JP3175699B2 - 産業車両の制御装置 - Google Patents

産業車両の制御装置

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JP3175699B2
JP3175699B2 JP20218598A JP20218598A JP3175699B2 JP 3175699 B2 JP3175699 B2 JP 3175699B2 JP 20218598 A JP20218598 A JP 20218598A JP 20218598 A JP20218598 A JP 20218598A JP 3175699 B2 JP3175699 B2 JP 3175699B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は荷役用シリンダを備
えるとともに、荷役用シリンダに作用する作動油圧を検
出する圧力センサの検出信号に基づいて所定の動作を行
わせるか否かの判断を行う産業車両の制御装置である。
【0002】
【従来の技術】従来、フォークリフト等の産業車両で
は、車両の走行安定性と乗り心地を考慮して、後輪を支
持する後輪車軸が車体フレームに対して揺動可能に取り
付けられている。しかし、後輪車軸が常に揺動可能な構
成では、荷を積載した状態での旋回時や、荷を積載した
高揚高状態で凹凸路面を走行するときに、走行安定性が
低下する場合がある。そこで、荷を積載した状態での高
揚高時や車両に働く遠心力の値が所定値以上になると、
前記揺動可能に支持された後輪車軸を車軸固定機構にて
固定(ロック)する技術が開示されている(例えば、特
開昭58−167217号公報、特開平9−30930
8号公報、特開平9−309309号公報)。
【0003】この後輪車軸の固定は、車体フレームと後
輪車軸との間に配設されたダンパをロックすることによ
って行う。即ち、ダンパが作動油の給排を行うことがで
きないように当該ダンパに対して作動油を給排する流路
を遮断(閉塞)することによりダンパをロックして後輪
車軸を固定する。また、前記流路を連通状態とすること
によりダンパのロック状態が解除され、後輪車軸が揺動
可能な状態となる。
【0004】ロック条件として荷の荷重が所定値以上
で、かつ揚高が所定高さ以上の場合にロック条件成立と
して後輪車軸をロックする場合がある。そして、従来は
荷重の検出をリフトシリンダのボトム室の作動油圧を圧
力センサで検出することにより行っていた。
【0005】また、フォークリフトにおいては、車両の
前部に設けられたアウタマスト及びインナマストを備え
たマストによりリフトブラケットとともにフォークを昇
降させる。そして、マストはリフトレバーの操作に基づ
くリフトシリンダの作動により伸縮され、それに伴って
フォークが昇降される。また、荷役作業を容易にするた
め及びフォークリフトの走行中の安定性を良くするた
め、マストはティルトレバーの操作に基づくティルトシ
リンダの作動により、垂直の基準位置に対して前傾ある
いは後傾される。
【0006】フォークリフトはフォークに荷を積載した
状態では重心が前側に移動し、フォークの揚高を高くす
るとマストに作用するモーメントが大きくなる。そし
て、荷を積載した状態でマストを前傾させると重心がよ
り前側に移動してフォークリフトの前後方向の安定性が
悪くなる。また、荷の荷重が大きな状態であまり後傾角
度を大きくすると重心が後側に寄り過ぎて前輪が浮き気
味になりスリップが発生する虞がある。そこで、従来は
マストの前傾角度及び後傾角度の最大値は所定の値に設
定されていた。
【0007】荷役作業で荷を高所に載置する場合、フォ
ークを高揚高としてマストを前傾させる必要がある。こ
のとき、誤操作等で速い前傾速度でマストが前傾し過ぎ
ると、荷崩れやフォークリフトの後輪の浮き上がり(即
ち車両の前後方向の不安定状態)が発生する。従って、
作業者はマストが前傾し過ぎないようインチング操作
で、注意深く低速で前傾作業を行う必要があり、精神的
な負担が大きい。また、従来装置ではフォークを高揚高
としてマストを傾動させる作業には熟練を要した。
【0008】前記の不具合を解消するた本願出願人は、
高揚高で前傾のティルト動作を行う際に、熟練者でなく
ても作業を簡単に行うことができるとともに、誤操作が
あっても荷崩れやフォークリフトの後輪の浮き上がりが
発生しない産業車両のティルトシリンダ制御装置を提案
した。この制御装置では、荷役用アタッチメントの揚高
及び積載荷重に対応して前記マストの前傾角度を規制す
るように、前記ティルトシリンダへの作動油の供給を制
御する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、リフトシリ
ンダの作動油圧で荷重を検出する構成では、作業者がリ
フトレバーを上昇位置に操作した状態で最上昇位置まで
荷役用アタッチメントを上昇させ、作動油圧がリリーフ
圧力に達した状態でリフトレバーを中立位置に戻すと、
圧力センサはリリーフ圧力に相当する検出信号を出力す
る。リリーフ圧力は最大荷重に相当する圧力より大きい
ため、荷無し状態で荷役用アタッチメントを最上昇位置
まで移動させて、作動油がリリーフ圧力になると、揺動
制御を行う場合は揚高及び荷重に基づくロック条件が成
立する。一方、前傾角度規制制御を行う場合は、規制角
度が最大荷重に対応するものとなる。即ち、荷無し状態
では高揚高でも後輪車軸をロックする必要がないのにも
拘わらず、後輪車軸の不要なロックが行われて、走行時
の乗り心地や走行安定性が悪くなる。また、前傾角度も
許されるべき前傾角度まで前傾できなくなり、作業性が
悪くなる。
【0010】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その第1の目的は、荷役用シリンダに作用
する作動油圧を検出する圧力センサからの検出信号に基
づいて所定の動作を行わせるか否かの判断を行う産業車
両の制御装置において、荷無し状態を荷有り状態と誤判
断するのを防止できる産業車両の制御装置を提供するこ
とにある。また、第2の目的は、車体フレームに対して
後輪車軸がロール面内で揺動可能に支持され、前記車体
フレームに対する前記後輪車軸の揺動を一時的に規制す
るロック手段を備えた産業車両の後輪車軸揺動制御装置
において、リフトシリンダの作動油圧がリリーフ圧力に
なることにより、荷無しの状態で不要なロック状態とな
るのを防止することができる産業車両の制御装置を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、請求項1に記載の発明では、荷役用シリンダを
備えるとともに、該荷役用シリンダに作用する作動油圧
を検出する圧力センサの検出信号に基づいて制御すべき
アクチュエータに所定の動作を行わせるか否かの判断を
行う産業車両の制御装置であって、前記圧力センサから
所定圧力以上の検出信号が出力された状態において、荷
の有無を判断する荷有無判断手段の判断を優先させて
記アクチュエータの所定の制御を行う制御手段を備え
た。
【0012】また、第2の目的を達成するため、請求項
2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、
前記制御装置は、車体フレームに対して後輪車軸がロー
ル面内で揺動可能に支持され、前記車体フレームに対す
る前記後輪車軸の揺動を一時的に規制するロック手段を
備えた産業車両の後輪車軸の揺動制御装置であって、該
揺動制御装置は、少なくとも荷役用アタッチメントの揚
