出する終端
検出手段と、鋼板の第1方向の搬送位置を検出する搬送
位置検出手段とが設けられる。この支持体の搬送方向上
流側には、前記搬送経路をまたぐ門形支持台が設けら
れ、この門形支持台には、鋼板の第2方向の位置を検出
する横ずれ検出手段が設けられる。この横ずれ検出手段
は、鋼板の側端に接触してその鋼板の第2方向の横ずれ
位置を検出し、この横ずれ検出手段の出力は制御回路に
与えられ、制御回路はモータを駆動して、前記支持体に
設けられるマーキングヘッドを第2方向に移動させ、鋼
板の希望する領域にマーキングヘッドを位置決めするよ
うに構成されている。
【0003】他の従来の技術は、特開昭54−1349
00号公報に示されている。この従来の技術では、平行
な一対のレールと、これらのレール上を移動するガーダ
とを有し、このガーダにはその長手方向に沿って電気
的、機械的または熱的などの各種のマーキング手段が設
けられ、マイクロコンピュータからのスキャンデータの
線密度に応じたドット数で文字および図形などの表示情
報を印字することができるように構成されている。
【0004】さらに他の従来の技術は、特開昭51−9
2846号公報に示されている。この従来の技術では、
複数のローラから成る搬送路上を板状体である鋼板が一
方向に向けて送られ、この搬送路の直上を前進後退およ
び速度制御可能に自走する台車を走行させ、この台車に
設けられる塗粉散布器から鋼板上に塗粉を散布し、この
台車に設けられるレーザー出力部からスポット状のレー
ザー光線を選択的に照射して前記塗粉を鋼板上に熱融着
させ、残留塗粉は吸引して回収し、このようにして所定
の文字または図形を印字した後、前記台車を原位置まで
急速後退して次の印字まで待機させ、1サイクルの印字
工程を行うように構成されている。
【0005】さらに他の従来の技術は、特開昭51−1
3337号公報に示されている。この従来の技術では、
板状体である被マーキング材の移送路をまたぐように設
置される門形の走行フレームを有し、この走行フレーム
には、ステンシルを保持する保持手段と、ステンシルを
巻取る巻取手段と、塗料を噴射するスプレー手段と、紙
または金属箔などのステンシル材料を供給する供給手段
と、バンチャ手段とが設けられる。走行フレームは、被
マーキング材と同速度で走行し、前記バンチャ手段によ
って所定のマーキング内容が打抜かれた部分が被マーキ
ング材のマーキング予定位置に配置され、その上方から
スプレー手段のスプレーガンから塗料を噴射することに
よって、被マーキング材上にマーキングを行った後、走
行フレームが前記方向に走行して初期位置に復帰し、こ
うして一連のマーキング工程を完了するように構成され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の特開平8−90
766号公報に示される従来の技術では、前記マーキン
グヘッドは鋼板の幅方向に延び、一定の位置に支持され
た状態で鋼板だけが一方向に走行駆動され、この状態で
所定の表示情報が鋼板の表面にマーキングされるが、そ
のラインに通板される最大幅の鋼板にマーキングするこ
とが可能な幅方向長さを有するマーキングヘッドを備え
なければならず、そのため多数のノズルユニットを必要
とし、製造コストが高くなってしまうという問題があ
る。
【0007】またマーキングヘッドに備えられる全ての
ノズルユニットのノズル孔は、常に目詰まりさせないた
めに、印字動作を行う間に塗料を捨吹きし、あるいは洗
浄剤を噴射して目詰まりを生じない状態に維持しなけれ
ばならず、これによって塗料および洗浄剤が不所望に多
量に消費され、運転コストが高価になってしまうという
問題がある。
【0008】さらに上記のように、鋼板の搬送経路の幅
方向全長にわたって設けられるマーキングヘッドを正常
に塗料を噴射し得る状態に維持しなければならず、保守
管理に手間を要し、メンテナンス性が悪いという問題が
ある。
【0009】また特開昭54−134900号公報に示
される従来の技術では、電気的、機械的および熱的など
の各種の手法を用いることができるマーキング手段をガ
ーダに設け、このガーダを設置されている鋼板上で連続
的に移動させながらマーキングするように構成されるの
で、鋼板は一定位置に停止しているにも拘わらず、前記
マーキング手段を備えるガーダ全体を鋼板の長手方向全
長にわたって移動させなければならず、占有面積がむや
みに大きくなってしまうという問題がある。
【0010】さらに特開昭51−92846号公報に示
される従来の技術では、鋼板の移動速度に同調して台車
およびレーザー出力部を移動させながら印字するように
構成されるが、前記台車およびレーザー出力部を鋼板の
移動速度に同調させるにあたって鋼板の搬送中における
移動速度のばらつき、特に微小なばらつきに追従するた
めの構成が設けられていないため、レーザー出力部と鋼
板の印字位置との間にずれが生じ、これによって印字精
度が悪いという問題がある。
【0011】さらに特開昭51−13337号公報に示
される従来の技術では、門形の走行フレームにステンシ
ルの昇降手段と塗料のスプレー手段とを設け、走行フレ
ームを被マーキング材と同速度で走行させ、連続して移
送される被マーキング材を停止させずにマーキングする
ことができるように構成されるが、ステンシルを用いた
マーキングであるため、前記走行フレームにはステンシ
ルの昇降手段および塗料のスプレー手段以外に、ステン
シルの巻取手段およびステンシルの保持手段を設ける必
要があり、そのため構成が大形化する。しかも前記走行
フレームに設けられるステンシルの保持手段にステンシ
ルを供給するために、被マーキング材の移送経路の一側
