JP3159819B2 - 壁面の粗面仕上げ方法 - Google Patents

壁面の粗面仕上げ方法

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JP3159819B2
JP3159819B2 JP01079693A JP1079693A JP3159819B2 JP 3159819 B2 JP3159819 B2 JP 3159819B2 JP 01079693 A JP01079693 A JP 01079693A JP 1079693 A JP1079693 A JP 1079693A JP 3159819 B2 JP3159819 B2 JP 3159819B2
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豊充 西
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Fujikura Kasei Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の外壁面等の壁
面に対して左官工法によって得られると同様の掻き落と
し状の粗面仕上げを極めて容易に施す方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建築物の外壁面の外観仕上げの
手法として粗面仕上げが知られているが、この粗面仕上
げを行なう手段としては、従来、日本建築学会の建築工
事標準仕様書JASS15左官工事の14節に記載され
るような掻き落とし粗面仕上げがある。
【0003】この掻き落とし粗面仕上げでは、シーラー
塗りの後、掻き落とし塗り材(現場調合品と既調合品と
がある)を混練りし、1平方メートル当たり12〜20k
gにコテ塗りしてから、3〜5時間乾燥後に金ぐし等に
より掻き落として仕上げている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の壁面の粗面仕上げでは、掻き落とし塗り材の調
合に対する手間がかかるほか、材料に可使時間があり2
時間以内に使い切らなければならない。
【0005】また、使用量が1平方メートル当たり12
〜20kgであるため、掻き落とし塗り材の塗布作業に多
大な労力が必要になるとともに、その塗布作業がコテ塗
りで行なわれるため、熟練が必要で作業に時間を要す
る。
【0006】さらに、掻き落とし塗り材を塗布してから
3〜5時間乾燥させる必要があり、金ぐし等による掻き
落とし作業のタイミングが、気象条件の影響を受け易く
難しいなどの課題もあった。
【0007】本発明は、このような課題を解決しようと
するもので、左官工法によって得られるものと同様の掻
き落とし状の粗面仕上げ外観を短時間で容易に得られる
ようにした、壁面の粗面仕上げ方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の壁面の粗面仕上げ方法は、壁面上に発泡樹
脂骨材入り塗料を吹き付け塗装し、該塗料中の発泡樹脂
骨材によって粗面状表面とした塗膜を形成せしめた後、
多彩模様塗料をローラ塗装もしくは吹き付け塗装するこ
とを特徴としている。
【0009】
【作用】上述した本発明の壁面の粗面仕上げ方法では、
壁面上に発泡樹脂骨材入り塗料を吹き付け塗装すること
によって、掻き落とし塗り材のコテ塗り作業や金ぐし等
による掻き落とし作業を行なうことなく、壁面に掻き落
とし状の粗面が形成され、さらにその上に多彩模様塗料
をローラ塗装もしくは吹き付け塗装することによって、
左官工法によって得られるものと同様の色彩的にも深み
のある粗面仕上げが施される。
【0010】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
壁面の粗面仕上げ方法を適用された壁部を示す断面図で
あり、この図1において、1は本実施例の粗面仕上げ方
法を施される壁面、2は壁面1上にローラもしくは吹付
により塗装されたシーラー、3は塗装されたシーラー2
上にさらにスタッコガンなどによって吹き付け塗装され
たパターンづけ材(発泡樹脂骨材入り塗料)、4はパター
ンづけ材3上にローラ塗装もしくは吹き付け塗装された
仕上げ材(多彩模様塗料)である。
【0011】本実施例において、シーラー2は、本発明
にとって必須のものではないが、壁面1上に形成される
パターンづけ材3の付着性を改善する目的で、1平方メ
ートル当たり100〜300g使用するのが好ましい。
使用し得るシーラー2としては、塩ビ・酢ビ系,塩化ゴ
ム系,アクリル・酢ビ系,アクリル・ウレタン系,アク
リル・シリコン系,ウレタン系,エポキシ系などの各種
の樹脂塗料を挙げることができる。
【0012】本実施例におけるパターンづけ材3として
は、塗料と発泡樹脂材との重量比が100/10〜2
0、好ましくは100/12〜15の割合で混合し、1
平方メートル当たり0.8〜2.0kg、好ましくは0.
8〜1.2kgの塗布量で使用される。ここにおいて、発
泡樹脂骨材の混合量が10重量部よりも少ないと、形成
される塗膜表面の発泡樹脂骨材の量が少なくなって、
き落とし粗面仕上げ感に乏しくなるという欠点が生じ易
くなり、20重量部を超えると塗装ガンからの塗料の吐
出が困難となり塗装作業性が劣るという欠点が生じ易く
る。また、塗布量が0.8kgより少ないと掻き落と