高及びリフトシリンダの作動油圧をその要素として含む
ロック条件が成立したときに前記後輪車軸の揺動を規制
し、前記作動油圧を検出する圧力センサの検出信号と、
揚高検出手段の検出信号とがロック条件を満足するとき
に、前記荷有無判断手段の判断が荷無しの状態であれば
ロック条件不成立として前記ロック手段を制御する制御
手段を備えている。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記ロック手段は、車体フレームと
前記後輪車軸との間に配設されるとともに前記後輪車軸
の揺動に伴って作動油を給排するダンパと、前記ダンパ
に対して給排される作動油が流れる流路と、前記流路の
途中に設けられるとともに前記ダンパに対する作動油の
給排を制御する電磁制御弁とを備えている。
【0014】請求項4に記載の発明では、請求項2又は
請求項3に記載の発明において、前記制御手段は前記圧
力センサの出力信号に基づいて前記作動油圧がリリーフ
圧か否かを判断し、作動油圧がリリーフ圧のときにの
み、前記荷有無判断手段の判断をロック条件の要素に採
用する。
【0015】請求項5に記載の発明では、請求項2〜請
求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記荷有
無判断手段は、前記揚高検出手段の検出信号がロック条
件不成立の状態からロック条件成立の状態へ変化した時
点より所定時間前の圧力センサの検出信号値を記憶手段
に記憶させるとともに、揚高検出手段の検出信号がロッ
ク条件成立の状態からロック条件不成立の状態へ変化し
たときに前記記憶手段に記憶させた前記圧力センサの検
出信号値をクリアする信号処理手段である。
【0016】請求項6に記載の発明では、請求項1〜請
求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記荷有
無判断手段は荷役用アタッチメント上の荷を検出するセ
ンサである。
【0017】従って、請求項1に記載の発明では、制御
手段は荷役用シリンダに作用する作動油圧を検出する圧
力センサの検出信号に基づいて、制御すべきアクチュエ
ータに所定の動作を行わせるか否かの判断を行う。そし
て、圧力センサから所定圧力以上の検出信号が出力され
た状態では、制御手段は、荷の有無を判断する荷有無判
断手段の判断を優先させて前記アクチュエータの所定の
制御を行う。従って、荷有無判断手段が荷無し状態と判
断すれば、圧力センサの出力信号の出力値の大小に拘わ
らず、荷無しの条件に基づいて制御を行う。
【0018】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記制御手段は、車体フレームに対
する前記後輪車軸の揺動を一時的に規制するロック手段
を制御し、後輪車軸の揺動制御装置として機能する。制
御手段は、荷役用アタッチメントが高揚高及び大荷重の
ときに、後輪車軸の揺動を規制するようにロック手段を
制御する。作動油圧を検出する圧力センサの検出信号
と、揚高検出手段の検出信号とがロック条件を満足する
ときに、制御手段は荷有無判断手段の判断が荷無しか否
かを確認し、荷無しの状態であればロック条件不成立と
してロック手段を制御する。
【0019】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記ロック手段を構成するダンパ
は、非ロック時に後輪車軸の揺動に伴って作動油を給排
する。ダンパに対する作動油の給排が電磁制御弁によっ
て制御される。
【0020】請求項4に記載の発明では、請求項2又は
請求項3に記載の発明において、前記圧力センサの出力
信号に基づいて前記作動油圧がリリーフ圧か否かが前記
制御手段によって判断される。そして、作動油圧がリリ
ーフ圧のときにのみ、前記荷有無判断手段の判断がロッ
ク条件の要素に採用される。
【0021】請求項5に記載の発明では、請求項2〜請
求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記揚高
検出手段の検出信号がロック条件不成立の状態からロッ
ク条件成立の状態へ変化した時点より所定時間前の圧力
センサの検出信号が記憶手段に記憶される。従って、記
憶手段には作動油圧がリリーフ圧に達する前の荷の荷重
に基づく検出信号が記憶され、荷無しであればその値が
記憶される。また、揚高検出手段の検出信号がロック条
件成立の状態からロック条件不成立の状態へ変化したと
きに、記憶手段に記憶された検出信号値がクリアされ
る。そして、記憶手段に記憶された検出信号値から、揚
高検出手段の検出信号がロック条件成立の状態における
荷の有無が判断される。
【0022】請求項6に記載の発明では、請求項1〜請
求項4のいずれか一項に記載の発明において、荷の有無
判断は荷役用アタッチメント上の荷を検出するセンサの
検出信号によって行われる。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明を荷役用アタッチメントとしてフォークが取付けられ
た産業車両としてのフォークリフトの後輪車軸の揺動制
御装置に具体化した第1の実施の形態を図1〜図6に従
って説明する。
【0024】図2に示すように、フォークリフト1の車
体フレーム2にはその前部にマスト3が傾動可能に設け
られている。マスト3は基端において車体フレーム2に
対して支持された左右一対のアウタマスト3aと、その
内側に昇降可能に装備されたインナマスト3bとからな
る。両アウタマスト3aの後側には荷役用シリンダとし
てのリフトシリンダ4がアウタマスト3aと平行に固定
され、そのピストンロッド4aの先端がインナマスト3
bの上部に連結されている。インナマスト3bの内側に
はリフトブラケット5がインナマスト3bに沿って昇降
可能に装備され、リフトブラケット5に荷役用アタッチ
メントとしてのフォーク6が取り付けられている。イン
ナマスト3bの上部にはチェーンホイール7が支持さ
れ、チェーンホイール7には第1端部がアウタマスト3
aの上部に、第2端部がリフトブラケット5にそれぞれ
連結された図示しないチェーンが掛装されている。そし
て、リフトシリンダ4の伸縮によりチェーンを介してフ
ォーク6がリフトブラケット5とともに昇降される。
【0025】車体フレーム2の左右両側にはティルトシ
リンダ8の基端が回動可能に支持され、そのピストンロ
ッド8aの先端がアウタマスト3aの各外側面に回動可
能に連結されている。そして、ティルトシリンダ8の伸
縮によりマスト3が傾動される。
【0026】運転室9の前部にはステアリング10、リ
フトレバー11及びティルトレバー12がそれぞれ設け
られている。図2においては両レバー11,12が重な
った状態で示されている。リフトレバー11の操作によ
りリフトシリンダ4が作動(伸縮)され、ティルトレバ
ー12の操作によりティルトシリンダ8が作動(伸縮)
されるようになっている。
【0027】図1及び図2に示すように、アウタマスト
3aには揚高検出手段としての2個の揚高センサ13,
14が所定高さ位置にそれぞれ取付けられている。揚高
センサ13,14には例えばリミットスイッチが用いら
れ、インナマスト3b側に固定されたドッグと係合する
ことにより、フォーク6の揚高が設定値以上でオンとな
り、設定値未満でオフとなるようになっている。フォー
ク6の最大揚高Hmaxは5mまたは6mである。揚高セ
ンサ13はフォーク6の揚高が2m未満でオフ、2m以
上でオンとなり、揚高センサ14はフォーク6の揚高が
4m未満でオフ、4m以上でオンとなる。従って、2個