方にはステンシルの供給手段とループとが設けられ、こ
れによってもまた構成が大形化し、占有面積が大きくな
ってしまうという問題がある。
【0012】本発明の目的は、構成を簡略化および小形
化してメンテナンス性を向上し、短時間でずれのない高
品位の印字を行うことができるマーキング装置を提供す
ることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、板状体を、水平な予め定める搬送経路に沿う一方向
に向けて搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって一
方向へ搬送される板状体の移動速度を検出する速度検出
手段と、搬送手段によって前記一方向に向けて搬送され
る板状体に所定の表示情報を非接触で印字する印字ヘッ
ドと、印字ヘッドが前記搬送経路に垂直な幅方向に移動
自在に設けられ、板状体に同期して前記一方向に移動
し、かつこの一方向とは反対の他方向に移動して復帰す
る走行体と、速度検出手段からの出力に応答して、印字
ヘッドの有効長さL5と、印字ヘッドが幅方向の印字を
終了して次の印字開始位置に配置されるまでの間に板状
体が一方向へ前進した距離L10とが等しくなるよう
に、前記印字ヘッドの印字動作および幅方向の移動動作
を制御するとともに、前記走行体を、一方向へは板状体
の搬送速度と同期して移動し、かつ他方向へは前記一方
向への移動時の速さよりも大きな速さで移動するように
制御する制御手段とを含むことを特徴とするマーキング
装置である。
【0014】本発明に従えば、搬送手段によって予め定
める水平な搬送経路に沿う一方向に向けて搬送される鋼
板などの板状体は、速度検出手段によって前記一方向へ
の移動速度が検出され、この速度検出手段によって検出
された板状体の移動速度は制御手段に入力され、この制
御手段は板状体の前記移動速度に同期して、印字ヘッド
の印字動作、幅方向の移動動作ならびに走行体の一方向
への移動動作を制御する。これによって板状体が搬送手
段による一方向への搬送中に移動速度が変化しても、そ
の速度に追従して印字ヘッドの印字動作および幅方向の
移動動作ならびに走行体の移動動作が制御され、板状体
に印字されるべき所定の表示内容がずれてしまうという
不具合を生じる恐れはなく、高品位の印字を行うことが
できる。
【0015】また前記印字ヘッドは走行体に幅方向に移
動自在に設けられるので、前述の特開平8−90766
号公報に示される従来の技術のように、幅方向全長にわ
たって印字ヘッドが設置される場合に比べて製造コスト
が安価である。また幅方向全長にわたって印字ヘッドが
設けられる構成では、印字ヘッドの幅方向全長にわたっ
て常に各ドット毎に印字可能な状態に保守管理する必要
があり、したがってメンテナンス性が悪く、運転コスト
が高価であるが、本発明のように走行体に印字ヘッドを
幅方向に移動自在に設ける構成とすることによって、印
字ヘッドが幅方向全長に設けられる場合に比べて格段に
小さくすることができ、これによって保守管理に要する
手間および時間が少なくて済み、メンテナンス性が良好
であり、また目詰まり防止のための捨吹きおよび洗浄剤
による洗浄も少なくて済み、運転コストを低減すること
ができる。
【0016】一例として述べると、般穀部材を切り出す
ための加工ラインでは、4.0〜5.0m程度の幅の鋼
板にマーキングする必要がある。一方、印字ヘッドの印
字ドットピッチは、たとえば2.5mm程度であるた
め、この印字ドットピッチでインクジェットノズルを前
述の幅方向全長にわたって整列して配置する必要がある
が、本発明のように走行体に印字ヘッドを幅方向に移動
自在に設ける構成によって、前記印字ヘッドは、たとえ
ば幅240mm×長さ1400mm程度で済み、格段に
メンテナンス性を向上することができ、運転コストの低
減を図ることができる。
【0017】また制御手段によって前記走行体に設けら
れる印字ヘッドは、この印字ヘッドの有効長さL5と、
印字ヘッドが幅方向の印字を終了して次の印字開始位置
に配置されるまでの間に板状体が幅方向へ前進した距離
L10とが等しくなるように印字動作および幅方向の移
動動作が制御されるので、印字ヘッドを幅方向全長にわ
たって設ける必要がなく、従来のように印字ヘッドが幅
方向全長にわたって設けられる場合に比べて、構成を簡
略化および小形化することができる。また走行体の走行
ストロークは印字ヘッドの印字有効長さ程度でよいた
め、走行体の板状体搬送方向への移動範囲が短くて済
み、装置が大形化しない。
【0018】さらに、板状体の一方向への移動速度は速
度検出手段によって検出され、制御手段は、前記速度検
出手段からの出力に応答し、板状体の一方向への移動速
度に同期して印字ヘッドの印字動作、幅方向の移動動作
ならびに走行体の移動動作を制御する。
【0019】このように前記印字ヘッドの印字動作およ
び幅方向の移動動作ならびに走行体の移動動作は、板状
体の移動速度に同期させて制御が行われるので、搬送手
段による搬送動作、たとえば搬送動力源として用いられ
るモータの出力軸の回転数などに基づいて制御する場合
に比べて、板状体の微小な移動速度の変化に追従させ
て、前記印字ヘッドの印字動作および幅方向の移動動作
および走行体の移動動作が変化するので、印字のずれが
生じず、高品位の印字を行うことができる。
【0020】このようにして、本発明では、構成を簡略
化および小形化してメンテナンス性を向上し、短時間で
ずれのない高品位の印字を連続的に行い、所要のマーキ
ング内容を正確にマーキング表示することができる。
【0021】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
