JP3175843B2 - 軽量気泡コンクリートの塗装方法 - Google Patents

軽量気泡コンクリートの塗装方法

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JP3175843B2 JP09406791A JP9406791A JP3175843B2 JP 3175843 B2 JP3175843 B2 JP 3175843B2 JP 09406791 A JP09406791 A JP 09406791A JP 9406791 A JP9406791 A JP 9406791A JP 3175843 B2 JP3175843 B2 JP 3175843B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量気泡コンクリート
(以下ALCと略す)板表面に地肌を露出して凹凸のあ
る粗面が部分的に存在することにより模様が形成されて
いるALC板(以下ショットブラストALC板という)
に使用される塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ALC板表面への吹き付け塗装と
しては、例えばJASS23吹き付け工事の合成樹脂エ
ルマジョン系複層模様吹き付け仕上げに記載されている
ように、吹き付け機械器具を用いての下塗り、主材吹
き、仕上げ材塗りの3工程もしくは主材吹き後凸部処理
を加えた4工程で構成されたものが知られている。
【0003】一方、ALC板に投射材を投射して投射面
を凹部としたALC板も知られており、投射材の径を大
きくすればするほど投射されたALC板の面が粗面にな
り、その粗面の凹凸が大きくなることが知られている。
このような大きな径の投射材は、いわゆるショットブラ
スト法で投射されるので、本発明では、ALC板表面に
地肌を露出して凹凸のある粗面が部分的に存在すること
にり模様が形成されているALC板を以下ショットブラ
ストALC板という。このようなショットブラストAL
C板は、地肌を露出した粗面にも凹凸を有しているの
で、投射加工部と非加工部とがはっきり区別されるとと
もに天然石調の模様となるので意匠性が優れた製品とな
ることが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ショッ
トブラストALC板に、前記JASS23吹き付け工事
の合成樹脂エルマジョン系複層模様吹き付け仕上げを吹
き付けのみで施工した場合、ALC板表面に地肌を露出
して凹凸のある粗面を有するため、仕上げ塗り材表面に
ピンホール状の貫通孔が生じ、防水上及び意匠上の問題
となるという不都合があった。本発明は、従来のこのよ
うな不都合を無くすことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ALC板表面
に地肌を露出して凹凸を有する粗面が部分的に存在する
ことにより模様が形成されているALC板の表面に合成
樹脂エルマジョン系下塗り材を吹き付けた後、その表面
をしごくことにより、地肌に形成されている気泡に合成
樹脂エルマジョン系下塗り材を充填するとともに、凹凸
を残存させることを特徴とするALC板の塗装方法であ
る。
【0006】本発明の下塗り材としては、合成樹脂エマ
ルジョン系、例えばアクリルエマルジョン系が使用さ
れ、この下塗り材は、予め希釈したほうがALC板表面
の地肌を露出して凹凸を有する粗面に形成された孔への
充填が十分であるという点で好ましい。希釈水の割合
は、仕上げ塗り材の下塗り材により異なるが、合成樹脂
エマルジョン系複層仕上げ塗り材を従来の平滑な表面の
ALC板に用いるときは、下塗り材の希釈水が7〜12
%であるのに対して、本発明では、希釈水を13〜20
%、好ましくは15%とすることが更に好結果を呼ぶ。
下塗り材と混合攪拌する希釈水の割合が少ないと、AL
C表面の地肌を露出して凹凸を有する粗面に形成された
孔への下塗り材の充填が不十分になることがある。また
希釈が大きいと、ショットブラストALC表面に形成し
た凹凸を塗りつぶしてしまい平滑にしてしまうおそれが
ある。例えば、図3や図4等に示した断面のような状態
になるおそれがある。
【0007】下塗り材の所要量は、仕上げ塗り材の下塗
り材により異なるが、合成樹脂エマルジョン系複層仕上
げ塗り材の場合、ALC板の平滑な表面に用いる吹き付
け所要量でよい。しごきに用いる道具は、ローラーでも
ハケでもよく、ALC表面の地肌を露出して凹凸を有す
る粗面をつぶさずに、且つ地肌に形成された孔に下塗り
材を充填でき、更にALC表面の地肌を露出して凹凸を
有する粗面に添って下塗り材が付着できればどのような
ものでもよい。ローラーとしては一般的にウールローラ
ーが使用される。
【0008】下塗り材を吹き付けてからしごきをいれる
時間は、遅れると下塗り材が伸びず地肌に形成された孔
への充填が不十分であり、またローラーやハケのしごき
跡が残ってしまう。それゆえ、早ければ早いほうが良
く、好ましくは5分以内にしごきをいれることがのぞま
しい。しごきの回数は、ALC表面の地肌を露出して凹
凸を有する粗面をつぶさずに、且つ地肌に形成された孔
に下塗り材を充填でき、更にALC表面の地肌を露出し
て凹凸を有する粗面に添って下塗り材が付着できれば一
方向何回でも良いが、しごきに用いた道具のしごき跡を
消すために、直交する2方向行なうことが望ましい。
【0009】尚、下塗り材として合成樹脂エマルジョン
系以外のものを使用すると、本発明の効果は得られな
い。例えば、セメント系の下塗り材では、吹き付け機械
器具を用いてALC板表面に厚く吹きつける事によって