の揚高センサ13,14のオン・オフの組合わせによっ
て、フォーク6の揚高が0〜2m(低揚高)、2〜4m
(中揚高)、4m以上(高揚高)の3つの高さ範囲のう
ちのどの範囲に属するのかを検出可能となる。
【0028】図1に示すように、リフトシリンダ4の底
部には、リフトシリンダ4内の作動油圧を検出する圧力
センサ15が設けられている。圧力センサ15は、リフ
トシリンダ4のボトム室4bに作用する作動油圧に比例
した電圧を出力する。作動油圧はリリーフ圧力に達する
までは、フォーク4に積載された荷の荷重Wと比例関係
にあることから、圧力センサ15により荷重Wが間接的
に検出される。
【0029】次にリフトシリンダ4及びティルトシリン
ダ8を駆動するための油圧回路を図4に従って説明す
る。図4に示すように、リフトシリンダ4は管路16を
介してリフト用制御弁17に接続されている。リフト用
制御弁17には手動操作の7ポート3位置切換弁が使用
され、フォーク6の昇降及び停止を指示するリフトレバ
ー11の上昇、中立及び下降操作位置に対応して、a,
b,cの3つの状態に切換可能となっている。ティルト
用制御弁18には6ポート3位置切換弁が使用され、フ
ォーク6の傾動及び停止を指示するティルトレバー12
の前傾、中立及び後傾操作位置に対応して、c,b,a
の3つの状態に切換可能となっている。
【0030】各シリンダ4,8にオイルタンク19内の
作動油を供給する油圧ポンプ20は図示しないエンジン
により駆動される。油圧ポンプ20はメイン管路として
の作動油供給用管路21を介してリフト用制御弁17の
ポートP1 に接続されている。作動油供給用管路21に
は油圧ポンプ20から供給される作動油を荷役装置側
(リフトシリンダ4及びティルトシリンダ8)と、パワ
ーステアリング用バルブ22側とに分流するフローデバ
イダ23が設けられている。作動油供給用管路21はリ
リーフ弁24が設けられた管路25aを介して戻り管路
26に接続されている。
【0031】リフト用制御弁17はポートA1 において
管路16に、ポートA2 において管路25bに、ポート
A3 において管路27にそれぞれ接続されている。管路
25bは戻り管路26に接続されるとともに、途中にリ
リーフ弁28が設けられている。リリーフ弁24の設定
圧力は最大許容積載荷重に対応する圧力より高い所定の
圧力に設定され、リリーフ弁28の設定圧力はリリーフ
弁24の設定圧力より小さな値に設定されている。管路
16はリフトシリンダ4のボトム側の油室としてのボト
ム室4bに接続されている。
【0032】油圧ポンプ20は作動油供給用管路21か
ら分岐した作動油供給用管路29を介してティルト用制
御弁18のポートP11に接続されている。ティルト用制
御弁18はポートA11において管路30aに、ポートA
12において管路30bにそれぞれ接続されている。管路
30aはティルトシリンダ8のロッド室8bに、管路3
0bはボトム室8cにそれぞれ接続されている。
【0033】管路30aの途中には制御弁31及びパイ
ロット操作逆止弁32が設けられている。パイロット操
作逆止弁32は制御弁31とロッド室8bとの間に、ロ
ッド室8b側から制御弁31側への作動油の流れを規制
する状態に設けられている。制御弁31は常時閉弁型の
制御弁であって、パイロット油圧により作動する2ポー
ト2位置切換弁が使用され、バネ33のバネ力により管
路30aを閉鎖するa位置と、管路30aを連通するb
位置との2つの位置に切換可能となっている。制御弁3
1及びパイロット操作逆止弁32へのパイロット圧は
クチュエータとしての比例ソレノイド弁34により供給
される。制御弁31及び比例ソレノイド弁34により、
ティルトシリンダ8とティルト用制御弁18とを接続す
る管路30aの開閉を行う電磁弁が構成されている。
【0034】前記パイロット操作逆止弁32及び比例ソ
レノイド弁34にパイロット圧を供給するパイロット圧
供給手段は、作動油供給用管路21のフローデバイダ2
3より上流側において作動油供給用管路21から分岐さ
れた管路35により構成されている。管路35の途中に
は減圧弁36が設けられている。
【0035】比例ソレノイド弁34は、そのタンクポー
トT2が戻り管路26aに接続され、Aポートが管路3
5に接続されている。また、比例ソレノイド弁34のB
ポートは制御弁31のスプールの一端に設けられた圧力
室(図示しない)に連通されている。なお、前記制御弁
31において、スプールの他端側の圧力室(図示しな
い)は、戻り管路26に連通されている。
【0036】比例ソレノイド弁34は、常時閉鎖型のソ
レノイド弁であって、そのソレノイドが消磁されている
ときには、バネ37の作用によりにBポートとタンクポ
ートT2とが連通された状態に保持される。また、比例
ソレノイド弁34はスプールの作動量が、励磁のために
供給される電流に比例するように構成されており、ソレ
ノイドが励磁されたときにスプールが作動してAポート
とBポートとが連通し、同スプールの作動位置にて設定
されるパイロット圧を制御弁31のスプールに供給す
る。このパイロット圧により、制御弁31のスプールが
バネ33のバネ力に抗して移動されるようになってい
る。
【0037】なお、リフト用制御弁17、ティルト用制
御弁18、パイロット操作逆止弁32、リリーフ弁2
4,28、制御弁31、比例ソレノイド弁34及び減圧
弁36等は1個のハウジング内に形成されて、全体とし
て1個のコントロールバルブ38を構成している。
【0038】次に後輪車軸の揺動制御装置の構成につい
て説明する。車体フレーム2の後下部には、図3に示す
ように、後輪車軸としてのリヤアクスル39を支持する
ための車軸支持部40が設けられている。両側に後輪4
1が操舵可能に支持されたリヤアクスル39は、センタ
ピン39aが車軸支持部40に回動可能に支持されるこ
とにより、車体フレーム2に対してロール面内で揺動可
能に連結されている。リヤアクスル39の車体フレーム
2に対する揺動範囲は、リヤアクスル39がフロントア
クスルと平行となる位置を中立位置として時計回り及び
反時計回りに同じ角度となるように図示しないストッパ
にて規制されるようになっている。
【0039】図3に示すように、車体フレーム2とリヤ
アクスル39との間には、1個の油圧式のダンパ(以
下、単に「ダンパ」という。)42が両者を連結する状
態で配設されている。このダンパ42は複動式の油圧シ
リンダであり、ダンパ42のシリンダチューブ42aが
車体フレーム2側に連結され、シリンダチューブ42a
内に収容されたピストン42bから延出するピストンロ
ッド42cの先端がリアアクスル39側に連結されてい
る。
【0040】ダンパ42はピストン42bにて区画され
た第1室R1と第2室R2とが、第1流路43及び第2
流路44と、ダンパ42に一体的に設けられたアクチュ
エータとしての電磁制御弁45とを介して接続されてい
る。図3に示すように、電磁制御弁45にはソレノイド
45aの消磁時にバネ45bの付勢力により閉弁するノ
ーマルクローズタイプの4ポート2位置切換えの電磁方
向制御弁が使用されている。ダンパ42及び電磁制御弁
45にてロック手段が構成されている。
【0041】電磁制御弁45は、ソレノイド45aにて
図示しないスプールが連通位置に切り換えられると、a
ポートがcポートに連通されるとともにbポートがdポ
ートに連通されて、ダンパ42の両室R1,R2間での
作動油の流出・流入が可能になって、リヤアクスル39
が自由に揺動できるフリー状態になる。スプールが遮断
位置に切り換えられると、各ポート間の連通が遮断され