構成において、印字ヘッドの搬送方向上流側と下流側に
設けられ、搬送手段によって搬送される板状体の印字さ
れるべき表面の高さ位置を検出する高さ位置検出手段を
含み、前記制御手段は、高さ位置検出手段からの出力に
応答して、印字ヘッドの高さ位置を、前記一方向への移
動時における板状体の前記表面に対して垂直な方向に予
め定める一定の間隔を保つように制御することを特徴と
するマーキング装置である。
【0022】本発明に従えば、高さ位置検出手段によっ
て板状体の表面の高さ位置が検出され、制御手段はこの
高さ位置検出手段からの出力をも取込んで、前記印字ヘ
ッドの印字動作および幅方向の移動動作ならびに走行体
の移動動作に加えて印字ヘッドの高さ位置を、前記一方
向の移動時における板状体の表面に対して垂直な方向に
予め定める一定の間隔を保つように制御する。これによ
って板状体の厚み方向の反りなどに起因する表面の高さ
位置の変化に追従することができ、より一層高い品位の
印字を行うことが可能となる。
【0023】請求項3記載の本発明は、請求項1または
2記載の構成において、走行体の一方向および他方向の
移動領域よりも搬送方向上流側に設けられ、搬送手段に
よって搬送される板状体の幅方向の横ずれを検出する横
ずれ検出手段を含み、前記制御手段は、横ずれ検出手段
からの出力に応答して、印字ヘッドの印字動作および幅
方向の移動動作を、前記横ずれが打消されるように補償
制御することを特徴とするマーキング装置である。
【0024】本発明に従えば、搬送手段によって搬送さ
れる板状体の幅方向の横ずれは、横ずれ検出手段によっ
て検出される。この横ずれ検出手段からの出力は、制御
手段に入力され、この横ずれが打消されるように印字ヘ
ッドの印字動作および横方向の移動動作が制御される。
これによって板状体の横ずれに起因する印字位置のずれ
が防がれ、高い精度で、所要のマーキング内容を印字す
ることが可能となり、高品位の印字画像を形成すること
ができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態のマ
ーキング装置1を示す簡略化した斜視図であり、図2は
図1に示されるマーキング装置1の平面図である。本実
施の形態のマーキング装置1は、板状体である鋼板2を
水平な予め定める一直線上の搬送経路3に沿う一方向4
に向けて搬送する搬送手段5と、鋼板2の前記搬送手段
5による一方向4への移動速度Vcを検出する速度検出
手段6と、搬送手段5によって前記一方向4に向けて搬
送される鋼板2に所定の表示情報を非接触で印字する印
字ヘッド7と、印字ヘッド7が前記搬送経路3に垂直な
幅方向、すなわち図2の上下方向に移動自在に設けら
れ、鋼板2に同期して前記一方向4に移動し、かつこの
一方向4とは反対側の他方向9に前記一方向4への移動
時の速さ|Vx|(=│Vc│)よりも大きな速さ|V
x1|で移動して復帰する走行体10と、速度検出手段
6からの出力に応答し、鋼板2の一方向4への移動速度
Vcに同期して、前記印字ヘッド7の印字動作および幅
方向の移動動作を制御するとともに、走行体10の一方
向4への移動動作を制御する制御手段11とを含む。
【0026】前記搬送手段5の搬送経路3に関して幅方
向両側には、一対の走行案内レール12a,12bが平
行に設けられる。各走行案内レール12a,12b上に
は、前記走行体10が乗載され、前記一方向4および他
方向9に向かって走行することができる。前記搬送手段
5は、複数のローラ13を有し、各ローラ13は図示し
ないモータによって個別的に回転駆動され、鋼板2の搬
送方向に応じて回転方向を切換えて、乗載された鋼板2
を前記一方向4または他方向9に搬送することができる
ように構成される。
【0027】走行体10は、各走行案内レール12a,
12bが敷設される搬送領域L1内で前記一方向4およ
び他方向9に移動可能である。この搬送領域よりも搬送
方向上流側、すなわち他方向9には、搬送手段5によっ
て搬送される鋼板2の厚み検出するための板厚検出手段
15が設けられる。この板厚検出手段15は、鋼板2の
搬送経路3を横方向にまたぐようにして配置される門形
の第1フレーム16の前記幅方向の搬送経路3側に設け
られ、鋼板2の搬送経路3側における厚さを検出するこ
とができる。このような板厚検出手段15は、たとえば
レーザーなどを用いた非接触光学式距離センサによって
実現されてもよい。この板厚検出手段15からの出力
は、前記制御手段11に入力され、印字ヘッド7の初期
高さ位置を設定する。
【0028】前記板厚検出手段15と走行体10の移動
領域L1との間には、もう1つの第2フレーム17が設
けられる。この第2フレーム17もまた、鋼板2の搬送
経路3を横方向にまたぐようにして設けられる門形フレ
ームから成る。この第2フレーム17は、搬送手段5の
幅方向両側で床面から垂直に立上る一対の脚部18a,
18bと、各脚部18a,18bの上端部間にわたって
横方向に水平に設けられる水平ビーム18cとを有す
る。前記第1フレーム16もまた、第2フレーム17と
同様に構成される。第2フレーム17の水平ビーム18
cには、鋼板2の幅方向の横ずれを検出する横ずれ検出
手段21と板検知手段37が設けられる。
【0029】この横ずれ検出手段21は、板検知手段3
7により鋼板2が横ずれ検出手段21に到達したことを
検出して、鋼板2の搬送経路3側端面にエアシリンダー
等でローラ等を押し当て、そのローラの位置をエンコー
ダー等で検出することによって実現されてもよい。この
ような横ずれ検出手段21からの出力は、前記制御手段
11に入力され、制御手段11は印字ヘッド7の印字動
作および幅方向の移動動作を前記横ずれが打消されるよ