防水性を確保するため、ALC板の地肌に形成された孔
への下塗り材の充填が十分でないばかりか、ALC表面
の地肌を露出して凹凸を有する粗面をつぶしてしまうと
いう欠点がみられる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照し実施例により本発明を説
明する。図1は、ALC板表面に地肌を露出して凹凸の
ある粗面に本発明の塗装方法を施した後の状況を示す要
部断面図であり、図2は本発明を施す前のALC板表面
に地肌を露出して凹凸のある粗面の状況を示す要部断面
図である。
【0011】実施例で用いた仕上げ塗り材は、アクリル
エマルジョン系仕上げ塗り材である。 1.下塗り工程 下塗り材としてアクリルエマルジョン系を使用し、希釈
水15%を下塗り材と混合攪拌したものを、口径6mm
のリシンガンを用いて空気圧力5Kg/m2 にて1.4
Kg/m2 の量を地肌を露出して凹凸を有する粗面があ
る図2のショットプラストALC板表面に吹き付けた直
後に、ローラーを用いて吹き付けた面を1回しごき、そ
のしごきとほぼ直交する方向に更にしごきをいれた。 2.中塗り工程 中塗り工程は、ALC板の平滑な表面と同様にして行な
った。
【0012】即ち、中塗り材としてアクリルエマルジョ
ン系を使用し、希釈水8%を中塗り材と混合攪拌したも
のを、口径6mmのリシンガンを用いて空気圧力7Kg
/m2 にて0.8Kg/m2 の量を、しごきをいれた後の
下塗り材の上にゆず肌模様で玉吹きを行なった。玉吹き
の模様はどのようなものでも良いが、好ましくは凹凸の
少ないものが望ましい。 3.上塗り工程 上塗り工程は、ALC表面に地肌を露出して凹凸を有す
る粗面がないものと同様にして行なった。
【0013】即ち、上塗り材としてアクリルエマルジョ
ン系を使用し、希釈水20%を上塗り材と混合攪拌した
ものを、エアレスの吹き付け機械器具を用いて空気圧力
130Kg/m2 にて0.4Kg/m2 の量を、ゆず肌
模様で玉吹きを行なった中塗り材の上に2回塗りした。
本実施例で得られた製品は、防水上優れた性能を有す
る。該製品の表面にインクを塗布した後、切断しインク
の浸透状況を確認したところ浸透は見られなかった。し
かし、しごきをいれなかったものは、地肌に形成された
気泡からのインクの浸透が見られた。又、本実施例で得
られた製品は、パネル表面の気泡、あばたの露出がな
く、凹凸が明確であるため意匠的にも優れている。
【0014】
【発明の効果】対象とするALC板はショットブラスト
法によって表面にあばたなどが存在するが、本発明によ
れば、ショットブラストALC板の塗装下塗り工程にお
いて、ALC板の表面に希釈した合成樹脂エマルジョン
系下塗り材を吹き付け、その後にウールローラー又はハ
ケを用いてしごきをいれることにより、地肌に形成され
た気泡に合成樹脂エマルジョン系下塗り材を充填し、シ
ョットブラスト法によって表面に露出したあばた、粗面
から仕上げ塗り材表面に至る貫通孔のような欠陥部を無
くし、防水上、意匠上の問題となる点を排除することが
できる。それとともに、ショットブラストALC板表面
に形成した凹凸を塗装後も残存させることが可能とな
り、ショットブラストALC板が有する優れた意匠性を
損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ALC板表面に地肌を露出して凹凸のある粗面
に本発明の塗装方法を施した後の状況を示す要部断面
図。
【図2】本発明による塗装を行なう前のALC板表面に
地肌を露出して凹凸のある粗面の状況を示す要部断面
図。
【図3】比較例としてALC表面の地肌を露出して凹凸
のある粗面に形成された孔への下塗り材が未充填な状況
を示す断面図。
【図4】比較例としてALC表面に形成した凹凸が残存
していない状況を示す断面図。
【符号の説明】
1 地肌を露出して凹凸のある粗面を有するALC板 2 合成樹脂エマルジョン系下塗り材 3 中塗り材 4 上塗り材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 41/72 C04B 41/63

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軽量気泡コンクリート(以下ALCと略
    す)板表面に地肌を露出して凹凸を有する粗面が部分的
    に存在することにより模様が形成されているALC板の
    表面に合成樹脂エルマジョン系下塗り材を吹き付けた
    後、その表面をしごくことにより、地肌に形成されてい
    る気泡に合成樹脂エマルジョン系下塗り材を充填すると
    ともに、凹凸を残存させることを特徴とするALC板の
    塗装方法。
JP09406791A 1991-04-24 1991-04-24 軽量気泡コンクリートの塗装方法 Expired - Lifetime JP3175843B2 (ja)

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DE10049153A1 (de) * 2000-09-27 2002-04-11 Degussa Farbe, Lack, Schadstoffe, Bioorganismen, Öl, Wasser, und/oder Schmutz abweisende Beschichtung
CN105235052B (zh) * 2015-09-24 2017-12-01 太原钢铁(集团)有限公司 一种修补加气混凝土板材缺损的方法

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