て両室R1,R2間での作動油の流出・流入が不能にな
って、リヤアクスル39がロックされる。cポート及び
dポートは作動油を貯溜するアキュムレータ(リザー
バ)46に第3流路47を介して接続され、第3流路4
7にはチェック弁48が設けられている。
【0042】車体フレーム2には、同車体フレーム2に
対するリヤアクスル39の揺動角θを検出するための回
転変位センサとしての揺動角センサ49が設けられてい
る。揺動角センサ49は、図1及び図3に示すように車
体フレーム2の側面に支持されている。揺動角センサ4
9には例えば、回転式ポテンショメータが使用され、リ
ヤアクスル39の揺動がリンク50を介して揺動角セン
サ49に伝達されるようになっている。揺動角センサ4
9はリヤアクスル39の揺動角を示す検出信号を出力す
る。揺動角θは、車体フレーム2の水平線を基準の0°
としたときのリヤアクスル39の傾斜角で表わされ、例
えば−4°≦θ≦4°の範囲の値をとる。
【0043】次に、フォークリフト1の揺動制御系の電
気的構成を図5に基づいて説明する。フォークリフト1
の揺動制御等を司る制御装置としてのコントローラ51
にはマイクロコンピュータ52、A/D変換回路53,
54及び励消磁駆動回路55等が内蔵されている。マイ
クロコンピュータ52は、制御手段及び信号処理手段と
してのCPU(中央処理装置)56、ROM(読取専用
メモリ)57、記憶手段としてのRAM(読取書込可能
メモリ)58、入力インタフェース59及び出力インタ
フェース60を備えている。
【0044】CPU56は、揚高センサ13,14のオ
ン・オフ信号を入力インタフェース59を介して入力す
る。また、CPU56は、A/D変換回路53にてA/
D変換された圧力センサ15からのデジタルの圧力信号
と、A/D変換回路54にてA/D変換された揺動角セ
ンサ49からのデジタルの出力信号とをそれぞれ入力イ
ンタフェース59を介して入力する。CPU56は、圧
力センサ15からの出力信号の値が、荷無し状態に相当
する低レベルと、荷有り状態に相当する高レベルと、リ
リーフ圧レベルの3段階のいずれに属するかを検出す
る。ROM57には、圧力センサ15からの出力信号の
値と、前記低レベル、高レベル及びリリーフ圧レベルの
3レベルとの関係を示すマップが記憶されている。CP
U56は、揚高センサ13,14のオン・オフ信号の組
合わせからフォーク6の揚高が低揚高(レベル1)、中
揚高(レベル2)、高揚高(レベル3)のいずれにある
かを検出する。
【0045】CPU56は圧力センサ15からの出力信
号、即ち検出信号値を所定時間毎に、RAM58の所定
領域に記憶させる。CPU56はフォーク6の揚高がレ
ベル2からレベル3に変化すると、その時点において前
記所定領域に記憶されている検出信号値を別の荷有無判
断用記憶領域に記憶させる。CPU56は、揚高がレベ
ル3から他のレベルに変化すると、前記荷有無判断用記
憶領域に記憶された検出信号値をクリアする。所定時間
とは例えば数十ミリ〜百ミリ秒程度の間隔である。
【0046】また、CPU56は、出力インタフェース
60を介して励消磁駆動回路55に制御信号を出力し、
ソレノイド45aの励磁・消磁が切換えられることで、
電磁制御弁45が切換制御される。励消磁駆動回路55
はCPU56から消磁信号(ロック信号)を入力したと
きにソレノイド45aに励磁電流を出力せず、励磁信号
(アンロック信号)を入力したときにソレノイド45a
に励磁電流を出力する。
【0047】ROM57には、ダンパ42の伸縮動作を
規制して車体フレーム2に対するリヤアクスル39の揺
動を一時的に規制する揺動制御処理を実行するための制
御プログラムが記憶されている。CPU56はその制御
プログラムを例えば数10ミリ秒毎に実行する。この揺
動制御処理は、フォーク6に積載された積み荷の積載状
態に対する車両重心の上下方向における重心位置により
車両の左右方向の安定性が低下しないように、積み荷の
荷重W及び揚高位置H及びリヤアクスル39の揺動角に
基づいてロック条件を判断する制御処理である。
【0048】制御プログラムとして、次の2つの場合に
揚高と荷重に基づくロック条件成立とし、次の3つの場
合にロック解除条件成立とする、図6にフローチャート
で示す制御プログラムが割込み処理プログラムとして記
憶されている。
【0049】「ロック条件」 (1) 揚高がレベル3、かつ揺動角が±2°以内、か
つ現在の圧力レベルが高レベル。
【0050】(2) 揚高がレベル3、かつ揺動角が±
2°以内、かつ現在の圧力レベルがリリーフ圧レベルで
前の圧力レベルが高レベル。 「ロック解除条件」 (1) 揚高がレベル1又はレベル2。
【0051】(2) 現在の圧力レベルが低レベル。 (3) 現在の圧力レベルがリリーフ圧レベル、かつ前
の圧力レベルが低レベル。
【0052】ここで、前の圧力レベルとは、揚高検出手
段の検出信号がロック条件不成立(レベル2)の状態か
らロック条件成立の状態(レベル3)へ変化した時点よ
り所定時間前の圧力センサ15の検出信号値に基づく圧
力レベルであり、前記荷有無判断用記憶領域に記憶され
た検出信号値から判断される。即ち、荷無し状態でリリ
ーフ圧力になったのか、荷有り状態でリリーフ圧力にな
ったのかが、前の圧力レベルによって判断される。この
ときCPU56は荷有無判断手段としての信号処理手段
として機能する。
【0053】高揚高・大荷重の荷役ロック条件成立時
に、基本的にリヤアクスル39をロックさせるようにし
ている。但し、荷役ロック条件成立時であっても、揺動
角|θ|が2°を超える範囲(θ>2°又はθ<−2
°)にあるときは、リヤアクスル39をロックさせない
ようにしている。これは、後輪41の片方が段差や突起
に乗り上げた状態でリヤアクスル39をロックすること
を防ぐためである。ここで、リヤアクスル39を揺動角
|θ|が2°以下の範囲でロックするようにしたのは、
揺動角θが2°以下の範囲であれば、たとえリヤアクス
ル39をロックしても左右の後輪41が共に路面に接地
し、その片方が浮き上がったりはしないからである。
【0054】CPU56はリヤアクスル39の揺動を規
制するときには揺動規制フラグ(以下、単にフラグと称
す)Fwを「1」とし、揺動を規制しないときにはフラ
グFwを「0」とする。CPU56はフラグFwが
[0」であるときには励消磁駆動回路55を制御してソ
レノイド45に励磁電流が供給する。一方、CPU56
はフラグFwが[1」であるときには励消磁駆動回路5
5を制御してソレノイド45aに励磁電流が供給されな
いようにする。
【0055】次に、以上のように構成された後輪車軸の
揺動制御装置の作用を説明する。図4に示すように、リ
フトシリンダ4は管路16を介してリフト用制御弁17
に接続されており、フォーク6が最上昇位置に達した後
もリフトレバー11を上昇位置(a位置)保持すると、
ボトム室4b内の圧力はリリーフ圧力に達する。この状
態でリフトレバー11を中立位置に配置するとボトム室
4b内の圧力はリリーフ圧力に保持される。従って、フ
ォーク6の上に荷が無くてもボトム室4b内の圧力はリ
リーフ圧力に保持される。
【0056】次に揺動制御処理を図6に示すフローチャ
ートに従って説明する。揺動制御処理において、先ずC
PU56は、ステップS10で揚高H、荷重W、揺動角
θを読み込み、次にステップS20において、揚高がレ
ベル3か否かを判断する。揚高がレベル3以外であれ
ば、ロック条件不成立と判断してステップS30に進
み、フラグFwをリセット、即ち「0」にする。
【0057】CPU56は、ステップ20で揚高がレベ