うにして補償制御を行い、印字中に鋼板2の横ずれによ
って印字内容がずれてしまうという不具合を防止するこ
とができるように構成される。
【0030】前記走行体10は、鋼板2の搬送経路3を
またぐようにして大略的に門形状に形成され、一対の脚
部22a,22bと、各脚部22a,22bの上端部間
にわたって搬送経路3に対して垂直に延びる水平ビーム
22cと、各脚部22a,22bの下端部に設けられ、
各走行案内レール12a,12bに沿って走行する図示
しない車輪を回転駆動する走行駆動手段を内蔵する走行
フレーム22d,22eとを有する。
【0031】水平ビーム22cには、前記印字ヘッド7
を幅方向に沿う一側方23および他側方24に変位さ
せ、さらに上方25および下方26に変位駆動するヘッ
ド移動手段27が、水平ビーム22cの下面に前記一側
方23および他側方24に移動自在に設けられる。水平
ビーム22c内には、前記ヘッド移動手段27を一側方
23および他側方24に変位駆動するための横方向駆動
手段28が内蔵される。この横方向駆動手段28は、前
述したように制御手段11によって制御される。この横
方向駆動手段28は、たとえば前記ヘッド移動手段27
が連結されるナットと、このナットに螺合するねじ軸
と、ねじ軸の回転方向を相互に選択的に切換えて回転駆
動する減速機付きモータとを含んで構成されてもよい。
【0032】前記走行体10の走行フレーム22eには
また、鋼板2の始端を検出する始端検出手段35、鋼板
2の終端を検出する終端検出手段36、および鋼板2の
一方向4への搬送位置を検出する速度検出手段6が設け
られる。
【0033】さらに前記印字ヘッド7には、鋼板2の印
字されるべき表面である上面14の高さを検出する高さ
検出手段31が設けられる。この高さ検出手段31の出
力は、制御手段11に入力され印字中の印字ヘッド7の
高さ位置を鋼板表面に対して一定に保つように制御す
る。また、鋼板2の幅方向両端を検出し、板幅方向の印
字開始タイミングを検出する板幅検出手段32が設けら
れる。前記高さ検出手段31は、たとえば超音波を用い
た非接触距離センサによって実現され、始端検出手段3
5および始端検出手段36および板幅検出手段32は、
たとえば光電センサによって実現され、速度検出手段6
は、たとえば非接触のレーザー測長・スピード計によっ
て実現される。
【0034】図3は印字ヘッド7の構成を簡略化して示
す下方から見た底面図であり、図4は印字ノズルユニッ
ト43の具体的構成を示す図であり、図4(1)は印字
ノズルユニット43の平面図であり、図4(2)は図4
(1)の右側から見た印字ノズルユニット43の正面図
であり、図4(3)は印字ノズルユニット43の底面図
であり、図4(4)は図4(1)の下側から見た印字ノ
ズルユニット43の側面図である。
【0035】前記印字ヘッド7は、走行体10の水平ビ
ーム22cにヘッド移動手段27を介して搬送経路3に
対して長手方向の軸線41が平行となるように前記ヘッ
ド移動手段27に着脱可能に取付けられる。この印字ヘ
ッド7は、大略的に前記軸線41に沿って長手の直方体
状のハウジング42と、ハウジング42に前記軸線41
に沿って斜めに傾斜して等間隔に配置される複数の印字
ノズルユニット43とを有する。
【0036】各印字ノズルユニット43は、軸線41に
対して一方向4に向かって一側方23側に角度θをなし
て傾斜する軸線45に沿って等間隔ΔLをあけて一列に
整列して形成される、たとえば合計32ドットのノズル
46を有するノズルヘッダ47によって構成される。
【0037】ノズルヘッダ47には、各ノズル46毎に
電磁ソレノイド49が接続され、電磁ソレノイド49に
よって開閉駆動される。印字ノズルユニット43には、
塗料と洗浄剤が供給され、図1に示される塗料・洗浄剤
供給手段51から図示しない輸送管を介して塗料または
洗浄剤が選択的に供給される。各電磁ソレノイド49
は、図示しない信号線によって前記制御手段11に電気
的に接続され、制御手段11からの駆動電力の供給/遮
断によって各ノズル46を個別に開閉動作することがで
きるように構成される。前記輸送管および信号線は、ケ
ーシング44に対して図示しないコネクタによって着脱
可能に接続され、ハウジング42から各印字ノズルユニ
ット43を個別に取外して交換および保守管理を行うこ
とができる。
【0038】前記ノズルヘッダ47において、各ノズル
46の間隔ΔLは、たとえば3.536mmに選ばれ
る。このようなドットピッチで32個のノズル46が形
成されるため、一方向4で示す搬送方向下流側のノズル
46aと搬送方向上流側のノズル46bとは、長さL2
=間隔ΔL×ドット数N=3.536×31=109.
616mmである。
【0039】印字ヘッド7において、軸線41方向に隣
接する各印字ノズルユニット43の一方向4で示す搬送
方向の最も上流側に配置されるノズル孔46bと、その
印字ノズルユニット43に隣接するもう1つの印字ノズ
ルユニット43の搬送方向に最も下流側に配置されるノ
ズル孔46aとは、軸線41方向に間隔ΔL3を有し、
軸線41を含む一水平面上で前記軸線41に垂直な方向
に間隔ΔL4を有する。前記軸線41に沿う間隔ΔL3
は、ΔL6(ΔL×cosθ)の印字ドットピッチと等
しくなるように選ばれ、前記軸線41に垂直な方向の間
隔ΔL4は、たとえば240mmに選ばれる。この間隔
ΔL4は、前記制御手段11に設定され、各電磁ソレノ
イド49によって各ノズル46の開閉動作が適切に制御
される。
【0040】このようにして各印字ノズルユニット43
が軸線41に対して角度θをなして傾斜して配置される
ので、各印字ノズルユニット43のうち矢符4で示す搬