し粗面仕上げ感に乏しくなり、2.0kgを超えて塗装し
ても掻き落とし粗面仕上げ感のそれ以上の向上が認めら
れず、塗料使用量が増大して不経済である。
【0013】上述のパターンづけ材3において、塗料と
しては、アクリル樹脂,アクリル・酢ビ共重合樹脂,ア
クリル・ウレタン樹脂,アクリル・シリコン樹脂,アク
リル・スチレン共重合樹脂,ウレタン樹脂,フッ素樹脂
などをバインダとするものが用いられる。また、発泡樹
脂骨材としては、エチレン・酢ビ共重合樹脂,スチレン
樹脂,ポリエチレン,ウレタン樹脂などの発泡体樹脂粒
子が用いられ得るが、特に比重0.01〜0.11で且
つ粒子径1〜3mmの発泡エチレン・酢ビ共重合体樹脂粒
子が好ましい。
【0014】パターンづけ材3の吹き付け塗装は、特に
限定するものではないが、塗料粘度を100〜400ポ
アズ、好ましくは150〜300ポアズとし、ガン口金
口径8〜15mm、好ましくは12mmのスタッコガンを用
い、吹き付け圧力5〜7kg/cm2で吹き付け塗装するの
が好ましい。塗料粘度が100ポアズよりも低くなる
と、掻き落とし粗面仕上げとは異なる玉吹状外観となり
易くまた塗布塗膜がダレ易くなり、反対に400ポアズ
を超えると塗装ガンからの塗料の吐出が困難となり、塗
装作業性に劣るようになる。
【0015】本実施例における仕上げ材4としては、塗
料業界で公知の各種の多彩模様塗料を使用でき、該多彩
模様塗料は、ローラ塗装もしくは吹き付け塗装によりパ
ターンづけ材3上に塗装される。この仕上げ材4の塗装
においては、吹き付け塗りが好ましく、特に聚楽ガン
(例えば、明治機械製作所製:HSガン,口金口径4mm)
を用いて塗装するのが好ましい。
【0016】上述の仕上げ材4の形成における多彩模様
塗料の塗布量は、パターンづけ材3によって形成された
掻き落とし粗面仕上げ面を、左官工法によって得られる
ものと同様の色彩的にも深みのある外観に仕上げる上で
重要で、パターンづけ材3を完全に隠蔽しない程度の塗
布量、一般的には1平方メートル当たり100〜500
g、好ましくは100〜300gの範囲で使用される。
塗布量が100gよりも少ないと深みのある掻き落とし
粗面仕上げが得られるなくなり、500gを超えて塗装
するとパターンづけ材3のパターンに仕上げ材が埋まっ
てしまい、深みのある掻き落とし粗面状仕上げ感に乏し
くなる。
【0017】上述のごとく、本実施例の粗面仕上げ方法
では、壁面1上にシーラー2を塗装した後、骨材入り塗
料であるパターンづけ材3を吹き付け塗装し、次いで仕
上げ材4をローラ塗装もしくは吹き付け塗装するだけ
で、壁面1に深みのある掻き落とし状の粗面仕上げが極
めて容易に施されることになる。
【0018】従って、塗り付け量が1平方メートル当た
り1.0〜2.0kgと従来の10分の1の量になるほ
か、材料の可使時間を考慮する必要がなくなる。また、
従来のような掻き落とし塗り材のコテ塗り作業や金ぐし
等による掻き落とし作業が不要になり、塗布作業時間を
短縮でき、連続的に掻き落とし状の粗面仕上げを得るこ
とができる。
【0019】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ことなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での設計変更
等があっても、本発明の範囲に含まれる。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の壁面の粗
面仕上げ方法によれば、壁面上に骨材入り塗料を吹き付
け塗装し、次いで多彩模様塗料をローラ塗装もしくは吹
き付け塗装するという極めて簡便な手法により、掻き落
とし塗り材のコテ塗り作業や金ぐし等による掻き落とし
作業を行なうことなく、色彩的にも深みのある掻き落と
し状の粗面仕上げ外観を短時間で極めて容易に得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての壁面の粗面仕上げ方
法を適用された壁部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 壁面 2 シーラー 3 パターンづけ材(発泡樹脂骨材入り塗料) 4 仕上げ材(多彩模様塗料)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−201252(JP,A) 特開 平2−20758(JP,A) 特開 昭53−17644(JP,A) 特開 平3−21671(JP,A) 特開 昭50−111124(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 13/02 B05D 7/00 C09D 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面上に発泡樹脂骨材入り塗料を吹き付
    け塗装し、該塗料中の発泡樹脂骨材によって粗面状表面
    とした塗膜を形成せしめた後、多彩模様塗料をローラ塗
    装もしくは吹き付け塗装することを特徴とする壁面の粗
    面仕上げ方法。
JP01079693A 1993-01-26 1993-01-26 壁面の粗面仕上げ方法 Expired - Lifetime JP3159819B2 (ja)

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