ル3であれば、ステップ40に進んで揺動角θが−2°
≦θ≦2°の範囲にあるか否かを判断する。−2°≦θ
≦2°でない、つまりθ<−2°又はθ>2°であれ
ば、ステップ30に進み、フラグFwを「0」にする。
また、−2°≦θ≦2°であれば、ステップS50に進
み、現在の圧力レベル(現圧力レベル)が高レベルか否
かを判断する。そして、高レベルであれば、ステップS
60に進み、フラグFwをセット、即ち「1」にする。
【0058】CPU56は、ステップS50において、
現圧力レベルが高レベルでなければステップS70に進
んで、現圧力レベルがリリーフ圧レベルか否かを判断す
る。ステップS70でリリーフ圧レベルであればステッ
プS80に進み、前の圧力レベルが高レベルであるか否
かを判断する。ステップS80で前の圧力レベルが高レ
ベルであれば、ステップS60に進み、フラグFwを
「1」にする。ステップS80で前の圧力レベルが高レ
ベルでなければ、前の圧力レベルは低レベルであるた
め、ステップS30に進み、フラグFwを「0」にす
る。
【0059】CPU56は、ステップS70で現圧力レ
ベルがリリーフ圧レベルでなければステップS90に進
み、現圧力レベルが低レベルであるか否かを判断する。
低レベルであればステップS30に進み、フラグFwを
「0」にする。ステップS90で低レベルでなければ、
現圧力レベルが低、高及びリリーフ圧のいずれでもない
ので異常と判断してステップS100に進み、異常表示
指令を出力する。異常表示指令により、図示しない警報
装置が作動する。警報装置としてはブザーや表示ランプ
等がある。
【0060】そして、CPU56はステップ110にお
いて、フラグFwが「1」であれば、ロック指令を出力
し、励消磁駆動回路55を制御してソレノイド45aに
励磁電流が供給されないようにする。フラグFwが
「0」であれば、ロック解除指令を出力し、励消磁駆動
回路55を制御してソレノイド45aに励磁電流を供給
する。
【0061】従って、高揚高の状態でリリーフ圧力とな
っている場合、前の圧力レベルから現在荷有りか荷無し
かが判断され、ロックが不要な荷無し状態の場合には、
ロックがされなくなる。
【0062】この実施の形態では以下の効果を有する。 (1) 圧力センサ15から所定圧力以上(リリーフ圧
力)の検出信号が出力された状態では、CPU56は荷
の有無を判断する荷有無判断手段の判断を優先させて電
磁制御弁45の所定の制御を行う。従って、圧力センサ
15が荷の荷重と無関係な出力状態(リリーフ圧力検出
状態)においても、所定の目的にあった制御を行うこと
ができる。
【0063】(2) 揺動制御の際に荷重及び揚高に基
づくロック条件を満足するか否かの判断時に、圧力セン
サ15から大荷重より大きなリリーフ圧力に相当する検
出信号が出力されていても、荷の有無判断が優先され
る。従って、荷無しの状態でリヤアクスル39の不要な
ロックが行われるのを回避できる。
【0064】(3) ロック手段が車体フレーム2とリ
ヤアクスル39との間に配設されて作動油を給排するダ
ンパ42と、ダンパ42に対して給排される作動油の流
路43,44の途中に設けられて作動油の給排を制御す
る電磁制御弁45とから構成されているため、ロック手
段の構成が簡単でロック状態とアンロック状態との切換
も簡単になる。
【0065】(4) CPU56は圧力センサ15の出
力信号に基づいてリフトシリンダ4の作動油圧がリリー
フ圧か否かを判断し、作動油圧がリリーフ圧のときにの
み、前の圧力レベルに基づく荷有無判断を行うため、荷
の有無判断を必要最低限で行うことになり制御が簡単に
なる。
【0066】(5) 荷の有無判断を揚高センサ13,
14の検出信号が揚高のロック条件不成立の状態からロ
ック条件成立の状態へ変化した時点より所定時間前の圧
力センサ15の検出信号値に基づいて行うため、フォー
ク6上の荷の有無を直接検知するセンサを新たに設ける
必要がない。
【0067】(6) 揺動角|θ|が2°より大きな場
合は、後輪41の片方が段差や突起に乗り上げたと判断
して、高揚高・大荷重になっても、リヤアクスル39が
ロックされずに揺動可能な状態に保持される。このた
め、段差や突起がなくなるところまで移動する際、及び
乗り上げていた後輪41が路面に接地する際の走行安定
性が確保される。
【0068】(第2の実施の形態)次に荷役作業時に積
荷又は車両の前後方向の安定状態を確保するように、マ
ストの前傾角度を規制すべくティルトシリンダへの作動
油の供給を制御する制御装置に具体化した実施の形態を
図4、図7及び図8に従って説明する。前記実施の形態
と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0069】図8(a)に示すように、ティルトレバー
12の近傍にはティルト操作検知手段としての前傾検出
スイッチ61及び後傾検出スイッチ62が設けられてい
る。両検出スイッチ61,62はマイクロスイッチから
なり、前傾検出スイッチ61はティルトレバー12が前
傾位置にあるときはオンに、それ以外の位置にあるとき
はオフとなる。後傾検出スイッチ62はティルトレバー
12が後傾位置にあるときはオンに、それ以外の位置に
あるときはオフとなる。
【0070】ティルトレバー12の上部にはノブ63が
設けられ、ノブ63の上部に操作ボタン64が設けられ
ている。操作ボタン64は自動水平停止を行う場合に、
ノブ63に内蔵された図示しないスイッチ装置から自動
水平停止要求信号を出力させるために使用するものであ
る。そして、操作ボタン64が押圧操作(押下)されて
いる状態で前記スイッチ装置からオン信号が出力され、
押圧操作が解除された状態ではオフ信号が出力されるよ
うになっている。自動水平停止とはマスト3が前傾又は
後傾した状態から、マスト3を垂直な位置まで回動させ
て自動的に停止させる動作を意味する。
【0071】図8(a)に示すように、操作ボタン64
はノブ63の表面からの突出量が少ない状態に形成され
ている。図8(b)に示すように、操作ボタン64の中
央には円柱状の凸部64aが形成されている。凸部64
aは親指の内側で全体形状を確認できる程度の大きさに
形成されている。
【0072】図7に示すように、車体フレーム2にはマ
スト3の傾動角度を検出する傾動角度検出手段(ティル
ト角センサ)としての回転式のポテンショメータ65が
設けられている。ポテンショメータ65はティルトシリ
ンダ8の基端を回動可能に支持する支持部に設けられ、
ティルトシリンダ8に突設されたピン66を挟持する回
動片65aを備えている。そして、ピストンロッド8a
の伸縮に伴ってティルトシリンダ8とともに回動片65
aが回動して、回動片65aの回動量に対応した検出信
号をポテンショメータ65が出力する。
【0073】次に、図4に示す油圧回路を制御する電気
的構成を説明する。図7に示すように、制御弁31の開
度、即ち比例ソレノイド弁34の出力パイロット圧を制
御する制御装置67は、マイクロコンピュータ68、A
/D変換回路53,69及びソレノイド駆動回路70を
備えている。マイクロコンピュータ68は、CPU71
と、ROM72と、EEPROM73と、RAM74
と、入力インタフェース75と、出力インタフェース7
6とを備えている。この実施の形態では、ティルト用制
御弁18、制御弁31、比例ソレノイド弁34及び制御
装置67により、ティルトシリンダ8への作動油の供給
を制御する制御手段が構成されている。ROM72には
各種制御プログラム及びプログラムを実行する際に必要
なデータが記憶(格納)されている。制御プログラムに