送方向に最も下流側に配置される印字ノズルユニット4
3aの最下流端のノズル孔46aから、搬送方向に最も
上流側に配置される印字ノズルユニット43bの最上流
側のノズル孔46bにわたる軸線41に沿う長さL5に
よって印字ヘッド7が幅方向に移動して印字したとき、
鋼板2に搬送経路に沿って等間隔に(32ドット×印字
ノズルユニット数N)個のライン数で印字を行うことが
できる。このときの印字ヘッド7による横方向の位置決
め分解能は、前記横方向駆動手段28によって0.00
1mm程度に設定されている。
【0041】図5は、マーキング装置1の電気的構成を
簡略化して示すブロック図である。鋼板2の実寸の1/
10に縮小された船体部材加工図面には、加工に必要な
各種の情報が文字、記号および図形などで記入されてお
り、この船体部材加工図面は読取手段61によって光学
的に読取られ、その描画データは図面番号が付されて印
字図面情報として制御手段11内のデータ処理回路にス
トアして保管される。前記読取手段61は、たとえばラ
インイメージセンサなどによって実現される光学的読取
部を備える。この読取手段61は、前記船体部材加工図
面の手書きによる文字や記号を正確に判読できる解像度
を有し、かつデータ格納容量および転送時間などの制約
からイメージデータ量を極力少なくする必要があるた
め、イメージデータの解像度は実寸で2mm以下に設定
され、データ量はデータ圧縮される。データ圧縮手法
は、ランレングス法を用い、2値データを30〜50%
程度に圧縮する。これによって、たとえば4,000m
m×18,500mmの鋼板であれば、2値データの約
2.6Mバイトを1Mバイト程度に圧縮することができ
る。
【0042】また実施の他の形態として、前記読取手段
61に代えて、たとえばCAD(Computer Aided Desig
n)装置を用いて前記描画データを作成し、前記印刷図
面情報として直接に制御手段11内の前記データ処理回
路にそらして保管するようにしてもよい。さらに、実施
の他の形態として、前記印刷図面情報をフロッピーディ
スクFDなどの磁気記憶媒体または光ディスクなどの光
記憶媒体に記憶して必要に応じて読出し、前記データ処
理回路に与えてストアして保管するようにしてもよい。
さらに実施の他の形態として、LAN(Local Area Net
work)を利用して、描画データをデータ処理回路に直接
転送してストアするようにしてもよい。
【0043】鋼板2は、その板幅Wが1000mm〜5
000mmと多様であり、搬送手段5への搬入時に搬送
経路3に沿った図示しないガイドローラ等によって概略
的に位置決めされた状態で搬入されると、約30m程度
の移送距離を搬送された後、板厚検出手段15によって
板厚が検出され、その検出した板厚情報は制御手段11
に入力される。制御手段11は、前記板厚検出手段15
から入力した板厚情報に基づいて、ヘッド移動手段27
に前記板厚に対応して印字ヘッド7が鋼板2の上面14
に対して上方に所定の間隔をあけて離間するように駆動
指令信号を出力する。さらに板検知手段37は鋼板2が
到達したことを検出し、横ずれ検出手段21は鋼板2の
一側端に接触して、その鋼板2の幅方向の横ずれ位置を
検出する。
【0044】制御手段11は、前記横ずれ検出手段21
からの出力に応答して、横方向駆動手段28を制御し、
印字ヘッド7がヘッド移動手段27とともに横方向に移
動して、鋼板2の希望するマーキング領域内の印字位置
に配置されるように横方向移動量を制御し、この横移動
に連動して、各印字ノズルユニット43の電磁ソレノイ
ド49を選択的に駆動させ、これによってノズル46を
選択的に開閉動作させて、前記読取手段61から入力し
た描画データを参照して、印字動作を制御する。
【0045】始端検出手段35によって鋼板2の始端が
検出されると、一方向4の搬送速度が速度検出手段6に
よって検出され、鋼板2の搬送速度を制御手段11に導
出する。制御手段11は、前記速度検出手段6からの搬
送速度に対応して走行体10を鋼板2の搬送方向の移動
速度Vcと等速度運動するように制御し、同時に横方向
駆動手段28を制御して、印字ヘッド7をヘッド移動手
段27とともに横方向に移動動作させる。前記板厚検出
手段15は、鋼板2が搬入された初期の地点で位置決め
するための情報を与えるためにのみ用いられ、鋼板2が
印字ヘッド7の下方に存在するときの昇降変位を制御す
る情報は、高さ位置検出手段31によって検出された高
さ位置が用いられる。鋼板2の幅方向終端が板幅検出手
段32によって検出されると、鋼板2の一方向4に沿う
搬送移動量の演算が終了し、これによって制御手段11
は印字ヘッド7による印字動作を停止させ、走行体10
を高速で一方向4とは反対方向9に移動させ、印字ヘッ
ド7をヘッド移動手段27とともに、矢符24方向へ移
動させ次の印字動作を行う。
【0046】本件発明者は、移動式マーキング装置1に
よって印字ヘッド長、印字能力、動作能力の関係につい
て検討した。一方向4への移動条件は次のとおりであ
る。 (1)搬送方向Xで、搬送速度Vcに追従しながら、幅
方向Yに等速(Vy)で移動し、印字する。したがって
鋼板は、X方向に相対的に停止している。 (2)幅方向Yが始端に達した後、印字ヘッド7の幅方
向の移動は減速し、搬送方向Xは、印字開始待機点まで
移動し、再度搬送速度Vcまで加速した後、戻り側の印
字を開始する。このとき、幅方向Yも印字ヘッド7の印
字速度まで加速され、かつ搬送方向X、幅方向Yは印字
開始位置になければならない。 (3)幅方向移動速度Vyは、ドットピッチと、印字サ
イクルの積で決まる。捨吹サイクルは最大200Hz程
度、ドットピッチ2.5mmから、Vy=200×2.