は、例えば前傾角度規制制御プログラムがある。また、
EEPROM73には前傾角度規制制御プログラムを実
行するのに必要なデータとして、揚高及び積載荷重と最
大許容前傾角度との関係を表すマップが記憶されてい
る。マップは例えば、高揚高の場合と低揚高の場合との
2種類あり、積載荷重0の場合はいずれの場合もティル
トシリンダ8の最大伸長状態に対応する最大前傾角度が
最大許容前傾角度θmax (例えば6°)となる。一方、
積荷がある場合は最大許容前傾角度が高揚高と低揚高と
で異なる。高揚高の場合は積載荷重の増加とともに最大
許容前傾角度が小さくなり、低揚高の場合はある荷重ま
では最大許容前傾角度が最大許容前傾角度θmax となる
とともに、それを超えると積載荷重の増加とともに最大
許容前傾角度が小さくなる。しかし、最大許容前傾角度
は高揚高の場合より大きな値となる。
【0074】CPU71はA/D変換回路53,69及
び入力インタフェース75を介して圧力センサ15及び
ポテンショメータ65にそれぞれ接続されている。CP
U71は入力インタフェース75を介して揚高センサ1
4、前傾検出スイッチ61及び後傾検出スイッチ62に
それぞれ接続されている。CPU71は出力インタフェ
ース76を介してソレノイド駆動回路70に接続されて
いる。CPU71は両センサ14,15、ポテンショメ
ータ65及び両スイッチ61,62の出力信号を入力す
るとともに、ROM72に記憶された各種制御プログラ
ムに従って動作し、ティルトシリンダ8の作動時に、ソ
レノイド駆動回路70を介して比例ソレノイド弁34へ
の制御指令信号を出力する。
【0075】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。ティルトレバー12の前傾操作によりスプー
ルがc位置に配置されると、作動油供給用管路29と管
路30bとが連通され、管路30aと戻り管路26aと
が連通される状態になる。また、ティルトレバー12が
前傾操作されると、CPU71に前傾検出スイッチ61
のオン信号が入力される。そして、CPU71からソレ
ノイド駆動回路70を介して比例ソレノイド弁34に励
磁指令信号が出力され、管路30aの制御弁31及びパ
イロット操作逆止弁32にパイロット圧が供給されて作
動油が管路30aを流れることが可能な状態となる。そ
の結果、作動油供給用管路29及び管路30bを介して
作動油がボトム室8cに供給され、ロッド室8b内の作
動油が管路30a及び戻り管路26aを介してオイルタ
ンク19に排出されるため、ティルトシリンダ8が伸長
され、マスト3が前側に向かって回動される。マスト3
が垂直状態より前側へ回動(傾動)されればマスト3即
ちフォーク6は前傾される。
【0076】CPU71に前傾検出スイッチ61のオン
信号が入力されると、CPU71は前傾角度規制制御プ
ログラムを実行する。この制御プログラムでは、CPU
71は圧力センサ15の出力信号に基づいてフォーク6
の積載荷重を演算する。また、揚高センサ14の出力信
号から揚高が高揚高か否かを判断し、その揚高及び積載
荷重に対応する最大許容前傾角度をマップから演算す
る。そして、CPU71はポテンショメータ65の出力
信号に基づいて逐次マスト3の傾動角度を演算するとと
もに、その演算結果と前記最大許容前傾角度とを比較す
る。そして、その差が0になると、前傾検出スイッチ6
1からオン信号が出力された状態であっても比例ソレノ
イド弁34への励磁指令を停止する。その結果、制御弁
31及びパイロット操作逆止弁32へのパイロット圧の
供給が停止され、ロッド室8b側からティルト用制御弁
18側への作動油の流れが阻止された状態となる。即
ち、マスト3の前傾角度が積載荷重に対応する最大許容
前傾角度に達した時点で作業者がティルトレバー12の
前傾操作を中止しなくても、確実に積載荷重に対応する
最大許容前傾角度に保持される。
【0077】マスト3が最大許容前傾角度に達する前に
ティルトレバー12が中立位置に操作されると、CPU
71は前傾角度規制制御プログラムの実行を終了する。
従って、このときは、マスト3は最大許容前傾角度より
小さな前傾角度において、作業者の所望の位置で停止す
る。
【0078】また、ティルトレバー12の後傾操作によ
りスプールがa位置に配置されると、作動油供給用管路
29と管路30aとが連通され、管路30bと戻り管路
26aとが連通される状態になる。一方、ティルトレバ
ー12が後傾操作されると、CPU71に後傾検出スイ
ッチ62のオン信号が入力される。そして、CPU71
からソレノイド駆動回路70を介して比例ソレノイド弁
34に励磁指令信号が出力され、管路30aの制御弁3
1及びパイロット操作逆止弁32にパイロット圧が供給
されて作動油が管路30aを流れることが可能な状態と
なる。その結果、作動油供給用管路29及び管路30a
を介して作動油がロッド室8bに供給され、ボトム室8
c内の作動油が管路30b及び戻り管路26aを介して
オイルタンク19に排出されるため、ティルトシリンダ
8が収縮され、マスト3が後側に向かって回動される。
【0079】CPU71は前傾検出スイッチ61又は後
傾検出スイッチ62からオン信号を入力すると、積載荷
重及び揚高に対応した適正な傾動速度を演算し、その速
度に対応する開度となるパイロット圧を制御弁31に供
給する励磁電流を比例ソレノイド弁34に出力するため
の指令信号をソレノイド駆動回路70に出力する。従っ
て、マスト3が積載荷重及び揚高に対応した適正な傾動
速度で、前側又は後側に回動される。
【0080】また、CPU71は両検出スイッチ61,
62のいずれからもオン信号が出力されない場合は、比
例ソレノイド弁34への励磁指令を行わない。従って、
制御弁31及びパイロット操作逆止弁32にパイロット
圧が供給されないため、ロッド室8b側からティルト用
制御弁18側への作動油の流れが阻止された状態に保持
される。
【0081】CPU71は前記実施の形態と同様に、圧
力センサ15からの出力信号、即ち検出信号値を所定時
間毎に、RAM74の所定領域に記憶させる。CPU7
1はフォーク6の揚高が低揚高から高揚高に変化する
と、その時点において前記所定領域に記憶されている検
出信号値を別の荷有無判断用記憶領域に記憶させる。C
PU71は、揚高が高揚高から低揚高に変化すると、前
記荷有無判断用記憶領域に記憶された検出信号値をクリ
アする。
【0082】そして、CPU71は圧力センサ15の出
力信号に基づいてフォーク6の積載荷重を演算する際、
圧力センサ15の出力信号がリリーフ圧力レベルであれ
ば、荷有無判断用記憶領域に記憶された検出信号値に基
づいて荷重を演算する。
【0083】次に自動水平制御について説明する。フォ
ーク6が後傾している状態から操作ボタン64を押下し
ながらティルトレバー12の前傾操作を行うと、CPU
71には操作ボタン64及び前傾検出スイッチ61から
のオン信号が入力される。このときCPU71は自動水
平制御を行う。前傾検出スイッチ61からのオン信号が
入力されると、前記と同様に比例ソレノイド弁34が励
磁されて、パイロット操作逆止弁32はティルトシリン
ダ8のロッド室8bからティルト用制御弁18に向かう
流れを許容する状態になる。また、CPU71は操作ボ
タン64からのオン信号が入力されている間、ポテンシ
ョメータ65の出力信号を入力し、その信号とマストの
傾動角度が0度即ちフォーク6の水平状態を示す電圧に
対応する値とを比較する。そして、ポテンショメータ6
5の出力電圧に基づく値が、フォーク6の水平状態を表
わす値(ティルト角0度)になったとき、CPU71は
消磁指令をソレノイド駆動回路70に出力する。その結
果、比例ソレノイド弁34が制御弁31及びパイロット
操作逆止弁32へのパイロット圧の供給を阻止する位置
(閉鎖位置)に切り換えられ、ロッド室8b側からティ
ルト用制御弁18側への作動油の流れが阻止された状態
となる。そして、前傾動作が阻止され、作業者がティル
トレバー12の前傾操作を中止しなくても、フォーク6
が水平な状態でマスト3の傾動が停止され、フォーク6
が水平状態に保持される。
【0084】一方、フォーク6が前傾している状態から
操作ボタン64を押下しながらティルトレバー12の後
傾操作を行うと、CPU71には操作ボタン64及び後
傾検出スイッチ62からのオン信号が入力される。この
ときもCPU71は前記と同様に自動水平制御を行う。
【0085】ノブ63に内蔵されたスイッチ装置を小型
化するため、操作ボタン64は移動量が少ない。そし
て、一般にフォークリフトの作業者は手袋や軍手をして
作業を行うことが多い。自動水平操作を行わせる際に軍
手等をした状態で操作ボタン64を押下すると、操作ボ
タン64の移動量が少ないため、従来の装置のように操
作ボタン64が押下部が、平坦あるいは一定の曲率の曲
面の場合は、押下した感触が得難く、操作時のフィーリ
ングが悪い。しかし、この実施の形態では操作ボタン6
4の中央に凸部64aが形成されているため、操作ボタ
ン64の押下時に凸部64aが親指の内側の一部を強く
押す状態となり、押下した感覚が明確になる。
【0086】従って、この実施の形態では次の効果が得
られる。 (7) 圧力センサ15から所定圧力以上(リリーフ圧
力)の検出信号が出力された状態では、CPU71は荷
有無判断用記憶領域に記憶された検出信号値に基づいて
荷重の演算を行う。従って、圧力センサ15が荷の荷重
と無関係な出力状態(リリーフ圧力検出状態)において
も、所定の目的にあった制御を行うことができる。
【0087】(8) 圧力センサ15の検出信号値がリ
リーフ圧力に相当する場合、現在の荷の荷重の値を新た
に荷重センサを設けることなく求めることができる。 (9) 操作ボタン64の中央に凸部64aが存在する
ため、作業者が手袋や軍手をした状態で操作ボタン64
を押下しても、押下した感覚が明確になり、操作時のフ
ィーリングが良くなる。また、凸部64aの存在によ
り、押すポイントが明確になる。
【0088】なお、実施の形態は上記に限定されるもの
ではなく、例えば、次のように具体化してもよい。 ○ ロック条件は第1の実施の形態のものに限らず、少
なくとも所定の揚高以上において、荷が有るか又は所定
荷重以上の荷が有る状態でロックとする。従って、揺動
角をロック条件から外したり、揚高を3段階で分けるの
ではなく、高揚高か低揚高かの2段階に分けたり、荷有
りのときでも所定荷重未満の荷であればロックしないよ
うにしてもよい。
【0089】○ ロック条件に車両に作用する横加速度
やヨーレートの変化率が所定の設定値以上となったとき
を加えたり、その他の条件を加えてもよい。 ○ 第1の実施の形態において、荷有無判断用記憶領域
に圧力センサの検出信号値をそのまま記憶させる代わり
に、荷の有無のみを示すデータを記憶させる。例えば、
荷無しの場合は「0」を、荷有りの場合は「1」を記憶
させる。また、荷重のみのロック条件が成立するか否か
を示すデータを記憶させてもよい。例えば、荷重による
ロック条件を所定の荷重以上か否かで判断するとき、そ
の基準値未満では「0」を、基準値以上では「1」を記
憶させる。これらの場合、記憶手段で必要な記憶容量が
小さくなる。
【0090】○ 荷有無判断手段としてフォーク6(荷
役用アタッチメント)上の荷を検出するセンサを設けて
もよい。例えば、フォークにストレンゲージ又はピエゾ
素子を接着して、荷の有無によりフォーク6に生じる歪
みに基づいて荷の有無を検出する構成のセンサを使用し
たり、光電スイッチや光センサ等の非接触式のセンサを
使用する。この場合は荷の有無をリアルタイムで検出で
きる。
【0091】○ リヤアクスル39のロック手段は、リ
ヤアクスル39と車体フレームとの間に連結されるとと
もに複動式の油圧シリンダで構成されたダンパ42と、
ダンパ42の作動油の給排を制御する電磁制御弁45と
の組み合わせに限らず、その他の構成であってもよい。
【0092】○ ティルトレバー12に設けた操作ボタ
ン64は凸部64aが円柱状に限らず、図9の(a)に
示すほぼ半球状、(b)に示す四角柱状、(c)に示す
三角柱状や、あるいは円錐台状、角錐台状にしてもよ
い。これらの場合も操作ボタン64を押下したときにそ
の感覚(感触)が明確になる。
【0093】○ ティルトレバー12に設ける操作ボタ
ン64の位置はノブ63の頂部に限らず、例えば図9
(d)に示すようにノブ63の前側上部に設けてもよ
い。この場合は操作ボタン64を人差し指で操作し、凸
部64a(図示せず)は人差し指の内側で確認可能な大
きさに形成される。
【0094】○ ティルトシリンダの制御装置に適用す
る場合、リフトシリンダの作動油圧力に基づいて荷の有
無あるいは荷の荷重を判断する代わりに、ティルトシリ
ンダの作動油圧力に基づいて荷の有無あるいは荷の荷重
を判断するようにしてもよい。例えば、ティルトシリン
ダ8のロッド室8b及びボトム室8cの作動油圧力を検
出する圧力センサをそれぞれ設ける。また、記憶手段
(例えばEEPROM)に、ティルト角及び荷重と、圧
力センサの検出信号との関係を示すマップを記憶させて
おく。そして、両圧力センサの検出信号、ポテンショメ
ータ(ティルト角センサ)65の検出信号、前傾検出ス
イッチ61及び後傾検出スイッチ62のオン、オフ信号
に基づいて荷の荷重を判断する。また、リリーフ圧力に
なった場合は、リリーフ圧力になる所定時間前の荷重に
基づいて所定の制御を行う。
【0095】○ 操作ボタン64は自動水平停止に限ら
ず、他の制御を指令するスイッチとして使用されるもの
であってもよい。 ○ ティルトシリンダ8の制御に手動操作のリフト用制
御弁18を使用せずに電磁比例制御弁を使用する構成の
フォークリフトに適用してもよい。
【0096】○ 揚高センサ13,14は被検知部が有
るか否かを検知できるセンサであればよく、リミットス
イッチに代えて近接スイッチや光スイッチを使用しても
よい。
【0097】○ 荷役用アタッチメントとしてフォーク
6以外のアタッチメント、例えばロール紙の運搬に使用
するロールクランプ、ブロックの運搬や高積み作業に使
用するブロッククランプ、コイル状に巻かれたワイヤ及
びケーブル等コイル状あるいは円筒状の荷の運搬に使用
するラム等を装備した産業車両に適用してもよい。
【0098】○ リーチ式のフォークリフトに適用して
もよい。 ○ エンジンを駆動源とする産業車両に限らず、バッテ
リを駆動源とする産業車両に適用してもよい。
【0099】前記各実施の形態から把握できる請求項記
載以外の技術思想(発明)について、以下にその効果と
ともに記載する。 (1) 請求項5に記載の発明において、前記信号処理
手段は圧力センサの検出信号値を記憶手段の所定領域に
所定時間毎に記憶させるとともに、前記揚高検出手段の
検出信号がロック条件不成立の状態からロック条件成立
の状態へ変化した時点において、前記所定領域に記憶さ
れていた検出信号値を前記記憶手段の別の荷有無判断用
記憶領域に記憶させる。この場合、揚高検出手段の検出
信号がロック条件不成立の状態からロック条件成立の状
態へ変化した時点より所定時間前の圧力センサの検出信
号値を記憶手段に記憶させるための構成が簡単になる。