5=500(mm/s)とした。 (4)搬送速度Vcは、4〜6m/分とした。 (5)速度変動を無視した動作パターンの一例を後述の
図7に示す。 (6)後述の図6に示す位置P0からP6までの同じ搬送
方向の位置に復帰するまでの時間は、往き側の印字開始
から戻り側の印字開始までの時間。この時間分鋼板が移
動しており、搬送速度VcとXの復帰時間Tsから必要
なヘッド長が決まる。
【0047】次の表1に、幾つかの条件でのヘッド長を
示す。
【0048】
【表1】
【0049】搬送方向Xの復帰時の等速時間Tx(P3
→P4)、復帰速度Vx=Vy、加減速時間Tdとし
て、X方向復帰距離[(Tx+Td)・Vx]が横方向
移動時間分に鋼板がVcで移動した距離に等しくならな
ければならないから、 (W/Vy+Td・(Vc/Vy))・Vc = (Tx+Td)・Vy …(1) (1)式より Tx = (Vc/Vy)・(W/Vy)+((Vc/Vy)^2−1) Td …(2) したがって搬送方向Xの復帰時間Ts(P0→P6)は、 Ts = W/Vy+(1+Vc/Vy)・Td・2+Tx = W/Vy・(1+Vc/Vy)+(1+Vc/Vy)^2・Td …(3) 必要ヘッド長は、 L = Ts・Vc …(4) となり、板幅W、搬送速度Vc、加減速時間の増加関
数、印字速度の減少関数として求められる。
【0050】図6は、鋼板2および印字ヘッド7のマー
キング動作を説明するための簡略化した平面図であり、
図7は印字ヘッド7のマーキング動作時における速度変
化を示すグラフであり、図7(1)は印字ヘッド7の搬
送経路3に沿う走行体10の矢符4方向への移動速度V
xを示し、図7(2)は印字ヘッド7の幅方向の速度V
yを示す。時刻t0でマーキング動作が開始されると、
印字ヘッド7は、前述の図3に示されるように、一方向
4の最も上流側に配置される印字ノズルユニット43b
のさらに前記一方向4の最も上流側に配置されるノズル
孔46bが印字開始位置P0の直上に配置される。この
印字開始位置P0は、鋼板2の始端63から搬送経路3
に沿って搬送方向上流側、すなわち他方向9に向かって
印字ヘッド7の前述の有効印字長さL5だけ上流側の一
側部に設定される。
【0051】この印字開始位置P0から走行体10が一
方向4に向かって図7(1)、および図7(2)に示さ
れるように、時刻t1まで鋼板2の搬送速度Vcと同期
して移動すると同時に、印字ヘッド7が幅方向に等速度
速度Vyで移動する。
【0052】こうして時刻t1で印字ヘッド7が印字開
始位置P0から鋼板2の他側部の第1印字動作終了位置
1に達したとき、鋼板2の始端63は参照符Q0から参
照符Q1で示される位置に移動しており、鋼板2の上面
14には搬送経路3に沿う有効印字長さL5で図6の上
下方向である幅方向全長にわたる第1印字領域A1に対
してマーキングされる。以下、鋼板2の始端63の位置
は、印字ノズル7の位置P0,P1,…に対応して参照符
0,Q1,…で示す。
【0053】時刻t2において、印字ヘッド7は搬送方
向に後退動作を開始する。すなわち走行体10は他方向
9に向かって図7(1)に示されるように減速し、さら
に位置P2から走行方向を反転して他方向9に向かって
増速する。このとき印字ヘッド7は、時刻t1から時刻
t2を経て時刻t3’まで減速し、したがって鋼板2の
他側部からさらに矢符23に示される外側方に最も離れ
た位置P3’に達し、この時刻t3’で幅方向の移動を
停止し、走行体10が時刻t4まで等速度で他方向9に
移動した後、他方向9への移動を時刻t5まで減速して
移動方向が他方向9から一方向4に反転する位置P5
経て時刻t6まで増速し、第2印字開始位置P6に至
る。
【0054】このとき、印字ヘッド7は位置P4’,
5,P6にわたって矢符24で示される他側部から一側
部に向かって図7(2)に示されるように増速し、所定
の印字速度に達している鋼板2は時刻t0からt6の間
に距離L10だけ前進し、この鋼板の前進した距離L1
0が印字ヘッドの前記有効長さL5に等しく(L10=
L5)なるように制御手段11によって制御される。第
2印字開始位置P6から第2印字終了位置P7にわたって
は、走行体10は一方向4に鋼板2の搬送速度Vcと同
期して移動する。この移動時間は、図7(1)の時刻t
6から時刻t7までである。
【0055】この時刻t6から時刻t7の間に、印字ヘ
ッド7は、走行体10の水平ビーム22cに沿って他側
部から一側部に向かって図7(2)に示されるように等
速度で移動しながら印字を行い、第2領域A2に次の印
字内容をマーキングする。
【0056】その後、走行体10は図7(1)に示され
るように、時刻t7から時刻t8にわたって一方向4へ
の移動を減速し、さらに時刻t8から時刻t9にわたっ
て他方向に増速する。また印字ヘッド7は第2印字動作
終了位置P7からさらに矢符24で示される鋼板2の他
側部から一側部に向かって移動し、位置P8から位置
9’に至る。このとき印字ヘッド7は図7(2)に示
されるように、時刻t7から時刻t9’にわたって幅方
向の移動速度を減速し、位置P9’で幅方向の移動を停
止する。
【0057】さらに走行体10は位置P9から位置P10
まで、図7(1)に示されるように、時刻t9からt1
0まで他方向9に向かって等速度で移動する。位置P10
から位置P11、走行体10は他方向9への移動を図7
(1)に示されるように、時刻t10から時刻t11に
おいて減速し、位置P11から第3印字開始位置P0まで
は時刻t11および時刻t12間において一方向4にわ
ずかに増速し、次の第3印字動作を開始する。
【0058】図8は、制御手段11の制御動作を説明す
るためのフローチャートである。まず制御動作が開始さ
れ、ステップs1で、読取手段61によって加工部品加
工図面が読取られ、印字図面情報が入力され、板厚検出
手段15によって鋼板2の始端63が検出されると、そ
の印字図面情報は制御手段11のメモリMに記憶される
とともに、その印字図面情報をすべて印字するための印
字ヘッド7の幅方向の走査回数が図示しないカウンタに
設定される。
【0059】ここで、このカウンタのカウント値をNと
し、設定印字回数をjとすると、初期状態ではN=0に
リセットされている。このとき走行体10は一方向4へ
の走行開始位置、すなわち各走行案内レール12a,1
2bの搬送方向上流側の始端位置で配置され、また印字
ヘッド7は走行体10の前記搬送方向上流側から下流側
を見て左端の位置に配置され、印字ヘッド7は初期高さ
一に配置され、この状態が初期位置として制御手段11
に設定されている。
【0060】ステップs2で、制御手段11は走行体1
0を一方向4へ速度検出手段6によって検出された鋼板
2の一方向4への搬送速度Vcに同期させて同一速度で
移動させるとともに、印字ヘッド7を矢符23方向へ等
速度で移動させながら、前記メモリMに記憶されている
印字図面情報を順次的に読出し、走行体10および印字
ヘッド7の移動量に応じて各印字ノズルユニット43の
電磁ソレノイド49を選択的にオン/オフ駆動し、これ
によって各ノズル46を選択的に開閉動作させて、鋼板
2の上面14に印字図面情報を印字する。
【0061】こうして搬送手段によって予め定める水平
な搬送経路に沿う一方向に向けて搬送される鋼板は、速
度検出手段によって前記一方向への移動速度が検出さ
れ、この速度検出手段によって検出された鋼板の移動速
度は制御手段に入力され、この制御手段は鋼板の前記移
動速度に同期して、印字ヘッドの印字動作、幅方向の移
動動作ならびに走行体の一方向への移動動作を制御す
る。
【0062】これによって鋼板が搬送手段による一方向
への搬送中に移動速度が変化しても、その速度に追従し
て印字ヘッドの印字動作および幅方向の移動動作ならび
に走行体の移動動作が制御され、鋼板に印字されるべき
所定の表示内容がずれてしまうという不具合を生じる恐
れはなく、高品位の印字を行うことができる。
【0063】上記のように速度検出手段6を設けるの
は、搬送手段5のしゃくり動作などに伴う移動速度の揺
らぎを補償するためである。この速度検出手段6は、鋼
板2の移動速度を非接触で検出し、検出距離が5〜40
mm、分解能が800mm/secのレーザー測長・ス
ピード計が用いられる。
【0064】このようにして走行体10および印字ヘッ
ド7をほぼ等速度で移動して印字動作が終了すると、ス
テップs3で、走行体10が一方向4へ距離L5だけ移
動したか否か、および印字ヘッド7が矢符23方向へ幅
Wだけ移動したか否かが判断される。この条件を満たす
場合には、ステップs4に移り、制御手段11は、走行
体10を他方向9へ距離L5だけ移動させて復帰させる
とともに、印字ヘッド7を鋼板2の他側端へ移動させ、
前記カウンタに1を加算してカウント値N=2に設定す
る。
【0065】ステップs5で、前記カウンタのカウント
値Nが設定印字回数jに達したか否かが判断され、達し
た場合には走行体10の移動動作ならびに走行体7の移
動動作ならびに印字動作を終了して、前述の初期位置に
復帰して待機状態となる。また前記カウンタのカウント
値Nが設定印字回数jに達していない場合には、ステッ
プs6に移り、制御手段11は走行体10を一方向4へ
鋼板2と同一速度で移動させるとともに、印字ヘッド7
を矢符24方向へ等速度で移動させながら印字動作させ
る。
【0066】次にステップs7で、走行体10が一方向
4へ距離L5だけ移動し、かつ印字ヘッド7が矢符24
方向へ幅Wだけ移動したか否かが判断されてこの条件を
満たさない場合には前記ステップs6が継続され、満た
す場合には次のステップs8に移る。
【0067】このステップs8では、前述のステップs
4と同様に、走行体10を他方向9へ距離L5だけ移動
させて復帰させ、印字ヘッド7を鋼板2の他側端へ移動
させ、前記カウンタにカウント値1を加算した後、ステ
ップs9でカウンタのカウント値Nが設定印字回数jに
達したか否かが判断され、達しない場合には再び前述の
ステップs2へ戻り、達した場合にはマーキング動作を
終了し、始端検出手段36によって鋼板2の始端を検知
すると、走行体10および印字ヘッド7を初期位置に復
帰させ、制御動作を終了する。
【0068】上記のように印字ヘッドは走行体に幅方向
に移動自在に設けられるので、前述の特開平8−907
66号公報に示される従来の技術のように、幅方向全長
にわたって印字ヘッドが設置される場合に比べて製造コ
ストが安価である。また幅方向全長にわたって印字ヘッ
ドが設けられる構成では、印字ヘッドの幅方向全長にわ
たって常に各ドット毎に印字可能な状態に保守管理する
必要があり、したがってメンテナンス性が悪く、運転コ
ストが高価であるが、本発明のように走行体に印字ヘッ
ドを幅方向に移動自在に設ける構成とすることによっ
て、印字ヘッドが幅方向全長に設けられる場合に比べて
格段に小さくすることができ、これによって保守管理に
要する手間および時間が少なくて済み、メンテナンス性
が良好であり、また目詰まり防止のための捨吹きおよび
洗浄剤による洗浄も少なくて済み、運転コストを低減す
ることができる。
【0069】上記の実施の形態では、板状体は鋼板であ
ったけれども、本発明の実施の他の形態として、鋼板以
外の板状体、たとえばアルミニウム板、布、およびFR
Pなどの合成樹脂パネルなどの各種の板状の物体にマー
キングするためにも好適に実施することができる。
【0070】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、板状体
が搬送手段による一方向への搬送中に移動速度が変化し
ても、その速度に追従して印字ヘッドの印字動作および
幅方向の移動動作ならびに走行体の移動動作が制御さ
れ、板状体に印字されるべき所定の表示内容がずれてし
まうという不具合を生じる恐れはなく、高品位の印字を
連続して行うことができる。走行体に印字ヘッドを幅方
向に移動自在に設ける構成とすることによって、印字ヘ
ッドが幅方向全長に設けられる場合に比べて格段に小さ
くすることができ、これによって保守管理に要する手間
および時間が少なくて済み、メンテナンス性が良好であ
り、また目詰まり防止のための捨吹きおよび洗浄剤によ
る洗浄も少なくて済み、運転コストを低減することがで
きる。さらに印字ヘッドの幅方向全長にわたって設ける
必要がないため、従来のように印字ヘッドが幅方向全長
にわたって設けられる場合に比べて、構成を簡略化およ
び小形化することができる。また走行体の走行ストロー
クは印字ヘッドの印字有効長さ程度でよいため、走行体
の板状体搬送方向への移動範囲が短くて済み、装置が大
形化しない。
【0071】特に本発明によれば、制御手段によって印
字ヘッドの有効長さL5と板状体が一方向へ前進した距