【0100】(2) 請求項5又は(1)に記載の発明
において、前記信号処理手段は圧力センサの検出信号値
を荷の有無のみを示すデータに変更して前記記憶手段に
記憶させる。この場合、記憶手段で必要な容量が小さく
なる。
【0101】(3) 請求項5又は(1)に記載の発明
において、前記信号処理手段は圧力センサの検出信号値
を、荷重によるロック条件の判断基準となる基準値未満
か否かを示すデータに変更して前記記憶手段に記憶させ
る。この場合、記憶手段で必要な容量が小さくなる。
【0102】(4) 産業車両の操作レバーのノブに設
けられたスイッチ装置の操作ボタンであって、前記操作
ボタンの中央部に指の内側面で確認可能な大きさの凸部
を設けた産業車両の操作レバー用スイッチ装置の操作ボ
タン。この場合、作業者が手袋や軍手をした状態で操作
ボタンを押下しても、押下した感覚が明確になり、操作
時のフィーリングが良くなる。
【0103】(5) (4)に記載の発明において、前
記操作レバーはフォークリフトのティルトレバーであ
り、スイッチ装置は自動水平停止指令用のスイッチであ
る。この場合、自動水平停止を指示する際の操作性(フ
ィーリング)が良くなる。
【0104】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項6
に記載の発明によれば、圧力センサが荷の荷重と無関係
な出力状態においても、所定の目的にあった制御を行う
ことができる。
【0105】請求項2に記載の発明によれば、揺動制御
の際に荷重及び揚高に基づくロック条件を満足するか否
かの判断時に、圧力センサから大荷重より大きなリリー
フ圧力に相当する検出信号が出力されていても、荷の有
無判断が優先され、荷無しの状態で後輪車軸の不要なロ
ックが行われるのを回避できる。
【0106】請求項3に記載の発明によれば、ロック手
段の構成が簡単でロック状態とアンロック状態との切換
も簡単になる。請求項4に記載の発明によれば、作動油
圧がリリーフ圧のときにのみ、前の圧力レベルに基づく
荷有無判断を行うため、荷の有無判断を必要最低限で行
うことになり制御が簡単になる。
【0107】請求項5に記載の発明によれば、荷の有無
判断を所定条件下で記憶手段に記憶させた圧力センサの
検出信号値に基づいてて行うため、荷役用アタッチメン
ト上の荷の有無を直接検知するセンサを新たに設ける必
要がない。
【0108】請求項6に記載の発明によれば、荷の有無
判断をセンサの検出信号により簡単に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の後輪車軸揺動制御装置の
摸式構成図。
【図2】 フォークリフトの側面図。
【図3】 車体及びリヤアクスルの概略背面図。
【図4】 リフトシリンダ及びティルトシリンダ作動用
の油圧回路図。
【図5】 後輪車軸揺動制御装置の電気的構成を示すブ
ロック図。
【図6】 揺動制御処理のフローチャート。
【図7】 第2の実施の形態の制御装置の電気的構成を
示すブロック図。
【図8】 (a)はティルトレバーの側面図、(b)は
ノブの部分概略斜視図。
【図9】 (a)〜(c)は別の実施の形態のノブの部
分概略斜視図、(d)は別の実施の形態のティルトレバ
ーの部分側面図。
【符号の説明】
1…産業車両としてのフォークリフト、2…車体フレー
ム、3…マスト、4…荷役用シリンダとしてのリフトシ
リンダ、6…荷役用アタッチメントとしてのフォーク、
8…荷役用シリンダとしてのティルトシリンダ、13,
14…揚高検出手段としての揚高センサ、15…圧力セ
ンサ、34…アクチュエータとしての比例ソレノイド
弁、39…後輪車軸としてのリヤアクスル、42…ロッ
ク手段を構成するダンパ、43,44…同じく流路、4
5…ロック手段を構成するアクチュエータとしての電磁
制御弁、56,71…荷有無判断手段を構成するととも
に信号処理手段及び制御手段としてのCPU、58,7
4…荷有無判断手段を構成する記憶手段としてのRA
M。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷役用シリンダを備えるとともに、該荷
    役用シリンダに作用する作動油圧を検出する圧力センサ
    の検出信号に基づいて制御すべきアクチュエータに所定
    の動作を行わせるか否かの判断を行う産業車両の制御装
    置であって、 前記圧力センサから所定圧力以上の検出信号が出力され
    た状態において、荷の有無を判断する荷有無判断手段の
    判断を優先させて前記アクチュエータの所定の制御を行
    う制御手段を備えた産業車両の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、車体フレームに対して
    後輪車軸がロール面内で揺動可能に支持され、前記車体
    フレームに対する前記後輪車軸の揺動を一時的に規制す
    るロック手段を備えた産業車両の後輪車軸の揺動制御装
    置であって、該揺動制御装置は、少なくとも荷役用アタ
    ッチメントの揚高及びリフトシリンダの作動油圧をその
    要素として含むロック条件が成立したときに前記後輪車
    軸の揺動を規制し、前記作動油圧を検出する圧力センサ
    の検出信号と、揚高検出手段の検出信号とがロック条件
    を満足するときに、前記荷有無判断手段の判断が荷無し
    の状態であればロック条件不成立として前記ロック手段
    を制御する制御手段を備えている請求項1に記載の産業
    車両の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ロック手段は、車体フレームと前記
    後輪車軸との間に配設されるとともに前記後輪車軸の揺
    動に伴って作動油を給排するダンパと、前記ダンパに対
    して給排される作動油が流れる流路と、前記流路の途中
    に設けられるとともに前記ダンパに対する作動油の給排
    を制御する電磁制御弁とを備えている請求項2に記載の
    産業車両の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は前記圧力センサの出力信
    号に基づいて前記作動油圧がリリーフ圧か否かを判断
    し、作動油圧がリリーフ圧のときにのみ、前記荷有無判
    断手段の判断をロック条件の要素に採用する請求項2又
    は請求項3に記載の産業車両の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記荷有無判断手段は、前記揚高検出手
    段の検出信号がロック条件不成立の状態からロック条件
    成立の状態へ変化した時点より所定時間前の圧力センサ
    の検出信号値を記憶手段に記憶させるとともに、揚高検
    出手段の検出信号がロック条件成立の状態からロック条
    件不成立の状態へ変化したときに前記記憶手段に記憶さ
    せた前記圧力センサの検出信号値をクリアする信号処理
    手段である請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の
    産業車両の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記荷有無判断手段は荷役用アタッチメ
    ント上の荷を検出するセンサである請求項1〜請求項4
    のいずれか一項に記載の産業車両の制御装置。
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