離L10とが等しくなるように印字ヘッドの印字動作お
よび幅方向の移動動作が制御されるとともに、走行体を
一方向に対しては板状体の搬送速度と同期して移動さ
せ、他方向へは前記一方向への移動時よりも大きな速さ
で移動させるので、板状体を搬送手段によって一方向に
搬送した状態のままで連続して、しかも板状体の前記一
方向への移動速度の変化、幅方向への変位、および印字
面の上下方向への変位に追従させ、印字のずれを生じる
ことなしに高品位で所定のマーキング内容を正確に印字
することができる。
【0072】
【0073】
【0074】
【0075】
【0076】
【0077】請求項2記載の本発明によれば、高さ位置
検出手段によって板状体の表面の高さ位置が検出され、
制御手段はこの高さ位置検出手段からの出力をも取込ん
で、前記印字ヘッドの印字動作および幅方向の移動動作
ならびに走行体の移動動作に加えて印字ヘッドの高さ位
置を、前記位置方向の移動時における板状体の表面に対
して垂直な方向に予め定める一定の間隔を保つように制
御する。これによって板状体の厚み方向の反りなどに起
因する表面の高さ位置の変化に追従することができ、よ
り一層高い品位の印字を行うことが可能となる。
【0078】請求項3記載の本発明によれば、搬送手段
によって搬送される板状体の幅方向の横ずれは、横ずれ
検出手段によって検出される。この横ずれ検出手段から
の出力は、制御手段に入力され、この横ずれが打消され
るように印字ヘッドの印字動作および横方向の移動動作
が制御される。これによって板状体の横ずれに起因する
印字位置のずれが防がれ、高い精度で、所要のマーキン
グ内容を印字することが可能となり、高品位の印字画像
を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のマーキング装置1を示
す簡略化した斜視図である。
【図2】図1に示されるマーキング装置1の平面図であ
る。
【図3】印字ヘッド7の構成を簡略化して示す下方から
見た底面図である。
【図4】印字ノズルユニット43の具体的構成を示す図
であり、図4(1)は印字ノズルユニット43の平面図
であり、図4(2)は図4(1)の右側から見た印字ノ
ズルユニット43の正面図であり、図4(3)は印字ノ
ズルユニット43の底面図であり、図4(4)は図4
(1)の下側から見た印字ノズルユニット43の側面図
である。
【図5】マーキング装置1の電気的構成を簡略化して示
すブロック図である。
【図6】鋼板2および印字ヘッド7のマーキング動作を
説明するための簡略化した平面図である。
【図7】印字ヘッド7のマーキング動作時における移動
速度変化を示すグラフであり、図7(1)は印字ヘッド
7の搬送経路3に沿う速度Vxを示し、図7(2)は印
字ヘッド7の搬送方向3に垂直な幅方向に沿う速度Vy
を示す。
【図8】制御手段11の制御動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 マーキング装置 2 鋼板 3 搬送経路 4 一方向 5 搬送手段 6 速度検出手段 7 印字ヘッド 9 他方向 10 走行体 11 制御手段 15 板厚検出手段 21 横ずれ検出手段 27 ヘッド移動手段 28 横方向駆動手段 31 高さ検出手段 32 板幅検出手段 35 始端検出手段 36 終端検出手段 37 板検知手段 43 印字ノズルユニット 46 ノズル 47 ノズルヘッダ 49 電磁ソレノイド 61 読取手段 63 始端
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−235247(JP,A) 特開 平7−266262(JP,A) 特開 平9−57346(JP,A) 特開 平8−90766(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 19/18 B21C 51/00 B41J 25/308

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状体を、水平な予め定める搬送経路に
    沿う一方向に向けて搬送する搬送手段と、 前記搬送手段によって一方向へ搬送される板状体の移動
    速度を検出する速度検出手段と、 搬送手段によって前記一方向に向けて搬送される板状体
    に所定の表示情報を非接触で印字する印字ヘッドと、 印字ヘッドが前記搬送経路に垂直な幅方向に移動自在に
    設けられ、板状体に同期して前記一方向に移動し、かつ
    この一方向とは反対の他方向に移動して復帰する走行体
    と、 速度検出手段からの出力に応答して、印字ヘッドの有効
    長さL5と、印字ヘッドが幅方向の印字を終了して次の
    印字開始位置に配置されるまでの間に板状体が一方向へ
    前進した距離L10とが等しくなるように、前記印字ヘ
    ッドの印字動作および幅方向の移動動作を制御するとと
    もに、前記走行体を、一方向へは板状体の搬送速度と同
    期して移動し、かつ他方向へは前記一方向への移動時の
    速さよりも大きな速さで移動するように制御する制御手
    段とを含むことを特徴とするマーキング装置。
  2. 【請求項2】 印字ヘッドの搬送方向上流側と下流側に
    設けられ、搬送手段によって搬送される板状体の印字さ
    れるべき表面の高さ位置を検出する高さ位置検出手段を
    含み、前記制御手段は、高さ位置検出手段からの出力に
    応答して、印字ヘッドの高さ位置を、前記一方向への移
    動時における板状体の前記表面に対して垂直な方向に予
    め定める一定の間隔を保つように制御することを特徴と
    する請求項1記載のマーキング装置。
  3. 【請求項3】 走行体の一方向および他方向の移動領域
    よりも搬送方向上流側に設けられ、搬送手段によって搬
    送される板状体の幅方向の横ずれを検出する横ずれ検出
    手段を含み、前記制御手段は、横ずれ検出手段からの出
    力に応答して、印字ヘッドの印字動作および幅方向の移
    動動作を、前記横ずれが打消されるように補償制御する
    ことを特徴とする請求項1または2記載のマーキング装
    置。
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